眞栄田郷敦の初主演映画『彼方の閃光』公開が決定 池内博之、尚玄、加藤雅也、Awichら共演

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眞栄田郷敦の初主演映画『彼方の閃光』が12月8日(金)に公開されることがわかった。 あわせて、ポスタービジュアルと予告編が解禁されている。

『彼方の閃光』は、ホウ・シャオシェン監督、ジャ・ジャンクー監督らの映画音楽を手掛け、『アグリー』『雨にゆれる女』『パラダイス・ネクスト』などでメガホンをとってきた半野喜弘監督の最新作。眞栄田郷敦が自身の映画初主演を飾る作品だ。

(C)彼方の閃光 製作パートナーズ

(C)彼方の閃光 製作パートナーズ

(C)彼方の閃光 製作パートナーズ

(C)彼方の閃光 製作パートナーズ

(C)彼方の閃光 製作パートナーズ

(C)彼方の閃光 製作パートナーズ

(C)彼方の閃光 製作パートナーズ

(C)彼方の閃光 製作パートナーズ

本作で描かれるのは、幼い頃に視力を失い、手術は成功するも、その視界に色彩を感じることが出来ないでいた主人公・光が、戦後日本を代表する写真家・東松照明の写真に惹かれ、長崎・沖縄の戦争の記憶をたどる物語。眞栄田郷敦は、東松照明の作品に触れ、戦争の記憶を辿ることになる物語の主人公・光を演じる。また、共演には池内博之、尚玄、加藤雅也、Awichらが名を連ねている。

(C)彼方の閃光 製作パートナーズ

(C)彼方の閃光 製作パートナーズ

10歳の少年・光は、生まれて間もなく視力を失った。光にとって世界は「音」であり、彼はカセットテープに自分の世界を録音してゆく。光の眼は手術をすれば視力を得られる可能性があった。母の説得により、手術を受けることを決意する。20歳になった光(眞栄田郷敦)は、東松照明の写真に強く導かれるように長崎へ。旅先で出会った自称革命家の男・友部(池内博之)にドキュメンタリー映画製作に誘われ、長崎・沖縄の戦争の痕跡を辿ることになる。その中で、心に傷を負いつつもたくましく生きる女・詠美(Awich)、沖縄を愛し家族を愛する男・糸洲(尚玄)と出会う。戦争の痛ましい記憶と彼ら3人の生き様は、光の人生を大きく揺さぶり始める。51年後の2070年、71歳になった光(加藤雅也)。彼の生きる世界は大きく変容していた。

 
 

解禁されたポスタービジュアルでは、色の無いモノクロの世界に身を置く主人公・光が“何か”を捉えた刹那の姿と、海面でたゆたう二人の人影を捉えた姿で構成。「その瞳に映る世界は、姿を変える」というキャッチコピーも添えられている。

主演の眞栄田、半野監督のコメントは以下のとおり。

 

眞栄田郷敦(主演)

お話をもらってまず作品のイメージを映像化したトレーラーを観せていただいたのですが、

これまで体験したことがなかったモノクロの映像や世界観に強く惹かれました。

その後、脚本を読ませてほしいとお願いをしたのですが、「やらせてください」と即答していました。

この作品を通して、「戦争」という歴史を伝えていかなければならないという意識を

改めて強く持つことになりましたし、自分なりに伝えていける方法があることを実感しました。

自分自身としては、あの時持てるすべての力を出したし、出させてもらったので、

是非色んな方々に観ていただきたいと思っています。

 

半野喜弘(監督・原案・脚本・音楽・スタイリング)

色彩と平和、この2つのキーワードが両輪となってこの映画は走ります。

当然のように自分の手の中にあると感じているものを見つめ直し、主人公の眼差しを通してその意味や価値を問う。

そんな映画を作りたいという思いから『彼方の閃光』は生まれました。

本作にとって主人公・光の瞳はあまりに重要な存在で、私自身が何を求めているのかを自分でさえ分からずにいました。

それはまるで私自身が暗闇を彷徨っているような感覚でした。

そんな中、私は眞栄田さんの瞳に、まさに探して求めていた「光」を見ました。それは私にとって閃光と言えるものでした。

公開までの道のりは困難の連続でしたが、ついに辿り着いたという気持ちです。

主人公の眼差しは、この映画を観る人の眼差しでもあります。

その眼差しに映る世界が観る人の心に触れることを願っています。

 

『彼方の閃光』は12月8日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国順次公開。

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人気声優ランズベリー・アーサーや、ヒットメーカーRockwellらが所属するロックバンドStellagramが、初めてのMusic Videoとなる『Avenger』を公開した。結成より2年越しの解禁となった初MV『Avenger』は、逆境に立ち向かう強いメッセージを込めた彼らの記念すべき1stシングルとなっている。

「Avenger」

そんなStellagramは、12月1日(金)には代官山UNITにて主催イベント『STELLA NOVA Vol.3』をゲストにASH DA HEROを迎えて開催。さらに同日には新曲「Skyfall」の配信を開始、イベントチケットは現在イープラスにて発売中なので、是非新曲と合わせてチェックしていただきたい。

『STELLA NOVA Vol.3』

『STELLA NOVA Vol.3』

 

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ヤユヨが、来年2月14日(水)に4th mini album『BREAK』をリリースすることを発表した。

同作は、自分たちの殻を破り、ヤユヨ第2章をスタートさせた新体制初のミニアルバムで、PRIMO70周年記念CM書き下ろし楽曲「Stand By Me」、全国高等学校ダンス部選手権(DCC)大会公式応援ソング「YOUTH OF EDGE」など全6曲を収録予定となっている。

あわせて新アーティスト写真も公開。撮影は初タッグとなる大槻志穂が担当し、シックな雰囲気の新たなヤユヨが感じられる1枚となった。

さらに、来年4月から全国10箇所を周るワンマンツアー『真面目にぶっ跳べファンキー!ツアー2024』の開催が決定した。

4月29日(月祝)千葉LOOKからスタートし、大阪・高松・福岡・広島・仙台・札幌・名古屋・金沢、ツアーファイナルは6月22日(金)東京 下北沢SHELTERにて開催される。

チケットは、本日より11月12日(日)23:59までイープラスにてオフィシャル先行受付中。

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今年7月、結成21周年を迎えたLACCO TOWERが、自身主催のロックフェス『I ROCKS 2024 stand by LACCO TOWER』の開催を発表した。

本イベントは、来年で10周年を迎える。2024年4月5日(金)〜7日(日)の3日間に渡り、今回も“家”をテーマに開催。初日は[故郷編]と銘打ち、ライブとイベントで幕があける。[故郷編]とは、I ROCKS開催初年度に、地元の若手アーティストを集めた対バン形式のライブを開催したのが始まり。今回はそのライブに加え、昨年新たに登場した特設ステージ“LIVING”でのイベントを含めた1日を、2024年からの新たな[故郷編]として開催される。

特設ステージ“LIVING”でのイベントはさらに進化を遂げ、ゲストを招く予定。YOU STAGE では、LACCO TOWERはもちろん、群馬の音楽シーンを担う若手アーティスト達を招き対バン形式のライブを予定しているとのこと。

そして、2日目と最終日は、LACCO TOWERの盟友が顔を連ねる対バン形式で開催。その第一弾出演アーティストも合わせて発表となった。

【第一弾出演アーティスト】
LACCO TOWER / ircle / kobore / Dizzy Sunfist / THE FOREVER YOUNG / BRADIO / My Hair is Bad / Rhythmic Toy World / LEGO BIG MORL

チケットは、本日・11月4日(土)19:00 より、プレミアムチケット・一般チケット共に発売が開始された。今回も全券種に“プレミアムチケット”が用意されており、今回から開催地である群馬県伊勢崎市⺠限定特典も用意されている。

さらに、2024年1月から、プレイベントとして、宇都宮・水戶・新潟の三都市を巡るスリーマンツアー『I ROCKS 2024[遠征編]』の開催も同時に発表。また、本日「SPICE」のYouTubeチャンネルにて今年の4月に開催された『I ROCKS 2023 stand by LACCO TOWER』のドキュメント映像も公開となった。

 

 

開催宣言

今から10年前、LACCO TOWER のメンバーと一握りのスタッフと共に群馬県伊勢崎市で会社を立ち上げ、バンド史上最大の挑戦となった音楽フェスを開催しました。

「I ROCKS」

これが、僕達が会社とフェスに付けた名前です。
これまで本当にたくさんの人と出逢い、繋がりが生まれ、この「I ROCKS」はまるで《家》のような存在になりました。
幸せなときには笑顔が自然と溢れ、つらいときにはそっと寄り添い、温かみをくれる大切な居場所です。

今年、この開催宣言を作るにあたり、初心に帰り考える機会に恵まれました。

「なぜ僕達は I ROCKS という会社を運営し、I ROCKSというフェスを開催するのか」

がむしゃらに走り続けてきたこの10年の中では、I ROCKSに対する自分の本心と信念に100%向き合えていなかったことに気がつきました。

僕たちが掲げている「目指す、挑む、越える」というロックの定義以外に、
『ROCK』とは「岩」、「心を動かす」、「楽しむ、ベストを尽くす、全力で向かう」という意味があるそうです。

荒削りであっても揺るがない意志を持って、
ロックを愛してやまない人達の心を動かす存在でありたい。
そして、どんなときでもやるときは心も身体も全力で楽しむ。
まさに、自分達が夢見てきたことが「I ROCKS」だったのです。

2014年、初めての「I ROCKS」は【兄弟編】【盟友編】【故郷編】の3本立てで開催。
その中の【故郷編】では地元群馬バンドだけがラインナップに名を連ねた、僕達が群馬でロックフェスを開催する意味を色濃く示した特別な1日となりました。

そして、2024年「I ROCKS」は10周年を迎えます。

この節目に最も相応しいイベントとして、群馬の地元アーティストだけで構成した【故郷編】を初日に復活開催させることが決定いたしました。
群馬のロック史に新しい歴史が刻まれ、ここから群馬のロックが新たなフェーズに入っていくと確信しています。

是非、この瞬間を多くの方々に目撃いただきたいと思っております。
そして、音楽はもちろん、地元の温かさに触れていただくことで、群馬・伊勢崎があなたにとって”第2、第3の故郷”だと感じていただけるよう気持ちを新たに取り組んで参ります。

音楽、地元、人、愛とロックを込めて、I ROCKS 2024始めます◎

塩﨑 啓示 (株式会社アイロックス 代表取締役 / LACCO TOWER Ba.)

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2024年5月~6月、東京・日比谷シアタークリエにて、ミュージカル『ナビレラ』が上演されることが決定した。

『ナビレラ』は、才能あれる青年と踊りに夢を見出した老人とのバレエを通して生まれる絆と成長を描いた物語。2016年、韓国のポータルサイト「Daum」でWEB漫画の連載を開始、読者からの評価で満点を獲るなど大きな反響を呼び、Netflixでもドラマ化され、話題となった。日本でも漫画サイトである「ピッコマ」を通して日本版が紹介され、現在でもその人気は続いている。

『ナビレラ』コミック書影        (C)HUN,JIMMYSUPERCOMIX STUDIO Corp.

『ナビレラ』コミック書影        (C)HUN,JIMMYSUPERCOMIX STUDIO Corp.

2019年には、『ダーウィン・ヤング 悪の起源』等、小説や漫画原作からのミュージカル化には定評がある、韓国文化体育観光庁傘下のソウル芸術団によりミュージカル化され、好評を得て2021年には再演。多くの観客に愛された。そしていよいよ2024年、満を持して、ミュージカル『ナビレラ』初の日本版上演が行われることとなった。

上演台本・演出は桑原裕子。劇団KAKUTAを主宰し、2018年に『荒れ野』で第70回読売文学賞受賞。2022年にはNHK『昭和歌謡ミュージカル また逢う日まで』の脚本を手掛けるなど、暖かな眼差しで人間ドラマを描き続け、次々と活躍の場を拡げている。

一流バレエダンサーを目指すイ・チェロク役を演じるのは、舞台『千と千尋の神隠し』ではハク役を務め、舞台『キングダム』信役で主演を果たし、本年10月にはミュージカル『のだめカンタービレ』での千秋真一役の好演も記憶に新しい、三浦宏規。5歳よりクラシックバレエを始め、数々の名誉ある賞を獲得した輝かしい経歴を持つ三浦の、まさに本領発揮の役どころだ。

三浦宏規

三浦宏規

そして、幼い頃からバレエを踊る事を夢見ながら断念し、郵便局員を定年退職後、一度は諦めていた想いを叶えようとするシム・ドクチュル役を演じるのは、主演を務めたミュージカル『ビッグ・フィッシュ』の演技により、第45回菊田一夫演劇賞を受賞した、川平慈英。NODA・MAP 第24回公演『フェイクスピア』、音楽劇『スラムドッグ$ミリオネア』、オリジナルミュージカル『カラフル』など大作・話題作へ出演し、抜群の存在感を放つ川平と三浦の初共演は、本作の大きな見どころのひとつ。

川平慈英

川平慈英

豪華スタッフ・キャストがおくる、待望の日本版初演、ミュージカル『ナビレラ』を楽しみにしよう。

出演にあたってのコメント

■三浦宏規(イ・チェロク役)
もしかしたら自分はこの作品をやる為にこれまでバレエをやっていたのかもしれない……(笑)と思ってしまうほど、この作品との出会いにワクワクしています。
そして、ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』を拝見した際に座長としてのお姿に感銘を受け、憧れ続けてきた川平慈英さんとご一緒できる贅沢。
もう今から楽しみでなりません!
皆様、どうぞご期待ください。

■川平慈英(シム・ドクチュル役)
僕の演じるドクチュルは、残り少ない人生と直面しながらも、バレエに魅せられていく年老いた男です。
純然たる“老人”という役柄は今作が初めてで、バレエも学生の頃レッスンを1、2回かじっただけで、ステージでお見せするのは初めて。
初めてづくしの中で未知な自分を楽しみたい。
チャレンジするのに年齢は関係ないですから!
僕ならではのドクチュルをお見せできればと思います!

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2024年1月~2月、東京・大阪・岐阜の3都市で上演される、ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs立海のキービジュアルが解禁となった。また、本公演にて青学(せいがく)12名の卒業が決定。

本作は、快進撃を続ける青学(せいがく)と王者・立海の熱戦が繰り広げられる、テニミュ4thシーズン最新公演。

解禁されたキービジュアルは、鋭い眼光で人を射すくめる王者・立海の副部長、真田弦一郎に立ち向かう、青学(せいがく)の一年生ルーキー、越前リョーマの姿。緊迫感あふれるビジュアルとなっている。

そして、2021年の始動からテニミュ4thシーズンを牽引してきた青学(せいがく)。2021年7月~8月の「青学(せいがく)vs不動峰」、2022年7月~8月「青学(せいがく)vs聖ルドルフ・山吹」、2023年1月~3月の「青学(せいがく))vs氷帝」、そして2023年7月~  9月の「青学(せいがく)vs六角」と、2年間走り抜けた越前リョーマ役の今牧輝琉率いる、青学(せいがく)メンバーが、ついに4thシーズン本公演最後の出演となる。全身全霊をかけて、現チームで挑む最後の勇姿を見届けよう。

さらに、「テニミュ」20周年をお祝いするスペシャルな番組、ミュージカル『テニスの王子様』20周年記念特別番組「テニミュ通信」第2回の配信が決定したので、続報を待とう。

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2024年2月10日(土)、川商ホール(鹿児島市民文化ホール)第1にて『ドラゴンクエストコンサート in 鹿児島』が開催される。

本公演は2020年、2022年に大盛況となった人気の公演。今回はシリーズⅦ~Ⅸ!

吹奏楽作編曲第一人者の真島俊夫氏により、すぎやまこういち氏が作曲したドラゴンクエストの音楽が最高峰の吹奏楽に仕上げられた話題のコンサートとなっており、海老原光氏の指揮による迫力のシオンサウンドで届けられる。

チケットは現在発売中。
 

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ブロードウェイを代表する喜劇作家であるニール・サイモンの自伝的戯曲で、青春グラフィティの傑作でもある『ビロクシー・ブルース』。1985年にブロードウェイで初演を行いトニー賞最優秀賞作品賞受賞、ドラマ・デスク・アワード演劇部門ノミネート、他にも数々の賞を受賞し、1988年には映画化もされた。 第二次世界大戦中の新兵訓練所で繰り広げられる、若者たちのエネルギーに満ちた青春群像劇に挑むのは、2018年に読売演劇大賞を受賞し、ストレートからミュージカルまで幅広く手がけている小山ゆうな。キャストは濱田龍臣、宮崎秋人、松田凌、鳥越裕貴、木戸邑弥、大山真志、岡本夏美、小島聖、新納慎也と実力派が顔を揃えた。

開幕を前に行われた囲み取材には、濱田龍臣、宮崎秋人、松田凌、鳥越裕貴、新納慎也が登壇した。

ーーまずはご自身の役の紹介をお願いします。

濱田:主人公・ユージンを演じます。この作品は、ユージンが自身について記した回顧録を開いて振り返ることから始まり、彼の主観で進む。すごく知的で、だけど可愛らしい部分もあるようなキャラクターだと感じます。

宮崎:エプスタインはみんなの輪から少し外れている青年。ユージンの理解者なのかなんなのか、人のために動いているのか自分のために動いているのか、はたからどう見えているかよくわからない、掴みどころのない男の子だと思います。

松田:カーニーは優柔不断な男。皆様の近くにもいると思いますが、なんでそんなことで悩むんだ、食べ物ひとつでどこまで悩むんだと思うような人。作中でも恋に悩み将来に悩み、戦時中をとてもビビッドに生きています。この現状で、カーニーがどう生きているのか、成長過程を見ることができるのかなと思います。優柔不断な男が仲間たちとの出会いで何か決断できているんじゃないか、そんなことを思う今日この頃です。

鳥越:セルリッジは年代にふさわしい素直なアホの子。クラスにひとりいればいいなと僕は思っています。

松田:まんまやん。

鳥越:まんまやろ。いいキャスティングですね!

新納:トゥーミーはいわゆる鬼軍曹。それ以上でも以下でもありません。今の時代だととんでもないことをしていますが、僕としてはちゃんと礼儀作法を持ってパワハラをしています。お楽しみに!

『ビロクシー・ブルース』会見より

『ビロクシー・ブルース』会見より

ーーニール・サイモンの戯曲で、長台詞なども多いかと思います。取り組んでみていかがでしょう?

宮崎:長台詞と言ったらもう。(新納を見る)

新納:ニーロ・サイモンとしてはですね……。

一同:(笑)。

新納:ニール・サイモンをしばきたくなるくらい長台詞のオンパレード。通してみると意外と出番は少ないけど、登場するとものすごく喋る。役者のエゴですが、知人などが見に来てくれた時に「台詞よく覚えたね」という感想をもらうのが一番恥ずかしい。そうならないように一生懸命練習しました。でも「そんなに喋ってるように見えないよ」と言われて、「こんなに一生懸命覚えたのに?」と(笑)。それを狙っていたものの、ジレンマを感じています。

濱田:稽古を通してテンポ感はすごく探りました。読み合わせから考えると会話のテンポがすごく上がった。この作品の言葉が持つパワー、表現力があってのことだとすごく感じます。通しを始めてから「ここか!」という部分を見つけられましたね。

新納:僕が教官でみんなが若い訓練兵だけど、実際はみんなそんなに若くない(笑)。でも稽古を進めるうちに会話のテンポで若さが出てきて、うまいことごまかせているなって思います。

宮崎:確かに、年齢が近いのってたっつん(濱田)くらい。

濱田:とはいえ、ユージンも多分18歳なので5歳違うんですよ。本当にすごいなって思います。

松田:役割がはっきりしているというか、各々が魅力を出すことで作品が立体化していくのを稽古で感じ、初日が楽しみになりました。

宮崎:印象的だったのは、新納さんが出てきてバーっと喋るシーンがあるけど、お客さんは意外と聞いている僕らを見ているからと言われたこと。(トゥーミーは)なんてコスパが悪い役なんだと思いました(笑)。

新納:そっちを見る方が面白いからね。僕はBGMでしょ? すごく悲しいです。でも全部かっさらってやります。

鳥越:僕はほんとにアホだから、やりながらわかってくる感じでした。でも、お客さんの中にも僕みたいな人は絶対いると思う。伏線だらけで、何回やってもまだ探りながら頑張っています。まだ見つけられると思うので、お客さんと一緒の状態。もしかしたら初見のお客さんが僕より先に色々見つけるかもしれません。

ーー小山さんの演出について、印象的なことを教えてください。

新納:僕と同い年ですが、「こういう演劇少女、いたな」と。そのまま大人になられたような方です。台本を深く読み込んでいて演劇を愛していらっしゃるんですが、演出なのか感想なのかわからない時がある(笑)。チャーミングな一面を持ってらっしゃいます。

濱田:1ヶ月稽古をしたんですが、1ヶ月やった気もするしやっていない気もする。不思議な気分です。小山さんとは劇場に入ってからも色々お話して、細かいところまでアドバイスをいただきました。吸収しながら今も必死にもがいている状態です。
 

※以下、ゲネプロの写真とレポートあり
 

物語はユージンたちが5日間列車に揺られ、新兵訓練所に向かうところからスタートする。ルーツも宗教も様々な18歳~20歳というまだ若い青年たちは当然価値観や考え方の違いでぶつかり合うが、鬼軍曹・トゥーミーは彼らを一人前の兵士に育てるべく、理不尽にも思える規律や軍隊におけるあり方を教え込んでいく。

『ビロクシー・ブルース』舞台写真

『ビロクシー・ブルース』舞台写真

濱田演じるユージンは、語り手ということもあって一歩引いた視点で軍の日常や仲間たちの個性を観察している。仲間たちと過ごす中で彼が人として成長し、夢である作家に近づいていく姿を、浜田は等身大で表現。そんな彼が、娼婦のロウィーナ(小島聖)や初恋の相手であるデイジー(岡本夏美)とのシーンでは青年らしいピュアさを見せるのも可愛らしい。回顧録を手に訓練所時代を振り返る濱田の穏やかな語り口が心地良く、辛く苦しい日々の中にもささやかな友情や愛おしい瞬間があったこと感じさせる。

エプスタインを演じる宮崎は、軍隊に染まらず自らの信念に則って行動するユダヤ人を魅力的に表現。軍隊という組織に全く向いていない彼はトラブルメーカーである一方、はたから見る分には圧倒的に面白い存在だ。ちょっとした声や表情でエプスタインの真意や信念を覗かせる宮崎に惹きつけられた。

松田が演じるカーニーは、おとなしい性格だが思わぬ言葉でトゥーミーの神経を逆なでしたり、点呼のたびに他のメンバーより一歩前に出ていたりと、時折見せる天然っぷりがおかしい。また、カーニーは作中で何度か歌うのだが、松田の柔らかく優しい歌声が胸に響く。

鳥越は本人も語っていた通り、クラスにひとりはいるタイプの元気な青年・セルリッジを好演。表情豊かで、目の前で起きることに素直に反応する様子がチャーミングだ。大山は大食いで喧嘩っ早いワイコフスキを愛嬌たっぷりに演じる。短気のせいでトラブルを起こしがちだが、憎みきれないガキ大将といった印象だ。ワイコフスキとセルリッジの悪友感も楽しい。ユージンたちより先に入隊していたヘネシー役の木戸は、周りに馴染みつつも彼が抱える事情を感じさせる繊細な芝居を見せていた。様々なシーンで彼がどんなことを考えていたか想像すると切なくなる。

新納は会見でも話に出ていた通り、登場するたびに圧倒的な長尺のセリフを披露。相手を萎縮させるような話し方、高圧的な態度は、そこにいるだけで空気をヒリつかせる。それでいて人間らしさも感じさせ、単なる悪役・憎まれ役で終わらない魅力的な上官として存在している。

また、娼婦のロウィーナやカトリック学校に通うデイジーは、青年たちとは違う価値観や考えを持ち、短い登場シーンながら強い印象を残している。大人の余裕と奔放な色気を放つ小島、初々しい愛らしさと清廉さが眩しい岡本という女性陣の対比も魅力だ。

新兵訓練所を舞台にしており、戦場が間近に感じられるようなセリフも多い本作。さらに、人種や宗教、同性愛といった様々なテーマが出てくるが、決して重苦しい物語ではなく、どこか爽やかで軽やかな雰囲気がある。訓練所での生活は若者らしいエネルギーに満ちており、ゲネプロでもコミカルなシーンは自然と笑いが起きていた。

また、シンプルながら丁寧に作られたセットや、芝居を引き立てるような照明と音楽により、キャスト陣が放つセリフや細かな表情にグッとフォーカスできる。“戦争中のアメリカの新兵訓練所”という、現代の私たちからすると遠く感じる世界であるが、青春時代の眩しさやほろ苦さは、国や時代に関係なく共有できるのだと感じさせられる。ユージンと一緒に懐かしい日々を振り返っているような、どこかあたたかく切ない時間を、ぜひ劇場で体験してほしい。 本作は11月19日(日)までシアタークリエにて上演される。

取材・文・撮影=吉田沙奈

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