『あいつが上手で下手が僕で』シーズン3、舞台第一弾は「決戦前夜篇」 ビジュアルや公演詳細が解禁

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2021年から日本テレビほかにてテレビドラマが放送され、また舞台化されてきたプロジェクト『あいつが上手で下手が僕で』(通称:カミシモ)のシーズン3、第一弾の舞台ビジュアル、また公演詳細が発表になった。

『あいつが上手で下手が僕で』は、お笑い界という大海原に揉まれ、マストが折れ、漂流した者が最後に辿りつく場所「湘南劇場」に集まった芸人たちの物語。絶体絶命絶望手前の状況で、相方や仲間たちと売れることを夢見て奮闘する芸人青春群像劇。2024年には、シーズン3として、5月に舞台公演、7月期にテレビドラマ、そして11月に舞台公演が決定している。

5月公演のタイトルは舞台『あいつが上手で下手が僕で』-決戦前夜篇-。2024年5月3日(金・祝)〜12日(日)東京・IMMシアター、5月18日(土)〜19日(日)大阪・サンケイホールブリーゼにて上演する。出演者は、陳内将、梅津瑞樹、溝口琢矢、大平峻也、木津つばさ、中尾暢樹の3コンビ6名。

「決戦前夜篇」で描かれるのは、アマゲン、ノノクラゲ、ねあんでるの3コンビ。最も権威あるお笑い賞レースである「38(サンパチ)ファンタジスタ」の予選大会に出場するため、会場近くの民宿で偶然居合わせた6名の芸人。祖父から民宿を継いで欲しいと頼まれている現多(陳内将)と任務を達成させ未来から帰還を命じられている天野(梅津瑞樹)からなるアマゲンは、芸人を続けていけるかどうかの岐路に立っている。コンビ内格差が問題となっていたノノクラゲは、じゃない方芸人だった東雲(溝口琢矢)がプチブレイク、逆に忙しかった狭間くらげ(大平峻也)は全然で、逆コンビ内格差が生まれ関係性は一層不安定に。ドバイに進出し順調に思われていたねあんでるは、SNSでの見え方とは裏腹にドバイで全く上手くいかず口もきかないほどの険悪コンビになっている。初の3回戦に進出し、人生を賭け挑む決戦の前夜から当日までの物語。果たして彼らの行末は……。

明日1月10日(水)からは、陳内、梅津が出演しているドラマシーズン1の再放送が日本テレビにて始まる。リアルタイムで見ていた方も、シーズン2から見ていた方も、見たことがない方も、この機会にカミシモを楽しもう。

また、本日1月9日(火)21:00から、オフィシャル最速先行販売の申し込み受付がスタートするので、こちらもチェックしよう。

キャスト コメント

■現多英一:陳内将
皆さまこんにちは。新年なので 『甘』酒飲んで『げん』担ぎ。どうもアマゲンのゲン担当、現多英一です。
5月の舞台は我々アマゲンとねあんでる、ノノクラゲと言ったフレッシュな二組と共に物語を紡ぎます。
私、ドラマ一期の最終話で言っちゃいました。カッコいいこと。
『アイツら(後輩たち)に良い背中見せてあげたかった。』
…みたいなこと。そんな風なことを、カッコつけて言ってしまったからには!
ただの最年長で終わるわけには行かないよね。みんなが笑顔で幸せになれる期間を命懸けで作ります。
もちろん僕の下手の無表情でクールな相方のこともね。
ご来場心待ちにしてます!

■天野守:梅津瑞樹
こんにちは。ぼく天野です。(役の梅津瑞樹です)
ドラマ「カミシモ」シーズン3制作発表の興奮も冷めやらぬ中、舞台『カミシモ』が再びやってきてしまいました。
毎度毎度、また次回作でお会いしたいなという淡い期待を込めて「未来で待ってます」なんて嘯いていましたが、ちゃんと来てますね、未来。
しかもなんとアマゲンが真ん中にいるじゃない、無駄にゴージャスで勢いのあるキービジュアルのど真ん中に。堂々と。
自他共にマイナー(?)コンビと認識していたのにも関わらず。こんなことをしたら最後、調子に乗って芸風までも変わってしまうのでは。

■東雲嵩紀:溝口琢矢
東雲嵩紀役をやらせていただきます、溝口琢矢です。今年もノノクラゲとして、また峻也くんの隣に立てることを嬉しく思います。彼に嫌われない限り僕はずっと隣に立ち続け、喋り続けたいと思います。……という愛重めの冗談はさておき。僕らノノクラゲはカミシモシーズン2からの参加ですが、先輩方に負けないように、そして2人でパワーアップした姿をお見せできるように、気を引き締めて臨みます。何より、ドラマで多少の絡みはあったものの、今回初めてガッツリと絡ませていただく先輩方との化学反応も楽しみです。
皆様に笑いと感動をお届けできるように精進して参りますので、何卒よろしくお願い致します。劇場でお待ちしております!!

■狭間くらげ:大平峻也
久しぶりのカミシモ、ノノクラゲ楽しみです!!
自分がもし少し違う道を選んでたとしたら こうだったのかな〜とか考えながら役作りをしていくのがとても楽しくて、
コンビとして一蓮托生の2人の人生、心強くもあり、たまに鬱陶しくもあり笑
お互いを思うからこそのすれ違いと、心が一つになった時の爆発力と、
そんな芸人ノノクラゲの人生をまた歩めること本当に嬉しく思います。
東雲、くらげの新たなストーリー、精一杯紡がせていただきますので応援よろしくお願いします!!

■千波未明:木津つばさ
ねあんでるぅぅぅぅぅ、ふっかぁぁぁぁぁぁぁつ!!!!!!!! シーズン2の最後にはドバイへ行ったヒュウィゴー達、カムバックしてどうなってるのやら、そしてなんだい、Show(賞)レースにチャァァァレンジするのかい? バンバンとだったらどこまでもフライアウェイできるに決まってるチェックメイトだカモォォォン!!! チェケラ!!!
というわけで、シーズン3も信頼する皆様とそしてお客様と素敵な物語を紡げたらなと思いますので何卒宜しくお願い致します。

■黒旗晩:中尾暢樹
カミシモシーズン3!! 遂に帰ってきます! 
ねあんでるのバンバンでぇす!! どうも中尾暢樹です。
今回はまた新しいキャストの組み合わせでどんな内容になるのか。前のドラマでは、ねあんでるはドバイに行って終わりましたからね‥笑 
シーズン1とシーズン2のキャストが混ざることで、違った雰囲気の内容になるのではないでしょうか。楽屋で毎日いろんなことを捻り出していた日々が懐かしいです。 今年もかましますカミシモ。 
去年、出来上がったコンビネーション。 俺らの世界観で冠する王位継承!! 目指せ頂点! 笑うの当然! 最高の公演! 頼むぜ応援! センキュッ!!

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現在配信中のJUVENILEが歌うTVアニメ『望まぬ不死の冒険者』オープニングテーマ「IMMORTAL」のアニメ映像を使ったAnimation Music VideoがYouTubeで公開された。

 

JUVENILE「IMMORTAL」

JUVENILE「IMMORTAL」

TVアニメ『望まぬ不死の冒険者』キービジュアル (C)丘野優・オーバーラップ/望まぬ不死製作委員会

TVアニメ『望まぬ不死の冒険者』キービジュアル (C)丘野優・オーバーラップ/望まぬ不死製作委員会

音楽プロデューサーやコンポーザー、TALKBOXプレイヤーなど、様々な顔を持つJUVENILE。「IMMORTAL」は切れの良いEDMとメリハリのあるメロディー、そしてJUVENILEの特徴とも言うべきTALKBOXが、一度耳にしたら忘れられない印象的な楽曲となっている。JUVENILEの「IMMORTAL」とともにアニメもチェックしておきたい。
 

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今年で設立20周年を迎え、数多くの名作・傑作アニメを世に送り出してきたアニプレックス。その歴史を彩った作品群を応援してくれたきたファンへ、感謝の気持ちを届けるスペシャルライブイベントが、1月7日に東京ガーデンシアターで開催された。オリジナル映像とキャスト陣の生朗読で綴られる名場面の数々と、アーティスト達の渾身のパフォーマンスの饗宴に沸き上がったライブの様子を配信バージョンにてレポートでお送りしよう。

■20周年の祝祭の幕開けは、鳴り響くピアノの調べと共に

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闇の帳に包まれた場内に数多のコンサートライトの灯りが点る東京ガーデンシアター。そのステージに力強いピアノの調べが鳴り響く。スポットライトに照らし出されたステージ上でピアノを弾くのは、国内外はもちろんYouTubeでも「かてぃん」のハンドルネームで活躍する人気ピアニスト・角野隼斗だ。

『空の境界』『Angel Beats!』『鋼の錬金術師』『化物語』『魔法少女まどか☆マギカ』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』『Fate/Zero』『鬼滅の刃 無限列車編』『Fate/Grand Order』『鬼滅の刃 遊郭編』『ぼっち・ざ・ろっく!』の印象深い名曲の数々を名場面の映像と共に立て続けに奏でていき、場内は大きな拍手に包まれた。そんな盛り上がりの中でスクリーンには20年の歴史を彩ってきたアニプレックス作品の名場面が流れ、最後にライブタイトルが映し出されて、いよいよライブの幕が開かれた。

・魔法科高校の劣等生|Rising Hope / LiSA
・ソードアート・オンライン|crossing field / LiSA |松岡禎丞(朗読)
・Angel Beats !!|Crow Song / Girls Dead Monster(LiSA)

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まばゆい逆光のライティングと共にステージに登場したトップバッターは、数多くの作品を力強い歌声で彩る人気シンガー・LiSAだ。未来へと疾走する気持ちを唄った『魔法科高校の劣等生』OPテーマ「Rising Hope」をステージに吹き上がる炎と共に熱唱。

「アニプレックス20周年記念アニバーサリーイベントへようこそー!」

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スタートから熱い声援を送ってくれたファンへの挨拶から、ステージには『ソードアート・オンライン』シリーズでキリトを演じる松岡禎丞が登場し、キリトの必殺技のかけ声を合図にOPテーマ「crossing field」がスタート。スクリーンに映し出される名場面と共に力強い歌声が響き、間奏では松岡禎丞が戦いの覚悟を決めるキリトのセリフを演じて大きな歓声が上がった。

そしてLiSAのステージのラストを飾るのは、彼女が「アニメと出会った最初の曲」である『Angel Beats!』の「Crow Song」。劇中に登場するバンド・Girls Dead Monsterのボーカル&ギター・ユイの歌唱担当を務めた彼女が、7年ぶりに生バンドと共にガルデモとして熱唱。客席とのコール&レスポンスも交えながら、場内の空気を熱く盛り上げた。

・あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない|青い栞 / Galileo Galilei|茅野愛衣(朗読)

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『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』のエンディングテーマ「Secret Base~君がくれたもの」が流れる中、ステージにはめんま(本間芽衣子)を演じた茅野愛衣が登場。スクリーンには最終回でめんまが超平和バスターズの仲間達に送ったお別れの手紙が映し出され、それをめんまが読み上げていくのをファン全員が静かに聴き入った。

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そしてラストに手紙を抱えためんまの姿が映し出されると、スクリーンの向こうからGalileo Galileiが登場。憂いと優しさに満ちたボーカルで『あの花』の切なくも温かな世界を唄い紡いだ。

・夏目友人帳|茜さす / Aimer|神谷浩史(朗読)

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「小さい頃から時々、変なものを見た」

『夏目友人帳』シリーズではおなじみのナレーションをステージに登場した神谷浩史(夏目貴志役)が生で朗読。そして妖怪達に名前を返す際の口上「我を守りし者、その名を示せ」「君へ返そう。受けてくれ」を語り終えたところから、静かに第5期EDテーマ「茜さす」へと繋がっていく。

秋の夕暮れに今はもういない愛する人への思いをハスキーなバラードを、孤独だった夏目に仲間や家族、そして妖怪達との絆が生まれていく名場面と共に、Aimerが情感たっぷりに唄い上げていく。そしてラストでは友達と「さよなら」の挨拶を交わすシーンが繋がっていき、最後に夏目の「帰ろう、先生」の生セリフと共に家へと帰る夏目&ニャンコ先生の姿でステージは暖かな空気と共に締めくくられた。

・Fate/stay night [Unlimited Blade Works]|Brave Shine /Aimer|川澄綾子・杉山紀彰・下屋則子(朗読)
・Fate/stay night [Heaven's Feel]|春はゆく /Aimer|川澄綾子・杉山紀彰・下屋則子(朗読)

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スクリーンには『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』での桜と士郎の日常のやりとりが映し出され、二人を演じる杉山紀彰・下屋則子の生朗読のセリフが重なっていく。そしてセイバーと士郎の出会いへと場面が映り、セイバーの名セリフ「問おう。あなたがわたしのマスターか」がセイバー役・川澄綾子の生朗読で場内に響き、士郎との契約が成されたシーンから主題歌「Brave Shine」へとなだれ込んでいった。

聖杯戦争の激闘の映像と共に、愛する人を守りたいという思いが静かながらも力強いボーカルで唄い上げられる。間奏では再び士郎とセイバーのやりとりが生朗読で演じられ、セイバーの「エクスカリバー!」に士郎の「行くぞ、英雄王。武器の貯蔵は十分か」かの名セリフも生朗読で披露されて場内も熱く盛り上がった。

歌が終わり、スクリーンに映し出された『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』のロゴがノイズと共に、もう一つの物語『Fate/stay night [Heaven's Feel]』へと変化する。スクリーンには桜にまつわるエピソードをメインとした名場面が流され、幻想的な調べと共に、今は会えない愛する人への悲しい想いを語る歌が、桜の気持ちとリンクするように情感あふれるボーカルで紡がれていく。そして最後は士郎に「幸せか?」と問われて「はい」と応える桜の生朗読で締めくくられ、場内は大きな拍手に包まれた。

・うる星やつら|トウキョウ・シャンディ・ランデヴ / MAISONdes feat.花譜, ツミキ|神谷浩史・上坂すみれ(朗読)

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今イベントに招待されたものの、あたるの姿を見失ってしまったラム・上坂すみれがステージに登場。場内のファンの多さに驚きながらも、みんなにもあたるを探すのを手伝ってもらうために「ダーリーン!」のコール&レスポンスを繰り返して場内を盛り上げる。

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その呼び声に引き寄せられるようにあたる・神谷浩史がステージに登場。場内を見渡しながらナンパに勤しむが、ラムに見つかりお約束のように電撃のえじきに。そんな神谷の衣装の胸ポケットには、第10話「君去りし後」に登場したラムのマスコットが仕込んであるといったファンには嬉しい演出も。

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そんなやりとりの後に、MAISONdes feat.花譜, ツミキによるEDテーマ「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」がスタート。ステージ上にはバーチャルシンガーである花譜がVRで映し出され、ツミキのパワフルなドラミングと共にパフォーマンスを披露。自分の想いに応えてくれない男へぶち切れる女の子の気持ちを畳み掛けるようなリリックで熱唱した。

・俺の妹がこんなに可愛いわけがない|irony / ClariS
・リコリス・リコイル |ALIVE /ClariS|安済知佳・若山詩音(朗読)

続いてスクリーンに映し出されたのは『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の桐乃と黒猫。このイベントに遊びにきたという二人からの20周年おめでとうの挨拶と、自分達のアニメが始まった13年前を懐かしむ会話が名場面と共に繰り広げられる。そして場内のファンに、今でも自分達と作品を好きでいてくれるかと問いかけに大きな声援が起きると、それを合図にClariSによるOPテーマ「irony」がスタート。息の合ったシンクロダンスと懐かしの名場面と共に、ClariSならではの美しいハーモニーで好きな相手へなかなか気持ちの届かないもどかしさがポップに可愛く唄い紡がれていく。

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来場してくれたファンへの挨拶を経て始まった次のナンバーは、『リコリス・リコイル』OPテーマ「ALIVE」。前曲から一転してのスピーディーで力強いメロディと共に繰り広げられるボーカル&ダンスで、己の生き様を示すために戦う千束とたきなの気持ちを熱唱。さらに間奏では錦木千束役・安済知佳と井ノ上たきな役・若山詩音がステージに登場し、本編クライマックスでの二人の感情がはじける名シーンを、映像と共に生朗読で熱演して場内を熱く盛り上げた。

・鋼の錬金術師|メリッサ/ポルノグラフィティ

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スクリーンに西暦のカウンターが映し出され、勢いよく数字が巻き戻り2003年でストップする。この年がアニプレックスの誕生した年であり、その幕開けを飾ったTVアニメ『鋼の錬金術師』がスタートした年でもある。そしてスクリーンにはエドとアルの兄弟が辿った旅路に想いを馳せるPVが流れ続け、それが終わると同時に逆光のシルエットの中で二人のアーティストがステージに現れる。そしてスポットライトが照らし出したのは二人の正体は、『鋼の錬金術師』OPテーマ「メリッサ」を唄ったポルノグラフィティ! 思わぬシークレットゲストの登場に、大きな歓声が場内に響き渡った。悲しみの過去を振りきり新たな生き様を見つけだしていく感情を、ボーカル・岡野のパワフルな歌声と、ギター・新藤の迫力あふれるギター演奏が紡ぎ出していき、「もっと! もっと!」と歓声を煽る岡野のパフォーマンスも手伝って、場内のテンションは天井知らずに上がっていく。さらに配信では場内に巨大な錬金術の魔法陣が浮かび上がるAR演出も加わり、最高の盛り上がりでライブ前半戦のステージは締めくくられた。

■生朗読と映像のクロスオーバーが創り出した極上のライブ空間

休憩明けの会場ではUVERworldが登場して『青の祓魔師』から「CORE PRIDE」「Eye's Sentry」、『BLOOD+』から「Colors of the Heart」を披露。そして配信も再開して、いよいよライブも後半戦に突入。

・化物語|sugar sweet nightmare / 羽川 翼(CV.堀江由衣)|神谷浩史・斎藤千和(朗読)

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スクリーンに劇場アニメ『傷物語』での阿良々木暦と羽川翼の出会いが映し出され、そこから始まる二人の物語が紡がれていく。そして映像はTVアニメ『化物語』での阿良々木と戦場ヶ原ひたぎの出会いへと繋がり、今回のイベント用に作られた特別動画と共に朗読劇がスタート。ツンデレならぬツンドラ気味のひたぎに、振り回されながらも引かれていく暦。だが、彼女よりも先に暦と出会い想いを寄せていた翼はその気持ちを押し殺し続けてしまい……。そんな彼女を描いたエピソード「つばさキャット」へと映像が至ったところで、羽川翼役・堀江由衣が猫のダンサー二人を従えて登場し、OPテーマ「sugar sweet nightmare」のライブがスタート。『化物語』らしいキレのあるカット割りのPVと共に、暦への恋心を押し殺しながらも募らせていく羽川の気持ちを、愛らしくも不穏に唄い紡ぎ、羽川翼の物語を濃厚に凝縮したステージを作り上げてみせた。

・るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-|切っ先 / Reol|斉藤壮馬・高橋李依(朗読)

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ステージに緋村剣心役・斉藤壮馬と神谷薫役・高橋李依が登場し、第一話ラストの剣心が道場の世話になる決心をする名シーンを再現。そこから始まるドラマに合わせるようにReolが登場してOPテーマ「切っ先」を披露。

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戦闘シーンメインのPVと共に、ぶつかり合い傷つけ合う想いの交錯を剣撃に見立てた歌を、クールなボーカルで激しく唄い上げる。

そしてステージでは再び朗読劇がスタート。新たな戦いに薫を巻き込まないために、道場から去ることを剣心が告げる第1期最終回のラストを、迫真の朗読と別れを告げた斉藤壮馬がライティングで闇に消えるなどの凝った演出で見せて、今年放送予定の第2期への期待も高まるステージとなった。

・天元突破グレンラガン|空色デイズ / 中川翔子|小西克幸(朗読)

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「さあ行くぜ! 天元突破グレンラガンだ!」

中川翔子の力強いゲキと激しいロックのビートに乗せて、明日へ向かって疾走する熱情を唄うアニソン定番ナンバーの登場に場内もヒートアップ。主人公・シモンのポーズに合わせるように人差し指を天に掲げ、胸に言葉が刻まれるような振り付けでパワフルに唄い上げていく中川の姿に大きな歓声が沸き上がる。そんなみんなの熱に応える様に、ステージにはカミナの衣装をまとった小西克幸が登場。

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「男の魂背中に背負い、不撓不屈の鬼リーダー! カミナ様とは俺のことだぁ!」
「お前が信じるお前を信じろ!」
「自分が選んだ一つのことがお前の宇宙の真実だ!」

曲のクライマックスに合わせてスクリーンに映し出されるカミナの名シーンに、力強い口上の生朗読が加わって、会場のすべてのファンがグレン団の一員になったかのように盛り上がる。そして歌が終わるのに合わせて、本編第二部クライマックスでカミナがシオンに送った別れの言葉で、熱いステージは締めくくられた。

「本当にあばよだ、いけよ兄弟」

・銀魂|曇天 / DOES

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スクリーンに映し出された「万屋銀ちゃん」のBGオンリー画面に場内が沸き上がり、新八・神楽・銀時おなじみの面々によるアーティスト紹介がスタートするが……

銀時「曲の力で俺達を結束させてくれた最高のバンドだ!」
神楽「略して「結束バンド」アル!」

いきなりのメタなパロディから始まり、その後も「万屋の呼吸、壱ノ型」や『化物語』の予告編風の掛け合いなど、アニプレックス作品絡みのネタトークが炸裂。さらにスクリーンが上がって紹介トークが終わりに近づくと、原作最終章が長々と続いたことを持ち出して自分達のトークが短くまとまるわけがないと自虐ギャグも。

神楽「私らがグズグスでも最後はあいつらが何とかしてくれるアル!」
銀時「いつでもこの曲が、バラバラの俺達の呼吸を合わせ結束させてくれた! 今日も頼むぜDOES!」

最後はきっちりと紹介を決めて、DOSEによる『銀魂』5代目OPテーマ「曇天」のライブがスタート。激しいギターのビートと共に叩きつけるように雄々しいボーカルで、重苦しい曇り空の下で鬱屈しながらも力強く生きる日々を重厚感たっぷりに熱唱してみせた。

・かぐや様は告らせたい|DADDY ! DADDY ! DO ! / 鈴木雅之 feat.鈴木愛理|古賀葵・古川慎(朗読)

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ステージに四宮かぐや役・古賀葵と白銀御行役・古川慎が登場し、名場面と共に生徒会の思い出を振り返っていくが、四宮の「好きなんです」という言葉をきっかけに、ハイテンションな恋愛頭脳戦モードがスタートし、その熱演に場内も沸き上がる。

そして曲のイントロに乗せての「今日こそあなたに言わせてみせる、好きだって!」というセリフから、ステージに鈴木雅之と鈴木愛理が登場。ソウルフルなメロディに乗せて、恋愛の駆け引きに溺れる男と女の熱情をダンスも交えて熱くセクシーに唄い上げた。そして最後は「アニソン界の永遠の大型新人」という名乗りと共に「W鈴木でした!」の挨拶で笑いを誘いながら、ステージを締めくくった。

・ぼっち・ざ・ろっく! |青春コンプレックス / 結束バンド(Vo.長谷川育美)|青山吉能・鈴代紗弓・水野朔・長谷川育美(朗読)

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ステージに後藤ひとり役・青山吉能/伊地知 虹夏役・鈴代紗弓/山田リョウ役・水野朔/喜多郁代役・長谷川育美ら結束バンドの面々が登場。ライブハウス・STARRYでアニプレックスからのライブのオファーについて話し合うが「あやしい会社からのライブのオファーが」「知らない会社ですね」「何の会社?」「あまり有名じゃなさそう」とメタなやりとりに場内からは笑いが巻き起こる。そしてライブ本番が近づき、キャパ8000人の東京ガーデンシアターに緊張しながらも、虹夏の「がんばろう! 楽しもう!」を合図に、いよいよライブがスタート。

結束バンドと同じギター・ベース・ドラムのみの編成での生演奏をバックに、明るい青春から目を背けながらも、それを追い求めるために壁をぶち破りたい爆発するパッションを、長谷川が熱いボーカル&パフォーマンスで熱唱。実際の結束バンドのライブを体感しているかのようなステージに場内も大きな歓声に包まれ、最後は「結束バンドです!」との挨拶から、ステージを走り回ってからのジャンプで決めてみせた。

・ぼっち・ざ・ろっく! |転がる岩、君に朝が降る / 結束バンド(Vo.青山吉能)

暗転した場内に静かなギターの前奏が鳴り響き、再びステージが照らし出されると、ステージ中央に立ち尽くす後藤ひとり役・青山の姿が。唄うナンバーは最終回のエンディングを飾った、キャラクターのネーミングモデルにもなっているASIAN KUNG-FU GENERATIONの名曲をカバーした「転がる岩、君に朝が降る」だ。

自分なりのやり方で世界に関わっていきたいという気持ちを綴った歌を、震えて立ち尽くしながらも一所懸命に訴えかけるように唄うその姿は、まさにぼっちそのもの。配信ではARで宙空に手描きの歌詞が浮かび上がる中、クライマックスに近づくにつれて歌声に力がこもり、拳を握りしめて前を見据えながら歌い終え、ラストは感慨深くステージを眺めながら笑顔で「センキュー」とメッセージを送り、ファンはそれに応える様に大きな声援を送った。

・魔法少女まどか☆マギカ|コネクト / ClariS|悠木碧 ・斎藤千和(朗読)

ライブもいよいよフィナーレが近づいていく。暗闇と静寂に包まれたステージをスポットライトが照らし、白いドレスをまとったClariSのアカペラから『魔法少女まどか☆マギカ』OPテーマ「コネクト」がスタート。

「大丈夫、きっと大丈夫、信じようよ」
「だって魔法少女はさ、夢と希望を叶えるんだから」

ステージに登場した鹿目まどか役・悠木碧と暁美ほむら役・斎藤千和による最終回でのやりとりの朗読を挟んで、歪んだ世界で仲間や友達との絆を術に戦い生き抜く気持ちをClariSが可憐に力強く熱唱。

歌と映像の内容に合わせて、配信ではAR演出で様々な魔法・輝き・花びらなど飛び交い、ラストの間奏では再び悠木碧と斎藤千和の朗読が重なっていく。

まどか「私の願いはすべての魔女を消し去ること、本当にそれが叶ったんだとしたら、私だってもう絶望する必要なんて無い!」

ほむら「たとえ魔女が生まれなくなった世界でも、それでせ人の世の呪いが消え失せるわけではない、悲しみと憎しみばかりを繰り返す救いようのない世界だけれど、だとしてもここはかつてあの子が守ろうとした場所なんだ……それを覚えている、けっして忘れたりなんかしない…だから私は闘い続ける」

そして最後はClariSの二人がまどかとほむらの絆を思わせる指切りを交わし、『まどか☆マギカ』の世界を濃縮したようなステージを締めくくった。

・鬼滅の刃 遊郭編|残響散歌 / Aimer|花江夏樹・小西克幸(朗読)
・鬼滅の刃 無限列車編|炎 / LiSA|花江夏樹・日野聡(朗読)
・鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編|紅蓮華 / LiSA|花江夏樹(朗読)

3時間近くとなったイベントもいよいよフィナーレ。その大トリを飾るのは、世界的な大ヒット作となった『鬼滅の刃』シリーズだ。

「おうおうおう、なかなかに盛り上がってるみてえだな! 全員いい面構えだ!」

ステージには宇随天元役・小西克幸が登場し、力強いゲキで場内を盛り上げていく。
「地味だ、地味過ぎる、全集中で盛り上げてくれよ!」とのゲキに応えてファンもさらなる力のこもった歓声を振り絞り、天元の「こっからはド派手に行くぜ!」の決めゼリフと共にライブがスタート。

AR演出で会場宙空にたくさんの提灯が並び輝く中、Aimerが登場し、『鬼滅の刃 遊郭編』OPテーマ「残響散歌」を熱唱。悲しみを抱えながらも力強く戦い突き進む気持ちを唄うオリエンタルロックで場内を熱狂に包み込む。さらに歌のクライマックス前には小西克幸に加えて竈門炭治郎役・花江夏樹も登場してラストバトルを生朗読で再現。「燃やせ! 燃やせ! 燃やせ! 心を燃やせ!」「渾身の一撃じゃ足りない! その百倍の力! ヒノカミ神楽!!!」からの絶叫に大歓声が巻き起こる中、曲もクライマックスへとなだれ込み、ド派手で迫力満点な祭りのステージが終わった。

「ああ…ここにいたいな、ずっと」

前曲の熱狂から一転して、静かなピアノソロをバックに花江夏樹の朗読が響く。シリーズを遡る形で進む次のステージは『鬼滅の刃 無限列車編』だ。炭治郎が家族と過ごす夢の世界と別れるのシーンを、静謐ながらも感情があふれる朗読で花江が演じ、「どんな時でも心はそばに居る!」のセリフから、LiSAによる主題歌「炎」へと繋がっていく。

ステージにかがり火が燃える中で、戦いの末の切ない別れをしっとりと情感たっぷりに唄い上げる。そしてクライマックスには煉獄杏寿郎役・日野聡が登場し、花江夏樹と共に猗窩座とのラストバトルを熱演。

「竈門少年、歯を食いしばって前を向け、己の弱さやふがいなさにどれだけ打ちのめされようと、胸を張って生きろ」

そんなセリフと共に歌もクライマックスを迎え、最後は煉獄の「心を燃やせ…」の言葉と共に締めくくられ、場内は大きな拍手に包まれた。

「あの時、俺がもっと強かったら、一瞬で強くなれる方法があったら」
「でもそんな都合の良い方法はない、近道なんて無かった」
「あがくしかない、今の自分が出来る精一杯で前に進む」
「宇髄さんから教わったものを、煉獄さんから受け継いだものを、みんなからもらったものを胸に、俺は強い柱に必ずなります」

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これまでの戦いで受け取ったもの、培ったものを糧にして、前へ進む決意を固める炭治郎のモノローグから、スクリーンには物語の始まり…『鬼滅の刃 竈門炭治郎 立志編』の映像が映し出され、イベントの最後を飾るOPテーマ「紅蓮華」のライブが始まった。

誰かのために戦うことを決意した炭治郎の熱い気持ちを、場内にAR演出で飛び交う「水の呼吸」「ヒノカミ神楽」のエフェクトと共に熱唱。間奏での炭治郎の鬼に対する悲しい思いや禰豆子のために戦う気持ちなどを花江夏樹が熱演も交えながら熱く唄いきり、最後はここまで声援を送ってくれたファンへの感謝を込めた、LiSAの「アニプレックス20周年おめでとー! ありがとうございましたー!」の挨拶ですべてのステージが幕を閉じた。

イベントのシメは、ピアノのメロディに乗せて出演者・スタッフ、そして歴代アニプレックス作品全ての映像とタイトルが流れていく。そして様々なキャラクター達からの「ありがとう」の言葉のシーンが映し出され、作品に関わり続けてきた人全てとファンへの感謝の気持ちが伝えられて、イベントは大団円を迎えた。

作品の映像や声優陣の生朗読をふんだんに盛り込んだ、20年間培ってきた歴史があるからこそ実現した今回の記念ライブ。これから21年目を迎えるアニプレックスが、どんな作品を積み重ねていき、いつか来るはずの次なる周年イベントではどんなものを見せてくれるのか? そんな未来に期待が高まる一夜となった。

取材・文:斉藤直樹

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劇作家の北村想が台本を書き下ろし、劇作家・俳優としても活躍する寺十吾(じつなしさとる)が演出を務めるシス・カンパニー公演『シラの恋文』が、昨年2023年12月の京都・福岡公演を経て、ツアー最終地となる東京公演が、2024年1月7日(日)に日本青年館ホールで開幕した(1月28日まで)。

本作で主人公・鐘谷志羅(かなたにしら)役を担うのは、2023年前期の主演ドラマ『罠の戦争』や、現在放映中のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』での演技も大きな話題を呼んでいる草彅剛。多方面で活躍する草彅は、1990年代より数々の舞台作品にも出演。シス・カンパニーでは2006年『父帰る/屋上の狂人』(彼はこの作品で読売演劇大賞優秀男優賞+杉村春子賞を受賞)、2008年『瞼の母』、2010年『K2』(堤真一との二人芝居)に続く4作目で、13年ぶりの出演となる。

共演には、昨年、読売演劇大賞・杉村春子賞を受賞したばかりの大原櫻子、本作で初舞台に挑戦している工藤阿須加、鈴木浩介、西尾まり、明星真由美、中井千聖、宮下雄也、田山涼成、そして段田安則、といった実力派揃いの魅力的な顔ぶれが集結。

『シラの恋文』は、北村想がエドモン・ロスタンの傑作戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』から想を得て書いたオリジナル戯曲だ。ロスタンの戯曲の主人公シラノは剣豪で詩人。自らの容姿に自信を持てず、美しい女性ロクサーヌへの恋心をひた隠しにして、別の若者とロクサーヌの恋を成就させるべく若者の恋文を代筆する。そんなシラノの人物像をベースとしながら、『シラの恋文』では近未来の日本に設定を大胆に置き換え、独創性豊かに描いた。その舞台は、美しい海を一望する高台のサナトリウム(結核療養施設)だ。ある晴れた日、テンガロンハットと古めかしい旅行鞄を手に鐘谷志羅がやって来る。さまざまな事情を抱える施設の住人たちや職員たちは、新参者の志羅を温かく迎え入れ、志羅はここで運命の出会いをする…。

これまでにもシス・カンパニーの「日本文学シアター」シリーズなど、北村作品の演出を幾度となく手掛けてきた寺十吾は、哲学的な表現や数学、物理学などの要素が盛り込まれることも常套で時に難解な北村作品に於いても巧みな演出手腕を発揮し、作家本人からの信頼も厚い。そんな北村戯曲及び寺十演出と今回初めて出会った草彅は、本作とどのように向き合い、取り組んでいるのか。また、作家や演出家、共演者の方達との交流や現在の心境などについて、草彅本人に話を聞いた(インタビューは福岡公演期間中の12月末に実施)。

シス・カンパニー公演『シラの恋文』 (舞台写真撮影:宮川舞子)

シス・カンパニー公演『シラの恋文』 (舞台写真撮影:宮川舞子)

── まず最初に、京都公演を終え、福岡公演を迎えられて、現在の手応えや率直なご感想をお願いします。

舞台ってやっぱり、お客様が入って完成するものなんだなぁ、というのを毎日実感していますね。良いものを更新している感覚で、「日に日に良くなってるなぁ」って思わずボソッと呟いてしまうような、ほんと幸せな空気が漂っている、そんな舞台になっています

── 最近の舞台では音楽劇が続いていらっしゃったので久々の会話劇になると思いますが、会話劇の面白さや、北村想さんの戯曲の魅力などありましたら教えてください。

はい、“北村想”だけに“そう”ですねぇ、って感じなんですけど(笑)。なんかちょっとフワフワとして全体的に掴みどころがないというか。志羅も含めてそういう役で、どういう意味なのかな?とか、その時その時でセリフから受ける感情も違っていたりするので不思議な魅力がありますね。僕のセリフだけじゃなくて他の出演者の方のセリフでも、なんかその一つのセリフが単体で分かれているような、ちょっと全体から浮いてるようなセリフなんだけど、最後まで通してみたら、それこそ“輪廻転生”のようにグルグルと上手く丸い円を描いてまとまりのある舞台になっていく感じで、毎回感じ方が違う。僕自身も「志羅」という役を通してそれを楽しんでいます​。

── 最初に台本を読まれた時の印象と、稽古初日に北村想さんご自身による“作家ホン読み”というのもあったそうですが、その時に感じたことだったり、実際に上演を重ねられてきて新たに感じたことなどはありますでしょうか?

このホンを想さん自身に読んでいただいたのは、自分で読むよりやっぱりわかりやすく、スッと浸透してきた感じがあって、とても有難かったです。あと、あまり頭で考えるものじゃなくて、感じるものなのかな、と。稽古の時から僕はずっと、「この芝居は演劇的だよね」って真面目な顔で言っているんですけど、心の中では何が演劇なのかよくわかってないで言っているっていう(笑)。そこを楽しんでいる感じがありまして

“輪廻転生”というすごく大きな、宇宙的な話が書かれているんですが、それを会話としてセリフに具現化して落とし込んでいて、想さんは天才ですよね。演じているとなんかちょっと賢くなれたような、日に日に頭が良くなってきている感じがありますね。「人間とは何だ」とか、根源的なことを言っているところが多いじゃないですか。だからちょっと難しいことを言っているように聞こえても、実はすごくシンプルなことを言っているんじゃないかな、と思っています

シス・カンパニー公演『シラの恋文』 (舞台写真撮影:宮川舞子)

シス・カンパニー公演『シラの恋文』 (舞台写真撮影:宮川舞子)

── 今回の作品はサナトリウムが舞台ということで、今の草彅さんのお話の中にも“輪廻転生”というキーワードも出て来ましたが、この作品の死生観に触れて考えていらっしゃることを教えてください。

日々生活する中でコロナ禍を乗り切ってきたこととか、みんな同じ経験を持っているわけですよね。そういうことも舞台上でちょっとじんわり思い出したりして、リアルな気持ちがすごく湧くんですよね。またそういう恐ろしいことが、もしかしたらこの先も、なきにしもあらずなのかな、なんて思ったり。ちょっとハッとするようなことも書かれている、すごいホンだな、と思って。もちろんフィクションではあるんですけど、その中に事実が含まれていたり、胸の中がザワザワしてしまうようなシチュエーションとかがあったり。

結核になられた方が、サナトリウムでみんな肩寄せ合いながら畑仕事をしていたりする様子も、現実にあるのかな、なんて思ったりすると、僕は志羅という役にすごく入れるというか、没頭できるというか。なので、毎日こうやって普通に、クリスマスだったり年末年始だとかを過ごせるというのは、改めて考えてみると本当に素晴らしいことですよね。普通に生きているとそういうことって忘れがちだったりしますけど、「死」というものは誰にでも平等に起こるもので、いつ訪れるかわからないわけであって、そういうことを考えると、やっぱり日常の中の幸せとかちょっとした出来事もすごくかけがえのない時間なんだなと、この舞台は今一度、僕にそういうことを教えてくれている感じがします。

── 志羅という人物は、周りの人々が思わず本音を話してしまうという不思議な性質の持ち主で、戯曲上では「それはテンガロンハットのせい」ということになっていますが、草彅さんは実際に演じられてみて、志羅という役の魅力について、どのように感じられていますか?

そうですね、「まぁテンガロンの力もあるけど、やっぱり志羅自身に何か人の話を引き出すような力がないといけないな」というのは演出の寺十さんからも言われていたので、なにかこう、志羅自身が儚げというか浮世離れしているようなところがあるんじゃないかな、そういう風に演じたいな、と思ってやっています。自分の死に対しても客観視しているところだとか、志羅にはちょっと不思議な雰囲気があるんですよね。なんかそういう人っていると思うんですよ、この人話しやすいな~、みたいな。そんな感じのイメージを持って演じていますね。

── 台本の中に剣術の場面もあり、「剣術を通して相手を知る」というようなことも書かれていますが、実際の殺陣のシーンはどのようになっているのでしょうか。

想さんが昔から剣劇がお好きで観ていたらしく、それでホンの中にも書かれているんですけど、稽古の時も想さんが来てくださって指導していただいて、だいぶ良くなっているんです。「体重のかけ方が違うよ」とか「もうちょっと腰落として」って、あたり前ですけど、もちろんすごくたくさん稽古して、先生に細かくいろいろ教えてもらって、毎日ちょっとずつ進化しながら。

その剣術にいろんな流派があるのも面白くて。僕はどこまで読み取れているかわからないのですが、想さんの深い思いが詰まっているんです。剣術の中に志羅の人生だとか、院長の湯之助さん(段田安則)や市ヶ谷ドクター(鈴木浩介)の人生も含まれていて、カッコいい男の闘いも見せ場になっているので、僕自身もとても楽しんでいます。

不思議な世界観ですよね。サナトリウムなのに剣術がみんなの習い事みたいになってる。そこら辺の設定もなんかもう謎すぎて、面白いなぁと(笑)。まぁでも、ダンスだって昔はなかったけど今は学校で習い始めるとかありますからね。そういうところは何か現実っぽいな、と思ったりもしています。

シス・カンパニー公演『シラの恋文』 (舞台写真撮影:宮川舞子)

シス・カンパニー公演『シラの恋文』 (舞台写真撮影:宮川舞子)

── 寺十さんの演出についてお伺いしたいのですが、草彅さんはこれまでもたくさんの舞台に出演されてきていろいろな演出家の方とお仕事をされてきたと思いますが、寺十さんの演出の特色であるとか、稽古場で感じたことなどありましたら教えてください。

寺十さんはご本人が役者さんでもあるので、実際にその役を演じて見せてくださるのが非常にわかりやすいですね。演出を受けながら、「この人やべぇな、芝居上手ぇな」って。だから演出家としての魅力ももちろんすごくあるんですけど、僕は存じ上げていなかったので、(役者としての)演技にも魅力があるっていうことがわかっちゃった、今回の演出で(笑)。だから寺十さんのことは、演出だけでなく、演者としても魅力的な方なんだなって思いましたね。

僕もそれなりに経験してきている中で、今まで考えたことはないですが、寺十さんの演出を見ていたら初めて「演出家って楽しそうだな。僕も演出とかやってみようかな」って思ったほどです。まぁ絶対やらないと思いますが(笑)。言葉で難しく説明してくださるよりも、本人がわかりやすく演じてくださるので、なんかそういう風に思ったんですよね。だから違う作品でもまたぜひご一緒したいな、と思いましたし、寺十さんが出演するお芝居も観てみたいなと。

── 寺十さんは想さんの作品をこれまで何作も演出されてきているので今作も深く解釈されていると思いますが、草彅さんがなるほどな、と思われた寺十さんの作品の捉え方や演出方法などはありましたでしょうか?

寺十さんじゃないと結構難しい部分ってあるんじゃないかな、と思っていて、やっぱり分かち合えてるんですよね、想さんと寺十さんが。それは今までの長い付き合いもあるだろうし、特に想さんが稽古場にいらして寺十さんと話している時のお二人の雰囲気に、言葉にしなくても分かり合えているようなところが垣間見えて。それこそ、芝居のセリフではない、行間だったりとか、想さんのホンのそういうところを演出できているんじゃないかな、って勝手ながら思っていました。

シス・カンパニー公演『シラの恋文』 (舞台写真撮影:宮川舞子)

シス・カンパニー公演『シラの恋文』 (舞台写真撮影:宮川舞子)

── 稽古場の雰囲気も明るい様子がパンフレットの掲載内容からも伝わってきますが、キャストの皆さんとコミュニケーションを取る上で意識されていることや、印象的なエピソードなどあれば教えてください。

本当にチームワークが良くて、皆さん真面目で優しくて、なんでこんなに嫌な人がいないんだろうな、って思うカンパニーです。僕の周りってなんかそういう(嫌な)人がいなくて、恵まれてるなと思って。嫌な人って1人ぐらいはいた方が面白くなるのかな、って最近は思うぐらいにみんないい人で。出汁とかりんごとかコーヒーとかくれるんですよ。差し入れとかもみんなで分けるし、ずっと舞台をやってたら食事に困らないんじゃないかな、と思って(笑)

── では最後に、東京公演に向けて皆さんにメッセージをお願いします。

京都から福岡を通して、どんどん舞台が良くなってきていて、もちろん毎回全力を出して臨んでいるのですが、やっぱりね、1回1回すごく進化して実りのある回を重ねているので、東京公演は全く別物になっているかもしれません。いつもその場その場、全力で本番なんですけど、やっぱり京都を経て、福岡を経験して、みんなのチームワークもより良くなってきてるので、最高の舞台が待っていると思います。東京でご覧になる皆さんには期待していただいて、「なんか期待外れだね」とは絶対に思わせない舞台になっていると思うので、ぜひとも楽しみにしていただきたいと思います。

草彅剛

草彅剛

取材・文=望月勝美

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エイベックス・マネジメント・エージェンシー株式会社が、所属俳優を起用した公演プロジェクト「ACTORS STAND」をスタートすることを発表し、第一弾公演は、2024年4月17日(水)〜21日(日)赤坂RED/THEATERにて行うことが決定した。

「ACTORS STAND」(アクターズ スタンド)は、「エイベックスの俳優陣が集う場」として、若手俳優を中心に演技経験を積んでいくための機会を自社で創出し、俳優とクリエイター陣の橋渡しとなることを目的に創設された。

4月より行われる『ACTORS STAND vol.1』は、新進気鋭のクリエイター陣をマネジメントするAOI biotopeとタッグを組みコンテンツを開発。自身も俳優として活動しながら、様々な作品の脚本や監督を務める大野大輔が演出と脚本を務める。

エイベックス所属の俳優と言えば、ドラマや映画で活躍する川栄李奈、飯豊まりえ、生見愛瑠らが代表されるが、本プロジェクトでは、メインキャストに演技経験が浅い若手俳優陣と舞台を中心に活躍する俳優陣が集結。第一弾は、学園をテーマにした作品とのことで、フレッシュな俳優たちの姿が期待出来る。

今作で主演を務めることになったのは、セブンティーン専属モデルとして活動しながら、『マルス-ゼロの革命』(EX・1/23スタート)にも出演が決定している平美乃理。

平の他、ドラマなどに出演するだけでなく、バイリンガルを活かしNHKラジオのパーソナリティも務める多才な花音や、元popteenモデルで舞台『おそ松さん on STAGE~SIX MENS SHOW TIME~』にも出演し活躍の幅を広げる福山絢水、SNS総フォロワー数320万人を誇る一卵性三つ子、佐藤三兄弟の次男・佐藤颯人と、期待の若手俳優陣が名を連ねる。

また、SOLIDEMOのメンバーとしてメジャーデビュー後、俳優としてドラマ『下町ロケット』、舞台『おそ松さん on STAGE~SIX MENS SHOW TIME~』に出演する中山優貴や、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン、『Les Misérables ~惨めなる人々~』など多数の舞台作品に出演する松村優、ドラマ『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』舞台『キングダム』などに出演した桑畑亨成、『仮面ライダーゼロワン』で注目を浴び、ミュージカル『薄桜鬼』シリーズや『弱虫ペダル』シリーズに出演する砂川脩弥など、舞台や映像作品に多数出演し、人気を博すエイベックスの先輩俳優たちも今作に参加。

さらに、元SKE48のメンバーで、ドラマ『推しが上司になりまして』や舞台タクフェス『晩餐』などに出演する高柳明音の出演も決まり今作に花を添える。

来春、エイベックス所属の同志でありながら多岐に渡るジャンルでそれぞれ活躍を見せるキャスト陣が集結し、大野の演出・脚本によって、どのような世界を創り上げていくのか。期待しよう。

出演者コメント

■平美乃理
初めての舞台なので自分にとって新しい挑戦となりますが、とても楽しみです! 先輩方や演出家さんの力をお借りして、たくさん学んで、自分自身も大きく成長できるよう、精一杯頑張ります!

■花音
最初にこの舞台のお話をいただいた時、これは自分にとって大きな挑戦になると確信しました。独特な世界観で、個性的且つ自分とはかけ離れている役ですが、ずっとやりたかった役柄だったので演じるのが楽しみです。そして素敵なキャストの皆さまとご一緒できることを嬉しく思います。皆様もぜひ期待していてください。

■福山絢水
素敵なキャストの皆さんと、この作品に携わる事ができ嬉しいです! これからどんな作品に仕上がっていくのか楽しみでワクワクしております! 皆さんとひとつになって素敵な作品にできるよう精一杯頑張ります! よろしくお願いします!

■中山優貴
同じ事務所の皆さんと共演、『ACTORS STAND vol.1』ということで全員で協力しながら素敵な作品にしていけたらと思います! みんなの個性を出しつつその瞬間瞬間を楽しみながら取り組んでいきたいです!

■松村優
今回『ACTORS STAND vol.1』に出演させていただきます。松村優です! vol.1と言うことでこれから続いていけるように素晴らしいスタートを切れるよう、全力でこの作品に取り組んでいきたいと思います! また、自社の役者が揃っていると言うことでこの作品を通してみんなでスキルアップ出来たらいいなと思っています!

■桑畑亨成
同じ事務所の方々とこうしてひとつの作品を作り上げられること、とてもワクワクしています。素晴らしいメンバーばかりなので、先輩方から色々学ばせてもらいながら自分のスキルを上げ、そしてより良い作品になるよう全力で向き合っていけたらと思います。どうか皆さん、心待ちにしていてください!

■佐藤颯人
この度、『ACTORS STAND vol.1』に出演させていただけることとても嬉しく思います! 演技経験は浅いですが、この素敵な企画を通して新たな自分を見つけ、今後の俳優活動に活かしていきたいと思っています! 本番当日にはどのような景色が広がっているのかとても楽しみです!

■高柳明音
私自身、久々の学園作品に参加するのでワクワクしてます!! ただし…学生役ではない!! そうですよね仕方ないです。年齢を感じますね。どんな役なのか…それは情報解禁をお楽しみに。avexの役者の皆さんと、どんな作品を生み出すことが出来るのか私も楽しみにしています。

■砂川脩弥
同じ事務所の仲間と舞台を作るのが凄く楽しみです。この企画を成功させる事はもちろん、色々な事を学んで自分のスキルアップに繋がればいいなと思っています。どんな作品に仕上がるのか楽しみにしています。

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2023年12月31日(日)東京国際フォーラム ホールAで開催した『カウントダウン ミュージカルコンサート 2023-2024』のオフィシャルレポートが公開された。

ミュージカルへの愛と楽しさ満載のカウントダウンミュージカルコンサート オフィシャルレポート

『カウントダウン ミュージカルコンサート 2023-2024』が、2023年12月31日、東京国際フォーラムホール Aにて開催された。甲斐翔真、木下晴香、sara、東啓介、平間壮一、三浦宏規、森崎ウィン、屋比久知奈、そして海宝直人の9名の次世代を担うミュージカルスターが、ともに年越しを過ごそうと集まった5000人の観客を魅了。新しい年の幕開けを、華やかに盛り上げた。

最初のオーバーチュアで演奏されたのは耳馴染みのある楽曲ばかり。早速心が弾んでくる。続いて聴こえてきたのは、『レ・ミゼラブル』の「One Day More」だ。ひとりずつ登場しながら歌い、どんどん声を重ねていく様がワクワクさせる。楽曲の力強さも相まって、一気に会場の熱が上がった。今回の構成・演出を担ったのは、『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』、『グリース』『ネクスト・トゥ・ノーマル』など、数多くの作品を手掛けている上田一豪。音楽監督を、井上芳雄などのアーティストに支持されている大貫祐一郎が務め、クリエイティブ陣も冒頭から手腕を見せた。

全員がステージに揃ったところで、海宝がMCの口火を切る。「唯一の昭和生まれの自分が最初にしゃべるというお達しがあったので」と笑わせながらしっかり挨拶するも、「次の時代を担う若手スターというのがこのコンサートの主旨なので宏規くんに回していただこうと思います」とすぐに三浦にバトンタッチ。三浦が仕切って思い思いの自己紹介が始まった。しかし、カウントダウンに合わせなければならないためにタイムキープが厳しく、しゃべりすぎると大貫がピアノで合図。平間が「(0時を)超えちゃってもいいよね〜」と呟くなど、和気あいあいの空気が伝わってくる。このあとも曲の合間にMCが入り、今回が初共演の二人組でのトークもあったが、甲斐が木下に「どういう人なんですか」と聞いたり、森崎がsaraの苗字を聞き出してしまったり、笑いが絶えなかった。なかでも三浦の、「小学生のときに毎朝、『さぁ今日も俺の輝かしい人生が始まる』と言って学校へ行っていた」というエピソードには会場中が爆笑。歌はもちろんだが、MCから透けて見えるそれぞれの素顔も、観客は大いに楽しんだ。

甲斐翔真

甲斐翔真

木下晴香

木下晴香

sara

sara

東啓介

東啓介

平間壮一

平間壮一

三浦宏規

三浦宏規

森崎ウィン

森崎ウィン

屋比久知奈

屋比久知奈

海宝直人

海宝直人

さて、MCのあとは、デュエットやソロで様々な楽曲を披露し、8名のダンサーたちが各曲の世界観を創り上げていく。それぞれが出演した作品からの楽曲では、東が『ジャージー・ボーイズ』の「Oh What a Night」を、甲斐が『デスノート THE MUSICAL』の「デスノート」を、三浦が屋比久とともに『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』の「Suddenly Seymour」を、『ピピン』の「Corner of the Sky」を森崎が歌い、『ロミオ&ジュリエット』の「Aimer」を、21年に出演した甲斐と17年・19年に出演した木下が、主演作『赤と黒』より「赤と黒」を三浦が熱唱。『RENT』の「I’ll Cover You」では、平間が演じたエンジェル役を彷彿とさせるパフォーマンスを東と見せた。『モーツァルト!』の「ダンスはやめられない」を歌った木下、『ミス・サイゴン』の「命をあげよう」を歌った屋比久、『In the Heights』の「In the Heights」を歌った平間も役を思い起こさせる。海宝と木下の『アナスタシア』「In a Crowd of Thousands」はセリフもあり。『ネクスト・トゥ・ノーマル』の「I’m Alive」はダブルキャストだった海宝と甲斐で。『ヘアスプレー』の「You Can’t Stop the Beat」を三浦と平間が踊りまくり、海宝が『ノートルダムの鐘』の「Out There」をたっぷり聴かせた。本公演だけのスペシャルコラボとなったのは、sara の『CHICAGO』(All That Jazz)、森崎と sara の『塔の上のラプンツェル』(輝く未来)、木下と屋比久の『Wicked』(あなたを忘れない)。そして、全員で歌った『RENT』の名曲「Seasons of Love」は、その歌声の豊かさが沁み入った。

圧巻は2023年に上演された作品のメドレーだ。甲斐・木下・sara・屋比久による「Lady Marmalade」を皮切りに、『SPY×FAMILY』(森崎)『キングアーサー』(平間・屋比久)『エリザベート』(甲斐)『ザ・ビューティフル・ゲーム』(木下・東)『ドリームガールズ』(木下・sara・屋比久)『ジェーン・エア』(屋比久)『ザ・ミュージック・マン』(東)『ファインディング・ネバーランド』(森崎)『ラグタイム』(東・屋比久)『スクール・オブ・ロック』(甲斐)『のだめカンタービレ』(三浦)『クレイジー・フォー・ユー』(sara・平間)まで走り抜け、全員揃ったところでカウントダウンが始まり、0時とともに「ハッピーニューイヤー」の声が響く。まさしく 2023年に楽しんだミュージカルを振り返りながら新しい年を迎えることができるとは。出演者にも観客にも、貴重な機会となったに違いない。

フィナーレで『Rock of Ages』から「Don’t Stop Believin’」が歌われてさらに盛り上がったあと、アンコールで『コーラスライン』の「愛した日々に悔いはない」が披露された。その歌詞が、ここに集った、ミュージカルを、舞台を愛する者たちの思いに重なっていく。この次世代のスターたちがいれば、これからもきっと良き作品に出会えるはず。そんな期待を募らせながら幕は閉じた。

レポート=大内弓子     撮影=福岡諒祠(株式会社 GEKKO)

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2024年1月17日(水)~1月21日(日)シアターKASSAIにて、Last Stage『売春捜査官』を上演することが発表された。

宝塚歌劇団卒業後も、小劇場から2.5次元作品まで幅広く活動を続けてきた花奈澪が一旦の舞台卒業を発表した。この浴び、ラストステージと銘打ち、つかこうへいの不朽の名作四人芝居『売春捜査官』に挑む。

共演者には、唐ゼミなどで経験を積みドガドガプラス・ボブジャックシアター両劇団の看板俳優を務める丸山正吾、ポップンマッシュルームチキン野郎に所属し、ミュージカル『忍たま乱太郎』をはじめとして多彩に活躍する吉田翔吾、『ウルトラマンオーブ』で主人公の宿敵ジャグラスジャグラーを怪演した、青柳尊哉という強力なキャストが集結した。

木村伝兵衛:花奈澪

木村伝兵衛:花奈澪

熊田留吉:丸山正吾

熊田留吉:丸山正吾

大山金太郎:吉田翔吾

大山金太郎:吉田翔吾

水野:青柳尊哉

水野:青柳尊哉

また日替わりゲストにも、花奈澪と共演歴を持ちゆかりのある豪華な顔ぶれ、高田淳、竹石悟朗、谷佳樹、白柏寿大、植田慎一郎、ニーアオートマタなどをはじめ世界的人気を誇るゲームディレクターのヨコオタロウ、スクウェア・エニックス取締役である齊藤陽介というジャンルを超えた個性的なメンバーが本編とアフタートークに華を添える。

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シンガーソングライター音羽-otoha-が、自身の記念日である 01 月08 日(オトハの日)に今年初の配信ライブを実施し、2月14日(水)にメジャーデビューすることを発表した。また自身初となる東名阪ライブツアーを今夏に開催することも併せて発表された。

昨夏より活動を再開し、秋にはアニメ『ぼっち・ざ・ろっく』のオープニング曲「青春コンプレックス」を含む 4曲を提供したことでも話題を集めたシンガーソングライター・音羽-otoha-。

これまで活動してきたインディーからメジャーへとフィールドを移し、2月14日(水)に「大生解」「ハッピー・エンド・ロール」の2曲をソニー・ミュージックレーベルズ内キューンミュージックからリリースすることを発表した。

作詞・作曲は勿論、ギタリストとしてのスキルも併せ持つ「自分自身に向き合い続けるシンガーソングライター」として、これまで自らのディレクションやエディットによる映像を発信してきた音羽-otoha-。中性的で端正な容姿もあって、男性のみならず10代女性から熱狂的な支持を受け、TikTokでは140万人を超えるフォロワーを獲得している彼女が、新たなステージで活動していくことを 2024 年初の配信ライブで直接、ファンに伝えた。

■音羽-otoha- 配信ライブ(1 月 9 日 23 時 59 分までアーカイブ視聴可)

同タイミングで発表された自身初となる東名阪ライブツアーに対してなど、今年の活動への意気込みを語った約30分の配信ライブ。その最後には、当初の予定を変更して「皆に今すぐ聴いて欲しい」とメッセージを伝えながら、メジャーデビュー曲「大生解」のワンフレーズをピアノ弾き語りで披露。コメント欄には新曲への感動と感謝を伝えるファンの書き込みが絶えないまま、配信ライブを終了した。

インディーの頃より、そのソングライティングのセンスが注目され続けてきた音羽-otoha-が、新たなフィールドでどのような楽曲を生み出していくのか、注目していきたい。

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2024年1月8日(月・祝)東京芸術劇場プレイハウスにて、舞台『オデッサ』が開幕した。本作は三谷幸喜が3年半ぶりに書下ろし演出した新作舞台。当日券が販売中ほか、1月10日より追加席の販売が開始される。

登場人物は三人。 言語は二つ。 真実は一つ。密室で繰り広げられる男と女と通訳の会話バトル。

(左から)柿澤勇人、宮澤エマ     撮影:宮川舞子

(左から)柿澤勇人、宮澤エマ     撮影:宮川舞子

アメリカ、テキサス州オデッサ。
1999年、一人の日本人旅行客がある殺人事件の容疑で勾留される。
彼は一切英語を話すことが出来なかった。
捜査にあたった警察官は日系人だったが日本語が話せなかった。
語学留学中の日本人青年が通訳として派遣されて来る。 取り調べが始まった。
登場人物は三人。 言語は二つ。 真実は一つ。
男と女と通訳の会話バトル。

(左から)柿澤勇人、迫田孝也     撮影:宮川舞子

(左から)柿澤勇人、迫田孝也     撮影:宮川舞子

キャストには柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也と、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも共演し近年の三谷作品をはじめ舞台、映像での活躍が目覚ましい3名が集結。

ある殺人事件の重要参考人として取り調べを受ける英語の話せない日本人旅行者を演じるのは迫田孝也。鹿児島からやってきた旅行者だ。はたして事件に関係しているのか……彼の言動から目が離せない。本作で迫田は鹿児島弁の指導も担った。

(左から)柿澤勇人、宮澤エマ     撮影:宮川舞子

(左から)柿澤勇人、宮澤エマ     撮影:宮川舞子

日本語の話せない現地の日系アメリカ人警察官を演じるのは宮澤エマ。一見しっかりしていそうだがどこか抜けている警部をチャーミングに演じる。宮澤は本作の英語監修も担当。英語の台詞について演出家とともにディスカッションとブラッシュアップを重ねた。

警部と旅行者の通訳として急きょ派遣されてきた現地留学中の日本人青年を演じるのは柿澤勇人。青年も鹿児島出身であり、同郷の旅行者とは鹿児島弁で会話をしていく。柿澤は通訳として膨大な量の英語、鹿児島弁の台詞を操る。

舞台音楽を作曲した荻野清子の生演奏がテキサスの風を運び、三谷ワールドを一層盛り上げる。

(左から)柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也     撮影:宮川舞子

(左から)柿澤勇人、宮澤エマ、迫田孝也     撮影:宮川舞子

(左から)宮澤エマ、柿澤勇人、迫田孝也     撮影:宮川舞子

(左から)宮澤エマ、柿澤勇人、迫田孝也     撮影:宮川舞子

青年は警部と旅行者の間にはさまれ、どうにかこうにか二人の会話を繋ぎ、三人の食い違った会話は進んでいく……。本作は英語、日本語、鹿児島弁と3つの言語が飛び交う構造ゆえ、英語台詞の場面では表現の工夫を凝らした日本語字幕が舞台上に登場する。

「言葉」がテーマの究極の会話劇。観客とともに進化を重ねる本作を劇場で堪能しよう。

なお、本公演の上演時間は1時間45分(休憩なし)。東京公演は1月8日(月祝)~28日(日)東京・東京芸術劇場プレイハウスにて上演、その後2月1日(木)~12日(月祝)大阪・森ノ宮ピロティホール、2月16日(金)~18日(日)福岡・キャナルシティ劇場、2月24日(土)~25日(日)宮城・東京エレクトロンホール宮城、3月2日(土)~3月3日(日)愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて上演。

(左から)柿澤勇人、宮澤エマ     撮影:宮川舞子

(左から)柿澤勇人、宮澤エマ     撮影:宮川舞子

(左から)宮澤エマ、迫田孝也、柿澤勇人     撮影:宮川舞子

(左から)宮澤エマ、迫田孝也、柿澤勇人     撮影:宮川舞子

キャストは本作での三者三様の挑戦を語った。

出演者コメント

■柿澤勇人(青年 役)
最初に台本をいただいたときは、よくこんな設定を思いつくなあと、鬼の三谷幸喜だな……と思いました。
鹿児島弁や英語を使った芝居をやったことが無かったので、まずはネイティブの鹿児島弁を浴びて少しでもそれに近づけるようにと鹿児島に行きました。稽古場でも迫田さんとエマさんに一言一句セリフを全部CDに吹き込んでもらい、それを移動の車や稽古場で聞き続ける日々でした。

■宮澤エマ(警部 役)
英語を喋りながら舞台に立つというのが初めてで、日本語と英語を喋っている私は同一人物ですが2つの役を演じているかのような気持ちになりました。
それぞれの言語で私の喋り方や動作がすごく違うというのを改めて実感して、そこをどう統一させていくのかというのがすごく難しかったです。
今まで翻訳劇をやるときに、日本語をより英語のニュアンスに近づけるという作業をしたことはありましたが、今回はその逆で、英語台詞を観客の皆さんが読む日本語字幕のニュアンスに近づけました。柿澤君も膨大な英語を喋るので少しでも短く、分かりやすく、言いやすくなるようにしました。私の演劇人生での初めてが多く詰まった作品です。

■迫田孝也(旅行者 役)
三谷さんが僕に「貴方はネイティブな鹿児島弁で努力も何もしていない」とおっしゃって(笑)。毎日稽古場に行くと、三谷さんとキャスト皆で丸くなって座って台本に対する意見を交わす“エマタイム”と呼ばれる時間があったのですが、そこでいかに「僕も一員だよ」という空気を出すのが大変でした(笑)。
鹿児島弁は慣れ親しんだ言葉なので、何か他のことで頑張れないかなと思い柿澤さんの鹿児島弁を出来るだけネイティブに近づけられるように指導させていただきました。英語に関しては温かい目で見守らせていただいています。

三谷幸喜(作・演出)コメント

僕は演劇畑の人間なのですが、普段舞台を観ていない方にももっともっと観ていただきたいですし、そういう方に楽しんでもらえる舞台を作りたいなと思っています。
『オデッサ』はそんな普段舞台を観ていない方にも楽しんでいただける、僕の「こういうものをやりたかった」というものができたかな、と手応えがあります。
面白い映画と面白い舞台なら、舞台のほうがより面白いという想いが強いのですが、つまらない映画とつまらない舞台なら舞台のほうがもっとつまらないので、真剣に、命を懸けてやらないといけないなと思っています。
また、舞台はお客さんの反応や笑い声があって初めて成立するんだなと改めて感じています。特に今回は字幕も大変で、台詞と合わせて字幕を出すタイミングを調整したり、みんなで必死になって作っています。今日から3月までお客さんの前でやることでどんどん進化して完成していくと思います。それが舞台の醍醐味だと思いますし、お客さんがいなければできないことだと思っています。

さらに、初日公演前にマスコミ向けに行った取材では、柿澤よりこれから観劇するお客様へのメッセージも。

柿澤勇人 コメント

日本語と鹿児島弁と英語、ある意味3か国語を駆使した作品になっていて、劇中の字幕もただ言葉を翻訳するだけでなく楽しく観ていただけるように演出されています。
僕らにとっても、観てくださる皆さんにとっても、見たことのない新感覚の舞台になっているかと思いますし、本当に豊かな観劇体験になると僕は確信しております。
ツアー公演を含めて全49ステージ一生懸命頑張りたいと思います。劇場でお待ちしております!

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2024年4月、東京・世田谷パブリックシアター、兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて、『GOOD』‐善き人‐が上演されることが決定した。

『GOOD』はローレンス・オリヴィエ賞受賞演出家のドミニク・クックがC・P・テイラーの戯曲をリバイバル上演した作品。ローレンス・オリヴィエ賞ベストリバイバル賞をはじめ4部門ノミネートされ、イギリス演劇界で話題となった。

舞台はヒトラー独裁が進む1930年代のドイツ。善良で知的なジョン・ハルダー教授は過去に書いた論文を読んだヒトラーに気に入られ、自身の意図とは関係なくナチスに取り込まれてしまい人生が一変してしまう。自身が生き残るために、ユダヤ人の親友を裏切り、変わっていくハルダー。私たちは同じ立場に立った時、果たして“善き人”でいられるのか。

今回、1996年「阿佐ヶ谷スパイダース」を結成し、2004年第55回芸術選奨文部科学大臣新人賞、2006年第14回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞などなど受賞歴多数、作・演出・出演の三役を担い、KAAT神奈川芸術劇場芸術監督に就任した長塚圭史が演出を務める。

ジョン・ハルダー教授役を務めるのはNHK大河ドラマ『どうする家康』や一人芝居『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~』、映画『シャイロックの子供たち』などの作品に出演する傍ら、『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』などバラエティ番組のMCなど俳優業に留まらず多彩な活躍をみせ、2024年には俳優歴25年を迎える佐藤隆太。

共演には、多数の映画やドラマに出演し、映画『マークスの山』や『CURE』などでの演技で日本アカデミー賞をはじめとした数々の映画賞も受賞、圧倒的な演技力で観るものを魅了するだけでなく、声優、ナレーターなど幅広く活躍している萩原聖人。映画『愛を乞うひと』にて第22回日本アカデミー賞、新人賞・助演女優賞を受賞し、ドラマ『警視庁アウトサイダー』、舞台『サメと泳ぐ』や『After Life』などに出演し、今年2月には出演映画『身代わり忠臣蔵』の公開が控える野波麻帆。映画『ソロモンの偽証』で主演デビューし、第39回日本アカデミー賞新人俳優賞など数々の映画賞を受賞、近年はNHK連続テレビ小説『ひよっこ』、NHK大河ドラマ『青天を衝け』などに出演し、今年放送のドラマ『グレイトギフト』への出演を控える藤野涼子。舞台『ドン・カルロス』、MUSICAL SHOW『日劇前で逢いましょう〜昭和みたいな恋をしよう〜』、ドラマ『ただ離婚してないだけ』などに出演し近年活躍の場を広げている少年忍者の北川拓実。舞台『リチャード二世』『ミセス・クライン』にて第28回読売演劇大賞と優秀女優賞受賞、『リチャード三世』『THAT FACE その顔』にて、第47回 紀伊國屋演劇賞受賞個人賞受賞を受賞し、近年では舞台『エンジェルス・イン・アメリカ』などに出演、2月には舞台『夜は昼の母』への出演を控える那須佐代子など実力と人気を兼ね備えた俳優達が結集した。

今を生きる私たちへの警告として、新たな解釈で再構築する本作に期待しよう。

【あらすじ】
ヒトラーが台頭し始めた1930年代のドイツ・フランクフルト。
大学でドイツ文学を教える“善き人”ジョン・ハルダーは、妻や3人の子供たち、認知症の母親の面倒をみながら暮らす良き家庭人であった。ただ一人の親友はユダヤ人の精神科医モーリス。彼には家族の問題や突然訪れる妄想について打ち明ける事ができた。その妄想は、幻の楽団と歌手が登場し、状況に合わせた音楽を演奏するというもの。現実と妄想の区別がつかなくなっていると、ハルダーはモーリスに訴える。一方、モーリスも、自分がユダヤ人であることで、ナチスの反ユダヤ主義により、自分がドイツにいられなくなるのではないかという大きな不安を抱えていた。
そんなある日、ハルダーは講義を受ける女子学生アンから、このままでは単位が取れないと相談を受け、その夜自宅に彼女を呼んでしまう。夜遅く雨でずぶ濡れになって現れたアンに、彼は好意を寄せ、関係を持ち始めてしまう……。

演出:長塚圭史 コメント

善悪の見極めは難しい。時代や歴史によって更新されていくからです。それでも見誤ってはならないものがあります。
けれどわかっていても、見誤ってしまうことがあります。抗い難き人間の弱さによるものかもしれませんし、それこそが身を守る手段なのかもしれません。ヒトラー政権下のドイツで、善良で理知的な中年男ハルダーと彼を取り囲む人々の行方を前に、私たちは「もしも自分ならどうしていただろう」と問い続けずにはいられません。独裁政権下の善良な市民たちの心理を生々しく描く 追想劇を、素晴らしいキャスト・ミュージシャン、スタッフの皆様とお送りします。劇場でお待ちしております。

出演者コメント

■佐藤隆太
芝居を初めてから25年という月日が経とうとしています。
昨年は一人芝居で全国各地を回り、沢山のお客様との出会いがありました。
人との距離をとらざるを得なかったこの数年を経験した事もあり、みなさんと直接繋がることができる舞台に対して、 今まで以上に豊かさを感じ、そこに立ち続けたいという欲が強くなっています。そんな中、本作のお話をいただきました。
独裁政権下において、一人ひとりがそれぞれの状況で何を守ろうとして生きるのか。正義とは? そしてその先には何が あるのか。自分にも問いながら台本を読みました。
一つひとつの台詞を落とし込むことも一筋縄ではいかない難解な戯曲です。ですが、覚悟を持って飛び込みたいと思い ます。
長塚さんの指揮のもと、素晴らしい共演者の皆さんと共に悩み、もがき、それ自体を楽しみながら作り上げていきたいです。
重たいテーマを扱っている作品ですが、生バンドあり、歌ありと様々な要素が融合して織りなす舞台です。
劇場で皆さんとお会いできることを楽しみにしています。

■萩原聖人
人が人である限り繰り返される事。
本当にそれは昔も今も何も変わらないように思います。
変えたくても変えられない。
変わりたくても変われない。
この作品を通してカンパニーの皆様とそれぞれのGOODを探していけたらと思っています。

■野波麻帆
いつか圭史さん演出の舞台に立ちたいと思い続けて20年。お声をかけて頂き飛び上がる気持ちの中送られてきた台本は、ナチス政権下のドイツが背景。人間の善悪を問うなんとも難解な戯曲作品でした。ああ大変だ。怖い。今の正直な気持ちです。でも私が舞台に立つひとつの理由は、作品と対話を重ねながら皆で掘り下げ深めていける時間が余りにも幸せであることです。隠していた無意識の悪意すらも丸裸にされる覚悟をもって全身全霊で挑みたいと思います。お稽古がとても楽しみです。

■藤野涼子
ナショナル・シアター・ライブ2023『善き人』の上映を観に行こうと予定していたところに、この作品に出演しないかとお話を頂き、その偶然に驚きました。タイミングや選択には何かしら理由や意味があると!
もし私自身がこの作品の世界の真ん中に放り込まれたら……果たして「善き人」でいられるのか? 私が演じる「アン」の選択はこの世界にどう映るのか?
先輩たちの胸をお借りして、思い切り楽しんで、この作品に参加したいと思います。

■北川拓実
今回、事務官/伝令/ボック役を演じさせていただく北川拓実です。
『GOOD』への出演が決まり豪華なキャストの皆さんと、この戯曲を一緒に作り上げること、
新たな役柄でこの作品の中で生きられることに喜びを感じています。
僕個人としては20歳になって初のお芝居となります。
今までの舞台や演劇の経験を糧に、この作品を通して更に成長できるよう稽古から全力で向き合っていきたいと思っています。

■那須佐代子
誰もが自分もこうなってしまう可能性を感じる。それがこの『GOOD』の恐ろしさだと思います。 皆幸せに生きていきたいし、安心安全でいたい。そういう当たり前に思える保身から、悪気もないままに辿り着いてしまった惨禍。それは現在に至るまで連綿と続いている闘争であり、決して過去の話、他人事とは思えません。 この作品は展開もスピーディーで目まぐるしくシーンが変わるのでチームワークが大切になってくると思います。長塚さんの演出、共演の皆様も初めましての方ばかりで緊張しますが、早く皆さんと仲良くなり、座組み一丸となってこの骨太な作品にガッツリ取り組んでいきたいと思っています。

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スリーピースロックバンド・WANIMAが初の全曲アコースティックアレンジを施した全7曲収録『1Time』を、1月26日(金)配信リリースすることを発表した。

今作は2014年発売『Can Not Behaved!!』収録「HOME」、2015年発売『Think That…』収録「終わりのはじまり」、『Are You Coming?』収録「Hey yo…」、2016年発売『JUICE UP!!』収録「For you」、2019年発売『COMINATCHA!!』収録「りんどう」といった名曲に加え、2021年に開催された無観客ライブ『COMINATCHA!! TOUR FINAL at ZOZO MARINE STADIUM』生配信で初公開、星野源のオールナイトニッポンでゲスト出演した際にサプライズで弾き語りを披露し話題となっていた楽曲「Feel」、現在開催中の『Catch Up TOUR -1Time 1Chance-』のエンディングソングの「Fresh Cheese Delivery」の全7曲がアコースティックアレンジされている。

今回のリリース発表にあたりアルバムのジャケット写真、収録曲も公開され、Apple MusicのPre-add、SpotifyのPre-saveもスタート。

『1Time』

『1Time』

また、リリース発表と同時に自身初となるビルボードライブ『WANIMA 1Time Acoustic Live』の開催も発表した。日程は3月2日(土)東京、3月4日(月)横浜、そして3月6日(水)大阪で各日2回公演となっている。

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小堺一機と関根勤によるイベント『コサキンDEワァオ!~ピーチ・スペシャル~』が3月3日(日)に東京・有楽町朝日ホールで開催されることがわかった。

『コサキンDEワァオ!~ピーチ・スペシャル~』は、TBS podcastで配信中の番組『コサキン ポッドキャストDEワァオ!』のイベント。『コサキン ポッドキャストDEワァオ!』は、1981年10月から2009年3月まで放送されていた『コサキンDEワァオ!』をポッドキャストで復活させたもので、「コサキン」こと小堺一機と関根勤のコンビが、「意味ねぇ~、ヒデェ~、くだらねぇ~」を誉め言葉にトークを繰り広げる番組だ。

2022年12月には、番組40周年を記念したイベント『コサキン40周年DEワァオ!』が開催され、2,000枚の会場チケットは即完売。今回は、『コサキンDEワァオ!~ピーチ・スペシャル~ 』として、昼夜2ステージで開催される。

チケットは、イープラスにて1月13日(土)12時より先行(抽選)受付がスタート。そのほか詳細は、イベント詳細ページを確認しよう。

 

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『古澤巌×山本耕史コンサートツアー DANDYISM BANQUET 2』が、2024年1月8日(月)より東京・昭和女子大学人見記念講堂にて開幕した。初日オフィシャルレポートが届いたので紹介する。
 

古澤巌×山本耕史のダンディな男たちによる新感覚エンターテインメントの第2弾が開幕! プロトタイプの第1弾から進化した「ダンディズム・バンケット」が本格始動

同コンサートツアーは、粋な男たちによる新感覚エンターテインメントステージの第2弾で、2022年9月から開催し全国で大好評を受け、今回新たにパワーアップして行うもの。今回は、山本が脚本・演出を務める。音楽でも芝居でも朗読劇でもコンテンポラリーでもない、古澤、山本に加え、塩谷哲、小沼ようすけ、大儀見元、井上陽介という6人の“年を重ねた男たち”にしか表現できない「ダンディズム・バンケット」という新たなジャンルのエンターテインメントだ。1月8日の東京公演を皮切りに、3月10日(日)の愛知公演まで全15公演を開催予定。

ツアー初日となる東京公演では、案内人の山本が右奥の扉から現れた後、左奥から古澤らメンバーたちが登場。山本の「私たちは今、入って来たように見えましたか? それとも、出て来たように?」とひとつの事象にも視点の違いで全く逆に感じられるという物事の二面性を暗に示唆し、独特の雰囲気を醸成。「Elegy for Piano and Orchestra 第1楽章より」の調べに乗って不思議な世界が幕を開ける。

「せっかくですから一緒に扉を開いてみましょう」という誘い文句をきっかけに「レゲトンコンチェルト」、「Elegy for Piano and Orchestraより第2楽章」と続き、厳かにここでしか体感できないひとつの物語が音楽によって紡がれていく。

続いて、「命は一瞬。反対に永遠だ」と“世界の真理”に触れつつ、山本が「月の姿」を熱唱。美しい太陽とは対極にあり、いつでも見守ってくれているような存在を情感たっぷりに歌い上げ、観客それぞれに「月」を想起させる。山本の優しく温かさすら感じさせる歌声は、ストレートに観客の心に届き、揺さぶり、震わせていく。

また、衣装を変えて「ダンディズム・ミステリー・ツアー」の案内人に扮した山本が「Elegy for Piano and Orchestra 第3楽章より」の調べに乗って、まるでジャングルの案内人のようにステージ上のメンバーという“動物”たちを紹介していく。メンバーが思い思いに奏でる音楽に、観客たちの心もおのずとわくわくと高揚して、思わず笑顔がこぼれる。

第2部では、山本の影ナレによる小噺からスタート。メンバーたちが登場するまでの間、声だけで持ち前の演技力を存分に堪能させてくれる。その後、「Elegy for Piano and Orchestra 第3楽章より」と共に客席側の入り口から登場した山本は、加藤茶の芸で有名な「Tabu(タブー)」にギターで参加。曲の妖艶なイメージをギターの音色を使って全く逆の印象に変えてみせ、物事は全て背中合わせであることを表現する。

「チャップリンメドレー(Smile~Titine~Limelight)」では、喜劇王チャップリンの名作をダンディズム・バンケットならではのアレンジで届ける。音楽だけでなく、山本の披露するパントマイムにも万雷の拍手が降り注いだ。

ほか、山本が映画『グレイテスト・ショーマン』の「From Now On」を情感たっぷりに歌唱。主人公が仲間たちの声を受けて奮起する様子を、メンバーたちの奏でる音楽に乗せて力強く歌い上げる。

最後は、アルゼンチンタンゴの異端児アストロ・ピアソラの隠れた名曲「Fugata」を。ダンディズム・バンケットの持つ燃えるような情熱を客席に届けて、2時間に渡る物語にピリオドを打った。

鳴りやまない拍手に応えるべくメンバーが再登場。アンコールではナット・キング・コールの「L-O-V-E」を披露し、会場を大いに盛り上げてイベントを締めくくった。

終演後、山本は「古澤さんをはじめミュージシャンの方たちがいれば世界がそこで成り立っているということは確信していたので、あとは自分がどういうふうにそこに浮遊できるか、存在を出したり消したりできるかということを、本番でやっと実感することができて、僕はすごく素敵な時間だったと思います」と笑顔で明かし、古澤は「耕史さんがずっと大きなかたちで見守ってくださりながらリハーサルもやりましたし、コンサート屋の僕らも今まで体験したことのない夢の時間でした。新しい世界に一緒に足を踏み入れたみたいな、まさにワンダーランドを作っていただいたような気持ちでいっぱいです」と心境を語った。

また、山本は今後について「これからいろんなところを回るわけですが、それぞれの土地でコンサートホールも変わっていくので、毎回形が変わっていくと思います。そういった意味でも毎回見応えがある作品になると思います! 皆さん、ダンディズムの世界に遊びに来てください」とにやり。一方、古澤も「とにかく只者じゃないミュージシャンたちの集まりですので、とにかくみんなにすごく盛り上げてもらって、僕もしっかりと頑張りたいと思います」と意気込んだ。

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2024年3月2日(土)東京・秋葉原ハンドレットスクエア倶楽部、3月23日(土)兵庫・KOBE BOTHALL 神戸ビーオーティーホールにて、石井一孝が『39ミュージカル・ライブ』を開催することを発表した。

『ミス・サイゴン』でデビューし、『レ・ミゼラブル』のマリウス役/ジャン・バルジャン役、『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』のエディ役、『ジキル&ハイド』のアターソン役など、数多くのミュージカル作品で活躍、最新作『イザボー』出演を控える石井一孝。この度、デビュー30周年を経て新たなライブを企画した。題して『39(サンキュー)ミュージカル・ライブ』。“ミュージカルに恩返し”の意味をこめて企画した公演となる。

「これまで劇場に行ったことがない」「ミュージカルって敷居が高い」「チケット代が高いからなかなか足を運べない……」など、ミュージカルに対して身構えている方にこそ参加して欲しい今回のライブ。格安の入場料でライブを提供し、石井一孝の楽しいトークと歌で「ミュージカルってこんなに楽しい!」と、ミュージカルの素晴らしさを広く知っていただくのが狙いとのこと。

さらに、本ライブでは入場者全員、もれなく握手&サイン会付きとなる。

石井一孝 コメント

皆様こんにちは、石井一孝です。
1992年のデビュー以来縁をいただき、ミュージカルの世界を30年以上駆け抜けてまいりました。
『ミス・サイゴン』『レ・ミゼラブル』『キャンディード』『マイフェアレディ』『蜘蛛女のキス』『三銃士』『チェス』『スカーレット・ピンパーネル』『デスノート』『天使にラブ・ソングを』…etc.
数えきれないほどの名作に出演させていただいています。
母なるミュージカルにまさに「育ててもらった」思いです。皆様にお伝えしたい裏話やオモシロ秘話も両手両足では足りません(笑)。

そこでミュージカル界への恩返しとして、この新たなコンサートを企画しました。題して『39(サンキュー)ミュージカル・ライブ』。
コロナ禍を経て、あらゆるものが高騰し続けている昨今。本当に辛いですよね(泣)。もちろんミュージカルのチケット代も上がりました。元々ミュージカルは敷居が高くて、馴染みのない方が足を踏み込みづらいアートと言われているのに、ナンタルコッタの現状です。
そんなわけでミュージカル界の南国王は、逆にハードルを下げて多くの方にミュージカルの素晴らしさを知ってもらうコンサートを開催したいと思います!

感謝の想いを込めて3900円(税込)! いかがでしょうか! ご友人、ご家族、ご兄弟、会社の同僚、ミュージカル仲間も誘っていただきやすい価格です。

セットリスト的なことを言うと、この30年のミュージカル代表曲をしこたま歌いまくります。僕のアルバムに入っているミュージカル名曲を中心に弾丸のように歌い紡ぐ、こんな宴です。
さっそく最新出演ミュージカルの『イザボー』からも歌いますし、オモシロ裏話も飛び出すかも!?
昼の部と夜の部も少しずつ歌う曲を変更しますので、マチソワするのもオススメですよ!

あ、書き忘れていました。このコンサートはチケット代に「握手&サイン会参加権」も含まれています。マチネもソワレも終演後にサイン会を行います!こんなコンサートが未だかつてあったでしょうか(笑)? 史上初の試み……僕らしいのではないでしょうか(笑)?

東京と神戸。まずは2箇所で開催します。お客様に来ていただき、手応えがあれば、名古屋や九州、四国、東北、北海道など、いろんなところにこの企画で行けたらなあなんて夢を見ています。皆様のご参加を、心待ちにしています。

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2024年3月7日(木)〜3月20日(水・祝)東京本多劇場にて、赤堀雅秋プロデュース『ボイラーマン』が上演されることが決定した。

時に無様な、時に滑稽な、そんな様をみせる人間たちの機微を独自の観点から描き出し、独特のユーモアを交えながら、あたかも観客が登場人物たちの日常を覗き見しているような不思議な空間へと誘う、劇作家・演出家・俳優であり、近年では映画監督としても高い評価を得ている赤堀雅秋。そんな彼が書き下ろした新作公演が本作。

主演は赤堀と幾度もタッグを組み、その存在感と演技力で赤堀作品を支えてきた俳優・田中哲司(近年作品、ドラマ『ゆりあ先生の赤い系』、『らんまん』、『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』など)が務める。そして田中との本格的な共演は初となるヒロインには近作の舞台『劇団た組「綿子はもつれる」』、ドラマ『大奥』、『うちの弁護士は手がかかる』など多岐に渡り活躍の安達祐実。意外にも演劇経験は少ないが赤堀ワールドで田中哲司とどう絡みどんな新ヒロインを演じるのか注目が集まる。そして唯一無二の存在感を放つでんでんとは『神の子』に次ぎ赤堀と2度目のタッグを組む。ナイロン100℃、阿佐ヶ谷スパイダースでの活動やNODA・MAP など数多くの舞台に出演の村岡希美。他に、赤堀作品『鳥の名前』、『パラダイス』、など4度目の出演となる水澤紳吾。今回赤堀作品初参加になる元乃木坂46の樋口日奈、そして薬丸翔。赤堀作品『蜘蛛巣城』に続き2度目の出演となる井上向日葵とフレッシュなメンバーが揃った。

まだまだストーリーは未知ではあるものの、イントロダクションでは、

素性を隠し慎ましやかに暮らす主人公、悪の組織に捕われてしまった悲劇のヒロイン、主人公の相棒は実は悪の組織から送り込まれたスパイ、主人公はヒロインの前でついに己の正体をさらすことに。その名は……という物語ではないことは確かだ。何しろボイラーマンだ。地獄のように何も起こらない現実の社会に生きる地獄のように何もない凡庸な中年の男。何もない世界に生きる市井の人々。それでも作者の私にとって彼ら彼女らはヒーローでヒロインだ。そう、その名は、ボイラーマン!!!

と、世の中への憂いと新たなエネルギーをと感じ取ることができる。赤堀雅秋ならではの世界観にどっぷり浸かれる作品になりそうだ。

赤堀雅秋 コメント

新作の最初の一歩はタイトルで、今回降ってきた言葉は『ボイラーマン』でした。実在する職業名ながら発音すると妙にバカバカしく、ヒーローの名に連なるものにも思え、今はひたすらその言葉をいじくり回しています。
とはいえ自分が書く以上、登場人物が特殊能力を持っていたり宇宙から来たりする訳なない。市井に生きる凡庸なブルーカラーの人々。けれど感染症以降、凡庸な日常の表面は変わらず淡々と過ぎながらも、その根底がひどくもろく、足元がいつ崩れ去ってもおかしくないことに僕らは気づいてしまった。
そんな現実に向き合うほど、作家でもある自分は大きな虚無・虚脱を感じ、益々何を書き創ればいいものか悩み苦しむことになる。ですが自分にそれしかできない以上、なるべく正直に創り続けるしかありません。
そんなもがき続ける自分の芝居に、今回も安達祐実さんをはじめとする初めましての方から田中哲司さん、でんでんさんら僕の作品を熟知する仲間までが集まってくれました。皆さんの存在を力に変え、今ここでしか創り得ない芝居を突き詰めようと思っています。

出演者コメント

■田中哲司
数年に一度の赤堀君との芝居づくり。大森君が欠席の今回は少々寂しいけれど、同時に僕だけが出演し続けられている光栄さと嬉しさは特別なものだと感じています。タイトルの『ボイラーマン』。どんな職業なのか、思わず検索してしまいました(笑)。結果、水蒸気を噴出するようなボイラーの激しい様子と、それを管理する人のうら寂しい佇まいという真逆のイメージが浮かびました。今回はどんな台詞を吐き、どんな「人間」を演じさせてくれるのか。最強の客演・安達祐実さんを筆頭に仲間と共に今回もたっぷりと赤堀ワールドに浸りたいと思っています。

■安達祐実
演劇経験がまだ少ない私にとって、舞台に立つことには修行のような意味合いがあります。その意味でも、人間の心の深いところを暗部も含めて描き、作品へと昇華させる赤堀雅秋さんの舞台に参加させていただくことは、特別な修行になりそうな予感がしています。強い存在感を放つ先輩方に加え、私と同様に初めて赤堀さんの作品に挑む若い方々もいらっしゃる座組は心強い限り。そのうえ赤堀さんは劇作・演出に加えて共演者でもあるんですよね。未知のことが多過ぎて、今は稽古の様子も本番も想像するのは難しいです。だからこそ全てを委ね、作品の一員になれるよう思い切りよく赤堀ワールドへ飛び込んでいきたいと思っています。

■でんでん
他人には見せない心の奥底にある醜悪な部分。自分の内面を抑えかねて歪む表情とひりつく心。そんな人間のどうしようもなさを描き続ける、赤堀雅秋君の作品を演じることは、役者である自分の業の部分を堪らなく刺激される体験です。タイトルしかない今から、舞台で生きる時間が楽しみでなりません。ま、好きにやらせてもらえればと(笑)。『ボイラーマン』と聞いて、敵と敵、悪と悪とを焚きつけて戦わせ、イイところで両方を潰す男のイメージが湧きました。地位の高い連中ほど偽善と欺瞞にどっぷりで、腹立たしいことばかりの昨今。自分も、そんなヒーローが居ればいいなと思うひとりです。でも赤堀君が書くんだから、ただの正義漢ではないですね、きっと(笑)。

■村岡希美
舞台に呼んでいただくのは『鳥の名前』以来ですが、その間も赤堀雅秋さんのシリーズは拝見しており、赤堀ワールドが深く広く広がっていくようで嬉しく思っていました。タイトルを聞いて思い浮かんだのはヒーロー物のイメージ。昔テレビ放送していた『アメリカンヒーロー・スーパーフライト』という海外ドラマがあり、宇宙人から特殊スーツをもらったのに取説をなくし(笑)、主人公がドジを踏みつつも必死で闘ってどうにかこうにか困っているヒトを救う物語が大好きで。あのダメさと愛おしさは赤堀作品にも通じるもの。正統派ヒーローは登場しないと思いますが、今回も赤堀ワールドを生きる、人間というどうしようもない生き物に目一杯愛情を注ぎつつ、その物語の世界を生きられるのが待ち遠しいです。

■水澤紳吾
2017年の『鳥の名前』以降も舞台へ声をかけてくださり、申し訳ありません。近年、本当に赤堀さんの作品しか出演していないので、演劇の師匠です。赤堀作品への出演は周りの俳優仲間からも「いいよなぁ」と重圧をかけられます。毎回緊張しっぱなしですが、”真剣に真摯に”と、当たり前なのですが食らいついていくしかありません。タイトルを聞いて浮かんだのは、建築現場で時折見かけるボイラー技士さんの姿。赤堀さんの脚本ではどうなるのでしょうか。新作のイメージメモの中に「ヒーロー」という言葉がありましたが、ヒーロー然としていなくても、誰かのために自分の仕事を命懸けでするような人が、今の混沌とした世の中には必要だと思います。

■樋口日奈
『ケダモノ』を通して出会った赤堀雅秋さんの作品世界。そこには私がこれまで経験したことのない、でもそれこそが真実なのではないかと思えてしまうほどの、リアルな言葉と人間の姿が溢れていて衝撃を受けました。仕事をする中で、苦労すればするほど自分の殻を破る機会になると私は思っているのですが、赤堀さんの創作に参加することで、今まで以上に特別な殻を破る体験をさせていただけそうな予感がしています。実際にお会いした赤堀さんから感じたのは、”全てを見透かされている”ような怖さと、「だからこそ自分でも気づかない自分を引き出していただけるのではないか」という大きな期待。そして素晴らしい先輩方の多い座組ですから、全てを吸収するスポンジのような状態で稽古と本番を過ごし、是非とも成長しなければ! と思っています。

■薬丸翔
僕にとって赤堀雅秋さんの作品への入口は、映画『その夜の侍』と舞台『葛城事件』。どちらも「これでもか!」というほど人間に深く切り込み、荒々しくも真実を語る言葉に満ちていて衝撃を受けました。以来、憧れ続けていた赤堀作品にお声がけいただいた今回。嬉しさと同時に、劇作・演出に加えて俳優としても超絶上手い赤堀さんや錚々たる先輩方と、舞台上で向き合うことを考えると正直怖さも感じています。芝居で同じことをしても、敵うことは絶対にないとわかっている。では自分にできることは何か、何が武器になるのかを妄想たくましくヒリヒリするくらい、日々考えているんです。今は戦場に向かう兵士の心境。あとは思い切りよく稽古場に飛び込むしかないですね。

■井上向日葵
2023年年頭の舞台『蜘蛛巣城』に続き、赤堀雅秋さんとご一緒させていただくのは二度目になります。でも前回は原作映画があったので、赤堀ワールドにどっぷり浸るのは初めて。どこか影のある人々が、じめっとした世界を蠢くような赤堀さんの作品世界は私にとって経験したことのないもの。少し怖くもありますが、俳優としては得難い挑戦の機会になる予感がしています。俳優の赤堀さんは、悪事を企みながら優しい表情を見せたり、野卑なことを言いながらふと寂しげな目になったりと、予測できない面が不意にこぼれてくる魅力的な存在。前回も、間近にすると吸い込まれるように感じる瞬間がありました。劇中でどんな関係性になるかはわかりませんが、再びの共演を心から楽しみにしています!

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