ウォルピスカーター、レベッカのカバー「フレンズ」ミュージックビデオを公開 アルバム『余罪』収録曲

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ウォルピスカーターのアルバム『余罪』から、収録曲「フレンズ」のミュージックビデオが4月28日(日)にYouTubeで公開された。

ウォルピスカーター

ウォルピスカーター

「フレンズ」は、レベッカの同名楽曲を“原曲キー”でカバーしたもの。公開されたMVでは、『余罪』のジャケットも手がけた南條沙歩氏がイラストと映像を担当している。

 
 

ウォルピスカーターのオリジナルアルバム『余罪』は、発売中。アルバムには、オリジナル楽曲に加え、ウォルピスカーター本人セレクトによるJ-POPの名曲カバーも収録されている。

 

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先日結成1周年を迎えたfews(ex.ドラマストア / ウソツキ)が、2nd mini Album『re:plicant』(読み:レプリカント)のリリースと全国ツアー開催を発表した。

そして、明日・4月29日には、ミドルラブソング「easy loveの心意気」がアルバムから先行して配信されることも決定している。こちらは恋愛の難しさを印象的なピアノサウンドで表現した作品となっているとのこと。

長谷川 海(Vo/Gt)から『re:plicant』についてのコメント

巧妙に作られた偽物は、時に本物を超えて、それ以上の価値を得ることがある。僕らの目の前にもまた、あらゆるもののジェネリックが存在し、それらは確かに利便性を孕んでいる。
必ずしも本物が正しいわけではない。あるいは、偽物が下位互換とも限らない。
間違えないように、間違えないようにと反芻することも忘れ、その境界がどこからかなどもはや誰にもわからない今だからこそ、僕らは"何"が欲しいのか、"何"になりたいのかを知る必要がある。
時代が背中を押している。 Vo./Gt.長谷川 海

さらに、今作『re:plicant』は自主制作にも関わらずTOWER RECORDS全店舗での取扱いとなり、前作よりも期待値が大幅に高まっていることも窺える。また、販売店舗とツアー会場では異なる購入特典が付属する。

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クジラ夜の街のメンバーによるスピンオフイベント『はだまNight』が5月24日(金)に東京・下北沢Flowers loftで開催されることがわかった。

『はだまNight』は、クジラ夜の街のメンバーである秦愛翔(Dr.)と山本薫(Gt.)によるイベント。秦が23歳の誕生日を迎えた本日4月28日(日)に、バースデーを祝して開催が発表された。

『はだまNight』当日は、秦と山本がそれぞれのソロ演奏、デュオ演奏でライブを行う。さらに、ふたりはDJとしても登場。秦の友人・ナナジュウハチとsasukeもDJとして招かれる。

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小林幸子の芸能生活60周年を記念したコンサートが、8月1日(木)・2日(金)の2日間にわたり、東京・新橋演舞場で開催されることがわかった。

小林は1964年の「ウソツキ鴎」で、10歳にしてデビュー。2024年6月5日(水)には、芸能生活満60周年を迎える。芸能生活60周年を記念した今回のコンサートには、小林にゆかりのあるゲストも出演予定だ。なお、8月2日(金)夜の部のみネット配信も予定されている。

また、7月24日(水)には、60周年を記念した、約4年ぶりの新曲をリリースすることも決定している。

芸能生活60周年を迎える小林の直筆メッセージは以下のとおり。

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ヴァイオリニストの石田泰尚が呼びかけ2014年に結成された弦楽合奏団「石田組」が2024年11月10日(日)、初の日本武道館公演を行う。結成10年目を迎え大阪や神奈川など30カ所を巡る全国ツアー『石田組 結成10周年ツアー』を展開中の石田組。節目に念願の地に立つ石田組長に思いを聞いた。

ーー日本武道館公演決定おめでとうございます!

ありがとうございます。まさか日本武道館でできるとは、全く思っていなかったので、(4月中旬現在)プログラムもまだ何も決まっていません。演出もこれからですね。

ーー石田組結成10年目の節目にふさわしいステージですね。

いま石田組はツアーの真っ最中で、30公演あるんですけど、この目玉が武道館になると思っています。失敗するとヤバいですよね。武道館はうれしいんですけど、成功させないと。今後ヤバいなって思っています。

石田泰尚       撮影:ヒダキトモコ

石田泰尚       撮影:ヒダキトモコ

ーー結成して、ずっと有言実行ですからすごいです。

そうですね。結成して5年目ぐらいにひとつの目標だったサントリーホールっていうのが達成して、その後自分の目標どうしようと思った時に、武道館って言う場所が浮かんだんです。それで、ちょっと言ってみたんです。「次は武道館だぞ!」って。今まで口で言ったことは、ほとんど言霊じゃないですけど現実にしてきたんで。でもね、武道館ってロックの聖地とも言われているし、会場としてとても人気があるんです。だから「もし取れても、平日だよ」ってスタッフから聞かされていたんですけど、11月10日って日曜日ですよね。すごいことじゃないですか。

ーー2つ目の目標も達成間近ですね。

そうですね。楽しみで仕方ないです。10年前、クラシックが苦手な方も音楽を楽しんでほしいと、クラシックに限らずいろんなジャンルの曲をやる石田組を立ち上げて、それをずっと10年やり続けている。その思いはずっと変わっていないので、その集大成を見せたいです。

ーー組長が思う石田組の魅力は、どんなところでしょうか?

自分は「YAMATO String Quartet」とかでロックを弾いていたんですけど、石田組のメンバーの中には、クラシックだけでロックは弾かないという人もいます。そういう人がオリジナル曲を一生懸命紐解いて練習して来るのは、石田組ならではと感じます。「こいついつも真面目なのに、こんな演奏するのか」と意外な一面を見ることができるのは石田組ならでは。見ていて面白いです。奏者については全て自分がオファーするんですけど、大所帯になったのでここではこの人と演奏しようとか、いろいろな人とできるのは、ずっと新鮮な気持ちでいられますし、緊張感もあるし楽しいです。

ーー組長自身は、どなたかの公演などで武道館にいらしたことはありますか。

三沢光晴さんvsジャンボ鶴田さんの全日本プロレスは感動しました。あとは長渕(剛)さんのライブを2回ぐらい。子供の頃、(音楽教室の)スズキ・メソードの全国大会があったので、実は立ったこともあります。何千人かの前で演奏しました。

石田組@武道館

ーー公式サイトで流れている映像や、武道館を背負ったポスター、チラシの撮影は昨年11月に行ったそうですね。念願の地を前にした時の思いもうかがえますか。

寒かったんですけど、「武道館公演やります!」って宣言して、本当にやるのかって。中も見せていただて、天井から吊されている日の丸を見て「おーーー!!!!」って感じでした。

ーー11月10日のメンバーについても教えて頂けますか。

いま石田組って60人ぐらいいるんですよ。これまで最大は13人だったんですけど、今回は20人編成にしようっていうのと、コントラバスを3人入れようっていうのを先に決めて、そこから考えていきましたね。コントラバスって基本1人だったんですけど、今回はハコがでかいので3人しようと。2人はすぐ決まって、もう1人どうしようかなと浮かんだのが、群馬のオケにいる市川(哲郎)です。僕は連絡先を知らなかったので、米長(幸一)に連絡先を聞いて「よろしくね」とだけ言いました。

ーー組長からの初指名が、武道館ですか!?

そう。「よろしくね」って。びっくりしたと思います(笑)。コントラバスを3人にしたので、頼みたくても頼めないヤツもいたので、成功させて次に繋げないと。

ーー武道館の次は、もう頭に浮かんでいますか?

武道館に呼べなかった人たちが「すごいっすね。絶対見に行きます!」と言ってくれたんですけど、その時に「武道館の次は、一緒にやろう!」と話したんです。具体的には大阪城ホールとか、国技館とか。言葉にしたので、武道館を成功させたら大阪城と国技館は絶対やらないと、と思っています。

石田泰尚       撮影:ヒダキトモコ

石田泰尚       撮影:ヒダキトモコ

ーー曲目などはまだこれからということですが、「これだけはやりたい!」と考えていることはありますか?

演奏面はこれまで通り変わらず。演出面はサントリーホールとかではできない、武道館らしいことをやりたいです。やっぱり最初が肝心だと思うんです。長渕さんとかも最初の登場がメチャクチャかっこいいので、そういうイメージはあります。10年目の節目を華やかに、派手に見せたいです。

ーー4月にベスト盤的な内容のアルバム『石田組 結成10周年記念 2024・春』をリリースされました。収録曲の演奏も視野に入っていますか。

アルバム1曲目に入れた布袋(寅泰)さんの「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」は必ずやると思います。地方公演でアンコールで演奏するご当地ソングのように、武道館といえば! という曲も盛り込みたいです。悩みどころはクラシック曲です。どの曲を入れるのか、試行錯誤中です。

ーー神奈川フィルハーモニー管弦楽団、ソロ活動などさまざまなプロジェクトを同時に進行中です。石田組での活動は組長にとってどんなものですか?

立ち上げた当初はいろいろ言う人間もいたけど、何を言われても気にしない。「あぁ、そうですか」って。言いたい人間には言わせておけと失笑で返してきたことが、10年という積み重ねになりました。信じたことを10年続け、若いお客さんや、同性の方が増えたという体感があります。ノリも10年前とは違って、最近はスタンディングで見てくれる人もいます。地方もそうなってきているので、武道館は僕らと一緒に自由に楽しんでほしいですね。

ーー最後に武道館公演に向けた思いを聞かせてください。

武道館がゴールじゃないと思っているんで、これを成功させて大阪城ホールを目指したいです。いつの日か、武道館公演を振り返った時に「武道館が通過点だった」と言えるように、まだまだいけるところまでいくぞ! という思いでいるので、皆さんぜひいらしてください!

石田泰尚       撮影:ヒダキトモコ

石田泰尚       撮影:ヒダキトモコ

取材・文:翡翠

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HIPHOPフェス『STARZ』が6月29日(土)に千葉・幕張メッセ国際展示場 展示ホール5-6で開催されることが決定した。

『STARZ』は、ABEMA(アベマ)のオーディションプロジェクト番組『ラップスタア 2024』が主催するHIPHOPフェス。同番組は、2017年の『ラップスタア誕生!』から、最新シリーズの『ラップスタア 2024』まで、次世代のラッパーの発掘をコンセプトとして配信されてきた。

『STARZ』には、『ラップスタア』シリーズに登場した歴代出場者や審査員らが続々と登場し、ライブパフォーマンスを披露する予定。第一弾アーティストとして、STUTS、eyden(『ラップスタア誕生 2021』優勝)、ShowyVICTOR(『ラップスタア誕生 2023』優勝)、Kay-on(『ラップスタア誕生 2023』ファイナリスト)、Spada、7、AMO、Skaai、EASTA、CYBER RUI、夜猫族(noma,Bonbero,Tade Dust)の出演が決定。

また、イベント内では『ラップスタア 2024』の優勝者を決定する最終回の公開生放送も予定されている。

『STARZ』のチケットは、イープラスにて5月6日(月)23時59分まで一次先行抽選受付中。そのほかイベント詳細は、特設サイトを確認しよう。

 

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4月26日(金)、Conton Candyが新曲「アオイハル」のミュージックビデオをオフィシャルYouTubeチャンネルで公開した。

Conton Candy

Conton Candy

「アオイハル」は、Conton Candyの9thシングルにあたる新曲。「青春=アオイハル」を謳った楽曲で、同日に配信がスタートしている。

Conton Candy「アオイハル」ジャケット

Conton Candy「アオイハル」ジャケット

「アオイハル」のMVは、Tempalay、ドミコ、TENDOUJIなどの映像を手がけてきた映像作家・元氏がディレクションしたもの。映像では、「撮り直しの利かない、今この瞬間を切り取る」コンセプトのもと、Conton Candyメンバーが東京・渋谷でライブをしたり、街中を駆け回る様子が、8mmフィルムカメラで撮影されている。

 

 

Conton Candyは、6月22日(土)東京・SHIBUYA CLUB QUATTROを皮切りに、東名阪をめぐるワンマンツアーを開催する。

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5月3日(金・祝)・4日(土・祝)・5日(日・祝)・6 日(月・休)に有料生配信される『ビバラ!オンライン 2024』から、ライブ配信37組・トークセッション24組の最終出演ラインナップが発表された。

『ビバラ!オンライン 2024』は、埼玉・さいたまスーパーアリーナを会場とした音楽フェス『VIVA LA ROCK 2024』と同時開催。現地からのライブ配信に加え、出演前後のアーティストたちと共に繰り広げられるトークセッションも行われるオンラインイベントだ。これまでに、36組の出演アーティストと各日のMCが発表されていた。

あらたに発表されたのは、追加出演アーティスト1組と各日のトークゲスト24組。5月3日(金・祝)には、トークゲストとしてAile The ShotaとChilli Beans.が出演することが決定。

5月4日(土・祝)には、ALI、imase、Conton Candy、鉄⾵東京、NIKO NIKO TAN TAN、ブランデー戦記、BREIMENがトークゲストとして登場する。

5月5日(日・祝)のトークゲストは、くじら、なきごと、フレデリッ、WurtSに決定。

5月6 日(月・休)は、そこに鳴るの追加出演がアナウンス。トークゲストとしてKUZIRA、coldrain、Survive Said The Prophet、そこに鳴る、10-FEET、パーカーズ、Fear, and Loathing in Las Vegas、04 Limited Sazabys、プッシュプルポット、The BONEZ、The Ravensが出演する。

さらに、ライブ配信37組+トークセッション24組で構成されたタイムテーブルも公開されている。映像は、当日の生配信以外にも、見逃しアーカイブ配信も行われる。

『ビバラ!オンライン 2024』チケットは、それぞれの「1日券」と、4日分すべてが視聴可能な「4日通し券」が、イープラスほかで4月30日(火)23時59分まで早割価格で販売中。

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2024年4月27日(土)、幕張メッセで行われた「ニコニコ超会議2024」にて、中村獅童が登場し、会場内をお練り、トークイベントを行った。

サブカルチャーの祭典「ニコニコ超会議2024」。24年は4月27日・28日に開催されている(ネット会場は22日より開催)。この度、トークイベントのため獅童、そして獅童の子息、小川陽喜、小川夏幹の二人も黒紋付姿で登場した。

獅童から歌舞伎座『六月大歌舞伎』での初舞台がアピールされる中、陽喜・夏幹の二人も獅童と共にお練り、会場からの声援に笑顔で応えた。

「ニコニコ超会議2024」トークイベントより

「ニコニコ超会議2024」トークイベントより

獅童が「ここ幕張メッセで生まれた『超歌舞伎』。去年12月に歌舞伎座に行ったときにこの二人も出演しました。そして、6月には歌舞伎座で陽喜と夏幹の二人が、中村陽喜、中村夏幹の名前で初舞台を踏むことになりました!」と集まったお客様へ向けてアピール。

「ニコニコ超会議2024」トークイベントより

「ニコニコ超会議2024」トークイベントより

また、トークイベントの終盤には舞台上に登場した二人がそれぞれ、「陽喜です!」「夏幹です!」とよく通る声で元気に名乗った。

なお、歌舞伎座『六月大歌舞伎』では、夜の部『魚屋宗五郎』で、獅童が宗五郎を初役で挑み、陽喜・夏幹兄弟が酒屋丁稚の役で、初代中村陽喜、初代中村夏幹を名乗り初舞台を踏む。

『魚屋宗五郎』特別ポスター

『魚屋宗五郎』特別ポスター

本公演に向けて撮り下ろされた特別ポスターも公開されており、期待が高まる。

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2024年5月26日(日)に岩手・盛岡タカヤアリーナで開催される、盛岡ClubChange主催のアリーナイベント『FIGHT BACK 2024』のタイムテーブルが発表された。

『FIGHT BACK』は、ライブハウス・盛岡ClubChangeの20周年を記念して、2022年12月に同会場にて開催されたアリーナイベントで、2年ぶりの開催となる。

は、一般発売中。

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東京パリ派『禿の女歌手』(作:ウジェーヌ・イヨネスコ、翻訳:諏訪正、演出:サザナミアンナ)を、2024年5月3日(金祝)~5月6日(月祝)、東京は中板橋の新生館スタジオ~イプセンスタジオ~で上演する。出演は、川端槇二(劇団NLT)、木村有里(劇団NLT)、宇貫貴雄、松本寛子、太田黒武生(プロダクションカナン)、サザナミアンナ、荒海和花奈。

『禿の女歌手』稽古風景

『禿の女歌手』稽古風景

『禿の女歌手』(原題:La Cantatrice Chauve)は、 20世紀後半のフランスにで活躍したルーマニア出身の劇作家ウジェーヌ・イヨネスコ(1909年~1994年)によって1950年に発表された彼の処女戯曲である。イヨネスコ作品の中でも特にナンセンス性・言語遊戯性・実験性が際立つ、まるで赤塚不二夫の「天才バカボン」や「レッツラゴン」の如きクレイジーな問題作といえる。
 

《あらすじ》誇り高き英国人のスミス夫妻は、今日も品よく礼儀正しい。晩餐に遅れてやってきたマーチン夫妻に、火事を求めてやってきた消防署長。英国式おしゃべりは支離滅裂、なんてとっぴな!!

世界初演は1950年5月11日、パリのノクタンブル劇場(演出:ニコラ・バタイユ)。同じイヨネスコの『授業』(1951年世界初演)と共に、1957年以降、パリ・ユシェット座で現在に至るまで上演され続け(2024年5月で67年目!)、両作品は同一劇場でのロングラン作品として世界記録を保持している。パリの観光名所のひとつとして、これまでのべ300万人以上の観客を動員しているという。

イヨネスコは、本作や『授業』、『椅子』(1952年)、『犀』(1960年)等の戯曲執筆によって、『ゴドーを待ちながら』(1952年)のサミュエル・ベケット(アイルランド出身)と並ぶフランス不条理演劇の旗手として、その名を世界演劇史に刻む劇作家となった。彼らの、論理性やリアリズム等、伝統的な演劇を成立させるうえで不可欠だった諸要素を悉く無視して破壊した作風は、「反演劇」(アンチテアトル)とも称され、世界の演劇界に大きな衝撃と影響を与えた。それらはまた、同時代の小説におけるロブ=グリエやビュトールらの「反小説」(アンチロマン)と共に、戦後フランスにおける前衛文学の一大潮流を形成するものでもあった。

注目なのが、『禿の女歌手』の戯曲は最初、1950年9月4日にコレージュ・ド・パタフィジックから出版されたことだ。「パタフィジック」とは、『ユビュ王』という怪戯曲で世間を騒がせたアルフレッド・ジャリ(1873年~1907年)による造語で、形而上学のパロディともいうべき似非学問のこと。第二次大戦後、ジャリの信奉者であるノエル・アルノーを中心に、レーモン・クノー、ボリス・ヴィアン、ジャン・ジュネ、そしてイヨネスコらの活動拠点がコレージュ・ド・パタフィジックという集まりだった(パタフィジシャンの系譜は後々セルジュ・ゲンズブールやロバート・ワイアットにまで続く)。そこから出版されたのが『禿の女歌手』だっただけに、それが如何にジャリ譲りのバカバカしさの炸裂した作品であったかは明白だ。なお、イヨネスコは他にも、マルクス兄弟や、ブールバール劇を代表する喜劇作家ジョルジュ・フェドー(1862年~1921年)の影響も強く受けていた。

今回演出を手掛けるサザナミアンナは、過去に「不条理劇を、明るく楽しく、華やかに上演する」ことをモットーとする劇団東京フランセーズを主宰し(当時の主宰者名は久保山真衣)、実はその旗揚げ公演でも『禿の女歌手』を取り上げるほど、本作への愛着には並々ならぬものがあった。現在は正統派コメディ上演の老舗として名高い劇団NLTに所属し、2023年には久保山マイ名義で、ニール・サイモンがナンセンスな筆致で書いた異色戯曲『フールズ』を演出した。その縁もあって、今回のゴールデンウィーク公演に川端槇二、木村有里というNLTの誇るベテラン名優が出演することは大変貴重である。

スミス夫妻(左から木村有里、川端槇二)、マーチン夫妻(左から宇貫貴雄、松本寛子)

スミス夫妻(左から木村有里、川端槇二)、マーチン夫妻(左から宇貫貴雄、松本寛子)

サザナミアンナは今回も本作を「明るく楽しく、華やかに」演出することだろう。不条理劇というと、その字面から難解で重苦しいものを想像してしまう向きもあるかもしれないが、必ずしもそういうものばかりではない。たとえば別役実やブルースカイのぶっ飛んだナンセンスコメディが好きな人であれば、『禿の女歌手』の不条理も同一線上のものとして積極的に摂取できるはずである。

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