札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の5都市で開催 総勢20組超のネクストホープアーティストが出演するライブツアー『高鳴漫遊』
- 2023.09.21
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スペシャルライブツアー『高鳴漫遊』(こうみょうまんゆう)が10月から札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の全国5都市で順次開催されることがわかった。
『高鳴漫遊』は、インディーズ・新人アーティストの音楽活動支援を行うEggsが主催するライブツアー。各地域で積極的に活動している若手アーティストを中心に今勢いのある“ネクストホープアーティスト”をブッキングしており、KOHAKU(札幌、福岡、名古屋、東京)、606号室(大阪、名古屋、東京)、AMUSEMENT LAGER(東京、大阪)、Maverick Mom(東京、大阪)ら総勢20組を超えるアーティストがライブを行う。なお、Spotify、LINE MUSIC、TOWER RECORDS MUSIC、dヒッツでは、各出演アーティストの楽曲をセレクトしたプレイリストが公開中だ。
学生が前売1,000円/当日1,500円(要学生証)で購入できる学割チケットや、来場者全員に「Eggsオリジナルステッカー」をプレゼントする特別企画も実施。各チケットは、イープラスにて受付が行われる。各会場の出演者、チケット販売期間などの詳細は、Eggsのイベントページを確認しよう。
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来年結成25周年を迎えるwyseが、12月9日(土)、10日(日)に行うツアー『Ⅳ』東京・大手町三井ホール公演にて、新曲「DOWN」、「Beautiful Life」の音源を無料配布する。
10月21日(土)からスタートするwyse Live Tour 2023『Ⅳ』。音源が無料配布される大手町三井ホール公演は、ツアーファイナルとなる。
なお今回の音源配布はニコ生の番組『ワイズの時間』内で発表された。同番組は、2017年4月より約6年半に渡って放送され、バンドの最新情報の発信、メールやコメントでの視聴者との交流、ライブ動画などが配信されている。10月17日(火)の放送よりYouTubeへ移行されることも併せて発表となった。
ツアーのチケットは、イープラスほかプレイガイドにて発売中。
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THE ORAL CIGARETTESの新曲「YELLOW」が、2023年10月24日(火)よりスタートするMBS/TBSドラマイズム枠TVドラマ『マイホームヒーロー』の主題歌に決定した。
『マイホームヒーロー』は、愛する家族とただ平穏に暮らしていくことだけが生きがいだった、ごく普通のサラリーマンが、ある日、娘の彼氏が“闇社会の半グレ組織”で娘を殺害しようとしていることを知る。父は愛する娘を守るため、その彼氏を殺害してしまう。“娘を守るために”殺人犯になった父と夫の秘密を守り、支える妻。そして何も知らない娘。目が離せないノンストップファミリーサスペンスとなっている。
ドラマイズム『マイホームヒーロー』
今作の主演を務めるのは、佐々木蔵之介。共演は高橋恭平(なにわ男子)、齋藤飛鳥、吉田栄作、木村多江と豪華顔ぶれとなっている。原作は、2017年より『ヤングマガジン』で連載をスタートし、累計330万部を突破している。なお、オーラルがドラマ主題歌を担当するのは今作が初となる。
ボーカル・ギターの山中拓也は、「かねてから大好きだった作品の主題歌を担当させていただけて、大変光栄に思います。作品の中で表面的には憎悪や悲哀が表現されていますが、その裏には誰かを愛する気持ちがあり、それが主題となっていることに気付きました。黄色は太陽のような明るく優しいイメージもありますが、その一方で危険信号の色という側面も持っています。いきすぎた愛を表現するのにぴったりな色だと思い、「YELLOW」という楽曲を書かせていただきました。是非作品と一緒に楽曲も楽しんでいただけると嬉しいです。」とコメント。
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3ピースロックバンド・Conton Candyが9月20日に3rd EP『charm』をリリースし、本日・9月21日(木)に収録曲「リップシンク」のミュージックビデオを公開した。
「リップシンク」はメンバーが高校生の頃から大切にしている楽曲であり、今回初めて音源として配信される。ファンの中でも長く愛されている名曲で、まさに待望のリリースとなる。
公開されたミュージックビデオは、ミラーボールやキラキラとしたライトに囲まれたロケーションで撮影されており、混沌としつつドリーミーな雰囲気を感じられるような映像に仕上がっている。また、メンバー同士が心から音楽を楽しんでいる様子を見ることができる。
「リップシンク」コメント
高校生の頃から大事にしている歌。
ここにて復活です。
あえて原曲に近づけたのは、色褪せて欲しくなかったから。
"混沌としているフリーなスタイル"をぜひ堪能してね。
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2023年12月21日(木)〜12月25日(月)こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて、『らぶフォー the stage -DIVINE 爆誕!-』が上演されることが決定した。
株式会社AOI Pro.は、SHOWROOM株式会社、株式会社ピアラ、株式会社ポニーキャニオン、株式会社エースクルー・エンタテインメントと共同で新規IPプロジェクト「らぶフォー」を立ち上げることを決定。本公演は、その第一弾舞台となる。
「らぶフォー」は、「ポケモン」や「すとぷり」への楽曲提供や「D4DJ」など数多くのメディアミックスコンテンツを手掛ける音楽プロデューサー・都田和志が企画を務める、「占い」をテーマにした新規IPプロジェクト。今回、これまで多くの劇場映画、テレビドラマの制作を担当したAOI Pro.のエンタテインメントコンテンツプロデュース部が舞台公演をプロデュースする。
(C)2023 らぶフォー製作委員会/AOI Pro.
本公演の脚本・演出を手掛けるのは、舞台『銀河英雄伝説シリーズ』のステージプロデューサーを務め、今年2月には飛行船シアターにて舞台『モノノ怪〜化猫 ayakashi〜』を上演したヨリコ ジュン。
そして、「らぶフォー」プロジェクトのキャスト6名が舞台にも総出演。
『D4DJ』の水島茉莉花役、『ROAD59 -新時代任侠特区-』の柊彩愛役を演じた、岡田夢以、3B junior(旧 3B junior)のチーム大王イカにおいてのアイドル活動を経て、少女劇団いとをかしにおいて女優として活動中の長城祝華、PALET 及びなんきんペッパーの元メンバーで、今後出演予定の舞台『魔法歌劇 アルマギア〜Episode.0〜』ではラミノーズ役を演じる反田葉月、先日 AOI Pro.主催の舞台『怪獣は襲ってくれない』にて夢露役を熱演した、葉月ひまり、数多くの写真集を出版し、TBSドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』では卯野芹香役を演じた川村海乃。さらに 2003年からファッション雑誌「Seventeen」(集英社)の専属モデルを務め、2005年にアニメ『ハチミツとクローバー』花本はぐみ役で声優デビュー。そして、『BanG Dream!』Roselia のギター、氷川紗夜役などで知られる工藤晴香の出演も決定した。
(上段左から)岡⽥夢以・⻑城祝華・反⽥葉⽉(下段左から)葉⽉ひまり・川村海乃・⼯藤晴⾹
千葉の競⾺場の近くの畑の真ん中、「お化け屋敷」と言われる一軒家。
誰しもが認める占い師だったおばあちゃんは天国に⾏こうとしている一歩手前で、それを最上羅巫(もがみらぶ)が看病している。
小学校高学年になると羅巫も目をつむってもタロット占いができる様になっていた。
しかし、中学でのある出来事をきっかけに孤独となり悩み苦しむ日々が続く。おばあちゃんが息を引き取る前に羅巫へ託した手紙とは…。「先祖から大切にされたお守りが隠された場所が記された手紙なんよ。これを制する者はタロット史上最強のカードthe woldを手にする事が許されるらしいんよ。頑張って⾒つけてみんさい”」
その時、様々な事情で同じく苦しみを抱えた四人、星希星(ほしきらら)、丘野七音(おかのどれみ)、竹部聖月(たけべみずき)、浜辺陽子(はまべようこ)が同時刻に同じ三日月を見て涙して死を決意している。天涯孤独になり寂しさの中から首吊り自殺を図ろうとする羅巫。
死の一歩手前で羅巫は四人に助けられ、タロットではこれから始まる冒険を意味するカードが出る。
みんなの得意なことを合わせてアイドルユニットを作って世間を見返すことに!物語もここから始まる!
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2023年10月2日(月)~25日(水)歌舞伎座にて、歌舞伎座新開場十周年『錦秋十月大歌舞伎』が上演される。この度、昼の部『天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)』の特別ポスター、そして主演の尾上松緑のコメントが公開された。
『天竺徳兵衛韓噺』は、「大南北」と称される四世鶴屋南北の出世作ともいわれ、江戸時代に実在した商人を主人公に、南北作品ならではの奇想天外な展開で魅せる見どころ満載の舞台。今回、祖父・二世尾上松緑、父・初世尾上辰之助(三世松緑)も勤めた天竺徳兵衛を、当代の松緑が初役で勤める。
公開された特別ポスターは、奇才・歌川国芳が描いた浮世絵「天竺徳兵衛」に、尾上松緑が勤める徳兵衛の撮り下ろし写真がデザインされた斬新な一枚。
公演では、南北作品ならではの奇抜な趣向が散りばめられ、お家騒動が巻き起こる序幕からケレン味溢れるクライマックスまで、ひと時も目の離せない展開に、日本転覆を狙う徳兵衛が繰り出す数々の妖術や大蝦蟇(がま)の出現など、スケールの大きな物語が繰り広げられる。
そして、徳兵衛が妖術を使い大蝦蟇に乗って出現する豪快な場面を、武者絵を得意とした国芳らしいダイナミックで斬新な構図で表した浮世絵の名作と、本公演に向けて撮り下ろされた松緑の徳兵衛が時空を超えて融合。『天竺徳兵衛韓噺』の特別ポスターに注目しよう。
尾上松緑 コメント
『天竺徳兵衛韓噺』天竺徳兵衛=尾上松緑 /(C)松竹
皆様、御機嫌如何でしょうか?
尾上松緑で御座居ます
来月の歌舞伎座錦秋十月大歌舞伎にて「天竺徳兵衛韓噺」の天竺徳兵衛を勤めさせて頂きます
これは祖父、父、そして、師匠である尾上菊五郎の兄さんも勤められた役であり、私も機会が有ればと願っていた役のひとつで御座居ます
分かり易くお客さんに喜んで貰える舞台を作りたいと、荒唐無稽で愉快な作品に仕上がる様に出演者、関係者と目下、相談中です
私も久々に白髪ではないかつらをかぶり、若々しい役に心ときめかせております
エンターテイメント性に溢れた楽しい芝居を御目に掛けたいと考えておりますので、是非、歌舞伎座まで足をお運び下さい
宜しくお願い致します
また、今回のポスターは私も意見を言わせて貰い、大好きな浮世絵師の歌川国芳師の絵とコラボレーションさせて頂きました、興味を持って頂けたら幸いです
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1970年代、差別に苦しみながら、育児放棄されたダウン症のある少年を育てようとするゲイのカップルを描いた映画『チョコレートドーナツ(原題:ANY DAY NOW)』。2020年、世界で初めて舞台化されたこの作品が、3年の時を経て再演されることとなった。映画版ではアラン・カミングが扮した主人公ルディを初演に引き続き演じる東山紀之と、今回初参加でルディの恋人ポールを演じる岡本圭人が意気込みを語った。
ーー再演への思いについてはいかがですか。
東山:初演はコロナ禍のまだまだ大変なときで、東京公演は半分中止になりました。もちろん、覚悟はしていたんですけれども、自分の弱さというかそういうものを感じつつ、でも、やっぱり演劇の力というもので、お客様がすごく入ってくれて。自分自身、非常に感銘を受ける物語でしたしね。やっとコロナ禍も落ち着いてきたので、今こそ、研ぎ澄まされた思いでお届けしたいなと気持ちを新たにしている感じですね。
ーー今回のポール役は岡本圭人さんです。
東山:不思議な感じなんですけど、圭人って言われたときに、なるほどっていう納得感があったっていうか。「えっ」じゃなくて、「ほお、圭人ね」としっくり来るものがあったし、それって大事だなと思いますしね。圭人の舞台は、彼に誘われてよく観に行っていたんですけれども、本当にすてきな俳優さんになってきているので、同じ板の上で、作品としてすばらしいものができたら、僕にとっても圭人にとっても財産になりますし。彼の新たなチャレンジをぜひ観ていただきたいという思いが強いですね、
岡本:東山さんは、父親(岡本健一)の先輩でもあり、今こういうふうに言ってくださって、ちょっと不安だったところがなくなったというか、稽古と本番の舞台で共に過ごす時間がすごく楽しみになりました。『チョコレートドーナツ』は映画公開時に観に行って、自分自身も心にすごく刺さった作品だったので、今回の再演でポール役を演じさせてもらえると聞いたときに、自分が最初に映画を観たときに受けた感動だったり、心に響いたものを、一生懸命役作りをしてお客様に届けたいなと思ってます。
ーー「感銘を受ける物語」とおっしゃっていました。
東山:結局、人間同士がどんな思いをもって生きていくかという物語なので。ゲイとか、ドラァグクイーンとか、表面的なものはありますけれども、本質的なところで愛し合うということを表現しているので。その当時のアメリカで、ゲイのカップルはすごく差別の対象でもありますし、ダウン症のある子を預かるというのは非常に勇気がいることですよね。それをお客様にも感じていただけたら。何でもそうなんですけれども、表現者もそうですし、生きるってやっぱり勇気が必要だなと。それを表立って「これが必要!」という感じで言うよりも、演劇を通して感じてもらえたら、日々の生活に活かしてもらえるのかなと。普遍的なテーマだと思うんです。どの作品もそういう普遍的なことを表現していますけれども、そこについて、非常にダイナミックな表現をしている作品だなと思いますね。
岡本:個人的にぐっと来たのは、ルディとポールとマルコの関係性ですね。非常に心に響いて。ハッピーな物語ではないですが、この3人の関係性が失われていく、奪われていくときに自分が感じるものが非常に強くて。なので、自分と東山さんとマルコを演じる3人(丹下開登、鎗田雄大、鈴木魁人)とで、家族のような関係性をしっかり作っていきたいと思っています。難しそうなテーマがちりばめられているんですけれども、それとはまた別に、失ったことで気づく何かであるとかもあると思うし。人間って生きていて失うことって必ずあると思うので、そこを感じてもらえたらと思ってます。
ーー岡本さんは映画や台本は英語でふれて理解されたりもするんでしょうか。
岡本:映画は、字幕になってしまうとやっぱり文字制限で失われてしまうところもあったりすると思うので。今回も原作は映画ですが、自分もより作品、ポールという役柄について理解するために原作を取り寄せてその台本を読んで、ちょっと違う感じ、ちょっと違う発見をいろいろ見つけました。
ーーお互いの印象についてお聞かせください。
東山:圭人はね、幼少期から見ているけれども、やっぱり、ある瞬間から筋が入ったというか、本気になったなという感じがあって。内野聖陽さんと共演していた『M.バタフライ』でも、京劇の女形役で、舞台上で全裸にもなって。僕はあの姿を観たときに彼の本気さを感じましたから。「大人になったな」と感じましたね。そういうことを感じていたときにこのお話が来たので、すごくいい真剣勝負ができる気がするなと思って。
岡本:『M.バタフライ』、観に来てくださいって誘ったんですよ。東山さんが『さらば、わが愛 覇王別姫』で女形を演じられたときと京劇の先生が同じで、先生から東山さんのことも聞いていて、ぜひ観に来てほしいなと。そうしたら、前から4列目くらいに座っていらして。僕がお客様に話しかけるシーンがあったんですけれども、……近いなあ……と(笑)。今みたいに僕のことを言ってくださって、うれしいです。僕は、子供のころから『PLAYZONE』で育っているので。あのとき舞台で観ていた方とこういう形で共演できるなんて、すごく幸せなことだなと思ってます。東山さんは、やっぱりスターですよね。華というか。子供のころから父親の舞台を観ることが多かったんですけれども、それとはまた違う、光という感じ。出るだけで、立っているだけで、光が出るようなスター性というか。その光に負けないように自分もがんばりたいなと思っています。
ーー共演にあたって楽しみなことは?
東山:実際に舞台に立ったとき、お客様の感情の揺れ動きみたいなものがすごくよくわかる作品なので、それは俳優として楽しみですね。作品のもっている力もあるし、宮本亞門さんの演出もすごいもんだなと。それを同じ空間で共有できるというのは、なかなかない経験だと思うんです。実は大変難しい作品でもあるんですけれども。ポールは法律の専門家ということで、圭人のセリフには専門用語もいっぱいあります。でも、物語には非常にすんなり入っていけますし、お客様が最後に見せてくれる涙というのは、こちらから観ていてもさらに感動するみたいなことがあるので、それをなるべく引き出したいですけどね。
岡本:今のところ、自分と東山さんの距離というものがまだありますけれども、稽古に入って、役を生きるときに、ポールとルディとして出会ったときだったり、会話しているときだったりにどういう感じになるんだろうと、台本を読みながらずっと考えていて。そこがすごく楽しみですね。初舞台の『Le Fils 息子』で父親と共演したときに、岡本圭人としての自分が父親に言えなかったことを役を通して言えることがけっこうあったりしたので、それが演劇のすばらしいところというか、自分の殻を破る瞬間なのかなと思うので、今回も、ポールだからできることがあると思うので。普段自分ができないことを、ポールを通して伝えたりしていきたいなと思います。
ーー役柄をどう演じたいと考えていらっしゃいますか。
東山:本当に理不尽な話なので。そして、この作品を演じるにあたっては宗教観が必要だと思うんです。マルコっていうのはキリスト教における天使の名前なので、僕らはそれに付き添う神々なのかなと。そのうえで、アメリカの理不尽であるとか差別であるとかさまざまな問題が集約されているので、この作品をやることによってちょっとでもいい未来になるといいなと思っているんですけれども。
3年前の初演のとき、映画版の主演のアラン・カミングが、舞台についてツイッターに上げてくれたんです。今、コロナ禍だけど、東京では『チョコレートドーナツ』の舞台版が超ヒットしているらしいぜって。そのとき、こうやってつながるんだなと思ったんですね。今回もそういう心の絆が生まれるといいなと。というか、飛行機代出したら来てくれるんじゃないかな。ね、パルコさん。
(PARCO劇場の方より、トラヴィス・ファイン監督は来日するとのコメントあり)
え、監督来るんだ。やべえな。映画版に関する、監督とマルコ役の子とのドキュメンタリーを拝見したりしたんですけれども。監督が舞台を観てくれたら、また広がるんじゃないかと思いますね。
岡本:今回、亞門さんといろいろ打ち合わせをさせていただいて、自分が個人的に気になっているポールの背景、ストーリーについて、なぜこういう風になってしまったかとか、なぜルディの働くショーパブに行ったかとか、どんな過去があるのかとか、そんな話をさせてもらって。その後、亞門さんがいろいろ台本を修正してくださって、再演ではありますけれども、初演で谷原章介さんが演じていたポールとはまた違う人物像になるような予感がしていて。年齢も違いますし、そこも台本にも入っているんですが、そういう作業ができたのがよかったなと。個人的に、今まで翻訳劇をやることが多くて、台本を変えるなんてしたことなかったので、こういうアプローチの仕方もあるんだなって。亞門さんと話し合って、よりポールの人物像が深まった感覚がして。日本語ってすごく語尾が重要で、語尾ひとつでその人の人物像がけっこう変わってしまうような気がしていて、そこもいろいろ亞門さんとお話しをさせてもらって。今、台本を読みながら想像しているものと、稽古場に入って、東山さんのルディと一緒になったときとで、気持ちも語尾も変わると思うんですよね。そこも、そのときそのときの雰囲気だったり空気感で変えていいよとおっしゃってくださったので、すごくうれしかったのと、新しい、今までにないポールというものができるんじゃないかなとわくわくしています。初演とは違うセリフだったり、新たに増えているセリフだったりもあるので、また新しい作品になるんじゃないかなと思っています。
ーーマルコ役のひとりである丹下開登さんは初演に引き続いての出演となります。
東山:ビジュアル撮影で再会しましたが、以前の感覚にすんなり戻れましたね。いい意味で本当に変わらなくて。ダウン症というのは本当に魅力のひとつで、こんなに素直で穏やかでいられるっていうのは、チャーミングなまんまでいるということだから、かわいいですよね。会うたび、「東山さん大好き」って言ってくれるんで。娘より言ってくれるんですよ。そういうのって、僕自身も穏やかな気持ちになれますし、彼が舞台にちゃんと立ってお客様の前で芝居をしているということが、出てきただけで感動的ですよね。ダウン症のお子さんをお持ちの方もたくさんいらっしゃると思うんですが、そういう方たちにとっても希望というか、可能性が広がるというか。社会的な弱者とかでなく、チャーミングさ、魅力だと思うので、お客様にもそこを感じていただけたらと思いますね。
ーー今回マルコ役のトリプルキャストとして新たに鎗田雄大さん、鈴木魁人さんも参加されます。
東山:みんなそれぞれ性格や感情の出し方が違うので。丹下くんは本当にいつも穏やかなんですよ。嵐も大好きなんですよね。「嵐と東山さん大好き」って言ってくれるので。
岡本:丹下くんと話したとき、「嵐が好き」と言うので、「僕もHey! Say! JUMPにいたんだよ」と言って。「何それ、見たい」ってすごく言ってくれたので、今度、自分が出ていた時代のDVDを渡すねと言ったらすごく楽しみにしてくれて。ビジュアル撮影のときに初めてお会いしたんですが、稽古がとても楽しみになりました。どういう化学反応が起きてどんな作品になるのか予想ができないんですが、予想ができないものほど人の心に刺さったり、おもしろいものになると思うので、それが楽しみですね。トリプルキャストということで、3人それぞれ違うマルコになると思うので。マルコが違うと違うポール、違うルディになると思うし、3人の関係性も違ってくると思うので、そこが楽しみですね。どの公演も新鮮な気持ちで演じられるような気がします。
ーー他の共演陣についてはいかがですか。
東山:皆さん一流の人たちばかりだから、何をやっても受け止めてくれる感じがしますね。楽しみです。初演のときは稽古場で皆さんマスクしていたので、舞台に上がるまでどんな顔かわからなくて。「え、そんな顔してたんだ」みたいな。
岡本:劇場に入って初めて「こんな顔だったんだ」ってありますね(笑)。僕はまだ、マスクがある現場でしか舞台をやったことがないんです。高畑淳子さんとは今年の1月15日が千秋楽だった『4000マイルズ〜旅立ちの時〜』でも共演していて、こんなに早くまたご一緒できるんだなと。そのとき、ものすごく勉強になりましたし、刺激になりました。今回また違う関係性なので、どんな感じになるのか楽しみです。
ーー役柄と重なる経験はありますか。
東山:ルディはとにかくベット・ミドラーが大好きだから、僕がマイケル・ジャクソン大好きなのと似てるなと。「世界で最高のディーバよ」とか言うんですよ。「明るくて楽しくて、くだらない冗談もたくさん言うの」みたいなルディの表現、明るさ、まっすぐさは僕の中にはないものなので、演じていて楽しいですね。本音がすごすぎてみんなが引くという。ポールにもずかずか行くでしょう。「嘘つき」みたいな感じで。何か、圭人が、言えなかったことをセリフを通じてお父さんに言うってさっき言ってたけれども、何となくわかる気がする。僕はその逆で、自分にないものを出せるみたいな。いつもおとなしくしてるから。家の中とかでも。アスリート的な感じでできるというか。
岡本:ポールがなぜルディにひかれていったのか。ポール自身も夢があったりいろいろなことを感じているんだけれども、それを口に出すことがあまりできないとか、言えないようなことがあって、そんな中でルディに出会って。ルディが正直者で何でも口に出すから、そういったところにひかれていくと思っていて。僕自身、あまり自分からしゃべるタイプではなかったんですけれども、アメリカに留学したとき、アメリカの人って、自分がやっていることが正義でもあるし、自分のことを表現しないとやっていけないような社会でもあったりするので、ニューヨークの演劇学校に行き始めたときとか、他の人たちがすごく輝いて見えたんですね。自分もこういう風になりたい、こういう風に自分の思いとか自分の心の内にあるものを言いたいとかっていう気持ちがそのときすごく芽生えたので、そういった感情とかを思い出しながら、セリフを言ったり、ルディに対する目線を意識したりして演じていきたいなと。目線って何かすごく重要だと思うんです。セリフもそうなんですけれども、やっぱりその人を見る目、その人を見ながら感じることってすごく大事だと思っていて、だから、自分がアメリカに行ったときに感じたようなこととかもいろいろ思い出しながら、こういったところでこういう感情があるかもしれないなとかっていうことを、稽古に入る前から考えながらやっていきたいと思っています。アメリカの演劇学校の最初の試験みたいなものがあって、それが、今まで誰にも話したことがない自分のトラウマを話すっていうものだったんですね。クラスメイトの前でそれを言うんですけれども、クラスメイトみんなが自分の想像を超えたことを話していて、それを聞いたときにすごく心動かされたんですね。それで、自分も今まで人に言ったことのないようなことを打ち明けたときに、今まで、自分を偽るっていうわけじゃないけれども、自分を作ってステージに立っていたというところがあって、自分の中で蓋をしているところを開けるような瞬間っていうのがなかったなと初めて感じて。そんな話をしながら、自分も大号泣しちゃって、言葉が出ないぐらいになって。でも、それを言った後に自分もすごくすっきりしましたし、周りのクラスメイトも感動していて、そこで自分の殻が破れたなって。自分にそういう部分があるということは、役柄の人物もそれぐらいのものを持っているはずなので、セリフだったり台本に書かれている以上の、ポールのもっと奥底にあるものをいろいろ探していきたいなと思っています。
ーーさきほど、初演の経験を通じて、お客様の感情の揺れ動きみたいなものがすごくよくわかる作品だとおっしゃっていました。
東山:やっぱりね、歌と踊りで表現できるんで。オープニングで僕が出てきたときから、みんなちょっとひっくり返ってる感じがする(笑)。出てきたな、みたいな。皆さんの目の開き方に、僕もびっくりする。思いっきりやった方が楽しいっちゃ楽しいですね、やっぱり。それと、最後にも歌うんですけれども、亞門さんの演出でたっぷり自分の気持ちができてから歌い始めるんで、それまでのすべてが集約されて、お客様の感情がぐっと集まってくるのがわかるので、オープニングからそこに行くまでのプロセスというのがやっぱり楽しかったですね。
ーー初演から3年、時代も変わっていますが、再演にあたって変えたいことなどありますか。
東山:自然体で行けたらいいなと思いますね。亞門さんの演出って的確なので。3年前よりは多少老いている可能性があるから(笑)、きっちりしないといけないなと思いますけれども、アラン・カミングがまたツイートするくらいがんばりたいなと思います。
ーー岡本さんは、現時点で課題ととらえていらっしゃることはありますか。
岡本:楽しみにしていることはたくさんあって。初演の舞台の映像を拝見したんですけれども、ルディが歌うところだったり、ダンスしたりしているところは絶対に生じゃないと見ちゃいけないなと思って毎回スキップしてたんですね。やっぱり目の前で見て感じたいなっていうのがあって。そういったところを実際にポールとして見るのがすごく楽しみだなっていうのはありますね。皆さんはすでにたくさん稽古もして本番もやっていらっしゃる中、再演の中に入ってくので、やっぱり自分は稽古に入るまでに一生懸命自主稽古とかもいろいろしてやっていかなきゃなと思いますね。
ーールディとポールの関係性を出すためにどうされますか。
東山:やっぱり、マルコも含めての関係性を稽古場でちゃんと作るというのがいいと思うので。僕らが不安に思うとやっぱりそれが伝染するので。マルコたちはね、一回覚えたら忘れないんですよ。僕がセリフを忘れても、彼らは忘れないですから。安定してるな、みたいな。とにかくガンガン来てくれるんで。「東山さん大好き」「僕も」という感じで。ときどき側転をやって見せたりして。おいしいケーキ作って持ってきてくれたりもするんだよね。
岡本:やっぱり、どう関係性を作っていくかですよね。
東山:いっぱいお小遣いあげた方がいいよ(笑)。
岡本:(笑)。マルコたちとも、それに、東山さんとも距離をつめていきたいですね。自分の中では「ヒガシくん」なんですよ。子供のときからずっと、父親の出ている舞台とか、ジャニーズの舞台に連れていってもらって、「ヒガシくんこんにちは」って挨拶していて。それってすごくアドバンテージだとは思うんですよ。自分のことを子供のときから知ってくれているお兄ちゃんと一緒に芝居をするというのはなかなかない経験だったりすると思うので。でも、気づけばいつしか「東山さん」と呼ぶようになっていて。公の場では「ヒガシくん」ってやっぱり言えないですけれども、稽古場とかでは、昔の思い出に従って「ヒガシくん」って呼ぶと、距離が縮まるかなとひそかに思っています(笑)。
東山:僕はどう呼ばれてもいいんですけどね。圭人は何と言っても、3歳くらいのときに森光子さんに飛び蹴り食らわしてみんなに「こら~」って怒られた男ですから、僕もそのうち飛び蹴り食らうんじゃないかと(笑)。
ーー初演の際、亞門さんからの言葉で心に残っていることはありますか。
東山:「東山さん全然変わってない」って言われたのがすごく印象的で。自分では変えてるつもりだったんだけど、全然変わってないんだなって。ルディになってないってことですよね。それから真剣にやって、どうにか亞門さんからリアクションを取ろうと。稽古場で遊ぶようにして、思いっきり解放してやるようにしたら、すごく喜んでくれて。そこからですね。正直さみたいなものが動きの中から出てくるようになって。割と派手なアクションも心がけてやるようにして。亞門さんにああしてこうしてって言われてその通りにやると、なるほどな、お客様のリアクションもその通りだろうなと。歌も「ていねいに歌わないで」みたいな。「何言ってるかわかんないくらいに、唇パサパサみたいな感じで歌って」とか言われて、そうやってみたら、確かにそうだよなみたいなところもあって。それからは新鮮でしたね。「上手くやらないで」みたいな。「叫ぶだけにして」って言われてそうやると、確かにいいな、と。歌唱の先生と一緒だとすごくていねいに歌うんですけれども、それを一回全部捨ててやったら、物語的には確かに正しいなと。
ーー岡本さんは、現段階で亞門さんとお話しになって心に残っていることはありますか。
岡本:自分が思っていること、亞門さんが思っていること、いろいろ話して、最終的に、これ稽古してみないとわからないですねと言おうとした瞬間、亞門さんがそうおっしゃって、「そうですよね」みたいな。ブロードウェイで演出もされていますし、すごくしっかり演劇のことをわかっていらっしゃる方で、日本を代表するトップの演出家なので、亞門さんが自分の作ったポールを喜んでくださったらいいなと。稽古で、自分が一番重要だなと思っているのは、演出家の心を動かすことだと思っているので、それができて初めてお客様に届くのかなと。まずは少しでも亞門さんの心を動かせるように、僕がポールを演じてよかったと言ってもらえるように、一生懸命稽古をしていきたいなと思っています。
取材・文=藤本真由(舞台評論家)
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CS放送「衛星劇場」では、毎日平日午後4時から歌舞伎を放送している。この度、10月は『白鷺城異聞』(2022年9月)と『神の鳥』(2021年11月)をテレビ初放送することを発表した。
『白鷺城異聞』(はくろじょうものがたり)は剣豪、宮本武蔵にまつわる史実や伝説を取り入れ、平成11(1999)年に二代目中村吉右衛門により姫路城特設舞台で初演された演目。中村歌六が宮本武蔵を演じる。構成・演出の松貫四は二代目吉右衛門の筆名で、生と死、平和へのメッセージが込められた舞台。
『神の鳥』 (C)松竹株式会社
『神の鳥』(こうのとり)は片岡愛之助と中村壱太郎の“こうのとり”の親が生贄になった子どもを助けにいく舞踊劇仕立てで構成されたストーリー。明快な筋立てと、華やかな舞台面、ぶっ返りや早替りなど、歌舞伎の醍醐味をふんだんに取り入れた演出がみどころ。
(C)松竹株式会社
時は室町時代。但馬の国、出石神社の社頭では、足利将軍をもしのぐ権勢を誇る守護大名・赤松満祐の天下掌握を祈願する宴が開かれ、神の使いとされる霊鳥“こうのとり”が生贄として献上されている。その肉を食べると長寿を得るという伝説にならい、家臣たちが、まだ子どものこうのとりを満祐に差し出そうとすると、突如として二人の狂言師が現れる。舞い踊る二人はやがて…。
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FM802が毎週日曜日22時~24時に放送している『MUSIC FREAKS』。2023年10月からの1年間はIto(PEOPLE 1)・Maika(Chilli Beans.)がDJを担当することが発表された。
「これからブレイクが期待されるアーティスト」をコンセプトに1998年のスタート以来、2組のアーティストが1年間・隔週交代でDJを務めています。
歴代DJは、スガシカオ、岸田繁(くるり)、KREVA、絢香、Superfly、阿部真央、川上洋平([Alexandros])、三浦大知、ヤマサキ セイヤ(キュウソネコカミ)、谷口鮪(KANA-BOON)、YONCE(Suchmos)、あいみょん、藤原聡(Official髭男dism)ら現在日本の音楽シーンを背負っているアーティストが多数。
初回はIto(PEOPLE 1)が10月1日(日)、Maika(Chilli Beans.)が10月8日(日)で、以降隔週でDJを担当する。
■Ito(PEOPLE 1)コメント
10月より、FM802「MUSIC FREAKS」の新DJを務めさせていただきます、PEOPLE 1のItoです。
実はIto、1年前の今頃はまだ退職届も提出していないゴリゴリのサラリーマンでした。
そんな自分が、錚々たる歴代DJ揃いの「MUSIC FREAKS」のDJを担当できるなんて。と思いつつ、この異色さは"FREAKS"の意にピッタリなのかもしれない!とも思っています。
こんな自分だからこそ伝えられる何かがあると信じて、1年間色々なことに向き合っていきます。リスナーの皆さん、FM802の皆さん、よろしくお願いします!
●Itoプロフィール
東京を拠点に活動するバンド、PEOPLE 1のボーカル&ギターを担当。
2019年12月、1stEP『大衆音楽』の発表と同時に活動を開始、ジャンルレスかつ文学的な楽曲と、独創的な世界観を表現したミュージックビデオ/アートワークがインターネット上で話題を呼んだ。
PEOPLE 1として23年11月から24年1月にかけてAW TOUR、初のアリーナ公演となるぴあアリーナMMでのツアーファイナル公演も決定しているなど、躍進中。
PEOPLE 1 Official HP
https://ppppeople1.com/
■Maika(Chilli Beans.)コメント
Chilli Beans.の Ba/Vo Maikaです。
10月からFM802【MUSIC FREAKS】のDJを担当させていただくことになりました!
みなさんと近い距離で色んなお話ができることをとっても楽しみにしています。2週間に1回大阪に遊びに行けるのも楽しみです。どんな2時間になるか、今からワクワクしています!皆さんと一緒に楽しい時間を作っていけたら嬉しいです。1年間、よろしくお願いします!
●Maikaプロフィール
主に洋楽POPSにルーツを持つ3人で2019年に結成されたChilli Beansのベース&ボーカルを担当。
それぞれが高い歌唱力を持ち、作詞・作曲・編曲やクリエイティブまで自らで手掛ける。
抜群のソングライティングセンスと巧みなコーラスワーク、さらにライブでの圧倒されるパフォーマンスを武器に活動中。
まさにこれからの音楽シーンを担うネクストブレイクバンドとして力を高め続けている。
Chilli Beans. Official HP
https://chilli-beans.com/
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2023年10月2日(月)~25日(水)歌舞伎座にて上演する、歌舞伎座新開場十周年『錦秋十月大歌舞伎』。この度、夜の部『水戸黄門』の特別ポスターピジュアルが公開された。
『水戸黄門』では、坂東彌十郎が初役で水戸光圀を勤める。今回上演する「讃岐漫遊篇」は水戸光圀公(水戸黄門)が、お供の佐々木助三郎(助さん)と渥美格之進(格さん)と共に、お忍びで訪れた四国の讃岐が舞台。水戸の百姓老爺に身分を偽ってうどん屋にいた黄門様は、そこで領主松平頼常に対する領民たちの不満を耳にする。実はこの頼常こそ黄門様の長男。果たして黄門様一行は藩の内部ではびこる悪の根源を成敗することができるのか……というストーリーだ。
『水戸黄門』水戸光圀=坂東彌十郎
日本各地を漫遊し、世直しを行った黄門様の勧善懲悪の物語は、江戸時代から現代に至るまで、講談、映画やテレピドラマなど、世代を超えて愛されてきた。
『水戸黄門』水戸光圀=坂東彌十郎
今回、公開された特別ポスターには、そんな人々から愛される"黄門様"のイメージ通り、大らかな笑顔が印象的な彌十郎演じる水戸光圀の姿が。百姓老爺に身分を偽り民たちと心通わせる穏やかさと共に、先の中納言としての品も漂うものになっている。
讃岐の地で黄門様は一体どんな物語を繰り広げるのか、期待が高まる。
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ヴィンテージアイテムをキュレーションした展覧会『Vintage Collectables Museum produced by VCM』が、2023年9月29日(金)から10月9日(月祝)まで、渋谷PARCO 4FのPARCO MUSEUM TOKYOにて開催される。
本展は、国内最大級のヴィンテージ総合プラットフォーム VCM(Vintage Collection Mall)が監修する書籍『Vintage Collectables by VCM』の発売を記念して行われるもの。会場では、希少アイテム400点以上を掲載する書籍から更にキュレーションした70点を超える珠玉のヴィンテージを展示。デニム・スウェットをはじめとした人気ジャンルから90s~00sのブランドアーカイブを集積した9つのエリアを形成し、ヴィンテージマニアでも中々お目にかかれないアイテム群を鑑賞することができる(展示作品の販売は無し)。
1970’s CONVERSE Chuck Taylor
1873 LEVI’S “226”XX Riveted Overalls
1960’s “3Bs” Sweatshirt
1950’s Souvenir Jacket Yokosuka Jumper
ほかにも、書籍『Vintage Collectables by VCM』の先行販売(一般発売日:10月11日)や、親和性のあるヴィンテージアイテムの販売も実施予定とのこと。
書籍表紙
入場時間指定の一般前売券は、9月22日(金)12:00よりイープラスにて発売。
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2023年9月13日(水)東京・有楽町よみうりホールにて、舞台『ロミオとジュリエット』が開幕した。この度、本公演の舞台写真が届いたので紹介する。
ウィリアム・シェイクスピアの代表作のひとつ『ロミオとジュリエット』。今回、故蜷川幸雄氏の演出助手・演出補として、蜷川氏のシェイクスピア劇を一番間近で体感してきた井上尊晶が演出を務める。
撮影:岡 千里
主演のロミオ役には、ドラマ・映画・舞台で活躍中の高杉真宙。人気はもちろん、着実にキャリアを重ねる彼が、初のシェイクスピア劇にて、ロミオ役に挑む。ジュリエット役には若手実力派俳優の中でも輝きを増している藤野涼子。
舞台『ロミオとジュリエット』舞台写真 撮影:岡 千里
舞台『ロミオとジュリエット』舞台写真 撮影:岡 千里
そして、ベンヴォーリオ役に矢部昌暉、マキューシオ役に新原泰佑、ティボルト役に三浦獠太、パリス役に佐伯大地という勢いのある若手実力派俳優が出演。
舞台『ロミオとジュリエット』舞台写真 撮影:岡 千里
舞台『ロミオとジュリエット』舞台写真 撮影:岡 千里
さらに、キャピュレット夫人役に冨樫 真、キャピュレット役に廣田高志、モンタギュー夫人役に一谷真由美、モンタギュー役に松澤一之、乳母役に星田英利、僧ロレンス役に石井愃一と、個性豊かな俳優陣が揃った。
舞台『ロミオとジュリエット』舞台写真 撮影:岡 千里
舞台『ロミオとジュリエット』舞台写真 撮影:岡 千里
東京公演は、有楽町よみうりホールから発信する演劇プロジェクト、「有楽町よみうりホール×シーエイティプロデュースステージシリーズ」の最初の作品となり、9月24日(日)まで上演。
その後、9月29日(金)~10月1日(日)大阪・森ノ宮ピロティホール、10月7日(土)~10月8日(日)富山・富山県民会館、10月14日(土)~10月15日(日)愛知・東海市芸術劇場 大ホール、10月21日(土)~10月22日(日)福岡・キャナルシティ劇場、10月28日(土)~10月29日(日)宮城・電力ホールにて上演される。
ヴェローナにはキャピュレット家とモンタギュー家という敵対する名家があった。
モンタギュー家のロミオは、キャピュレット家の仮面舞踏会に友人のベンヴォーリオとマキューシオとともにしぶしぶ忍び込むが、キャピュレット 家の令嬢 ジュリエットの従兄弟であるティボルトに見つかり、一触即発となる。舞踏会で偶然、ジュリエットと出会ったロミオ。二人は、お互いに 何者かを知らぬまま、出会った瞬間に恋におちる。すぐにお互いの家が敵同士であることを知るが、二人はお互いの想いを知って愛を誓い合う。ロミオから恋の相談を受けたロレンス神父は、二人の恋には両家の不和を終わらせる希望の光があると考え、二人だけの結婚式を挙げさせる。その帰り道、ティボルトと出くわしたロミオは、血縁関係となったティボルトとのいさかいを避けようとするのだが、その場にいたマキューシオは、ロミオの煮え切らない態度に苛立ちティボルトと喧嘩となる。そして……
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CDデビュー10周年イヤー中のSHISHAMOが、CDデビュー10周年を記念したバンド初となるアコースティックアルバム『10th Anniversary Acoustic Album「ACOUSTIC SHISHAMO」』を11月8日(水)に発売することが決定した。
これまでワンマンライブやイベントのみで披露してきたアコースティック編成のSHISHAMOを、音源でも届けたいという思いから制作された記念盤となり、「明日も」や「君と夏フェス」に加え、これまでライブでのみ演奏されてきた未発表曲「犬ころ」を含む全12曲を収録したアルバムとなっている。
『10th Anniversary Acoustic Album「ACOUSTIC SHISHAMO」』
また、本作に収録されるSHISHAMOの楽曲の中でも人気の高い「夏の恋人」を題材に、少女漫画『顔だけじゃ好きになりません』の作者である安斎かりんが完全オリジナルの漫画を描き下ろし、その原稿で構成されたスペシャルコラボムービーを制作。来週9月25日(月)に公開することも決定した。本日・9月21日(木)、本編公開に先駆けてティザー映像を公開。
なお、ムービーの楽曲「夏の恋人ACOUSTIC ver.」 は、宮崎朝子(Gt/Vo)によるピアノ弾き語りのバージョンとなり、原曲とはまた違ったノスタルジックな編曲となっている。
さらに、この「夏の恋人 ACOUSTIC ver.」が、9月22日(金)0:00(今夜9月21日(木)24:00)から先行配信されることも決定した。
そして、現在開催中の10周年記念コンセプトアルバム『恋を知っているすべてのあなたへ』を引っ提げた全国ホールツアー『SHISHAMO 10th Anniversary Tour「恋を知っているすべてのあなたへ」』の10月7日(土)神戸国際会館こくさいホール公演を、U-NEXTにて独占生配信することが決定。見放題での配信となり、月額会員の方なら追加料金なく観ることができる。
また、9月10日(日)よりU-NEXTで独占配信開始したSHISHAMO初のドキュメンタリー映像『SHISHAMOの、裏側』が、配信後U-NEXTのデイリーチャートTOP10にランクインするなど、注目を集めている。
11月11日(土)・12日(日)にはCDデビュー10周年イヤー締めくくりとして、横浜ぴあアリーナMMにて2daysのアリーナ公演を開催することも決定している。チケットは現在イープラス他にて一般発売中。
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2023年9月28日(木)より東京芸術劇場 シアターイーストにてタカハ劇団の『ヒトラーを画家にする話』が上演される。本作は、昨年7月の中止を受けて公演を延期、約1年越しに全キャストが続投の上、待望の開幕を迎える。脚本・演出・主宰をつとめる高羽彩が物語の題材に選んだのは、そのタイトル通り、芸術への野心を燃やした在りし日のヒトラー。1908年のウィーンにタイムスリップした現代の美大生たちがまだ何者でもないヒトラーや彼と同じく芸術を志す若者たちとの出会いを通じて、葛藤と奔走を繰り返す姿が描かれる。
キャストには、名村辰、芳村宗治郎、渡邉蒼、犬飼直紀、川野快晴、山﨑光、重松文の近年ますますの活躍を見せる若手俳優に加え、異儀田夏葉、柿丸美智恵、砂田桃子(扉座)、結城洋平、金子清文、有馬自由(扉座)といった実力派の頼もしい顔ぶれが名を連ねる。1年の時を経て再び動き出した稽古場で、現代の美大生を演じる芳村宗治郎、ヒトラーと近しい関係を築く芸術家を演じる山﨑光、川野快晴の3名に話を聞いた。
なお、本公演では視覚・聴覚のバリアフリーに対応する【鑑賞サポート】を実施するほか、25歳以下・高校生以下に向けた割引の販売を行う。
■タイムカプセルのような稽古時間を経て
――『ヒトラーを画家にする話』、いよいよ1年越しの上演です。まずは、稽古が再始動した今の心境をお聞かせください。
山﨑 まずはやっぱり、メンバー全員が再び揃って舞台へ臨めるということが本当に嬉しいです。去年の中止にはもちろん落ち込みはしたのですが、結構早いタイミングで再演が決定したこともあり、モチベーションを保てたというか……。「よし、今年の分も含めて来年めちゃくちゃ頑張ってやるぞ」って切り替えられたんですよね。むしろ、「期待値上げていくぞ!」って意気込みで。
芳村 稽古が始まって感じたのは、去年の時間がそのまま続いているような感覚でした。稽古を長くかけているような体感があって、「止まった」という感じはしなかったんですよね。それはきっとこの1年ずっとそれぞれの中にこの作品があったからなのだと思います。
川野 僕も中止になった時は本当に落ち込みましたし、他のお仕事に向けて「切り替えなきゃ」という気持ちで過ごしてはいたのですが、それでもやっぱりこの作品がずっと胸の中にあって、まさに1年間を一緒に過ごしたような気持ちでした。だから、再び始まるのがめちゃくちゃ楽しみだったし、稽古初日はみんなに会えたことも、去年築いた関係性や稽古場のムードがしっかり引き継げていたこともすごく嬉しかったです。
山﨑 うんうん。「去年よりも絶対いいものが作れる」っていう確信のようなものが稽古場に流れてました。骨組みができているので、ここからは背骨をもっと強くしたり、細部のアレンジを試したりする時間になるのかなって思っています。
芳村 そうだね。去年の中止が割と直前で、最後まで仕上がりつつあったこともあって、「よし、ここから突き詰めるぞ」っていう気持ちでいられるのはすごくいいですよね。中止は残念ではあったけど、こういう状態で稽古に挑めることもそうないから、悪いことばかりじゃないなって。
川野 僕、初日に稽古場に向かうときに、作品のことを色々考えていたこともあって、下を向いて歩いていたんですよ。なのに、気づいたら稽古場に着いていて……(笑)。去年通った駅からの道順を体が完全に覚えていたんです。その時に、芳村さんが言ったみたいな「作品が続いている」っていう感触をリアルに体感したんですよね。
芳村 へえ〜!なんか、すごくいい感性だね。
川野快晴
――開幕直前の中止で悔しい思いもされたとは思うのですが、みなさんがすごくポジティブに作品と歩まれてきた時間が伝わるお話ですね。
川野 あと、やっぱり稽古が再始動して、共演者の方々の表現力の高さや魅力を改めて痛感します。最初の稽古から台本を持っている人が1人もいなくて……。みんなの体の中でそれぞれの役が生きていたんだってことを感じたりもしました。
芳村 そうだね、確かにみんな台本持ってなかったね。なんだろう、役が戻ってくる、っていうよりは、常にそこにあったっていう方がしっくりくる感じがあるんですよね。
川野 高羽さんも「冷凍していたものを解凍する」みたいな表現をされていたんですけど、本当にそんな感じだなって思いました。そう思うと、なんかタイムカプセルみたいな感じですよね。取り戻すのではなくて、そこにあったものを開けた感じというか。みなさんこの1年でいろんな経験をされてこの稽古場に来られているので、ますますのレベルアップを感じます。だからこそ、去年にとらわれすぎず、今年だからこそできる作品にしたいなって。
芳村 そうそう、レベルアップの話で言ったら、この間高羽さんとなむ(名村辰)と3人で話す機会があって、「快晴がめっちゃ大人になったね!」って話になったんですよ。稽古初日の挨拶の時から声の張り方や自信の持ちようが去年とは全然違って。すごいなあって思いました。
川野 わ、そんなことが!嬉しいやら、恥ずかしいやら……!
山﨑 時間を経た分、芝居も全力で頑張らなきゃ、っていうプレッシャーもあるのですが、しっかり役と作品と向き合うための時間をいただいたような。そんな気持ちですよね。役へのアプローチとしても、去年は見つけられなかった角度から向き合うことができ、じっくりと時間をかけた役作りができる喜びがあります。
■“まだ何者でもない青年”であったヒトラーへの葛藤
――時間をまたぐタイムトラベルの物語で、奇しくもその創作がタイムカプセルの様に動き出したこともとても感慨深いエピソードに感じます。改めて、みなさんの役柄についてもお聞かせいただけますか?本作は現代を生きる日本の美大生が1908年のウィーンにタイムスリップをするお話ですが……。
芳村 僕は現代の美大生のうちの1人、朝利悠人役を演じます。ウィーンパートの登場人物とはまとう雰囲気もやっぱり全然違うのですが、主に名村辰くん演じる僚太と渡邉蒼くん演じる板垣と行動を共にしていて、3人の関係性に各々の個性が宿っていくのかなって感じています。朝利は、ただの美大生ではいたくない、将来的にこういうことをやってみたい、といったモチベーションがある人間なのですが、それ故の悩みや葛藤も抱えている。そんな人間だと思っています。
山﨑 現代パートの美大生を演じる3人は、稽古場でもシーンについてすごく話し合っているイメージがあります。
川野 そうですよね。どんなことを話しているんですか?
芳村 この間は「3人の関係性って一言で言ったら何だろう?」って話をしていて、そこで一つ行き着いたのは、僚太が子どもだとしたら、朝利がお父さんで、板垣がお母さんなのかなっていう説でした。構図としては、僚太目線で進む展開をちょっと後ろで見ているという感じ。突っ走る人と、それをどうにかまとめようとする人と、そのまとめに現実的な疑問を切り込んでくる人、みたいな……。
山﨑 言われてみれば、たしかに! そう考えると、ある意味バランスのいい関係なのかも……。
――対して、山﨑さんと川野さんはともにタイムスリップされる側。ウィーンに生きる登場人物としてそれぞれ違った角度からヒトラーと接する役柄を演じられますが、やはり適宜集まってシーンについて話し合いをされたりもするのですか?
山﨑 セリフを通した交流はあるのですが、ウィーンパートみんなで話し合う、ということは少ないかもしれないです。というのも、僕の演じるアロンも川野くん演じるクビツェクも個人と個人のやりとりが際立つパートというか、それぞれヒトラーと独立した関係性を築いているんですよね。ヒトラーにないものを全部持っているアロンは、単なる友人関係というよりはライバルの方が近いニュアンスで、どちらかというと孤独な一匹狼タイプなのかもしれません。だからかもしれないのですが、稽古中に芳村くんが初めて話しかけてきてくれた時はすごく嬉しかったんですよ。人との触れ合いが少ないから……。
芳村・川野 あははは!
山﨑 しかも、その内容が「今のシーンってもう恋心はあるのかな?」っていう物語に対する素朴で直球な質問で、それがまた面白くて……。ネタバレになっちゃうので詳細は控えるのですが、去年の台本にはなかった新たなシーンで、そこに唯一の恋愛ドラマ的見どころがあるんですよね。
芳村 いや、実はあの質問にも理由があって、自分の中で朝利を恋愛マスターな大学生にしようかな、ってプランがあって、そうならば、そのあたりの心の動きは是非細かく把握しときたい!と。
川野 朝利としての質問だったのですね!(笑)。
山﨑 でも、めっちゃ嬉しかったです。そんな新展開も含めて楽しみにしていただけたら……。アロンは、いろんな意味で “蚊帳の外”を感じることの多い人物ですが、芸術を志す若者という面では他の登場人物と重なるところもあるんですよね。
山﨑光
――ユダヤ人であるアロンは歴史的な背景も背負っていますし、そこも「ヒトラー」という人物を描く上で重要な部分ですよね。そんなヒトラーと密な交流を重ねるのが、川野さん演じるクビツェク。史実上実在する人物でもありますが、演じていてどんなことを感じていますか?
川野 この物語のクビツェクは、人当たりが柔らかくて、落ち着いていて、同時にすごく強靭な心の持ち主だと感じています。ヒトラーに対して無条件で優しく接しているように見えて、実は全然そうではなく、芸術を志す若者として彼は彼でとても複雑な心でいるとも思うんですよね。クビツェクは画家ではなく、音楽家を目指しているのですが、出自としては家具職人のお家に生まれた子どもだったんですよ。そう考えると、ヒトラーがいなかったら、芸術の道にも進まず、その生涯はガラリと変わっていたかもしれない。そういう意味でもクビツェクにとってヒトラーの存在は大きく、互いに足りないところを補い得るような関係だったのかなと思っています。
芳村 現代パートを演じる側からウィーンの登場人物の様子を見ていると、いろんなことを想像させられます。和やかな雰囲気もあれば、ギスギスしたムードになることもあって、僕たち現代人がそこに身を置くことでの発見もあるんですよね。これは演出面で高羽さんに言われたことでもあるのですが、タイムスリップする側がウィーンの空気に乗っかりすぎると、何かを見失ってブラックホールに突入しちゃう感覚もあって……。「生きている時間の違い」みたいなものが作品そのものの一つの見どころでもあり、挑戦でもあるなって。ウィーンの人々の動きがそのまま現代を生きる僕たちにも影響するというか。
――たしかに、歴史的な事実が忍ばされた作品なので、ヒトラーが後に行ったおぞましい出来事を知っている側と、まだ何者でもない在りし日のヒトラーしか知らない側という差もまた本作では大きなキーになりそうですよね。
川野 それは僕自身が役に向かう姿勢にも通じることで、2023年を生きる僕自身は現代を生きる美大生たち同様にヒトラーがしたことを知ってしまっているんですけど、1908年を生きるクビツェクは当然それを知らないわけで……。「ヒトラーは偉大な芸術家になる!」としか思っていない状態なので、現代におけるヒトラーへの視点を前提にお芝居をしてしまうと、意味合いが全く違ったものになるんですよね。
山﨑 そうですね。それは、アロンも同じかもしれない。「あいつ、なんか感じ悪いな」っていう印象はあっても、「こいつはたくさんの人を殺しているんだ」とは思わないわけだし、何より、本作はヒトラーがそうなるきっかけを食い止める物語だから。
川野 もちろんヒトラーの行いを擁護したり、肯定するつもりは全くないのですが、ステージ上でクビツェクとして対峙する期間だけはヒトラーの歴史を一時的に忘れてアプローチをしないと、クビツェクの思いが全く違うものになってしまう。そこは葛藤でもあり、課題でもあるのかなって思っています。
芳村 そういう立ち位置から繰り広げられるウィーンでのやりとりを見ていると、現代を生きる自分としても、そういった状態の学生を生きている朝利という役としても、つい涙が出てきてしまうんです。それと同時に、現代を生きる大学生としてもちょっとピンときていないところはあるというか、彼ら自身もヒトラーが大量虐殺をしたっていう事実こそ知っているけれど、その背景や行った出来事の一つ一つを熟知しているかと言えば、そうじゃない。なので、「ヒトラーのことを薄くしか知らない」という意味では近しいところもあるんじゃないかなって思ったりもしています。もちろん、彼らは色々と調べて理解はしていくんですけど。
芳村宗治郎
――作・演出の高羽さんも昨年のインタビューで、現代の高校生たちが「ヒトラーそのものを知っていても、アウシュビッツでの出来事を知らなかったりする」といった実情を現役の先生から聞いたことを受けて本作を着想した、というお話をされていました。
芳村 そういう意味でも、現実の残酷さを改めて思い知るというか、稽古が始まってから夜寝る前にそのことを考えていると、稽古場でのアロンやクビツェクの姿が思い浮かんで本当に泣いてしまったりするんですよ。
川野 わかります。クビツェクはあくまで彼の夢を純粋に応援する存在で、そのことに自分自身も支えられている、という関係性ですからね。
山﨑 金八先生だ……。人と人は支え合って人であるという……。
芳村・川野 金八先生……!?
――まさか金八先生が出てくるとは(笑)。でも、台本にもヒトラーを示す言葉に「それは、まだ何者でもない青年」というト書きがあって、そういう意味ではどこにでもいそうな等身大の若者の姿なのだと感じて、ヒトラーが何を以てヒトラーになったのか、を考えさせられたりもしました。
山﨑 そうなんですよね。だから、僕自身もライバルという関係ではあるけれど、ヒトラーに対して同級生のようなフラットな気持ちで投げかけをしたりもしたいと思っているんです。「一緒に頑張ろう!」みたいな、ただの若者同士のやりとりとして。同時に、そんな状態からだんだん世の中が悪い方向にいって街の雰囲気も変わっていく、っていうのがこのお話の大きなうねりだとも思います。アロンがユダヤ人というアイデンティティを背負って発するセリフもたくさんあるので、そういった背景についても考えたいし、考えていただけたらとも思いますね。
■年齢を経た作品、時を越えて生まれる共感
――時間を経たからこその作品の練度、それぞれの役柄への追求について貴重なお話がたくさんお聞きすることができました。最後にここからの稽古で高めていきたいこと、上演に向けての展望や見どころをお聞かせいただけますか?
芳村 出演者全員の個性が見事に違うことがこのカンパニーの強みだと思います。同時に「そのぶつかり合いを渋滞しないように届けないといけない」とも感じます。今まさにそういった部分を高羽さんが一人一人、1シーンずつ修正して下さっているんですよね。だから、安心して積み重ねていきたい。去年の稽古で作った下地を元に、色の塗り方を変えたり骨組みを繊細にするといった工夫をしているので、作品そのものの年齢が上がっている実感があります。みんなの年齢や経験が重なって、作品そのものの厚みになっている。個性の強いキャラクターたちによって生まれていく相乗効果が気持ちよくハマるように、ますます高めていけたらと思います。
川野 観客の皆さんと同じ現代を生きる美大生たちだけでなく、クビツェクもアロンもヒトラーもウィーンの市民の人たちもみんなそれぞれがコンプレックスや葛藤や悩みを抱えているんですよね。「これを成し遂げたいけど、成し遂げられない」とか「これを持っていたのに奪われてしまった」とか、そういう別々の悩みが人物の数だけあって……。それって、時代を問わず今を生きる僕たちにも通じることで、笑顔で過ごしているけど本当は悩んでいたりもするじゃないですか。例えば、「これが得意だけど、仕事にできない」とか「これを仕事にしたかったけど、才能がなかった」とか。そんな風に見る人によって様々な共感が生まれる作品だと思っています。
山﨑 今の若い世代の人たちって、将来やりたいことやなりたい自分の明確なビジョンやイメージが持ちづらいのかなって感じることがあって……。美大生の僚太とかはそういう状態をすごくリアルに背負っているキャラクターだと思うんですよね。対して、1908年のウィーンで芸術を志す若者たちには「泥水啜ってでも画家になってやる!」っていう雑草魂みたいなのがあって、その様子に僚太たちが影響を受けていったりする。そういう意味では、「夢」や「才能」というのも本作の大きなテーマだと思うので、若い世代の方にも是非刺激を受けてもらえたらと思います。
芳村 あと、小ネタや伏線が多く仕掛けられているのもこの作品の魅力ですよね。「ここがそこに繋がってるの?」っていう驚きや発見もあるので、なるべく聞き逃さず、見逃さず、予想をする楽しみも感じてもらえたらと思います!
山﨑 そうですね。何よりシンプルに物語がめちゃくちゃ面白いんですよね。僕は最初にあらすじを読んだ時に思わず「おもしろっ!」って言ってしまったんですよ(笑)。なので、構えずに劇場に来ていただいて、楽しんでもらえたらと思います。
川野 普段はあまり演劇を観ないという人にも楽しんでもらえる作品なので、いろんな境遇の方にこの人間ドラマが響くといいですよね。タカハ劇団は誰もに手が届く、バリアのない公演を目指しているカンパニーなので、そういった意味でも幅広い方に届けられたらと思っています。ぜひ、お楽しみに!
取材・文/丘田ミイ子 写真/塚田史香
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2023年9月22日(金)~10月1日(日)俳優座劇場にて上演する、方南ぐみ主催、舞台『あたっくNO.1』のキャストビジュアルと配役が発表された。
本作は、2001年に初演、その後、幾度も再演を行いまた方南ぐみの主催公演だけでなく、劇団EXILEが同作の公演を行うなど、高い評価を受けている、日記を基に綴る感動の物語。コロナ禍では、読み聞かせという形でも上演を行っていたが、今年は満を持しての舞台上演となる。
作・演出を務めるのは、劇団旗揚げから現在まで「方南ぐみ」企画公演作品の作・演出を全て手掛けてきた樫田正剛。映画、ドラマの脚本をはじめ、作詞家でもあり漫画原作、小説家として幅広く活動する樫田が伯父の日記を手にしたことがきっかけで、この物語を執筆することになったそうだ。
真珠湾攻撃に向かう潜水艦イ18号の艦内で綴った日記、そこには青春がつまっていた。物語は戦争なのですが、この時代背景を忘れてしまうほど、潜水艦イ18号乗組員たちはイキイキとしている。冗談が好きで、負けず嫌いでライバル心が強く、人を思い、スケベで、笑って笑って号泣して、そして心温まるストーリーとなっている。
出演者は、朝倉伸二、安西慎太郎、上田堪大、小松準弥、永岡卓也、別府由来、牧田哲也、水谷あつし、山田ジェームス武、横尾瑠尉、吉澤要人(原因は自分にある。)。
開幕を間近に控え、全キャスト、潜水艦イ18号乗組員である日本軍の軍人。キャストビジュアルでは、軍服を身に纏う姿が公開となった。
昭和16年。冬。広島県呉軍港に集合した男たちは、目的も行き先も告げられず潜水艦イ18号に乗艦し、祖国を離れた。
出航後の艦内で行き先と目的を知らされた。
行き先は「ハワイ真珠湾」。目的は「戦争」。
そのとき男たちは「敵に不足なし」と叫んだ。
勝つ気なのだ。潜水艦イ18号には特殊潜航艇と呼称される二人乗りの小さな潜水艦が搭載されていた。
戦争とはなにか。人生とはなにか。祖国とはなにか。
男たちの青春グラフティーが潜水艦の中で繰り広げられる。
キャストビジュアル ※五十音順
渡久保 権太(主計兵曹長)役 :朝倉伸二
北 吾一(少尉)役:安西慎太郎
古瀬 繁道(中尉)役:上田堪大
柏田 勝杜(兵曹長)役:小松準弥
寺内 一郎(中尉)役:永岡卓也
二本柳 肇(一等兵)役:別府由来
村松 秀明(軍医大尉)役:牧田哲也
宇津木 真(整備兵曹長)役:水谷あつし
大滝 鉄男(少尉)役:山田ジェームス武
永井 実(二等主計兵曹)役:横尾瑠尉
横川 寛範(一等兵)役:吉澤要人(原因は自分にある。)
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2023年12月7日(木)~24日(日)新国立劇場 小劇場にて、新国立劇場 2023/2024シーズン 演劇『東京ローズ』が上演される。この度、新国立劇場 演劇芸術監督で翻訳を手掛ける小川絵梨子と演出の藤田俊太郎からコメントが届いたので紹介する。
本作は、全ての出演者をオーディションで決定するフルオーディション企画の第6弾。企画初めてのミュージカル作品で、2019年にイギリスのBURNT LEMON THEATREが製作した『東京ローズ』の日本初上演作品でもある。
太平洋戦争時、米兵の士気を失わせるため、日本が放送したプロパガンダ放送「ゼロ・アワー」。正体不明の女性アナウンサーたちは、「東京ローズ」という愛称で呼ばれ、米兵のラジオアイドルともいえる存在に。終戦後、アメリカ人記者たちの「東京ローズ」の正体探しが加熱する中、ある一人の女性が名乗り出た。——米国籍、日系二世のアイバ・トグリ(戸栗郁子)。
『東京ローズ』は、このアイバ・トグリが戦中戦後の歴史の波に飲み込まれながら、アメリカと日本、二つの祖国にアイデンティティを引き裂かれ、自身の権利を奪われながらも、決してあきらめることなく闘う姿を、女性6名のキャストによって描くミュージカル。
翻訳は新国立劇場 演劇芸術監督の小川絵梨子が手掛け、演出は新国立劇場では『東京ゴッドファーザーズ』(2021年)で緻密な物語の世界観を丁寧に描き出した藤田俊太郎が務める。
2022年12月から始まったオーディションには936名の応募者がエントリーし、二度にわたる映像審査を経て、1月下旬から2月初旬にかけて一次、二次選考を実施し、飯野めぐみ、シルビア・グラブ、鈴木瑛美子、原田真絢、森 加織、山本咲希の6名が選ばれた。
(上段左から)飯野めぐみ、シルビア・グラブ、鈴木瑛美子 (下段左から)、原田真絢、森 加織、山本咲希
今回の藤田による演出では、主人公アイバを6人がリレー式に演じる。そして、男と女、アメリカと日本、差別する側とされる側、裁く側と不当にも裁かれる側、相反する立場の役柄を6名全員で演じ分けていく。耳に残るパワフルな楽曲、バンドの生演奏、そして圧倒的な歌唱力を誇る6名の歌声が、アイバ・トグリの物語を現代へと蘇らせる。
“Who is Tokyo Rose?”
アイバ・トグリ(戸栗郁子)は1916年にアメリカで生まれアメリカで育った日系二世。日本語の教育を受けることなく1920~30年代のアメリカで青春を過ごした。
叔母の見舞いのために25歳で来日し、すぐに帰国するはずが、時代は第二次世界大戦へと突入。アメリカへの帰国も不可能となってしまう。そこでアイバは、母語の英語を生かし、タイピストと短波放送傍受の仕事に就く。戦争によって起こる分断や、離散、別れ。多くの人々を襲った不幸がアイバ自身とその家族の身にも降りかかる。
やがてラジオ・トウキョウ放送「ゼロ・アワー」の女性アナウンサーとして原稿を読むことになったアイバ。彼女たちをアメリカ兵たちは「東京ローズ」と呼んだ。
終戦後、アイバが行っていたことは、日本軍がおこなった連合国側向けプロパガンダ放送であったとされ、本国アメリカに強制送還され、国家反逆罪で起訴されてしまう。
本国アメリカから、戦中日本の悪名高きラジオアナウンサー「東京ローズ」であった罪を問われることとなったアイバ。彼女は本当に罪人だったのか…?
翻訳 小川絵梨子 コメント
『東京ローズ』は、BURNT LEMON THEATREが制作したミュージカル作品です。今年の一月にBURNT LEMON THEATREの劇作家、作曲家、演出家の方々にお会いする機会があり、この度の新国立劇場での公演を大変喜んで下さっていました。また翻訳等で質問があればいつでもどうぞ、とあたたかく仰って下さり大変にありがたく、心強く思っております。アメリカ国籍を持っていた『東京ローズ』の主人公は太平洋戦争後に敵国に加担としたとして逮捕され、国家反逆罪で法廷に立たせられました。その後、有罪判決を受け国籍を剥奪されますが、一方、日本で働いていた頃には敵性外国人と見做され、警察から圧力をかけられていたといいます。国家同士の戦争によって自らの存在を否定され、激しい人種的偏見によって二つの国で尊厳を奪われた個人の物語。この『東京ローズ』は決して過去のものではなく、今の時代の物語でもあると思っております。
演出 藤田俊太郎 コメント
新国立劇場フルオーディション企画第6弾。オーディションを通して、日々大きな喜びを感じました。歌唱映像で参加してくださった936名の歌声には魂、唯一無二の魅力がありました。全員とお会いすることは叶いませんでしたが、対面での選考を共にした女優の演技者としての実力に心が熱くなりました。素晴らしい役者の力、演劇の力をあらためて感じて震えるような気持ちです。
主人公の日系二世アイバ・トグリ(戸栗郁子)は生涯を通じて翻弄され続けます。「東京ローズ」と呼ばれ、ラジオのアナウンサーとして、祖国アメリカ合衆国から反逆罪に問われます。本人はアメリカ軍人に対するプロパガンダ放送ではないと主張しましたが、戦争と人種差別の犠牲となったアイバは国籍を奪われました。それでも後悔はない、人を恨まないと、アメリカ人として信念を貫きました。収容所で亡くなった母親、財産を全て奪われた父親、家族の存在、ルーツ、語った真実は今を生きる私たちに多くのことを教えてくれます。戦前、戦中、戦後。太平洋戦争の時代と格闘し、強く生きた一市民の姿を板の上に克明に焼き付けたいと思います。
出演者は女性だけです。6人がリレー式にアイバを演じ、全員でテーマを背負います。男性と女性、アメリカ人と日本人、差別する側とされる側、終戦後のアメリカでの裁判で、裁く側と不当にも裁かれる側を演じ分けます。台本、音楽、身体、テーマにカンパニー皆でとことん向き合いたいと考えます。演劇の言葉、新しい価値観を模索する可能性に挑戦をしたいと思います。観客の皆様には、新しいミュージカルの誕生を是非劇場で楽しんでいただけたらと思っています。
最後になりましたが、この作品を創り、私たちに日本初演の機会を与えてくれたBURNT LEMON THEATREに心からの感謝と敬意を込めて。
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