奈良県・天理市『CoFuFun FES.』タイムテーブル発表、辻本美博(POLYPLUS)と市が共同主催する野外音楽フェス

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2024年5月25日(土)、26日(日)の2日間、奈良・天理駅前広場CoFuFun(コフフン)にて開催される野外音楽フェス『CoFuFun FES. 2024』のタイムテーブルが発表された。

同フェスは、奈良県天理市のPR大使を務める辻本美博(POLYPLUS)が天理市と共同主催する野外音楽フェスで、昨年に引き続き三度目となる今回も2DAYS開催となる。今回の2daysは初日(25日)が有料イベント、2日目(26日)は『天理市制70周年記念式典×CoFuFun FES.~未来ステージ~ vol.2』として無料開催される。

『天理市制70周年記念式典×CoFuFun FES.~未来ステージ~ vol.2』

『天理市制70周年記念式典×CoFuFun FES.~未来ステージ~ vol.2』

初日は辻本美博 with KO-ney、THEイナズマ戦隊、花*花、BLACK BOTTOM BRASS BAND、ADAM atが出演。2日目はPOLYPLUS、MOS、リエイ、天理中学校吹奏楽部、天理市立北中学校吹奏楽部、天理市立南中学校吹奏楽部、天理市立福住中学校音楽部、天理市立西中学校吹奏楽部が登場し、両日ともMCとして桜井雅斗(吉本新喜劇/FM大阪DJ)が出演する。

チケットは現在イープラスにて販売中。

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2024年5月30日(木)~6月9日(日)に東京・よみうり大手町ホールにて上演される三人芝居『怪物の息子たち』。東映プロデュースによる少人数芝居企画で、脚本・木下半太と演出・毛利亘宏(少年社中)が手掛ける。

稽古開始直前のタイミングで、主演・崎山つばさにインタビュー。三人芝居への意気込みや、共に三兄弟を演じる安西慎太郎と田村心への印象、自身の家族に関するエピソードなどを聞いた。

ーーまずは、脚本を読まれた感想を教えてください。

高度な台本だなと感じました。三人芝居ということで、メインで演じる役以外の登場人物も演じるんですが、その演じ分けが面白くもあり難しさもある。壮絶な物語なので感情が忙しい。息子役でありながら、ある時は父親にもなりますし、また別の人物のときもあるので、組み立てていくのが大変そうだなと思いつつ、もちろん楽しみなところでもあります。ワクワクしていますよ。意外と、演劇で苦しんでいる自分が好きなんです……ドMなんでしょうね(笑)。苦しめば苦しめられるほど「いいぞ!」と思えますし、その分いい作品になるのではないかと。

崎山つばさ

崎山つばさ

ーー神話や落語をモチーフにしたストーリー。崎山さんが演じる三兄弟の長男・蒼空は一筋縄ではいかない人物ですね。

謎が多いですね。三兄弟の中でも、蒼空は感情や過去をあまり表に出さないタイプ。むしろ、出し切って今に至る……という人物だと思います。約2時間もない舞台ではすべて見せることは不可能ですし、この台本に描かれていない人生も彼はもちろん送っている。舞台上では直接見せずとも感じ取ってもらえるような、余白みたいなものがうまく表現できたらいいですね。

ーー世間一般的には理解されがたい心情も描かれそうですが、このような役柄を演じる際はどんなことを感じていらっしゃるのでしょうか。

やっぱり、しんどいです。でも、しんどい人をしんどいままに演じるのは違う。例えば人を殺める人物を演じるからといって実際に人を殺めるわけではないですけど、人を殺めることができる気持ちにならないといけない。『怪物の息子たち』っていう世界観の中で怪物を宿す瞬間もあるとしても、僕自身は怪物と出会ったことがない。実体験のない状態で行き着くためには、並大抵のしんどさではできないんですよね。今回は特に、冒頭の瞬間にこれまでの人生をどれだけ纏えているかというのが重要になりそうです。始まった瞬間にはすでに2時間分の芝居をしていた、みたいな……まだ稽古に入っていないのでわからないですけど、今の時点ではそういう気持ちではあります。とにかく、僕と安西と田村心だからこそ生まれる化学反応が今から楽しみですね。

ーー安西さんと田村さんのお二人と演じる兄弟役のビジョンは?

全然想像できていないんですよ。先に三人芝居としてお話をいただいて、後から2人と共演できることを知ったんです。意外と交わっていない人たちなので、どういう空気感になるんだろうと。稽古でどんな会話するんだろう(笑)。

崎山つばさ

崎山つばさ

ーー今の時点で、お二人への印象をお聞かせください。まずは、安西さんについて。

安西はずっと共演したかった人物で、“芝居”という言葉がよく似合う。ミュージカル『テニスの王子様』の演技は(アンダースタディとして)間近で見ていましたし、観劇した「舞台『野球』飛行機雲のホームラン 〜 Homerun of Contrail」も印象的でした。彼と対峙したときに自分にはどんなものが生まれるのか興味があります。そういえば、あるオーディションで一緒になったことがあって、たまたま二人一組で芝居をしたこともありました。結構前のことなので、安西は覚えてないかもしれませんが。

ーー田村さんは、作品をご一緒するのはかなり久々でしょうか?

じつは田村心も、がっつりと一緒に芝居するのはほぼ初めてなんですよ。いろんなジャンルの作品に出ているし、裏方スタッフもやっていたこともあって、苦みもちゃんと知っている役者。後輩気質で末っ子っぽい人柄は、今回の役にも良く作用しそう。この3人が三人芝居をやるというところに大きな意味があると思っています。

ーー父と子について描かれる本作。崎山さんご自身にとって、父の存在とは?

父が書いた歌詞を、僕が歌う関係性です(笑)。アーティスト活動を始めるまで、父と子としてはそれほど近い距離感ではなかったかもしれません。用事があったら喋るけど、雑談は母のほうがする機会は多かった。一緒にものづくりをしたからこそ、新しい関係が生まれました。うちの場合、父は最後に出てくるボス的存在なんです。小さい頃、何か悪さをしたときに母が注意してもきかないときは父が出てくる……って話を兄から聞いてました。というのも、僕はものすごくいい子だったので(笑)、悪さをしなかったんです。反抗期もなく、真ん丸で育ちました。親と喧嘩したこともない。

崎山つばさ

崎山つばさ

ーーちなみに、お兄さんとはどんな関係ですか?

僕が二十歳になって一緒にお酒を飲むようになって。そこでようやく兄弟らしくなれた気がします。昔は、父より兄のほうが怖かったです。6歳離れているので子供扱いされるし、僕が小学生のときには兄が反抗期真っ只中。部屋が隣同士だったんですけど、僕がちょっと物音を立てると、壁を叩かれて注意されていました(笑)。兄は多感な時期を過ごしたみたいですけど、うちの家族のいいところって、それを笑いに変えるんですよ。壁に穴が開いた部分には、兄の名前と「14歳の反抗」ってタイトルがつけられていました(笑)。当時は近寄りがたい存在だったので、そのときの畏怖みたいなものは『怪物の息子たち』でも照らし合わせながらやれるかもしれませんね。

ーー上演時期はちょうど梅雨あたりですが、どんな気分転換をされていますか?

ジメジメするのは苦手ですね。うーん……映画を観る。僕はぜひ東映さんに任侠ものをもっとたくさん作ってほしいんです。映画『帰ってきた あぶない刑事』も観たい。

ーー任侠ものも『あぶない刑事』シリーズも、ジャンルとして惹かれるものがある?

自分と一番かけ離れているからだと思います。もし手にできそうだったらあこがれていない気がするんですよね。テレビドラマの『あぶない刑事』で演じていた舘ひろしさんや柴田恭兵さんは当時30代半ば、今の僕は同世代ですが自分があの雰囲気を出せるかと言われたらできないと思うんです。だからこそ、あこがれでもあります。

ーー侠客を演じた舞台『死神遣いの事件帖-鎮魂侠曲-』も、どこか任侠ものに通じる雰囲気がありました。

侠客の矜持がリンクするところもあったので、庄司新之助をやるときには割と役作りのヒントにしていましたね。『仁義なき戦い』シリーズや『県警対組織暴力』とか。“しにつか”も本作と同じく毛利さんが演出だったのですが、凄みの利かせ方は任侠作品を見て勉強するといいかもねと教えていただいたんです。毛利さん曰く、どうしても僕の地が出てしまうと。庄司新之助が優しさを持ったキャラクターだった分、もっと圧が欲しいとおっしゃっていた記憶があります。

崎山つばさ

崎山つばさ

ーーさまざまな役柄、多岐にわたるジャンルで活躍されていますが、プロフィールによると本格的な俳優デビューから今年で10年とのこと。節目として何か意識されていることは?

ありがたいことに、ファンの方たちの声で「10年なんだ」という気持ちになることもありますが、個人的には節目という感覚は特にないんです。あったほうがいいのかもしれないんですけど……それよりも、目の前の仕事や役に向き合いたい気持ちがあって。役者としてはまだ10歳、小学校も卒業できていない年ですし!

ーーではこの先、やってみたいことは?

いっぱいありますよ。一つ挙げるとしたら、根っからの極悪人や殺人鬼のような役をやってみたい。演じていない職業もたくさんありますし、まだまだ経験していないことは多いです。

ーー最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

『怪物の息子たち』というタイトルということで、“怪物”の物語でもあり家族の話でもあります。見ている人の中にも“怪物”を宿している人がいるかもしれないし、自分が気付かない“怪物”を秘めている人もいるかもしれない。ダークで、えぐみの強いお話ではあるんですが、優しさもあり温かさも感じる作品。見る人によってそれぞれ異なる“怪物”が生まれると思うので、ぜひ劇場で体感していただけたら嬉しいです。

崎山つばさ

崎山つばさ

 
ヘアメイク:Inc. GLEAM
スタイリスト:MASAYA(PLY)

 

取材・文=潮田茗    撮影=福岡諒祠

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FANTASTIC◇CIRCUSが5月31日(金)23:59まで、『BEST SINGLES 2001ー2004 / AGAIN 2024』を収録したBlu-rayを完全受注生産にて発売する。さらに60分限定の東名阪ツアー『改 / 残像60min EDITION』を開催することを発表した。

2005年に活動を停止したロックバンド、FANATIC◇CRISIS(ファナティック クライシス)の石月努(Vo)、kazuya(Gt)、SHUN.(Gt)の3人が2019年11月に「FANTASTIC◇CIRCUS」(ファンタスティック サーカス)として再編成し活動を開始。2022年5月14日に日比谷野外大音楽堂でのライブを成功させ、昨年3月にはベスト盤『TENSEISM BEST SINGLES【1997-2000】』をワーナーミュージック・ジャパンよりリリース。同作を引っ提げて、4月から5月にかけて30周年記念ツアー『tour THE END OF 30th BOYS 2023』を行った。

今年2月には『BEST SINGLES 2001ー2004 / AGAIN 2024』をリリースし、Zepp Shinjukuにて同盟のリリース記念ライブを実施。再編成後初となる対バンイベントに出演し、ライブBlu-rayをリリースするなど活動が活発になっていく中で、Live house tour2024『改 / 残像60min EDITION』を開催する。同ツアーは、FANTASTIC◇CIRCUS初の60分限定のLIVEになり、インディーズ時代の楽曲を中心としたライブ構成となりる。1日2公演、東名阪全く違ったコンセプトで開催するとのこと。

チケットはイープラスにて、5月6日(木)20:00からプレオーダー受付開始。

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THE YELLOW MONKEY『Sparkle X』
最速試聴会&合同メディアインタビュー 2024.05.10

THE YELLOW MONKEYが2024年5月10日(金) に都内でメディア向けの試聴会イベント『Listening party & Media interview』を開催した。このイベントは、5月29日(水)にリリースされる10作目のオリジナルアルバム『Sparkle X』の全曲試聴及び、メンバー全員が登壇し、アルバムの制作エピソードなどが語られた。

イベント前半は『Sparkle X』全11曲が大音量で披露され、その全貌が明らかに。先行デジタルリリースされている「ホテルニュートリノ」、「SHINE ON」、「ソナタの暗闇」を含め、結成35周年を迎えたTHE YELLOW MONKEYの魅力が、真っすぐに伝わってくる王道ロックアルバムとなっている印象を受けた。

試聴が終わると、THE YELLOW MONKEYのメンバー、吉井和哉(Vo.Gt)、菊地英昭(Gt/ 以下・EMMA)、廣瀬洋一(Ba/以下・HEESEY)、菊地英二(Dr/以下・ANNIE)が登壇。MCを務める落合健太郎の進行のもとで4人がアルバムの詳細についてトークを行った。

まずは、4月27日(土)に行われた3年振りの東京ドーム公演『THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”』をそれぞれが振り返った。HEESEYはライブを前に前夜から眠れないまま本番に臨んだといい、「寝ないでやったことも含めて、歴史の1ページに刻まれるようなライブでよかったなと思ってます」と安堵した様子。吉井は「自分は病気後初のフルステージ、しかもそれがいきなり東京ドームというのは正直プレッシャーも不安もあったんですけど、ステージ袖にスタンバった時点で“これはもう怯んでいてもしょうがないな”って逆にそこで僕はスイッチ入っちゃって。どんどん声は枯れていってもうカスカスになって、どこまで持つかわからなかったですけど、何とか完走できました。課題はたくさん残ったけど、そういう切羽詰まった状態っていうのがすごくやっぱロックには必要なんだなって、いい勉強になりました」と、喉の状態に不安を抱えながらも乗り越えたライブを生々しく振り返った。ANNIEは「今回の東京ドームは、スタンドの奥までちゃんとTHE YELLOW MONKEYのエネルギーで埋め尽くすことができたような感じがして、すごく充実したライブでした」と、今までの東京ドーム公演で一番楽しめたという。EMMAが「過去一番、お客さんと一体になれたドームライブだったと思います。やっぱり、LOVIN(吉井)のこともあって、見守ってくれてる感じもすごくあったし、一緒に楽しもうっていうオーディエンスの気持ちがすごく伝わってきました」と話すと、吉井は「何か、願いとか祈りのパワーってあるんだなって痛感しましたね」と、素直な心境を吐露した。また、オープニングの「バラ色の日々」が会場に集まったお客さんの声から始まったことについて、「イヤモニを外してました。やっぱそれは聴かないと始められないと思ったので。すごかったですよ」(EMMA)。「あの声を聴いて、本当のスイッチが入ったというか。“これは絶対いいライブになるな”って確信しました」(HEESEY)と感激した様子で語ると、吉井が「確かに僕から見ても3人がキレキレでしたね。HEESEYは毎回寝ない方がいいんじゃないかなって」と場内を笑わせた。

吉井和哉

吉井和哉

今までのTHE YELLOW MONKEYの、シャツのボタンを3つぐらい開けて“Yeah!”みたいな感じはあんまりないかも知れないですが、代わりに出てきた新しい部分は、新しいTHE YELLOW MONKEYの宝石だと思っています。

そして話題はアルバムの話へ。タイトルの『Sparkle X』は、「東京ドームのタイトル“SHINE ON”と連動して“もう1回輝こう”というキーワードとしてあったので、“Sparkle”とつけました。“X”は10枚目という意味の他に、これからまた“未知”のものに向かって進んでいくっていうことでつけました」(吉井)。

アルバムは、「SHINE ON」でスタートする。歪んだギターがコードを鳴らしバンドがなだれ込むように一体となる、様式美すら感じさせるロックンロールだ。そんなロックバンド然としたアルバムになった理由について吉井が語る。

「今までやっていそうでやっていないロックンロールを、あえてやってみようかなっていうことがありました。僕が声を出せない状態が長く続いたんですけど、ドームに紐づいてアルバムのリリースも決まっているスケジュールの中で、“この声でも曲を作らなきゃ”っていう状態で作ったので。そうすると潜在能力で得意なものしか出せないっていうか、実験作とか作ってる場合じゃないので(苦笑)。それで割とベタなロックンロールにすがったというか。あとはもうメンバーの演奏で華やかにしてもらえばいいかなっていう感じでした」。

菊地英昭(EMMA)

菊地英昭(EMMA)

「(「ドライフルーツ」のギターは)アルバムの中で一番好きなテイク。今までのTHE YELLOW MONKEYになかったソロを弾きたくてチャレンジした感じ」

MCから、アルバム曲全体が跳ねている印象であることを伝えると、ANNIEがすぐさま反応する。「THE YELLOW MONKEYって“跳ね”だなってすごく最近思っていて。例えば2000年代に入った頃はデジタル音楽が出てきて、僕らもそんなことができた方がいいんじゃないかみたいな時期もあったんですけど、今は完全に開き直って自分たちのグルーヴってやっぱり“跳ね”だよねっていうところに帰着しているんです。それが最強の武器だなっていうこともすごく認識しました」。それを受けてHEESEYは、「ちょっとした原点回帰をしつつも曲調然り跳ね感然り、どの曲を聴いてもありそうでなかったところもあるし、完全に新しいものもあるし、新しいけどなんかやっぱりTHE YELLOW MONKEYっぽいねっていう作品に仕上がったなって思います」とアルバムを表現した。「ロックは2000年代からどんどん変化してきましたけど、我々もチャレンジしたりいろいろ通過した中で、今回はロックのフォーマットでやろうって見つめ直した感じです。だからメロディーも割と大きいし、ラップの要素とか一切ないし、そういうものを排除してロックの原点に行ったような気もします」と吉井が付け加えた。

アルバムは「SHINE ON」、「罠」とストレートなロックチューンが続いた後、「ホテルニュートリノ」へと続く。これまでになかった新しい部分としてスカのリズムを取り入れたアレンジについて訊かれると、「とはいえ、70年代のマッドネスとかザ・スペシャルズみたいな感じなので、新しいつもりはまったくないんです。むしろ、“これはやってなかった”っていう方が強いですね」(吉井)。「アルバム制作の第1弾でメンバーで合わせた曲だったから新鮮さもあって、この曲のおかげで “ここからまた10枚目を作るんだな”っていう気持ちにもなりました」(EMMA)。また、「ホテルニュートリノ」の歌詞には《人生の7割は予告編で 残りの命 数えたときに本編が始まる》という歌詞に込められた思いについてMCから訊かれた吉井は、「自分が病気になったことは、改めていつまでも命ってあるもんじゃないんだなっていうのを痛感させられた出来事であったんですけど、それと同時にすごく背筋が伸びたというか。僕はこれまで割と、命とか生きることっていうのを真正面から言わなかったんですけど、聴いてくださる人の中にもそういう状況の人もいると思うので、そういう人たちも含めてここでできるロックって何だろうとか考えたんです。そうすると必然的にいろんな曲の歌詞にそういう要素が入ってきたんですよね。だから歌詞は逆に、今回あんまり悩まなかったです。僕はデヴィッド・ボウイが大好きなんですけど、ボウイが癌になって死の宣告をされてからの作品って、やっぱりすごくクリエイティブになったし、そういう余命とか命のことを考えたときに、何か新しいアートができるような気がしていて。それはすごく一つの作品としては意味があったと思います」と心境を明かした。

廣瀬洋一(HEESEY)

廣瀬洋一(HEESEY)

「(三国義貴について)90年代のTHE YELLOW MONKEYにあって再集結後になかったものの一つとして、相当音楽的には大きかったです」

今回、アルバムには90年代のTHE YELLOW MONKEYを語るには欠かせないサポートメンバーのキーボーディスト・三国義貴が久しぶりに参加している。「いつか来てもらいたいなってずっと思っていて、このタイミングで久しぶりにレコーディングに来ていただいたんですけど、本当にいぶし銀のプレイで全然衰えてなかった」(吉井)。「人間性もプレイも、独特の魔力を持っていて、それがダビングされて重なっていくごとに、“これだったんだ”みたいなところもあったんです。90年代のTHE YELLOW MONKEYにあって再集結後になかったものの一つとして、相当音楽的には大きかったです」(HEESEY)。

「ドライフルーツ」のギターについてEMMAは、「アルバムの中で多分一番好きなテイクです。今までのTHE YELLOW MONKEYになかったソロを弾きたくてチャレンジした感じです。これまで使うことがほとんどなかったアームを使ってみたりしました」。「Beaver」は吉井の中に古くからあった曲だという。「初めて言いますけど、今回僕が曲を作るのにいろいろ制限があったので、“メンバーがソロでやったらこういう曲を作りそうだな”っていうイメージで曲を書きました。再集結してからは、“それはもうさんざん聴いたから違うことをやりましょう”ってやってきたんだけど、そうじゃなくて、“好きなことをやってください”っていう、線だけ書いてある塗り絵をみんなに渡したような感じというか。「Beaver」はその最たるものですね」(吉井)。

最後まで歌詞ができなかったという「ラプソディ」には完成に至るまでにこんなエピソードが。「ある時ジムの帰りにお茶してたら、小さい男の子がお母さんに“おっぱい、おっぱい!”ってせがんでいて、それを聴いて今まで自分の中になかったメロディーができたんです。でも“おっぱい”から抜け出せなくなって(笑)。デモも“おっぱい”で歌ったんですけど、さすがにこれは世に出せないからずっと考えていて。ある日、移動の新幹線の中で考えていたときに、クラリネットのあれなんだっけ?(「クラリネットをこわしちゃった」) オパキャマラドじゃなかったっけ? キター! と思ってそれを使ったんです。しかもクラリネットをこわしちゃったという歌だし、自分の声帯のこととも重なると思って《オパ オパ オパ オパ》という歌詞になったんです」(吉井)。すぐにメンバーにグループLINEで歌詞ができたことを伝え、全員で歓喜を分かち合ったという4人。じつにTHE YELLOW MONKEYらしい閃きとユーモアを感じさせる制作エピソードであった。

菊地英二(ANNIE)

菊地英二(ANNIE)

「もう1回バンドができる喜びがこのアルバムにすごく詰められていると思うので、感じ取っていただけると思います」

アルバムのラストを飾るのは、東京ドームでも初公開された際に泣いているファンもいたという「復活の日」。「最初はアルバムの1曲目のつもりでしたけど、最後にすることによってリバースで聴いてもらってもいいと思いました。この曲は歌詞ができる前から東京ドームで初公開されることになっていたので、オーディエンス全員で書いてるような気持ちで書いたんです。だからすごくわかりやすい曲だと思います」(吉井)。

イベントも終盤になり、メディアからの質疑応答が行われた。若い世代の人たちに向けて、「THE YELLOW MONKEYのロックとは何か?」を問う質問に対して吉井は、「メンバーが年を重ねると、ファンも生活のことがあったりしてライブを観たり聴いたりできなくなる。それを考えたときに、若い人たちに向けて僕らが全力でやってもそれはちょっと違うなと思うんです。まさに今回のアルバムは自分たちが本当に目をつぶってもできるような楽曲を、“これが大好きだ”ってやることが一番大切かなと思って作りました。あとは若い方たちの中にも、ご両親が音楽好きでこういうロックを車の中で小さい頃に聴いていた人たちが、当時はよくわからなかったけどよく聴いてみればカッコイイかもねって言って聴いてくれればいいのかなって思っていて。ちゃんとルーツを知ってる子たちが聴いてくれると嬉しいし、もちろん知らないで感性で聴いてくれる子たちも嬉しいし、こっちも選んでお届けしたいっていうのはありますね」と語った。時代の変化に迎合することなく自分たちの音楽をありのままに届けようという姿勢に、揺ぎない自信と信念を感じさせた。

最後に、改めてメンバー一人ひとりがアルバムへの思いを伝えた。

「今回、アルバム発売前に3曲が配信リリースされていますが、まだ世の中に出ていない曲の底力が全部詰まった上で、『Sparkle X』というアルバムになるっていうことを強調したいというか、いつも以上にいろんな曲が出ている分、出ていない部分もすごく期待してほしいです。そういう曲がライブで力を発揮したりすることを僕ら自身も願っていますし、みなさんもそういう感覚で全曲聴いていただけたらと思います」(HEESEY)

「先ほどもお話ししたように、自分の病気という個人的なことがアルバムの一つのテーマになっていることは事実です。なので今までのTHE YELLOW MONKEYの、シャツのボタンを3つぐらい開けて“Yeah!”みたいな感じはあんまりないかも知れないですが、代わりに出てきた新しい部分をすごく大事にしたいし、それは新しいTHE YELLOW MONKEYの宝石だと思っています。僕たちはやっぱりライブが重要なので、ライブをどんどん強化していきたいし、そのためにアルバムを頑張って作るっていうのは一つの宿命だと思っています。それは新しく我々が挑戦し続けていくことだと思っていますし、まずはライブで『Sparkle X』を体感してほしいと思っています」(吉井)

「もう1回バンドができる喜びっていうのがこのアルバムにすごく詰められていると思うので、感じ取っていただけると思います。今までは、死と言いながら生を歌うとか、絶望と言いながら希望を歌うとか、そういうちょっとひねくれたような表現をしていたと思うんですけど、今回のアルバムはすごくストレートに吉井が乗り越えてきたことが伝わると思いますし、言葉の一つひとつの思いが多分違って聴こえると思います。大変なことを乗り越えてきた吉井が力強い言葉で曲を歌うことで、今困ってる人や悩んでる人がちょっとでも希望の光を見てくれたらいいなと思っています。そういうアルバムにもなっていると思いますので、ぜひみなさんでかわいがってあげてください」(ANNIE)

「「復活の日」という曲がありますが、世の中的にもいろいろあったので、僕はTHE YELLOW MONKEYがこの4人でまたやれるっていうことが、本当に復活の狼煙になっている気がしています。このアルバムをもとにライブもしたいですし、また新しい世界を広げたいですし、素晴らしいオーディエンスのところに音を届けて一緒にまた新しい世界を目にしたいです。できることはまだあると思うので、何かを探してまた転がっていきたいと思います。みなさん、これからもよろしくお願いします」(EMMA)

イベントを通して、THE YELLOW MONKEYとしてアルバムを作り活動することができている喜びがひしひしと伝わったきた。『Sparkle X』は、そんな4人が日本のロックシーンを牽引してきた歴史と風格の味わい深さ、そして文句なしにかっこいいアルバムだ。なお、先行試聴会がTHE YELLOW MONKEYのメジャーデビュー記念日となる5月21日(火)に、東京・名古屋・大阪の3会場で2部制にて開催されることも決定している。

取材・文=岡本貴之 撮影=横山マサト

 

 

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2024年7月4日(木)~7月8日(月)池袋あうるすぽっとにて、舞台『マクラコトバ』が上演されることが決定した。

原作は、ワンシチュエーション・完全2人芝居の15分×8話のオムニバスドラマとして、2023年日本民間放送連盟賞 番組部門テレビドラマ番組で優秀を受賞したドラマ『マクラコトバ』(CBCテレビにて放送)。
今回、舞台『マクラコトバ』ではaからfの6つの舞台オリジナルエピソードをワンシチュエーション・完全2人芝居で描く。通常公演では1公演で4つのエピソードを上演、さらに~7月8日(月)の千秋楽公演では全6エピソードを上演予定。

脚本は、劇団「カミナリフラッシュバックス」主宰、CBC『マクラコトバ』、フジテレビ『婚活1000本ノック』などの脚本を手掛けている、ニシオカ・ト・ニール。そして、同じく脚本、さらに演出を、「企画演劇集団ボクラ団義」主宰であり、舞台『炎炎ノ消防隊』シリーズ、ミュージカル『コードギアス 反逆のルルーシュ 正道に准ずる騎士』、舞台『信長の野望・大志』シリーズなど、数多くの作品を手掛ける脚本家・演出家の久保田唱が務める。

それぞれのエピソードで出演者が異なり、bの「不倫している夫×離婚を決めた妻」には松村優、高柳明音ペア、cの「お笑い芸人の妻×男への恋を諦めた女」には 夏目愛海、日比美思ペア、dの「理想家族(モラハラ)男×離婚を決めた夫婦の復縁によって生まれた娘」には平松來馬、小山璃奈ペア、eの「カモ男×ツツモタセ女」には 柊木智貴、 田島芽瑠ペア、fの「こじらせミュージシャン×キャリアウーマン」には柊木智貴、 太田奈緒が出演する。aの「既婚者のお笑い芸人男×その相方のお笑い芸人男」の出演者は後日発表される(※aとc、bとd、eとfは繋がる作品になっている)。

さらに、このたびドラマ『マクラコトバ』の舞台化を記念し、期間限定でTVerでの全話無料配信が決定した。

<STORY>
本当の気持ちが隠せない最小単位の場所…それが、2人きりの寝室。
あるのはベッドと、「事後」の2人。
一体この2人は、どんな関係性なのか?この後の2人はどこへ向かっていくのか?
これはコメディなのか?はたまたサスペンスなのか?
破局寸前の夫婦・古くからの友人・美人局など、さまざまな関係性の2人に焦点を当て、寝室の中の会話で展開する超個室会話劇。
2人の会話の探り合いのなかで、真実と嘘、すれ違いや勘違いも生まれ、さらにその関係は、別の2人にも関わりがあることが判明し…「事後」の会話だけで進んでいく2人の物語は、おかしな方向へと向かっていく…。

<6つの舞台オリジナルエピソード>
a「既婚者のお笑い芸人男×その相方のお笑い芸人男」
b「不倫している夫×離婚を決めた妻」(出演:松村優、高柳明音)
c「お笑い芸人の妻×男への恋を諦めた女」(出演:夏目愛海、日比美思)
d「理想家族(モラハラ)男×離婚を決めた夫婦の復縁によって生まれた娘」(出演:平松來馬、小山璃奈)
e「カモ男×ツツモタセ女」(出演:柊木智貴、田島芽瑠)
f「こじらせミュージシャン×キャリアウーマン」(出演:柊木智貴、太田奈緒)
※aとc、bとd、eとfは繋がる作品になっている。

 

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2024年6月 博多座開場二十五周年記念『六月博多座大歌舞伎』の夜の部の演目 通し狂言「東海道四谷怪談」の特別ポスターのビジュアルを公開となった。博多座で『東海道四谷怪談』が上演されるのはなんと22年ぶり。

6月2日(日)に福岡・博多座で開幕する博多座開場二十五周年記念『六月博多座大歌舞伎』の夜の部 通し狂言「東海道四谷怪談」では、尾上右近がお岩を、尾上松也が民谷伊右衛門を共に初役で演じる。ポスタービジュアルは、赤ん坊を抱え不安げな表情で見上げるお岩(尾上右近)と、そんなお岩に寄り添うことなく視線も合わない伊右衛門(尾上松也)という、作品での二人の関係性を表現したもので、「撮影した写真を博多座正面の大型ビジョンに全部流したいくらい(松也)」と語るほど手応えのあるビジュアルだ。

お岩_尾上右近_(C)松竹

お岩_尾上右近_(C)松竹

民谷伊右衛門_尾上松也_(C)松竹

民谷伊右衛門_尾上松也_(C)松竹

同じ音羽屋で幼少期から兄弟のように育った二人は、憧れだった大役に並々ならぬ思いがあり、ポスター用の撮影にも二人揃っての撮影にこだわり、積極的にアイデアを出し合いながら様々な構図を試したという。スチール撮影時には、「こういった撮影は一人のことが多いのですが、二人で撮らせていただけて、スタートという実感があります。想像を膨らませて撮ったカットもありますし、色々な方向性が探れて、この二人で、この時代じゃないと表現できないアプローチにこだわりました」(尾上右近)、「この写真を見ただけで『東海道四谷怪談』を見てみたいと思っていただけるよう、現場の皆で考えながら撮れるだけ撮りました。この二人だからこそという空気感を出して、演目を見たことがある方でもワクワクしてもらえるビジュアルになったと思います」(尾上松也)とコメントしている。

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CS放送「衛星劇場」にて、2024年6月に「寺山修司没後40年記念特集」を放送。それを記念して、舞台『三上博史 歌劇』の上映会が開催されることが決定した。

寺山修司監督の映画『草迷宮』で俳優デビューした三上博史が、寺山修司の数々の名作を熱唱・熱演した『三上博史 歌劇 ―私さえも、私自身がつくり出した一片の物語の主人公にすぎない ―』。全公演前売りソールドアウトとなったこの話題作を、5月27日(月)新宿ピカデリーにて、1夜限りで特別上映する。

なお、「寺山修司没後40年記念特集」では、6月29日(土)に『三上博史 歌劇 ―私さえも、私自身がつくり出した一片の物語の主人公にすぎない ―』をテレビ初放送。6月22日(土)に魔術音楽劇『青ひげ公の城』、6月2日(日)に映画『草迷宮』、映画『ボクサー』、6月4日(火)に映画『涙を、獅子のたて髪に』を放送する。

魔術音楽劇『青ひげ公の城』

魔術音楽劇『青ひげ公の城』

さらに、7月には三上博史出演映画「ビリィ★ザ★キッドの新しい夜明け」が放送される。

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片岡仁左衛門が、7月3日(水)~26日(金)に大阪松竹座にて上演される関西・歌舞伎を愛する会 結成四十五周年記念『七月大歌舞伎』の取材会に出席した。オフィシャルレポートが到着したので紹介する。


『七月大歌舞伎』で「義経千本桜」の権太を勤める仁左衛門は、上方の型に対してどのような解釈や工夫をされてきたのか問われると「関西の型、江戸の型と言いますが、役者に準ずるところも大きいので、関西の中だけでもいろんな型があります。私は父から学んだものを元に工夫しています。「すし屋」の場合は、初演以降は必ず「木の実」「小金吾討死」も合わせて上演し、権太自身の家庭、親子の情愛をアピールすることを大前提としています。また分かりやすく明瞭なせりふに書き換えています。役者はあれもこれも伝えたいとなりがちですが、それだと折角の訴えたいことがかえってぼやけてしまうので、私は単刀直入に核に触れていくようにしています。歌舞伎の場合は、関西、江戸とそれぞれの表現の特徴がありますが、文楽さんの要素も取り入れることで新たな発見があります。「これで良し」というものは見つからないものですから、常に考えて気づきを得ていますし、今後もそれは変わらないと思います。演技がうまくても心が伝わらなければいけないし、技法ばかりが先行してはいけないと思っています」。

片岡仁左衛門 (c)松竹

片岡仁左衛門 (c)松竹

また本年、関西・歌舞伎を愛する会 結成四十五周年記念となることについて、「夏に大阪で芝居ができることはとても嬉しいです。芝居ができなかった、できてもお客様は半分という時代を知っていますから、お客さまと俳優がともに育ってきた四十五年間だったと感じます。最近の大阪松竹座の『七月大歌舞伎』は多くの方が来てくださるので安心して芝居ができます。なお一層頑張って、次の五十周年も元気に出られるようにしたいです」。

最後に今後次世代につなぎたい、伝えていきたいことを問われ、「狂言やお役についてではなく、役の捉え方、表現の仕方をしっかり伝えていきたいです。それが伝わるとどの狂言でも大丈夫になる。型は大事ですが、その型がなぜ生まれたのか、なぜこの型になったのかという基本をつかまないと張りぼてになってしまいますので」と熱く話した。

『七月大歌舞伎』は7月3日(水)~26日(金)に大阪松竹座にて上演。チケットは5月20日(月)10:00からイープラスにてプレオーダー受付開始。

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OGRE YOU ASSHOLEがワンマンライブ『OGRE YOU ASSHOLE LIQUIDROOM 20th ANNIVERSARY』を8月3日(土)に東京・LIQUIDROOMで開催することがわかった。

OGRE YOU ASSHOLE

OGRE YOU ASSHOLE

同ライブは、LIQUIDROOMの恵比寿移転20周年を記念して開催。チケットは、イープラスにて5月26日(日)23時59分まで先行予約受付中。そのほか詳細は、『LIQUIDROOM 20th ANNIVERSARY』特設サイトを確認しよう。

 

 

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踊ってばかりの国が『LIQUIDROOM 20th ANNIVERSARY 踊ってばかりの国 ワンマンライブ 2024』を7月17日(水)に東京・LIQUIDROOMで開催することがわかった。

LIQUIDROOMは、1994年7月に新宿区歌舞伎町でオープンし、2004年7月に現在の渋谷区恵比寿へと移転。2024年で恵比寿移転20周年を迎えている。踊ってばかりの国は、昨年2023年の19周年に続き、20周年でもワンマンライブを開催することになる。

踊ってばかりの国

踊ってばかりの国

チケットは、イープラスにて5月23日(木)23時59分までプレオーダー(抽選申込)受付中。そのほか詳細は、『LIQUIDROOM 20th ANNIVERSARY』特設サイトを確認しよう。

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2024年7月12日(金)東京オペラシティ コンサートホールにて、『アレクサンダー・ガジェヴ ピアノ・リサイタル』が開催されることが決定した。

ショパン国際ピアノ・コンクール第2位、ソナタ最優秀演奏賞のピアニスト、アレクサンダー・ガジェヴ。今回、待望の再来日公演を行う。

コンサートの冒頭に2分間の瞑想の時間を設け、あくせくした時代に真の音楽体験を聴衆とわかちあうことを提案する哲学者ピアニスト、ガジェヴが、<暗闇から光あふれる世界へと導く>いまの時代にこそ聴くべき、プレミアム・プログラムを演奏する。

ガジェヴのリサイタルは、単なる演奏ではなく特別な体験。ガジェヴのアイディアにより、演奏会の冒頭に暗闇の中で聴衆は2分間の瞑想をしてから演奏を聴く。彼の音楽は独自の哲学や音楽観に基づいているが、決して難解ではなく、心の琴線にふれるもの。東京公演では特別なプログラムが用意され、暗闇から光のドラマティックな世界を描く。

プログラムは前半が「悲嘆」をテーマにしたリストやスクリャービンのドラマティックな楽曲で、後半では暗闇から光への移行を描き、スクリャービンのピアノ・ソナタ第9番「黒ミサ」で悪の力が神秘的に表現されたのち、最後はベートーヴェンの「エロイカ変奏曲」で、生きるエネルギーで満たす。

アレクサンダー・ガジェヴ Alexander Gadjiev プロフィール

アレクサンダー・ガジェヴ

アレクサンダー・ガジェヴ

2021年第18回ショパン国際ピアノ・コンクールで第2位及びクリスチャン・ツィメルマン賞(ソナタ最優秀演奏賞)を受賞。その3か月前にはシドニー国際ピアノ・コンクールで優勝。第9回浜松国際ピアノ・コンクールで優勝および聴衆賞を受賞。2018年モンテカルロのワールド・ピアノ・マスターズで優勝、2019年にはBBCニュー・ジェネレーション・アーティストに選抜される。
これまでファビオ・ルイージ、ユーリ・テミルカーノフ、アントニー・ヴィトらの指揮のもと、RAI国立交響楽団、BBC響、ワルシャワ・フィルなどと共演している。音楽祭への参加も多く、ヴェルビエ音楽祭、オールドバラ音楽祭、ラ・ロック・ダンテロン音楽祭などに参加している。今後はロンドンのウィグモアホールでの定期的なリサイタル、また今年6月にはズービン・メータ指揮フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団との共演を予定している。
イタリアで最も権威ある「フランコ・アッビアーティ賞」の2022年ベスト・ソリスト賞を受賞、同年には優れたピアニストに与えられるイギリスのテレンス・ジャッド賞を受賞。また2025年欧州文化首都ノヴァ・ゴリツァの文化大使に選出されるなど多彩な活動と芸術性が高く評価されている。

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2024年8月17日(土)・18日(日)にZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ、万博記念公園にて開催される『SUMMER SONIC 2024』の第5弾出演アーティストが発表された。

8月17日(土)・東京 18日(日)大阪両日の出演が新たに決定したのは、昨年デビューしたばかりにも関わらず、メンバーの洗練されたビジュアルや話題性の高い楽曲とパフォーマンスから既に大きな注目を集めている7人組ボーイズグループ・RIIZE。

また、8月17日(土)東京会場には新たに、昨年の『SONICMANIA』、また『SUMMER SONIC』初日の“SUMMIT All Stars”でも急遽出演して会場を沸かせたラッパーのPUNPEEが出演決定。加えて、独特な世界観と創造力を感じさせる音楽性で引き続き中毒者続出の三人組バンド・Tempalay、名門バークリー音楽大学出身の二人組による緻密なチル・サウンドが魅力のエレクトロ・デュオ FIJI BLUE、コペンハーゲンのベッドルームから書き上げられるドリーミーなポップソングが心地よいシンガー・ソングライターミイナ・オカベ、ティーンのリアルを綴ったリリックでZ世代からの支持を集めるフィメールアーティストのLANA、[時を止める歌声]と称される、上白石萌歌のクリエイティブプロジェクト・adieu、ソングライティングからダンスの振り付けまで自身で手掛け、ハイクオリティな楽曲で注目を集めるアーティスト・Ayumu Imazuの出演が決定した。(全て東京会場のみ)

『SUMMER SONIC 2024』大阪

『SUMMER SONIC 2024』大阪

8月18日(日)東京会場への追加出演者は、ストレートな言葉と音楽性、熱いライブパフォーマンスに定評のあるロックバンド・BLUE ENCOUNT、その実力は数々のアーティストとのコラボレーションでも折り紙付きのトラックメイカー・STUTS、どこか懐かしさを感じさせる稀代のサウンドが持ち味のバンドのnever young beach、全く新しい音で世界からも注目を集め海外レーベルとの契約も発表した気鋭の新世代へヴィロックバンド・Paledusk、ダークな世界観とジャンルレスな楽曲が特徴の新世代オルタナバンド・CVLTEの5組。また、諸般の事情により、平井 大の出演日が8月17日(土)東京と8月18日(日)大阪出演へ変更となった。

先日オフィシャルHPではアナウンスされているが、朝の入場待機列の緩和のため、開場時間とともにステージエリアへ入場できる整理番号付きの「サマソニ朝イチ整理券」を7月頃から販売する。(※東京のみ、入場券別途必要。枚数限定)

現在、2DAYチケット、各日の1DAYチケット、プラチナチケットが先着にて受付中。予定枚数に達し次第、売り切れとなる。

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『氷艶 hyoen 2024 -十字星のキセキ-』が6月8日(土)から11日(火)までの4日間にわたり、横浜アリーナにて開催される。そのCMが公開された。

 

『氷艶 hyoen 2024 -十字星のキセキ-』は、「フィギュアスケートの氷上ならではの美しくしなやかな演技と感情表現を通じて、今までにないような、日本文化を伝える艶やかな舞台を創っていきたい」というコンセプトで展開されるアイスショー。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフにした物語を、スケート・歌・芝居の融合により表現していく。

ゆず

ゆず

本公演ではゆずが主題歌と劇中歌を担当。彼らが書き下ろした楽曲を、ゆずが生でパフォーマンスする。なお、今回公開されたCMでは、主題歌『十字星』の一部がフィーチャーされている。

主演は高橋大輔で、他にも小野田龍之介、荒川静香、エハラマサヒロ、村元哉中、友野一希、島田高志郎、長谷川開、エリアンナ、まりゑらが出演を予定している。

高橋大輔

高橋大輔

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2024年夏から秋にかけて東京・大阪で上演されるミュージカル『ビリー ・エリオット~リトル・ダンサー~』(原題:Billy Elliot)日本プロダクション。その魅力を色々な角度から解明していくシリーズの第4回目は、映画・演劇ジャーナリストの若林ゆり氏に、当ミュージカルの原作映画『リトル・ダンサー』の魅力に迫っていただく(映画はブルーレイディスクでKADOKAWAから販売中、またU-NEXTでも配信中)。

 ミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』は、映画を舞台化したミュージカルのなかでも間違いなく最高峰と言える作品だ。原作となったのは、2000年に公開されたイギリス映画『リトル・ダンサー』(原題はミュージカル版と同じく『Billy Elliot』)。そしてこの映画も、映画史上に燦然と輝く傑作である。

 この映画とミュージカルを比べてみると、映画、舞台それぞれがもつ表現媒体としての特性・違いがよくわかって、とても面白い。語られるストーリーも作品から受け取れる感動の質も同じなのに、表現のし方や描いているディテールが明確に違うからだ。そこで、ミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』のファンに、そしてこれからこのミュージカルを楽しもうという読者に、映画版をより楽しむためのインフォメーションをお届けしたい。(※文中にはネタバレの含まれる部分があります)
 

脚本家の少年時代を反映した
コミュニティと成長の物語

 映画『リトル・ダンサー』は、脚本家リー・ホールによるオリジナルのストーリーだ。舞台は1985年、マーガレット・サッチャー政権下にあるイングランド北東部の炭鉱町。炭鉱労働者の組合がサッチャーの強硬改革に対しストライキで闘争する中、母を亡くした炭鉱夫の次男坊ビリーは「バレエ・ダンサーになる」という夢を抱くようになる。

 プロダクション・ノートやメディアのインタビューによれば、この物語は実際にこの時代、イングランド北東部の炭鉱町で少年時代を過ごしたホールの「個人的な体験」を元にしたものだという。ホールはこの時代(1980年代半ば)、政治によって崩壊を余儀なくされた、炭鉱町における労働者階級のコミュニティについて描きたいと思っていた。そこで過ごした自分自身や、周囲の人々についても。彼の場合、周囲から浮いていたのはバレエに取り憑かれたからではなく、詩や演劇といった文学的な創作、自分の物語を映画で語るといった芸術表現を夢みていたことからだった。当時は周囲の理解を得られず、「変なやつだ」と奇異な目で見られているのを感じていたという。やがて夢を叶え、人生の意味を見つけるため奨学金を得てケンブリッジ大学に進んだホールが「自分の旅を映画で視覚的に表現するなら」と考えたとき、彼の頭に突然、バレエを踊る男の子の姿が浮かんだのだった。

 そのイメージを膨らませ、ホールはまだ駆け出しのころにこの脚本を書き上げたが、「炭鉱ストの話なんて、バレエを踊る男の子の話なんて誰が見に来る?」と評価されず。何十年も経ってから、ワーキング・タイトルでやっとゴーサインが出る。やはり炭鉱町での希望を描く『フル・モンティ』を手がけた製作会社だ。ホールと同じように炭鉱町で育ったプロデューサーのジョン・フィンは共鳴を感じ、本作の監督に誰がふさわしいか熟考。そのころ名だたる劇場の芸術監督を務め、『インスペクター・コールズ』などで英米の主要な演劇賞をいくつも獲得、「現代演劇の顔」と言われていた演出家、スティーヴン・ダルドリーに白羽の矢を立てた。ダルドリーも同様に炭鉱町出身で、炭鉱ストライキに関わった経歴の持ち主。しかも演出家として脚本家ホールと仕事をした経験があり、その才能を熟知していたのだ。脚本を読むなり「映画を作ったことはないが、これを作りたい!」と惚れ込んだのも頷ける。

 ダルドリーが元々演劇人であることから、映画の舞台ミュージカル化は当初から想定されていたのだろうと思う人もいるかもしれない。だが、誰もそんなことは考えていなかったそう。カンヌ国際映画祭でこの映画に大感激したエルトン・ジョンが「ミュージカルにすべきだ!」と言い出したとき、ホールもダルドリーも「そりゃないだろう、突飛なことを思いつくなあ」と思ったのだという。もちろん、エルトンのアイディアと楽曲を聞けば、誰も拒むことなどできなかったわけだが。
 

北東部の方言とダンス力、
演技力を備えた少年を探せ!

 この映画を成功させられるか否か。それは、ビリー役を演じるにふさわしい少年を見つけられるかどうかにかかっていた。「演技ができて、バレエもタップなどのダンスも踊れて、北東部出身でこの地方の訛りをネイティヴとしてしゃべれて、根気強さと集中力と体力が備わっていて、年頃もピッタリな少年」を求め、オーディションで2000人以上の少年たちを根気よく吟味する必要があった。そんな条件に合う子がいるのか? 奇跡は起こった。7回にも及ぶオーディション(最終オーディションは2週間みっちり)をクリアして、当時12歳だったジェイミー・ベルが見いだされたのだ。

 ジェイミーは北東部の元炭鉱町、ビリンガム出身。早くに父を亡くし、祖母、母、姉妹、叔母がダンサーという環境で育つ。6歳からタップダンスとバレエを始め、ビリーとの共通点をたくさんもっていた。ビリーの時代からは15年も経っていたのに「バレエなんか女の子のするもんだ。男はサッカーをやってろ」というジェンダー固定概念が横行する故郷。少年ジェイミーは友達にバレエを習っていることを隠し、「男らしく」サッカーをやってからバレエのレッスンに向かうなど、ごまかし作戦を決行しなければならなかった。それでも結局はバレて、「ガーリー・ボーイ」とか「バレリーナ・ボーイ」とからかわれたという。

 映画の魅力において大部分をになっているのは、もちろんこのジェイミーだ。彼は演じているというより、ビリーとして生きている。彼の表情、一挙手一投足がビリーを雄弁に物語り、惹きつけずにはおかない。鉄の女首相サッチャーに対して不毛な闘争を続ける労働者たちのコミュニティの中、組合員と警察が日常的に衝突する町の中、母親というかけがえのない存在を失った家庭の中で、ビリーは父と兄に抑えつけられ、祖母の世話を押しつけられ、フラストレーションをため込んでいる。「男らしく育て」とボクシングを習わせる父親に渋々従いながら、ただ文句も言わず運命を受け入れるしかないビリー。そんな彼が、バレエに出会って生き生きと輝きを放つ。踊ることで自分を縛りつけるもろもろから解き放たれ、怒りもやるせなさもすべてをぶつけ、自分を表現する喜びを爆発させるビリーがそこにいる。
 

ジェンダーの縛りを超えて
手に入れる“自己表現”の力

 映画はビリーがさまざまな困難を乗り越えていく姿を描いている。ビリーが生まれからずーっと育ってきた世界は、いまや破壊される寸前のコミュニティ。そこに住む炭鉱夫たち(ビリーの父ジャッキーと兄トニーも)は貧困にあえぎ国家(サッチャー)と闘いながら、自分たちのすべてだった炭鉱にはもう先がないことをどこかでわかっている。自分たちは切り捨てられるのだ、ということも。

 さらにビリーの行く手を阻む大きな壁は、この田舎町を支配する「伝統的な男らしさ、女らしさ」という古くてマッチョなジェンダー価値観と、その強要だ。いまでは不適切かつ有害な考えだと知られているが、ジャッキーにとっては「男は男らしくするのが当たり前」であり、それを疑ったこともない。彼に言わせれば、バレエを踊る男なんてものはみんな同性愛者に違いないのである。彼に育てられたビリー自身にもその価値観が染みついているから、バレエを習い始めた当初は居心地の悪さを感じ、ウィルキンソン先生に「バレエなんて女がやるもんだ」と言い放つ。しかしビリーの本質は、ジェンダーへの偏見にまるでとらわれない自由人。彼自身の性的アイデンティティはストレートで迷いがなく、ただ踊りたい、うまくなりたい、それだけ。親友マイケルが女装好きだと知ってもゲイだと告白されても自分に惹かれていると気づいても、ニッコリ受け入れる器と優しさをもっている。

 自分がゲイだと自覚し性的アイデンティティに悩むマイケルの存在が描かれていることで、この映画も「ジェンダー問題」をテーマにした作品として語られる傾向があるようだ。特に昨今の「コンプライアンス」重視の世の中では、この問題は際立って見えるだろう。しかし、それはサブテキストに過ぎない。映画の主幹にあるのは「自分を表現したい」と渇望し、ダンスを通してその術を、自分の声を得ていく少年の成長物語である。

 バレエで感情を発散することを覚えていくビリー。わからず屋の父に対し、声をあげずにダンスで猛抗議するビリー。バレエ学校オーディションの審査員に「踊っているときはどんな気分?」と聞かれ、たどたどしく不器用ながらも少しずつ、自分を言葉で表現して語るビリー。「自分を表現したい」という渇望には誰もが覚えがあるだけに、バレエによって自己表現力を育てていく彼の姿に思わず目頭が熱くなる。ここは、ミュージカル版では「Electricity」という一大ナンバーへつながり、大クライマックスとなるところ。大興奮を呼ぶ見ものだが、映画版の「リアル」も実に味わい深い。
 

ビリーによって変化する
大人たちのドラマも深い!

 そしてまた、この物語はビリーだけではなく、ビリーによって心を動かされ、変わっていく大人たちのドラマを丁寧に描いている。その点が大きな魅力だ。

 ビリーの父ジャッキーは、ビリーが怒りと願いを込めた渾身のダンスによって目を覚まされ、大きく変わる。息子の才能を思い知り、自分の偏見が間違っていたことを悟るのだ。その衝撃は、彼がそれまで当たり前としていたすべてを覆す。古い価値観を手放し、信じてきたものすべてをかなぐり捨てて次男の未来を守ろうとする父の思いに、グッとこない人がいるだろうか? 息子が踊って訴えるダンス表現の説得力に胸打たれ、自らを変えるべく勇気を発揮するジャッキーもまた、人間として成長を見せるのである。

 そしてビリーの才能を見いだし、ロイヤル・バレエ学校へと導くことになるウィルキンソン先生。ジュリー・ウォルターズ、名演である。いつも片手にタバコを持ちっぱなしの彼女は聖人とはほど遠いし、センチメンタルな優しさとは無縁。だからこそ、共感を呼ぶ。先生はビリーたち炭鉱夫に比べれば裕福な中流階級の女性だが、夫と自分の人生に失望し、娘のデビーにも母親らしい顔はほぼ見せず、やさぐれていてぶっきらぼう。ビリーに対してまるで子供扱いをせず厳しく接する彼女だが、人間と人間としてのぶつかり合いに、ビリーへの愛情が見え隠れする。ふとしたときに心を触れあわせ、通わせる瞬間が確かに感じられるのだ。あるいはオーディションを前に激しく言い争い、「負け犬だ!」とビリーに言われた先生が思わず殴ってしまった後で、ふたりが見せる心の機微。こういう繊細な感情表現は、映像ならでは。

 ミュージカルにはなく映画だけにある見せ場のひとつが、T.Rexの「Love to Boogie」に合わせ、先生が創作したダンスをビリーと満面の笑顔で踊るナンバーだ。これがあるからこそ、合格通知の後やっと別れを告げに来たビリーに怒るでもなく、そっけなく虚無顔で対する先生に泣ける。

 ビリーをバレエ学校へ入るよう仕向けたのは自分。それは彼女にとって、感じ始めていた生きがいを手放すことを意味する。ビリーへの愛着を切り捨てなければさびしさが増すばかりだとわかっているからこその、あの態度だろう。せつない。この作品はある意味で、ビリーとウィルキンソン先生のラブストーリーでもあるのだ。
 

リアルなロケーション、
心の機微を表す繊細さ

 ほかにも、舞台では出し得ない映像の魅力を挙げればきりがない。ダルドリーは、初監督とは思えない仕事ぶりだ。なにしろ映画は500万ドルという低予算だったため、たった7週間で撮らなければならなかったのだ。しかも子供は9時から5時までしか働けず、土日は休み。そんな中で何より効果を発揮したのは、実際に炭鉱のあった北東部の町、イージントンでロケ撮影ができたこと。映画の舞台はエバーリントンという架空の町という設定だが、ダルドリーにとって物語の鍵は「コミュニティの死であり、喪失感」だっただけに、ロケは重要不可欠だった。監督たちは住民たちの「心の古傷を刺激しているのではないか」と心配したが、地元民たちは協力を惜しまず。群衆シーンでは、ストライキを経験した元炭鉱労働者たちがエキストラを買って出てくれたという。

 映像ならではの視覚表現は、時間の経過を表すモンタージュ(短い映像をつなぎ合わせたカット)や、コントラストを強調した撮影にも見て取れるだろう。たとえば撮影監督は町の閉塞感を出すため画角に建物の角などを入れ込んで、閉所恐怖症をあおるような撮影行った。逆に踊るシーンではビリーの開放感を表そうと、よりワイドなフレーミングをして対比を出したという。さらに、チュチュを着た女の子たちとボクサー姿のビリー、闘争に明け暮れる町の現実とダンスという芸術世界、大人の世界と子供の世界、労働者階級と中産階級、労働者階級とブルジョア、希望に満ちた未来へ旅立つビリーと絶望の淵へ沈みゆく炭鉱夫たち、といった対比を際立たせ、物語をクッキリと彩っている。
 

UKロックがハマった
サウンドトラックの魅力

 そして、映画をミュージカルに負けない音楽の力で支えているのが、80年代に流行したUKロックのサウンドトラックだ。中心となっているのが、マーク・ボラン率いるグラムロックバンド、T.Rexの曲たち。これは脚本家ホールのアイディアだ。兄のトニーがT.Rexの大ファンで、ビリーも兄のアルバム・コレクションを通して気に入っているという設定である。冒頭(とラスト)のベッドで跳びはねるシーンでは、LP盤の2曲目「Cosmic Dancer」に直接針を落とすという芸当を披露し、ウィルキンソン先生に「自分を表現するのにふさわしい曲を持ってきて」と言われて持参するのが「I Love Boogie」だ。カットされたシーンでは、兄のトニーがビリーへの餞別にT.Rexのアルバム『Billy Super Duper』を贈るシーンも撮影されていた。ほかにも見事なのは、理解してくれない父や兄への怒りを込めたシーンで使われるThe Jamの「The Town called Marice(悪意という名の街)」、警察から逃げるトニー、組合と警察との激突シーンにかぶさるのは、The Crashによる「London Calling」。ウィルキンソン先生とぶつかり合った後でダンスするビリーのシーンでは、お洒落サウンドに思いっきりサッチャー批判の歌詞をのせたりするThe Style Council(ボーカルはThe Jamと同じくポール・ウェラー)の「Shout to the Top」。もう、ビリーが歌えばそのまんまジュークボックス・ミュージカルとしていけてしまいそうな、素晴らしいサウンドトラックだ。

 また、この映画がミュージカルに負けない力を発揮している理由のひとつに、クリエイティヴな振付があることも忘れてはならない。振付を手がけたのは、ミュージカル版と同じピーター・ダーリング。彼はビリーを演じるジェイミーのキャラクターにアプローチし、彼の中に「束縛から逃れ、壁を突破して自由を手に入れたい」という願望を確認。バレエといえども男性的で、ジェイミー=ビリーの感情を表現するような振りを創りだした。「パフォーマンスを彼ら自身の人生と関連付けることが重要」だというダーリングは、ウィルキンソン先生と同じ考えの持ち主なのだ。ビリーのダンスシーンは、しばしばフレッド・アステア方式で撮影された。細かいカットで割らず、フレームをダンスに合わせて長回しをするという方法で。
 

ハッピーエンドを飾る
プリンシパルの大人ビリー

 映画のラストシーンは、親友マイケル(男性のパートナー同伴)やお父さん、兄貴トニーらが客席で見守るなか、立派なバレエ・ダンサーへの成長したビリーがロンドンの舞台に立ち、プリンシパルとして『白鳥の湖』を踊るというシーン。ここ上演される『白鳥の湖』は、マシュー・ボーンがオリジナルを大胆に再構築し、白鳥を男性ダンサーが演じるバージョンだ。大人ビリーを演じるのは、ロイヤル・バレエ団のプリンシパルを務めたスーパー・ダンサー、アダム・クーパー。かつて『白鳥の湖』のストーリーをウィルキンソン先生から説明されて納得のいかない顔つきだったビリーが、「この設定には納得がいっているのだろうな」と思えるだけに、観客席で感慨に浸るウィルキンソン先生の姿が見当たらないのは本当に残念! 実際、ここに先生を出さなくていいのかという議論が生じたそうだが、撮影日にウォルターズがスケジュールの都合でどうしても参加できず、予算がないため調整できなかったのだそう。

 ちなみに舞台での大人ビリーは、ビリーが未来の「こうなりたい」と憧れる夢想の存在として、空に舞うビリーとデュエットを踊る幻想シーンに登場。この姿が、父の心の動かすことになる。舞台のラストはビリー旅立ちのシーンで、こっちも人情味があふれていい。しかし、アダム扮する大人ビリーのハイジャンプに少年ビリーの無邪気なベッドジャンプを重ねて見せる、映画の美しい幕引きは格別だ(観客席にいる父親の気持ちになって見ると感慨100倍!)。

 映画とミュージカルそれぞれの、それぞれでしか味わえない魅力と感動を存分に堪能してほしい。

文=若林ゆり

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2024年8月に上演される、舞台『夢職人と忘れじの黒い妖精』のキービジュアル&登場キャラクター、そして公演詳細などが公開となった。

原作となる『夢職人と忘れじの黒い妖精』は、 100万ダウンロード突破の人気アプリゲームで、『夢王国と眠れる100人の王子様』などを手掛けるジークレストが送る「夢世界シリーズ」最新作。

様々な職業で活躍する 職人=マイスター たちと一緒に、世界をまたにかけ夢を追いかけるファンタジーRPGで、個性豊かなキャラクター達、美しいイラストやフルボイスのメインストーリーが多くのファンを虜にしている。2024年8月に舞台化が決定し、公式SNSでの「ちらみせレポート」が話題を呼んでいる。

脚本・演出は西田大輔、音楽にはTAKA。そして2.5次元舞台をはじめ様々な舞台や映像作品で活躍している華やかなメンバーの出演が発表されていたが、今回、登場キャラクターが解禁。

「月渡り」より、クロウ 役を武子直輝、イツキ 役を佐野真白、グランフレア 役を川上将大、ルージュ 役を古谷大和、ノア 役を新谷聖司。

クロウ:武子直輝

クロウ:武子直輝

イツキ:佐野真白

イツキ:佐野真白

グランフレア:川上将大

グランフレア:川上将大

ルージュ:古谷大和

ルージュ:古谷大和

ノア:新谷聖司

ノア:新谷聖司

「マギア・ゼミナール」より、カイ 役を若林星弥、シオン 役を熊谷魁人。

カイ:若林星弥

カイ:若林星弥

シオン:熊谷魁人

シオン:熊谷魁人

「プリムスクラブ」より、カミュ 役を小野健斗、セブン 役を吉原雅斗、ユミル 役を梶田拓希、ヴィクトル 役を田内季宇、レン 役を武本悠佑。

カミュ:小野健斗

カミュ:小野健斗

セブン:吉原雅斗

セブン:吉原雅斗

ユミル:梶田拓希

ユミル:梶田拓希

ヴィクトル:田内季宇

ヴィクトル:田内季宇

レン:武本悠佑

レン:武本悠佑

そして、ナナシ 役を橋本真一、ジョー 役を伊勢大貴、エース 役を内田将綺、マム 役を田中良子、テスタメント 役を矢田悠祐が務める。

ナナシ:橋本真一

ナナシ:橋本真一

ジョー:伊勢大貴

ジョー:伊勢大貴

エース:内田将綺

エース:内田将綺

マム:田中良子

マム:田中良子

テスタメント:矢田悠祐

テスタメント:矢田悠祐

なお、本公演は2024年8月2日(金)~8月12日(月・休)シアターHにて上演。

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世界観客動員数1,000万人の和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO(ドラムタオ)」は、DRUM TAO 2024最新作舞台『FUTURE』を2024年5月6日(月・祝)北九州芸術劇場にて開催し、全国ツアーが開幕した。舞台写真が公開されたので紹介する。

(C)DRUM TAO

(C)DRUM TAO

(C)DRUM TAO

(C)DRUM TAO

本公演は、これは映画か、ミュージカルかと思えるほど、シーンごとに引き込まれ、観客のイマジネーションを掻き立てていく。美しさにため息を、力強さに躍動感を、心躍るテンポ感は笑いを誘い、忙しく心躍るステージ。衣装は、日本を代表するデザイナー「コシノジュンコ」による最新作。斬新なデザインにもかかわらず日本を感じずにはいられないモードな衣装が、DRUM TAOの演技をひときわ引き立てている。映像と演奏が一体となったステージは、観る者それぞれの解釈を何通りにも可能にする魔訶不思議な魅力にあふれている。

(C)DRUM TAO

(C)DRUM TAO

(C)DRUM TAO

(C)DRUM TAO

ドキュメントのようなシネマ映像とそれを表現する音楽・パフォーマンスを創造し、DRUM TAOはまるで映画とライブがコラボしたような感覚の「未来型舞台音楽」の可能性に挑戦する。6部構成「起承転承転結」は、全てメッセージ性がありストーリーを組み立てている。キャスト一人ひとりの役割に応じた「コシノジュンコの新しい衣装デザイン」も見もので、白黒+銀で描く輝く舞台空間は、この映像世界をさらなる美しさへと導く。

(C)DRUM TAO

(C)DRUM TAO

なお、本公演は、九州・沖縄から東京・名古屋・大阪・新潟・仙台・北海道まで、全国68都市93公演を開催する。

 

DRUM TAO「FUTURE」 PV

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日本劇作家協会が主催する「戯曲セミナー 2.5次元脚本コース」が、2024年6月25日(火)より開講することが発表された。

本講座は、アニメ・漫画・ゲーム・小説を舞台化する、日本発グローバルコンテンツ「2.5次元」の脚本術を学ぶというもの。

主任講師を西森英行と毛利亘宏の2名が務め、ゲスト講師には赤澤ムック、浅井さやか、長田育恵、齋藤雅文、戸部和久、松崎史也、マーベラスよりプロデューサーを迎える。

第一線で活躍するプロが教える実践講座として、プロ志望の方の意欲に充分に応えるとともに、2.5次元舞台の成り立ちを知りたい観客の方にも門戸を開いている。

主任講師より

■主任講師 西森英行

「2.5次元演劇」は「演劇」へ

「2.5次元演劇」を取り巻く環境はこの数年で大きく変わりました。今や小劇場から商業演劇、伝統芸能の世界まで、優れた原作を元に舞台作品を構築することは一般的になり、「2.5次元演劇」はその垣根を超えて、古来からの3次元の「演劇」の中に自然に溶け込んできています。
現在、演劇を含めた様々なエンターテインメントに強い影響力を持つ「2.5次元」の技術。この講座では、2.5次元脚本の技術、舞台化の過程を実践的に学ぶと共に、2.5次元演劇の、そして演劇の楽しみ方を、皆さんと共有してきたいと思っています。
教室という「劇場」で、受講生の皆さんの声に即して有機的に構築し完成されていく「演劇」のような講座。盟友毛利さん、第一線で活躍されている特別講師の皆さんと共に、受講生の皆さんとエキサイティングな講座を作り上げたいと思っています。

■主任講師 毛利亘宏

みなさんの衝動にお応えします

昨年度は手探りの中で始めたこの講座ですが本年度はさらに内容をブラッシュアップしてお送りさせていただきます!
演劇界に産まれた新たなジャンルに「挑戦したい!」と言う皆様の熱い想い。いま最前線で何が起こっているのか「学びたい!」と言う気持ち。皆さんを突き動かす「知りたい!」という衝動。それらに対して西森さんと私、そして一流のゲスト講師の皆さんが誠心誠意、ていねいに講義をさせていただきます。
2.5 元の脚本のありかたを受講生の皆さんと共に考察し深めていく、そんな講座ができればと思っています。皆さんの参加をお待ちしております。

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