梅田クラブクアトロの新ライブイベント『醒覚』初開催、Sundae May Club、猫戦が出演決定
- 2023.08.19
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2023月10月11日(水)に、大阪・梅田クラブクアトロが立ち上げる新たな音楽イベント『醒覚』の開催が決定。Sundae May Club、猫戦の出演が発表された。
「イベントを通じて何か覚醒が生まれれば」との想いを込めて、覚醒と同意義の『醒覚』と名付けられた同イベント記念すべき第1回目の開催となる今回は、長崎を拠点とするポップ・バンドのSundae May Club と、京都・立命館大学にて結成のジャパニーズ・ポップ・バンド、猫戦の2組が出演する。
Sundae May Club
猫戦
チケットは、本日よりイープラスにて先行販売受付中。
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2023年10月よりNHK Eテレにて放送開始予定のTVアニメ『キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~』のキャストとキャラクタービジュアル第二弾が解禁された。
『キボウノチカラ~オトナプリキュア’23~』は2004年からスタートしたTVアニメ「プリキュア」シリーズの20周年施策の一つ。
今回解禁となったキャラクターは、「Yes!プリキュア5」・「Yes!プリキュア 5GoGo!」の春日野うららと秋元こまち、水無月かれん、美々野くるみの4キャラクター。キャストはそれぞれのシリーズでも同役を演じた、伊瀬茉莉也、永野愛、前田愛、仙台エリが続投することが決定。それぞれの新作制作決定や、再び役を演じる喜びなどのコメントも到着している。
◆春日野うらら役:伊瀬茉莉也
春日野うらら役:伊瀬茉莉也 (c)2023 キボウノチカラ オトナプリキュア製作委員会
<伊瀬茉莉也コメント>
まさか!!本当に?!でした!だって大人になったみんなに会えるなんて…そもそも想像すらしたことなかったので、信じられない、夢のようなことが実現した!と思いました。たぶん他の皆さんも同じだと思うんですけど、嬉しい気持ち半分と、どう演じようという戸惑いの気持ち半分と…(笑)アフレコが始まるギリギリまでいろいろ考えて、いざマイク前に立ったら全部忘れて、成長したのぞみや皆さんと会ったときの第一声で、オトナのうららを決めようと思って臨みました。
(設定を見て)
わぁぁぁー!!!!髪型変わってるー!!大人のお姉さんになってるー!!と感情が爆発!もちろん自分のキャラ以外のみんなの新しい姿を見ても同じように大興奮でした(笑)不思議とプリキュアの現場は集まるとあの当時と変わらない空気感が流れるように思います。私も一番下の末っ子としてお姉ちゃんたちに甘えられる環境なので、お家のようにリラックスしていました(笑)
オトナプリキュアの第一話のご挨拶で「春日野うらら役の伊瀬茉莉也です!」と口にした瞬間、演じていた当時18歳の頃の記憶が蘇り、思わず泣きそうになりました。それぐらい私にとってプリキュアとして過ごした2年間は人生の中でも特別な時間でした。
またこうして大人になったうららを演じることができて幸せです。どうぞお楽しみに!!
◆秋元こまち役:永野愛
秋元こまち役:永野愛 (c)2023 キボウノチカラ オトナプリキュア製作委員会
<永野愛コメント>
頭の中が「!?!?!?!」という感じで驚きました!新作が、しかも大人になった姿で描かれるなんて全く想像もしていないことだったので。それと同時に、また5チームの皆と新しいお話を作りあげていけることが楽しみだと思いました。私の中では中学3年生で止まっていたこまちの時間が、今回の新作で動き出すということで、中学3年生~現在(大人)という時間を私の中で繋げられるか不安な部分もありました。でもトータルでは、「嬉しい!楽しみ!」なワクワクの気持ちが大きかったです。
こまちは成長してますます姉のまどかさんに似てきたなぁと親戚のような気持ちになりました。設定表の中にキャラクターの対比のようなものがあるのですが、それを見た時、こまちとかれんは背が高い!と驚きました。あと一番変化したのはりんちゃん!「可愛い」から「きれい」になって・・とまた親戚の気持ちに・・・。
今回、改めて感じたのは、私達はチームなんだなあということ。勿論、普段みんなで集まって会うことなんてありませんが、スタジオに集合すると途端にいつもの雰囲気が出来上がります。みんなで収録したらこまちの止まっていた時間も自然に流れて動き出しました。こまちにとって皆の存在が大切なように、私にとってもやっぱり皆の存在は大きいです!
キャラクター達が時を重ねて成長した分、当時見ていた皆さんも時を重ねてきたと言うこと。同窓会で出会う仲間のような目線で楽しんで頂けたらと思います。初めて見る方は、ここから時を遡って中学生の彼女たちも見ていただけたら嬉しいです。皆で一緒に楽しみましょうね!!
◆水無月かれん役:前田愛
水無月かれん役:前田愛 (c)2023 キボウノチカラ オトナプリキュア製作委員会
<前田愛コメント>
率直な感想は嬉しい一択です!また演じられて嬉しいと思う反面、大人ってどのくらい大人なんだろうな…とぼんやり考えました。そして大人になった私たちを受け入れてもらえるかなと少し不安にも思いました。皆さんの記憶の中にいるあの頃のかれんたちから、この物語のかれんたちまでどんなことがあったのかを違和感なく埋めて行くのは結構大変なのかなとも思ったんですが、みんなと一緒に収録したらスッと埋まりました(笑)。仲間は偉大です。かれんは元々大人っぽかったので更に綺麗になったなと思いましたが、個人的にはいい意味で少し庶民感が加わった気がしました…あくまで個人の感想です(笑)。物語を辿ってもらえれば、なるほどと思ってもらえる日も来るかもしれません。
マイクとマイクの間にパーテーションがあったり、まだ完全には昔と同じ収録スタイルではないのでやりにくく感じる部分もあるんですが、相談しながら収録できるのはとても心強いし、とてもスムーズだし楽しかったです。収録の合い間で話してる内容も大人になったな…と感じました(笑)。
またこうしてあの頃一緒に夢を語ってきた仲間たちと、大人になってそれぞれが抱える夢のかたちを共有できることは珍しいことだと思うし、その機会を与えてくださった皆様、そして変わらず応援し見守り続けてきてくれた皆様、本当にありがとうございます。精一杯、心を込めて物語を紡いでいきたいと思いますので、どうか彼女たちの物語を最後まで見届けてください!
◆美々野くるみ役:仙台エリ
美々野くるみ役:仙台エリ (c)2023 キボウノチカラ オトナプリキュア製作委員会
<仙台エリコメント>
「Yes!プリキュア 5GoGo!」本放送の最終回アフレコの日、シリーズが終わってしまった寂しさで号泣していた私を、キュアアクア役の前田愛さんが「きっとまたテレビシリーズで帰ってくると思う…!」と、慰めてくれました。「なんでそう思うの?」と聞いたら「なんとなく!」と言ってお互いに笑い合ったのですが、本当にこの日が来た!!!と思いました。びっくりを通り越して、驚愕です……!そのエピソードを「あの時、前田さんが言った事、本当になりましたね!」と興奮気味に伝えたら、前田さんは覚えていませんでした(笑)でも、夢を言葉にする事の凄さや大切さを強く感じた出来事でした。また「5GoGo」のメンバーに会えること、しかも、大人になった姿も見ることが出来ること、嬉しすぎて信じられない気持ちです。ミルクは、くるみは、どんな大人になっているんだろう?そして、あの頃より大人になった私は、成長したミルクの姿を見て何を思うのかな。期待も大きかったのですが、プレッシャーも大きかったです。初めて大人になったみんなの姿を見たとき、胸がぎゅっとなりました。ここまでの、みんなの歩んできた道を想像して。そして、シリーズが終わってから私が進んできた道を振り返って。色々重ね合わせてしまって、想いが溢れてしまって。設定を読み進めて、ページを1枚めくるのも勇気がいる。こんなの、泣いちゃいますけどぉお!鷲尾さんに「私たちを泣かせたいんですか!」と、メッセージを送りました(笑)収録が始まる前に、みんなでご飯に行きました。久しぶりに6人全員揃ったけど、全く久しぶりだという感じはしませんでした(笑)すぐに、あの日に戻れちゃうんだね。収録初日に、感極まった茉莉也ちゃんが号泣していました。三瓶ちゃんの第一声を聞いて、感動しました。のぞみだ!いや、のぞみさんだ!!順ちゃんに「このアメ美味しいよ!」って、ミルク味の飴をもらいました。前田さんと永野さんと、収録後にプリキュアショップに行きました。15年前の最終回の収録がまるで昨日のことで、今日はその続きの日、みたいな収録現場でした。
いつもの私たちのような、全く新しい私たちのような、不思議な作品が出来上がりました。あの日、子どもだったみんなは元気にしてるかな?シリーズを応援してくれていた皆さんは、今、何をしていますか?私もすっかり大人になりました。大人になるって、素敵なことだよね。「キボウノチカラ」楽しんでいただけると嬉しいです!
成長した彼女たちのどのような物語が描かれるのか。TVアニメ『キボウノチカラ~オトナプリキュア‘23~』のさらなる情報を待ちたい。
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9月2日(土)に放送されるラジオ番組『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』(ニッポン放送)に、スペシャルゲストとして佐藤浩市が生出演することが決定した。
『ゴッドアフタヌーン アッコのいいかげんに1000回』は、和田アキ子がパーソナリティをつとめるラジオ番組。和田が一週間の大爆笑の出来事から芸能界のことまで、素顔とホンネ、のびのびトークで語る120分のプログラムだ。
佐藤浩市は、和田が以前から「会いたい!じっくり話したい」と熱望していた人物。その念願が叶い、佐藤は同番組に初出演を果たす。2006年に公開された佐藤出演の映画『陽気なギャングが地球を回す』では、エンディングテーマを和田が担当。その完成報告会見では、和田が佐藤に「私、佐藤浩市さんにハマっているんです!」と明かしていた。ふたりの再開は、同会見以来、17年ぶりとのこと。
「和田アキ子×佐藤浩市 夢の生対談!~17年ぶりの再会SP~」と題した今回の放送では、佐藤が横浜流星とW主演した映画『春が散る』の撮影秘話から、和田も何度も公演を行っているブルーノート東京でのライブについてなど、俳優・歌手の両面での佐藤を紐解いていくという。そのほか詳細は、番組ホームページを確認しよう。
なお、和田アキ子はデビュー55周年スペシャルライブツアー『AKIKO WADA LAST HALL TOUR』が10月18日(水)よりNHKホールからスタート。佐藤は、10月7日(土)に恵比寿ザ・ガーデンホールで開催される『EBISU JAM 2023』[DAY 2]に歌手として登場する。
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『『sumika』~10th Anniversary THE MOVIE~』が、9月14日(木)に東京・ユナイテッド・シネマ 豊洲でアンコール上映されることが決定した。
本作は、結成10年を迎えたバンド・sumikaにとって初となるドキュメンタリー映画。2023年7月8日(土)から7月10日(月)に全国公開された。本作では、初公開となるソロインタビューのほか、メンバーそれぞれのルーツを辿るロケの模様が収められている。作品は、公開時に3日間で約3万3千人を動員した。
今回のアンコール上映は、9月27日(水)にリリースされるライブ映像作品『sumika 10th Anniversary Live『Ten to Ten to 10』2023.05.14 at YOKOHAMA STADIUM』初回生産限定盤に同ドキュメンタリー映画が収録されることを受けたもの。ユナイテッド・シネマ豊洲ではメンバーによる舞台挨拶も行われ、その模様は全国各地の映画館にライブ・ビューイングで生中継される。
アンコール上映のチケットは、「ATTiC ROOM」会員先行(抽選)が8月19日(土)12時から受付スタート。ライブ・ビューイングは、同時にイープラスでもプレオーダーの受付が行われる。
そのほか詳細は、アンコール上映の情報サイトを確認しよう。
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10月8日(日)よりTOKYO MXほかにて放送が開始されるTVアニメ『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』の朝井彩加が演じるヒロイン「薬膳楠莉」のキャラクターPVと新規描き下ろしビジュアルが公開された。
『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』は「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて連載中の中村力斗・野澤ゆき子による漫画作品のTVアニメ化。
薬膳楠莉、新規描き下ろしビジュアル (c)中村力斗・野澤ゆき子/集英社・君のことが大大大大大好きな製作委員会
薬膳楠莉は恋太郎の彼女の一人。薬の開発が大好きな高校三年生。18歳だが「不老不死の薬」の失敗作の影響で、普段は8歳の姿で生活している。天真爛漫な性格で、様々な薬を開発しては騒動を起こすことも多いが、いつも仲間を大切に思っている。
公式Twitter(X)では、本日より10日間、「薬膳楠莉」に関する情報を毎日更新していくとのこと。公式Twitter(X)をチェックしておきたい。
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10月7日(土)・8日(日)の2日間にわたり、京都・天橋立特設会場にて、『KYOTOPHONIE 2023 天橋立』が開催されることがわかった。
『KYOTOPHONIE』は、2013年から毎年開催されている『KYOTOGRAPHIE 京都国 際写真祭』の姉妹イベントとしてスタートした“ボーダレス・ミュージックフェスティバル”。禅寺や能楽堂などで「心を揺さぶるような感動体験」を提供する新しい表現を目指して誕生したという。2023年春に京都で開催された第1回では、3,000人を超える観客を動員したとのこと。
今回の『KYOTOPHONIE 2023 天橋立』では、京都府北部の宮津湾に面した天橋立の特設会場で開催。「海のステージ / Beach Stage」、「森のステージ / Forest Stage」、「海ピアノ/ Piano on the beach」の3ステージを設け、各国のミュージシャンがパフォーマンスを繰り広げる。
天橋立
出演が発表されているのは、初日10月7日(土)のYoun Sun Nah & Ulf Wakenius、CHICO CESAR、U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS、JUTOLA(OLAibi × Julia Shortreed)、Natascha Rogers、仕立て屋のサーカス(曽我大穂)。
Youn Sun Nah & Ulf Wakenius (C)Sung Yull Nah
CHICO CESAR (C)Ana Lefaux 6
JUTOLA(OLAibi × Julia Shortreed)
Natascha Rogers (C)Julien Mignot
U-zhaan×環ROY×鎮座DOPENESS
2日目10月8日(日)には石橋英子、LUEDJI LUNA、INNA DE YARD with HORACE ANDY, CEDRIC MYTON from The Congos and WINSTON MCANUFF, backed by Home Grown、baobab、西原鶴真、青葉市子が登場。7ヶ国12組のアーティストの参加が決まっている。
石橋英子
LUEDJI LUNA (C)Henrique Falci
Inna de Yard (C)Baghir
baobab
青葉市子 Photo=Kodai Kobayashi
また、イベントでは、フランス・東京・京都の人気シェフらが地産の食材を使ったスペシャルメニューのランチとディナーを創作。会場には、バーカウンター、フードトラック、マルシェなども開設予定だ。
『KYOTOPHONIE 2023 天橋立』のチケット(前売券)は、イープラスにて発売中。そのほか詳細は、イベント公式サイトを確認しよう。
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【8/11(金)~8/17(木)】舞台ジャンルの人気記事ランキングTOP5
【1】
獅童が脱ぎ勘九郎が酔い、幸四郎が幕末を生き巳之助が団子を売る、そして隼人が天翔ける、歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』観劇レポート
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【2】
「仮面ライダー」と「スーパー戦隊」シリーズの俳優・声優が集結する朗讀劇『極楽牢屋敷』が開幕 鈴木勝大、小宮有紗ら出演回の公式レポート公開
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【3】
相葉裕樹が座長、“祭シリーズ”最新作は足利尊氏を主人公としたオリジナルミュージカル 総勢18名のキャストも発表
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【4】
中村勘九郎・中村七之助がお客様への想いと各演目の見どころを語る 『中村勘九郎 中村七之助 錦秋特別公演 2023』オフィシャルレポート公開
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【5】
中井貴一主演、舞台『月とシネマ2023』上演決定 共演に藤原丈一郎、永作博美
https://spice.eplus.jp/articles/321118
そのほかの記事はこちらから
舞台:https://spice.eplus.jp/articles/play
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2023年9月30日(土)~10月8日(日)六行会ホールにて「女王ステ」シリーズ第10弾『星よ女王に堕つ』が上演されることを記念して、シリーズの根幹となる1stシーズン『赤の女王』、『純血の女王』の上映会が開催されることが決定した。
「誰も救われない、誰も報われない物語」をテーマに、血塗られた実在の悲劇をモチーフにし、作・演出吉田武寛による女優のみで描く「女王ステ」シリーズ。2019年から2023年迄、7作品9公演上演しILLUMINUSの人気シリーズとして定着している。今回の上映される『赤の女王』は2022年の再演ver.。『赤の女王』が8月28日(月)、『純血の女王』が9月1日(金)にそれぞれ上映となる。
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2023年12月東京にて上演される、歌劇『桜蘭高校ホスト部』Fineのメインビジュアル&キャラクタービジュアルが公開となった。また、全キャストも決定した。
白泉社「月刊LaLa」にて連載され、テレビアニメ、テレビドラマ、実写映画化もされ大ヒットした葉鳥ビスコによる『桜蘭高校ホスト部』。本公演は舞台化(ホスミュ)の第三弾となる。
この度、メインビジュアル、キャラクタービジュアルが公開。
さらに、須王環 役・小松準弥、鳳鏡夜 役・里中将道、常陸院光 役・二葉勇、常陸院馨 役・二葉要、埴之塚光邦 役・設楽銀河、銛之塚崇 役・田鶴翔吾、藤岡ハルヒ 役・山内優花、猫澤梅人 役・大海将一郎、宝積寺れんげ 役・斉藤瑞季に加え、須王譲 役・中村誠治郎の出演が決定した。
須王環 役:小松準弥
鳳鏡夜 役:里中将道
常陸院光 役:二葉勇
常陸院馨 役:二葉要
埴之塚光邦 役:設楽銀河
銛之塚崇 役:田鶴翔吾
藤岡ハルヒ 役:山内優花
猫澤梅人 役:大海将一郎
宝積寺れんげ 役:斉藤瑞季
須王譲 役:中村誠治郎
また、メインテーマ「いらっしゃいませ♡お姫様」の楽曲配信も8月19日(土)より可能となった。煌びやかで麗しく舞台上に描き出す、『ホスミュ』フィナーレを楽しみにしよう。
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シアタークリエの8月・9月公演『SHINE SHOW!』(シャイン・ショウ!)。物語の舞台は、とある複合オフィスビルで行われる夏のカラオケ大会。様々な想いを抱える“サラリーマン出場者”と、その舞台裏で数々のトラブルに見舞われながらもショーマストゴーオンの精神で乗り切ろうとする運営スタッフのドラマが描かれる。
脚本を手がけるのは、2020年のコロナ禍において東京サンシャインボーイズの傑作『12人の優しい日本人』を、Zoomを通して読み合わせる『12人の優しい日本人を読む会』で演出を手掛けた冨坂友(アガリスクエンターテイメント)。演出は、東京サンシャインボーイズにて数々の作品を演出してきた山田和也が務める。カラオケ大会を主催するビル管理会社の社員でありイベントの運営・鈴本役を演じるのは、元宝塚歌劇団宙組トップスター朝夏まなと。さらに、朝夏と初共演となる中川晃教をはじめ、小越勇輝、花乃まりあ、木内健人、石坂勇、増本尚、柳美稀、栗原沙也加、西村直人、久ヶ沢徹らが出演する。初日を前にゲネプロが行われた。
※以下、ゲネプロレポート。ネタバレが気になる方はご注意ください。
真夏の夕暮れ時。オフィス街の一角にある複合オフィスビルの中庭に豪華な野外ステージが建てられ、派手な照明と爆音の中、音楽ライブが行われている。ただし、ただのライブではない。このビルにオフィスを構える様々なジャンルの会社の社員が参加し、歌唱力を競う夏のカラオケ大会なのだ。86組による予選を勝ち抜いた23組の出場者の中から、本日チャンピオンが決まる——。一方その裏では様々なトラブルが発生していて……。
物語は、朝夏まなと演じるカラオケ大会運営スタッフの鈴本と、同じく運営スタッフの加瀬(小越勇輝)を中心に進んでいく。何年も大会運営をしてきたからこそマニュアルやルールを重視し、何事にも冷静に対処する鈴本と、出場者一人ひとりの話に耳を傾けて振り回されてしまう、新人らしさあふれる加瀬。だが、鈴本にもキュートな一面があったり、加瀬が意外な熱さを発揮したりと、バランスの良い凸凹コンビが可愛らしい。
出場者は個性豊かな曲者揃い。カラオケ大会で彼女(柳美稀)に公開プロポーズしようと考えている和歌山(中川晃教)は選曲が彼女の元彼(斉藤コータ)と被っていることを知ってパニックに。一生懸命だが空回りしてしまう姿が愛嬌たっぷりで応援したくなる。鐘巻(木内健人)はカラオケ大会に出ることで業務が疎かになって同僚から恨まれていると思い込み、辞退したいと大騒ぎ。本人にとっては深刻な問題だとわかっていても、ネガティブすぎる言動に笑ってしまう。さらに、音尾(増本尚)がラップの替え歌である人間をディスろうとしていることが発覚したり、名物出場者である弦田(久ヶ沢徹)のパフォーマンスが波紋を呼んだりと、次々にトラブルが勃発する。
元アイドルだが会社で全くアイドル扱いされない現状に不満を抱えて大会に出場している琴浦(花乃まりあ)、上司の命令で出場させられたが有名VTuberの中の人だとバレたくなくて辞退したい笛木(栗原沙也加)も強烈な個性を放っている。一見真逆に見える二人だが、意外と似ているかも……? と感じる部分もあるのが面白い。いずれもクセの強い出場者たちだが、カラオケ大会や歌にかける熱い思いは本物。カラオケ大会を見にきた取材クルー(榎並夕起・三原一太)があっという間に魅了されるのも頷ける。
また、作中では誰もが知るカラオケの定番ソングが多数登場。花乃がキュートな衣装に身を包み、元アイドルという役にぴったりな可憐さで松浦亜弥の「♡桃色片想い♡」を歌ったり、中川が切ない思いを乗せてスピッツの「楓」を歌い上げたりするのも大きな見どころだ。歌うことの楽しさが伝わる栗原の「ロマンスの神様」、木内がしっとり聞かせる「粉雪」、ラップに乗せて思いの丈をぶつける増本の「Street Dreams」など、各キャラクターの個性あふれるパフォーマンスが物語を彩っている。もちろん真面目に歌っているが、これはあくまで会社員たちによるカラオケ大会。紙吹雪の代わりにシュレッダーにかけた書類が使われていたり、普段は真面目な支社長がこの時ばかりはハジけたりと、クスッと笑えるユーモアも盛り込まれている。通常のミュージカルにおける歌唱やキャスト陣のコンサートとは一味違うパフォーマンスに、拍手に加えて笑いも幾度となく巻き起こっていた。
お調子者のMC(西村直人)と彼に対して少し辛辣なMC(鹿島ゆきこ)の漫才のような掛け合い、ゲスト歌手(山下雷舞)と代理店社員(伊藤圭太)のやり取りもユーモラス。時には客席も巻き込み、明るく熱気あるカラオケ大会の会場を作り上げていく。イベントを長年支援してきた老舗レコード会社の取締役(石坂勇)、運営アシスタント(前田友里子)、ビルの警備員(淺越岳人)など、大会を支える人々の事情や思いも見逃せない。
出場者一人ひとりの思い、年に一度のイベントを無事に成功させようと奮闘する裏方の努力に加えて、登場人物たちの家族や恋人、同僚との関係性、出場者たちの本来の姿である会社員としての矜恃なども描かれる。そこから生まれるドラマは第三者から見ると滑稽なものもあるが、格好いいだけではない等身大の姿に胸が熱くなった。カラオケ大会がたくさんの人に影響を与え、仕事への向き合い方や人生、考え方に少しの変化をもたらす、ささやかだが美しく魅力的なストーリーが繰り広げられる。
様々な事情を抱える会社員たちが、それぞれの思いを持って挑むカラオケ大会。個性的なキャラクターたちの言動に加え、カラオケ大会に向ける熱量や立場の差、認識のズレから生まれるすれ違いなど、コミカルで笑えるシーンも多く、ゲネプロでも大きな笑い声が上がっていた。ドタバタした舞台裏やそれぞれの奮闘、華やかなステージを見ているうちに、一癖も二癖もある会社員たちが愛おしくなってくる。「このオフィスビルで、この人たちと一緒に働いたら楽しいだろうな」と感じ、「自分も仕事を頑張ろう!」という活力をもらうことができた。
本作は、8月18日(金)から9月4日(月)まで、日比谷・シアタークリエにて上演。その後、9月15日(金)~9月17日(日)兵庫県立芸術文化センター阪急 中ホールにて上演される。
取材・文・撮影=吉田沙奈
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男性と女性の二人の俳優だけが登場し、現代アメリカ社会における姉弟&親子関係をつづるミュージカル『ジョン&ジェン』。作詞・作曲を担当した『アダムス・ファミリー』や『ビッグ・フィッシュ』が日本でも好評を博してきたアンドリュー・リッパが初めて手がけたミュージカル(本作でのクレジットは音楽・脚本で、トム・グリーンウォルドが歌詞・脚本を担当)で、今回が日本初演となる。ジョン役には森崎ウィンと田代万里生、ジェン役には新妻聖子と濱田めぐみがそれぞれダブルキャストで決定、4バージョンが楽しめるのも魅力だ。演出・翻訳・訳詞・ムーブメントを手がける市川洋二郎に作品への意気込みを聞いた。
ーー今回の作品に関わることになった経緯とは?
二人芝居のミュージカル作品がそんなに多くない中、テーマがとても深くていい話なので、2016年くらいからやりたいとずっと言っていて。1995年にオフ・ブロードウェイで初演された作品ですが、2021年、初めての脚本改訂版がロンドンで上演されたんですね。それも、僕の自宅の近所の、サザーク・プレイハウスという小さな劇場で。レイチェル・タッカー(ブロードウェイとウエストエンドで『ウィキッド』の主役エルファバを演じた。今年1月の『ニューイヤー・ミュージカル・コンサート2023』で来日)がジェン役で、彼女の夫のガイ・レタラックの演出でした。もともとはベトナム戦争を背景とした物語だったのが、脚本がアップデートされてイラク戦争を背景とする話になっていて、すごくわかりやすくなっていた。今の時代を生きる人々の話になっていて、とても響きやすいなと。それで、アンドリュー・リッパに直接連絡してみて。
ーーお知り合いだったんですか。
知らないです(笑)。でも、やりたい作品については直接本人と話すのが早いですし、僕は今までもそんな感じでやってきていて。それで、新しいバージョンをライセンスしてもらいたいとお願いして、アレンジしてもらいました。
ーー一幕では姉ジェンと弟ジョン、二幕では母となったジェンとその息子のジョンの関係が描かれます。
それぞれの役者さんがそれぞれやりがいがすごくあっておもしろい作品だと思うんです。ジェンを演じる役者は6歳から40歳過ぎまでを舞台上で生き切らなくてはいけないし、ジョンを演じる役者は全然違う性格の二人を一幕と二幕とで演じ分けなくてはならない。ある程度強くしっかりとしたものをもった役者さんがジェンを演じて、ピュアさをもった役者さんがジョンを演じ分けるというバランス感も、構成としてとてもおもしろいなと。今回、素敵な四人の役者さんが参加してくださることになって非常にうれしいです。ジェン役を演じる新妻聖子さんと濱田めぐみさんがしっかりドーンと構えてくださっているところで、森崎ウィンくんというライジングスター、そして今非常に芸の幅を広げていらっしゃる田代万里生さんと、四者四様、すごくいろいろな色が集まった興味深い公演になるんじゃないかなと思っています。これだけの役者さんが揃ったので、4バージョンでさまざまな角度から作品を楽しんでいただこうと思いました。
ーー濱田めぐみさんとは劇団四季時代からの縁ですね。
そうなんです。めぐさんの歌や芝居を観て役者として勉強していた部分もあったし、劇団四季に入ってからも大先輩としていろいろお世話になって。退団した後、演出・翻訳・訳詞を手がけたミュージカル『Tell Me on a Sunday~サヨナラは日曜日に~』でもご一緒させていただいたし、『イリュージョニスト』には翻訳で参加させていただきました。今回またご一緒できるのが、たまらないものがあります。めぐさんは、役と向き合うときに嘘がないのが本当に魅力だと思っていて。四季時代にめぐさんが演じた役で、『ウィキッド』のエルファバと『アイーダ』のアイーダ、どっちが好きかみたいな議論がファンの中であるんですよ(笑)。僕は断然エルファバが好きなんですね。『ウィキッド』日本公演初日の次の日にたまたまチケットが取れて観に行ったんですが、ものすごく自分を固く作って周りに負けないように生きているんだけど、ちょっと気を抜くとすぐにバラバラと崩れてしまう、ガラス板みたいなエルファバだったなと。そんな、とても繊細な芝居をされる方なので、役者として大尊敬していて。
ーー新妻聖子さんについてはいかがですか。
新妻さんは、『レ・ミゼラブル』で初めてエポニーヌを演じられたときから観客として拝見していますが、いろいろな役にどんどん挑戦して役の幅を広げていて。あれだけ歌える役者さんは日本にはなかなかいないし、その歌声と存在感がすごいなと。だいぶ前から知り合いではあったんですが、仕事でご一緒したことがなかったんですよ。この前お会いしたときも「久しぶり~」と言ってくださって。ようやくご一緒できるので楽しみです。
(上段左から)森崎ウィン、田代万里生(Wキャスト)、(下段左から)新妻聖子、濱田めぐみ(ジェン役Wキャスト)
ーー森崎ウィンさんについてお聞かせください。
ミュージカル『ジェイミー』のトレイラーはもちろん観ましたが、観客としてあまり拝見できていなくて。映画『キャッツ』の日本語吹替版でミストフェリーズをやっていらっしゃった方だというイメージが強いですね。とても深い目をしていらっしゃる役者さんだなと思うので、ジョンが心の奥にもっている複雑な悲喜こもごもを繊細に表現してくださるんじゃないかなと思っています。
ーー田代万里生さんも出演されます。
ミュージカル・デビューされた『マルグリット』から観客としては拝見していて。最初のころは初々しい男の子の役が多かったけれども、最近では『エリザベート』のフランツ・ヨーゼフも演じられていたり、すごく深みを増しているなと。技術的に非常にしっかりされている方なので、初々しいウィンくんとの対比がまた楽しみなところではありますね。
ーーそんな4人に今回期待することとは?
一人の人生を大きなうねりの中で描き切るという意味では、濱田さんの繊細な芝居の作り方が生きてくると思いますし、新妻さんは劇中のジェンと実際にも同い年で、お子さんもいらっしゃるので、リアルな部分で役をとらえてくださるんじゃないかなと。この前、ワークショップで本読みをしたとき、ジェンにすごく共感できると言ってくださったので、そこで役とどういう化学反応が起きるのか、楽しみですね。万里生さんは『ブラッド・ブラザーズ』を拝見していて、そのときの子役の演技がとても印象的で。本当にかわいらしい男の子を演じていらっしゃったんです。今回の話を受けてくださったとき、「この年齢で短パンはけるかな?」とおっしゃっていたんですが、「できますよ! だって『ブラッド・ブラザーズ』でもやれたもん!」と申し上げて(笑)。ウィンくんはもうホントそのままで行けるんじゃないかなと思っています。
ーー姉と弟、母と息子の関係の背景に、アメリカ社会における大きな出来事が描かれている作品ですね。
初演版ではベトナム戦争というアメリカの影が描かれているんです。今回の改訂版の台本ではアメリカ同時多発テロ事件の影響が描かれていて。アメリカが本土に攻撃を受けたという非常に衝撃的な事件だったわけで、その対比も興味深いところですよね。そういったアメリカの大きな流れというところに根差した物語であるところがすごくおもしろいなと。アメリカ同時多発テロ事件は、日本人にとっても非常に衝撃的な事件だったと思うんです。僕はそのときまだ高校生でしたけど、親に「何かすごいことになってる」と言われてテレビを見たら、ワールドトレードセンターから煙が出ていて、見ているうちにそれが崩壊していって。この世のものとは信じられないような光景でした。そして、アメリカ国内だけではなく、世界中に影響を及ぼしていった。大きな出来事が起きたときに、大きくとらえるばかりではなく、その中に巻き込まれている人間を描く、マクロなものをミクロな視点でとらえるということが、演劇の場合、すごく重要だと思うんです。『ミス・サイゴン』にしても、ベトナム戦争を、あくまでひとりの女性がそのときどう生きていったかというミクロな視点で描いているから、観ていて胸を打たれるんだと思うんです。この『ジョン&ジェン』にも共通するところがあるなと。大きな事件があったときに、二人の人間の人生にどういう影響があったかを描いているのがおもしろいなと。
ジェンの視点から考えると、一幕では、世の中のことをまだよくわかっていない状態で弟ジョンと向き合っていて、人生の苦しい部分を経験して、それを踏まえてもう一度というところで二幕が始まる、そこから始まる彼女のジャーニー、その顛末もすごくおもしろい。ジョンに関して言えば、若干、輪廻転生みたいなものも感じるんですね。弟ジョンと息子ジョンとではまったく違う人格なんですが、人生を生き直すみたいなところがあるのかなと。姉にとっては弟のことがトラウマになってしまっているわけで、心が傷ついたときにそれをどう乗り越えていくか、彼女なりのアプローチの仕方をするんだけれども、それが歪んでいってしまっているという流れがある。生きる中で、我々は多かれ少なかれ心の傷を負っていくわけですよね。その傷と向き合っていく方法についてはトライアル&エラーを繰り返していくしかないわけですが、思い出すことによってそれを何回も何回も体験し直してしまうところがあって、その中で苦しんでしまう。その向こうに何があるのか、闇を通り抜けた向こうでどんな光を見つけられるのか、そんなことをお客さんに感じていただければと思っています。大枠としては、アメリカの歴史の中で生きていく二人という構造になっているけれども、その実、そこで描かれているものというのは、人間と人間が向き合ったときに起こる軋轢であったり、絆であったり、ポジティブなものもネガティブなものも含めて、二つの魂が向かい合ったときに何が起こるかということだと思うんです。そこの部分がとても深く描かれている戯曲ですね。
ミュージカル『ジョン&ジェン』
ーー翻訳・訳詞にあたって意識されたことは?
今回特に、女性の視点をリアルに描きたいなと思いました。ジェンは一幕二幕と一貫して生きなくてはいけないから、彼女がリアルに見えてこないとだめだなと。第一稿では「~だわ」とか「~なの」みたいな、女性っぽい言葉遣いにしていたんですが、ちょっと違うなと思い始めて、意識的にそれをすごくニュートラルな表現に変えていって。家庭の中で家族、弟と話すときに「~だわ」とか言わないし、弟との関係性がリアルに見えてこないとどうしようもないなと。それと、『ビッグ・フィッシュ』もそうですけど、アンドリュー・リッパは本当に素敵で美しい曲を書いていて。訳詞についていつも気をつけているのは、一音一文字、音の数を絶対増やさないということなんです。僕が一番影響を受けた訳詞家は岩谷時子先生なんです。岩谷先生が『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』で至った境地、音楽を変えないというところは、作曲家に対して非常にリスペクトを払う態度だと僕は信じていて。作曲家が訴えたかったことが楽譜上、音楽という形で書かれているわけですから。英語から日本語に置き換えるとき、確かに音の数的に情報量がものすごく減ってしまうんですが、でも、日本語って、他の言語に比べると、言葉の周りに漂っている香りみたいなものがあるので。その香りみたいなものを使って、言い切れていない部分を埋めていくみたいなことができる言語だと感じているんです。言いすぎないことによってあえて語るみたいなやり方ができる言語というか。今まで訳してきた中で、日本語のそんな力というものを感じてきていて。最近の日本のポップスや、ミュージカルの翻訳でも、とにかく言葉を詰め込む、ひとつの音符に三音四音言っちゃうみたいな傾向があるじゃないですか。でも、そうしなくても日本語って実は多くのことが語れると思うんですね。すべてを語ってはいどうぞみたいなことをやらずとも、そこはかとない香りと雰囲気の中でしんみりと感じるものってあると思っていて、それを大切にして翻訳したいなと。とても繊細な言語なので、ちょっとした言い方の違いで伝わってくるものが全然違う。翻訳家としても、役者としても言えることですが、言葉を届けていくというのはとても責任がある仕事だと思うんです。そして、翻訳は、作品が言いたかったことを、日本語においてもう一度世界として再構築するという過程なので、日本語としてちゃんと成立していることがすごく大事だとも思っていて。だから、基本的に、横文字も一切歌詞の中に残さないですね。
ミュージカルの世界における歌って、基本的に、登場人物は、歌っているという設定ではないんです。あくまでしゃべっているわけです。そして、我々が普通にしゃべっている中で、「僕は君をアイラブユー」みたいに言わないけれども、それが、ミュージカルの歌詞の中であれば許されるというのは違うんじゃないのかなと僕は思っていて。ミュージカルの魅力って、登場する人物たちの感情的なうねりというものが、旋律というとてもわかりやすい形で表現されていて、さらに、その旋律のおかげで、感情が増幅されて大きく広がる形で届いてくるということだと思うんですよね。
ーーそして今回、二人ミュージカルという形式です。
劇団四季にいたので、大きなプロダクションは見慣れていたんですが、イギリスに勉強しに行ったら、小さな劇場に行くことがすごく多くなって。ものすごく距離が近い中、同じ空間の中で同じ時間を役者と観客が共有することの意味をすごく考えさせられたんですよね。そこで生まれる観客と演者の間の化学反応が演劇の魅力だなと。そこにただ存在することの意味をすごく考えさせられたんです。人間と人間の間に起こる小さな小さな交流の中に実は宇宙って宿るって僕は信じているんですけれど、それが、小編成、少人数の作品だととてもていねいに作りやすいので、小さなミュージカルが大好きなんです。
ーームーブメントも手がけられます。
今回、小さな振りはありますが、踊りらしい踊りはないんです。でも、フィジカル・シアターを勉強する中で、人間の身体性と精神性のつながりがすごく大事だと考えるようになって。いかに人間の身体というものを使って物語を語っていくか、それも全部ひっくるめて僕はムーブメントという言い方をしていて。人間が思っていることって身体に現れるから、それが、演劇の中で物語を語っていく上では非常に重要なポジションにあるなと思っているんです。今回、ワークショップで皆さんとムーブメントのワークをさせていただいたので、それを実際の稽古でも積極的に反映させていきたいなと思っています。
取材・文=藤本真由(舞台評論家)
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