レトロリロン、全国39局のステーションでヘビロテ中の「TOMODACHI」のMVを公開

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2024年1月10日に2枚目となるEP『ロンリーパラドックス』をリリースしたレトロリロンが、全国39局のラジオステーションで1月度ヘビーローテーションに選出している「TOMODACHI」のミュージック・ビデオを自身のYouTubeチャンネルにて公開した。

また、2月12日(月・祝)渋谷クラブクアトロを皮切りに開催される『RETRORIRON 2nd EP『ロンリーパラドックス』Release One-man Tour 2024』のチケット一般発売も開始となった。

 

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2024年2月24日(土)東京国際フォーラム ホールAにて『のだめクラシックコンサート』が開催されることが決定した。指揮はもちろん、茂木大輔。R☆Sオーケストラの演奏に、石井琢磨(ピアノ)、小林萌花(BEYOOOOONDS)(ピアノ)らをゲストに迎える。

「Kiss」(講談社)にて2001年から2010年まで連載された『のだめカンタービレ』は、天才的なピアノのセンスを持つ一風変わった女子・「のだめ」こと野田恵と、指揮者を目指す完璧主義者の青年・千秋真一が繰り広げるラブコメディ。単行本全25巻が刊行され、2006年にTVドラマ化、2007年にはTVアニメ化され人気を博した。新装版は『のだめカンタービレ』の連載20周年を記念して、2021年に毎月一冊ずつ全13巻で刊行されたが、全巻カバーが書き下ろされるほか、新しいエピソードも追加された。この新装版の刊行と連載開始20周年を記念して22年にはサントリー・ホールとオーチャード・ホールで3公演『のだめクラシック・コンサート』が開催され、23年には配信フェスとミュージカルも大好評のうちに終了した。

そうした『のだめカンタービレ』人気の再燃を受け、新春ガラコンサート的に急遽開催決定となったのが本公演である。緊急発表となる中、そのプログラムの全貌と最後の「シークレット・ゲスト」含めて、コンサートのプロデューサーの青木氏に話を聞いた。

――まずは、おおまかな内容を教えてください。

これまでのシリーズで人気だった曲のハイライトと人気だった演奏家、さらに今回初登場の曲とさらに初めての演奏家と、昨年夏の配信フェスの豪華な雰囲気も加味して、新春に相応しい華やかなコンサートにしたいと思います。

――参加してくれる演奏家たちをご紹介ください。

まずは、なんと言っても、原作からミュージカルまで音楽の監修をずっとつとめていただいている茂木大輔さんに今回も指揮をお願いすることになっております。そして、ここしばらくの「のだめクラシック・コンサート」のシリーズで活躍してくれたピアニストたちの中から、サントリーホール公演を売り切った石井琢磨さんに出演いただき、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」第1楽章を弾いていただきます。

そして、配信フェスには登場いただいていたのですが、生では見ていただくことができなかったBEYOOOOONDSの小林萌花さんにフェス同様に、のだめ登場のあの曲とショパンのエチュードを弾いていただきます。そして配信フェス登場組としては、ミュージカルでもピアノを録音し、先日サントリー・ホール公演を発表したBudoさんにもご登場いただき、得意のベートーヴェンを。

初登場いただくのは、なんと原作の中では「伊田美佑」のモデルとして登場してらっしゃるチェリストの新倉瞳さんです。原作のままにドボルザークの「チェロ協奏曲」の第1楽章を弾いていただきます。もう一人はこちらもYouTubeで人気爆発中のヴァイオリニストの高松亜衣さん。モンティの「チャルダッシュ」をお願いします。

――このシリーズの中でももっとも豪華で華やかなソリスト陣になりそうですね。しかも初演からこの1月でちょうど100年となる、ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」のソリストは、まだ発表になっていないようですが。

はい。これも楽しみにしていただきたいのですが、今世界でこの曲を弾かせたら、この人しかいないでしょう!というピアニストを最終兵器としてご用意しておりますので、是非ワクワクしてお待ちいただければと思います。

――オーケストラも、今回のために新編成されるそうですね。

これまでお世話になってきた長原さんはNHK交響楽団のコンサート・マスターにご就任されたりして、もうまぎれもない大御所プレイヤーです。今回は、彼らの世代を軸でまとめてきてもらったオーケストラには一度お休みいただいて、次世代の若手の人たちで新しいオーケストラを、このコンサートのために特別編成させてもらうことにしました。94年生まれで、東京交響楽団のコンサートマスター小林壱成さんをコンサート・マスターに本当に素晴らしい若手のメンバーが集合してくれそうです。

――オーケストラでは、ベト7を聴けるのでしょうか?

そうですね。のだめと言えば、この曲。ベートーヴェンの交響曲 第7番の第1楽章と第4楽章。特に気分が上がる楽章をお届けするつもりでいます。

のだめのコミックのワンシーンを映像でご覧いただきながら、コミックを読んだ時に感じた音楽への高揚や喜びをコンサートにいらっしゃっていただいて是非生で感じていただければと思います。

取材・文=神山薫

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2024年1月2日(火)に歌舞伎座で『壽 初春大歌舞伎』が開幕した。昼夜7演目をレポートする。

■昼の部 11時開演

一、當辰歳歌舞伎賑(あたるたつどしかぶきのにぎわい)

序幕は、中村福之助、中村虎之介、中村鷹之資、中村玉太郎、中村歌之助の若手俳優による『五人三番叟(ごにんさんばそう)』から。

昼の部『五人三番叟』(左より)三番叟=中村歌之助、三番叟=中村鷹之資、三番叟=中村福之助、三番叟=中村虎之介、三番叟=中村玉太郎 /(C)松竹

昼の部『五人三番叟』(左より)三番叟=中村歌之助、三番叟=中村鷹之資、三番叟=中村福之助、三番叟=中村虎之介、三番叟=中村玉太郎 /(C)松竹

歌舞伎では、天下泰平を祈念する『三番叟(さんばそう)』はご祝儀ものの演目として上演される。今月の舞台では、金色に輝く富士山を後景に、松の上を鶴が舞う。登場した5名は精悍に、優美に、爽やかに、異なる個性で舞台を彩る。厳かにはじまった三番叟は、鳥が羽ばたくように袖を振り、大地を踏むように床を踏みならし、五穀豊穣の祈りを込めた神楽鈴が響き渡る。5人は、それぞれに歌舞伎への熱意を体現するような、真摯でエネルギッシュな舞台をみせた。初芝居にぴったりの、明るい喝采が送られた。

舞台は江戸・吉原のメインストリートへ。

昼の部『英獅子』(左より)鳶頭=中村鴈治郎、芸者=中村雀右衛門、鳶頭=中村又五郎 /(C)松竹

昼の部『英獅子』(左より)鳶頭=中村鴈治郎、芸者=中村雀右衛門、鳶頭=中村又五郎 /(C)松竹

『英獅子(はなぶさじし)』では、芸者に中村雀右衛門。鳶頭に中村鴈治郎、中村又五郎。芸者は裾に波の柄がデザインされた黒い着物。衣裳はシックでありながら、舞台のセンターがぴたりとはまる華があった。鳶頭は、大きく紋を染めた首抜きの衣裳で、品良く、渋くそれぞれに大人の色気をみせる。3人が決まると、すっきりとした貫禄に江戸の粋を感じた。長唄とともに華やかに序幕を飾った。

二、赤穂義士外伝の内​ 荒川十太夫(あらかわじゅうだゆう)

スポットライトが、水裃姿の堀部安兵衛(市川中車)を照らし出す。赤穂義士のひとりとして、主君の仇を討ち取った安兵衛は、今まさに切腹しようとしている。背後には介錯人の影。安兵衛が最期を迎える瞬間、介錯人が渾身の力をこめて刀を振りおろす。大きく踏み込んだ勢いで、介錯人が安兵衛を照らしていたスポットライトの中へ。後に明らかとなる介錯人の名前は、荒川十太夫(尾上松緑)。十太夫の物語がはじまった。

本作は、講談師で人間国宝の神田松鯉の口演による『赤穂義士外伝』をもとにした新作歌舞伎だ。松緑が2022年に初演し評判を呼んだことから、早くも再演となった。

物語の舞台は、赤穂義士たちの七回忌の祥月命日。義士たちのお墓がある泉岳寺に、下級武士の荒川十太夫が、身分不相応な身なりでお参りに現れる。当時、身分を偽ることは重罪だった。これが松平家目付役の杉田五左衛門(中村吉之丞)の目に留まり、松平隠岐守(坂東亀蔵)によって直々に詮議が行われることに……。

昼の部『荒川十太夫』(左より)荒川十太夫=尾上松緑、杉田五左衛門=中村吉之丞、堀部安兵衛=市川中車、松平隠岐守定直=坂東亀蔵 /(C)松竹

昼の部『荒川十太夫』(左より)荒川十太夫=尾上松緑、杉田五左衛門=中村吉之丞、堀部安兵衛=市川中車、松平隠岐守定直=坂東亀蔵 /(C)松竹

十太夫は、杉田に見つかった時、「しまった」という反応をほとんどみせなかった。反省の色がないのではない。まっすぐな申し訳なさの後、穏やかにも悲しそうにも見える表情に。物語が進むにつれて、十太夫がより重い「しまった」を抱えてきたことが明らかになる。

中車の安兵衛は、十太夫に声をかける直前の一呼吸に、ぐっとひきつけられた。まもなく生涯を終える安兵衛の「生」を感じた。大石主税を見送る目には、とっくに決めていたであろう覚悟と、“その時”がきて滲んだ感情が込められていた。

主税は、最年少で討入りに加わった赤穂義士だ。尾上左近の主税の爽やかさと哀れさが涙を誘う。亀蔵の隠岐守は、言葉も心もまっすぐで温かかった。十太夫が鎧を脱ぎ捨てていくように、真実を語りはじめる。その言葉を、その場の誰もがしっかりと受け止め、客席もまた言葉以上の思いを受け止めた。取り調べを終えた隠岐守の朗らかな人間味に、優しい気持ちになった。

昼の部『荒川十太夫』(左より)荒川十太夫=尾上松緑、泉岳寺和尚長恩=市川猿弥 /(C)松竹

昼の部『荒川十太夫』(左より)荒川十太夫=尾上松緑、泉岳寺和尚長恩=市川猿弥 /(C)松竹

泉岳寺の茶屋の前で、生き生きと過ごす人々と季節を巡り、市川猿弥の泉岳寺の和尚が物語をまとめ上げる。舞台も客席も、温かい光と拍手で溢れ、春が待ち遠しくなる幕切れだった。

三、狐狸狐狸ばなし(こりこりばなし)

「狐狸狐狸(こりこり)」というポップな響きからは想像できない、ポップなふりをしてブラックな笑いに満ちた喜劇だ。

主人公・伊之助(松本幸四郎)は、かつて上方で女方役者として活躍していたが、今は江戸で手拭い屋を営んでいる。女房おきわ(尾上右近)は昼間からお酒を飲み、不倫相手の法印重善(中村錦之助)のことで頭がいっぱい。伊之助が邪魔で仕方がない。ある日、重善に、物持ちの娘おそめ(市川青虎)との縁談が持ち上がると、おきわは……。

伊之助は、おきわにぞっこんだ。おきわの腰巻をせっせと洗濯し、食事の支度もし、彼女の浮気に気づいても離縁は望まず、夜をともに過ごせるならいいらしい。そんな伊之助の反撃は、舞台で見る限りは無邪気でごきげんな悪戯だ。幸四郎の愛嬌に包まれ大いに笑った。しかし時折、伊之助のなよやかな狂気が透けて見え、客席から悲鳴まじりの笑いを引き出していた。

昼の部『狐狸狐狸ばなし』(左より)手拭い屋伊之助=松本幸四郎、女房おきわ=尾上右近、雇人又市=市川染五郎 /(C)松竹

昼の部『狐狸狐狸ばなし』(左より)手拭い屋伊之助=松本幸四郎、女房おきわ=尾上右近、雇人又市=市川染五郎 /(C)松竹

右近のおきわは、しどけなくて艶やか。湯上りで花道を行く姿には、ため息が漏れた。勝気な性格で、伊之助への態度は現代の感覚ではモラハラと紙一重。もっと酷いことにも手を染める。しかし物語が進むうち、伊之助も伊之助。おきわもおきわ。どちらをも応援したい気持ちになっていく。

市川染五郎が演じる又市は、頭の回転がおっとり気味の雇人。はじめこそ美男子の無駄遣い! と思われたが、振り切ったとぼけぶり、掛け合いの間の無駄のなさなど、コメディセンスは疑いようがなかった。可笑しみを連れて歩くような身のこなしは登場するだけで笑いをおこし、最後まで楽しませた。あるシーンでは、伊之助と又市が、台詞もタネも仕掛けもなく、ブレのない体幹と独特なリズムの移動だけで、ナンセンスな笑いを作っていた。あれは一体何だったのだろう。と思い返してまた笑った。

昼の部『狐狸狐狸ばなし』(左より)法印重善=中村錦之助、女房おきわ=尾上右近、手拭い屋伊之助=松本幸四郎 /(C)松竹

昼の部『狐狸狐狸ばなし』(左より)法印重善=中村錦之助、女房おきわ=尾上右近、手拭い屋伊之助=松本幸四郎 /(C)松竹

錦之助は、甘いマスクが取り柄の生臭坊主に愛嬌をもたせ、青虎のおそめは別次元の色気と個性をほとばしらせ、作品を明るく盛り上げた。中村亀鶴の寺男甚平、大谷廣太郎の博奕打ち福造が、市井の人々の匂いを漂わせる。観劇した日は、おきわが唄う『金比羅船々』に自然と手拍子が起きた。10人に聞いたら100人から「けしからん」の声が聞こえてきそうな喜劇だが、「けしからん」も人間がもつ側面のひとつ。皮肉たっぷりのハッピーエンドも一周して清々しかった。観劇した日、おきわが唄う『金毘羅船々』に自然と手拍子が起きていた。終始、けしからん! と言いながら、俳優たちの魅力と芝居に拍手をおくった。

■夜の部 16時開演

一、鶴亀(つるかめ)

宮廷で新春を寿ぐ節会がひらかれ、女帝(中村福助)、鶴に扮する廷臣(松本幸四郎)、亀に扮する廷臣(尾上松緑)が舞を披露する。女帝は、今まさに太陽がのぼってきたような眩しさ。華やぐ演奏とひとつになり、輝いていた。従者ふたりは清々しく朗らかに踊り、鶴と亀は格調高く風雅な空気を作った。

夜の部『鶴亀』従者=尾上左近、亀=尾上松緑、女帝=中村福助、鶴=松本幸四郎、従者=市川染五郎 /(C)松竹

夜の部『鶴亀』従者=尾上左近、亀=尾上松緑、女帝=中村福助、鶴=松本幸四郎、従者=市川染五郎 /(C)松竹

『鶴亀』は、おめでたい演目として上演される長唄の舞踊だ。従者として、幸四郎の息子の染五郎と、松緑の息子の左近も出演する。

歌詞によれば、この儀式には官僚や公卿、民衆も集まり、その数は一億百余人になるという。何億人いようと包み込んでしまうであろう、祝祭感に満たされた。平穏な世の中への祈りを込めて拍手をおくった。

二、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)

曽我兄弟の仇討ちを題材にした『寿曽我対面』が、充実の配役で上演される。

舞台は、工藤祐経の館。源頼朝が富士の裾野で巻狩りを行うこととなり、祐経(中村梅玉)は、その総奉行職を仰せつかった。これを祝う宴の席に、小林朝比奈(坂東彌十郎)たち大名たちが集まる。そこへ朝比奈が、曽我十郎(中村扇雀)と曽我五郎(中村芝翫)の兄弟を招き入れる。ふたりは親の仇である祐経を探していたのだ。

夜の部『寿曽我対面』(左より)曽我五郎時致=中村芝翫、曽我十郎祐成=中村扇雀、大磯の虎=中村魁春、八幡三郎=中村虎之介、梶原平次景高=大谷桂三、梶原平三景時=松本錦吾、工藤左衛門祐経=中村梅玉、近江小藤太=中村松江 /(C)松竹

夜の部『寿曽我対面』(左より)曽我五郎時致=中村芝翫、曽我十郎祐成=中村扇雀、大磯の虎=中村魁春、八幡三郎=中村虎之介、梶原平次景高=大谷桂三、梶原平三景時=松本錦吾、工藤左衛門祐経=中村梅玉、近江小藤太=中村松江 /(C)松竹

お正月興行でおなじみの演目であり、様式美を楽しむ一幕。という目でみはじめていたが、梅玉の祐経にリアルがあり、この“対面”は事件であり、兄弟たちのドラマの佳境なのだ、と改めて気づかされた。彌十郎は朝比奈を、立派に、自在に、生き生きと立ち上げる。芝翫の五郎は、華とエネルギーの塊。歌舞伎らしい美しさで、五郎のテンションを太く高く持ち上げる。これを留める扇雀の十郎は、決して貧弱などではなく、しなやかで芯があった。

傾城の大磯の虎(中村魁春)は絢爛な美術品のような存在感で、化粧坂少将(市川高麗蔵)とともに空間を彩る。近江小藤太(中村松江)と八幡三郎(中村虎之介)の明瞭で鮮やかな芝居運びは心地がよく、中村東蔵の溌剌とした鬼王新左衛門には晴れやかな気持ちになった。全員の見得で結ばれると、新年を寿ぐ明るい拍手に満たされた。

三、息子(むすこ)

松本白鸚、松本幸四郎、市川染五郎による、高麗屋親子三代の共演だ。この3人しか登場しない。演出は、高麗屋親子の作品を多く手掛けている齋藤雅文。

雪のかぶった火の番小屋があり、火の番の老爺(白鸚)がわび住まいをしている。捕吏(染五郎)が訪ねてくる。その後、頬かむりの男・金次郎(幸四郎)が小屋に入ってくる。老爺は男に暖をとらせ、食べ物をやり、身の上話をするが……。

背景の美術はない。無駄を排した舞台は、夜の深さ、雪の冷たさを想像させ、老爺のひとりを浮き彫りにし、焚火のあたたかさを際立てる。

夜の部『息子』(左より)金次郎=松本幸四郎、火の番の老爺=松本白鸚 /(C)松竹

夜の部『息子』(左より)金次郎=松本幸四郎、火の番の老爺=松本白鸚 /(C)松竹

白鸚は、声を朗々と響き渡らせるのではなく、台詞一つひとつを手渡しするように観客に届ける。受けとった言葉にはたしかな温もりがあった。広い歌舞伎座の客席にいながら、ともに焚火を囲むような距離感を覚えた。幸四郎の金次郎は、老爺に背中を向けたまま警戒し、強がり、食い下がり、心の動きで場面を動かしていく。染五郎の捕吏は、お尋ね者を目の前にしても動じない肝の太さが落とし込まれ、白鸚が広げる世界、幸四郎が描く物語の中、祖父とも父とも異なる質の存在感を放っていた。

全員初役。上演時間は30分程度。焚火の炎が大きくも小さくもなり、揺れながら時に弾けるように、老爺と金次郎の心が動いていた。静かな音楽が流れ続けていたかのような、情感に溢れていた。

四、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)

中村壱太郎(1月2日から14日まで)と尾上右近(1月15日から27日まで)がWキャストで勤める『京鹿子娘道成寺』。壱太郎の白拍子花子を観劇した。

桜が満開をむかえた紀州道成寺で、白拍子花子が鐘供養の踊りを舞う。

金の烏帽子で厳かにはじまり、衣裳や道具、曲調も表情もかえて踊りを繋いでいく。柔らかな表情の乙女から、溌溂とした姿、たおやかに成熟した姿まで、引っ込むたびに次はどんな彼女をみられるのか、と期待は高まる。所化の踊りと三味線の演奏がおおいに盛り上げた後でさえ、舞台に戻ってきた花子の光を湛えたような美しさに、ワッと大きな拍手がおきた。甘い情感に、ほろ酔いに気分になった。

夜の部『京鹿子娘道成寺』白拍子花子=中村壱太郎 /(C)松竹

夜の部『京鹿子娘道成寺』白拍子花子=中村壱太郎 /(C)松竹

本作は「安珍・清姫伝説」の後日談だ。

かつて大蛇となり、安珍を道成寺の鐘ごと焼き殺し、その後、自らも命を落とした清姫が、白拍子花子の姿となって道成寺を訪れている。ともすれば、怨念がこもった大蛇のパニックホラーにもなりうる設定だが、舞台で描かれるのは、恋をする女性のさまざまな表情なのだ。花子に鐘に向けた情念がチラついたとき、清姫が安珍に出会いさえしなければ……と悔しい気持ちになった。

夜の部『京鹿子娘道成寺』(右より)白拍子花子=中村壱太郎、所化=大谷廣太郎、中村玉太郎 /(C)松竹

夜の部『京鹿子娘道成寺』(右より)白拍子花子=中村壱太郎、所化=大谷廣太郎、中村玉太郎 /(C)松竹

15日以降の日程では、壱太郎と同世代の尾上右近の花子を見ることができる。今月ばかりか、今年の歌舞伎、これからの歌舞伎がいっそう楽しみになる公演だった。歌舞伎座にて1月27日まで。

取材・文=塚田史香

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2024年4月19日(金)~29日(月・祝)こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて、舞台『ヴィンランド・サガ』が上演されることが決定した。

2015年の創設以来、創意工夫に満ちた独創的な世界観で観客の心を掴んできたDisGOONie。この度、これまでの枠組みを打ち破り、新たな表現領域「2.5次元作品の創造」へと踏み出すことを発表。

今回挑むのは、遥か北の海を舞台に繰り広げられる壮大な物語『ヴィンランド・サガ』の舞台化。DisGOONie主宰の西田大輔が、講談社との強力なコラボレーションにより、遠い北の大海原の物語をおくる。

西田大輔

西田大輔

公演は舞台『ヴィンランド・サガ』 ~海の果ての果て 篇~と舞台『ヴィンランド・サガ』 ~英雄復活 篇~となり、各8ステージ、全16ステージおくる。

脚本・演出は西田大輔が務め、出演者は、トルフィン役を橋本祥平、クヌート役を北村諒、トールズ役を中村誠治郎、トルケル役を林野健志、ビョルン役を磯貝龍乎、フローキ役を村田洋二郎、ユルヴァ役を山﨑紗彩、ラグナル役を佐久間祐人、ヴィリバルド役を林田航平、アスゲート役を加藤靖久、アトリ役を澤田拓郎、耳役を本間健大、ハーフダン役を書川勇輝、アシェラッド役を萩野崇が演じる。

橋本祥平

橋本祥平

北村諒

北村諒

中村誠治郎

中村誠治郎

林野健志

林野健志

磯貝龍乎

磯貝龍乎

村田洋二郎

村田洋二郎

山﨑紗彩

山﨑紗彩

佐久間祐人

佐久間祐人

林田航平

林田航平

加藤靖久

加藤靖久

澤田拓郎

澤田拓郎

本間健大

本間健大

書川勇輝

書川勇輝

萩野崇

萩野崇

 
【ストーリー】
千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の集団、ヴァイキング。
最強と謳われた戦士の息子トルフィンは、幼くして戦場を生き場所とし、幻の大陸"ヴィンランド"を目指す——

「海の果ての果て 篇」では、何故トルフィンが復讐鬼になっていったのか——
かつての記憶、アシェラッドとの出会い、父トールズへの想いを描き、
「英雄復活 篇」では、政権争いの過酷な王家の中で育ってきたために臆病であるデンマークの第二王子、クヌートからの視点を中心に描く。
そしてトルフィンという人物、クヌートの人生、一人の青年と一人の王子の成長を追うそれぞれの作品が織り成す対比で、物語はより深みを増す。
激動の時代で巻き起こる、本当の戦士の物語サガ。

 

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2024年2月22日(木)~28日(水)東京・シアター1010にて上演する、LEGEND STAGE PRODUCE『ナイトメアホスピタル2024』の公演ビジュアルが発表された。

『ナイトメアホスピタル』は、レジェンドステージの代表を務める黒谷通生による総合監修のもと、劇団ホチキスの主宰を務める米山和仁が脚本・総合演出を手掛け2020年に初演。病院の一室のみで展開される、ハラハラ×ドキドキ×ワクワクのハートフルコメディ。2024年版ではキャストを一新し、さらに演劇的ギミックを駆使した演出やダンスパフォーマンスを随所に入れ込み、パワーアップしておくる。

物語は、まるで妊婦のようにお腹が膨れ上がった主人公・赤井田祐三と、そのお腹から突如生まれた魔界の王が繰り広げる、ユーモア満載のゴシックファンタジー。最初はいがみ合っていた二人はやがて違いを認め合い、次第に友情が芽生え始めるも、物語の最後には究極の選択を迫られてしまう。果たして、赤井田はどのような選択をするのか。そんな赤井田を献身的に支え続ける妻の愛情、変化する夫婦の関係性にも注目したい。

(上段左から)和田優希、千井野空翔、渡邉心(中段)木村来士、古賀瑠、青木志穏(下段)篠原孝文、小玉久仁子、武藤晃子

(上段左から)和田優希、千井野空翔、渡邉心(中段)木村来士、古賀瑠、青木志穏(下段)篠原孝文、小玉久仁子、武藤晃子

想像妊娠という診断を受け自暴自棄になってしまうチンピラの主人公・赤井田祐三を演じるのは和田優希。共演には、千井野空翔、渡邉心、木村来士、古賀瑠。さらに青木志穏、篠原孝文、小玉久仁子、武藤晃子という俳優陣。

そしてこの度、公演ビジュアルが完成。赤井田役の和田を中心にキャストが集い、ゴシックファンタジーを想像させる色味は不思議で幻想的な世界観を表現している。

悪魔との「情」、夫婦の「愛」を描く、心温まる物語に期待しよう。

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2024年5月25日(土)、26日(日)の2日間、奈良・天理駅前広場CoFuFun(コフフン)にて、辻本美博(POLYPLUS)主催の野外音楽フェス『CoFuFun FES. 2024』が開催されることが発表された。

本フェスは、奈良県天理市のPR大使を務める辻本美博(POLYPLUS)が天理市と共同主催する野外音楽フェスで、昨年に引き続き三度目となる今回も2DAYS開催となる。その他の出演者や情報などは後日追って発表されるとのこと。詳細は公式サイトを要チェック。

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アイナ・ジ・エンドが、明日1月14(日)21時より放送となるTBS系 日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』主題歌として新曲「宝者」(読み:たからもの)を書き下ろした。

TBS系 日曜劇場『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』は、西島秀俊と芦田愛菜が主演のドラマ。天才指揮者だったが“ある事件”で家族も音楽も失った父親と、そんな父を拒絶し音楽を嫌う娘が地方オーケストラを通して失った情熱を取り戻し、親子の絆と人生を再生させていくとびきりアパッシオナート(情熱的)なヒューマンドラマで、アイナはドラマの脚本を読み込み、楽曲を完成させた。

主題歌に起用された「宝者」は、作詞作曲アイナ・ジ・エンド、編曲は河野圭が担当。温かい雰囲気の中にあるどこか切ない表現が、ドラマとマッチした極上のミドルバラードに仕上がっている。《ありがとう》や《さよなら》といったストレートな表現や、キャッチーなメロディラインにも注目だ。

今回のジャケット写真のイラストレーターは、Yogee New Waves、Jappersのベーシストとして活動をした後、画家、イラストレーターとして活躍する上野恒星。サウンドや歌詞から感じとることのできる、親密さや温かみ、まどろみなどを表現したジャケットアートワークとなった。

なお、本楽曲は1月15日(月)よりTikTok・Instagramにて先行配信され、2月5日(月)より各ストリーミングサービスにて配信される。

■アイナ・ジ・エンド コメント

Q.主題歌に起用されたことについて率直な感想をお聞かせください
A.初めて台本を少し読ませていただいたときに、文字で読んでいるのに音が聞こえてくるかのように鮮明に心に入ってきました。とてもワクワクしたのを覚えています。自分にも、できることを精一杯努めたい! と思いました。

Q.楽曲の聴きどころ・コンセプト・楽曲内容などについてお聞かせください
A.軽快なテンポで、自分史上今までにないほどまっすぐ歌うことを意識しました。編曲はお世話になっている河野圭さんでストリングスがとても美しいです。奇を衒わずしっかり心に届くことを、音色でも声色でも考えました。ありがとうとさよなら。出会いと旅立ち。人はこれを繰り返して生きていくんだなぁと改めて自分も考えさせられました。そんなテーマで綴りました。“大切な宝者”を思い浮かべて聴いていただけたら幸せです。
最初に、別の2曲のデモ曲を送りましたが、もう1曲トライすることになり、もがくように制作にのめりこみました。そしてこの“宝物”が生まれました。撮影だけじゃなくて、音楽にも真摯に向き合い沢山のやり取りをしてくださった日曜劇場のチームの方々の情熱を心から尊敬しております。

■企画プロデュース・東仲恵吾 コメント

Q.アイナ・ジ・エンドさんを起用した経緯は?
A.本作は音楽が大きなテーマの一つです。その中で、唯一無二の声と表現力を持っていて、どんな楽曲でもアイナさんにしか歌えない色に染めていく彼女が奏でる“音楽”をお願いしたいと思いました。また、この作品は父と娘の確執と再生を描いていきます。ただ、確執といっても本音で嫌い合っているわけではない、すごく繊細で切ない心情なのですが、アイナさんなら切なさと救いを見事に歌い上げてくれると感じていました。私自身も、BiSH時代に彼女が歌い上げた「beautifulさ」にものすごく救われました。そんなアイナさんに本作をより彩ってもらうことができて光栄です。

Q.楽曲を聞いた率直な感想は?
A.楽曲を聞かせてもらって感じたことは、娘から父への言い表せないくらいの溢れる愛に満ちた曲ということでした。ただ、愛といっても幸せなことだけじゃなくて、切なかったり悲しかったり、そういう喜怒哀楽がすべて詰め込まれた上で、最後に背中を押してくれる優しくて力強い応援歌だと感じました。

Q.ドラマの見どころは?
A.本作の大きな見どころは不器用な親子と、廃団寸前のオーケストラが再生していくところです。その再生していく過程で、一人では無理でも力を合わせればできることもある、ということを描いています。ぜひお楽しみください。

 

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TVアニメ『治癒魔法の間違った使い方』の第2話放送を記念して、ノンクレジットEDがYoutubeにて公開された。

ChouChoの歌うエンディング主題歌『Green jade』に乗せて、ヒロインスズネの元の世界での一面を描いたエンディング映像となっている。

TVアニメ『治癒魔法の間違った使い方』はTOKYO MX/BS11にて毎週金曜日24時30分より放送中。

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2月10日(土)から3月24日(日)まで埼玉・EJアニメミュージアムで開催される『DESIGNS永野護デザイン展』から、展示情報など詳細が発表された。

デザイナーの永野護氏は、1983年より日本サンライズ(現バンダイナムコフィルムワークス)に在籍。翌年1984年には、TVアニメ『重戦機エルガイム』でキャラクターとメカデザインを担当し、TVアニメ『機動戦士Zガンダム』などにも参加している。1986年から、角川書店(現KADOKAWA)発行の月刊アニメ誌『Newtype』にて、漫画『ファイブスター物語』の連載をスタート。2012年には、監督・脚本を手がけた劇場アニメーション『花の詩女 ゴティックメード』が公開された。

『DESIGNS 永野護デザイン展』では、そんな永野氏の商業デビュー前の作品や『重戦機エルガイム』『機動戦士Zガンダム』『ブレンパワード』『シェルブリット』『ファイブスター物語』『花の詩女 ゴティックメード』などこれまでの制作物の中から原画やイラスト・設定画・ラフスケッチなど約340点を厳選して展示。オリジナルグッズの販売も予定されている。

同展では、『ファイブスター物語』1から17巻までのカバーイラスト原画17点を一挙に展示。サイズは最大のもので、幅106cm×高さ126cmにおよぶ。

展示予定の『ファイブスター物語』単行本カバー原画17点

展示予定の『ファイブスター物語』単行本カバー原画17点

永野氏のデビュー前作品では、第2回国際SFアート大賞入選作『デス・アンカー』(1982年制作)や、日本サンライズ(現・バンダイナムコフィルムワークス)在籍前の1980年代に描かれたオリジナルメカのスケッチも展示される。

サンライズ所属時の作品では、『重戦機エルガイム』『機動戦士Zガンダム』の設定画や準備稿、『銀河漂流バイファム』『聖戦士ダンバイン』『機動戦士ガンダムZZ』などの未登場メカのラフスケッチも公開。

『ファイブスター物語』立体商品の最新作や、“ツァラトウストラ・アプターブリンガー”など『ゴティックメード』のガレージキットやプラスチックモデルを販売する各メーカーの最新アイテムを含む完成見本も展示されるとのこと。

さらに、展覧会初日には、埼玉・ところざわサクラタウン ジャパンパビリオン ホールBにて、永野氏によるトークショー、アニメーション映画『花の詩女 ゴティックメード』『ファイブスター物語』上映会を開催。トークショーには、永野氏のほか、声優・川村万梨阿、KADOKAWAの井上伸一郎氏が登壇予定だ。

展示、トークショー、上映などのチケットは、イープラスにて受付中。受付期間や展示会の詳細は、公式サイトを確認しよう。

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