『ROCK KIDS 802』主催インドアイベント『HIGH! HIGH! HIGH!』が大阪城ホールで開催、クリープハイプ、SUPER BEAVER、ヤバTらが出演

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毎週月曜~木曜夜に、ラジオ局FM802で落合健太郎がDJを担当しているオールリクエストプログラム『ROCK KIDS 802』。番組が「学生の夏の思い出に」という想いで、10代〜20代を中心としたラジオリスナーにお届けする夏のインドアイベント『ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!- SPECIAL LIVE HIGH!HIGH!HIGH!』が開催される。 

今年の夏は、DJ落合健太郎のキャリア20周年を記念し、4年ぶりとなるアリーナで実施。番組にゆかりのあるアーティストたちが集結。クリープハイプ/SUPER BEAVER/DISH///XllX/フレデリック/yama/ヤバイTシャツ屋さんの出演が決定している。さらにROCK KIDS 802 EXTRA CRAZY BANDが、2019年のFM802 RADIO CRAZYぶりに帰ってくる。

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FIVE NEW OLD恒例の2マンイベント『Easy Come, Easy Go.』が7月に横浜・神戸で開催されることが決定した。

7月14日(水)横浜BAYHALL公演には同郷のフレデリック、7月24日(土)神戸Harbor Studio公演にはアルバム参加等で交友が深いSANABAGUN.をゲストとして迎える。2020年に予定していた同公演は新型コロナウイルスの影響により中止しており、1年越しに同じゲストでのイベント開催となる。

なお、チケットは本日・6月7日(月)よりFIVE NEW OLDファンクラブ先行がスタート、6月16日(水)よりHP先行がスタートする。

フレデリック

フレデリック

SANABAGUN.

SANABAGUN.

メンバーコメント

心待ちにしていた対バンイベント、“Easy Come, Easy Go.”を開催します。

去年のリベンジを実現出来たのは、この時代の中で力を貸してくれた、フレデリック、SANABAGUN.のおかげです。

初めてオファーした日から今まで、変わらぬ想いで待っていてくれた彼らに胸が熱くなりました。

互いの音楽の身体で浴びながら、ライブの良さ、音楽の素晴らしさをみんなに味わってもらえたらと思います。

是非遊びに来てください!

HIROSHI (Vocal, Guitar)

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「恩がある人とのつながりを大事にしたい」という想いから、セカンドアルバム『FIZZY POP SYNDROME』のリリースツアーである「一鬼一遊TOUR Lv.2」のファイナルは地元・宇都宮で開催したいと熱望していた秋山黄色。愛知から始まった全11公演のツアーは6月4日、予告通り宇都宮のライブハウス・HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2にて閉幕した。かねてから地元への愛憎を明かしてきた秋山だが、今この場所でこのライブをやる必然性に満ちた超メモリアルなライブだった。秋山黄色という時代に風穴を開ける新世代のギターヒーローの決意がはっきりと明かされた一夜をレポートする。

アニメ『約束のネバーランド』Season2オープニングテーマ曲「アイデンティティ」、映画『えんとつ町のプペル』挿入歌「夢の礫」、ドラマ『先生を消す方程式。』主題歌「サーチライト」等、タイアップ曲には作品の世界観と自らの心情を丁寧に織り込んでいる秋山。一方で、実体験が赤裸々に描かれた楽曲も数多くある。つまり、宇都宮にはいたるところに楽曲の舞台となった場所があるわけで、宇都宮駅から「宮の橋アンダーセッション」で歌われている宮の橋を通り過ぎ、HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2へと向かう道のりが、より地元公演の気分を高める。

初のMステ出演等を経て、広く深く求心力を高めている中で貴重なチケットを手に入れたファンを前にして、『FIZZY POP SYNDROME』と同じく「LIE on」からライブが始まる。「サーチライト」「クラッカー・シャドー」と、感情がはみ出すこともいとわず、クライマックスかのようなエネルギーを初っ端から放つ秋山。

「1公演も中止になることなくファイナルを迎えられたのは皆さんのおかげ」と感謝を述べた後、集まったファンの顔をよく見たかったからか、「もっと(照明を)明るくしてー!(笑)。これがもしかしてマックス?」と。「ここは僕がスリーピースの構成で初めてライブをした場所で。皆さんが知らない時から僕結構戦ってて(笑)。僕自身、久々に来たので色々と感慨が深いんです。自分家に呼んでいる感があるのね。複雑な事情がいろんな人のおかげでクリアになってここでファイナルができて。僕はこの時点ですごい楽しいですが、同じくらい楽しませようと思ってますので、よろしくお願いします!」とファーストMC。
3月に観たZepp Tokyo公演から7本のライブを挟み、アレンジが大幅に変わっていることに驚く。秋山から新アレンジがどんどん提案され、バンドメンバーがそれにがっちり乗っかっている。例えば「ホットバニラ・ホットケーキ」はダークさがバキバキに増し、カラフルなコントラストがさらについていた。ライブ中何度も音楽的な引き出しの更新ぶりに興奮させられる。かと思えば、アコギとともに披露された「夢の礫」では歌の奥深さと豊かさが際立ち、シンガーとしての伸びしろもまだまだあることを思い知らされる。

本編終盤、爽快な「猿上がりシティーポップ」のイントロに乗せ、「本当にベリーベリー謝謝(笑)。僕のファンの民度の良さたるや、全アーティストのトップクラスに入り込むような気がしてます」。「来れてないファンの分はまだ楽しめてないように見えるので!」と煽り、「『今日のライブ良かったな』では済まされないの! 今日のライブを観たから俺は絵を描くぞ、音楽をやるぞ、バンドをやるぞ、そういう気持ちになってしまうくらいライブっていうのはエネルギーを受け取ることができるし、僕は投げています」。その後、ここ宇都宮だからこその告白が始まった。
「俺はね、宇都宮が本当に本当に心の底から大嫌いだったの! 僕は就職ができませんでした。音楽しか残ってなかったけど、宇都宮の駅前の宮の橋の下でヘラヘラ笑いながらウイスキーを飲んでギターを弾いてるだけで良かったの。それすら許してくれなかった人が何人もいたんだよ! マジで腹立つけど、同じような境遇にいるかもしれない人たちに一言だけ言います。僕は夢を追って音楽をしたんじゃなくて就職活動なんだよ。お前らももう夢を追うとか言うな! 目標なんだよ、必ず将来なるの! あとは帰って何かやるだけ! 俺はそういう人たちのことを絶っっ対応援しますので。どこにも属せなかったけど、こんな俺ですらHEAVEN’S ROCKとかHELLO DOLLYとかはライブをさせてくれました。もう俺は地域として宇都宮を嫌いとか言うのはやめます。人間は地域や街じゃない。恩の返し方はインターネットに載ってないけど、今探してる途中です。恩を返すべきひとりひとりと来てくれたあなたたちひとりひとりとの関係、大事なのはこれなんだよ! 俺がもしドームとかやってその気持ちを忘れてるなって思ったら、容赦なく5ちゃんねるで叩いてください! 絶っ対に変わらないから!!! 約束します! 辛い時、悩んだりする時、ライブがない時、検索してくれ! たった漢字四文字、栃木県宇都宮市出身、俺の名前は秋山黄色です!! 『猿上がりシティーポップ』を歌います!」。
人生を賭けた決意を叩きつけられたような感動が充満する中で披露された「猿上がりシティーポップ」。生きる上でのしんどさが凝縮され孤独に愛を叫ぶ曲だが、秋山は「『もう一度どこかで 会えたらいいな』って 何より愛したいんだ 居場所くらいは」と歌いながら、人差し指で地面を指す。“目標”を達成し、憎しみと決別した今ここで、この曲が歌いたかったんだなという強烈な必然性に胸が熱くなる。続いては「とうこうのはて」。「今現在の残金の総額と あふるる夢の数が スレてて笑っちまう 今過去と決別したくて 道を舞い戻る 糞の細道まで」と、当時の状況と心情が赤裸々に描かれた曲を歌う。そして「ガッデム」と、聴き手に救いの手を差し伸べる『FIZZY POP SYNDROME』より前の、社会に対する絶対的な違和感が渦巻いた曲たちを怒涛のように演奏する流れは、呪いからの解放にも聴こえた。

圧巻の3曲の後、息を切らしながら「曲行けんわ(笑)。疲れ過ぎ…」と呟く黄色に、「そりゃそうだよ」という気持ちが込められた労りのような拍手が起こる。秋山は水を持ってドラムセットの前に座り、「ここで暮らすわ。ここで暮らすのも悪くない」とうそぶく。
「脈々と受け継がれていくものがあるんです」という言葉を皮切りに、ファーストMCで明かした3年前のこの場所でのライブについて詳しく話し始める。Brian the SunのツアーでHalo at 四畳半とpollyの3マンのオープニングアクトとして出演した当時、震える程緊張している自分に対し、Brian the Sunのボーカル森良太が優しく声をかけてくれたり、ステージ上で褒めてくれたと。「始まりがあれじゃなかったら、俺はもっとうまくいってなかったって断言できる。最高に恵まれてる」。あの時のライブの経験が今にも繋がっているという話を経て、「俺が急に音楽辞めてプロ麻雀士目指しますってなったら、それが誰かにとって致命的な一撃になるかもしれない。人の心に焼き映してしまった責任を俺は取りたい。音楽で人を救ってやろうというコンセプトがセカンドにはあるけど、心の中では無理だと思ってる。考え方では人生は変わらない。もっと良い方法がある。俺が一生音楽をやると約束して、辛い時は見てもらう。そういうチェックポイントみたいになればいいんだろうなって思いました」。温かい拍手が送られる。
「ツアーの11公演目、これ歌うの11回目です。ツアーをやってるうちにそういう意味に変わったなと思う曲を最後にやります。僕の歌を聞いて持って帰ってください」。本編ラストはもちろん「PAINKILLER」。「なあ その痛みを教えてくれ 俺如きが耐えられる訳もないが 見て見ぬ振りしてしまったら 二度と泣けないような気がするから」。聴き手の痛みを炭酸で薄くするためのアルバムのラストを飾るこの曲はツアーを経て、空気を激震させるヘビーでパワフルなアンサンブルに進化し、より有効な薬として響いていた。

アンコールでは「重い話をしたかもしれないですけど、音楽というのは音を楽しむと書くので、最前の人もこんなスーパースターが目の前にいるから緊張するかもしれないけど(笑)、楽しんでください」。ここで披露された「ゴミステーションブルース」について以前自分が行ったインタビューで「地元の栃木は世間が狭くてすぐに話が回って、YouTubeに曲をあげ始めたぐらいから、信じられないくらい周りから迫害されたんです(笑)。『ゴミステーションブルース』の歌詞に書いてあることリアルに言われましたから」と話していた。インタビューでも「今こうやって笑いながら話せてるということは許してるってことだと思う」と言っていたが、一部歌詞を変え、前向きな作品として作られた『FIZZY POP SYNDROME』に収録され、今こうしてツアーで鳴らされている「ゴミステーションブルース」は、とても晴れ晴れしい “音楽”だった。終盤、おどけるように歩く真似をし、ハーモニカを吹く。ギターとベースを交換し、ベースを弾き倒した後、ドラムセットにも近づき、いたずらっ子のような表情で「ドラムやっていいですか?(笑)」と訊き、見事なドラミングを披露。ハミングを交えながら歌い演奏する姿は心から楽しそうだ。そして、この場所だからより生々しく響く「宮の橋アンダーセッション」で、ロックを鳴らす何ものにも代えがたい快感と原理をぶつけ、「やさぐれカイドー」で3ヵ月に亙るツアーは終了した。念願の地元ファイナルで気持ちを新たにした秋山黄色のさらなる飛躍が楽しみで仕方がない。

文=小松香里
撮影=小杉歩
 

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横山だいすけ主演、「ミュージカル『オープニングナイト』~桜咲高校ミュージカル部~」の上演が決定した。

今回は完全新作のミュージカル。エリート進学校にミュージカル部を立ち上げようとする生徒と、それを見守る横山演じる熱血教師テッペイの青春ミュージカル。生徒たちはteam Blue(男性メインキャスト)とteam Red(女性メインキャスト)の2チーム構成で上演する斬新なシステム。

主演は横山だいすけ。相手役に三倉佳奈を迎え、教師陣として福井貴一、野々村真、湖月わたるが脇を固める。今回は都内某所で、横山だいすけ三倉佳奈に意気込みを伺った。

──では、はじめに『オープニングナイト』のお話をいただいたときのことをお願いいたします。

横山:コロナ禍でいろんな舞台が中止や延期、上演できないということが多い中で、新作のミュージカルをやらせてもらう、って聞いたんです。しかも、学園もの。なおかつ、読み込んでみると、役柄と自分自身が重なるところがたくさんありました。

横山だいすけ

横山だいすけ

三倉:わたしは話をいただいたときに、だいすけお兄さん……あっ、だいすけお兄さんって言っちゃダメとかってあります?

横山:全然!笑 ほぼ9割5部の方がだいすけお兄さんって言います!

三倉:だいすけお兄さんが主演で、わたしがヒロインで相手役って聞いて、是非やらせてくださいってお返事しました。台本を読ませていただいて、ものすごくワクワクして、これが形になるとお客さんも楽しんでくれるなって思っています。

──今回既存のミュージカルとは違いteam Buleとteam Redが入れ替わるというシステムですね。

横山:チームが分かれるっていうのははじめから聞いていました。ただただこれを考えた演出家はすごいなって感じました。ひとつの作品を、ふたつのチームでやるってことになるじゃないですか。こういろんなバランスを考えないといけないですよね。男女別のチームとしてやるってことは、作品としては内容が同じでも雰囲気が変わるなって感じています。

三倉:お客さんもガラッとかわりますよね。

横山:確かに!

三倉:team Red(生徒が女性メイン)の時は男の子が多いみたいになるだろうし。そうなると、演じる側も全然違う感覚になると思うんですよね。

三倉佳奈

三倉佳奈

横山:それは思いつかなかった! 確かにそうですよね!

三倉:ね。やっぱり客席と一緒に作り上げるって意味では、全く別のものになるんじゃないかなってワクワクがあります。

横山:お客さんのリアクションが全然変わるって想像つかないですよね……我々も。

三倉:まだ稽古場の雰囲気も想像できませんもんね。大人チームが一番ドキドキしてるかもしれません(笑)。

横山:空気感の違いっていうのは、僕たち演者側の空気の違いも感じてほしいですし、お客さんが入っての空気感も全然違うと思うので、これは確かに見所ですね!

三倉:是非見比べていただきたいです。面白い企画ですよね。

──今回、ご自身の演じるキャラクターについてお願いします。

横山:テッペイ先生は本当に熱血教師! っていうのが、キャラクターを表す全てかなって感じです。学生時代って、子どもたちのこれからの人生の基礎になる、とても大事な時間だからこそ、子供たちが充実した生活を送れるように努力することに注力しているキャラクターだなって感じていますね。

自分自身、学生の頃の先生と親しくて、幼稚園から大学までそれぞれどの先生とも繋がってるんですよ。なので自分の先生への憧れみたいなのを、テッペイにも入れて行けたらなぁ〜って考えています。あと、熱血タイプは、今の時代なかなかいないかなって……ウザがられるタイプというか……(笑)。ウザさとあたたかさのバランスが大事だなって……とりあえずやってみよ〜って、考えています……!

横山だいすけ、三倉佳奈

横山だいすけ、三倉佳奈

三倉:私の演じるミオ先生は保健室の先生なんですね。保健室の先生を演じるのははじめてだったので、養護教員について調べたんですよ。「子どもたちが毎日ただ元気に通ってくれることが喜び」だって聞いて、子どもたちが健康に過ごしてくれることを見守るように、大きな懐で見守ることを大事にしている仕事なんだなって感じたんです。なので、このキャラクターもおだやかで、気さくというか……子どもたちも先生たちも気軽に話しかけられるような雰囲気でありつつ、包容力のある、母性みたいなものも持っているのかなぁって思っています。

あと、ミュージカルが好きって言うキャラクターなので、テッペイ先生とミュージカルをつなげる大事な役だなって感じています。

──今回は、青春、学園生活がテーマになっているミュージカルですが、おふたりにとっての青春とは?

三倉:だいすけお兄さんはどんな高校生だったんですか?

横山:僕ですか? うーん、このままだったような……(笑)。合唱部に所属していたんですけど、学校外でも合唱部に入ってまして、本当に歌漬けの毎日でしたね。土日には合唱団の練習もあったりして、時には「もうちょっと遊びに行きたいなぁ」って思ったりしたこともあったんですけど……、なにかひとつのことに情熱を傾けたっていうのが、あとから振り返った時にとっても頑張れたという誇りになっています。

なので、僕にとっての青春は「何かにエネルギーを持って過ごすこと」かなぁって思っています。

横山だいすけ

横山だいすけ

三倉:私は小学生のころからお仕事させていただいていて、小学校、中学校、高校、大学と学業との両立が大変でした。でも、学校を疎かにしたくなくて、出来るだけ学業を中心にさせていただいて、運動会や文化祭、テストとか全部出てます。

横山:すごい……! それすごいですね、めちゃくちゃ文武両道!

三倉:なので、私は高校生活っていうと「大学受験の勉強をめちゃくちゃしていた」っていうイメージです。でも、私、勉強好きだったんですよ(笑)。双子で茉奈がいるので、ふたりでゲーム感覚で競い合ってました。「中間試験は負けたから、期末試験では勝ってやる!」みたいな(笑)。何かに情熱をかけたっていうか……お仕事もさせていただいていたんですけど、『普通の学生生活』が送れたことを周囲に感謝しています。

横山:普通の学生生活を送れたことに感謝って……すごいなぁ! 中々出てこないですよ!

三倉:小学生のころから、ずっとイベントごとは外したことがないです(笑)。ドラマの撮影日と運動会がバチッと被った時があったんですけど、スタッフさんが「みんな待つから、行っといで!」みたいに言ってくださって、午前中あけていただいて、運動会に参加したんです。そして、体操服で撮影に向かうという(笑)。そんな風に回りや事務所の協力のおかげで、過ごすことが出来ました。

三倉佳奈

三倉佳奈

横山:……すごいですね。何かに情熱をかけたって記憶はないっておっしゃいましたけど、すべてに真摯に取り組まれていたんだなって感動しました。

三倉:そんなに(笑)!? 感動しますか? 高校時代は、まわりの子たちの方がキラキラしてて、「自分たちはなんて地味で『フツウ』なんだ」って思って過ごしてきましたよ(笑)。なので、その感覚をずっと持ったまま、過ごしていきたいなって思ってます。

横山: 今回のミュージカルでも大人の接し方が関わってくるなって思いました。勿論、学園ものの主役って生徒なんですよ、でも、取り巻く大人たちの価値観とか、どういう態度が正解なのかっていう、大人たちも考えさせられる深い作品なんだと思っています。学生たちは、何かにかける情熱や、挑戦してみようっていう気持ちとか、三倉さんの青春はこの舞台とすごくリンクしているなって聞いていて思いました。バチッとはまりそうですね。

三倉:大人が子供に教えるって思いがちですけど、作品も子どもたちから大人が教えられるって内容ですし、色んな世代の方に見ていただきたいと思います。

──最後になりますが、ご覧の皆さんにメッセージをお願いいたします。

横山:この『オープニングナイト』っていうミュージカルにはいろんな面白さがあると感じています。今、コロナ禍で「あれも出来ない」「これも出来ない」って自然となっていると思うんですよ。でも、「何か出来るかもしれない」「何かやってみよう!」って気持ちになれる舞台だと思います。なので、みなさん、まず、一歩踏み出して劇場に来ていただいて、カンパニーのエネルギーを感じていただけると嬉しいです。

三倉:学園もの×だいすけお兄さん×ミュージカルで絶対面白くないわけがないと思います! 是非楽しみにしていてください!

横山:(笑)。責任は僕たちふたりがとります! よろしくお願いします、是非見に来てください!

横山だいすけ、三倉佳奈

横山だいすけ、三倉佳奈

取材日が初対面だというふたり、すでに息がぴったりで、笑いの絶えない取材となった。

「ミュージカル『オープニングナイト』~桜咲高校ミュージカル部~」は、2021年7月2日(金)~11日(日)まで、男性中心のteam Blueキャスト、女性中心のteam Redキャストの2チーム制で東京・青年館ホールにて上演される。

7月2日(金)~5日(月)までの公演に出演するteam Blueには、武藤潤、杢代和人、大倉空人(以上、原因は自分にある。)、瑛、中谷優心、村上貴亮。同月8日(木)~11日(日)までの公演に出演するteam Redには、星名美怜(私立恵比寿中学)、河村花、小泉遥香(超ときめき♡宣伝部)、前田悠雅(劇団4ドル50セント)、竹内夢、杏ジュリア(超ときめき♡宣伝部)がキャスティングされている。

取材・文=森きいこ 撮影=福岡諒祠

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劇団ホチキス第43回本公演『月野木グラビティ』が、2021年6月4日(金)に吉祥寺シアターにて開幕した。本作は劇団代表の米山和仁が、 父の享年と同じ年齢になることから「父と息子の物語を描きたい」と強く想い、書き下ろした新作となる。 

町工場で細々と梱包資材を作り続ける父と、出戻りした息子が再会することではじまるホチキス流家族劇。出戻りした息子、主演の仁役を演じるのは、鴻上尚史が主宰する虚構の劇団に所属し 舞台『刀剣乱舞』や等に出演する梅津瑞樹。ストレートから2.5次元まで幅広く活躍しているからこそ出せる魅力が存分に堪能できる。

劇団ホチキスの見どころは、一人が何役も演じるところ。コロコロと変わるキャラクターとシーンがどんどん変化し、思ってもいなかった展開に驚かされる。

劇団ホチキス『月野木グラビティ』

劇団ホチキス『月野木グラビティ』

劇団ホチキス『月野木グラビティ』

劇団ホチキス『月野木グラビティ』

劇団ホチキス『月野木グラビティ』

劇団ホチキス『月野木グラビティ』

劇団ホチキス『月野木グラビティ』

劇団ホチキス『月野木グラビティ』

劇団ホチキス『月野木グラビティ』

劇団ホチキス『月野木グラビティ』

このたび出演の梅津瑞樹、山崎雅志、脚本・演出を手掛ける米山和仁からコメントが到着した。

月野木仁役:梅津瑞樹

この度、お邪魔させていただく梅津瑞樹と申します。
老舗劇団であるホチキスさんに参加させていただく以上、同じく劇団出の身としては色々と盗ませていただこうと舌なめずりしております。劇団というものは、やはりそれぞれ空気感が違く、また独自に発達した暗黙のメソッドだったりがあったりして、渡り歩く度にそれを発見するのが実はウメツの密かな楽しみだったりします笑
兎にも角にも、今作を楽しんでいただくその一助となるため頑張ります。

月野木嗣夫役:山崎雅志より

因縁浅からぬ家族、ましてや親子ともなればそれはもう「面白いの宝庫」じゃないかと思う。かつて自身は上の存在として親を見てきたが、それもいまや気付けば逆転してしまいつつある。然るべくして地元の友人や知り合いなどは、父親であることの方が多くなっているので、父親目線で物事を語ることに出会う機会がことの外増えた。
先日、印象的だったのは暫くぶりに会う事になった知人が子供の事について「苦労はあるけど可愛くてねぇ。 」としみじみ語っていたことだ。素晴らしい言葉を聴いたと思った。
そして知れば父親役とのこと。
人柄を深く知れば知るほど面白い親と子。
これはもう息子と向き合うしかないだろう。
勿論ホチキス流で。 沢山の感謝と共に劇場でお待ちしています。

脚本・演出:米山和仁より

私の父は、私が10歳の時に他界した。生前も海外を飛び回っていたため、父と会話をした記憶があまりない。今私には、3歳になる息子がいる。日々すくすくと成長する我が子を見ながら、父は何を思っていたのだろうとよく想う。そんなこんなをぶつけてみようと思った。かなりのフィクションを交えて。

【あらすじ】

月野木仁(つきのきひとし)は、 若くして事業を立ち上げる起業家であったが、 友人の裏切りで失墜。 多額の借金を抱える事に。 若くして家を飛び出した仁は久しぶりに実家に戻ることに。 実家は「月野木グラビティ」という名の小さな町工場。 気泡緩衝材(いわゆるプチプチ)を作っている。 実は仁は、 実家の仕事をからめた事業を立ち上げ、 銀行から融資をうけ、 己の難局を乗り切ろうと企んでいた。 しかし、 父 月野木嗣夫(つぐお)は聞く耳をもたない、 逆に仁に意外な提案をする…。

 

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2021年6月7日(月)東京・Bunkamuraシアターコクーンにて、COCOON PRODUCTION 2021 DISCOVER WORLD THEATRE vol.10『夜への長い旅路』が開幕した。この度、出演者コメント及び、舞台写真が到着した。

本作は、DISCOVER WORLD THEATREの第10弾で、ノーベル文学賞受賞、ピュリッツァー賞4回受賞などの輝かしい経歴を持ち、“アメリカ近代劇の父”と称される劇作家、ユージン・オニールの遺作。青春時代における凄惨な家族の姿を描いたオニールの自伝劇といわれる本作は、戯曲冒頭にて「血と涙で綴られた、古い悲しみの劇」と記されており、悲劇的な家族の歴史を人間の真実を突く普遍のドラマに昇華させ、自らの人生に“赦し”を与えたオニールの代表作でもある。

演出を手掛けるのは、シアターコクーンでの舞台作りは4作目となるイギリス演劇界のトップランナー、フィリップ・ブリーン。人間を深く見つめ、物語を繊細に紡ぎ出すことで定評のあるフィリップが、実力派とフレッシュな才能の交わった俳優陣を迎えて、オニールの最高傑作に挑む。

(左から)大竹しのぶ、池田成志  撮影:細野晋司

(左から)大竹しのぶ、池田成志  撮影:細野晋司

モルヒネ中毒に冒されて常に精神が不安定な母メアリーに大竹しのぶ、アルコールに溺れ、父親の脛をかじって放蕩を繰り返す長男ジェイミーに大倉忠義、結核を患っている次男エドマンドに杉野遥亮、アイルランド系移民で、金銭に対して異常な執着を持つ俳優の父ジェイムズ・タイロンに池田成志、一家の女中に土居志央梨。
オニール家をほぼ忠実に再現したとされるタイロン家の、夏のある一日の物語。オニール自身が投影された次男エドマンドの視点のみならず、母、兄、父、家族4人の個々の内面が深く掘り下げられ、それぞれの抱える哀切や怒り、後悔や絶望、そして家族間の愛憎、確執が、巧みな会話の応酬で見事に表出された家庭劇。心揺さぶる衝撃の舞台に注目しよう。

大竹しのぶ  コメント

ある日の稽古場で、画面越しに初舞台の(杉野)遥亮くんにアドバイスするフィリップの言葉を聞いて、気が付けば私が深く頷いていたり、稽古場最終日、稽古が終わり「まだまだダメだ」と落ち込む遥亮くんに「私も一緒だよ」と慰めていたら、それを見ていた大倉くんが「俺もだよ、どうしよう」と三人でため息を吐いていると、もうモニターを切ってもいいのにフィリップがまたマイクをONにしてくれて「どうしたの?」と聞いてくれる。6000マイル離れていても、いつもそこにいてくれるんだと思えた瞬間でした。
思っていた以上に大変な戯曲であることが分かり、そして毎回のことですが、フィリップの戯曲の深い理解に感動しながら、稽古を重ねてきました。
それぞれが苦しみや、悲しみや絶望を感じていても、それぞれが大きな愛を持っている。だからこそ切なくて、そして美しい物語です。こんな状況の中でも来て下さることに、本当に感謝です。

大倉忠義  コメント

段々と家族のような絆が生まれていくような感覚を味わいながらも、馴れ合いではないプロの役者さん達の集中力で稽古が進んでいったことが思い出深いです。そして、稽古を経ても、まだまだこの戯曲の大きさ・深さに驚かされています。
愛憎劇という、なんでこんなに愛しているのに悲しいことばかり起こるのか……と思いながら演じています。こんな形の家族を見て、お客様へ何でもいいので何か宝物になるような経験を持って帰っていただけるように頑張りますので、どうぞ愛を持って見守ってください。

杉野遥亮  コメント

皆さんと稽古をする中で、演技とは芸術で、俳優とは芸術家なんだと学ぶことができました。俳優や演技に対する自分の中の意識がガラッと変わりました。何もかも初めてのことで、こんなに長い時間役と向き合うことが今までになかったから、自分と役との境目がわからなくなったこともありました。自分がどこにいるのかわからない時もあって、これが役に向き合うということなのか……初舞台で毎日素敵な経験をさせていただいています。劇場に入り初めて舞台上から客席を見た時はすごくワクワクして、もっともっと稽古をしたいという気持ちもあるけれど、早く観ていただきたいという気持ちも湧いてきました。物語はとても暗く、残酷にみえますが、そんな物語を今この時代に、この瞬間に上演することに意味があり、希望があると思っています。一緒に楽しんでください。

池田成志  コメント

演出家と海を挟んだ遠く離れてのリモート稽古で、空気感などがお互いうまく伝わっていない部分もあったなとも感じていて、もっと稽古をしたかった……。
僕の役は、奥さんのモルヒネ中毒や、息子の病気という心配事が多いので、単純な苛立ちに感情をフォーカスしがちになってしまい、治る、きっとうまくいく、というような家族としての基本的な気持ちになかなかたどり着くことができなかった。作品を通して、家族って単純ではないんだな、難しいなと改めて感じました。
この作品は台本が分厚くてものすごい情報量です。身に染みたとか、わからないとか、ここが響いたとか、観てくださった方それぞれに、色々な感情がわいてくると思います。それだけ複雑な内容なんだと僕たちも実感しています。とても苦しくなると思うので、休憩中にいっぱい深呼吸してください(笑)。終わったら、少しだけ気が晴れるような作品にもなっていると思います。

本公演は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、演出家がイギリスより来日できなかったため、稽古は演出家と稽古場をリモートで繋いで実施したとのこと。『夜への長い旅路』は7月4日(日)までBunkamuraシアターコクーンにて上演、その後、7月9日(金)~18日(日)京都劇場にて行われる。

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舞台『炎炎ノ消防隊』、『ぼくらの七日間戦争』、『信長の野望・大志』シリーズ等、数多くの作品を手掛ける脚本・演出家の久保田唱による完全オリジナルストーリー、『遠慮ガチナ殺人鬼』が、2021年6月9日(水)〜6月14日(月)シアターグリーン BIG TREE THEATERにて上演される。

本作は久保田が主宰を務める企画演劇集団ボクラ団義で過去に2度上演され、今なお根強い人気を誇るサスペンスコメディ。初の外部公演となる今作は、主演にスーパー戦隊シリーズ『忍風全体ハリケンジャー』ハリケンレッド役、映画『パッチギ』にて日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した塩谷瞬を迎え、共演には黑木文貴、星波、松島勇之介、吉田宗洋、岸本卓也、田中しげ美など舞台を中心に活躍する俳優陣が脇を固める。

【あらすじ】

ある一人の老男性が亡くなった。彼の死には不自然な点が多くあった。
その老男性の葬儀。
なぜか式を終了してもそこに残り続ける不可思議な十数人の男女。
そこに訪れた警察は、そ の中の一人に老男性殺害の容疑で事情を聞きたいと言う。
そして疑われた者は答える-

「その通りです。私が彼を殺しました。」 あっさり容疑を認めるその者に、警察よりもむしろ周りが驚く。

「え…、私も殺したんですけど」

『私が殺した』 『私も殺した』

 

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声優・アーティストの中島愛が、自身の誕生日前日である6月4日にZepp DiverCityで開催された有観客&オンライン配信ライブ『中島愛 Birthday Eve Special Live ~green diary~』の公式レポートが到着した。以下、引用する。

『中島愛 Birthday Eve Special Live ~green diary~』公式レポート

感染予防対策ガイドラインを遵守して発声の禁じられた会場には、静寂の中にも熱い期待が満ちる。バンドメンバーがオープニングを奏で、湧き上がる拍手とグリーンのスポットライトが中島を出迎えた。

撮影:KOBA(Sketch)

撮影:KOBA(Sketch)

幕開けとなったのは「Over & Over」。内に秘めた葛藤が変則的なリズムの中で引き出され、また引っ込んでは引き出されていき、歌声とともに、今、たしかにステージに立つことへの喜びに昇華されていく。「ライブ『green diary』へようこそ! 最後までよろしく!」。そして、最新アルバムを冠したライブながらも、なんと2曲目から、活動休止前のラストアルバムより「愛の重力」、中島愛としてのデビューアルバムより「Raspberry Kiss」へと続き、驚きとともに彼女の歌声が導く世界へと一気に引き込んでいった。ミラーボールがカラフルなジェリービーンズをこぼしたような大人のメルヘンとでもいうべき光景を作る「窓際のジェラシー」から、もどかしさを超え、自身をさらけ出す「サタデー・ナイト・クエスチョン」へと生バンドの醍醐味もたっぷりに聴かせる。ただ最新アルバムに象徴されるものだけでなく、そこに至るまでに見つけてきた「いろんな〝色〟の曲を聞いてもらいたい」という思いは、グリーンをベースにピンクやイエローなどさまざまな色の欠片が鮮やかなドレスにもあらわれていた。

「ここに来てくれたこと、そして、お家やそれぞれの場所で見てくれていること。その気持ちの熱さに変わりはないと……私が言って良いかわからないけど、私はそう思っています。この〝伝わっているよ〟というのは、理屈じゃないと思う。みんなでひとつになるぞっていう気持ちがあれば、ひとつになれると思います!」

バラエティ豊かな中島の持つレパートリーにとびきりのキュート曲として加わった「ハイブリッド♡スターチス」から、同じ清竜人提供曲の「髪飾りの天使」へ。中島が両手のひらでマイクをぎゅっと握り胸の前に掲げたとき、そこに花束が生まれるから不思議だ。さらにここで「緑といえば……ランカ・リー先輩でしょう!」と「ねこ日記」が歌われたのは、やさしい衝撃だった。中島とランカの交換日記を覗いてしまったような瞬間に心くすぐられる。「好きなので普段から良く聞いている曲ですが、久しぶりに歌えてうれしかったです」。

「夏の思い出にそっと旅するゾーン」だと語る楽曲群では、かわいさとせつなさの弾ける「メロンソーダ・フロート」、Negiccoへ歌詞を提供した「硝子色の夏」、さらに中島のルーツにあるフィリピンのタガログ語による「Kailan」を涙をぬぐいながら熱唱する。もともと海外で単独ライブを行う際にカバーしていた楽曲で、「髪飾りの天使/水槽」(本好き盤)に自身のバージョンとして収録した際の家族に聞いてもらえた喜び、フィリピンで映像を収録した3年前の出来事などがよみがえってぐっと来てしまったのだと語る。

撮影:KOBA(Sketch)

撮影:KOBA(Sketch)

そして、遠くに聞こえる花火の音や祭り囃子のにぎやかさが懐かしい「夏の記憶」へと、むせ返る夏の気配は、終わりに向けてより色濃くなっていく。続く「ドライブ」から「水槽」へと意識の深い部分へと潜っていく様には、今の時代性ともリンクした息苦しさがあり、もがきながらも、その歌声の先にある光へと手を伸ばすような共鳴を覚えた。本ライブでは背景に配されたライン状のLEDが、シンプルながら効果的な演出を果たしていたが、外側からの確かな光が漏れ差すかのステージは、天を仰ぎ見る希望を描いたアートのようだった。

撮影:KOBA(Sketch)

撮影:KOBA(Sketch)

「今日、この時間が私にとって宝物になりました」――。1曲、1曲、大切なものへの愛おしさを綴るように歌われた本編のラストナンバーは、熟してきた月日を歌った「GREEN DIARY」。ステージの真ん中に立つ「この物語」を抱きしめるかに腕を広げ、微笑む姿が印象的だった。

撮影:KOBA(Sketch)

撮影:KOBA(Sketch)

アンコールでは、一転して、自ら演奏する鍵盤リコーダー「アンデス」を携え「粒マスタードのマーチ」で軽快に登場。「ふふ」とこぼした照れ笑いに、こちらの気持ちも解ける。そんな穏やかな空気の中で、アルバムに続く道のりの〝本当の始まり〟として「みなさんと一緒に、心で『キラッ☆』したい!」と歌われた「星間飛行」。「自分の原点の曲をこのバンドで、このメモリアルな日に歌えて良かったです」。楽しくてしかたがないというあふれる思いは、予定外のタイミングで行なってしまったというバンドメンバー紹介、そして「私は、絶対に次もライブをやりたいと思っています!」という力強い言葉にもあらわれていた。

「自分がどうすれば一番良いのかすごく、すごく考えて、今回は一歩踏み出すことを選択しました。オンラインによる良さもこの一年でたくさん教えてもらったから、演る側として『熱量が足りない』なんて思ったことはありません。それでも直接会えるライブには違った味わいがあるし、生配信によっていろんな人に見てもらえることもうれしいなと思う。これからどんなスタイルになっていくか、確かなことは何も言えないけど、私はこうやってステージに上がってくるので、また遊びに来てもらえたらうれしいです」

ラストを飾ったのは「All Green」。ファンと一緒に歌える日を願って作られた「ラララ」のシンガロングが芯となる楽曲だ。「いつか全部が今まで通りになって出会える日に、またみんなで歌いたいです」。ミラーボールに反射して放たれる緑の光が木漏れ日のように降り注ぐ中、その願いと誓いの歌声が鳴り響き、客席のハンドウェーブが優しく揺れながら応えた。

撮影:KOBA(Sketch)

撮影:KOBA(Sketch)

あっという間に過ぎてしまった1時間50分。名残惜しそうにいつまでも手を振り「帰らなきゃダメ?」とダダをこねる姿が、歌っているときとはまた違う愛らしさを見せる。「絶対、また会いましょうね!」。

かつてひとつのプレッシャーでもあった「緑」を一番の味方とする18曲18色の「自分らしさ」のグラデーション。折しも誕生日前夜、陽の光には森の緑を、夜の照明には艶やかな深い赤を放つアレキサンドライトが彼女の誕生石のひとつであることにも深く頷いてしまう。生まれた自信は歌声に満ち、厳しい状況下にあっても決してあきらめることのない、きらめきのありかを感じさせた。会場はもちろん配信であっても、中島の「声」が届く場所に、それは輝く。

ライブのアーカイブは11日まで視聴可能

なお、当日のライブ配信アーカイブは[streaming+」で6月11日22:00まで申込可能だ。中島愛のライブを共有したいという人は、ぜひ映像でじっくりたのしんでほしい。

また、ライブで披露された楽曲を収録しているアルバム『green diary』も発売中だ。こちらは初回盤の特典として2019年2月2日に東京・武蔵野の森 総合スポーツプラザ メインアリーナで開催された『フライングドッグ10周年記念LIVE 犬フェス!』のライブビューイング映像より、「星間飛行」「サタデー・ナイト・クエスチョン」を特別収録しており、こちらも必見だ。

初回盤

初回盤

通常盤

通常盤

 

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神はサイコロを振らないが6月26日(土)20時から、『Live Tour 2021「エーテルの正体」』Zepp Tokyo公演のライブ映像をLIVESHIP、LIVEWIREの2プラットフォームでオンライン配信することが決定。

メジャー1stシングル「エーテルの正体」収録曲に加え、代表曲から最新曲までのライブパフォーマンスを見ることができる。

また、メンバーは、オンライン配信を仙台公演のステージ上で発表した後に、SNS上で「このオンラインライブを見てもファイナルを絶対楽しめるように、大阪公演は一部セットリストを変更します!」と発信をしている。ツアーファイナルとなる大阪公演では、6月4日にデジタルリリースされ、東海テレビ・フジテレビ系全国ネットオトナの土ドラ『#コールドゲーム』挿入歌にもなっている最新曲「徒夢の中で」の披露も予定されている。

神はサイコロを振らない 「徒夢の中で」

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渋谷発メンズアイドルグループ・SHIBUYA SIXX -シブヤシックス-の活動開始が発表された。

SHIBUYA SIXX -シブヤシックス-は、Jekyll(ジキル)、成瀬 玲於(ナルセ レオ)、早川 統牙(ハヤカワ トウガ)、雪村 雅(ユキムラ ミヤビ)、柚木 亜蘭(ユズキ アラン)の5名で構成されており、グループのコンセプトは「渋谷から世界へ。」。

また、8月3日よりお披露目イベント『SHIBUYA SUMMER SIXX 2021 ~ Feel my SIXX SENCE ~』を6日間連続で開催。なお、最終日の8月8日(日)はSHIBUYA eggmanにてファーストワンマンライブが行われる。

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ザ・ブロードウェイ・ストーリー The Broadway Story
☆番外編 『メリリー』の楽曲で紐解く、ソンドハイム・ナンバーの深遠な魅力

文=中島薫(音楽評論家) text by Kaoru Nakajima

 2021年5月に東京・新国立劇場 中劇場で翻訳上演された、『メリリー・ウィー・ロール・アロング』~あの頃の僕たち~(以下『メリリー』)。英国を代表する女優・演出家マリア・フリードマンによる、きめ細かな演出に応えたキャストの好演で、充実した作品に仕上がっていた。映画のプロデューサーとして名声と富を得たものの、心は虚ろなフランク。若き日は、脚本家チャーリー、作家志望のメアリーと共に夢を熱く語り合い、ブロードウェイを目指していたのだ。しかし、どこかで道を踏み外し、脆くも友情は崩れ去る。その軌跡を、時の流れを遡りながら描くストーリーを彩るのが、作詞作曲家スティーヴン・ソンドハイムのミュージカル・ナンバーだ。ここでは改めて、初演キャストの話を交えつつ、楽曲の特質に迫りたい(番外編『メリリー』作品特集も参照 https://spice.eplus.jp/articles/284126)。

『メリリー』初演(1981年)のオリジナル・キャスト盤LP。下はレコードを収納するスリーブ(内袋)で、舞台写真を絡めてある。

『メリリー』初演(1981年)のオリジナル・キャスト盤LP。下はレコードを収納するスリーブ(内袋)で、舞台写真を絡めてある。

 

■劇中で聴かれるシナトラの歌声

 一幕の中盤で、TVのトーク・ショウに出演したフランクとチャーリー。ここで、2人がミュージカルのために書き下ろした曲として紹介されるのが〈何かが起きる(グッド・シング・ゴーイング)〉。冒頭の部分の旋律は、その後も劇中で繰り返し使われる印象的なナンバーだ。劇中で流れるのは、フランク・シナトラのカバー盤。実際彼は、この曲を最初に録音した歌手だった。興味深いのは録音日だ。『メリリー』初演は、1981年11月にオープン。しかしシナトラがレコーディングしたのは、同年の8月。初日より3か月も前だった。これには説明が必要だろう。 

 1940~60年代は、ブロードウェイ・ミュージカルのナンバーを、シナトラを始め人気歌手が次々にカバーしヒットさせた。ポップス音楽界とブロードウェイは、密接な関係にあったのだ(本連載VOL.11も参照)。80年代もその慣習が残っており、新作ミュージカルが開幕する事前に、舞台の広報が楽譜を歌手の事務所に送り、「もし気に入られたら、是非レコーディングを」と売り込んでいた。特にシナトラの場合、ソンドハイムの代表作『リトル・ナイト・ミュージック』(1973年)の名曲〈センド・イン・ザ・クラウンズ〉を吹き込み、その素晴らしさを広めた実績があったため、〈グッド・シング~〉も、いち早く録音する運びと相成った。

フランク・シナトラの〈グッド・シング・ゴーイング〉を収録したアルバム「シー・ショット・ミー・ダウン」(1981年/輸入盤CD)

フランク・シナトラの〈グッド・シング・ゴーイング〉を収録したアルバム「シー・ショット・ミー・ダウン」(1981年/輸入盤CD)

 

■敗者の心に語り掛ける楽曲

 シナトラがこの曲を歌ったのは、「シー・ショット・ミー・ダウン」というアルバム。全編をトーチ・ソング(失われた愛や報われぬ恋を歌ったバラード)で構成した一枚だった。優しいメロディーラインの〈グッド・シング~〉がトーチ・ソングとは意外だが、この曲のユニークな歌詞を、初演でフランクを演じたジム・ウォルトンはこう解説する。

「スティーヴンは、トーチ・ソングを意識してはいなかったと思う。でも失恋の歌を得意としたシナトラが歌うと、そう聴こえるよね。あの曲は歌詞が秀逸だ。『仲違いもあったけれど、愛は深まるはずだった』と別れを振り返り、『順調に続いていた。でも終わった』と結ぶ。ラストの『Going Going Gone』は、オークションの締めでも使われる言い回しで、『いいですか、もう落札ですよ。はい終わり』の意味。耳に馴染み易いフレーズで、印象に残るように工夫してある。同時にこの歌は、最終的に決別するフランクとチャーリーの関係も暗示しているんだ」

『メリリー』初演の、左からジム・ウォルトン(フランク)、アン・モリソン(メアリー)、ロニー・プライス(チャーリー) Photo Courtesy of Jim Walton

『メリリー』初演の、左からジム・ウォルトン(フランク)、アン・モリソン(メアリー)、ロニー・プライス(チャーリー) Photo Courtesy of Jim Walton

 自分の成功のために友情を捨て後悔するフランクに、彼の才能を信じるが裏切られるチャーリー、そしてフランクを愛し3人の友情を願うも、思いは成就せず酒に溺れるメアリー。ソンドハイムは、屈折した人々の心理を活写する天才だ。若い頃から彼と親しい作詞家のシェルダン・ハーニック(『屋根の上のヴァイオリン弾き』)は、「スティーヴンの母親が変わった人で、複雑な家庭環境で育ったそうです。だから挫折した者の心情を描く時、自分でも意識しないうちに、同じような境遇に生きる観客の心を捉えるのでしょう」と分析していた。
 

■劇中の効果を狙った巧みな作詞術

 『メリリー』は、もう一曲のトーチ・ソング〈ノット・ア・デイ・ゴーズ・バイ〉も傑出している。フランクの妻ベスが、彼と離婚する際に、「あなたを想わない日はない。いつになったら忘れられるのか。この苦しみは、来る日も来る日も私が死ぬまで続く」と、断ち切れぬ想いと怒りを露わにする一曲だ。またその後、時間を逆行して彼らが結婚するシーンでは、「2人の人生は、強く深く自由で豊かなものになる」と希望に満ちたラブソングとなり、さらにフランクを密かに愛し続けるメアリーの気持ちも併せて歌われるという、ドラマチックな効果が心憎い。

 この曲を最初にカバーしたのが、意外やカーリー・サイモンだった。〈うつろな愛〉などのヒットで、1970年代に人気を誇った女性シンガー・ソングライターだ。その彼女が初めてスタンダード・ナンバー、しかもトーチ・ソングに挑戦したアルバム、その名も「トーチ」の中で紹介した(彼女もシナトラと同様、初日前に録音していた)。再びウォルトンの証言。

「実はあのナンバー、初演の離婚のシーンではフランクが歌っていたんだ。ベス役の女性より、僕の方が美声だったという単純な理由らしい(笑)。でも再演からは、当然ベスのナンバーになったよ。裏切られて傷付き、怒っているのは彼女だからね」

カーリー・サイモンのアルバム「トーチ」(1981年/輸入盤CD)

カーリー・サイモンのアルバム「トーチ」(1981年/輸入盤CD)

 

■ソンドハイム・セレブレーション

 ここに紹介した『メリリー』の2曲は、ミュージカル畑のパフォーマーを始め、ジャズ&キャバレー・シンガーによって今も頻繁に歌われている。そしてこれらの曲はもちろん、ソンドハイム楽曲の評価を更に高めるきっかけとなり、日本のミュージカル関係者にも大きな影響を与えたのが、1992年に開催されたコンサート『ソンドハイム~セレブレーション・アット・カーネギー・ホール』。グレン・クロースやライザ・ミネリら豪華出演者が歌いまくる、ソンドハイム・ナンバーの素晴らしさには興奮と感嘆あるのみ。当夜の模様は録画され、日本ではWOWOWが『ソンドハイム・ミュージカルのすべて』のタイトルで、字幕付きで放映した。現在はDVD(輸入盤/PCで再生可)と、輸入盤ライブCD(2枚組とハイライト版あり)で楽しむ事が出来る。

『ソンドハイム~セレブレーション・アット・カーネギー・ホール』のDVD。下はハイライト版ライブCD。

『ソンドハイム~セレブレーション・アット・カーネギー・ホール』のDVD。下はハイライト版ライブCD。

 見所の多いコンサートの白眉となるのが、『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ』(1984年)や『イントゥ・ザ・ウッズ』(1987年)などソンドハイム作品と縁が深い、バーナデット・ピータースが熱唱する〈ノット・ア・デイ・ゴーズ・バイ〉。惜別への強い想いを、堂々と歌い上げて圧巻だ。彼女はこのナンバーを十八番にしており、1996年のカーネギー・ホールでのソロ・コンサートなどでも披露している。

1996年にカーネギー・ホールで行われた、バーナデット・ピータースのコンサート「ソンドハイム、etc.」を収録したライブ録音(輸入盤CD)

1996年にカーネギー・ホールで行われた、バーナデット・ピータースのコンサート「ソンドハイム、etc.」を収録したライブ録音(輸入盤CD)

 〈グッド・シング・ゴーイング〉は、クセのない丁寧な唱法で将来を期待されながら、1995年に43歳で早逝したキャバレー・シンガー、ナンシー・ラモットのバージョンが抜群。〈ノット・ア・デイ~〉とメドレーで歌っており、その卓越した歌唱力を堪能出来る。

ナンシー・ラモットの〈グッド・シング~〉を収録したアルバム「マイ・フーリッシュ・ハート」(1993年/輸入盤CD)

ナンシー・ラモットの〈グッド・シング~〉を収録したアルバム「マイ・フーリッシュ・ハート」(1993年/輸入盤CD)

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SHINeeが、4年半ぶりに『anan』(6月16日(水)発売号)の表紙&グラビアに登場する。

グラビア全20Pで構成されており、表紙と前半はブラックにグリーンのネオンカラーを差し込んだスタイリングに身を包んだ4人が、クールでシャープな表情を見せる。逆に、柔らかく明るい色を基調にした衣装では、2人一組でのショットも撮影。お互いへの信頼感や仲の良さを感じさせる、ほのぼのした笑顔に満ちた写真を見ることができる。また、メンバー同士でお互いに贈ったメッセージも掲載されているとのこと。

インタビューは、メンバーひとりずつの話と、揃っての座談会での話の両方を展開。ソロインタビューでは、最近の“癒しの源”をメインに聞いており、ひとりひとりの個性が発揮された内容に。その他、SHINeeへの想い、ファンに伝えたいこと、そして座談会形式のインタビューでは今までの活動への想い、7月28日にリリースされるミニアルバムについてなどを語っているという。

なおSHINeeは、3年振りとなる日本オリジナルミニアルバムから先行で新曲「SUPERSTAR」を配信中。

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2021年6月5日(土)KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオにて、KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『未練の幽霊と怪物ー「挫波(ザハ)」「敦賀(つるが)」ー』が開幕した。初日にあたり、作・演出の岡田利規よりコメント、また舞台写真が到着した。

本作は2020年4月、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止延期となったが、1年後、オリジナルキャスト・スタッフで上演が決定した音楽劇。作・演出は、チェルフィッチュ主宰の岡田利規、音楽は『NŌ THEATER』を始め、岡田のミュンヘン・カンマーシュピーレで発表した4作品の音楽を手掛けた内橋和久が担当。本作ではダクソフォン3重奏を軸に、能の囃子方の役を担う。出演は、森山未來、片桐はいり、栗原類、石橋静河、太田信吾、七尾旅人。類まれな歌い手の七尾が、劇中では謡を務める。

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

本公演では、能の上演形式に倣い、ザハ・ハディドをシテに描く演目 『挫波(ザハ)』高速増殖炉「もんじゅ」をめぐる演目 『敦賀(つるが)』 の2演目で構成される。

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『挫波(ザハ)』より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『挫波』は、東京五輪招致のため、2012年新国立競技場の設計者としてコンペで選ばれた天才建築家「ザハ・ハディド」。その圧倒的なデザインで脚光を浴びながら、後にその採用を白紙撤回され、ほどなくして没した彼女をシテとして描く。『敦賀』は、夢のエネルギー計画の期待を担い、1985年の着工以来一兆円を超す巨額の資金が投じられたものの、一度も正式稼動することなく、廃炉の道をたどる高速増殖炉もんじゅ。もんじゅを臨む敦賀の浜を訪れた旅行者が出会うものとは……という作品だ。

作・演出:岡田利規  初日コメント

もうしぶんないチームで、もうしぶんないプロセスを経て、心から納得のいく作品をつくることができました。観客のみなさんが上演の時間・空間の中で、現実のそれとは異なる、というかほとんどそれとパラレルな世界を幻視する、そのための媒介物となるためのパフォーマンスです。それを体験してもらえる機会を今日からはじめられて、とてもハッピーです。

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

『敦賀(つるが)』 より  撮影:高野ユリカ/ Yurika Kono

本公演は、6月26日(土)までKAAT神奈川芸術劇場にて上演。その後、豊橋公演、兵庫公演が行われる。

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お笑いコンビインパルス・板倉俊之が初の舞台脚本・演出を手掛ける舞台『蟻地獄』が2021年6月4日(金)~10日(木)よみうり大手町ホールにて上演される。

作家としても数々の作品を執筆している板倉が2012年4月に発表した、自身2作目となる小説『蟻地獄』の舞台版となる今作は、本来2020年7月に上演を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で公演中止となり、今回が「復活公演」となる。

主演の二村孝次郎役は、ダンスボーカルユニット『Zero PLANET』のリーダーとして精力的に活動し、俳優としても舞台・映像と着実にキャリアを重ねている髙橋祐理。孝次郎を取り巻く人々として、山口大地、天野浩成、向井葉月(乃木坂46)らが出演し、板倉が描き出すサバイバルサスペンスの世界を盛り上げる。

本番まで1週間を切った稽古場で、通し稽古を取材した。

二村孝次郎(髙橋祐理)と親友の修平(近藤廉)は、裏カジノに乗り込み一攫千金をもくろむが、イカサマしたことを見破られてしまい、裏カジノのオーナー・カシワギ(山口大地)の手に落ちる。修平を人質に取られ「5日間で300万円を用意する」という救済条件を突き付けられた孝次郎は、1個40万円で売買されるという人間の眼球を収集しようと駆けずり回った末、集団自殺志願者が集う廃墟にたどり着く……。

原作小説が主人公目線で書かれているため、必然的に孝次郎役の髙橋はほぼ出ずっぱりで、セリフの量も膨大にある。また、孝次郎は裏カジノではカジノビギナーを演じたり、廃墟では集団自殺志願者の一人を演じたりと、様々な顔を演じ分けなければならないかなりの難役だ。

現代版「走れメロス」のごとく親友を救うために駆け回り、出会う人々に翻弄される孝次郎という振れ幅の大きな役を、髙橋は躍動感を持って表現している。修平を演じる近藤の大らかな雰囲気が、孝次郎が修平を何としても救いたいと奔走する姿に説得力を加え、時折挿入される孝次郎と修平のやり取りが、タイムリミットが近づいている緊張感を高めながらも2人の絆が見える優しい時間に感じられた。

理不尽ながらも正論で孝次郎を追い詰めるカシワギ役の山口が、圧倒的な迫力を見せる。冷静沈着だが、キレると何をするかわからないカシワギの存在が、孝次郎や修平にとって脅威であることが伝わってくる。カシワギの部下・クマザワを演じる、プロレスラーの佐藤恵一のダイナミックな立ち回りも、裏カジノシーンの見せ場の一つだ。

蟻地獄にはまった蟻のように必死でもがく孝次郎の緊迫感あるシーンが多い中、家のシーンでの孝次郎の父(中野裕斗)と母(三木美加子)とのやり取りは、息子のことを心配しながらも大きく包み込む家庭の温かさと、大人になり切れていない孝次郎の息子としての側面が垣間見られ、見る者の心を和ませてくれる。

孝次郎が集団自殺志願者の集まりに参加する廃墟のシーンでは、集団自殺の発起人・宮内(天野浩成)をはじめ、マフユ(向井葉月)、ケイタ(古賀瑠)、フジシロ(向清太朗)、と個性豊かなキャラクターが集合する。詳しい内容はネタバレになってしまうので見てのお楽しみだが、孝次郎が繰り広げる手に汗握る頭脳戦は大きな見せ場だ。

『蟻地獄』という作品は、ち密に計算された様々な伏線が見事に回収されていくところが魅力の一つだ。細部まで細かくこだわって作っていることは、原作同様この舞台版でも随所から伝わってくる。小説や漫画を読んで内容を知ってから見る人と、前知識を何も入れずに見る人と両方いると思うが、どちらの人にも「舞台版」ならではの表現やアイディアをぜひ楽しんでもらいたい。

演劇の舞台演出は初めてという板倉だが、決して奇をてらうことなく、実直なストレートプレイを作り上げている。舞台装置や照明、音響などのスタッフワークが大きなポイントとなることを感じさせる演出で、本番ではどのような舞台が見られるのか期待が高まる。スピード感とテンポのよさで、観客を引き付け最後まで飽きさせない作品となることだろう。

幾重にも仕掛けられた罠をくぐり抜けて、孝次郎は“蟻地獄”から脱出することができるのか。舞台版ならではの結末をぜひ見届けて欲しい。

取材・文・撮影=久田絢子

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歌やダンス、芝居やスケッチなどあらゆる要素を取り入れたエンターテイメントショー『CLUB SEVEN ZEROⅢ』が2021年6月6日(日)に日比谷シアタークリエで開幕した。

2003年に初演以降、公演回数を重ね、内容も変化させてきた『CLUB SEVEN』。“レジェンド・メンバー”が6年ぶりに集まったことで2017年に“ZERO”シリーズが始まり、今回で3作目となる。玉野和紀が脚本・構成・演出・振付・出演をし、吉野圭吾、東山義久、西村直人、大山真志といったおなじみのメンバーの出演はもちろん、凰稀かなめと妃海風ら元宝塚歌劇団の2人が初参加する。

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

初日を前にしたゲネプロ(舞台通し稽古)を見た。1幕・2幕構成で、上演時間は約3時間(途中休憩あり)。

1幕オープニングは、CLUB SEVENのテーマ曲。初演から変わらないというジャズダンスやタップダンスを取り入れた振付を、出演者全員が華麗に踊る。一気にCLUB SEVENの世界に引き込まれる瞬間だ。

その後は、数本のスケッチ(※ショートコントのような短編芝居)や、色気たっぷりのダンスを次々と披露。ネタバレになってしまうので詳細は書けないが、今回も、役者それぞれの個性がよく生かされた設定ばかり。あの人が銅像になったり、あの人が鳥になったり、ヴィジュアルの衣装を着たり……。一線で活躍する役者たちの「素」が時々垣間見られるのが、またCLUB SEVENの面白いところだろう。

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

2幕は、中世のとある国を舞台にしたショートミュージカル。王女を演じる凰稀と妃海が着るドレスなど本格的な衣装が印象的。ショートミュージカルとはいえ、最後まで展開のわからない予想外のストーリーで、一連のショーをより厚みがあるものにしている作品だった。

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

MCを挟んで(ちなみにゲネプロでは「ゲネプロの出来を点数で表すと?」というお題でトークが展開した)、ラストは、お待ちかねの名物の“50音順ヒットメドレー”!

誰もが耳にしたことがあるであろう歌謡曲やCMソングを50音順にノンストップで上演する名物コーナー。その数80曲以上。歌とダンスだけでも大変だろうに、早替えや出ハケを覚え、休む暇なくそれらをこなさなければならないので、かなりの集中力と技量が必要な演目だ。

過去に演じた50音順も取り入れつつ、新作もたっぷり。50音順は、見ているうちに、観客は出演者と一緒に走っているような気持ちになる。最後までやりきった後は、きっと観客も達成感と清々しい気持ちを感じることだろう。観劇は多少なりともカロリーを使うというけれど、他のどの作品よりもカロリー消費は大きい(もちろん、いい意味で!)。

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

今回初参加の凰稀かなめと妃海風。

2人ともさすが元トップスターと元トップ娘役という実力の持ち主で、舞台上を一気に華やかにする力があった。ダンスも歌も芝居もキメるところはキメてくれるので、安心感がある。ただ、CLUB SEVEN恒例の(?)アドリブや無茶ぶりはまだまだこれから対応していく模様。ぜひ本作を通じて、コメディエンヌとしての成長を期待したい。

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

『CLUB SEVEN ZEROⅢ』ゲネプロの様子

CLUB SEVENの舞台はいつも一生懸命だ。いい年した大人が全力で何かに取り組む姿に感動するし、元気をもらえる。これぞ生でしか味わえない舞台と言えるだろう。

CLUB SEVENファンにとってはいろいろと過去作品を思い起こしながら観劇するのも楽しいが、過去の作品を全く見たことがなくても十分楽しめる。コロナ禍でまだまだ苦しく先が見通せない状況が続くが、そんな状況だからこそ『CLUB SEVEN ZEROⅢ』を見て、大いに笑って、たくさんのパワーを受け取ってほしい。

最後に、初日を前にしたキャストコメントを紹介する。

◆玉野和紀

コロナ禍をぶっ飛ばすような『CLUB SEVEN ZEROⅢ』が出来上がりました~!
キャストが一丸となって皆さんに強力なパワーをお届けします!
CLUB SEVENで免疫力UP!!!明日のエネルギー充電!!!

◆凰稀かなめ

今回初めての参加となり、台詞、歌に振りなど覚える数の多さにビックリで(笑)。なかなかゴールが見えない日々でしたが、先輩達の優しいご指導がありやっと出来上がったって感じです。そして、一つの舞台で7人全員がぶつけ合うそのパワーは凄いに決まってますよね!私も、これがCLUB SEVENだーーー!って実感しました。
今回はコロナ禍により、残念な事に客席降りが無いですが、舞台上から更なるパワーをお届けします。

◆妃海風

舞台稽古オープニング、扉の奥で全員でスタンバイしている時に、普段では感じることのできない全員の緊張感、一体感を感じて、ああこれがCLUB SEVENなんだ。そして参加させて頂いているんだと実感し、ゾクゾクしました!
始まったらもう緊張を感じてられません!ノンストップでラストまでとにかく駆け抜けます!それがまた心地いいです!

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2021年7月21日(水)~7月25日(日)新宿THEATER BRATSにて上演されるAllen suwaru Lab vol.7『ホウム。』のあらすじと演出・脚本を手掛ける鈴木茉美のコメントが発表された。

Allen suwaru Labは、現在の劇団アレン座本公演の演出手法の一つでもあるドリブ劇の原点となるイベント型舞台のシリーズで、劇団メンバーである來河侑希、栗田学武、磯野大、演出/脚本 木茉美4人で、演劇の研究所というテーマのもと、従来の演劇の型に囚われない、演劇の可能性を探っていく実験型舞台。本作でもアドリブを中心に構成されたストーリーとなっており、日替わりゲストを迎えることによって、1度として同じ舞台とはならない内容となる。

演出・脚本 鈴木茉美コメント

演出/脚本の鈴木茉美です。この度、家族をテーマに、エチュードで細かいセリフを決定させ、それを台本に仕上げていくという方法で作品を完成させることに挑戦をしようと思いました。物語は、劇団員を兄弟役にした家族の遺産相続やその他、誰もが抱えるストーリーをベースに展開するハートフルなものです。大変な時代だからこそ、今失われているのではないかと思うことと向き合い、それを爽快感のある作品として提示し、観劇した皆さまに明るい気持ちで、自身を肯定してもらえるような舞台にしていきたいと思っています。私としては、ハートフルなコメディ、家族の話は初めての挑戦です。私が初めてということは劇団にとっては初めての挑戦です。ぜひ、この物語が今の皆様にとって必要な物語になるように尽力したいと思っています。ぜひ、劇場に足をお運びください。

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乃木坂46が6月10日(木)21時より、新YouTubeチャンネル『乃木坂配信中』にて、『乃木坂46分TV』を生配信することがわかった。

番組内では、今後の『乃木坂配信中』チャンネル内で配信されるオリジナルコンテンツのラインナップを紹介するほか、この夏の活動に関しての重大発表も行うとのこと。

 

乃木坂46は、『乃木坂配信中』チャンネル開設時に行われた前回の生配信では、放送開始後約10分程度で同時視聴者数10万人超を記録している。

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