夢の中で繰り返される惨劇が、やがて自らに迫る ジェームズ・ワン監督のR18+ホラー最新作『マリグナント 狂暴な悪夢』公開が決定

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映画『マリグナント 狂暴な悪夢』が2021年11月12日(金)に日本で劇場公開されることが決定。あわせて、US版ポスタービジュアルと予告編が解禁された。

『マリグナント 狂暴な悪夢』は、『死霊館』や『インシディアス』シリーズなどで知られるジェームズ・ワン監督の最新作。ワン監督が、自ら製作・原案も手がけるオリジナル作品だ。

あらすじなどの詳細は明かされていないものの、初の映像となるUS版予告では、アナベル・ウォーリス(『アナベル 死霊人形の誕生』『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』)演じるマディソンが、謎の殺人鬼が次々に人を襲う悪夢に悩まされるシーンからスタート。漆黒の影がどこからともなく現れては殺人を繰り返し、犠牲者ばかりが増えていく様子が収められている。事件が起きるたび、マディソンはあたかも現実であるかのように、凄惨な現場を疑似体験し、少しずつ自身の隠された過去に導かれていく。そして、ついには彼女自身に邪悪な手が迫るのだった。

 

ジェームズ・ワン監督は、本作が完成した際に自身のSNSで「この映画をどう表現したら良いか分からないけど、とても興奮している!僕が手掛けた今までの作品とは一線を画すような、さまざまなジャンルをミックスしたオリジナル映画を作りたかったんだ。でも自分が観て育ったようなホラーの精神はちゃんと作品に生きているよ!」とコメント。なお、本作は本編のバイオレンス描写によりR18+作品に指定されている。

『マリグナント 狂暴な悪夢』は2021年11月12日(金)日本公開。

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ROCKIN’ QUARTET 第5章  2021.7.14  Billboard Live Tokyo

ヴァイオリニスト・NAOTO率いる弦楽四重奏と名だたるロックボーカリスト達とが行ってきたライブシリーズ『ROCKIN’ QUARTET』へ、ついに満を持してこの男が登場することとなった。カルテットのみで届けたライブ冒頭のインストゥルメンタル「Explorer 改」が終わり、2階席後方から現れて紅く染まるステージへと進んでいくのはBRAHMANとOAUのフロントマン・TOSHI-LOWだ。上がカッターシャツにジレ、下はタックパンツで足元のみスニーカーという粋な着こなしがビシッと決まっている。

※以下、曲目にも触れながらライブの模様を振り返っていきます。配信で視聴予定かつネタバレを避けたい方は後でお読みください。

さて。僕にとって、この『ROCKIN’ QUARTET』史上最も、原曲の持つイメージとストリングスアレンジが結びつきづらいのが今回だった。という事前の印象に、同意していただける方は少なくないと思う。しかも、もともとヴァイオリンがいるOAUの曲ならまだしも、今回はカバー曲を除けば全てBRAHMAN曲からセットリストが組まれていたから尚更だ。で、BRAHMAN×ストリングスはどんな化学反応を起こしたのか?という問いへの回答を、初っ端の「真善美」からまざまざと見せつけられることとなる。

ビオラやチェロの中低音域を前面に押し出してループするサウンドに乗せ、ステージ上を闊歩しながら語りかけるように、檄を飛ばすように、握りしめたマイクに言葉を乗せていくTOSHI-LOW。驚いたことに、セカンド・ヴァイオリンの柳原有弥によるシャウトまで飛び出す。四重奏メンバーがコーラス等に参加するという、おそらくこのシリーズを通して見ても初めての試みは、後のMCでNAOTOが語っていたように、「弦楽のマナーに原曲を当て嵌めるのではなく、原曲の持ち味をどう弦楽で再現するか」という『ROCKIN’ QUARTET』の哲学にのっとり、BRAHMANの曲が持つ激しさやスピード感と向き合うために必要不可欠な要素だったから。たった数本のライブのために妥協せず手を尽くす、つくづくストイックで贅沢なライブだ。

「DEEP」や「BASIS」といった初期の、今以上にパンキッシュな楽曲たちも演奏された。指板をタップする奏法を交えたりはするものの、ビートを刻む楽器が不在の編成なのに、アンサンブルの向こうから疾走する2ビートや8ビートのドラムが聴こえてくるような気がするから不思議である。会場がビルボードで、演奏しているのは弦楽四重奏にも関わらず、座席から身を乗り出すようにして拳を突き出す観客が何人もいる光景は、この『ROCKIN’ QUARTET』ならではだ。

逆に、「あ、これはストリングスがよく似合うだろうなぁ」と想像しやすい曲もいくつかあって、その筆頭だった「鼎の問」はやはり出色の出来。軽やかに奏でられる3拍子のリフの可憐さと、じっとスタンドマイクと対峙して唄うTOSHI-LOWの歌の生々しさ、力強さとのコントラストがあまりに凄絶だ。中盤、ピアノが加わってからの「最後のニュース」もまた然り。

30年以上前に発表されながら、今なお続くコロナ禍をはじめとした混迷の世を予見していたような井上陽水のカバーはOAUのライブ等でもお馴染みだが、静謐で穏やかな前半~中盤から、間奏を機に一気に演奏の厚みが増し、シャウト交じりのクライマックスへと繋がる流れはあまりにもドラマティックだった。言葉を、その意味を、メッセージを、「伝える」という部分では右に並ぶ存在がちょっと思いつかない、TOSHI-LOWの歌の凄みにただただ圧倒される。

水面のイメージが投射される中で届けた「ナミノウタゲ」、TOSHI-LOWが軽くステップを踏みながら歌ったミドルナンバー「空谷の跫音」を経て、本編の最後を飾ったのは「霹靂」だ。ウッドベースのように指で弾くチェロの音色とともに始まり、弓でスプラッシュシンバルを叩いていたNAOTOがヴァイオリンを奏で出すタイミングで、堰を切ったように演奏が一気に加速。元々緩急の際立つ曲だが、激しいビートや歪んだエレクトリックサウンドがなくともその迫力は健在で、中核を成すTOSHI-LOWが大きく手を拡げてラストのヴァースを歌い切ると、場内からは万雷の拍手が降り注いだ。

奔放なMCも大きな見どころだったこの日。いささか奔放過ぎたがゆえにどこまで配信版に反映されるかは不明だが、アンコールでTOSHI-LOWが語った内容が特に胸に残った。ライブハウス育ちで楽譜も読めないような自分たちとは相容れない存在だと感じていた、音大や芸大を出て弦楽の道を選んだ人も、それぞれの道を究め仕事として生きている同志であるということ。かつての自分が音楽に壁を作ってしまっていたことを自戒しつつ、こう続けた。

「また一個、帰ってくるバンドが増えました。ROCKIN’ QUARTET!」

そうして演奏されたのは「今夜」。ステージを上手から下手までまわりながら丁寧に歌い上げるTOSHI-LOWと、弦楽カルテットとピアノとで生み出す音たちが、それまで以上にギュッと一丸となって聴こえたのは気のせいじゃないだろう。全ての曲目を終え、背後の紗幕が開いて露わになった夜景を背負ったTOSHI-LOWが、指揮者のようにカルテットに起立を促したあと、悪戯っぽく笑いながら客席側にも同じ動作をしてみせた。結果、ちょうどスタンディングオベーションのような格好となって、大喝采に包まれながらライブは幕を下ろしたのだった。

取材・文=風間大洋  撮影=高田梓

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LEGIT Vol.8
2021.6.14 新宿BLAZE

予測不能なのは曲展開だけではなかった――。先日、2022年3月30日(水)に初の東京・日本武道館にてワンマンライブ『神使轟く、激情の如く。日本武道館単独公演「宣戦布告」』を開催することを発表した“神激”こと神使轟く、激情の如く。(読み:しんしとどろく、げきじょうのごとく。)。神激といえば、ゴリゴリのメタルコアからプログレ、ヒップホップ、Jポップまで予測不能な展開を繰り返すエクストリームな楽曲が特徴。それを実久里ことの、生牡蠣いもこ、涙染あまね、三笠エヴァ、二日よいこ、TiNAの6人がクリーンボーカル、ラップ、スクリーモ、シャウトを織り交ぜて歌い踊ると、そのステージングと完全シンクロさせるようにパラデータを操り、生バンド並みの迫力あるライブサウンドをマニピュレーターが場内に鳴らすライブスタイルは、いまや誰にも真似できない彼女たちの魅力となっている。そんな神激は現在、様々な邦楽ロックシーンの先輩を迎え、コロナ禍を吹き飛ばすような勢いで独自の対バン企画『LEGIT』を開催中。この『LEGIT』のなかから、ここでは6月14日、東京・新宿BLAZEにバックドロップシンデレラ、a crowd of rebellionを迎えて行なったスリーマン『LEGIT Vol.8』で3者がバッチバチに白熱しまくった狂乱の宴を完全レポートする。

バックドロップシンデレラ

バックドロップシンデレラ

いい意味で3組とも全然ベクトルが違う“熱狂”を会場に作り出すことを得意としているライブアーティスト。それを示すように、この日集まったファンは、ほとんどが推しのバンドTを着て参戦という気合いの入れようだった。だが、終わってみるとそんな風にバンドのプライドを背負って集まった観客みんなが、お目当以外のバンドにも魅了され、垣根を超えて盛り上がるという見事なハマりっぷりで熱狂。これこれ! これこそが対バンを観る醍醐味。Vol.8にして、誰もがそんな幸福感に満たされた今回のイベント。

バックドロップシンデレラ/でんでけあゆみ

バックドロップシンデレラ/でんでけあゆみ

トップバッターとしてイベントの口火を切ったのはバックドロップシンデレラ(以下、バクシン)だった。“初めましての神激さん、お久しぶりのリベリオン”とオープニングは、この日の出演者を「およげ!たいやきくん」の替え歌にのせて豊島“ペリー来航”渉(Vo,Gt)が弾き語りで歌ってご挨拶。直後に、アサヒキャナコ(Ba,Cho)、鬼ヶ島一徳(Dr,Cho) が破壊力満点のリズムで「亡霊とウンザウンザを踊る」を奏でると、でんでけあゆみ(Vo)がステージに飛び出してきて、いよいよパーティーが開幕。

バックドロップシンデレラ/アサヒキャナコ

バックドロップシンデレラ/アサヒキャナコ

「バズらせない天才」が始まると、あゆみは軽やかなステップでステージを縦横無尽に動き回り、「フェスだして」が始まる頃には、ユーモラスな歌詞、軽快なリズムに導かれて、手を上下に動かしたりお願いヘドバンをする踊りに彼らのファンじゃない人も巻き込まれ、場内は大盛り上がり。どんな場所でも踊らせればそこはホームに変身。これがバクシンのバンドパワーだ。

バックドロップシンデレラ/鬼ヶ島一徳

バックドロップシンデレラ/鬼ヶ島一徳

曲中、ペリーの長めのMCで盛り上げたあと、シンガロングができないいま「僕たちはハミングを奨励しています」と告げると、この曲のシンガロングパートをファンが一斉にハミングで轟かせる(←意外と迫力ある!)。そんな観客たちを「2020年はロックを聴かない」の高速ステップでさらに踊らせ、「激情とウンザウンザ」、キラーチューン「台湾フォーチュン」とつないだ頃にはステージもフロアも汗だくで踊りまくり。間髪入れずに「月明かりウンザウンザを踊る」を見舞い、最後に鉄板曲「さらば青春のパンク」でフロアを狂乱の渦に巻き込んで、あゆみが美しい開脚ジャンプをキメ、ライブは終了。音楽をとことん踊りへと変換していくバクシンらしいライブアクトで、フロアを楽しませた。

バックドロップシンデレラ

バックドロップシンデレラ

a crowd of rebellion

a crowd of rebellion

2番手に登場したのはa crowd of rebellion(以下、リベリオン)。さっきまでお祭り騒ぎで踊りまくっていた場内に、美しいピアノの旋律が流れ出す。そのSEがどんどんボルテージを上げ、場内にクラップが広がると、丸山漠(Gt)、近藤岳(Dr)、小林亮輔(Vo,Gt)、サポートベースとともに宮田大作(Vo)がオンステージ。全員、白×黒で統一されたスタイリッシュな佇まいだ。宮田が「新潟から来ました」といって挨拶代わりにいきなり丸山のギターリフが襲いかかるアンセムチューン「M1917」を撃ち抜く。宮田のアグレッシブなスクリーモと小林のクリーンなハイトーンが次々に押し寄せてくる強烈な幕開けから「Black Philosophy Bomb」とつなげ、美メロ×絶叫のスクリーモバンドとしての圧倒的存在感でフロアに激震を呼び起こしていく。

a crowd of rebellion/宮田大作

a crowd of rebellion/宮田大作

演奏が終わると「カッコよくね? 俺たち」と思わずいってしまった宮田に小林が「いま心の声、出ちゃったね」と笑いかける。演奏中の彼らからは想像できないフランクな表情を見せた直後、曲は激アツな「O.B.M.A」へ。観客がウォールオブデスや歌って大騒ぎできない分、バンドが異様な熱量でフロアに挑んでいるのが伝わってくる。そこからキャッチーな「無罪者」、小林のエンジェリックな美声がライブ空間に天国を生み出す「coelacanth」を連投。

a crowd of rebellion/丸山漠

a crowd of rebellion/丸山漠

「俺たちは激しいだけじゃない、静かなだけじゃない」と宮田が語り、アカペラから始まった「リビルド」で観客の胸奥をじわじわ侵食。曲中「この世界はコロナのせいじゃない。人間のせいなんだ」と宮田が心撼わすメッセージを投げかけ、目頭が熱くなってきたところに“さよなら”という台詞から始まる「III」という、たまらない流れでライブを締めくくる。コロナ禍でも感動をもたらすリベリオンのライブ力を存分に見せつけてくれた。

a crowd of rebellion/小林亮輔

a crowd of rebellion/小林亮輔

a crowd of rebellion/近藤岳

a crowd of rebellion/近藤岳

神使轟く、激情の如く。

神使轟く、激情の如く。

2組の熱演を受け、この日ラストにステージに登場した神激。腕を骨折した三笠は、ステージ上手に立ち、そこにステイ。客電が消えるとフロアでは神者(神激ファンの呼称)たちが一斉にサイリウムを灯し、いつもの神激空間を作り上げる。シンセに合わせてド派手なレーザービームが広がるなか、この日は頭から「合法トリップ:ボイルハザード」を威勢良く浴びせかけ、バンドキッズに殴り込みをかけていく。バクシン、リベリオンのライブの熱気を受け、オープニングからバチバチに気合いが入っている6人。それでも観客と目線が合えば、笑顔を返すことも忘れないところが素敵だ。

 神使轟く、激情の如く。/三笠エヴァ

神使轟く、激情の如く。/三笠エヴァ

神使轟く、激情の如く。/涙染あまね

神使轟く、激情の如く。/涙染あまね

手を胸の前でクルクル回すチャーミングな振り付け、そこから別次元へと向かうキャッチーなサビメロ、TiNAのソロダンスなど、アイドル要素を盛り込みつつも、メタリックなサウンドから繰り出すブレイクダウン、よいこのスリリングなラップ、あまねのエモーションをすべて吐き出すようなスクリーモのクオリティーでロックキッズを驚かせ、神激の世界へどんどん引きずりこんでいく。そこから、対バンイベントでは大活躍中の「自己都合主義メタモルフォーゼ」へとなだれ込む。

神使轟く、激情の如く。/TiNA

神使轟く、激情の如く。/TiNA

神使轟く、激情の如く。/実久里ことの

神使轟く、激情の如く。/実久里ことの

毎回お楽しみの中盤のフリースタイルゾーンは、バクシンの「フェスだして」をフィーチャー。これで対バン相手のファン心をグッと引き寄せたあとは、いもこが「3月30日、ぶどーかん!」とちゃっかり自分たちの告知も刷り込んで、季節感溢れるプログレッシブミクスチャーロックチューン「夏声蝉時雨」へと展開。このあとTiNAが「スリーマン、神激は初めてなんです」と場内に語りかけて始まったMCでは、あまねがリベリオンにシャウトをする喉のケアについて相談したときの様子をよいこが明かし「そのときオリーブオイルの直飲みを勧められてんだけど。みんな、オリーブオイル直飲みしたことある?」とフロアに尋ねると、ステージ上にいたあまねが「さっき貰って飲みました」と返答。そうして「今日は喉もバッチリ!」といって笑顔を浮かべた。

神使轟く、激情の如く。/二日よいこ

神使轟く、激情の如く。/二日よいこ

神使轟く、激情の如く。/生牡蠣いもこ

神使轟く、激情の如く。/生牡蠣いもこ

この後はジャジーなサウンドを纏ったいもこが大人っぽい表情を浮かべて「神奏曲:アブソルートゼロ」を歌いだすと、曲はラウドへと急転直下。よいこのラップに続いて、包帯&ギブス姿まで絵になる三笠がフロアに向かって必殺技を激しく叫び散らし、観客のテンションを熱狂のカオスへと導いたあと、その熱狂をひきずるようにそこからシームレスに「BAD CAKE」を投下。クラップで場内を一つにしたあと、ことのが「ラストスパート、いけるかー!」とフロアを煽り、「神奏曲:テンペスト」へ。三笠の昇竜拳に続いてよいこの高速ラップが炸裂し、ラスト、“共に突破して未来へ”と爆発的なエネルギーで高音メロを駆け上がることののボーカルでブチ上がったあとは、神激史上もっともヘヴィなメタルコア「神奏曲:ガイア」でトドメの一撃を食らわす。

神使轟く、激情の如く。/実久里ことの

神使轟く、激情の如く。/実久里ことの

神使轟く、激情の如く。/TiNA

神使轟く、激情の如く。/TiNA

疾走感あるドラムにのせて“ナンマイダー”、キメキメのギターリフとともに“G.O.D!!”を唱えたあと“心!頭!滅!却!”を合図に、音とテンポが徐々にダウンしていき、最後に場内はブラックアウト。真っ暗闇、サイレントな空間をあまねが咆哮一発で切り裂いていくと、場内は興奮のピークに到達。イベントのトリに相応しい大迫力のクライマックスを生み出してみせた。

神使轟く、激情の如く。/涙染あまね

神使轟く、激情の如く。/涙染あまね

神使轟く、激情の如く。/生牡蠣いもこ

神使轟く、激情の如く。/生牡蠣いもこ

最後に今日集まってくれたバクシン、リベリオン、オーディエンスに感謝の気持ちを伝えたいもこが、自分たちはライブをするたびにみんなからパワーを貰っているが「あなたたちだってそうでしょ? 悲しいとき、苦しいときバクシンの、リベリオンの、神激の音楽があったからここにいるんでしょ?」と観客の心に訴えかける。このサウンドに負けない熱い思い。これこそが神激の原動力。そんな生き様を最後に見せつけ、ここからまた日常に戻ったあと“あなたの糧になるように”と願いを込めて「不器用HERO」をエモーショナルに歌いあげた彼女たち。全力でみんなの日常にエールを送り、どこまでも気持ちを鼓舞していく6人の姿はキラキラ輝いていて、この『LEGIT』を通して、メンバー全員がカッコいいフロントマンに成長してきていることを実感。そして、歌を届け終わると、この日のライブは幸せな余韻をたっぷりとそれぞれの心に残したまま終わりを告げた。

神使轟く、激情の如く。/二日よいこ

神使轟く、激情の如く。/二日よいこ

神使轟く、激情の如く。/三笠エヴァ

神使轟く、激情の如く。/三笠エヴァ

このあと、神激は7月16日、名古屋・名古屋ReNYにヒストリックパニックを迎え『LEGIT Vol.9』を開催。2022年3月30日、日本武道館で開催する単独公演『宣戦布告』まで、彼女たちの爆走はまだまだ続いていくので、まだ神激のライブを見たことがない人は、ぜひ会場で直に体感してみてほしい。

取材・文=東條祥恵 撮影=鈴木恵

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6人組シティ・ソウル・バンド、Penthouseのワンマン・ライブが六本木・ビルボードライブ東京にて9月7日(火)に開催されることが決定した。

2019年6月から活動を開始したPenthouseだが、コロナ禍によりライブ活動が思うように計画できなかったこともあり、有観客によるワンマンライブは今回が2度目となる。Penthouseは、今年4月にリリースした配信シングル「…恋に落ちたら」がiTunesのR&B/ソウルランキング1位を獲得、その翌月地上波の情報番組で生演奏を披露すると、番組放送後にはSpotifyのバイラルチャートにて6位にチャートインするなど、今話題のバンド。

なお、チケット販売は来週・7月29日(木)Club BBL会員先行、8月5日(木)一般予約受付開始を予定している。

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劇作家・演出家、倉持裕の約1年半ぶりの新作公演となる、M&Oplaysプロデュース『DOORS』が2020年8月8日(日)衛星劇場にてテレビ初放送が決定した。

本公演は、真知と理々子という二人の対照的な少女が“そうであったはずの世界”と“こうなってしまった世界”を、時空を超えて行き来する不思議な旅の物語。

主演の真知役に今最も旬な若手実力派女優・奈緒、一緒に旅をする理々子役に元乃木坂46のメンバー・伊藤万理華、物語の始まりのキーパーソン・真知の母親役に早霧せいなという豪華キャストが出演。そして、菅原永二、今野浩喜、田村たがめといった個性的で賑やかなキャストが揃った。

M&Oplaysプロデュース『DOORS』舞台写真 撮影:渡部孝弘

M&Oplaysプロデュース『DOORS』舞台写真 撮影:渡部孝弘

M&Oplaysプロデュース『DOORS』舞台写真 撮影:渡部孝弘

M&Oplaysプロデュース『DOORS』舞台写真 撮影:渡部孝弘

M&Oplaysプロデュース『DOORS』舞台写真 撮影:渡部孝弘

M&Oplaysプロデュース『DOORS』舞台写真 撮影:渡部孝弘

M&Oplaysプロデュース『DOORS』舞台写真 撮影:渡部孝弘

M&Oplaysプロデュース『DOORS』舞台写真 撮影:渡部孝弘

M&Oplaysプロデュース『DOORS』舞台写真 撮影:渡部孝弘

M&Oplaysプロデュース『DOORS』舞台写真 撮影:渡部孝弘

 
■ストーリー

小さな地方都市。高校生の真知は、元女優の母・美津子と二人暮らし。美津子は芸能界で挫折して、故郷の町に戻って来たのだが、そんな彼女を悪く言う者も多く、住人たちとたびたびトラブルを起こした。そうして次第に卑屈になる母親の言動は娘にも影響し、真知も高校で孤立している。クラスで目立つ存在の理々子は、何かと真知に絡んでくる。ところが、ある夜を境に状況は一変。突然、美津子が別人のように明るく社交的な人間になってしまう。「あれは、お母さんじゃない 」真知は、姿を消した「本当の美津子」を探すべく、町一番の変人を訪ね、そこであるヒントを得る。追いかけてきた理々子とともに、一枚の「ドア」の前に立つ真知。そのドアを開けたとき、思いもよらない世界が二人の前に現れる。“そうであったはずの世界”と“こうなってしまった世界”。二人がその不思議な旅の果てにたどり着いた先に見た、ささやかな希望とは 。

 
 

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2021年8月19日(木)から29日(日)にかけて天王洲 銀河劇場で上演される『Live Musical「SHOW BY ROCK!!」-DO 根性北学園編-夜と黒のReflection』。新たに4つの情報が解禁された。

バンドをテーマにしたサンリオのキャラクタープロジェクト「SHOW BY ROCK!!」。2022年に原作『SHOW BY ROCK!!』が10周年を迎え、今回、舞台第二弾が行われる。

新章開幕まであと1か月となった本日、最新情報が発表された。一つ目は、稽古場からYouTubeを使用して放送する『しょばみゅどこ北放送部』。新章ということで「オレたちの熱いパフォーマンスで魅了してやる!」と、先輩たちに負けじと稽古に奮闘中のキャストたちが、稽古場での真剣な様子や原作に真摯に向き合う姿勢、時にはぶつかり合い、絆を深めていく……というそんな成長の様子をとどける。なお、放送にはネタバレも含まれる。

二つ目は、DO根性北学園の登校日週間として、本公演の上演日、8月24日(火)~27日(金)の回に来場した方全員に回替わりでヤスとリカオのリアルブロマイドをプレゼント。

ブロマイドサンプル

ブロマイドサンプル

三つ目は、Live Musical「SHOW BY ROCK!!」YokazenohorizonキャストによるPVが公開。Yokazenohorizonのリカオ役 高橋怜也の心地よい歌声が堪能できるPVになっている。

Yokazenohorizon「Awakening World」PV【Live Musical SHOW BY ROCK!!】

そして四つ目は、「STORY LONG版」の解禁。“もっと今回のしょばみゅを知りたい!”という方に朗報となる、STORYのLONG版を公開。YouTube番組と合わせて、どんな展開になるのか予想しながら楽しもう。なお、ネタバレを含むので、知りたい方だけ公式サイトの”STORY”から「LONG版」をクリックしよう。

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ミュージカル『ジェイミー』日本初演を記念して、 2021年8月1日(日)~8月31日(火)池袋パルコにてスペシャルタイアップ企画の実施が決定した。

池袋パルコ本館8Fレストラン街では、劇中で登場する“赤いハイヒール“とジェイミーの等身大パネルが展示され、写真撮影も可能。また、ジェイミーコラボカフェとして、池袋パルコM2階「The ROOM of journey CAFE」において、3種類のジェイミーオリジナルドリンクなどのコラボメニューが登場。注文した人にはもれなくジェイミーオリジナルコースターがプレゼントされる。

ジェイミーソーダ・プリティソーダ 各580円

ジェイミーソーダ・プリティソーダ 各580円

マーガレットカフェ(コーヒーor紅茶/アイス付き)各580円

マーガレットカフェ(コーヒーor紅茶/アイス付き)各580円

そして池袋パルコ7階「ネイルズユニーク」では、3種類のジェイミーコラボネイルがお目見えする。

オリジナルコラボネイル(バーズオブザノバ)

オリジナルコラボネイル(バーズオブザノバ)

オリジナルコラボネイル(ヒールトゥシャイン)

オリジナルコラボネイル(ヒールトゥシャイン)

オリジナルコラボネイル(チャームオブザレインボー)

オリジナルコラボネイル(チャームオブザレインボー)

期間中、パルコに展示されている「赤いハイヒール」と「コラボドリンク」or「コラボネイル」の写真2点をインスタまたはTwitterでつぶやいて拡散すると、抽選で5名に Wジェイミ―のキャストサイン入り舞台写真がプレゼントされる。

営業時間や休業日は店舗により異なるので、事前に各店舗サイトまたは池袋パルコ公式HPで確認をしよう。

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2021年7月27日(火)20:00より、Twitterアカウント「スカパー!声優アニソン2.5次元舞台(@sptv_animeplus)」にて、2.5次元舞台俳優によるゲーム実況番組『ゆるGG!〜2.5次元俳優ゲーム実況生番組〜』がライブ配信される。

舞台稽古の合間でワイワイ楽しむように、だけどもコントローラーを握りしめてついつい熱くなるように、2.5次元舞台俳優たちがゆるいけどガチなゲーム対決を繰り広げるTwitter企画『ゆるGG!』。今年3月にも実施され、今回は第2弾となる。

『ゆるGG!〜2.5次元俳優ゲーム実況生番組〜』

『ゆるGG!〜2.5次元俳優ゲーム実況生番組〜』

第2弾に登場するのは、ミュージカル「刀剣乱舞」など数々の人気舞台に出演の高橋健介spi、さらに「あんさんぶるスターズ!オン・ステージ」や「KING OF PRISM」などの舞台に出演する小南光司。ゲーム好きだという人気俳優の3人が、『Ultimate Chicken Horse』『Virtua Fighter esports』『スーパーボンバーマン R』の3タイトルで3本勝負をする。

番組中には、視聴者からの応援コメントも紹介。ライブ中のコメント、もしくは、ハッシュタグ #ゆるgg を付けて投稿しよう。また、今回出演の3人より、番組配信を記念してサイン入りチェキのプレゼントあり。スカパー! 声優アニソン 2.5 次元舞台 Twitter アカウント(@sptv_animeplus)をフォローのうえ、7月19日(月)19:15にアカウントから投稿されたツイートをいいね&リツイートして応募できる。当選者はライブ配信中に発表される。

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タカイアキフミが主宰・作・演出をつとめるソロプロデュースユニット TAAC(読み:たーく)が、第5弾公演『犇犇』(読み:ひしひし)を、2021年7月30日(金)~8月8日(日)下北沢・駅前劇場にて上演する。

TAACは、単なるプロデュースユニットではなくキャスト・観客とともに「妥協なく創造・共創する集団」として、2018年にタカイアキフミが、作・演出するソロプロデュースユニットとして立ち上げ。第4弾公演『世界が消えないように』(2021年4月上演)ではコロナ禍での上演延期を乗り越え、連日満員を記録し好評を博した。

TAAC『犇犇』

TAAC『犇犇』

今作『犇犇』では、鈴木勝大を主演に迎え、加害者家族のその後を描く。物語の始まりは、事件発生直後ではなく、事件から12年を経て加害者本人が家に帰ってくるところから。今回の公演についてタカイアキフミは、「事件を経て、加害者本人と加害者家族らそれぞれの環境が大きく変わってしまった中で考えや価値観のズレ、事件を経ても変わることのない家族のつながりを営みを通して描きながら、家族ついて改めて考えさせるきっかけとしたい。また、コロナ禍によってわれわれの日常/営みにひしひしと迫り寄り、覆い尽くそうとする不穏な空気感を描きたい」としている。

本公演は、ライブ配信もあり。詳細は公式サイトで確認してほしい。

キャスト

鈴木勝大

鈴木勝大

西山聖了

西山聖了

 永田紗茅

永田紗茅

大塚宣幸

大塚宣幸

清水尚弥

清水尚弥

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コールドプレイが、通算9枚目となるニュー・アルバム『Music Of The Sphere』を2021年10月15日(金)にリリースすることを発表した。今作はマックス・マーティンがプロデューサーを務める。

バンドは、アルバム・トレーラー「Overtura (Music Of The Spheres album trailer)」と手書きのメッセージを各ソーシャル・アカウントにて公開した。

 

『Music Of The Sphere』のアルバム・トレーラー「Overtura (Music Of The Spheres album trailer)」は、アルバムの惑星を組み合わせたアートワーク、そして12曲のショート・アニメーション映像で構成。

バンドからの手書きのメッセージには、「Everyone is an alien somewhere(誰もがどこかでは宇宙人だ)」という一文により、今作がSFのテーマを持つということをほのめかしている。

また、バンドはアルバムのトラックリストも公開し、全12曲のうち5曲のタイトルが絵文字となっている。

『Music Of The Sphere』

『Music Of The Sphere』

手書きメッセージ(対訳)

やあ、みんな。
元気でいてくれていることを願っているよ。
『Music Of The Spheres』というニュー・アルバムを2021年10月15日にリリースする。
Max Martinがプロデュースを担当したんだ。
「Overtura」というアルバム・トレイラーを公開したから、もしよかったら見てほしい。
そして金曜日には「Coloratura」という曲を公開するよ。
その次のシングルは9月になると思う。
いつも僕らの音楽を聴いてくれて、ショウに足を運んでくれて、そして僕らと音楽を通じて出会ってくれてありがとう。
愛をこめて。
クリス、ジョニー、ガイ、ウィル (&フィル)
Coldplay

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2020年10月に上演された、朗読とロックバンドによる生演奏という新しいスタイルを用いたRock Reading『幸福王子』の第二弾の上演が決定した。第二弾となる今回は、アメリカ人作家、ハワード・パイル原作「ロビン・フッドの愉快な冒険」を題材にした、Rock Reading『ロビン』〜「ロビン・フッドの愉快な冒険」より〜。2021年10月21日(木)~10月31日(日)ヒューリックホール東京、11月5日(金)~11月7日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演される。

主人公のロビン・フッドを演じるのは、Rock Reading『幸福王子』で主演・王子役を務めた、ジャニーズJr.内のユニット7 MEN 侍のメンバー、本髙克樹。そして、ロビンの片腕リトル・ジョンを演じるのは、同じくRock Reading『幸福王子』でツバメ役を務めた、同グループで活躍している今野大輝が決定。また、前作でも大好評だったミュージシャンが再集結し、あたかも音楽ライブのようなリーディングを展開させていく。公演発表と同時にメインビジュアルも公開。往年のロックミュージシャンを思わせる印象的なビジュアルとなっている。

上演台本・演出は、前作に続き、鈴木勝秀。鈴木は、1987年にザズウ・シアターを旗揚げ後、主宰者として構成・演出を務め、以降Rock Opera『R&J』や音楽朗読劇『日本文学の旅』を手掛けるなど、翻訳劇からオリジナル戯曲まで数多くの演出作品を手掛けてきた。そして音楽を担当するのは、吉田拓郎・YUKIなどのライブの音楽サポートはじめ、近年では「地球ゴージャス・星の大地に降る涙」コーラスアレンジなど数多くの舞台にて音楽監督、歌唱指導を精力的に行う大嶋吾郎

イングランドの義賊伝説を元にした痛快活劇、『ロビン・フッドの愉快な冒険』を、本髙演じるロビンと、今野演じるリトル・ジョンの会話劇、そして、二人のナレーターによる物語の進行を軸に、ロックバンドによるオリジナルロックミュージックの生演奏を組み合わせた新感覚の朗読劇として表現する。公演の最新情報は、公式HPにて随時公開予定。

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8月13日(金)に日米同時公開される映画『ドント・ブリーズ2』から、予告編と場面写真が解禁された。

『ドント・ブリーズ2』は、2016年に全米で公開されたショッキングスリラー『ドント・ブリーズ』の続編。前作では、若者たちが大金を隠し持つと噂される老人宅に強盗に入るものの、盲目ながら元軍人で超人的な聴覚を持つ家主に追い詰められていく姿が描かれた。8年後を舞台とした『ドント・ブリーズ2』では、盲目の老人・ノーマン・ノードストローム役でスティーヴン・ラングが続投。前作で脚本を手掛けたロド・サヤゲス監督がメガホンをとる。また、前作の監督であるフェデ・アルバレス氏は、本作に共同脚本・製作として名を連ねている。

 
 

『ドント・ブリーズ2』では、一人の少女と暮らすノーマンが謎の武装集団に襲われ、再び殺戮を繰り広げることに。解禁された予告編では、「あの娘は私のモノだ」と妄執を見せるノーマンと、怯える少女、そして、暗闇の中で一人また一人と息の根を止められていく武装集団の姿が収められている。ノーマンの鍛え上げた肉体と超人的な聴覚も健在だ。

映画『ドント・ブリーズ2』 

映画『ドント・ブリーズ2』 

映画『ドント・ブリーズ2』 

映画『ドント・ブリーズ2』 

『ドント・ブリーズ2』は8月13日(金)全国ロードショー。

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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『近松心中物語』が、2021年9月に上演される。

戦後を代表する劇作家・秋元松代の代表作である本作は、近松門左衛門の『冥土の飛脚』をベースに他作品の要素を加え、近松作品の魅力をふんだんに盛り込んだシンプルで力強い言葉と、故・蜷川幸雄氏の劇的な演出により、観客から圧倒的支持を得て千回を超えて上演され、演劇界の金字塔と称された作品だ。
 
元禄時代、境遇の違う2つの恋の情景を、華やかな演出で描いたことで人気を博した本作を、今回演出を務める長塚圭史は、格差を問われる現在に驚くほど重なる、普遍的な戯曲と捉え、俳優とともに新たな『近松心中物語』を創り上げる。

7月20日、同劇場で製作発表会見が行われ、演出の長塚、出演者の田中哲司松田龍平笹本玲奈石橋静河が出席した。その様子を写真とともにお伝えする。

【あらすじ】
物語は元禄時代、大阪・新町(遊郭街)で始まる。
真面目な飛脚宿亀屋の養子・忠兵衛は、新町の遊女・梅川に出会い、互いに一目で恋に落ちる。
梅川に、さるお大尽からの身請け話が持ち上がる。
金に困った忠兵衛は、幼なじみの古道具商傘屋の婿養子・与兵衛に金を借りにいく。与兵衛が快く貸してくれた50両で、梅川の身請けの手付金を払い安堵する忠兵衛と梅川のもとに、大尽からの身請け後金300両が届いてしまう。一方、お人よしで、心優しい与兵衛は、与兵衛に恋い焦がれる女房のお亀、舅姑とともに、大店の婿養子として身の置きどころのない想いを抱いて暮らしていたのだった。
忠兵衛と梅川/与兵衛とお亀。華やかな元禄の世に生きる境遇の違う男女二組。
恋い焦がれる人と共にいるために心中を選ぶ、それぞれの恋の炎を描く。
 
長塚圭史

長塚圭史

ーーまずは一言お願いします。
 
長塚:『近松心中物語』という商業演劇の、蜷川幸雄さんの金字塔。なぜこの作品を選んだかをお話しさせていただきますと、秋元松代さんが横浜出身で、神奈川県が誇る劇作家であること。それから僕は神奈川芸術劇場をきっかけにして『常陸坊海尊』という秋元さんのもうひとつの傑作を演出させていただく機会がありました。
 
秋元さんの、簡潔でありながら、非常に意味深いというか、味わい深いセリフに僕は惹かれていまして。『近松心中物語』というと、絢爛豪華な蜷川さんのイメージがどこかにあったわけなんですが、『常陸坊海尊』を経て、『近松心中物語』を再読してみたところ、非常に魅力的な戯曲であるなという風に感じました。若者たちが、金がものいう社会で、身分制度も厳しい時代、どうしようもなくなって、行き場がなくなって、死を選ぶ梅川・忠兵衛の様と、同じ町人の中でもある程度環境の違う、裕福ながらも、心中という物語に恋をしてしまうお亀と、生の執着から逃れられない与兵衛。
 
この社会の中で2つのカップルの様は、今の時代の格差など、そういう部分においても非常に雄弁なのではないかなと思って。今は難しい社会状況ではあるけれども、僕は非常に肉体的な戯曲だなと思いまして。ひとつには、一目惚れって、なかなか大変なことですからね。電気みたいなものが走って、そこで惹かれ合うわけですから。非常に人間的なことだと思うんです。秋元さんの戯曲は肉体性の高いものが多いんですけど、そこに色気というか、動物性を感じたんですね。

田中哲司、松田龍平(左から)

田中哲司、松田龍平(左から)

長塚:若者たちの間に流れる時間というのは早いです。この刹那を一生だと思う、永遠だと思うエネルギーもひとつ大きく惹かれたところ。石橋さんが演じるお亀も心中物語が流行っているというところで、心惹かれて、永遠を手にしようと、大好きな夫とともに死のうというエネルギーだと思うんですね。死ぬというということは、生を照らす。このことが大きく響けば、今の世の中にも、格差の話もありますし、僕らが求める肉体性みたいなものが多いに堪能できるんじゃないかなと思っています。
 
金字塔みたいな劇に19人に挑むというのがチャレンジ。このシリーズは、今年から8月の後半から、KAAT神奈川芸術劇場の「冒」というメインシーズンの最初の作品になります。思い切り「冒」険心に溢れたものにしたい。蜷川さんは80人で上演していましたけど、こちらは19人でやります。その辺も大いに冒険かなと思っています。楽しみにしていてください。

田中哲司

田中哲司

田中:この『近松心中物語』の忠兵衛という役は、僕にとっては本当にハードルが高く、心して挑まねばいけないなという役。さっき圭史くんに聞いたら、役の年齢は20代ということで。僕、今、55歳なんですけど、これはやばいぞって感じました(笑)。
 
けど、本当に龍平くんや静河さんやら笹本さん、圭史くんに会って、すごく心強いなぁと思いました。明後日から稽古で、まず最初の本読みがあるんですけど、僕、一番最初の本読みが大好きで。特に『近松心中物語』は、みんなどんな世界観や価値観を持ち込んで、読むのかなと思って、今から本当に楽しみです。あと、圭史くん、芸術監督第一弾目?
 
長塚:新作では初めてです。
 
田中:だからちょっといい作品にして、圭史くんをお祝いしたいと思います。よろしくお願いします。

松田龍平

松田龍平

松田:僕は長塚さんと仕事をするのは3回目なんですけど、一度、哲司さんとご一緒させていただいたこともあり、めちゃくちゃ心強いなと思いながら、楽しみにしております。……まだちょっとセリフも入っていないですし、これから稽古を重ねて、ちょっとずつ与兵衛の人柄が出てきたらいいなと思って。とにかく楽しみです。ありがとうございました。

笹本玲奈

笹本玲奈

笹本:私にとっても試練になるだろうなと思っていますが、さきほど始まる前に、長塚さんからこういうセットで、こういうシーンになるという説明を簡単に受けたんですけども、すごく私が想像していたものとは違って、斬新だなという風に思いました。
 
和物に挑戦することも、今回共演する方も皆さんはじめましてですし、長塚さんとも初めてご一緒するし、私にとっては、初めてのことづくし。ですが、しっかりと皆様についていけば大丈夫だなと本当に心強い気持ちになりました。頑張りたいと思います。よろしくお願いします、

石橋静河

石橋静河

石橋:お亀を演じさせていただきます。すごくボリュームのある脚本なんですが、読み終わった後に、なんてはかないんだという気持ちが残って。最初に持った印象を大事にしながら、お亀という女性が愛おしい人だなと自分は感じたので、ただただ真っ直ぐに奇をてらったりせずに、本当に余計なことを考えずに、真っ直ぐ演じられたらなと思います。頑張ります。よろしくお願いします。

『近松心中物語』のチラシ

『近松心中物語』のチラシ

ーーチラシをみてびっくりしました。まるでファミリードラマのようなチラシですよね。
 
長塚:和物を現代に立たせるようなことを考えたんですけど、『近松心中物語』は1979年の芝居だけど、現代に通ずるべきで。時代ものなんですけど、そういう枠に囚われずに作りたいなと思った。心中という言葉がかなり強いんでね。これは二つのカップルですけど、こういうある穏やかな時間から、ある段階までたどり着いてしまうわけで。そういう瞬間を描いてみたという。
 
近松を知っている人はどう思われるか分からないし、近松を知らない人にどう届くか分からないですけども、新しい間口を広げてみたいなということで、こういうチラシにしてみました。
 
ーーしかも音楽を担当されるのはスチャダラパーという!
 
長塚:そうなんですよ。びっくりしませんか。スチャダラさんが『近松心中物語』。この戯曲は元禄で始まって、元禄で終わっていくんだけれど、戯曲を読んでいくと、現代に通じるようにグッとトンネルが開いていくんです。この劇は今にちゃんと届けようという意識が、読み終わるとあるんです。
 
そのトンネルをどうつなげていこうという時に、僕がスチャダラさんをと思ったんですね。この劇の先に、スチャダラさんの音楽性が何か降下したら面白いなぁと。日々スチャダラさんと打ち合わせをさせていただきつつ、曲も概ね仕上がって、役者さんたちあれを聞いて。
 
ーー歌うんですか?
 
長塚:歌うんです。この劇自体は歌から始まるお芝居なんです。戯曲上は。誰がどこまで歌うか、それがラップかどうかは別として。スチャダラさんが秋元松代さんの歌詞から想起を得た曲を。ある種の騒ぎ歌みたいなのを想像していただけるといいのかなと。

笹本玲奈、田中哲司、松田龍平、石橋静河(左から)

笹本玲奈、田中哲司、松田龍平、石橋静河(左から)

ーー出演者の中では、田中さんが一番長塚さんとお仕事されていらっしゃいますが、石橋さんと笹本さんは初めて。稽古場での振る舞いなど、何かアドバイスはございますか?
 
田中
:なんでも聞き入れてくれる、優しいです。やりやすいと思います。なんでもやりたいこと自由にやって。とにかく優しいです。
 
ーー松田さんも長塚さんとは3回目ということですが、アドバイスは?
 
松田:めちゃくちゃ厳しいです。長塚さんが僕に対してピリッと言ってくれるので、舞台をやる意味もそうですし……いつもありがとうございます。
 
ーーいつも課題を与えてくれる存在と。
 
松田:いつも声が小さいとずっと言われるんですよ(笑)。
 
長塚:違うんですよ、龍平くんはめちゃくちゃいい声していて。そうなんですよ。それを聞きたくてね(笑)。

笹本玲奈、田中哲司(左から)

笹本玲奈、田中哲司(左から)

ーー笹本さんは和物挑戦ですよね。実際脚本を読まれて、今、どんなイメージを持っていらっしゃいますか。
 
笹本:梅川は、彼女の生い立ちなど、語られてない部分が多くて。突然出てきて、一目惚れして、次のシーンでは身請けをするかどうかということになって、その次のシーンでは最期なので。あまり多くがわからない女性なんですよね。なので、セリフの端端から、彼女の人柄だったり愛情深さだったりとか可愛らしい部分が見て取れるので、そう言ったところから彼女のバックグラウンドをしっかり作っていきたいなと思っているところです。
 
ーー田中さんとはいかがですか。恋仲を演じられるわけですが。
 
田中:僕はいける感じです(笑)。大丈夫です。
 
笹本:すごく大きい方だなと思いました。私は背が高いので、なかなか見上げることがないんですけども。包容力がおありだなと思います。
 
ーー石橋さんはお役をどう受け止めていらっしゃいますか。
 
石橋:可愛い人だなと思いまし。その可愛らしさが同時に危うさも生んでいて、そこが難しいだろうなと思いつつ、余計なことを考えずに、ただまっすぐ、書いてあるセリフを読み込んで飲み込んでやれたらいいなと思っています。
 
ーー松田さんとご一緒されているのは……。
 
石橋:5回目なんです。
 
松田:結構長いんですよ。親のつながりで、小さい頃から知っているので。
 
石橋:はい。頼もしいです。

松田龍平、石橋静河(左から)

松田龍平、石橋静河(左から)

ーー19人というキャスティングはなかなか人数を絞ったかと思います。どこかのシーンを削るのか、兼役を増やすのか、どういう演出を考えていらっしゃるのでしょうか?

長塚:19人というのは結果的にそうなっていったんですけど、もの物凄い登場人物が多いんですね。さまざまにいい戯曲があって、実際にその人数をすべてキャスティングすると、ものすごい大所帯になることが往々にして起きる。いい戯曲はいろんな形で再現されていいと僕は思っていて。人数を絞ることで劇の焦点がクリアになると思う。
 
20人以下の俳優たちで上演されることで、いろんな戯曲がいろんな形でできるんだと視界が広がっていくのではないかなと思います。時に40、50人でやることもいい。それが悪いことじゃなくて、それもいいんですけど、でもひとつやっぱりチャレンジとして、こういうアプローチがあるんだという発見ができること。KAATという劇場で上演するにあたってはそれができたらいいなと。
 
もっと絞ることももしかしたらできるかもしれないんですけど、今回は良きところで。スケールも含めて19名とさせていただいています。
 
ーー「一目惚れ」が一つのキーワード。みなさんの一目惚れエピソードを教えてください。
 
田中:そうですね……身を焦がすような一目惚れはないですね。けど、軽い一目惚れなら、本当にしょっちゅう。女性とか男性とかモノとか景色でもいいですし、あと料理でもいい。そういう一目惚れは2日に1回ぐらいはしています。
 
松田:一目惚れ……僕も田中さんと同じで、一目惚れの頻度が増えているような、年々。そんな気がします。若い時は女性にしか一目惚れしなかったけど、美味しそうなご飯とか、道端に咲いているかわいい花とか、いろいろ見ちゃうというか。いろいろな一目惚れをするようになったなという感じはします。
 
笹本:人とモノに対して、あまり一目惚れをしない人生だったんですけど、去年、一目惚れでバイクを買いました。人生で初めて一目惚れしました。250ccの中型バイクを買いました。楽しいです。
 
ーーどこが一目惚れポイントですか。
 
笹本:見た目ですね。アメリカンな、足つきで。音もよくて。買っちゃいました。
 
石橋:最近した一目惚れは、坂口恭平さんという方のパステル画の画集があって、本当に美しくて買ってしまいました。最近の一目惚れですね。山とか空とか、写真を撮ったものを模写しているみたいなんですけど、心が窮屈になった時に見ています。

長塚圭史、笹本玲奈、田中哲司、松田龍平、石橋静河(左から)

長塚圭史、笹本玲奈、田中哲司、松田龍平、石橋静河(左から)

ーーそれぞれの演じるお役とご自身で似ているところや共感できるところをお答えください。
 
田中:忠兵衛は勤勉な真面目なサラリーマンというイメージなんですけど、共通点はないですね(笑)。けど、僕が演じるので、多分滲み出ちゃうと思うので、頑張って演じなきゃなと思います。一番でかいのは年齢なんですけど。圭史くんにもいったんですけど、もし稽古場で、ジジくさかったら注意してねと言っています(笑)。
 
松田:うーん。言葉にするのが難しい。でも、筋を通す人だなと。ただ、でも、自分が本当にどうやって生きていきたいのか、分からないんだなという印象かな。周りにいる大切な人に対する筋はすごく通していて、心中するというのも向こうが死ぬと言っていても、自分はどうだろうな、死にたくないなと思っている。でも、あなたがいうなら仕方ないなというような。そういう人なんだなと思って。これからセリフを入れて芝居しながら、噛み締めていきたいなという感じです。
 
笹本:私も田中さんと同じで、全く共通点とか見つからないなと、脚本を読みながら困っていたところです。セリフの所々に愛する人を気遣う優しさとか、自分のことよりも相手のことを考えているのを感じます。私はどちらかというと、一人で生きていけちゃうタイプだと思うので、忠兵衛から見て、笹本玲奈は全く可愛げがないなと思われちゃうかもしれないんですけど(笑)、そういう梅川の持つはかなさとか、健気なところが今回の私の課題になってくるなと思います。
 
石橋:共通点は意識して読んでいないので、わからないんですけど、人がどう思われてもいい。自分はこうしたい、私はこの人が好きだから、人が何を思おうと関係ない。そう言い切れるのが、素敵だなと思って。そういう好きな、いいなという思うところはこれから見つけていきたいなと思います。与兵衛さんとお亀が幼なじみということは、私は松田さんと幼なじみというか、子どもの頃から知っているという点で、共通点はあります。

取材・文・撮影=五月女菜穂

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劇作家・末満健一が作・演出を務める舞台『TRUMPシリーズ』のBlu-ray化、「TRUMP series Blu-ray Revival」の第2弾『Dステ12th「TRUMP」REVERSE』が2021年7月21日(水)に発売となった。これを記念して、作品冒頭10分映像が公開となった。

「TRUMPシリーズ」は末満健一のライフワーク的舞台作品で、2009年の初演より10年以上も続く人気演劇作品。不死を失った吸血種たちが、永遠の命を持つ原初の吸血種<TRUMP>の不死伝説に翻弄されていくさまを描く、ゴシックサスペンスだ。

今回発売となる『Dステ12th「TRUMP」REVERSE』は、先月6月に公開され好評を博した『Dステ12th「TRUMP」TRUTH』のキャストを入れ替えて公演されたもの。『Dステ12th「TRUMP」TRUTH』も、冒頭10分映像が公開されているので、同じ物語でもキャストを入れ替えることで違った雰囲気を味わえる2つの『TRUMP』TRUTH版とREVERSE版、見比べながら楽しみたい。

『Dステ12th「TRUMP」REVERSE』の冒頭10分映像

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2021年8月21日(土)、8月22日(日)に新潟県佐渡市において『アース・セレブレーション2021』(EC)が開催される。

34年目を迎える本イベントだが、今年は定員を減らしての野外での有観客ライブ+オンライン配信によるハイブリッド型という、新たな開催方法にチャレンジする。

有観客ライブは、通常1,200人のところを600人に減らすなど、新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインを定め、徹底した対策を講じて実施。同時に配信サービスを活用し、全世界へ生配信する(有料)。

野外ライブ以外のイベントはオンライン企画として実施。リアルでもネットでも楽しめる内容となる。

コロナ禍で中止を余儀なくされるイベントが多い中、長きにわたって佐渡島で続けてきたこの祭りを途切れさせることなく、今だからこそ必要とされる、太鼓の響きで人が繋がる「祝祭の庭」を生み出していく。

なお、今年は例年3日間のところ2日間に短縮して開催される。

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millennium paradeの最新シングル「U」が、初週DL 数3.0 万DL(29,786DL)で、初登場1位を獲得。自身初のデジタルシングル(単曲)ランキング1位となった。

当楽曲は、国際映画祭の最高峰であるカンヌ国際映画祭オフィシャル・セレクションとなる「カンヌ・プルミエール」部門に選出、翌日16日からは日本全国416館(うち、IMAX38館含む)で公開され、7月18日までの公開3日間での興行成績が、動員数60万人、8.9億円を超える、ヒットスタートを切った細田守監督最新作、映画『⻯とそばかすの姫』のメインテーマを務めており、millennium parade に映画の主人公である歌姫・ベル (中村佳穂)が参加した楽曲となっている。

映画の初日アンケートによると鑑賞理由の1位に「細田監督作品が好きだから」が54.9%で最も高く、次いで「ストーリーが面白そうだから」33.8%とオリジナル脚本である本作へ期待感を持って劇場に足を運ばれる方が多かった。

これに次いで「メインテーマや音楽に惹かれて」という理由が23.1%を記録していることから、今作の大きな要素である「音楽」が強い関心を得ていることが分かる。

映画公開前夜に公開された映画本編とコラボレーションしたミュージックビデオも話題となっている当楽曲。8月18日には、CDパッケージのリリースも決定しており、初回限定盤には2020年12月に国際フォーラムにて行われたワンマンライブ『millennium parade 3D Live 2020』が全編収録される。

「U」ミュージックビデオ:

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昨年末アーティストデビューしたえなこ。初のシングルリリースとなる今作「SP-LuSH ROAD」では、サウンドプロデューサーのTom-H@ckが楽曲を提供。Tom-H@ckが得意とする“デジタルロック”サウンドを軸に、夏を感じさせる爽快なパーティチューンとなっている。

作詞はSSWのZAQを起用。彼女の“素”の部分を引き出しながら、コール&レスポンスも意識した掛け合いも多く、今後のライブでの披露も楽しみな一曲だ。ミュージックビデオは、Official髭男dism「ノーダウト」にてMTV最優秀邦楽新人アーティストビデオ賞を受賞するなど、今注目の女性アートディレクター・かとうみさとが監督を務め、華やかな水着衣装をまとったえなこが、室内で夏を満喫する姿を存分に収めた作品となっている。

カップリング曲の「ふたり花火」は、元Last Note.の杉下トキヤが楽曲提供した、夏の終わりを感じさせるミディアムナンバー。えなこ自身が初めて作詞に挑戦しており、花火や夏祭りの情景が思い浮かんで来るような、繊細な歌詞に仕上がっている。

「SP-LuSH ROAD」MV

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