ゆず、約2年ぶりの観客動員ツアー開催決定 2017年に敢行した“謳おうツアー”の冠再び
- 2021.06.05
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ゆずが、2021年6月5日(土)オンラインライブ『YUZU ONLINE LIVE 2021 YUZUTOWN / ALWAYS YUZUTOWN』の2公演目「DAY2 ALWAYS YUZUTOWN」を開催。今夏に約2年ぶりとなる観客動員ツアー『YUZU TOUR 2021 謳おう』を開催することを発表した。
昨年開催予定だった『YUZU ARENA TOUR 2020 YUZUTOWN』が新型コロナウイルスの影響により全公演中止となり、以降は昨年9~10月に『YUZU ONLINE TOUR 2020 AGAIN』、今年の5月29日、6月5日にYUZU ONLINE LIVE 2021 YUZUTOWN / ALWAYS YUZUTOWN」と、無観客でのオンラインライブを開催。今回発表されたツアーは、2019年に開催された弾き語りドームツアー『ゆず 弾き語りドームツアー2019 ゆずのみ~拍手 喝祭~』以来、約2年ぶりの観客を動員するツアーとなる。
同ツアーは、8月9日(月・祝)の神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールを皮切りに、愛知、大阪を巡り、9月12日(日)の神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールまで、3カ所18公演を敢行。政府・自治体等の新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインに基づき公演を実施する。
また、ツアータイトルの”謳おう”は、デビュー20周年イヤーに開催され、当時約5年ぶりとなった全国ホールツアー『YUZU HALL TOUR 2017 謳おう』と同じ冠。約2年ぶりの観客動員ライブがどのようなステージとなるのか、期待が高まる。『YUZU TOUR 2021 謳おう』は、あす6月6日(日)正午より、ファンクラブ「ゆずの輪」会員先行受付がスタートする。
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博多の初夏の風物詩として親しまれてきた『六月博多座大歌舞伎』が、2021年6月5日(土)に博多座で開幕した。1999年の博多座開場のこけら落とし以来、20年以上毎年上演されてきたが、昨年は残念ながら新型コロナウィルス感染拡大の影響で初の中止に。今年は、感染防止対策を徹底したうえ2年ぶりの上演となった。
昼の部に、時蔵・萬太郎の親子共演となる『松廼羽衣』、与三郎を菊之助、お富を梅枝という花形で勤める『与話情浮名横櫛』。夜の部は、梅玉の又平、梅枝のおとくで勤める『傾城反魂香』、菊之助が右京を、時蔵が奥方玉の井をそれぞれ初役で勤める『身替座禅』。
『松廼羽衣』中村時蔵 (C)松竹
『与話情浮名横櫛』尾上菊之助(右)、中村梅枝(左) (C)松竹
『与話情浮名横櫛』中村梅玉(右)、尾上菊之助(左)、中村梅枝(中央) (C)松竹
『傾城反魂香』 中村梅玉 (C)松竹
『傾城反魂香』中村梅玉(右)、中村梅枝(左) (C)松竹
『身替座禅』 尾上菊之助 (C)松竹
『身替座禅』中村時蔵(右)、尾上菊之助(左) (C)松竹
以前の取材会で「せっかくお越しくださるお客様に満足して帰っていただけるいい舞台を、一丸となって勤めていきたい」と胸の内を話していた中村梅玉の言葉通り、出演者たちの熱演に客席からは惜しみない拍手が贈られた。
公演は6月19日(土)まで行われる。
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“楽器を持たないパンクバンド”BiSHが、2021年6月15日(火)に香川・高松festhalleでライブイベント『MONSTER biSH』を開催することを発表した。
『MONSTER biSH』は、毎年夏に香川・国営讃岐まんのう公園で行われる野外ロックフェス『MONSTER baSH』への出演を熱望するBiSHが2017年から実施しているイベント。
『MONSTER biSH 2021〜今年はモンバスやるってよ!BiSHも出るよ!!〜』と銘打たれ、BiSHのほか、LONGMANの出演が決定している。
LONGMAN
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SHE’Sが、メジャーデビュー記念日の2021年6月8日(火)に公式YouTubeチャンネルにて、メジャーデビュー5周年記念生配信を実施することが決定した。番組内では視聴者と一緒にデビュー以降の歩みを振り返る他、周年に因んだ企画の発表も予定しているとのことだ。
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全国ツアー『「KYO-MEIストリングスツアー」feat.リヴスコール』を開催中のTHE BACK HORNが、そのツアーファイナルとなる6月11日(金)Zepp Haneda(TOKYO)公演を、有観客に加えてライブ配信を行うことを急遽発表した。
キャリア初となる無観客配信ワンマンライブ2公演を収録した映像作品『KYO-MEI MOVIE TOUR SPECIAL 2020』を5月12日(水)にリリースし、現在はアルバム『リヴスコール』を中心に構成されるストリングスを帯同した全国ツアーを開催中のTHE BACK HORN。緊急事態宣言の延長に伴い、遠方から会場へ来れなくなってしまったリスナーの期待にも応えるため、ツアーファイナルとなる6月11日(金)Zepp Haneda(TOKYO)公演にて急遽、有観客ライブに加えて配信でもツアーに参加できるハイブリット形式のライブを行うことを発表した。
本ツアーでは、三度発令された緊急事態宣言にて5月21日(金)Zepp Namba(OSAKA)公演が延期し、6月27日(日)に振替えになるなど、コロナ禍の影響によりツアー日程の変更を余儀なくされる事態もあったが、2016年の全国ツアー『「KYO-MEIホールツアー」~月影のシンフォニー~』以来となるストリングスを帯同した全国7ヵ所8公演をまわる全国ツアーである。バンドが持つ豪胆さと繊細さをストリングスとキーボードが裏打ちすることで、一回り大きなサウンドスケープを作り出すステージとなっている。また、東日本大震災から10年という時を経て、震災後にリリースとなったバンドにとって大きな意味を持つアルバム『リヴスコール』の楽曲を中心に構成したライブで、リスナーからも大きな関心を寄せる全国ツアーとなっている。
6月11日(金)のZepp Haneda(TOKYO)公演は、会場からも、家からも参加できる時世に合わせたハイブリットライブとなる。今だからこそTHE BACK HORNが開催する本ツアーに期待してほしい。
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俳優陣による吹き替え一切なしのパフォーマンスで、“男子新体操”の魅力を世に広めた青春ドラマ「タンブリング」。舞台シリーズにおいても、男子新体操のダイナミックで華麗なパフォーマンスと熱い青春ストーリーで多くの観客を魅了してきた。シリーズ10周年のメモリアルイヤーである2020年には新作舞台の上演が予定されていたが、新型コロナウイルスによりやむなく中止。しかし、復活を幻で終わらせたくないというキャスト・スタッフの再集結により、1年の時を経てついに上演される。
開幕を間近に控える中、新キャストの1人である長妻怜央に、本作への意気込みや見どころをインタビューした。
話をもらった日から、倒立をどうしようって考えたり、柔軟を始めたりしました
ーー去年の公演が延期され、新キャストとしての参加です。出演が決まった時の心境はいかがでしたか?
男子新体操は見たことがありましたし、最初のドラマも見ていました。お仕事でやりとりのある方が携わっていたと聞いてびっくりしました。舞台も長く続いているので出演が決まった時は、「頑張っちゃおう!」と思いました。ただ、倒立ができなかったので、そこをどうやってやろうか考えていました。柔軟も、お話をいただいたその日から始めて。骨がなくなるくらいバリバリに柔らかくしようと思ったんですけど、やっぱり体には限界がありました(笑)。ただ、本番中も柔軟は毎日続けていこうと思っています。
岩崎和寛は、なんで好かれるかわからないくらい曲者
ーー演じる役柄について教えてください。
僕、普段は明るいんですけど、いただくのは暗い役や捻くれ者の役が多いんです。そう見えてるのかな? って気になります(笑)。今回も、双子の弟の役で、お兄ちゃんがすごくて……。和寛はすごく素直じゃないんです。どうしてこんなに素直じゃないんだろうって。僕は気持ちを口に出したほうが楽だし、言うタイプなんです。今ちょっとしんどいなとか。お腹空いたなとか、冷房寒いなとか。でも和寛はそれを言わずにキレるタイプなので、すごい奴だなと思いますね。もしこういう子がいたらどうやって仲良くしよう? みたいな(笑)。チームメイトとか、こんな和寛と仲良くできるみんなすごいなって思いますから。なんで好かれるんだろう、なんでみんな一緒にいられるんだろう? これで許されるってどういうことだろう? と思うくらい曲者のキャラクター。難しいですが、みんなが演技しやすい状況を作りたいなって思っています。
長妻怜央
ーーちょっと曲者ということですが、愛されポイントはどこだと思いますか?
真っ直ぐに捻くれているというか。変に捻くれて「俺がこうしておけばお前は仲良くするんだろ」という感じではなくて、本当に不器用。不器用すぎて愛せるっていう感じかと思っています。何かに一生懸命な人を悪く言う人はあまりいないと思うんです。性格に難があっても、何かに一生懸命だからそうなっている人だとわかると、否定しづらいと思うので、そういう方向性で役作りをしていきたいです。
ーー周りのキャストさんや仲のいい方に、キャラクターについて聞いたりはしましたか?
聞きました! 「このセリフはなんで言っているんですかね?」とか。和寛が謝らなくちゃいけない時に怒るので「どうして?」って、分からなかったので聞こうと思いました。僕は素直なので(笑)。聞いたら納得できました。他のキャストさんにも「こうしたいんですけど、どうしたらいいですか?」「ここ分からないんですけど、こうしてみていいですか」とか、ディスカッションしています。
普段のパフォーマンスにはない間の取り方が難しい
ーー舞台『タンブリング』は練習がハードなことで有名です。実際に参加してみて、どんなところに新体操の魅力や難しさを感じていますか?
曲を聞きましたが、テンポの取り方が独特なので合わせて踊るのが難しいです。普段ダンスをするときに、カウントじゃなくて息とか雰囲気で合わせるという概念がなかったので、そこはしっかりやりたいと思っています。
ーーグループでのパフォーマンスとは違う難しさがありますか?
めちゃくちゃあります。普段は自分たちの立つ位置に番号が振ってあるので、縦と横のラインで合わせられるんですけど。ダンスも独特で、伸びがあったり、意外と振りがゆっくりだったり。その間をどうやって持たせようかなと。流れがまだ体に入っていないので、難しいなと感じています。
チーム6人の息の合ったパフォーマンスを魅せたいです
ーー得意な技や苦手な技はありますか?
バク転、ロンダートやバク宙はずっとやっていたので、「こうしたらいいよ」と言われるとすぐできるんですけど、倒立が難しくて。あと鹿倒立。鹿の角みたいな形で止まるんですけど、倒立でも難しいのに鹿かい! みたいな(笑)チーム6人で合わせなきゃいけないのでなお難しいですね。できるだけ早くマスターして、本番までには調整できるようにしたいです。絶対失敗しないように。……でも僕、結局追い込まれてギリギリになっちゃうんです(笑)。
長妻怜央
ーー悠徳高校のパフォーマンスの見所を教えてください。
僕はアクロバットの経験がありましたが、初挑戦のメンバーもいるんです。それがすごいなと。仕事で挑戦して、皆さんの前で披露するって、すごい努力と勇気が必要だと思います。だからこそ、簡単にできてしまう人と違って一個一個気持ちを込めて演じているし、見ている人も感じるものがあるんじゃないかな。それも魅力のひとつだと思います。ダンスも、揃えるものが多かったり、綺麗なラインだったりを見せる振りがたくさんあるので、注目してほしいです。
これから本番に向けて詰めていくところ
ーー開幕まで約2週間となりました。現時点での手応えはいかがですか。
期待の意味も込めて……30%くらいですかね。
ーー意外とまだこれからなんですね。
そうですね。でも2週間と聞いて意外とあっという間だと思いました。緊張はめちゃくちゃしています。マットがある状態で全部通すのはしてなかったので、これから実感が湧くのかなと思います。マットを置いて通せる稽古場ってなかなかなくて、始まったばかりなので、楽しみでもありつつ緊張もしています。
独特の緊張感と、舞台ならではの面白さがあると感じます
ーーバスケ経験があるほか、さまざまな舞台やライブでハードなパフォーマンスをされてきていますが、随一の運動量ではないでしょうか。
意外と大丈夫なんじゃないかなって感じになってしまいますが、(ライブなどとは)また違ったキツさがあるんだなと、通しをやって思いました。全部通してやると緊張感がすごいんです。ライブだとピアノを弾くとかの精神的な緊張が多かったんですけど、これは体力的な緊張。体がブルブルするような緊張は初めてです。新体操の演技で「あー、失敗しちゃったな」ってあとのお芝居とか、難しそうですし。(脚本では)大成功した! という部分なのに、ちょっとしくじっちゃったってこともあると思うんです。でも、実際の新体操のチームでも、演技が成功して優勝したけど、自分はちょっと失敗したとか、あの部分ダメだったなって心残りを感じることはあるだろうし。僕は新体操をやったことはないけど、それに似てるのかなって思います。新体操の演技の出来によって毎回お芝居も違ってくると思うんですが、そこも良さなのかな。舞台じゃないと出ない面白さがあると思います。
長妻怜央
ーー体力的にきついとのことですが、体作りはされましたか?
あまり筋肉をつけないようにしてます。筋肉をつけると体の自由が効かなくなって、逆に動きづらくなったりするので。でも筋肉がなければできない部分もあるし、(筋肉が)ある程度あったほうがパフォーマンスは安定するのかな、と思いつつ……。いいとこを探りたいです。でも、新体操の練習で、逆立ちとか倒立1分とかは毎回やってます!
ーー1分! 長いですね。
そうなんです。最初はまだ30秒……って思っていたんですけど、今は意外とキツくないです!
学生時代に近い雰囲気で楽しくやっています
ーーカンパニーは男子校のようなわちゃわちゃした雰囲気とのことですが、稽古中の面白エピソードはありますか?
今回のチームは航南高校と悠徳高校ですが、振付師さんの「悠徳」のイントネーションが違うんです。「悠徳(就活のイントネーション)」なんですけど、ずっと「悠徳(関東のイントネーション)」で言っていて。僕らも訂正せずにイントネーションを合わせて話したり(笑)。
ーー学校でありがちなノリですね(笑)。
そうですね。僕らにしか分からないけど、僕らだけでわちゃわちゃと。先生にバレないように遊ぶみたいな。先生の頭にゴミとかがついてるのをみんなでちょっといじるノリに近いです(笑)。
ーー公式のインタビュー動画で、ライバルとして蒼木陣さんのお名前をあげていました。逆に相棒的な存在はいらっしゃいますか?
役的にはお兄ちゃんを演じる納谷健くんが相棒的な感じ。あと、個人的には西銘駿くんにずっと話しかけてます。僕が勝手に相棒だと思ってます(笑)。役としてはそんなに一緒にいる感じでもないんですけど、僕のことを庇ってくれて、境遇もちょっと似ていて。それに役関係なく、たわいもない話もしてます。「常温の水って体に染み込みやすい分、飲んでる気しないな〜」みたいなのをふっかけて。それで西銘くんは笑ってくれるんです。わけ分からない絡みをしにいくことが多いですね(笑)。
ーーそれも学生っぽさというか、わちゃわちゃ感が出ていますね。
それはありますね。話しやすい子のとこに話しに行くとか、学生時代の雰囲気に似ているかもしれません。
長妻怜央
僕のアピールで、双子の技が追加されました!
ーー双子役の納谷さんとの関係性作りや、双子らしさを出すためにしたことはありますか?
双子らしいところは一個もないんですけど、新体操で、2人で決める技があります。元々納谷くん1人でやっていたんですけど、僕もできますアピールしたら2人でやることになりました。
ーー長妻さんの提案で双子の見所が追加されたということですね。
そうであってほしいですね(笑)。いいシーンというか、見所になってくれたら嬉しいと思います。意外と序盤です。気を付けていないとあっという間に過ぎ去っちゃうと思うので、見逃した方はもう一回見てもらえれば(笑)。
普段とは違う長妻怜央に注目してください
ーー公演に向けた意気込みを教えてください。
まずは練習で怪我しないのが一番ですかね。それと、こういう状況なので、キャストの皆さんともコミュニケーションがなかなか取りにくいです。その中でどれだけ皆さんに良いものを届けられるかが大事だと思うので、めちゃくちゃ稽古を楽しんでます。高校生ってわちゃわちゃしてるじゃないですか。わけ分からないことで笑ったり。(カンパニーは)男子校って感じがすごく強くて。その雰囲気を見ていただいて、演技ではパキッと。男子高校生のわちゃわちゃ感と、新体操の演技のメリハリを楽しんでいただけたらと思います。
ーー最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
新体操は初めて挑戦します。今までのダンスなどとはまた違ったパフォーマンスをお届けできればと思って日々頑張っています。あと、普段のパフォーマンスはオラオラした感じが多くて。今回の新体操はすっとした感じなので、いつもの僕が「動」だとしたら今回は「静」の感じです。「綺麗な長妻怜央」を見ていただきたいです!
長妻怜央
取材・文=吉田 沙奈 撮影=中田智章
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2021年7月23日(金)~7月29日(木)かめありリリオホールにて、舞台『信長の野望・大志 ~最終章~ 群雄割拠 関ヶ原』の上演が決定した。昨年新型コロナウイルス感染拡大のため惜しまれつつも中止となった第五弾公演『~最終章~ 群雄割拠 関ヶ原』の上演となり、いよいよ舞台「信長の野望・大志」シリーズは最終章を迎える。
現代の記憶を持ちながら戦国を生きる織田信長。そして信長と同じく本来の歴史を知りながら自らの天下を狙う武将達。VS武田&上杉、さらには本能寺の「乱」をも生き残った織田信長を待ち受けたのは、本来の戦場では”敵”として顔を合わせることのなかったはずの英雄たちが集結する関ヶ原の大地。そこには、本能寺の「乱」で爆発の炎に包まれたはずの明智光秀の姿もあった…。
織田信長の視点で、関ヶ原の紅い大地を駆ける<SIDE 織田 紅血>と明智光秀の視点で、私怨と葛藤に生きた男の紫色の想いを語る<SIDE 明智 紫炎>。シリーズおなじみのWサイドストーリーで描かれる新戦国時代、戦国を彩る武将と姫の物語となり、脚本・演出は、久保田唱(企画演劇集団ボクラ団義)が手掛ける。
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2021年6月4日、第4回日本舞踊未来座=祭(SAI)=『夢追う子』が国立劇場小劇場で開幕した(公演は6日まで)。「SAI」は、「Succession and Innovation(継承と革新)」の頭文字。日本舞踊の伝統をつなぎながら、未来への光を放つ公演でありたいという思いが込められた企画公演だ。日本舞踊協会が主催し、今回が第4回となる。構成・演出は松本幸四郎、振付は水木佑歌、西川大樹、若柳里次朗、花柳大日翠。初日の前日、マスコミ向けに公開されたゲネプロ(総通し稽古)の模様をレポートする。
⬛︎魂を込めて、体を動かす
日本舞踊未来座は、2018年に“裁(SAI)”と題してオペラ『カルメン』を、2019年には“彩(SAI)”と題して『ピノキオ』を日本舞踊で上演した。
そして今回は、“祭(SAI)”。『夢追う子』は、オリンピック選手になることを夢見る1人の少年が、神ゼウスから与えられる試練を経て青年へと成長していく物語。本来、オリンピックは神にささげられた競技祭であり、そこに、日本の祭りを重ね合わせているという。
「祭りとは神に捧げる舞。舞とは、魂を込めて体を動かす姿。そのためには修練が必要。互いに競いながら、分かち合いながら強い心を養っていく。養う心の支えに夢を持つ。夢を抱く日本舞踊家の今の心をエネルギッシュに踊ります」(公式コメントより)
■日本舞踊をベースに、日本舞踊のイメージを拡げる
「人、ひたすらに走る」
そんな言葉で幕があく。舞台に舞踊家たちの姿が現れる。プロローグを含めて全7シーン。舞踊家たちの群舞が中心となる。神話の世界ではじまり、扇子や神楽鈴を使う舞踊からコンセプチュアルなものまで、舞踊のバリエーションは豊富。振り、音楽、ステージング、照明デザインまで、従来の日本舞踊のイメージを覆すダンスパフォーマンスだ。バシッと決まったときの形の美しさに、「あ、日本舞踊公演だった!」と我に返る。そして舞踊家たちの身体能力に驚かされる。
音楽も、和の要素がつまった楽曲、エモーショナルなインスト曲、洋の東西も時代も超えて響くプリミティブな太鼓のリズム、小鳥がさえずりとともに行き渡る深呼吸したくなるような明るいナンバーと様々。祭囃子に舞踊家たちの力強い足音が重なり、心を揺さぶる。
美術は、五輪を思わせる5色の紗幕。中央に3本、上手と下手に1本ずつ、帯状のものが上部からふわりとたらされており、古代ギリシャの神殿にそびえるエンタシスの柱にも見えた。かと思えば、演者たちの手により、まとめられ、ねじられ、表情を変えていった。
■スタイリッシュに、力強く
特筆したいのは、本作全体を通して特定の主人公らしい主人公がいないこと。台詞もない。構成・演出の幸四郎も、"1/46"に徹していた。スチール席ではカメラのレンズが、群舞の中から幸四郎の姿を探しだそうと右往左往する瞬間もあったほどだ。
それでいて、全員に役名が当てられている(公式サイト参照)ことも興味深い。46人全員にアイデンティティがあり、ドラマがあるということだろうか。全体を通して、1つのエネルギーの塊がぶつかってくるような力強い作品だった。しかし一人ひとりに意識を向けてみると、表情にも振りにも個性が感じられた。生態系でも、社会でも、一企業でも、多様性がある集団は、強いという。流派を越えたメンバーが集まったからこそのパワーを感じる。
これまで日本舞踊と接点がなかった方には、純粋に圧巻のステージパフォーマンスとして楽しめるはず。それを培った日本舞踊に興味がわくだろう。ふだんから日本舞踊に親しんでいる方は、きっと舞踊家たちのふだんとのギャップも含め、一層楽しめるのではないだろうか。
最後に公演初日に向けてよせられた、松本幸四郎のコメントを紹介する。
いよいよ明日、2年越しの公演『夢追う子』が開幕いたします。多くの流派の日本舞踊家の集合体「日本舞踊協会」が、「踊りたい」、「観ていただきたい」との思いを力に50名以上の方々とリモート稽古から公演に向けて前進し、その集大成を皆様に御披露する日がついにやってきました。日本舞踊家が夢に向かって舞い踊る力強いエネルギーを、ぜひ劇場で受け取っていただきたいです。皆様の未来への希望や勇気となりますように。心より御来場をお待ちしております。
取材・文・撮影=塚田史香
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THE MODSが6月20日(日)20:00より、イープラス Streaming+にてデビュー40周年を記念したライブ映像『THE MODS 40th Anniversary ONLINE GIG at 鹿鳴館「EARLY ACTION」』の配信を行うと発表した。
今回は、活動初期にライブを行ったライブハウス・鹿鳴館にて撮り下ろされたライブ映像が、オンデマンドで配信される。セットリストは初期の楽曲に限定され、ファン歴の長短に関わらず楽しめる内容を予定している。
また6月12日(土)には、40年に亘る歴史をメンバー自らが語る、ディープな話題が満載のロングインタビュー番組が、期間限定でYouTubeにて公開されることも発表された。
配信チケットはイープラスにて販売中。
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2021年7⽉9⽇(金)、10⽇(土)セルリアンタワー能楽堂にて、狂⾔公演『狂⾔男師〜夏の章【蚊相撲・呼声】〜』の開催が決定した。伝統芸能・狂⾔に若手俳優が挑む『狂言男子』の第4弾となる。
今回は、2演⽬上演のうち「蚊相撲(かずもう)」「呼声(よびこえ)」の「太郎冠者(たろうかじゃ)」役はミュージカル『⼑剣乱舞』をはじめ、TVドラマ『ノーサイド・ゲーム』に出演するなど活躍の幅を広げている佐伯⼤地が、12⽉公演に続き2回⽬の出演となる。
「蚊相撲」の「⼤名」役、「呼声」の「次郎冠者(じろうかじゃ)」役は、ミュージカル『⼑剣乱舞』やMANKAI STAGE『A3!』など数多くの舞台で活躍する横⽥⿓儀が狂⾔に初挑戦する。
その他、「蚊相撲」の「蚊」役、「呼声」の「主」役には、⽣演奏ミュージカル『信⻑の野望-炎舞-』などに出演する岩崎孝次が引き続き出演する。
岩崎孝次 (C)HERO
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2021年6月9日(水)、10年ぶりのオリジナルフルアルバム『音楽』(読み:ミュージック)をリリースする東京事変。
6月4日(金)に初のトークライブ『東京事変の花金ナイト アジトなう。』を生配信し、新作のリリースを前に、メンバーが各々の想いを語り明かした一夜限りのスペシャル・プログラムの最後に、完成したばかりのティザー映像「MUSIC」を急遽放映。配信終了後より東京事変オフィシャルYouTubeチャンネルにて公開した。
東京事変ティザー映像「MUSIC」
ニューアルバム『音楽』の1曲目「孔雀」、また、13曲目「一服」のビートに乗って登場するのは大阪出身の姉妹、SAKRA & CHINATSUによるダンスチーム、SIS。原始的で肉感的なダンスに目を奪われ、静かに回るターンテーブルには“三毒”の象徴となる鶏・蛇・豚、そしてそれらの煩悩を喰らうと言われる孔雀が座している。本アルバムの一幕を、五感と五臓で感じてほしい。
また、ニューアルバム発売を記念して、東京事変 × Flags × タワーレコード新宿店のコラボが決定した。期間中はFlagsにて、コラボポスター掲示、衣裳展示、コラボステッカープレゼント等の企画を実施する。新宿に加え、福岡、大阪での衣裳展示も決定している。今回展示する全衣裳が初展示になるとのことだ。
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2021年9月18日(土)~9月26日(日)Mixalive YOKYO 「Theater Mixa」にて、劇団時間制作プロデュース公演 第二弾 舞台『ヒミズ』が上演されることが決定した。
本作は、『行け!稲中卓球部!』などギャグ漫画の世界観から一変、ギャグ要素無しのリアルな人間描写に挑んだ古谷実渾身の青春残酷物語。2001年から2003年にかけて「ヤングマガジン」(講談社)にて連載され、2012年には映画化。今回、講談社と劇団時間制作がタッグを組み、舞台化する。
劇団時間制作は、2013年に旗揚げし、全公演の脚本・演出を主宰の谷碧仁が務めている。旗揚げ公演より一貫して、社会的・政治的な問題を取り扱い、リアルな人間描写を描き観劇後には重い、苦しい、えぐられるなどの感想が並び話題を呼んでいる。緻密に計算された台詞・演出には人間の僅かな心の動きが投影されており、舞台上に組み込まれたセットからはそこで生きる人々の暮らしが感じ取れるほど「本物」を追求している。そうして生み出された作品は、観客に「自分を取り巻く現実の物語」として、強烈な印象を残している劇団だ。
主人公の住田祐一役に体当たりで挑むのが、現在『ドラゴン桜』にも出演し、今注目を集める若手俳優の西山潤。
西山潤 コメント
西山潤
この度舞台『ヒミズ』で住田祐一を演じさせていただく事になりました。
念願の初舞台、そして初主演です。
現時点では正直、緊張と不安とプレッシャーが気持ちの大半を占めておりますが、
それ以上に稽古が楽しみでしょうがないです。
谷さん、スタッフの皆様、キャストの皆様とヒミズの世界、そして西山潤の住田祐一を誠心誠意創り上げて参ります。
普通に生きたい住田を是非池袋まで観に来ていただけると嬉しいです。
宜しくお願いします。
ヒロインの茶沢景子役には『仮面ライダーエグゼイド』やNHK連続テレビ小説『スカーレット』にも出演し、演技力に定評がある松田るか。舞台化オリジナルキャラクターのソレ役には、ストレートプレイから舞台『刀剣乱舞』など2.5次元舞台まで幅広く活躍している三津谷亮。
松田るか
三津谷亮
そして、木ノ本嶺浩、久獅、柴田時江、田名瀬偉年、佐々木道成、そしてモロ師岡といった実力派揃いの役者陣が脇を固める。
木ノ本嶺浩
久獅
柴田時江
田名瀬偉年
佐々木道成
モロ師岡
劇団時間制作と共に俳優たちが『ヒミズ』の世界観をどのように表現していくのか、期待しよう。
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2021.5.30(Sun)『ARGONAVIS LIVE 2021 JUNCTION A-G』@富士急ハイランドコニファーフォレスト
ARGONAVIS from BanG Dream!からArgonavisとGYROAXIAが出演するライブ『ARGONAVIS LIVE 2021 JUNCTION A-G』が富士急ハイランドコニファーフォレストで開催された。
ARGONAVISプロジェクトとしては初となる野外ライブ。本公演は有料配信も行われていたのだが、初の野外に彼らの音楽がどう響いているのか体験しなければならない、と今回レポートのために富士急に向かった。
現地は晴天に恵まれ、暑いくらいの陽気。富士の裾野では遠く蝉の声も聞こえ、そよぐ風も気持ち良い最高のコンディションとなった。
少しずつ日が傾きだした17時、会場アナウンスと共に渾身のライブはスタートした。爆音のSEと共に登場したのはGYROAXIA。開幕、小笠原 仁が演じる旭 那由多が「かかってこい富士急!」と雄叫び、そして繰り出されたのは「MANIFESTO」。屋外ということもあって遠慮のない轟音だ。
GYROAXIA
続いて披露された「SCATTER」「GETTING HIGH」はラウドながらもメロディアスに展開される。発声禁止ながらも強く手を叩き、曲に合わせて飛び跳ねる観客も最初からトップギアだ。
今回のライブ全体の総括になるかもしれないが、兎に角演奏のレベルアップが著しかった。元々のレベルもこのプロジェクトのために動き出したバンドとは思えないものなのだが、今回は特に声優である真野拓実が演じる美園礼音と、俳優でもある橋本真一が演じる里塚賢汰のギターの安定感は驚きを感じるものだった。
では他のメンバーはどうなのか? 元々ドラマーとしての実績が高い宮内告典が演じる界川深幸と秋谷啓斗が演じる曙 涼の分厚いリズム隊無しではGYROAXIAのハードな楽曲たちは大前提として成り立たない。誰が劣っているのではない、全体のバンドとしてのレベルがぐんと上がっているのだ。
それは対するArgonavisもそうだ、GYROAXIA、Argonavis共に退場と入場のときに一人ずつ思いを語る演出をブリッジにしてのバンド交代。通常の対バンのように持ち曲をやりきって交代するのではなく、三曲でチェンジしていく演出には驚いた。音響も照明も昔と違ってプログラミング出来る時代とはいえ、頻繁にバンドチェンジするのは各セクションも大変なはず。それでもこの演出で行こう! という全スタッフからのコンテンツへの愛も感じることができた。
Argonavisのターンは、伊藤昌弘演じる七星 蓮の抜けるような歌声の「Stand by me!!」からスタート。GYROAXIAに比べてポップネスな楽曲の印象があるArgonavisだが、ドラムはその分とてもテクニカルに聞こえる。橋本祥平演じる白石万浬はそれを叩きこなす。日向大輔が演じる五稜結人のソロパートも、晴れ空に溶け合うように響き渡る。
Argonavis
メンバー紹介を挟んで「What-if Wonderland!!」「Steady Goes!」と立て続けに展開される楽曲たち、以前インタビューで伊藤と小笠原が「演じるキャラクターと自分の中に溶け出してきた」と語っていたが、この日のステージでは確かにそれを感じられた。
以前見たARGONAVIS 3rd LIVE『CROSSING』では演者にキャラクターが染み出してくるような感覚を感じながら観覧したが、今回はそのさらに先にあるものを感じられた。
モニターではなく肉眼で彼らを観ると、そこにいるのはキャラクターにしか見えないのだ。勿論衣装や髪型など、演者はキャラクターに近いものになっているのだろうが、魂がそのものでしかない、とでもいうのだろうか。
次のパートでのGYROAXIA「GET MYSELF」「IGNITION」「FAR AWAY」でもそれは強く感じられた。旭のシリアスな目線と歌声、里塚のクールな表情でのギターソロ、それらを余裕のような微笑みで支える美園、確かなバンドとしてのグルーヴがステージ上にあった。
ライブの内容の対比も見事だった、Argonavisの次のターンは「AGAIN」からスタート。Argonavisのメンバーは演奏中もコミュニケーションを多く取り、微笑み合うこともあるが、GYROAXIAは最低限のアイコンタクトのみで、演奏で背中を支えつづける形。交互に野外の大舞台に挑む姿勢をまさにジャンクション(立体交差)に見せてくる構成は見事だった。
七星が「みなさん楽しんでますか? ここで一緒に手拍子をお願いします!」とクラップを要求、客席が手を高く上げ手を叩くのを前奏曲として始まったのは「Starry Line」。曲が始まった瞬間に薄曇りの雲から暮れかけた太陽が姿を表す。まるで彼らの道行きを照らすような光の中で、七星 蓮でありながら伊藤昌弘でもあるその溶けあうような声は柔らかくも芯がある。
5月26日に発売されたばかりの新譜から披露された「Y」は優しくも少しだけ切なさを感じさせるロマンチックな楽曲。森嶋秀太演じる桔梗凛生の鍵盤の音も軽やかだ。
前田誠二演じる的場航海から、GYROAXIAのリーダーである兄、里塚賢汰への強い思いを込めたMCから、その里塚から最強のバンドである決意の言葉「俺たちはさらなる高みへ向かう」の表明。新曲である「BREAK IT DOWN」でのダークでヘビーなサウンドにはそれを言うだけの強さを感じる。あそこにいるのはGYROAXIAのボーカル、旭那由多なのだ。
演者にキャラが溶け出していると言うより、そこにいるのはキャラクターそのもので、その隙間に演者のパーソナルがにじみ出ているような感覚。キャラクターを背負うライブのある意味での完成形に近づいているモノを見た気がする。
どんなインディーズバンドでも、海外の大物でも、ステージには全てがさらけ出される。ここに至るまでの道程も思いを、喜びも悲しみも悔しさも栄光も全てがステージに立つ足を支えるものだ。彼らの言葉を聞かなくても、ARGONAVISプロジェクトのステージは彼らの努力と試行錯誤が見える、だから次が見たくなる。進化を感じられるのは観客に与えられた喜びだ。
続く「LIAR」ではソリッドに歌い上げ、美園が「お前らーっ!拳上げろ!!!」と叫び、「WORLD IS MINE」へと、息を切らせた旭がMCで語ったのはほんの一言。
「次で最後だ、この曲をお前らの人生に刻みつける」
GYROAXIAの最後のターンは先述の「BREAK IT DOWN」と共に7月に発売される「WITHOUT ME」。壮大なメロディは観客の心にどう突き刺さったのだろうか。
歌い終わり、天に指を突き上げた旭は「こいよ七星、お前の音楽聴かせてみろ」と一言だけ残しステージを去る。
挑戦を受けたArgonavisは、七星はどんな言葉で返すのだろうか? 期待の先で彼らが選んだのはアカペラからの「ゴールライン」だ。
Argonavisの始まりであるこの曲は「いつか見た希望にはたどり着いたかい?」という言葉から始まる。自分に、そして見ているファンたちに、この曲を耳にする全ての人に届けようとする歌は今の彼らが奏でるからこその説得力がある。
「今がゴールじゃない、終わりはまだ見えない」と天の向こうにまで響かせるような七星の声がコニファーフォレストの隅々まで届く。確かに積み上げてきた、でもまだここからという意思表示のようだ。
TVアニメ『アルゴナビス from BanG Dream!』の主題歌である「星がはじまる」はアニメOP映像を背負っての演奏、見比べても本当に存在が同じように見えてくるのが不思議でもあり、必然でもあるように思う。「VOICE」では5人の声がリレーのように繋がっていく。
「GYROAXIAのライブ、凄かった……那由多くんは本当に凄いな……何度も彼らとぶつかって、僕らはここまで成長できました、でも憧れてばかりじゃだめだ…これは僕たちの覚悟です!」
シンガーとしてのキャリアは伊藤のほうが小笠原よりも長いのだが、七星 蓮としてそれを語る言葉には嘘偽りは感じられない。最後の曲「JUNCTION」はArgonavisの楽曲としてはハードな一曲。まさにGYROAXIAに挑むという思いを感じるパフォーマンスはパワフルで新たな一面を見るようだった。
アンコール響く中プロジェクトの新情報の発表をはさみ、登場したのはキャラではなく「演者」たち。伊藤と小笠原が仲良く肩を組みながらにこやかに登場すると、ほんの少しだけホッとするような気持ちになる。
リハーサル時はどしゃぶりでレインコートを着て熱唱したというエピソードを楽しげに語ったり、本当に全員が仲が良いのも伝わってくる。全員がお礼を述べる中で、印象的だったのが小笠原が語った「誠実にステージに立ちたい」という言葉。二次元で生まれたキャラクターたちを三次元に落とし込むという部分に対して、誰しもが思うことを大事な初野外の最後で表明したことは真摯な態度だと思った。そしてこれはプロジェクトに関わる全ての人間の思いの代弁なのだろう。
最後に挨拶を担った伊藤が感慨深そうに語った「何者かになりたいとずっと思っていた」というのは偽らない本当の言葉だったのだろう。「何者かになる」というのはとても抽象的で、とても遠いもののような気がする。何をすれば何者かなのか? その答えは多分それぞれの中にしかないのだろう。最後に両バンドが一緒に奏でた「STARTING OVER」には一つの大きなライブをやりきった男たちの喜びが満ち溢れていた。
さっきまでの両バンドの緊張感は太陽とともにこの地を去り、音楽を奏でる楽しさをまっすぐに伝えてくる姿があった。最後打ち上げられた花火はその祝福の号砲のように見えた。そうして緊張と熱狂と興奮の中二組の交差点は終幕を迎えた。観客は皆満ち足りた表情だったことが印象深い。
キャラクターと共に、何処までも誠実に、何者かになるために、コンテンツを高みに運ぶために歌う。
ARGONAVISプロジェクトはとても難しいことをして、とても難しい場所を目指しているのかもしれない。でも、いつだって人を動かすのは誰かの本気と、情熱と、今を越えていきたいという欲求だ。それが確かに富士急のステージ上にはあった。それだけは間違いないリアルだ。
レポート・文=加東岳史
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2021年6⽉4⽇(金)下北沢本多劇場にて、A New Musical 『ゆびさきと恋々』が開幕。初日を前にゲネプロ公演が行われた。
本公演は、累計120万部突破、anan漫画⼤賞など数々の賞を受賞する注⽬の少⼥漫画『ゆびさきと恋々』を原作にSDGs×ミュージカル、「誰もが⼼で聴こえるミュージカル」を⽬指し、持続可能な舞台芸術の第1歩として制作された⽇本発のオリジナルミュージカル。
ゲネプロはコンテンポラリーダンスによって表現される雪の内⾯の世界が、次第に美しいハーモニーで歌われ、その後エネルギッシュな全キャストによるオープニングからスタート。ろう者の雪と聴者のコミュニケーションは、スマホのメッセージでのやりとり、⼿話のやりとりを舞台上の背景プロジェクターに意味が映し出す演出で、原作と同じシーンが再現されており、雪の⼼情を理解することができる⼯夫が凝らされている。
A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より
逸⾂(前⼭剛久)と雪(豊原江理佳)が互いに恋をしていることに気づくまで、雪の⼼の動きは⼀つ⼀つ丁寧に歌という形で表現されていき、これは恋なのか、憧れなのか、葛藤する⼼の声、逸⾂からのメッセージや、優しさに⾼鳴る⿎動も、⾳楽にのせて観客に届けられる。
雪と、雪の友⼈・りん(林愛夏)がスマホ上の会話で、⾃分たちの胸のときめきが⼀体何なのか話し合ううちに、雪は逸⾂に恋をしていることを確信するシーンは、⼆⼈の胸の⾼鳴りがポップなナンバーで表現され、逸⾂のいとこであり、カフェバーロッキンロビンの店⻑京弥(上⼭⻯治)が登場するシーンではアクロバットの披露など、⻘春が繰り広げられる⾃⾝の店についてユーモアを交えながらダンスナンバーを披露するなど、ミュージカルとしての⾒所も豊富だ。
A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より
A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より
次第に雪と逸⾂が惹かれ合うシーンは原作そのままのセリフも。ラオスから帰ってきた逸⾂は、雪にラオス⼟産を⼿渡すシーンでは「気に⼊った︖」と聞く逸⾂に、「気に⼊りました」と答える雪のかわいらしさに、逸⾂は雪に惹かれている⾃⾝の⼼情を歌い、ロッキンロビンでのアルバイト中、京弥から雪のことをどうするつもりか聞かれた逸⾂は、雪と初めて出会った時から⽬が離せないという⼼情を歌う。
初めて⾒た時から、透明な雪にずっと⾒惚れているという逸⾂の⼼は、⾃⾝の感情が恋であることに気づくシーンを前⼭は繊細な歌声と芝居で表現。海外へ旅⽴つ前に雪と会えた逸⾂が、「帰ってきてから伝えようと思っていた」と⾔って、⼿話で【つきあおっか】と伝え、それに対して雪は⼤きなジスチャーで、腕で丸を作り返事をする名シーンも、⾳楽にのって⼼にキュンと滲みるシーンとなっている。
A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より
雪の幼馴染、桜志(池岡亮介)は雪にあまり調⼦に乗るなと厳しい⾔葉をかける役どころだが、桜志にとってみれば⼈付き合いに慣れていない雪を⼼配して、雪を⼤切に思う気持ちがあってのことで、⻘春のもどかしさを具現化している。
A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より
作品の後半には、キャスト全員で披露する本作品のハイライト「わたしの⼿・あなたの⼿」にて、それぞれの想いが交錯する中、⼿が⼈と⼈を繋ぐものだということを全員で歌い上げている。
A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より
オリジナルのラストシーン展開によって、登場⼈物それぞれが、世界は明⽇にも、たった今にも変わってしまうかもしれないのだから、今想いを伝えようというメッセージを歌い、コロナ禍で変わってしまった⽇常を経験した現代の若者たちの⼼に響く作品となっている。
A New Musical 『ゆびさきと恋々』ゲネプロ公演より
豊原江理佳コメント
今このような状況のなかで本番を迎えられることが奇跡だと思います。せっかく本番を迎えられるので、来ていただいた皆様にはなにか持って帰っていただきたいですし、⽣きる活⼒、元気を与えられていたらいいなと思います。ありがとうございました。
前山剛久コメント
昨年からコロナで演劇はなかなか⾟い⽴場に置かれていますが、こうしてゲネプロを終えて初⽇を迎えられることを嬉しく思っています。このお芝居で何を感じ取っていただくか、何を与えられたか、それぞれだと思いますが⾒に来ていただいた⽅の⽣きる希望に繋がったら嬉しいと思います。
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2021年6月4日(金)~6月13日(日)明治座にて上演される『水谷千重子 50周年記念公演』。神社で巻き起こる騒動に立ち向かう千重子の大奮闘劇『ドタバタ笑歌劇 神社にラブソングを』、歌のステージ『千重子オンステージ』の豪華二部構成で行われる本公演。演歌界の重鎮・浜ローズとの30年ぶりの共演など、見どころ満載のステージとなっている。
このたび合同取材会が開催され、オフィシャルレポートが到着したので紹介しよう。
ーー去年に引き続き芸能生活50周年おめでとうございます。
水谷:ありがとうございます。
倉:お前いつもじゃない? どうなってるの?
水谷:毎年50周年ということで覚えていただけたらなと思って
倉:本当はあと20年くらい足さないと成立しないんじゃないか
水谷:静かにしてください
ーーいよいよ明治座で2度目の座長公演の初日を迎えますが、感想はいかがですか?
水谷:もうワクワクドキドキで、お客様に喜んでいただけるかしらと心配ではありますけど、本当に素晴らしいキャストの皆さんが勢揃いしていますので、コロナ禍で気分が落ち込んでいるところをパッと元気になっていただけたらというコンセプトもありますので、私たちも楽しんでやりたいなと思っています。
ーー今回のお芝居、完全新作オリジナル作品「ドタバタ笑歌劇 神社にラブソングを」の見どころは?
水谷:神社は運気をあげたり御利益がありますようにと訪れるところでもありますので、そういうところを舞台にして、その中でドタバタ笑歌劇な展開があったりだとか、クワトロキャストで出演する芸人ちゃんのみなさんの面白くていいところが芝居の中に出てたり、ストーリーもほっこりとしていて、前を向いて頑張れるという内容です。
ーー八さんと倉さんは、この斬新なタイトルを聞いたとき、どう思いましたか?
八:俺、神社行ったら必ずお参りするの。なにをお願いするかっていうと『倉がどっかいきますように』って!」
倉:いいかげんにしろよ、お前!あっち行けよ!!!
八:お前こそあっち行けよ!!!
ーーお芝居ステージ「ドタバタ笑歌劇 神社にラブソングを」共演者について
水谷:ひとみちゃんは稽古のときからコメディエンヌで、演技・間の取り方・声のトーンで面白いお芝居をしてくれて、ずっと面白かったの。色っぽいし、舞台に立つと舞台映えするし、前回に引き続き出ていただけてありがたいなと思います。武田真治ちゃんは特技がたくさんある人だから、筋肉・サックス・殺陣もふんだんにやっていただきます。素晴らしいです。
ーー歌のステージ「千重子オンステージ」見どころについて
水谷:今回はこのよくわからない二人も出てもらいますけど…
八・倉:なんだよ、よくわからないって
水谷:それから、この二人が連れてくる浜ローズ。30年ぶりの再会で、ステージ上で一緒に歌うこともなかったから。(二人で歌う)30年前の新曲を今回、披露できるということで、千重子もワクワクしています。
倉:ローズ、いい声してるよな
ーー八さん、倉さんは水谷さんと50年、苦楽を共にした仲ですが、なにか思い出のエピソードはありますか?
八:俺はいつも思い出し笑いしちゃうんだけどさ、千重子が若い頃、まだ全然売れてなかった時、阿佐ヶ谷のバーテンダーのミチルと同棲してたの。それでさ、千重子が飲みに行った帰りに、電信柱の出っ張ってるところにミチルからもらった真珠のネックレスを引っかけて、真珠が道玄坂をコロコロ転がっていったのよ。そしたら千重子が『八っちゃん拾って!ミチルからもらった大事な真珠のネックレスなの!』って、それで俺が転がる真珠を拾っていって、全部拾い終わったところがハチ公前。だから俺の芸名は八公太郎なの!
水谷:なんの話? あんたの芸名の由来、聞いてないのよ
八:これ無観客配信じゃないの?あと、これだけは内緒にしておいてほしいんだけど、昔、阿佐ヶ谷のバーテンダーのミチル…
水谷:怖い怖いこわいこわいこわい
倉:千重子に聞いてくれ。俺たちはこっちの方向に必ず行く。時間を無駄にしたくなかったら、千重子に聞いてくれ!
ーーどうすれば人々から愛されるようになるか秘訣を教えてください。
水谷:愛されたいって思っててもだめです。自分ができることってなんだろうと考えることが、お客様の幸せにつながっていく。お客様にどうやったら喜んでいただけるのだろうっていう気持ちが大事。
ーー九州・博多座での公演について意気込みをお聞かせください。
水谷:福岡は大好きなところで、しかも素敵な博多座さんで公演させてもらえるのは夢でしたので、本当に嬉しいです。初めて千重子の座長公演を見るお客様は、どんな感じかまだ分からないと思うけど、一度見ていただければ千重子のお芝居とか歌謡ショーの世界観がわかってもらえるかなって思います。
ーーお客様へメッセージをお願いします。
倉:盛り上げるところは盛り上げて、千重子にひっついて来ておりますけど、歌の素晴らしさを伝えて、ああ来て良かった!と思ってもらえるようなステージにしたいと思います。
八:倉が出る以外は全部最高!それだけ。いいお芝居だよ、笑えるし泣けるし。お前以外100点!
倉:なんだよ!帰れ!あっち行け!!!
八:お前があっち行けよ!!!
水谷:公演をご覧になったお客様が明日も頑張ろうという気持ちになっていただけるように、精一杯頑張らせていただきたいとおもいます。よろしくお願いいたします。
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6月6日(日)放送のトーク番組『ボクらの時代』(フジテレビ系)に菅田将暉、Fukase(SEKAI NO OWARI)、中村獅童が出演することがわかった。
菅田、Fukase、中村は、6月11日(金)公開の映画『キャラクター』で共演。『ボクらの時代』では、自ら作詞・作曲も行うアーティストでもある菅田、10周年のアニバーサリーイヤーに俳優に初挑戦したFukase、歌舞伎だけでなく。映画、ドラマでの俳優や声優としても活躍し、若き日にはバンド活動にも夢中だったという中村の3名が、それぞれの視点で“エンターテインメント”について語り合うという。さらに、仕事を離れたオフの時間や子ども時代など、プライベートに関する話題も飛び出すとのこと。
『キャラクター』は、『20世紀少年』『MASTERキートン』などの共同制作者・長崎尚志氏が原案・脚本を手がけるオリジナル映画。売れない漫画家が第一発見者として殺人事件を目撃したことをきっかけに、運命を狂わされる姿を描いたサスペンス作品だ。主人公の山城圭吾を演じるのは、菅田将暉。山城はお人好しな性格で、人の悪を描けず苦悩する漫画家。スケッチに向かった先で一家殺害の現場を目撃するが、警察の取り調べに対して「犯人の顔は見ていない」と嘘をついてしまう。さらに、犯人をモチーフにサスペンス漫画を描き始めると、作品は大ヒット。しかし、その後同漫画を模した殺人事件が次々と発生したことで、彼の運命が狂い始める。山城の運命を狂わせる殺人鬼・両角役で、SEKAI NO OWARIのボーカル・Fukaseが共演。Fukaseは、本作で俳優デビューを果たすことになる。そのほか、小栗旬、高畑充希、中村獅童らが出演し、『世界から猫が消えたなら』や『帝一の國』などの永井聡監督がメガホンをとっている。
『キャラクター』は6月11日(金)ロードショー。
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