MIYAVI・水原希子・バカリズムがAmazon Original『ザ・マスクド・シンガー』のパネリストに決定 最後のひと組は謎の3人組ユニット

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9月3日(金)よりAmazon Prime Videoにて独占配信される『ザ・マスクド・シンガー』に出演する、3名のパネリストが発表された。

『ザ・マスクド・シンガー』は、全世界50ヶ国で視聴されている『WHO IS BEHIND THE MASK 歌っているのは誰だ!?』の日本版として配信されるAmazon Original番組。番組では、マスクを被ったパフォーマーたちのパフォーマンスと歌声やヒントをもとに、パネリストたちがマスクの中の有名人を推理する。登場する総勢12名のパフォーマーには、芸能、スポーツ、文化など各界の“大スターたち”を予定しており、最後まで勝ち残ったベストシンガーには、優勝者の証であるゴールデンマスクが授与される。これまでに、番組MCとして俳優の大泉洋が登場することが発表されていた。

パフォーマーを推理するパネリストには、「サムライギタリスト」の異名を持つアーティスト・俳優のMIYAVI、モデル・俳優・デザイナーの水原希子、そしてバカリズムに決定している。3名のパネリストのコメントは以下のとおり。

 

MIYAVI

アメリカでも大人気の番組で僕も前から知っていたので、ぜひ参加したいと思いました。それぞれのマスクド・シンガーたちのパフォーマンスにかける本気さと、そこから生まれるドラマも楽しめる、全く新しい感覚のエンターテインメントだと思います。

 

水原希子

全世界で話題になっている番組のパネリストに選ばれて光栄です。マスクド・シンガーの方々のパフォーマンスは然ることながら、パフォーマンスを通して彼らの新たな一面が垣間見られることが楽しみでなりません。

 

バカリズム

最初にこの企画を聞いた時に、とても面白そうだなと思いました。パフォーマンスを楽しむ、パフォーマーを当てる推理を楽しむ、そして彼らの豪華なコスチュームを楽しむ。楽しめるポイントがいくつもある作品だと思います。

 

 

さらに、もう1組のパネリストのヒント映像も公開。赤い衣装を身にまとった、3人組テクノポップユニットのようなビジュアル3名は、「圧倒的な音楽パフォーマンスがついにAmazon Prime Videoで配信されます!とても魅力的なマスクを被ったパフォーマーたちが圧巻の歌唱パフォーマンスを披露する勝ち抜きバトルです」などと語っている。映像に登場したパネリストの正体は、後日発表予定だ。

『ザ・マスクド・シンガー』はAmazon Prime Videoにて2021年9月3日(金)より独占配信開始。

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2021年6月17日(木)新宿 FACEにて、舞台『あやかし緋扇』が開幕した。この度、舞台写真とコメントが届いたので紹介する。

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

原作は、くまがい杏子による「あやかし緋扇」。少女漫画界の老舗ともいえる「Sho-Comi」(小学館)で2011年から2013年にわたり連載され、単行本の累計発行部数は200万部を超える人気コミックスを舞台化。
クラスメイトと試した“こっくりさん”をきっかけに霊に狙われるようになったヒロイン・唐沢未来と、除霊の力で彼女を守る神社の跡取り息子・神山陵の冒険を描き、美しい筆致で描かれるホラー要素も人気を博した、和風ファンタジーラブストーリーだ。

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

主演・神山陵役に、江田剛。天然でおとぼけ男子、しかし未来を守るため「除霊」を始めると、頼りになるかっこいい男子に変貌…そんな二面性をもつ人物を、実直で誠実な演技と、数多くのステージで磨き抜かれたパフォーマンスで表現します。そして、勝ち気で運動神経バツグンなヒロイン・唐沢未来役を、花影香音が演じる。
演出を手がけるのは、今村ねずみ。ファンタジックなラブロマンスを、ダンスやアクションを交えた演出で描く、新たなライブエンターテインメントが誕生した。

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

江田剛(ジャニーズJr.) コメント

僕の演じる陵はとても純粋でまっすぐな少年で、僕自身より年齢がずっと下なので、僕が自然に演じるとかっこよくなりすぎてしまう(笑)。細かな仕草ひとつにも、陵のピュアさがあらわれるはず。それぞれのキャラクターや関係性を、(演出の今村)ねずみさんを中心に、みんなでじっくり話して、一つひとつ丁寧に作り上げてきました。いよいよ開幕ですが、もっともっと、高みに行ける、というのが見える気がします。モノづくりの現場で一切妥協しない、色々な先輩たちの座長の背中を見てきて、身についたスタンスです。僕の場合は、引っ張っていく、というより、手を取り合って皆で頑張っていこうよ、というタイプですが……。(今村)ねずみさんの大きな船に、カンパニーみんなでしっかり乗っかって行けば、今までにないものが創れると思っています。
公演が延期になってしまい、1年お待たせしました。待っていただいたからこそ、楽しみにしてくださっているお客様の度肝を抜きたい。期待値を越えていきたいです。
愛がテーマの作品だと思います。登場人物それぞれの、色々な愛、そして、ねずみさんをはじめ、僕たちの作品に対する愛を、エンターテインメントに対する愛を、観ていただけたらと思います。

花影香音  コメント

いよいよ初日、ワクワクドキドキが止まらなくて、待ち遠しいです。稽古では出来ない自分が毎日悔しくて。泣くこともありましたし、必死でした。その度に、皆さんに励まして、支えていただきました。舞に、歌に、覚えることも沢山あって、とても濃密な稽古でした。朝、一番に稽古場入りして、という日々で体力もついたかなと思います。所作などもとても難しかったですが、お客様に何とか楽しんでいただきたい、その一心でしたね。充実感が楽しかったです。
私は舞台の経験が豊富ではないので、江田さんが色々なこと教えてくださいました。コミュニケーションがとても大事なお芝居なので、積極的に出演者みんなとコミュニケーションをとって下さったりと、とても頼りがいのあるお兄さんのような存在です。
今回、初めて劇中でソロ曲を歌います。とても緊張しますが、素直になれない未来の、陵に対する気持ちを表現する曲です。舞台上で未来として生きられたら、と思います。楽しみにいらして下さい。

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

 (C)くまがい杏子/小学館 (C)舞台「あやかし緋扇」製作委員会

なお、本公演は6月25日(金)新宿 FACEまで上演される。

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バンドをテーマにしたサンリオのキャラクタープロジェクト「SHOW BY ROCK!!」。2022年に原作『SHOW BY ROCK!!』が10周年を迎えるにあたって、この度、「Road to 2022!! 目指せ10周年!! SHOW BY ROCK!! 5大プロジェクト!!」が始動した。 

その第二弾として舞台版の新章『Live Musical「SHOW BY ROCK!! -DO根性北学園編- 夜と黒のReflection」』が2021年8月19日(木)~29日(日)にかけて東京・天王洲 銀河劇場で上演される。この度、Yokazenohorizonのバンドビジュアルとソロビジュアルが解禁となった。

今回の物語には、メインとなるバンド「DOKONJOFINGER(どこんじょーふぃんがー)」(通称“どこゆび”)と、 「Yokazenohorizon(ヨカゼノホライズン)」と「Kuronoatmosphere(クロノアトモスフィア)」が登場する。

その中から、Yokazenohorizonのビジュアルが解禁となった。バンドメンバーは、ボーカル&ベース担当の現役弁護士・リカオ(高橋怜也)、ギター担当の美容師・ジャロップ(田村升吾)、キーボード担当のブロガー・クースカ(高橋駿一)、ドラム担当のバーテンダー・ウララギ(楚南 慧)の4人。 Fourthvalleyの裏路地でひっそりと営業するBAR「夜風」に集い、夜の雰囲気を醸し出すアーティスティックなサウンドと斬新な夜のライヴパフォーマンスで魅せるバンドだ。

リカオ:高橋怜也  (C)2021 SANRIO CO., LTD. SHOWBYROCK!!製作委員会M

リカオ:高橋怜也  (C)2021 SANRIO CO., LTD. SHOWBYROCK!!製作委員会M

ジャロップ:田村升吾  (C)2021 SANRIO CO., LTD. SHOWBYROCK!!製作委員会M

ジャロップ:田村升吾  (C)2021 SANRIO CO., LTD. SHOWBYROCK!!製作委員会M

クースカ:高橋駿一  (C)2021 SANRIO CO., LTD. SHOWBYROCK!!製作委員会M

クースカ:高橋駿一  (C)2021 SANRIO CO., LTD. SHOWBYROCK!!製作委員会M

ウララギ:楚南 慧  (C)2021 SANRIO CO., LTD. SHOWBYROCK!!製作委員会M

ウララギ:楚南 慧  (C)2021 SANRIO CO., LTD. SHOWBYROCK!!製作委員会M

なお、「Yokazenohorizon特典」回を在校生席(1階席)で観覧される方全員に、本日解禁のバンドビジュアルを使用したデカンバッジか、ミニキャラ集合のデカンバッジのどちらか1種類をランダムでプレゼントされることがわかった。

現在、Twitterの公式アカウント(@LMSB69)では、本番まで毎日「宣伝手段は69日連続です!」と銘打って 69日連続ツイート企画を実施中。Yokazenohorizonのソロビジュアルとキャラクタープロフィールもツイートで紹介しているので、こちらもチェックしてみてはいかがだろうか。

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2021年6月17日(木)赤坂RED/THEATERにて、*pnish* vol.16『*pnish*(パニッシュ)』が開幕した。この度、脚本・演出の村井 雄(KPR/開幕ペナントレース)、*pnish*の4名のコメントと舞台写真が到着したので紹介する。

 (C)2021 *pnish*.

 (C)2021 *pnish*.

2001年に結成し、まもなく7月1日(木)に20周年を迎える、佐野大樹、森山栄治、鷲尾 昇、土屋佑壱による演劇ユニット*pnish*(パニッシュ)。*pnish*のモットーである"気軽に観る事ができて、楽しい舞台"を届けるべく、記念日を挟んで5年ぶりの本公演、その名も『*pnish*』を上演する。

 (C)2021 *pnish*.

 (C)2021 *pnish*.

 (C)2021 *pnish*.

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毎公演、終演後には、“ミニアフタートーク”、そして7月1日(木)には ”Happy *pnish* Birthday 企画”として、*pnish*ゆかりの方々をゲストに迎え、楽しいトークも予定されている。

 (C)2021 *pnish*.

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 (C)2021 *pnish*.

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また、7月1日(木)17:00公演、7月4日(日)13:00千秋楽公演のライブ配信が決定した。さらに、7月4日(日)19:00より、本編の様子を*pnish*が振り返る配信限定のトークイベントも実施(詳細は後日発表)するとのこと。*pnish*20 年目の新たな冒険に期待しよう。

 (C)2021 *pnish*.

 (C)2021 *pnish*.

開幕コメント

■脚本・演出:村井 雄(KPR/開幕ペナントレース)
*pnish* vol.16『*pnish*』の脚本・演出を担当しました村井 雄と申します。
今回、結成 20 周年という記念すべきタイミングでご一緒させていただいた事に感謝しております。
*pnish*メンバーの魅力を浴びに浴びながら、稽古場で生まれた素敵な"偶然"の数々を積み上げ、このメンバーでしか創れない"奇跡"が生まれたと思っております。
演劇並びにエンタメの可能性を再確認する事の出来た幸せな稽古の日々でした。
いよいよ本日より本番が始まります。
たくさんの方にご覧いただきたい作品になりました。
劇場にてご来場を心よりお待ちしております。

■佐野大樹
20周年公演がついに始まります。
やれる事をとにかく全力で突き進んでまいりました。
4人だけの稽古は面白くもあり大変でもありながら新たな発見もありました笑
もちろんまだまだやれる事もあると思います。
特に今回は本番を通して日々進化していくものだと思っています!
40代の男達がバカバカしくも熱く、体当たりして壊れながら、
汗水垂らしつつ限界に挑戦しておりますので
是非是非遊びに、そして応援しに来てください!笑

■森山栄治
5年ぶりに4人が集まっての稽古がスタートしたのは約1ヶ月前。
久しぶり! という和気藹々とした空気ではなく、脚本と戦ってる3人の空気に圧倒されたのを覚えてます。
完全に出遅れた! って笑
笑いありダンスありの*pnish*公演ですが今回はそんな中に脚本・演出の村井さんの色も含まれてさらにパワーアップしたと思います。
40過ぎた男たちが一生懸命馬鹿やってる姿をどうぞ劇場で確認してください。

■鷲尾 昇
いよいよ5年振りの*pnish*公演! 20周年という節目の公演が開幕します。
これまで*pnish*を毎回観にきてくださっている方は勿論、久しぶりに足を運んでいただける方、そして初めてご覧になる方。
全ての方々に、思いっきり笑って元気になって帰っていただける、そんな作品をお見せすることが出来たらいいなと思っています。
40代になった僕らの全力の姿、是非お楽しみください。
では、皆さんとお会い出来ることを楽しみにしております。

■土屋佑壱
昨年からの、何が日常でどれが非日常なのか分からない状況の中、20周年の年を迎え、初日を迎えました。
手放しで喜んで、握手して酒場で語らう。
とはいきません。
しかしその中で、色々な配慮の上で進行してみんなで芝居を積み上げて、ようやく初日の舞台に立てるという喜びは、
キャストスタッフお客さんみんなで分かち合いたいと思います。
期待に応えたいというのと期待を上回れたらいいなという思いで、何が起こるか分からないこの状況に油断することなく、千秋楽まで、4人は赤坂 RED/THEATER にいます。
最後までお付き合い、よろしくお願いします。

 (C)2021 *pnish*.

 (C)2021 *pnish*.

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8月20日(金)公開の映画『孤狼の血 LEVEL2』から、本予告編2種が解禁された。

『孤狼の血』は、第69回日本推理作家協会賞を受賞し、第154回直木賞候補作ともなった柚月裕子氏の同名小説の映画化作品。捜査のためなら違法行為も厭わない孤高のマル暴刑事・大上章吾(役所広司)と、その相棒の新米刑事・日岡秀一(松坂桃李)がある失踪事件を機に、暴力団同士の抗争に挑む姿を描いた。映画『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌監督がメガホンをとり、2018年の5月に劇場公開された。

続編となる『孤狼の血 LEVEL2』の舞台は、前作から3年後。広島の架空都市・呉原市の裏社会を治めていた刑事・大上章吾(役所広司)亡き後、その遺志を受け継いだ若き刑事・日岡秀一の“その後”が完全オリジナルストーリーで描かれる。松坂桃李は、前作に引き続いて日岡秀一役で登場。今回は、建物3階から飛び降りるスタントや、カーアクションにも挑戦しているとのこと。また、日岡の前に立ちはだかる上林組組長・上林成浩役で鈴木亮平、日岡のスパイとして上林組に潜り込む近田幸太(通称:チンタ)役で村上虹郎、チンタの姉でスタンド「華」のママ・近田真緒役で西野七瀬、呉原市の暴力団・尾谷組組員・花田優役で早乙女太一、尾谷組の若頭・橘雄馬役で斎藤工が出演。さらに、殺人事件を日岡と共に捜査する広島県警本部・捜査一課の刑事・瀬島孝之役で中村梅雀、巨大組織・広島仁正会の会長・綿船陽三役で吉田鋼太郎も登場する。前作から引き続いて、白石和彌監督がメガホンをとる。

 

解禁された本予告編は、バージョンの異なる「死闘編」「陰謀編」のふたつ。「死闘編」では、前作で日岡が刑事・大上から引き継いだ“狼のライター”を捉えた映像からスタート。日岡が暴力団、マスコミ、警察、そして「最凶の悪」と形容される男・上林(鈴木亮平)と火花を散らすバイオレンス風味の強いもの。

 

「陰謀編」では、ある猟奇殺人事件の裏で交錯する暴力団組織、マスコミ、警察、それぞれの思惑が描かれている。最凶の悪・上林に迫る刑事・日岡が、様々な敵に囲まれながら真相にたどり着こうとする、サスペンステイストの強い本予告。これまで発表された個性豊かなキャスト陣も次々と登場。前作では局部に真珠を入れた広島仁正会加古村組の構成員だった吉田滋(音尾琢真)が、“パールエンタープライズ”の社長として全く異なるビジュアルで姿を見せている点にも注目だ。

『孤狼の血 LEVEL2』は8月20日(金)全国公開。

 

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藤山直美が、新橋演舞場七月公演『おあきと春団治~お姉ちゃんにまかしとき~』に出演する。脚本は、寺田夢酔。演出は、筒井庸助。共演は田村亮、西川忠志、金子昇、そして特別出演の西川きよし。

タイトルの「春団治」は、初代桂春団治のこと。戦前に名声を築いた、大阪生まれの落語家だ。お酒、女性、お金絡みの逸話も多く、小説やドラマ、舞台の題材となっている。藤山が演じるのは、春団治を支えた姉・おあきだ。過去には、別の舞台で春団治の妻・おときも演じている。姉おあきも、妻おときも、春団治の“一番の贔屓”といえる女性だが、演じる上では「女性ホルモンの動かし方が違う」と藤山。2021年7月3日(土)~26日(月)の公演に先駆けて、大阪で稽古中の藤山が、リモート取材会に出席した。

■近寄りたくないけどチャーミング、規格外のカリスマ

ーー藤山さんは春団治に対し、どの様なイメージをお持ちですか?

本で読ませていただいた限りですが、春団治さんは、あまり近寄りたくないタイプです(笑)。毛が三筋足りないといいますか、常識面が欠如したところがある、規格外の方だったのではないでしょうか。これまでにも、父の藤山寛美や、十八世中村勘三郎さん、沢田研二さん、松竹新喜劇では三代目渋谷天外さんが、春団治役をつとめてこられました。カリスマ性のある方だったのでしょうね。今こんな方がいたら、週刊誌もネタに困らなかったでしょうに。

ーーそんな破天荒な春団治ですが、お姉さんや奥さんに献身的に支えられます。

根本は、チャーミングな方だったのだと思います。そして「こんな人、他におらへん」、「この人には、かなわへん」と思わせる、芸のある方だったのではないでしょうか。

ーーお芝居の稽古中、お父様の寛美さんとイメージが重なることはありますか?

それはありませんね。ただ、うちの母から聞いた話で、父とお金のことで大げんかになり、母はもう子どもを連れて家を出ようと決めたことがあったと。別れますと伝えるために、(大阪・道頓堀にあった)中座へ行き、父の出番が終わるまで、一番後ろから観て待ってたそうです。すると父の芝居があまりにも面白くて。「藤山寛美、うまいなあ! かなわへんな!」と、母は、別れるのを忘れ、そのまま家に帰ったそうです。父のおかずを買って(笑)。人を唸らせる芸のある人だったのでしょうね。

■コツコツ親子、最高!

ーー西川きよし師匠と忠志さんの、西川親子の共演も話題です。忠志さんが春団治を演じます。

忠志さんは、お行儀が良い方です。きよし師匠のご家庭がそのまま表れているような、とても真面目な方。それだけに、春団治の破天荒さを作るのに苦労されていると思います。でも、よう考えたら、お父さんのお友だちを手本にされたらよろしいのかもしれませんね。破天荒の良いお手本、やすし師匠のような(笑)。

西川きよしと西川忠志が親子共演にも注目!

西川きよしと西川忠志が親子共演にも注目!

ーーきよし師匠が、父親役です。きよし師匠との共演を楽しみにされていたそうですね。

きよし師匠は、面白いです!(真顔) 漫才コンビ「やすしきよし」は、歴史上の人物ですよ。ご一緒できて本当に嬉しいです。登場するだけで、面白くなる存在感がおありです。そして真面目。師匠が真面目で、息子さんも真面目。コツコツ親子、最高ですよ? 議員時代に公約された「小さなことからコツコツと」を、今でも果たし続けていらっしゃる! 見習わないといけません。

■桂春団治誕生の裏に、姉弟の情愛

ーー藤山さんが今回演じるのは、姉おあきです。

私には弟がいないのですが、忠志さんと楽しくやらせていただいています。舞台では奥さんのおときを、これまでずっとやらせていただきました。その頃から、おあきを「ええな、この役」と思っていたんです。おあきは母親でもないし、奥さんでもありません。姉弟は、はやくに母親を亡くし、職人気質で頑固な父親とは、小さい時分より別れて暮らしていました。この舞台には、そんな姉弟の情愛が描かれています。

ーー落語家として名声を獲得していく春団治を、おあきはどのような感情で支えていたと思われますか?

機嫌よく働かせれば、お金になる。そんな春団治のことを、周りの人間は、皆で持ち上げます。それだけに「姉ちゃんぐらいはホンマのことを言うてあげなあかん!」という思いはあるでしょうね。姉弟で悪口を言い合うこともありますが、春団治を悪く言う人間に対しては、春団治の味方につきますし、姉弟でガツっと団結します。

藤山直美

藤山直美

ーーおあきさんを、どのような人物として演じますか?

おあきさんは、結婚をしません。劇中でも、ご縁のあるような方が出てきますが、結局、「私は弟を支えます」とか「私と親戚になると、あなたにご迷惑をおかけしますから」と、御縁談を断ります。春団治の一番の贔屓だったのでしょうね。むずかしいのは、一番の贔屓といっても、妻おときさんとは違うこと。男の人に対しての好きと、姉弟の男の子が好きとは、女性ホルモンの動き方が違います。姉弟としての好きが、欠落してみえてはいけません。不自然にみえないように、愛情を注いでいけたらと思います。

ーー一番の贔屓といえる、おあきやおときは、幸せだったと思われますか?

三途の川を渡るときは、「幸せやな」と渡られたのではないでしょうか。でも、そこまで行かないと幸せとは思えなかったとも思います。私もまだあの世にいったことはありませんけれど、きっと皆さん、「おもしろうて、楽しうて。けったいな人生やったけれど、春団治師匠に巡りおうて良かったんちゃう?」と。そう思わせるくらいの、春団治であってほしいです。

■喜劇で、心に溜まる何かに風穴を

ーーコロナ禍の影響で、公演中止などもありました。本作も緊急事態宣言により、大阪公演の開催がかなわず、東京公演からのスタートとなります。

昔から父が、「緊急事態」の話をしていました。父の「緊急事態」は第二次世界大戦のことですが(笑)、「一番最初に解散させられて、一番最後に召集されるのが芸人や」と。母からも「歌舞音曲廃止」の話を聞いていましたから、今回もそうなるだろうと思い、不満やビックリはあまりありませんでした。もちろんお稽古をしていた舞台が中止になり、その残念はありましたが、公演の中止が、世界が向く方向への協力のひとつの形。個人的感情はとっぱらい、まず皆が元気で元に戻れるようにと思います。

ーーご自身に変化は感じられますか?

怒られるかもしれませんが、テレビを見る時間が増えました。これは面白い、これはあんまり、毎週たのしみになってきた! ……と評価をして楽しんでいます(笑)。安心して外に出られるようになったら、皆様には生の芝居やライブを観にきていただきたいですね。今はお芝居の内容がどうという前に、どうやったら「劇場にいこう」というお気持ちになっていただけるか、からはじまります。その意味では、コロナ前よりもお芝居を観にきていただくことに、距離ができたように思います。

藤山直美

藤山直美

ーー(笑)。ストレスを抱えがちな時期だからこそ、喜劇や笑いに意味があるように思えます。

気持ちが尖り、ふだんは気にならない一言が引っかかったり、腹を立つことも増えているようですね。お友だちから聞いたのは、「朝ごはんを食べ終えたところで、旦那に“晩ごはん何?”って聞かれて、首絞めたろかなと思った」って。笑ってしまいますが、笑いごとじゃないんですよね。何か溜まっているものがあると思うんです。喜劇で笑って、小さな風穴でも開けていただけたらと思います。

ーー『おあきと春団治~お姉ちゃんにまかしとき~』の開幕を楽しみにしています。

いまテレビでご活躍される笑いの芸人さんのご先祖、お笑い芸人のはじまりが春団治です。大阪の古き良き時代……というと「今の大阪があかんのんか」と言われそうですが……そんな時代を描く、儚くてさみしくて、楽しいお芝居にしたいです。男の人も女の人も、年を重ねた方も若い人も、みんなに通用するところで、人間として心が温かくなっていただけたら嬉しいです。

『おあきと春団治~お姉ちゃんにまかしとき~』は、7月3日(土)から26日(月)まで新橋演舞場で上演される。

取材・文=塚田史香

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声優・アーティストの降幡 愛がMCを務める「ダンスチャンネル」を運営する名古屋テレビネクスト(株)のオリジナル番組『降幡 愛のA面/B面』が6月24日(木)夜11時30分~放送、放送終了直後にはAmazon Prime Videoチャンネル「ダンスチャンネル オンデマンド」での配信を開始する。合わせて降幡 愛からのコメントも到着した。

<降幡 愛コメント>
私が好きな80年代のカルチャーやシティポップの中でも知らない分野を、この番組を通して知ることができ、声優としても歌手としても降幡 愛という人間をもっともっと知ってもらえる番組になったと思うので、視聴者の方にも一緒に楽しんでもらえると嬉しいです!

番組ゲストに早見 優、吉田 豪、ナレーターは小宮有紗

『降幡愛のA面/B面』ロゴ (C)ダンスチャンネル

『降幡愛のA面/B面』ロゴ (C)ダンスチャンネル

番組では、降幡 愛が愛してやまない80年代カルチャーについて、当時を知る人にA面(表)とB面(裏)の話を聞いて深く掘り下げる。また、降幡愛自身の“オモテ”と“ウラ”(A面/B面)の顔にも迫るとのことで、すでに想像のつかない裏の顔が続々とのことだ。

(C)ダンスチャンネル

(C)ダンスチャンネル

番組ゲストは、#1・#2に80年代のアイドル黄金期に大活躍した伝説の女性アイドル・早見 優。

ゲスト早見 優 (C)ダンスチャンネル

ゲスト早見 優 (C)ダンスチャンネル

ゲスト早見 優 (C)ダンスチャンネル

ゲスト早見 優 (C)ダンスチャンネル

#3・#4には荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー』、中森明菜の『十戒』をはじめとする、80年代アイドルなどの振付を数多く手がけた振付師・三浦 亨氏。また、アイドル、俳優などの裏話を教えてもらうトークコーナーにはプロインタビュアーの吉田 豪が登場する。

振付師・三浦 亨氏 (C)ダンスチャンネル

振付師・三浦 亨氏 (C)ダンスチャンネル

プロインタビュアー吉田 豪 (C)ダンスチャンネル

プロインタビュアー吉田 豪 (C)ダンスチャンネル

さらに、番組ナレーションは降幡 愛とも親交のある女優・声優の小宮有紗が担当と、豪華なラインナップも見どころ、聴きどころとなっている。

番組ナレーション小宮有紗 (C)ダンスチャンネル

番組ナレーション小宮有紗 (C)ダンスチャンネル

80年代カルチャーが目新しい世代にも、ど真ん中だった世代にも、もちろん降幡 愛ファンにも楽しめる番組となりそうだ。

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インディーズおよび新人アーティストの音楽活動支援を行う「Eggs」が、2021年8月7日(土)(名古屋のみ8月4日)に全国5都市のライブハウスと共に初のオンラインサーキット形式のライブ『Festival Eggs 2021-NO MUSIC, NO LIVE.-』を開催することが決定しました。

今回のライブは、札幌「PLANT」、東京「新宿LOFT」、渋谷「LUSH、HOME」、名古屋 「CLUB UPSET」、大阪「LIVE SQUARE 2nd LINE 」、福岡「Queblick」の7つのライブハウスで感染対策を徹底した上で、入場数も大幅に制限して開催。“Eggsが今お勧めするアーティストを紹介する”という企画で、“コロナ禍でライブの機会の多くを失ったインディーズのアーティストを、少しでもサポート出来れば”と企画されたFestivalとなっている。

また、会場への入場者数を制限しているため、全国のライブ会場を一つの画面上に収めて、マルチスクリーンで楽しめるライブ配信チケットも発売予定。ツアー等での移動が難しく違う地域にてライブを行う機会が少なくなったアーティストのアピールの場を作ることで、アーティストへのサポートをすることを考えているという。なお、オンラインでの物販サイトも公開、グッズの販売機会の創出も行う予定とのこと。

さらに、このイベントに出演出来るアーティストを募集するオーディション『Festival Eggs 2021オーディション』の開催も同時発表されている。

第1弾発表アーティスト

札幌「PLANT」:明るい赤ちゃん、DAO、The Floor、MoLse、めめ、LAUSBUB(配信のみ) and more

新宿「LOFT」:Organic Call、平理央、ねがえり。、ペルシカリア、レベル27、Rose One、米澤森人 and more

渋谷「LUSH/HOME」:かたこと、Conton Candy、Surrounded By Enemies、フミンニッキ、室田夏海  and more

名古屋「CLUB UPSET」(8月4日): umitachi 、COMETO、日日是好日、molly、ワンダフル放送局 and more

大阪「LIVE SQUARE 2nd LINE」:声にならないよ、FiSHBORN and more

福岡「 Queblick」:LOT SPiRiTS、さよならユニバース、McGrady and more

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悠木碧がゲストMCを務める「ソニック」シリーズ公式番組『ソニックステーションLIVE! with 悠木碧』が、2021年6月24日(木)20時よりYouTubeで生配信されることが決定した。番組では「ソニック」クリエイティブディレクターの星野一幸と、サウンドディレクターの瀬上純がMCを務める。

ソニックステーションLIVE! with 悠木碧(2021.6.24放送回)

『ソニックステーションLIVE! with 悠木碧』
◆放送日:2021年6月24日(木)20:00~
◆M C:
星野一幸/「ソニック」クリエイティブディレクター
瀬上純/「ソニック」シリーズサウンドディレクター
◆ゲストMC:悠木碧/声優
◆ゲスト:大谷智哉/「ソニック」シリーズサウンドディレクター

星野一幸 (C)SEGA

星野一幸 (C)SEGA

瀬上純 (C)SEGA

瀬上純 (C)SEGA

悠木碧

悠木碧

大谷智哉 (C)SEGA

大谷智哉 (C)SEGA

今回の『ソニステ』は、今年で30周年となるソニックの誕生日を記念してゲストMCに悠木碧を迎えるバースデースペシャル。ソニックの新グッズや新企画などの最新情報や、番組と同日に配信予定のオーケストラコンサートについてもゲストに「ソニック」シリーズ サウンドディレクターの大谷智哉を迎え、MCの瀬上純とともに語り尽くす予定とのことだ。今からリマインダーをセットしてチェックしてもらいたい。

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2021年12月16日(木)~20日(月)駅前劇場(下北沢)にて、タカハ劇団 第17回公演『美談殺人』の上演が決定した。緊急事態宣言の発令により公演が延期されていたが、同じキャスト、同じスタッフで満を持しての上演となる。

「人は美談に殺される――」というキャッチフレーズをかかげる本作は、平均寿命が50歳まで低下したそう遠くはない未来、美談作家が花形職業としてもてはやされる中で、“美談”により世間を揺らがすことになるという社会派劇。

舞台『魔法使いの嫁』の脚本・演出や、主演・山田裕貴 NHKよるドラ『ここは今から倫理です。』の脚本を担当し、同ドラマが3月度ギャラクシー賞月間賞を獲得など注目の高まる高羽彩の新作書き下ろしとなる。

キャストには、町田水城(はえぎわ)柿丸美智恵福本伸一(ラッパ屋)といった実力派俳優に加え、手話通訳・出演に田中結夏を迎え、全ステージ手話通訳付き、劇場でのバリアフリー化にも取り組む。

高羽彩 コメント

高羽彩

高羽彩

今年の1月に延期になってしまった『美談殺人』が、12月に満を持しての上演となります!(1月に延期になってしまった経緯は劇団サイトをご覧下さい)

この物語は人の死に際を演出するための「美談」が商品として流通している世界が舞台です。長い自粛生活の間、実際の体験よりも画面上の文字列が人間の心を大きく動かしてしまう瞬間を何度も体感してきました。創られた物語が人を動かす力の、良い面だけでなく恐ろしい面も描きたい、そんな思いからこの作品は生まれました。

思いがけず上演日程が一年後ろ倒しになったことで、作品と現実社会とのほどよい「距離感」が醸成され、よりパワーアップしたんじゃないかと思っております。

全ステージ手話通訳・字幕付きの情報保障とバリアフリー対応も、充分な準備期間を得ることでより万全に、お客様をお迎えいたします! どうぞご期待下さい!

●あらすじ

人類の平均寿命が50歳まで低下した近未来。
人々は早すぎる死を恐れ、人生の意味を渇望し、己の死に様に「美談」を求めるようになった。
依頼人の求めに応じて美談をつくる「美談作家」はもてはやされ、売れっ子は巨万の富を築いた。
ある時、大御所美談作家が駆け出しの貧乏美談作家に依頼する。
「私の為に、この世で一番下らない美談を書いてくださらない?」
二人の出会いが、社会を揺るがす恐ろしい美談を生み出していく--

 

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牧阿佐美バレヱ団『リーズの結婚~ラ・フィーユ・マル・ガルデ~』(以下「リーズ」)が2021年6月26日(土)・27日(日)、新国立劇場 中劇場で開催される。日本では牧阿佐美バレヱ団のみで上演されているフレデリック・アシュトン振付の、農村を舞台に、村娘リーズと青年コーラスの恋を軸に物語が展開する笑いありドタバタありの幸せな喜劇作品だ。1960年に英国ロイヤル・バレエ団で初演されて以来、バレエ団の人気作品となり、牧阿佐美バレヱ団はこれを1991年に初めて上演。こちらもバレヱ団を代表する人気演目の一つとなっている。

今回は26日の昼・夜、27日昼の3回の公演に3キャストが組まれており、そのうち主演ダンサーの半分が初役。とはいえ阿部裕恵(26日・昼)や水井駿介(27日・昼)はこれまでもバレヱ団公演で主演を務めているダンサー。西山珠里(27日・昼)は今回が初の主演作品となり、また阿部と組む清瀧千晴(26日・昼)はバレヱ団を率いるベテランダンサーの一人である。さらにリーズの母親役であるシモーヌにはバレヱ団の名キャラクターダンサーでもある保坂アントン慶(26日・昼・夜)に加え、やはり数々の主演を務め、バレヱ団を牽引する菊地研(27日・昼)が初めて挑む。

今回は前回公演でもペアを組んだリーズ役の中川郁とコーラス役の元吉優哉(いずれも26日・夜)、そして菊地研の三人に、公演へ向けた意気込みを聞いた。(文中敬称略)

(左から)元吉優哉、中川郁、菊地研

(左から)元吉優哉、中川郁、菊地研

 

■3回目のリーズは新鮮さを意識して。コーラスは等身大で掴みやすいキャラ

――まずは主演のリーズとコーラス、それぞれの役の取り組みについて教えてください。

中川 私が初めて全幕で主役をやらせていただいたのが、実はこのリーズなので、すごく思い入れがある役です。今回は踊るのが3回目になりますが、キャラクターをより一層深めていこうかなと考えています。

初めて踊った時のコーラス役が菊地さんだったのですが、その時は私自身が何も分からなくて結構パニック状態になっていたりもしました。3回目だからといって楽になったとは全然思わなくて、むしろハードルがすごく高くなりました。振付はわかっていても新鮮さが失われてはいけないので、全てが初めて起きたことのような新鮮さを意識してリハーサルに臨みたいと思っています。「リーズ」は振付や歩き方、この音をここで合わせるといった決まりごとがとても多く、これまでは音に追われていた部分があったので、今回はもう少し丁寧に、踊りが忙しくても、その忙しさを見せないように、しっかり踊っていきたいなと思います。

中川郁、保坂アントン慶。「全力で踊りたい」という中川  (撮影:山廣康夫)

中川郁、保坂アントン慶。「全力で踊りたい」という中川 (撮影:山廣康夫)

元吉 前回は急遽、1週間くらいで舞台に立たなければならなかったこともあってバタバタしていたのですが、今回はじっくり時間を取ってコーラスというキャラクターに対することができます。考える時間もあるので、前回との違いを見せたいと思っています。コーラスは農村の青年で、自分も千葉の田舎に住んでいたこともあり、その辺りは近いものが感じられます。バックグラウンドからも掴みやすいところがありますね。

菊地 元吉君は前回は僕の代わりに急遽、出演することになったんです。1週間でアシュトンのような細かい作品を覚えるなんて、すごく大変だったと思う。だから今回は2回目とはいえ、初めて踊る感じなんじゃないのかな。

元吉 気持ち的には確かに前回はバタバタだったんですが、でもその経験があったからこそ今回見えている課題もあるので、そこに自分自身でしっかり取り組んで行ければと思います。郁ちゃんは考えていることが顔にも出るので分かりやすいし、こうしてほしい、こうしたいというのも言いやすいので、踊っていて楽しいですね。

またこれは自分の感覚なんですが、この「リーズ」は見ていてすごく楽しいじゃないですか。だから自分も踊っていて楽しくないはずないなと(笑)。そういう作品ってやりがいを感じます。お客さんが絶対見て楽しんでくれているっていうのがわかるので。コーラスって王子様っていうキャラじゃないから、すごく自分的にもやりやすいですし。

元吉優哉。じっくりと役に向き合い、改めてコーラス役を踊る  (撮影:山廣康夫)

元吉優哉。じっくりと役に向き合い、改めてコーラス役を踊る (撮影:山廣康夫)

■シモーヌに自分を寄せていく。さらなる成長のきっかけに

――菊地さんは過去にコーラス役も踊られ、今回はリーズのお母さんであるシモーヌ役を初めて踊ります。そのお気持ちを。

菊地 三谷恭三監督は初めてバレヱ団で「リーズ」を初演した時にシモーヌを踊った方です。その監督からシモーヌ役のお話をいただいたとき、「三谷先生に教えていただけるならぜひ」とお答えしました。リハーサルの初日にリーズ、シモーヌやアランなど、このバレエはそれぞれの歩き方や歩幅などに特徴が出るんだという指導をいただきました。アシュトンのバレエは細かい決まりごとがあり、その決まりごと通りにやることでそのキャラクターが浮き立つようになっている。ですから僕がシモーヌを演じるというよりは、僕自身をどうシモーヌに寄せていこうかと考えてやっています。そのためには振付を理解して、どのようなタイミングで動くことでお客様により上手く伝わるかということを意識しています。

(シモーヌは)本当にやりがいがあって楽しいし、今まで自分がやってきた経験を、いい意味でそこに乗せて出していければいいなと思っています。シモーヌを踊ることを通して人間的な成長を見せていくということにもチャレンジしていきたいです。

コーラスを踊った菊地研。今回はシモーヌに挑む  (撮影:鹿摩隆司)

コーラスを踊った菊地研。今回はシモーヌに挑む (撮影:鹿摩隆司)

 

■全力を尽くした先に見えるものが楽しみ

――中川さん、元吉さんは今回「リーズ」を踊るにあたってチャレンジしていきたいことなどはありますか。

中川 私的にはもう今回で3回も踊らせていただけている、というのがびっくりで(笑)。とても大好きな役なので、今回踊らせていただけるんだったらもう、死ぬほど頑張ろうと思いました。

実は「リーズ」は子供の頃に何度も見たビデオのひとつなんです。リーズ役はレスリー・コリアさんだったと思うんですが、彼女のリーズはとてもかわいらしいイメージだったのに、実際に踊ってみるとリーズは結構いつもプンプン怒っている(笑)。お母さんに対しては本当にとんでもない娘だなって思うし、言うこと聞かないし、かなりじゃじゃ馬だし。だけどコーラスと一緒の時は彼しか目に入ってない、その表情がくるくる変わるところがとても魅力的なんだろうなって思います。今回は3回目ということもあり、アランとの関係性を少し深掘りしていければと思っています。アランは「お父さんの言うことを聞いてれば大丈夫」という安心感を持っている、リーズとは真逆のタイプです。リーズのことが本気で好きというよりは、女の子に会うのもドキドキで、純粋でピュアな男の子で傘がお友達。そうしたアランとの関係を考えながら、リーズはじゃじゃ馬で行きたいと思っています。

中川郁、細野生、京當侑一籠、保坂アントン慶。アランとのやり取りにも注目  (撮影:山廣康夫)

中川郁、細野生、京當侑一籠、保坂アントン慶。アランとのやり取りにも注目 (撮影:山廣康夫)

元吉 今回に至るまで、コロナ禍のことがあって舞台の数も減り、そのなかで僕はなんでバレエをやっているんだろうって考えることもありました。そうした期間を経て、今回のようにコーラスという役と真っ向からじっくりと向き合う時間がある。だからチャレンジというより、僕としてはやれることをやり、この舞台を踊り切ったあとに僕の気持ちがどういうふうになってるいのか、実はそれが楽しみなんです。その時に世の中が良い方に向かっていればいいし、お客様もどんどん戻ってきてくれればいいなとも思っています。

■緻密に計算され作り上げられた振付・舞台装置だからこそ伝わる世界観

――アシュトンの「リーズ」は決まりごとがとても多いというお話ですが、具体的にはどういったところでしょう。またバレヱ団は古典作品やローラン・プティ、今回のアシュトンなど幅広いレパートリーを持っていますが、この「リーズ」ならではの舞台の特徴はどういったところにあるのでしょうか。

中川 リボンなど小道具が多いんですが、その一つひとつに意味があると教えていただきました。例えば1幕のリーズとコーラスのリボンのパ・ド・ドゥで、コーラスが地面にリボンをつけて動かすところがあるんですが、あれは小川を表していて、パドブレをしながらその小川を越えていく動きを表現する、などです。
先ほど菊地さんが仰っていた歩き方もそうです。お姫様だったら足音がしないように静かに上品に歩きますが、リーズは結構かかとからガンガン歩いている(笑)

菊地 この「リーズ」のセットは劇場がどんなに大きくても小さくても、それぞれの枠組みに収まるようにキッチリ計算されて作られていると聞いています。だからどの劇場で見ても、一つの箱の中でお芝居が行われているようにきれいに収まっている。今回は新国立劇場の中劇場ですが、あれくらいの規模がちょうどいい感じなんじゃないかな。

中川 中劇場は客席も近いし、すごく臨場感も伝わりやすそう。

元吉 客席も扇形のようになっていて見やすいよね。

菊地 気持ちがすごく乗っている時って、自分の身体自体がそのセットの一部のように、すっと入り込めているような感じがするんですよね。セットと自分がフィットしている感じっていうのかな。

中川 舞台に出るときに変に緊張している時と、緊張はしているけれども冷静という時があって、そういう意味では「リーズ」はとても冷静になりやすいんですよね。

菊地 「リーズ」ってそういうところがあるね。やっぱりそれって計算して作られているっていう、作品の特性にあるのかもしれない。振りを一つひとつきちんと表現することで物語が伝わるように作られているバレエだから、こちらもきちんと守らなければいけないし、その通り踊る。所作がきちんとあってそれをきちんと表現することによって滲み出て伝わるものがある。

中川 決まりごとが多くてアドリブも絶対に入らないのに、それでも演じる人によって雰囲気が変わってくるんですよね。初めての方はもちろん、リピーターの方も楽しめると思います。

【動画】牧阿佐美バレヱ団 2021年6月公演「リーズの結婚」P.V.

 

■言葉が制限される時代に、言葉を使わない芸術「バレエ」の雄弁さを感じて

――最後にこの作品の見どころと、お客様にメッセージを。

中川 最初にニワトリの踊りから始まるところからしていいなぁと思いますし、世界観にも引き込まれます。あとテンポがよくストーリー展開も早いから飽きず、演劇的な部分もすごく多いのでお芝居を見ている感じもあり、ご家族でも楽しめます。本物のポニーも出てきます(笑)。

『リーズの結婚』の名場面、ニワトリたちの踊り。雄鶏を踊る元吉優哉  (撮影:山廣康夫)

『リーズの結婚』の名場面、ニワトリたちの踊り。雄鶏を踊る元吉優哉 (撮影:山廣康夫)

菊地 あのポニーも決まりごとに入っているから絶対に使わないといけないんだよね(笑)

元吉 「リーズ」はハッピーエンドの物語なので、見ていて純粋に楽しく、身近な人誰にでも「楽しいから来て」って言える作品です。だから難しく考えずにバレエやお芝居を楽しんでいただきたいです。

菊地 バレエは言葉を使わない芸術です。今はマスクをしなければならない、大声で会話をしてはならないなど、言葉が制限された時代ですが、だからこそ「言葉を発しないバレエ」は却って芸術が発する雄弁な力を体感できるんじゃないかと思いますし、ぜひそれに触れてほしいです。

ダンサー達はリハーサル中もマスクを取ることができませんから、マスクを外して踊る本番の舞台は、そうした制約やフラストレーションから解き放たれる場でもあります。人間の感情や思いを全身で受け取っていただき、温かい気持ちになっていただければいいなと思います。

取材・文=西原朋未

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ザ・ブロードウェイ・ストーリー The Broadway Story
VOL.14 伝説の大女優ガートルード・ローレンスについて

文=中島薫(音楽評論家) text by Kaoru Nakajima
 

 渡辺謙のブロードウェイ&ウエストエンド・デビューで脚光を浴びた、リバイバル版『王様と私』。この公演で、相手役の家庭教師アンナに扮し、トニー賞に輝いたのがケリー・オハラだった(2019年の来日公演でも渡辺と共演)。この役を1951年のブロードウェイ初演で演じ、同様にトニー賞を受賞したのが、英国出身の女優ガートルード・ローレンス(1898~1952年)。ウエストエンドの舞台で一世を風靡し、その後ブロードウェイでも成功を収めた最初のスターだった。今回は、今や伝説と化した彼女の特集だ。

1968年に出版されたローレンスの伝記

1968年に出版されたローレンスの伝記

 

■洗練された艶やかな個性でスターの座に

 まずは簡単に、『王様』に至るまでのローレンスのキャリアを記しておこう。生まれはロンドン。演芸場の歌手兼役者だった父親の関係で、幼い頃から舞台に親しみ、子役として10歳でプロ・デビュー。その後、レヴューでソング&ダンスの修行を積む。やがて大物興行主アンドレ・シャルロに見出され、『A・トゥ・Z』(1921年)で脚光を浴びた。1924年には、シャルロ製作のレヴューでブロードウェイにデビュー。彼女が歌った〈ライムハウス・ブルース〉は、生来の粋で艶やかな持ち味も手伝って賞賛される。以降、『オー・ケイ!』(1926年/ガーシュウィン兄弟作詞作曲)や、『レイディ・イン・ザ・ダーク』(1941年/クルト・ヴァイル作曲)など、優れたソングライターと組んだ作品で、ブロードウェイでも確固たる地位を築いた。

 そして彼女が14歳の時に出会い、終生の友情を貫いたのがノエル・カワード(1899~1973年)だった。劇作家、演出家、作詞作曲家、エンタテイナーなど多彩な活躍で鳴らした才人で、ローレンスのために書き下ろした戯曲『私生活』(1930年ロンドン初演)は大ヒット。お得意の軽妙洒脱なコメディーで、彼女の享楽的で奔放な魅力を一層引き出すのに貢献した。

『私生活』ブロードウェイ初演(1931年)のノエル・カワード(左)とローレンス

『私生活』ブロードウェイ初演(1931年)のノエル・カワード(左)とローレンス

 またローレンスが劇中で創唱し、後にスタンダードとなった名曲も多い。前述の〈ライムハウス・ブルース〉を始め、『オー・ケイ!』の〈サムワン・トゥ・ウォッチ・オーバー・ミー〉と〈ドゥー・ドゥー・ドゥー〉、『私生活』の〈いつの日かあなたに〉、そして『レイディ~』の〈マイ・シップ〉などは、今なおジャズ・シンガーやミュージシャンに親しまれている。

ローレンスの十八番曲で構成されたLP

ローレンスの十八番曲で構成されたLP

■ジュリー・アンドリュース主演の伝記映画

「スター!」(1968年)DVDは、20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンよりリリース

「スター!」(1968年)DVDは、20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンよりリリース

 だが残された映像や録音が少ない事情も手伝って、ほどなく忘れ去られたローレンス。ところが没後16年の1968年に、その名は再びクローズアップされた。ジュリー・アンドリュースが、彼女に扮した伝記映画「スター!」が公開されたのだ。幼い頃から英国の舞台で活躍。ウエストエンドとブロードウェイを制覇したアンドリュースは、ローレンスの経歴と類似点が多く適役と思われた。しかし残念だったのは、ローレンスの夫たちや、疎遠だった娘との関係を描くドラマ部分が冗長。加えて、実生活では気性が激しく、他人に対して辛辣だったローレンスの人柄が魅力的には映らず、アンドリュースの熱演も空回りに終わったのは惜しい。

映画の日本公開時に発売された、サントラLPジャケット

映画の日本公開時に発売された、サントラLPジャケット

 ただ、さすがにミュージカル・ナンバーは素晴らしい。前述の名曲陣を、アンドリュースがたっぷり歌いまくるのだ。豪華なセットと衣装も美しく、振付師マイケル・キッド(『ガイズ&ドールズ』初演)のステージングも見事。ところが当時既に、巨費を投じた大作ミュージカル映画が観客に飽きられ、次々とコケ始めていた。アンドリュースにとっては、「サウンド・オブ・ミュージック」(1965年)以来、再び名匠ロバート・ワイズ監督とタッグを組んだミュージカル映画となったが、興行的には惨敗してしまった。

■これが伝説のミュージカル・スターの歌声なのか?

 実は私が、初めてローレンスの歌声を聴いたのは「スター!」を観た後。『王様』のオリジナル・キャスト盤を購入した時だ。正直、彼女にアンドリュース並みの歌唱力を期待していた私は、完全に肩透かしを食らった。か細いソプラノのボーカルは極めて不安定。長年舞台で培ったはずの実力は、殆ど感じられなかったのだ。また、『王様』の作曲家リチャード・ロジャーズが自伝で、「ローレンスの乏しい声量と、狭い声域に合わせて曲を書かざるを得なかった」と記していたのにも納得。彼は後々まで、ローレンスの歌唱に不満を示していたという。

 『王様』の原作は、シャム(現タイ)に渡り教鞭を取った、英国人家庭教師アンナ・レオノーウェンズの手記を基にした小説「アンナとシャム王」。その映画版(1946年)に感銘を受け、ミュージカル化を企画したのがローレンス自身だった。作詞作曲はロジャーズ&ハマースタイン、アンナと対立する王様を快演したユル・ブリナーは、本作で一躍注目された。

『王様と私』初演(1951年)のオリジナル・キャストLP

『王様と私』初演(1951年)のオリジナル・キャストLP

■観客を我が物にしたローレンスの名演

 もちろんローレンスの演技は各紙絶賛だったのだが、上記のように今一つ納得が行かない。そこで「生ローレンス」に遭遇した人を探すと、一人いました。元女優の写真家マージェリー・グレイ・ハーニック。『屋根の上のヴァイオリン弾き』(1964年)の作詞家シェルダン・ハーニック夫人だ。彼女は、舞台上のローレンスをこう振り返る。

「とにかく演技がリアルだった。美しく威厳に満ち、正にアンナ先生そのもの。圧倒的な存在感でした。歌に関しても、キャラクターのまま素直に歌っているので、多少の粗は全く気にならなかった。コメディエンヌの評価も高かった彼女だけれど、無理して笑いを取る事もなく、実にナチュラルな芝居で私たちを楽しませてくれました。驚いたのは観客の反応です。ミス・ローレンスの一挙手一投足に、拍手を惜しまず歓声を上げ、カーテンコールでは、それまでに観た事のないほどの凄まじい喝采だった。未だに忘れられないわ」

〈シャル・ウィ・ダンス〉を歌い踊るローレンスとユル・ブリナー

〈シャル・ウィ・ダンス〉を歌い踊るローレンスとユル・ブリナー

 1951年3月29日の初日以来、毎晩熱狂的なスタンディング・オベーションに応えたローレンス。しかし、1年の続演を経た頃から体調を崩し、代役を立てる日が増える。翌52年の7月に休暇を取り、復帰するも再び悪化。当初は肝炎と診断された本当の病名は、末期の肝臓ガンだったのだ。彼女は、8月16日の舞台を最後に降板し、その3週間後の9月6日に逝去した。享年54。

ローレンスの映画初主演作「春宵巴里合戦」(1929年)の一場面

ローレンスの映画初主演作「春宵巴里合戦」(1929年)の一場面

 ローレンスは舞台以外に、短編を除く9本の映画に出演している。母親アマンダを演じた、映画版の『ガラスの動物園』(1950年)が好評を博したが未DVD化。現在日本で入手出来るのは、画家レンブラントの伝記映画「レンブラント 描かれた人生」(1936年)のみ。レンブラントに仕える口うるさい家政婦役で、達者な演技を披露している(IVCよりリリース)。VOL.15は、〈虹の彼方に〉でおなじみの作曲家ハロルド・アーレンの特集だ。

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