SUPER BEAVER『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』ライブレポートーー「今日みたいな特別な日に、本気を出さないバカがどこにいる」

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『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』SUPER BEAVER

初日の大トリ、そして『EIGHT BALL FESTIVAL』初のクローザーというメモリアルな役割を受けて立ったのは、SUPER BEAVER。満場のフロアに、「『EIGHT BALL FESTIVAL』岡山! まずは愛すべきあなたのお手を拝借」と渋谷龍太(Vo、以下同)が口火を切り、「美しい日」のシンガロングが自ずと発生した瞬間にもう鳥肌。岡山のライブシーンの再生と始まりの日に、このバンドほどの適役が他にいるだろうか? 「俺たちはあなた以上に楽しみに来たんで勝負しようぜ! まごまごしてると置いていくぞー」とフルスロットルで突入した「青い春」でも、春どころか真夏と言っても過言ではない熱気がSOLID STAGEに充満する。渋谷がステージの端でアピールし、柳沢亮太(Gt)と上杉研太(Ba)がセンターを飾るレアなシーンも飛び出し、たった2曲でこの先が心配に、いや、楽しみになるほど(笑)ピーク超え。

SUPER BEAVER

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「後ろまで満員御礼、ありがとうございます! トリを仰せつかったのが、今日で19年目を迎えますSUPER BEAVERです。ライブの良し悪しは、俺たち4人がどんなことを伝えるか以上に、あなたがどんなことを俺たちに伝えてくれるのかも、めちゃくちゃ大事で。いいライブをする自信がある人はどれだけいますか?」との問いに、割れんばかりの大歓声で応える観客。「期待してるから、期待してくださいよろしく!」と、どこまで行っても一対一の対峙、共に作り上げる時間と空間。そう今日もSUPER BEAVERはSUPER BEAVERで、会場の隅々から伸びる手と「予感」を奏でていく。コール&レスポンスの間も藤原“34才”広明(Dr)が巧みにボトムを支え、目の前で繰り広げられる光景に、音楽に、今とてつもない力をもらっていることを実感する。

SUPER BEAVER

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「地に足つけてここまでやってきたんだ! あなたとこの場所で会うために」と告げるや、ソリッドなギターがいざなった「ひたむき」での、360°どこを見てもクラップという光景はまさに壮観! 続いても「名前を呼ぶよ」と絶え間なく続くアンセムに、4人が歩んできた長い道のりを心地良く突き付けられる。ここで、一日を通してまったくもってタフなオーディエンスに大いなる感謝を述べ、バンドの19年目のスタート=4月1日に『EIGHT BALL FESTIVAL』に出演するという縁に、渋谷が改めてこう語る。

SUPER BEAVER

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「紆余曲折、山あり谷ありいろんなことがたくさんあって、30手前までアルバイトをしてたし、21~22ぐらいのときにメジャーデビューして一回にクビになって、そこから10年間インディーズで……。こういう場所で、あなたと一緒に音楽ができることがどれだけ尊いことなのか。俺たちがここに立って当たり前だと思う瞬間なんて、今日一度もなかったね。だからこそ、今日みたいな特別な日に、本気を出さないバカがどこにいるんだと思ってます。自分たちにとって生きる意味になってくれて本当にありがとうと思うから、俺たちもあなたの生きる意味になれたらなと思う。なので俺たちは、あなたたちじゃなくて、あなたに歌います」

SUPER BEAVER

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今やライブで多くを語らなくとも、それが音楽になっているSUPER BEAVERだったが、こうやって19年目のスタート地点に改めて思いを口にしたとき、このバンドは、この音楽は、人生を動かす原動力になると確信する。そんな渋谷の並々ならぬ気迫をもって「人として」を放つ愛にまみれながら、「まだまだやろうぜと、あなたに伝えるために俺たちはライブハウスからやってきました。すごく大きな会場なのは分かってる。でも、あなたとならライブハウスにできる気がする」とブチ上げたのは、「東京流星群」。何度SUPER BEAVERのライブを観ても、何度でも奮い立たされる。この曲が岡山の地に、『EIGHT BALL FESTIVAL』の出発点に鳴り響く意義は大きい。

SUPER BEAVER

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予定調和のアンコールなし、45分一本勝負。「おい岡山、束になってかかってくるなよ。お前が一人でかかってこい!」。このセリフをまたライブで聞くことができる、特別な日の終わりにSUPER BEAVERが捧げたのは「秘密」。声という声がSOLID STAGEを包み込んだ絶景を前に、渋谷が最後に発した言葉が全てを表していた。「一言だけいい? 最高でした!」。

SUPER BEAVER

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取材・文=奥“ボウイ”昌史 撮影=後藤壮太郎

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『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』G-FREAK FACTORY

G-FREAK FACTORY

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初日のSTRIPED STAGEで、トリを務めたG-FREAK FACTORY。ライブ後、強い興奮が止まない。

冒頭の茂木洋晃(Vo)の「悲しい歌が似合う町、嫌いじゃねーよ。はじめまして、G-FREAK FACTORYはじめます!」から始まり、静寂と轟音、強烈なブレイクと軽快なリズムにのせて、聞き取れない言葉や歌詞があっても涙が溢れる楽曲たち。これぞジーフリーク、正直言ってそこにレポートは不要であることを承知の上で、書き綴る。

G-FREAK FACTORY

G-FREAK FACTORY

「コロナ明けたぞーーー!」と、異常なまでに力強く、ここ2~3年でみんなに溜まり続けた膿を押し出すかのような大声で呼びかけられた。客席が一体となっていく様、最初は前半分だったものが、唄われる度にどんどんどんどん後方へ後方へとハンズアップが広がる最高の景色。

G-FREAK FACTORY

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楽曲は勿論のこと、やはり終始一貫している脆く強靭な言葉たち。曲間に挟みこまれる皮肉と冗談とが、全て優しくも強いものしか使えない言葉ばかりだった。背中からの照明が被る度に、生々しい神々しさを感じる。例え錯覚だとしても、皆がそう感じているような気がした。

G-FREAK FACTORY

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話は『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』フェス本体にも。「ある意味、事件だよ。奇跡だぞ」そう主催、裏方、それに呼応した皆を労った。群馬で主宰している『山人音楽祭』を経ている彼らだからこそわかる、地方地域の弱み、苦悩、コンプレックス。故に知る、地方音楽のプライドと強み、その大切さ。

G-FREAK FACTORY

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「岡山! 来い岡山! 岡山! 岡山!」と何度もぶつけられるローカルキーワード。「俺たちはプロモーションに来てるんじゃねーんだ、ライブしに来てるんだ!」。後引く圧巻のステージ、今日ここ岡山で演ってくれたことに敬意を示したい。

G-FREAK FACTORY

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……終演後、茂木さんにただただ感動と感謝を伝えに伺ったところ、「それならよかったぁ」と、満面の笑みで2度握手をしてくれました。そして、「そんなことより、終演後パンツのチャックが全開だったわ~!」とも。あのけたたましく強烈な言葉と気持ちを全力投球していた人とは思えず笑顔になってしまった。

ローカルバンドの最高傑作・G-FREAK FACTORYへ、ローカルライブハウスから愛を込めて。

取材・文=岡山CRAZYMAMA KINGDOM 店長 梶谷智史 撮影=センイチ

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G-FREAK FACTORY

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『EIGHT BALL FESTIVAL 2023』TENDRE

TENDRE

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リハーサルから即興で「岡山に来れて嬉しい」と歌い、観客を楽しませていたのはTENDRE。今回は小西遼(Sax.Syn)と松浦大樹(Dr)の3人編成で出演となる。本編がスタートすると、「『エイトボールフェス』のチークタイム担当です、よろしくお願いいたします」と挨拶。この日のムードをガラッと変えるような、「Night & Day」で観客の心を瞬く間に惹きつける。続く「DRAMA」では、小西がシンセからサックスに持ち替えてプレイ。ジリジリと熱を帯びていくステージングに、観客も音に身を委ねて体を揺らす。

小西遼

小西遼

MCでは、主催者のひとりがTENDREと同じ88年生まれで古くからの仲であること、そして改めて岡山の新しいフェスに出演できたことに感謝を伝える。そこから岡山名物のきびだんごが大好きだという話から、いつものようにゆるりとトークセッションへと移行……していきそうんなところを、TENDREが「フェスであんまり時間がないから」と制止。そのままキーボードの弾き語りで「DOCUMENT」に入ると、完璧なリズムのクラップが起こる。これにはTENDREも「岡山の人、手拍子上手いですね!」と笑顔を見せ、3人のテンションはさらにアップして一体感を増していった。

松浦大樹

松浦大樹

やはり話し足りない……と、名残惜しそうな様子を覗かせながら「hanashi」へと繋ぎ、観客の手拍子とセッションするように、グルーヴをぐんぐん高めていくき熱気が渦巻くハイライトに。すると「ツアーに来たいな。遊び足りないな。だけど時間には逆らえない……また来ていいですか?」とリズムに乗せて歌い、歓声が湧く。ラスト「LIFE」の頃には、多幸感に満ち溢れていた。音楽を通して会話するように高め合い、ひとりひとりが自由に、自分らしく楽しむ姿が印象的だったTENDREのステージ。観客と共にライブを作り上げていく様は、音楽のもつパワーや楽しさが凝縮されていた。

TENDRE

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取材・文=大西健斗 撮影=MAYUMI


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NHK『BUMP OF CHICKEN 18祭(フェス)』のテーマソングとして書き下ろされた「窓の中から」のMVが、2023年4月2日(日)22:00にプレミア公開されることが決定した。

「窓の中から」は、4月1日(土)に配信リリースされた新曲で、1000人の18歳世代とBUMP OF CHICKENのメンバー4人が共演を果たしたことで話題になっている。

MVのディレクションを務めたのは、「Aurora」、「なないろ」、「クロノスタシス」など近年のBUMP OF CHICKENのMVで多くのタッグを組んできた林響太朗。

先行カットでは、光が差し込む空間の中でBUMP OF CHICKENのメンバーが演奏するシーンが公開された。

「窓の中から」MV先行カット

「窓の中から」MV先行カット

「窓の中から」MV先行カット

「窓の中から」MV先行カット

いよいよ4月5日(水)には「窓の中から」も収録されるパッケージシングル「SOUVENIR」が発売。パッケージシングルのリリース、現在開催中のアリーナツアーの実施とBUMP OF CHICKENへの注目度が高まる中、「窓の中から」のMVもいち早くチェックしてみて欲しい。

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2023年4月1日(土)より、新国立劇場 中劇場にて、パルコ・プロデュース2023「エドモン~『シラノ・ド・ベルジュラック』を書いた男~」が上演される。

映画監督としても活躍するフランスの若手劇作家・演出家アレクシス・ミシャリクがトム・ストッパードの映画「恋に落ちたシェイクスピア」に触発されて生まれた本作。2016年にパリで上演するやいなや大ヒットを記録し、ロングラン公演を経てミシャリクの出世作となった。2017年にはフランス演劇界最高の栄誉と言われるモリエール賞で7部門にノミネートされ、作品賞、脚本家賞、演出家賞など5冠を達成。舞台版の初演から2年後の2018年にはミシャリク自身の手で映画化された。

今回、演出を務めるのは、劇作家・演出家として数多くの作品に携わっているマキノノゾミ。“書けない”劇作家エドモン・ロスタン役は、NEWSとしての活動に加え、作家としても活躍する加藤シゲアキ。さらに、大谷亮介平祐奈細田善彦福田転球三上市朗土屋佑壱枝元萌佐藤みゆき章平安蘭けい金田明夫と、個性と実力を兼ね備えたキャストが勢揃いし、総勢12人で約50もの役を演じ分ける。

【あらすじ】
舞台は1897年パリ。2年間にもわたるスランプに陥っている崖っぷちの劇作家エドモン・ロスタン(加藤シゲアキ)に、大女優サラ・ベルナール(枝元萌)からの依頼が舞い込む。偉大な喜劇王コクラン(大谷亮介)に戯曲を書くことを約束するが、その舞台の初日はなんと3週間後!
ムッシュ・オノレ(金田明夫)のカフェで構想を練り、17世紀に実在した剣豪詩人、シラノ・ド・ベルジュラックを主人公にした話を書き始めた。衣裳係のジャンヌ(平祐奈)に恋する友人の俳優レオ(細田善彦)の恋愛相談に乗り、訳あり主演女優(安蘭けい)とプロデューサー兄弟(三上市朗・土屋佑壱)の気まぐれに振り回され、妻ローズ(佐藤みゆき)に怒られ、ありとあらゆるトラブルに見舞われながら、舞台監督のリュシアン(福田転球)やコクランの息子ジャン(章平)たちと稽古をはじめるが……。

 
初日を前にフォトコールと囲み取材が行われ、囲み取材には加藤シゲアキ平祐奈金田明夫マキノノゾミが登場した。

ーーいよいよ初日を迎えます。

加藤:ドタバタコメディなんですが、稽古の現場も実際にドタバタしていました(笑)。本当に初日を迎えられるのかという状態でしたが、ひとまず全員で初日を迎えられてほっとしています。「抱腹絶倒のコメディ」って誰かがチラシに書いちゃったから。

ーーそれはマキノさんが書いたわけではないんですね。

マキノ:違います。すごいプレッシャーでした。

:“エドモントレーニング”と言うくらいの熱量でした。稽古の時に、加藤さんが着ているジャケットの色が変わっちゃうくらい汗をかいていました。

加藤:絞れるんじゃないかって思ったね。みんな痩せてきてると思います。

金田:何十年も役者をやっていますが、これだけドタバタするのは初めての経験。場面転換も本当に多くて、台本をいただいた時に映画と勘違いするくらいでした。フォトコールは一部のシーンだけでしたが、実際は2時間続きますから。ジェットコースターなんてもんじゃないですね。

加藤:12人で50役以上ですからね。エドモンはずっとエドモンですが、皆さん着替えも多いです。

マキノ:早着替えが全員で200回以上あるんじゃないかな。

加藤:表もドタバタですけど裏はもっとすごいですよ。

金田:バックステージも面白いです。

:覗いてみて欲しいくらいです!

金田:今は緊張してるからいいけど、ほっとしたときに何が起きるか怖いですよね。

加藤:一回稽古場でありましたよね。「金田さん出番です!」ってことが(笑)。

マキノ:キャストも裏のスタッフさんもみんながフル稼働ですからね。

ーーマキノさんは今回適材適所という感じですが、自信はありますか?

マキノ:自信はない、って言っちゃ駄目なんですけど(笑)。喜劇って登場人物たちは追い込まれていて、周りから見ていると面白いっていうのが基本。文字通り追い込まれています。僕ら全員、誰も余裕がないです。だから相当面白いと思いますね。

ーーエドモンは詩人で劇作家。演じる加藤さんは、普段の自分に似ていると思う部分はありますか?

加藤:ないですが、稽古から帰ると締め切りに追われているので。休みなくエドモンをやってます(笑)。エドモンは2年書けておらず、僕にはそういった経験はありませんが、スランプに陥った時の気持ちは分かると思います。マキノさんもそれがすごく分かる方ですし、実際に3週間で芝居をやられたことがあると聞いて。

マキノ:劇団をやってるとよくあるのでリアルに分かるけど、分かるのと表現できるのは違います(笑)。多分、お客さんは2時間を通して観たらなんだか知らないけど感動すると思うんです。「よくやってるな」と思ってもらえたら。

ーーセリフのテンポや掛け合いのスピードがすごく速いですよね。

加藤:フランスの上演時間に限りなく近づけたいというマキノさんの強い思いがあってこうなりました。

マキノ:「フランス語って喋っていて気持ちのいい言語だよ」というふうに見えるんです。日本語でもそれに近い身体感覚を持ってやることをテーマにしています。翻訳劇の場合、上演時間がすごく伸びちゃうことがあるんですが、それはなんだか負けた気がする。気分だけでもフランス人になりきってやれないものかと。

加藤:今まで使ったことのない言葉もあるし、独特の言い回しが多い。「なんでこんな言い回しするんだ!」と作家としては思います(笑)。でも戯曲に沿ってやるものですから。コメディなので、追い込まれてシリアスになっていくんじゃなく「やばい!!」って言わなきゃいけない。家で書いているときは言えないから気持ちいいですね(笑)。ここで「どうすんだ!」ってストレス発散しています。

マキノ:心の声がダダ漏れだからね(笑)。

加藤:モノローグこんな大きい声で言うんだって思いますね(笑)。

ーー加藤さんと金田さんのカフェでのやりとりもすごく心地よかったです。

金田:マキノさんに言われたんですが、僕ら役者が心地いいテンポだと、見ている方はちょっとまったりするそうなんです。だから常に先行するんだと言われて、繰り返しているうちにだんだん気持ち良く言えるようになってきました。

加藤:最初は無理してセリフを早くしてましたよね。

金田:これは非常にいい経験だったと思います。

ーー加藤さんは、髭には慣れましたか?

加藤:慣れないですね。喋りづらいですし汗もすごいし。でも実際のエドモンになるべく寄せたくて、いまだに試行錯誤しています。通し稽古ができていなくていきなり本番なので、どうなるかまだ分かりません。追い込まれていますが、クリアした時の快感はあります。それと、155年前の今日(4月1日)はエドモンの誕生日らしいんです。この偶然は運命を感じますね。どこかで観ていてくれるかもしれないですから、エドモンに怒られないように頑張りたいと思います。

ーー髪型と髭が作家っぽくてお似合いですが、今後ひげを生やす予定は。

加藤:文豪になる時とかですかね。でも僕ジャニーズなので、増田と小山の明るい髪色と並んだら浮くと思います(笑)。みんな忙しくてあまり会えていませんが、メンバーの舞台は行き合うので今回も来てくれるんじゃないですかね。

ーー平さんはいかがでしょう。

:本当に稽古初日からバタバタでしたが、皆さんとずっと一緒にいたので仲良くなるスピードも早かったです。皆さん大先輩ですが、すごく優しくて親戚みたいに仲良くさせていただいて、とても楽しいです。私が演じるジャンヌは言葉にどんどん酔ってしまう。日本人には中々ない感情で難しいですが、楽しんで演じられたらと思います。

ーー最後に、皆さんへのメッセージをお願いします。

加藤:さっきも言いましたが、エドモンの誕生日に初日を迎えられる、数奇な運命がバチっとはまった舞台だと思いたいので……。

金田:なんで途中から弱気になるの(笑)。

加藤:誰も自信を持ってないんです。作中にあるセリフなんですが「こんな大混乱になっちゃって」って、エドモンと同じ気持ちです。「これ大丈夫なのかな」とまだ思っています。けど、大丈夫でしょう! 最後まで頑張っていきたいと思います!

※以下、フォトコールの写真と一部ネタバレあり。 

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

フォトコールで披露されたのは、大女優であるサラ・ベルナールのために書いた作品の興行が失敗したことから始まる物語の冒頭。イプセンをはじめとする近代演劇の台頭により、作品や手法が「古臭い」「時代遅れ」と嘲笑されるエドモンの苦悩が描かれるのだが、会見でも話に出た独特のセリフ回しにより、その苦しみはどこかユーモラスに映る。エドモンが苦しむ一方、妻のローズは現実的に生活に勤しんでいる対比もリアルで、温度差につい笑ってしまう。

また、エドモンが訪れるカフェの店主・オノレを演じる金田は、のちに生まれる『シラノ・ド・ベルジュラック』の主人公を思わせる軽妙洒脱なセリフが耳に心地いい。大女優のサラを演じる枝元や喜劇王コクラン役の大谷は、大御所らしい堂々とした雰囲気でエドモンを翻弄するのが楽しく、この先の展開にワクワクした。

エドモンと友人・レオのやりとり、衣裳係のジャンヌが自分のファンだと知ったエドモンの驚きや喜び、ジャンヌの友人・ジャクリーヌ(安蘭けい)に振り回されるエドモンの気まずそうな表情など、次々に変化する状況から目が離せなくなる。

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

『エドモン〜「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男〜』舞台写真

また、30分程度のフォトコールでも次々に場面転換がなされ、加藤以外のキャスト陣が入れ替わり立ち替わり様々なキャラクターとして登場するスピード感に圧倒される。名作『シラノ・ド・ベルジュラック』が生まれた舞台裏で巻き起こるドタバタコメディに笑いながら、約2時間ノンストップで繰り広げられるエドモンの奮闘を見守り、様々な感情に出会えるはずだ。

本作は4月1日(土)より16日(日)まで新国立劇場 中劇場で上演された後、4月22日(土)〜24日(月)まで大阪公演も行われる。

取材・文・撮影=吉田沙奈

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s**t kingz(シットキングス)が、2023年10月25日(土)日本武道館で単独開催するライブ『THE s**t』のチケットが4月1日(土)12時に一般発売され、即日完売となった。

これを受けs**t kingzは「皆さん、ありがとうございます!正直、一番驚いているのは僕たちメンバーかもしれません。」と率直にコメント。「日本武道館では、「これぞs**t kingz」という最高のライブを作って皆さんを迎えたいと思います!お楽しみに〜!!!!!」と、さらなる意気込みをみせている。

そして、“ダンサー史上初”の単独日本武道館ライブとして注目されていたこのs**t kingz Dance Live in 日本武道館『THE s**t』。前人未到の挑戦を “日本のダンス界の夜明け”につなげたい、という願いを込めて、4月1日(土)の日の出時間【朝5時29分】にビジュアルを解禁した。

このビジュアルには日本武道館に掲げられている日の丸を連想させるだけでなく、結成15周年を迎えた節目の「日の入り」という意味、そしてここから新たなs**t kingzが始まるという「幕開け」の意味など、様々な思いが込められている。

タイトル『THE s**t』にも「長年目標として掲げてきた日本武道館ライブを行える熱い思い」、「これがs**t kingz だ!というパフォーマンスを見せたい。」というメンバーの並々ならぬ決意が込められている。

今年は結成15周年という節目として、初の写真集の発売、ファンクラブ会員限定イベントの初開催、ライブフェスの出演など、これまでにない活動でその勢いの幅を広げるs**t kingz。

“ダンサー史上初”の単独日本武道館ライブを成功させ、これからのダンサー界にも夢や希望を与えたいと未知なる扉を切り開くs**t kingzから目が離せない。

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2023年3月31日(金)にTOHOシネマズ 日比谷にて『映画刀剣乱舞-黎明-』の初日舞台挨拶が実施され、その模様は全国234館にライブビューイングにて中継された。

主演の三日月宗近役・鈴木拡樹、山姥切国広役・荒牧慶彦、さらに、へし切長谷部役・和田雅成、山姥切長義役・梅津瑞樹、髭切役・佐藤たかみち、膝丸役・山本涼介、骨喰藤四郎役・定本楓馬、堀川国広役・小西詠斗、一期一振役・本田礼生、小烏丸役・玉城裕規キャスト陣と、前作に続き監督を務めた耶雲哉治がステージに登場。『映画刀剣乱舞』第2弾となる注目ポイントやこだわりポイントなどを作品への熱い想いを語った。 

公開初日を迎えたことについて、三日月宗近を演じた鈴木は「抹茶らてまきあーとで乾杯したいですね。」と映画で登場するアイテムに触れながらの挨拶を披露し舞台挨拶はスタート。続けて山姥切国広を演じた荒牧は「映画第2弾となるこの作品もたくさん愛していただけると嬉しいです。」とコメント。

(C)2023 「映画刀剣乱舞」製作委員会/NITRO PLUS・EXNOA LLC

(C)2023 「映画刀剣乱舞」製作委員会/NITRO PLUS・EXNOA LLC

次にへし切長谷部を演じた和田は「まさかのギャルと共に出陣するとは思わなかったんですけど、おかけで14時間かけて東京来たのでお尻がちっちゃくなりました。」と福岡から東京へ高速バスで長距離移動するという作中の出来事にちなんだトークで会場の笑いを誘った。

山姥切長義を演じた梅津は「長義も刀剣乱舞のコンテンツもどっちも好きになっていただける映画になったんじゃないかなと思っております。」とコメント。また、髭切を演じた佐藤は「前作が公開した時に、この瞬間をずっと夢見てきました。」と初日を迎えたことへの嬉しさを語った。

(C)2023 「映画刀剣乱舞」製作委員会/NITRO PLUS・EXNOA LLC

(C)2023 「映画刀剣乱舞」製作委員会/NITRO PLUS・EXNOA LLC

膝丸を演じた山本は「今日はたくさん面白いことを言えるようにがんばりたいと思います。」と舞台挨拶への意気込みを披露。骨喰藤四郎を演じた定本は「全国のみなさんも(中継で)温かくみていただいて、本当にいよいよ始まったんだなと嬉しい気持ちでいっぱいです。」とコメント。

堀川国広を演じた小西は「こうやって舞台…じゃない映画初日を迎えられることができて」のコメントに対して和田からは「アウト!」とツッコミが入るものの、公開初日に駆け付けたファンで埋め尽くされた客席からの温かな反応に「この作品に携わることができて光栄だなって思います。」と作品に対しての想いも語った。

一期一振を演じた本田は「このような素敵な場に今自分が立っていることをとても幸せに思っております。」と感慨深げにコメント。小烏丸を演じた玉城は「今日から公開ということで本当に嬉しく思いますし、この嬉しさというものが今の僕のメイクにも現れていると思います!まあまあ攻めております。」とのコメントに対して、横にいる小西が「ピンクが入っていますね。」とメイクについて触れるのだが、玉城は「うーん…赤!」と惜しそうな表情を浮かべ、会場からも笑いが起こり、和やかな雰囲気に包まれた。

(C)2023 「映画刀剣乱舞」製作委員会/NITRO PLUS・EXNOA LLC

(C)2023 「映画刀剣乱舞」製作委員会/NITRO PLUS・EXNOA LLC

本作を観ての感想を尋ねられると、鈴木は「VFXが凄くてですね、1000カット以上のもの凄い数ですよ。日本映画ではかなり貴重でハリウッド作品と同じくらいのカット数なんですけれども、使われているVFXが非常にナチュラルすぎてどこに使われているか分からないという、そこも作り手として美学だったみたいです。」と今作の見どころの一つであるハリウッド級のVFXについて語った。

続けて荒牧は「始まった時のワクワク感や没入感が凄くて、僕自身が『満足感の高い映画だったな』って思いました。」続けて「その感想をみなさまにも抱いていただけたら、と思ったんですけれども、どうでしたか?」と観客に問いかけると盛大な拍手が沸き起こった。

三つ巴のアクションシーンについて聞かれると荒牧は「監督からの要望で結構近い距離で殺陣をしてくれと言われて…我々は長い絡まるものがたくさん(衣裳に)付いている3振りですので、なかなか大変でしたよね。」と答え、梅津はジェスチャーを交えながら近距離での撮影の大変さを語った。

監督は「(衣裳の)布が本当に厄介で…でも、こうやってって言うとパッとやってくれるんで、ほんと布のプロ、“布プロ”ですね。」とコメントし、それに対して荒牧は「ほんと、布とは長い付き合いになりました。(笑)」と撮影について振り返った。

前作からの変化やこだわりについて聞かれると和田は「前回はナイト(騎士)のようなイメージだったんですけど、今回はどっしり重心を落として一撃の重さと言うのを意識しました。」とコメント。続けて「全然関係ないんですけど、今日何の日か知ってます?… (へし切長谷部の)国宝指定記念日という。前作は1月18日公開で、刀帳番号(118番)だったので本当に持っとるなーって思いました。」と、公開日と絡めた小話を披露し、MCからの「おめでとう、長谷部!」の一言に会場からは盛大な拍手が送られた。

定本は「前回は顕現したてだったが、今回は結構時間が立っているので、骨喰の意思の強さっていうか一本芯の強さみたいのを表現できたらなっと思った。」と前作と今作との演じ方で意識したポイントについて語った。また監督は「アクション監督の雲雀さんと4年前に比べてすごい成長したねって話してました。」と2人を褒め、和田の現場での立ち振る舞いからも成長を感じたと裏話も披露。

『映画刀剣乱舞』に初参戦となった小西は「撮影の中で一番思ったのは、時間遡行軍が怖い! 森の中での撮影だったんですけれども、目がピカーって暗闇の中で光ってて、もしこれが1人だったらと思うと恐怖を覚えました。(笑)」と撮影について振り返った。

本田は「最初に(森で)撮ったシーンが、前日が雨ですごい地面がぬかるんでいたのですが、一期一振なんでどんな時でもロイヤルにっていうのは意識しました。」とコメントすると会場からクスッと笑いが起き「そこ笑うとこじゃないですけど(笑)」とツッコミを入れた。また「拡樹さんとまっきーさんと席が近くて、ファン目線でめちゃめちゃテンション上がって緊張してったっていう…」と、撮影の移動中のエピソードを披露し「幸せな思い出だった。」と語った。

玉城は「山での撮影で、ワイヤーアクションをするのを加味して父(小烏丸)の髪の毛の長さを、ワイヤーに差し支えない程度になるだけ長くしたんですが、最初は距離感が慣れてなく…」と仮設トイレの出入りに苦労した話をすると「なんの話!? どういうこと!?」と全員からツッコミが入ったが「とても広い意味で距離感を掴むのに苦労しました。」と上手くまとめて撮影を振り返った。

次に今作から『映画刀剣乱舞』に初参戦となった山本は「撮影に入る前に、たかみちと2時間くらい散歩をしながら役について話したり、人生について話したりして、仲を深めて兄弟感を出すようにしましたね。」と2人だけの裏話を披露し、佐藤は「刀を使ったアクションが初めてで、1日素振り100本! と教えていただいき練習していたんでが、本田礼生くんが1日に1000本振ってると聞いて…そこから1000本振るようにしました。」と初めての挑戦に対して陰ながら努力した部分について明かした。

次のトークセッションでは、これから観てもらう方へ向けた本作の注目してもらいたい、もう一回観た時に見逃してほしくないこだわりポイントについてをそれぞれフリップを用意し順番に発表。

(C)2023 「映画刀剣乱舞」製作委員会/NITRO PLUS・EXNOA LLC

(C)2023 「映画刀剣乱舞」製作委員会/NITRO PLUS・EXNOA LLC

まず鈴木は「僕が注目していただきたいポイントは“神通力”。現代で起きる支障を振り払おうと三日月宗近が奮闘するという、映画オリジナルの設定。」と発表し、撮影では「何ショットか撮ってみて、そのうちのどれが使われるか分からない状態だったのですが、採用されたのが…」と実際本編に使われたものをやってみせたのだが、カメラに向けてもう一度とリクエストされると「圧し切る!」とへし切長谷部の定番セリフを代わりに披露するという茶目っ気を見せた。

荒牧のフリップには本作に登場する小鬼のイラストが描かれており「小鬼がかわいいんですよ。小鬼はいっぱい色があったでしょう?何色出てたでしょうか?」と「一回観ただけじゃ分からないと思うので、もう一回観て確かめてください。」とクイズ形式に注目ポイントを披露。

続けて和田は「4Dバス。」と発表し、「桜のシーンではにおいが感じられるんで、是非4Dでも体験して欲しいです。高速バスだったり、戦いの剣圧で揺れたりするんで酔わない人はぜひ、酔ってもちょっと酔い止め飲みながら…(笑)」とMX4D・4DX上映での注目ポイントを語った。梅津は「長義の手ですね。ロボットの関節とか男の子は好きなんですけど、それが長義の手の防具のところにあって無限に動かせるところです。」ともう一回観るときに確認して欲しいと語った。

佐藤は「マントですね。髭切は今回、極まっておりまして、凄いかっこいいんですよ。」と発表し、マントの扱いで苦労したポイントについて語る佐藤に、鈴木は「刀剣男士の世界にいらっしゃい」とみんな辿った道、と鈴木ならではのコメントも。

山本は「兄者ってセリフの回数ですね。兄者って何回言っているでしょうか? 数えてみてください。」と荒牧に引き続きクイズ形式で注目ポイントを発表。定本は「刀の造形ですね。本当に細かく作られている。」と発表し、小西は「時間遡行軍の質感です。ヌメっとしてて濡れてるんですよ。そのヌメっと感を何度も観て確認して欲しい。」と独特な注目ポイントを披露。本田は「殺陣なんですけど、細部までこだわっているので注目して欲しい。」と発表。最後に玉城は「息切れ。」と発表。撮影中にアクションシーンのすぐ後にカットなしでセリフを言うという難しい演技について振り返り「息切れせずに言えたんですよ、僕もまだまだいけるな。」と得意げなコメントをし、和田から「なんじゃこいつ」とツッコミが入り、会場は笑いに包まれた。

最後に鈴木は「今作は、人と刀剣男士が一番近い距離で存在している作品となっていると思います。そう言う意味でも、皆さんの身近に刀剣男士を感じていただける機会だと思っております。ぜひ他の皆さんにも勧めていただいて、たくさんの方で楽しんでいただきたいと思っております。」と締めのコメントを披露。続けて監督は「この映画はとにかく面白く作ろうという思いで、キャスト・スタッフ全員が強い想いを込めて作った作品です。この作品を観て、皆さんの中にある“想い”の力をぜひいろんな人に伝えていっていただきたいと思っております。」とコメントし、「“想い”の力が日本中に広がることによって、この“黎明”というタイトル通りの新しい明日を明るくできるかなと思っております。この作品はその力があると思っておりますので、よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。」と熱い想いを伝え、舞台挨拶が終了。

鈴木の「『映画刀剣乱舞-黎明-』始めよう!」の掛け声で会場には金と銀のテープが舞い上がり、今日一番の大きな拍手に包まれ、熱気を帯びたままイベントは幕を閉じた。

刀剣乱舞としては初めて<現代>を舞台に描かれる本作。ダイナミックなVFXシーンや流麗なる殺陣、気迫に満ちた俳優陣の演技など、前作より遥かにスケールアップした『映画刀剣乱舞-黎明-』は、 絶賛公開中。MX4D、4DXでも同時上映中だ。

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今(2023年4月)からおよそ1年前の2022年3月に、劇団創立40周年を記念して26年ぶりの新人募集オーディションを東京・大阪・名古屋で実施し、14人もの新たな顔ぶれが劇団員となった〈少年王者舘〉。多くのメンバーが入団しながらも、本公演は2024年夏に予定(当初は2020年8月に上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響により延期)と、彼らの本格的なデビュー作は少し先となっていたが、この度、その本公演に先駆けて新人お披露目公演が行われることが決定。2023年のゴールデンウィーク期間中、5月4日(木・祝)と5日(金・祝)の2日間にわたり名古屋の「北文化小劇場」にて、新人とおなじみの劇団員を含む総勢18名出演による『夏の夜の夢』を上演する。

新人公演『夏の夜の夢』チラシ表  コラージュ/アマノテンガイ

新人公演『夏の夜の夢』チラシ表  コラージュ/アマノテンガイ

『夏の夜の夢』といえば、ギリシャ・アテネ近郊の森の中を舞台に、問題を抱えた4人の人間の男女の恋模様や、妖精の王と女王のいざこざ、妖精が仕掛ける魔法のいたずらが複雑に絡み合いおかしな出来事が展開される、言わずと知れたイギリスの劇作家、ウィリアム・シェイクスピアの代表的な喜劇作品のひとつだ。〈少年王者舘〉を主宰し、本作の脚本と演出を担う天野天街は、これまでにも劇団内外の舞台で数々の原作モノを手掛けてきたが、シェクスピア作品に本格的に取り組んだのは本作が初。

〈少年王者舘〉主宰で、脚本・演出を手掛ける天野天街

〈少年王者舘〉主宰で、脚本・演出を手掛ける天野天街

実はこの作品、天野が2011年以降、脚本と演出を依頼され年に一度公演を行ってきた熊本の演劇ユニット〈雨傘屋〉のために手掛け、2017年に上演した作品がベースとなっている。〈雨傘屋〉では既存の台本を用いることを基本とし、それを天野が上演用に書き換えて演出する形で公演を行っているため、上演作品は毎回、〈雨傘屋〉主宰の阿部祐子がセレクト。そこで天野は、当時初めてシェクスピア作品と対峙することに。

「『夏の夜の夢』は題名がいいですよね。シェイクスピアの作品はいつか出来たらいいな、とは思っていましたけど、それまでちゃんと戯曲を読んだこともないし、こういう機会がないとなかなか読まないだろうから、阿部さんから『夏の夜の夢』を提案された時は、ちょうどいいな、と思いました。脚本を書くにあたって、最初はシェイクスピアの全作品をコラージュするみたいなことをやってみようと思ったけど、1週間とか2週間で書き直したから、そんなこと出来るわけがない(笑)。それで、坪内逍遥はじめ4つぐらいの翻訳を照らし合わせてガイドにしながら、ともかく全体像もわからないまま一行目からずっと、自分なりに変換していく形で書いていきました」と、天野。

『夏の夜の夢』稽古風景より

『夏の夜の夢』稽古風景より

熊本の演劇ユニットのために、熊本の劇場で上演するべく、熊本で書かれたこの脚本には、シェイクスピア作品でありながら、熊本弁とおぼしきセリフの数々も差し込まれている。時代や場所を限定せず、遊び心やバカバカしいやりとりもふんだんに盛り込んだ、いつもの天野作品らしい描き方をしている一方で、原作の翻訳をベースにした韻文の長台詞を多く残すなど、シェイクスピア作品特有の雰囲気を踏襲したようなシーンも印象的な本作。両者のテイストのバランス具合が、天野がこれまで原作モノを脚色してきた作品とも、完全にアマノワールド一色の〈少年王者舘〉作品とも少し違った印象を受け、その点について尋ねてみると、

「原作の構造とか構成には手をつけずに、全く同じ流れのまま書き換えていったので、いつものような脱構築はしていないんですよ。さっき話した通り、何人かの翻訳をミックスしたものをベースにしながら全部書き直していった、という感じ。あまり予算がなくて十全に出来たとは言えないけど、僕としてはとても面白い公演になりました。元々は〈雨傘屋〉のために書いたものだから王者舘っぽくはないのかもしれないけど、基本はそのままの台本でやります。ただ、今回は熊本の時より出演者が何人か多いので、新しく創るシーンもあります。主に妖精が出てくるところで、変なところをちょっと歪ませたり、相変わらずループ(天野作品では常套の、同じシーンを何度も繰り返すこと)もあるので、その辺りは王者舘っぽくなると思いますよ」と、回答。

新人組にとっては来夏に控えた本公演の前哨戦であり、劇団全体にとっては新生〈少年王者舘〉の幕開けともいうべき今回の公演。初々しい!? 新人たちと、個性あふれる既存メンバーが織りなす、ひと足早く訪れた“夏の夢”のようなひとときをご堪能あれ。

新人公演『夏の夜の夢』出演者一同。新人10名を含め総勢18名が出演

新人公演『夏の夜の夢』出演者一同。新人10名を含め総勢18名が出演

取材・文=望月勝美

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ジャック・ブラックが主演したロック映画の金字塔『スクール・オブ・ロック』(03年公開)を原作にしたミュージカル『スクールオブロック』が2023年8月~9月にかけて上演される。

落ちこぼれ熱血バンドマンがひょんなことから子供たちと出会い、破天荒な教育を通して爽快かつ心に響くメッセージを伝えてくれる本作。今回上演されるミュージカル版は、2015年にアンドリュー・ロイド=ウェバーのプロデュースと楽曲でブロードウェイにてミュージカル化されたもので、日本では2020年の上演中止を経て、これが日本初演となる。日本版演出・上演台本は鴻上尚史が手がける。

主人公デューイ・フィンを演じる西川貴教(柿澤勇人とのWキャスト)に話を聞いた。

人と人とが奏でることで初めて予定調和じゃないものが生まれる

ーー2020年の中止を経て、今回上演が決まっての率直な感想をお聞かせください。

やっと作品に挑むことができるっていうワクワクした気持ちと共に、2020年に出演するはずだったキャストのみんなの想いもしっかりと作品を通して届けられたらいいなという思いがあります。

西川貴教

西川貴教

ーーこの3年の間で、ご自身の中で作品に対する想いの変化はありましたか?

めちゃくちゃ変わった気がします。新型コロナウイルス感染症の流行はみんなに影響を与えましたが、特に大きく影響を受けたのは、高齢者の方や基礎疾患のある方以外でいえば、お子さんなんじゃないかと僕は思うんですね。中学生や高校生は、入学から卒業まで顔を全部見られないまま卒業しちゃう同級生もいると思います。これは、命と比べて尊いとか尊くないということとは別のところで、やっぱり経験の機会の喪失だったり、子供にかかっている負担って大きいと感じます。その中でこの作品は、いわゆる“生きる”とか“食べる”とか“寝る”というような基本的な生活以外のもの、音楽や芸術が人間にとっていかに大切で、人と人とが結び付く要素だったりになっているかということを描いている。それは僕自身にも再発見させてくれる作品になるんじゃないかなと思っています。ご覧いただくみなさんがそんなふうに感じていただける作品になったらいいなともすごく思っています。

ーー音楽がもたらすものはこんなにたくさんあるのかと感じさせてくれる作品ですよね。

コロナ禍に入って最初の頃は、文化や芸術が不要不急だと言われ、我々も手も足も出ない状況がしばらく続きました。震災とはまた違ったところで、我々の無力さみたいなものをまざまざと見せつけられた。ただ、今は徐々にエンターテインメントもかつての活気みたいなものを取り戻してきている。やっとみなさんが『あ、こういうことって楽しかったよね』『こういうことって大切だよね』と言ってくださる心情になってきたんだなと感じています。そんな今だからこそ、これは当たり前のことなんですけど、人はひとりで生きているわけじゃなくて、いろんな人との結びつきや巡り合わせの中で発見のようなものがあって、日々が積み重なっていく、それがいかに素晴らしいことかということを届けたい。この作品にはそういう要素がすごく詰まっていると思うので。演劇好きの方はもちろんですが、今回は幅広い方々にご覧いただきたいです。その楽しさやよろこびみたいなものは、世代も性別も関係なく感じていただけるはずですし。僕自身も、その当たり前がいかに特別かみたいなことをしっかりと稽古場から感じて、それを届けられたらと思います。

西川貴教

西川貴教

ーー西川さんはミュージシャンでもありますが、この作品の大きな要素である「ロック」についてはどう思われていますか?

ロックっていま音楽のひとつのジャンルとして、世界的に見ても元気がなくなってきているカテゴリーなんです。ロックのサウンドは、レコーディングひとつとっても生の楽器を使ったり、大きな音を出しますから、時代的に合わないというか。最近はPCが一台あればできる、みんなが入り込みやすい、受け入れやすいサウンドっていうものが台頭していて、ロックは“ひと世代前の音楽”というような扱いを受けることが多い気がします。でも僕は音楽って、人と人とが合わさってアンサンブル(2人以上が同時に演奏すること)することの楽しさがあると思うんです。それはダンスもそうだし舞台もそうですよね。だけどそこがどんどん、コロナの影響も相まって、ひとりで完結するものが主流になってきている。ただ僕もロックに魅入られて音楽を志した者ですから、人と人とが結び付いたりとか、人と人とが奏でたりすることで初めて予定調和じゃないものが生まれる、その素晴らしさっていうものがいい。このミュージカル『スクールオブロック』には、ロックのアンサンブルの楽しさがあると思っています。みんなが好き勝手やっているんだけれども、それがひとつのグルーヴを生んで、大きな流れになって、巻き込まれていく。そういう素晴らしさがこのミュージカルにはたくさんある気がするので。いきいきとした、みんなが生きている様を観ていただきたいです。

日本のあのデューイ、よかったよねと言ってもらえるように

ーーアンドリュー・ロイド=ウェバー氏の楽曲はどんな印象ですか?

ロイド=ウェバーといえば荘厳なサウンド、構築された世界というイメージがありますが、今回のいわゆるポピュラーミュージックにもしっかりと彼らしさがあるなと思います。そして楽曲そのものの良さですよね。サウンドで遊ばれていて、どこか聞き馴染みがある、あれ……これ誰かの曲じゃなかったっけ? と思わせるものがある。そういうモチーフやリファレンスも、ロイド=ウェバーのフレーバーでしっかりと舞台芸術として完成されている。改めてその引き出しの多さに感銘します。

ーーデューイはギタープレイもすごく派手ですよね。

そうそう、ほんとに(笑)。しかもこれ、映画だとデューイが使っているのは主にSGっていうギターで、ギブソンの中でも扱いやすい軽いボディの楽器なんですよ。なのになぜか舞台になるとレスポール(ギター)になっているんです。これがね、超重たい(笑)。なぜなの!? って。音色はいいんですけどね。舞台はかけはずしも多いので、大体頭打ちますよ(笑)。

西川貴教

西川貴教

ーー(笑)。偉大なロッカーたちのパフォーマンスも見られそうですが。

そこはリファレンスとしてはいただきますが、パロディにはせず、日本でしかないデューイになればいいなと思います。僕がやるデューイ、カッキー(柿澤勇人)がやるデューイ、だと思うので。日本のあのデューイよかったよね、と言ってもらえるような作品にできたらなと思っています。

ーーデューイは、西川さんとしてどう演じていきたいと思われていますか?

僕は学生時代も含め、なかなか馴染めない人だったので。むしろこういう人(デューイ)がいてくれたらよかったのになと思うくらいです。だから自分の中の理想像みたいなものを彼に感じています。そしてあの不器用さ。曲げられないので。こういうキャラクターは、それでも「仕方ないなぁ」と思わせるなにかが大事な気がしますし、そこは大事にできたらなと思っています。「なんだこいつは!」と思われながらも、みんなも仕方なく合わせてくれるっていうようなね。

ーーWキャストで演じる柿澤勇人さんの印象もうかがいたいです。

カッキーはこの3年の間に、舞台だけじゃなくて映像のほうでも積極的に活動されていましたよね。そういう意味ではまたすごく成長もされているでしょうから、負けないようにがんばりたいです。

ーー子供たちとの共演はどんなことを楽しみにされていますか?

2020年版のキャストのみんなとは、結果的に(映像配信された)一曲だけのアンサンブルになってしまったので短い間しか関われなかったんですけど、それでもめちゃくちゃ愛着が湧いていて。だから(今作に出演する子供たちとの)ビジュアル撮影に行くまでは、正直引きずっていたところもあったんです。でも新しい生徒たちを見て、また別の、なんと言うんでしょうね、新しいクラスの担任になった気持ちです(笑)。シャイな子もいれば、どんどん話す子もいて、12人でひとつのクラスになってね。それが2チームありますから。その2チームのカラーの違いもきっとあると思いますし、そこが楽しみです。今の関係性が、舞台を終えたときにどんなふうに変化しているのかも、すごく楽しみにしています。

ーー開幕が待ち遠しいです。

とにかく笑って、泣いて、スッキリするような作品を届けられたらなと思っているので。ぜひ幅広い世代の方に観に来ていただきたいです。

西川貴教

西川貴教

取材・文=中川實穗      撮影=荒川 潤

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1:2023/03/30(木) 17:33:11.49ID:4iSZXSFY9 https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/123478
3/30(木) 15:20

故ジョージ・マイケルの1984年の代表的なヒット曲「ケアレス・ウィスパー」のミュージック・ビデオが、日々数十万回もの平均視聴数を記録し続けているおかげで、最近記念すべき10億再生を突破した。

1980年代半ばのタイム・カプセルのようなこのMVは、2009年にYouTubeにアップロードされたが、その20年前に初めて制作されたものだ。今でも毎日平均40万回以上世界中で視聴されている。ゴールドのイヤリングにスーツ、トレードマークだった長めのふわっとした髪型のマイケルが、大切な人を裏切っている自身の記憶を振り返りながら、カメラ目線で歌っている。ヴィンテージの水着、ヨット、マイアミの夕日などのドラマチックな背景に彩られ、彼は浮気してしまった後悔を告白している。

このバラードは、発売国によって“ジョージ・マイケル”または“ワム!フィーチャリング・ジョージ・マイケル”とクレジットされており、彼がワム!から離れ、ソロ活動で大成功を収める大きな一歩となった。すぐにそれとわかるサックスのソロの助けもあり、「ケアレス・ウィスパー」は今でも彼の最も有名な楽曲のひとつで、84年と85年に米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で3週首位を獲得した。彼のソロ楽曲では87年に4週1位に君臨した「フェイス」だけが、「ケアレス・ウィスパー」のチャート記録を上回っており、「ワン・モア・トライ」も1988年に3週1位を獲得している。

続きはソースをご覧ください

https://www.billboard-japan.com/scale/news/00000123/123478/800x_image.jpg
https://youtu.be/izGwDsrQ1eQ

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Crystal Lakeが、新体制としては初となる国内ツアー『ANKH EASTERN JAPAN TOUR 2023』を開催することが発表された。

約半年という期間をかけて行われた新ボーカリスト公開オーディション『THE LIGHT』にて、性別・年齢・国籍問わず集まった251名の応募者の中から選ばれたJohn Robert Cが正式メンバーとして加入することがアナウンス。新章の幕開けとなる本ツアーには、ゲストに盟友SHADOWS、O.A.としてPROMPTSを迎え、関東5都市にて開催する。

オフィシャル1次先行の受付期間は4月1日(土)14:00から4月9日(日)23:59までとなっている。

目次

YD(Guitar)コメント

新たなVocalistを加え、進化を遂げた新生Crystal Lakeの初のヘッドラインツアー。
バンドは浮き沈みを繰り返すことで強くなり、メンバーの絆を固める。
音楽は勿論、人から生み出される今のCrystal Lakeのパワーを是非体感しに来て欲しい。

Crystal Lake『THE LIGHT』Vocal Audition -Season 2- #6

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2023年4月1日(土)紀伊國屋ホールにて、舞台『ダブル』が開幕する。このたび公演初日に先駆けて行われた公開ゲネプロの舞台写真とコメントが到着した。

天才役者とその代役という特異な関係性を鮮烈に描き、第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞した野田彩子の漫画『ダブル』を原作とした本作。

互いに「世界一の役者」を目指すライバルでありながらも、どうしようもなく惹かれあう二人の関係を、和田雅成玉置玲央のW主演で、繊細かつ大胆に表現している。

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

なお、千秋楽となる4月9日(日)18:00公演は、ライブ配信も決定している。

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

(C)野田彩子 / ヒーローズ (C)ネルケプランニング/ゴーチ・ブラザーズ

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▼演出︓中屋敷法仁 コメント

原作から受けたインスピレーションをまるごと紀伊國屋ホールに解き放ちました。俳優を志す若者達の切ない魂が、熱く熱く燃え上がっております。演劇愛にまみれた2時間20分の真っ向勝負。劇場空間で是非、体感していただきたいです。

▼宝田多家良役︓和田雅成 コメント

無事にこの日を迎える事が出来ました。怖くて、道がみえなくて、そんな中挑んだ稽古でしたが、キャストの皆様が、スタッフの皆様が自分をここまで連れてきてくれました。もれなくみんなが素敵です。とても愛おしいです。生きるのが楽しいです。

ゲネプロを終えた時点でここまで感じているので、本番でお客様と共にこの紀伊國屋ホールで同じ空間で生きた時、どんな自分がそこにいるのか。楽しみです。皆様にとっても、自分にとっても、一歩を踏み出せる。そんな作品になりますように。

▼鴨島友仁役︓玉置玲央 コメント

このコメントを書いているのは場当たりと呼ばれる舞台稽古の真っ只中でして、正直我々もこの舞台『ダブル』という作品がどこに着地するのか未だ分かりません。

希望的観測で、願いを込めて、面白い作品が出来たので是非劇場に足を運んでくださいと言うことは簡単なのですが、それはちょっと無責任かなと思って言えない自分がいます。そのくらい『ダブル』は大切に向き合いたい作品だからです。
今、責任持って言えることはただ一つ。舞台に立つのは心底楽しいってこと。

そんな我々と『ダブル』の着地点を目撃してもらえたら嬉しいです。劇場で待ってます。

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自由と平等を求めて戦った女性たちを正面から描いた日米合作ミュージカルとして大きな話題を呼び、2019年度第27回読売演劇大賞優秀作品賞を受賞するなど高い評価を得たミュージカル『FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜』が、2023年6月に東京・東京国際フォーラム ホールCで待望の再演の幕を開ける(のち、全国ツアー公演予定あり)。

ミュージカル『FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜』(以下『FACTORY GIRLS』)は、アメリカ・ブロードウェイで活動するクレイトン・アイロンズとショーン・マホニーが作詞・作曲。「社会派エンターテイメント」を掲げて、小劇場芝居から大劇場のグランドミュージカルまで幅広い活躍を続ける板垣恭一が脚本・演出を担当した作品。柚希礼音演じる19世紀半ばにアメリカで起った労働争議を率いた実在の女性サラ・バグリーと、ソニン演じるサラと固い友情を結びながらも、編集長として活躍しているが故に雇い主との板挟みで苦しむハリエット・ファーリーを中心に、女性が文章を書けるとは思われてもいなかった時代に、自由と平等を求め、剣ではなくペンで闘った女性達の物語を描いたロックミュージカルだ。

そんな作品の待望の再演で、再び主人公サラ・バグリーを演じる柚希礼音が、再び出会う作品への熱い思いを語ってくれた。

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全員でとことん意見を出し合って作り上げていった初演

──待望の再演となりますが、まず再演決定を聞かれた時の気持ちから教えていただけますか?

『FACTORY GIRLS』は、初演の時には、「本当にこれはすごい作品になるんじゃないか?」という手応えを感じながらみんなで作っていたんですね。特に女性の働き方の話なので、お客様に伝わって響くものがたくさんあるだろうとは思っていたんです。それが結果として読売演劇大賞優秀作品賞をいただくこともできて、皆で本当に喜びあい、それぞれ次の仕事に向かっていったので、今回の再演は心から嬉しいです。時代も初演当時とはずいぶん変わっていると思うので、より多くの方に届くように、初心にかえって、もう一度ゼロから作り上げていきたいと思っています。

──日本でこんなに素晴らしいミュージカルが生まれたことに感動した初演でしたが、実際に初演を立ち上げていった日々を振り返っていただくとすると?

海外の作詞、作曲のクリエイターの方達が題材を探し、プロットを立てて、楽曲も書かれていたけれども、実際にはまだ上演されておらず、上演台本もないというものを、日本で初演する為に、板垣恭一さんが上演台本を書かれ、足りない楽曲をまたオリジナルのクリエイターに発注して、日米合作でひとつの作品を作り上げていくというのがまず、すごく新しい取り組みだなと思いました。

また、いまは少しずつそうした作品も増えていっているかな?と思うのですが、初演当時に日本で上演されているミュージカルには、やはり恋愛のものがとても多かったところに、この作品は女性たちが職を得て自立し、男性と変わらない待遇を受ける為に奮闘していく物語で。その題材が本当に素晴らしいと思いましたし、楽曲も様々なテイストのものがあり、やっているうちに私たちも白熱してきて、稽古場の熱気がすごかったんですね。板垣さんの演出も本当に熱くて、キャストがちょっとでもやりにくそうなところはすぐにキャッチして、どんどんお芝居をしやすくしていってくださるので、全員がやる気に満ちている現場でした。ですから板垣さんとまた稽古できるのがとても楽しみですし、個人的には宝塚の稽古場みたいだなと感じたほどの熱気でした。

──柚希さんがトップスターを長く務められた宝塚星組は、宝塚のなかでも特に熱い稽古をする組だと伺ったことがあります。

そうなんです。すごく熱血だったから、外の舞台を様々に経験してもちろん皆さん熱いんですが、でもどこかで冷静というか、大人なやりとりだなと思っていました。ですが、この『FACTORY GIRLS』では、クライマックスの場面などは、みんなで何度も何度も稽古して、話し合って、やっぱりこっちの方がよく見えるんじゃないかとか、とことん意見を出し合って最後の最後まで稽古をし続けたので、まるでひとつの劇団のように団結した集まりでしたね。今回はそこに新たなメンバーが加わるので、更にどんな化学反応が生まれるのかを、今から楽しみにしています。

 

サラは人間的で大好きなキャラクター

──そういう熱気のなかで作り上げたものを、舞台に持っていったあとの、お客様の反響はいかがでしたか?

稽古のなかでこれはすごいものになると確信していたので、(開幕前に)「どういう作品なの?」と訊かれるたび、「是非観て欲しい」と言い続けていたのですが、いざ幕が開くと、皆様大感動してくださって。当時は楽屋に面会にも来ていだたけていたので、直接感想をお聞きすることができたんですよね。女性だけに刺さるお話なのかなと思いきや、男性の方々もすごく深く刺さってきた、色々なことを感じたとおっしゃってくださって、それが本当に嬉しかったです。楽屋でお目にかかるのは、この業界の方がほとんどですから、同じエンターテイメントの担い手である人たちが、こんなに感動してくださっている、それがひしひしと伝わってきたのがものすごく励みになりました。

──感動がどんどん良い相乗効果になっていったんですね。また、先ほどご説明くださいましたように、日米合作で板垣さんが上演台本を書かれたということで、板垣さんはヒロインのサラ・バグリーを柚希さんに当て書きされたとおっしゃっていて、柚希さんの魅力が本当に生きたお役柄だなと思いましたが、改めてそのサラという役柄を当時どう捉えていらしたのですか?

初演のビジュアル撮影の時には、女性たちのリーダーという感じなんだろうなと思っていたのですが、板垣さんがより深いところを追求してくださって。それは何かというと、サラ・バグリーという人は、もともと女性たちを率いていく、強いリーダーだったわけじゃなくて、なんとか家族のために一人前の働き手になりたいという夢をもって、理想に燃えて工場にやってくるのだけれども、そこでの女性たちの待遇とか、置かれている状況、現実を目の当たりにして愕然とするところからはじまるんです。それで、「みんなこれでいいの?こんなことにただ従っているだけでいいの?」と、自分から発言してしまったが為に、人を傷つけてもしまって、このままではかえって皆の立場が悪くなるんじゃないかなどと、サラもすごく悩むんです。でもそこでみんなから背中を押され、支えられて立ち上がっていく。

カリスマ的な強いリーダーじゃないからこそ、みんなが「私はあんなに強くはなれないから無理だわ」にならずに共感し、団結していけた。ですから、決して強靭なスーパーウーマンではない普通の女性が「こんなことでは絶対に駄目だ」と思い、一歩ずつ、一歩ずつ権利を勝ち取ろうとしていく、そういうとても人間的で大好きなキャラクターでした。

──そんなサラを再び演じるにあたってはどうですか?

私自身も再演までの期間にありがたいことに様々な経験を積ませていただいて、自分自身でも感じることがたくさんありましたし、世の中も非常に大きく変わっていっているので、初演よりも一層繊細に深く作っていきたいなと思っています。ただ、私は同じ作品を再演させていただく機会が多いのですが、その度に再演の怖さを感じます。再演ができるのは、初演が評価してもらえたことの証しですからとても嬉しいのですが、どうしても年月が経つと、皆様のなかの初演の記憶って、実際よりも更に良いものになっていてくださることが多いんです。宝塚時代に初演させてもらったフレンチミュージカルの『ロミオとジュリエット』の時もそうでしたが、初演がとても良かった、素晴らしかった、とずっと言っていただいていて。

──『ロミオとジュリエット』の初演は、確かにかなり伝説化されていましたよね。

そうなんです。でも実際に私も再演させていただくまでの日々で、色々なことを経験していますから、どう考えても初演の時の若者らしさ、ロミオらしさというものは既に減衰していっているだろう、そうとう頑張って作り直さないと初演の自分、初演のロミオに太刀打ちできないという感じだったんです。ですから今回の『FACTORY GIRLS』も「初演が本当に良かったからまた観られるのが楽しみ!」と言ってくださる方もいらっしゃれば「観られなかったから、今度こそ絶対に観にいくね!」とおっしゃる方もいらっしゃる中で、初演の記憶とか、想像が膨らんでいるところに再び作品をお観せする為には、そのお気持ちの1000倍ぐらい良くないと絶対に駄目なので、本当に丁寧に、私たちの感情を毎回、毎回、大きく動かしていかないと、と思っています。初演は1から立ち上げていく分、手探りでもありましたし、ある部分ではみんなの勢いで行ったところもあったのですが、今回は楽曲も台本も、もう一度冷静なところから見て、自分自身のことを客観視して、最初にも言いましたがゼロから作り直したいです。より気合いが入ればいいなと思っています。

 

あなたは自分の心と体を汗だくにして表現するリーダーだ

──この題材で改めて驚いたのは、アメリカでも男女格差ってこんなにあったのか、というところでしたし、男女平等という視点はいま日本でも盛んに議論されるようになって、この3年半で作品の見え方も変わってきているかもしれませんね。

それはすごくあると思いますし、特にこの3年半の間にはコロナ禍があって、初演の頃に比べるとあまりに何もかもが変わった時期なので、私たちの感じ方も、作品の見え方も変わってくると思うんです。そうだとしたらやっぱり、「断然良くなっている!」というところに持っていきたいじゃないですか。でもそこを目指す為には、皆、おそらく誰しもがこの3年半で、色々な辛いこと、悲しいことがいっぱいあったと思うので、そういった体験がこの作品のなかの真実として流れる、そんな感情のぶつかりあいをたくさん作れたらと思いますので、自分の体験をしっかり使いながらやっていきたいです。

──いまから、更に白熱したお稽古期間になるのだろうなとお話から感じますが、ダンスや歌の、技術的な面についてはどうですか?

初演の時には、振付も歌もただただ必死だったんですね。セットを動かしながら、衣裳のさばき方も全部ひとつずつこなしていかなければならなかったので。もちろん当時はできる精一杯で踊り、歌っていましたが、今思えば、例えば工場で働いているダンスなどは、もう少しこうも踊れたんじゃないかと思う部分もありますし、サラが初めて登場してくるところも、もっとこうできたんじゃないか、というように色々と客観的に見られている部分はあります。もちろん実際にお稽古に入っていざ自分がやってみたら、いま頭で描いているようにはならないかもしれませんが、「もっとできたんじやないか?」と自分で感じるところがたくさんあるので、それを板垣さんやキャストの皆と一つひとつ作っていくのがとても楽しみです。

楽曲についてもまず譜面がすごく難しかったんです。さすがはブロードウェイの作曲家さんが作られたという感じで。でもまずリズムをしっかり取ることによって、音が出てくるという感じなんだとわかってきて、歌稽古だけをひたすらみんなでしました。グループに分かれてとにかくリズムを正しく身に着けようという稽古や、台詞を入れずに音楽だけで通すことも何度も何度もして、そこにはすごく時間をかけましたし、今回もまたブラッシュアップしていきたいです。向き合えば向き合うほど出てくるものがある譜面ですね。あとは、この作品ではお芝居というものをすごく勉強させてもらったと思っていて、幕開けから終演までお客様が途切れることなく集中して入り込んでいける作り方というものが、とても大切なんだなと感じているので、全てのお客様がぐっと作品のなかに入っていけるように、みんなで力を合わせてやりたいと思っています。

──いま、衣裳のさばきも難しかったというお話でしたが、先日ビジュアル撮影もあり、印象的なモノトーンのお衣裳を再びお召しになっていかがでしたか?

ちょうど前の公演が終わってすぐの撮影だったこともあって、すごく痩せていたんです。でもそれだけじゃなくて、3年半経ってやっぱりみんな大人になったんだなと。ソニンちゃんに会っても、他の人たちを見ても3年半の月日を感じると言うか、皆が歩んできた道のりを感じるので、そこでもう一度同じストライプの衣裳とカツラをつけたことは、色々な発見があって楽しかったです。

──また、先ほど難しかったとおっしゃった楽曲ですが、客席で聞いている側としては、今でも頭に蘇ってくるキャッチ―な曲がたくさんありました。そのなかで難しいとは思いますが、特にお気に入りの曲をあげていただくとすると?

「剣と盾」がやっぱりすごく好きです。サラが剣ではなくペンを手にして戦っていこうと決意する曲なのですが、いつも歌いながら大好きだなと思っていました。他にも本当に好きな曲はたくさんあります。

──演出の板垣さんの言葉で印象に残っているものはありますか?

板垣さんから言われてすごく嬉しかったのは「あなたはみんなに汗をかかせて真ん中にいるリーダーじゃなくて、自分の心と体を汗だくにして表現するリーダーだ。それにとても感動した」というようなことを、千穐楽の時に言ってくださったんです。それは自分で意識していたことではなかっただけに、すごく深いことを言ってもらえたなと思えてとても嬉しかったですし、本当によく見てくださってるんだなと感激しました。その板垣さんとまた作品に一から取り組めるのが、とても楽しみです。

──お話を伺っていて、再演への期待が更に大きく膨らんできました。では改めて、この作品の再演を心待ちにされていらした方達にメッセージをいただけますか?

再演の報を聞いてファンの方々ももちろんですし、お客様からの「待っていました!」というお声を本当にたくさんいただくのですが、私の周りの中学や高校時代の友人もすごく喜んでくれているんですね。それくらい私と同世代の女性たちも含めて、驚くほど多くの方々が、3年半もこの作品を待ち望んでくださっていたということがわかって、とても嬉しい気持ちでいっぱいです。初演のメンバーと、新たに加わるメンバー全員で一丸となって、こうした皆さんからのお声にお応えできるように、皆さまに色々なことを感じていただける舞台になるように頑張っていこうと思っています。是非6月の開幕を、皆様楽しみにしていてください!

取材・文=橘涼香 撮影=荒川潤

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「マエストロ、笑顔でお願いします!」の声に、素敵な笑顔で写真撮影に応えてくれるのは、大阪交響楽団の常任指揮者就任1年目を終え、2年目のシーズンに向かう指揮者 山下一史。エンタメ特化型情報メディア「SPICE」だけに、熱い思いを語ってくれた。

―― 常任指揮者就任から1年が経とうとしています。1年目のシーズンを振り返ってみて如何でしたか。

定期演奏会が2回と名曲コンサートが1回、そして私がポジションを持っている3つのオーケストラ(大阪交響楽団、千葉交響楽団、愛知室内オーケストラ)の合同演奏会を指揮しました。それらのコンサートを通してメンバーとの相互理解が深まったように思います。

大阪交響楽団、千葉交響楽団、愛知室内オーケストラ合同演奏会(2022.7.29愛知県芸術劇場コンサートホール)

大阪交響楽団、千葉交響楽団、愛知室内オーケストラ合同演奏会(2022.7.29愛知県芸術劇場コンサートホール)

―― 3月の定期演奏会、シューマンとメンデルスゾーンを取り上げたロマン派プログラムを聴かせて頂きましたが、非常に喜びに溢れた演奏会でした。シューマンのピアノ協奏曲を弾いた河村尚子さんの存在が大きかったと感じました。技術的なことはもちろんですが、彼女の笑顔は奏者も聴衆も、周囲の人を幸せにする力がありますね。

おっしゃる通りです。先日、テレビで河村さんが弾くラフマニノフの2番の演奏が放送されていて、見入ってしまいました。とても魅力的な演奏だったのですが、彼女の本当の良さが出るのは、私はドイツロマン派の音楽だと思っています。以前、仙台フィルの定期演奏会でシューマンのコンチェルトをご一緒して、その時の演奏があまりに素晴らしかったので、今回もシューマンをお願いしたのです。彼女のアンコール曲、シューマン=リストの「献呈」を聴くお客様の表情を拝見していて、喜んで頂けたことがわかり、嬉しかったです。前半がシューマン、後半がメンデルスゾーンと同じ時代を生きながらも、個性も作風も対照的な二人の作品を並べました。

ピアニスト河村尚子、常任指揮者山下一史   写真提供:大阪交響楽団

ピアニスト河村尚子、常任指揮者山下一史   写真提供:大阪交響楽団

―― 二人の作風の違いを、大変興味深く聴かせて頂きました。来年度も定期演奏会を2回、名曲コンサートを1回指揮されますが、他に「フェニーチェ堺名曲シリーズ」が新たに加わりました。フェニーチェ堺を会場にした主催公演は特別な意味を持つコンサートだと思います。

大阪交響楽団は堺市に本拠地を置くオーケストラで、堺市民が誇りに思って貰えるようなオーケストラを目指しています。そのためには、地元堺でのコンサートが大切となります。フェニーチェ堺が開館4周年を迎える今年、ようやく念願が叶ってフェニーチェ堺での自主公演が決まりました。定期演奏会ではなく、もう少し気軽に来ていただきたいという思いを込めて「フェニーチェ堺名曲シリーズ」としました。

「堺に本拠地を置くオーケストラとして、堺市民が誇りに思える存在にならなくては」   (C)H.isojima

「堺に本拠地を置くオーケストラとして、堺市民が誇りに思える存在にならなくては」   (C)H.isojima

―― それがこちらのコンサートですね。サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番とベルリオーズの幻想交響曲ですか。

「幻想交響曲」は、87年にドイツから日本に戻って来て、岩城宏之さんに声をかけて頂いて札幌交響楽団を指揮した思い出の作品です。交響曲のお手本のようなベートーヴェンとほぼ同じ時代を生きたベルリオーズの代表作ですが、国が違うだけでこれだけ違うテイストの曲が出来るのは興味深いですね。一言では語り尽くせない聴きどころ満載の曲ですので、一本の映画を見るような感じでお聴き頂きたいです。

―― サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番を弾くのは南紫音さんです。

最初の名曲コンサートですが、メンデルスゾーンやチャイコフスキーではないところがポイントです(笑)。しかしこの曲はとても格好良い曲なので、この機会にぜひ皆様に聴いて頂きたい曲です。南紫音さんとは久しぶりの共演ですが、人気と実力を併せ持った素敵なヴァイオリニストです。皆様もきっと気に入って頂けるはず。

ヴァイオリニスト 南紫音   (C)Shuichi Tsunoda

ヴァイオリニスト 南紫音   (C)Shuichi Tsunoda

―― 堺市と大阪市内はとても近いのですが、大阪交響楽団が本拠地堺市にこだわるのは何故ですか。

地元にプロのオーケストラが在るのは素晴らしい事です。貿易の門戸を開くことで始まった自由都市堺に、フルオーケストラが存在することは誇らしい事です。現在、千葉交響楽団の音楽監督に就いて7年目となります。千葉の隣は、東京。もちろん通勤圏内です。東京にはプロのオーケストラが沢山あります。千葉響の音楽監督就任当時から、千葉でオーケストラ活動をやる意味を随分考えました。今では野球やサッカーだけでなく、バスケットボールもバレーボールなどスポーツ全般が地元との結びつきを大切にしています。ヨーロッパはもっと顕著で、私がいたドイツには、ベルリンやミュンヘンに優秀なオーケストラが在る事はもちろんみんな知っていますが、普段足を運ぶのは地元のオーケストラです。そういう文化が出来上がっているので、行政も安心してそのオーケストラにお金を出してくれる。千葉と千葉響も7年かけてようやく素敵な関係が出来てきました。千葉でのノウハウを持って、堺市と大阪交響楽団の関係づくりを私も先頭に立って作っていく覚悟です。

大阪交響楽団   (C)飯島隆

大阪交響楽団   (C)飯島隆

―― その為に、このシリーズにお客様を呼び込みたいという事ですね。このプログラムなら魅力的なので、ザ・シンフォニーホールに通っている音楽ファンの方も来られるのではないでしょうか。

それは嬉しい事ですが、それに加え、新たに堺市民の方にもお越しいただきたいですね。堺名曲コンサートは、堺市民でチケットがソールドアウトというのが理想です。新しいシーズンは、堺市民に大阪響を知ってもらう、そんな細かな動きもしていきたいです。

「今年から始まるフェニーチェ堺名曲シリーズは、成功させなければなりません」   (C)H.isojima

「今年から始まるフェニーチェ堺名曲シリーズは、成功させなければなりません」   (C)H.isojima

―― その新たなシーズンですが、定期演奏会は2回ともドイツロマン派プログラムですね。簡単に聴きどころを教えてください。

シーズン最初と最後の定期演奏会を指揮させて頂きます。シーズン開幕の5月定期は、前半がリヒャルト・シュトラウスで、晩年の作品と、青年時代の作品を続けてお届けします。「メタモルフォーゼン」は、23の独奏弦楽器のための習作という副題がついている通り、23人弦楽器奏者でお届けします。ヴァイオリンが10、ヴィオラ5、チェロ5、コントラバス3の23人です。全員が違う旋律を弾くのでアンサンブル的には難しい曲ですが、定期演奏会で取り上げるに相応しい曲だと思います。「ブルレスケ」は単独楽章のソナタ形式のピアノ協奏曲で、後半のカデンツァが若きR.シュトラウスの熱い気持ちを表しているようです。ドイツで研鑽を積んだ津田裕也さんのピアノでお聴きください。そしてメインはブラームスの交響曲第4番。ブラームス自身が最高傑作と語っている名曲を、皆様にお聴き頂きます。

大阪交響楽団を指揮する常任指揮者 山下一史   (C)飯島隆

大阪交響楽団を指揮する常任指揮者 山下一史   (C)飯島隆

ピアニスト 津田裕也   (c)Christine Fiedler

ピアニスト 津田裕也   (c)Christine Fiedler

―― そして、シーズン締め括りの演奏会も、ブラームスです。山下さん、ブラームスはお好き、ですね。

ブラームスは私のレパートリーの中でも、大切な作曲家です。この定期演奏会は、まずピアニストの清水和音さんと一緒にやりたいという所から決まりました。現在、反田恭平さんや藤田真央さんなど若手の素晴らしいピアニストが沢山出て来ていますが、やはり技術と共に、経験というのは何にも代えられないモノです。そういう意味で、清水和音さんは今最も聴きたいピアニストではないでしょうか。もちろん技術的にも申し分なく、スケールの大きな音楽は魅力的です。実は同じ桐朋学園の出身で、歳は清水さんが一つ上だと思います。「清水和音の十八番は?」と、クラシック音楽ファンに尋ねると、大多数が「ラフマニノフ!」と言われると思いますが、本人は「ブラームスが弾きたい。出来れば2番!」という事だったので、決めました。ブラームスのピアノ協奏曲第2番は、もはや壮大な交響曲なのでメインで取り上げて、前半は「セレナード第1番」をお聴き頂きます。交響曲という制約がない分、ブラームスが自由に書いたオーケストラ曲の隠れた名曲です。交響曲第1番を作る18年も前の若書きの曲ですが、とてもチャーミングな曲。しかし、全6楽章50分近い立派な曲です。ブラームスの交響曲が好きな方でも、意外とご存知ない方も多いのではないでしょうか。ぜひこの機会にお聴き頂きたいです。

ピアニスト 清水和音   撮影:堀衛

ピアニスト 清水和音   撮影:堀衛

―― 9月の名曲コンサートは、菊池洋子さんのピアノでベートーヴェンの協奏曲チクルスのVol.1ですか。大阪交響楽団と菊池さんと言えば2021年の「第115回名曲コンサート」、弾き振りによるモーツァルトのコンチェルトがとても印象に残っています。

モーツァルト弾きのイメージが強い菊池洋子さんですが、このところ、ベートーヴェンのソナタをリサイタルなどでも数多く取り上げておられます。色々と話し合って、ベートーヴェンのピアノ協奏曲の全曲演奏会をやる事になりました。そしてその演奏を録音して販売する計画です。チクルス第1弾は、第3番と第4番という人気の曲を2曲、出し惜しみ無く演奏します。考えてみれば、定期演奏会と名曲コンサート、全てにタイプの違うピアニストに出演していただきます。ピアニストの奏でる音色の違いと、ピアノによって微妙に変化するオーケストラのサウンドの違いをぜひお聴きください。

ピアニスト 菊池洋子   ©Yuji Hori

ピアニスト 菊池洋子   ©Yuji Hori

―― 「春の4オケ祭り」には、山下さんが満を持して初出演されます。9年目となる今年は、「4オケの4大シンフォニー」と称してブラームスの4つの交響曲を、大阪の4つのオーケストラによる連続演奏会です。

昨年は外山先生が指揮されましたが、今年は私が参加します。うちのオケは先頭打者として、交響曲第3番を演奏します。こんな絵に描いたような壮大な企画が実現する大阪は凄いですね(笑)。結果として2か月続けて、大好きなブラームスの交響曲を指揮します。

「4オケの4大シンフォニー」では、トップバッターでブラームス交響曲第3番を演奏します   (C)H.isojima

「4オケの4大シンフォニー」では、トップバッターでブラームス交響曲第3番を演奏します   (C)H.isojima

―― 山下さん、満員のフェスティバルホールの天井から降る拍手をぜひ堪能してください(笑)。来年も楽しみなシーズンになりそうですね。

実は今年の2月定期演奏会、ドヴォルザークの歌劇「ルサルカ」を、ザ・シンフォニーホールの客席で聴きました。客席もコロナがウソのように満員札止めでしたし、柴田真郁さんの指揮に見事応えたオーケストラも素晴らしかった。歌手も実力派が揃っていて、コンチェルタンテの良さが十分に発揮された素晴らしいステージでした。大阪交響楽団はこれだけのことが出来るオーケストラなんだって、とても嬉しく、とても誇らしく感じました。メンバーは、あの時自分たちで奏でた音楽と、ステージから見た超満員の客席の景色、そして温かいお客様の拍手を忘れずに、全ての演奏会をしっかり務めて欲しいです。私も目標を高く持ち、大阪響ならではのサウンドを妥協せず追及していこうと思いました。

大阪交響楽団をよろしくお願いします   (C)飯島隆

大阪交響楽団をよろしくお願いします   (C)飯島隆

―― 確かに歌劇「ルサルカ」はちょっと驚きました。何というか、会場中がゾーンに入っていたとでも言いましょうか、ちょっと特別な雰囲気がホールを支配していましたね。客席の反応も凄かったですし、私も大阪交響楽団の可能性がグーンと広がった感じがしました。最後に、「SPICE」の読者に向けて、メッセージをお願いします。

満開の桜と共に、新しいシーズンが始まります。世の中もようやく落ち着きを取り戻し、コンサートホールにはお客様も戻りつつあります。気持ちのいい春の風を感じながら、コンサートホールにお越しください。そして、歌心溢れる大阪交響楽団をどうぞよろしくお願いします。

大阪交響楽団のコンサートにお越しください。お待ちしています。   (C)H.isojima

大阪交響楽団のコンサートにお越しください。お待ちしています。   (C)H.isojima

取材・文=磯島浩彰

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夢とまほうに満ちたディズニーの音楽を、物語を紡ぐ映像と共に、二期会に所属する実力派ヴォーカリストの歌と、オーケストラの生演奏で上演する感動のエンターテインメント『ディズニー・オン・クラシック ~夢とまほうの贈りもの 2023』が2023年5月13日(土)、J:COMホール八王子を皮切りに全国16都市18公演が行われる。プログラムは2部構成で、第1部では『ズートピア』、『ベイマックス』を約10分間にまとめたオリジナル映像に合わせて、特別に編集・編曲した組曲を披露。第2部ではアニメーション映画『ライオン・キング』の世界を彩った名曲を映像と共にガラコンサート形式で届けるという。出演する8人の日本人歌手の中から、初出演する重田 栞(ソプラノ)、牧野元美(ソプラノ)、新堂由暁(テノール)、菅原洋平(バリトン)に聴きどころなどを語ってもらった。

ーー今年もディズニー音楽に込められた夢や、魔法の世界を楽しめる音楽会が開かれます。

牧野:はい。昨年はプリンスとプリンセスがフィーチャーされていましたが、たくさんの動物たちが登場する今年は「仲間を信じること」の大切さを感じました。私たち8人のヴォーカリストも、お互いを信じてひとつのステージを作り上げていくので、そのよろこびを感じたいと思っています。私と新堂さんは今回が4度目、菅原さんも3度目の出演なので、チームワークの良さも発信していきたいです。

牧野元美

牧野元美

新堂:僕はプログラムを見たとき、大きな命のサイクルが巡っていくことを感じました。2部で披露させていただく『ライオン・キング』の「サークル・オブ・ライブ」ではないですが、描かれている命の営みなどは、コロナ禍を経て、未来へと進んでいく僕らとも重なりますね。

ーー第1部では『ズートピア』、『ベイマックス』の2作品がオリジナル組曲で世界初演されます。見所を教えていただけますでしょうか。

牧野:第1部では『ズートピア』や『ファンタジア/2000』など4作品を中心に展開してきます。2つの組曲に合わせた映像も見所です。オリジナルの映像に合わせた演奏は、オーケストラによる生のパフォーマンス。『ディズニー・オン・クラシック』でしか見ることができなステージになります。

新堂:僕はウォルト・ディズニーのアニメーション・スタジオで活躍したアニメーター集団「ナイン・オールドメン」が直接手掛けた長編アニメーション映画『バンビ』(1942年アメリカ公開/51年に日本公開)で「メイン・タイトル(愛のうたごえ)」などを歌わせていただきます。オリジナルの映像には、かわいらしい動物たちがたくさん登場しますが、当時、リアルな動きを表現するためにスタジオに本物の鹿を連れてくるなどして、スケッチをしたそうです。

牧野:クリエイター精神を感じますよね。1940年代にそのような努力をなさっていたことにも感激します。

新堂:そうですね。『リメンバー・ミー』に登場する犬のダンテも、メキシコ生まれなのでスタジオの中に犬を連れて来たという逸話があるのですが、モノづくりへのこだわりを感じるエピソードですよね。僕ら8人のヴォーカリストとオーケストラも、それに負けないように風や雨、いかずちの音などを全身で表現したいと思っています。

(左から)牧野元美、新堂由暁

(左から)牧野元美、新堂由暁

ーー自然の音などを声で表現することは、ミッキーマウスが主人公の短編トーキーアニメーション『蒸気船ウィリー』でもなさっていましたよね。とても楽しい時間でした。

新堂:ええ。僕らも楽しい時間でした。『バンビ』にも期待していただきたいです。

ーー続いて第2部の見どころもお話しいただけますか。

新堂:僕は2020年に、『ディズニー・オン・クラシック』に初参加したのですが、そのときに務めさせていただいたのが『ライオン・キング』でした。今回はシンバとして「サークル・オブ・ライフ」などを歌うのですが、「前の方が良かった」と言われてしまうと悲しいので、「期待していた以上だった」と思っていただけるように頑張りたいです。

牧野:私はソリストを務める『トイ・ストーリー2』を楽しみにしていただきたいです。『トイ・ストーリー』は幼いときからセリフを覚えてしまうほど大好きな作品なのですが、歌う「ホエン・シー・ラヴド・ミー」は、おもちゃ目線で描かれた歌詞がとってもかわいらしいんです。子どものころ、大人たちに「大きくなったね」とほめられると嬉しくて、成長することはとても良いことだと思っていたのですが、この曲に出会ったとき、一緒に遊んでいた子が大人になっていくことは、おもちゃたちからしたら寂しいことなんだと知って、心に突き刺さったんです。ステージでは、そんなおもちゃたちの切なさも伝えられるように歌いたいです。

重田:『ライオン・キング』で子シンバとして出演することが決まっています。世界的に人気のアニメーションでしたので、「王様になるのが待ちきれない」など、観客の方がご存じの曲も多いと思うので、好奇心旺盛で元気いっぱいのシンバをお届けできればと思っています。無邪気で純粋な子シンバを身体の動きでも表現したいですね。

重田 栞

重田 栞

新堂:子シンバが、成長するとシンバになるのですが……。かわいらしい重田さんから、僕……になってしまうとは、ちょっと申し訳ない気持ちです。なので、少しでもかわいいなと思ってもらえるように、重田さんに寄せていきたいです。

重田:笑。

菅原:僕は実写版の『美女と野獣』で野獣が苦悩する場面で歌った「ひそかな夢」でソリストを務めます。楽譜はもちろんですが、描かれたシーンについてしっかりと読み解いて、絶望の中に見つけた希望をしっかり伝えたいです。野獣の心の動きや、複雑に変化して行く様子も声に乗せられたらと思っています。

(左から)菅原洋平、重田 栞

(左から)菅原洋平、重田 栞

ーー第2部の『ライオン・キング』では新堂さん、菅原さん、鹿野浩史さん(テノール)の3人が、日替わりでヴォーカリストを務める場面があると聞きました。

菅原:はい。「サークル・オブ・ライフ」の冒頭で「♪ナーンツィゴンニャー!」と叫ぶ部分なのですが、毎回シークレットで務めることが決まっています。これは初めての試みですね。

新堂:三者三様、テンポ感も違うので、最初の一声で同じ曲でも全然違う表現になると思います。

菅原:生のオーケストラと共演するからこそできる醍醐味ですよね。僕は大自然の中で昇っていく太陽のような、命のエネルギーを込めたいです。

新堂:テノールは、甘い印象を持っていただくことが多いのですが、ここはエネルギーが爆発するような歌声で圧倒できたらと思います。

ーーディズニー音楽を歌われて、改めて気付いたその魅力と、好きな曲を教えていただけますか。

菅原:聴いている人の感情に訴えかけてくるところが、ディズニー音楽のほかにはない魅力だと思います。嬉しいときは、幸せが満ちていくような。悲しいときは、寄り添ってくれるように。感情が豊かになる音楽でもあると感じます。好きな曲は「リメンバー・ミー」(映画『リメンバー・ミー』)です。会えなくなってしまった人のことも、思い出すことで忘れない。思いを繋いで行くという優しさを感じる大好きな曲です。

菅原洋平

菅原洋平

重田:作品ごとに名曲が生まれていることに、ディズニー音楽の表現の幅広さを感じます。曲を通じて、自分が経験したことがない新しい感情をおぼえることもありました。好きな曲はシンデレラの「夢はひそかに」です。つらい境遇にあっても、希望を捨てずに前を向いていく。わたしも頑張ろう! と聞くたびに、背中を押してもらっています。

牧野:子どものときも、今も、そしておそらくこれからも、ディズニーの音楽に魅了され続けて行くと思っています。感動する曲や、同じ曲でも響き方は年代によって違って、自分を成長させてくれるものでもあるので。勇気をもらったのは『アナと雪の女王2』の中で歌われた「ショウ・ユア・セルフ」です。この曲には心を開くこと、そして自分の気持ちを言葉で伝えることの大切さを教わりました。

新堂:3人がおっしゃったことを、頷きながら聞いていました。牧野さんと重なってしまうのですが、僕も幼少期、壮年期、老年期などどの世代でも、刺さる曲があることがディズニー音楽の魅力だと感じています。僕と牧野さんは実は大学で同期だったのですが、学生時代に親交はありませんでした。でも2020年の『ディズニー・オン・クラシック』で再会をして、そこから毎年一緒にパフォーマンスをするようになりました。今では曲の表現などについて、最初に相談するのも彼女です。ディズニー音楽を通じて、こんな風に交流できたことをうれしく思っていますし、常に成長させてくれる『ディズニー・オン・クラシック』に感謝しています。大切にしている曲は『ノートルダムの鐘』でカジモドが歌う「僕の願い」です。希望を捨てず、自分の力で道を切り開いていく姿に、励まされます。この曲はいつか『ディズニー・オン・クラシック』のステージで日本語で歌いたい。僕の夢でもあります。

新堂由暁

新堂由暁

ーー初出演される重田さんへ、先輩方からアドバイスなどはありますか?

牧野:マイクを忘れないことと、もう一方の手にファンシーカラー★ダイヤモンド・ライト(サイリウム)を持っているので、ライトで歌わないことですね。

重田:私たちオペラ歌手は普段マイクを持って歌わないので、やりかねないです。気を付けます。

新堂:うんうん。音量とかを調整する意味もあって、マイクも誰のものか決まっているので、ほかの人のものを持って行かないようにね。そうしないと、舞台裏の音が客席に聴こえて、「あれ?」ってなっちゃうから。

重田:楽しみだけど、ドキドキがいっぱいですね。

(左から)新堂由暁、牧野元美、重田 栞、菅原洋平

(左から)新堂由暁、牧野元美、重田 栞、菅原洋平

取材・文=翡翠

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2023年5月14日(日)から開幕となる舞台『Collar×Malice』より、平日限定アフターイベントの開催が決定した。過去4作品にわたり公演が行われた“舞台カラマリ”だが、アフターイベントの開催は初の試みとなる。

(C)IF・DF/劇場版Collar×Malice製作委員会/舞台『Collar×Malice』製作委員会

(C)IF・DF/劇場版Collar×Malice製作委員会/舞台『Collar×Malice』製作委員会

記念すべき第5弾の舞台上演を記念して、そして、今夏には劇場アニメの公開も控え、より一層の盛り上がりをみせる『Collar×Malice』プロジェクトを応援するファンへの感謝の気持ちを込めて、今回は平日限定で、キャスト陣が「お見送り会」を実施。お見送り会には、公演日ごとに異なるキャストが登場し、チケットがあれば誰でも参加できる。 

なお、4月1日(土)正午よりチケット二次先行、スペース・ゼロ チケットデスク取扱・先行チケットが開始となる。

また5月の上演に先駆けて、4月22日(土)・23日(日)にはメインキャストと共に、舞台『Collar×Malice』の軌跡を振り返るBlu-rayディスク上映イベントの開催が決定した。豪華登壇者によるリアルオーディオコメンタリーは必見だ。こちらの申込みは、4月2日(日)23:59までとなる。

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2023年8月~9月に上演されるミュージカル『憂国のモリアーティ』Op.5 –最後の事件-の追加キャストが決定した。ミス・ハドソン役として七木奏音が出演する。

七木奏音

七木奏音

また公演のタイムテーブル等も発表されている。

本作のストーリーは、上流階級の人間達に支配され差別が蔓延している19世紀末の「大英帝国」を舞台に、階級制度による悪を取り除き、理想の国を作ろうとするジェームズ・モリアーティと、宿敵シャーロック・ホームズの戦いを中心に描かれる。

脚本・演出には西森英行、音楽は、ただすけという強力な布陣で、ピアノとヴァイオリンの生演奏を交えた舞台作品という、ライブエンターテイメントならではの魅力を楽しめるミュージカルは今作も健在だ。

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1:2023/03/29(水) 20:43:45.49ID:q1wZX1nY9 https://pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20230329-33281478-nksports-000-5-view.jpg

乃木坂46鈴木絢音が卒業セレモニーで涙「人生で一番美しい10年間でした」堀未央奈ら同期も登場
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20230329-33281478-nksports-ent

 乃木坂46鈴木絢音(24)の卒業セレモニーが28日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで行われた。13年3月28日にオーディションに合格した2期生最後の1人。まる10年の活動を終え、グループから卒業した。

 冒頭1人で登場し、センター曲「自惚れビーチ」でスタート。後輩たちが次々と集まり、3期生、4期生、5期生と次々と目を合わせ、笑顔を見せた。13年に2期生として加入後初めてパフォーマンスした思い出の楽曲「走れ!Bicycle」を続け、「会場にお越しの皆さんも配信をご覧の皆さんも、最後まで楽しんでいってくださ~い!」と呼びかけた。

 序盤のMCでは「まだ卒業する実感が全然なくて、セレモニーが進んでいくにつれて実感が湧いてくるんだろうなって、寂しい気持ちもちょっとだけあります」とほほ笑んだ。加入10周年記念日のセレモニー開催は鈴木の強い希望から実現したという。セットリストも全て監修し、「後輩ちゃんともっとお話がしたい」と題した特別企画も行った。

 ユニット曲コーナーでは「Am I Loving?」を宮城県出身の久保史緒里(21)、岩手県出身の佐藤璃果(21)と披露。自身は秋田県出身で、東北出身メンバー3人でパフォーマンス。「東北魂」と書かれたタオルを掲げた。「ちょっと緊張したんだけども、東北は今WBCとかもあってめちゃめちゃ熱いし、それに乗じて、やっちゃえ~! って」と笑った。

 また研究生時代を経験した2期生6人の楽曲「ボーダー」は、林瑠奈(19)ら「坂道研修生」出身の4期生5人とともに披露した。「私にとって大事な曲だから、一緒に披露したみんなとやりたいなと思いました」と説明した。矢久保美緒(20)からは「ファンとしても曲選めっちゃ最高、って思いました。それを見たかった! っていうのをやってくださっていて…」と感激していた。

 後半にはアンダー楽曲「新しい世界」「自由の彼方」、初めて選抜入りした「ジコチューで行こう!」をパフォーマンスし、間奏では与田祐希(22)のほっぺにキス。「羽根の記憶」も披露した。

 先月、最後の1期生となった秋元真夏(29)が卒業しており、乃木坂46は3、4、5期生のみとなる。鈴木は本編ラストに「2期生はもう私1人で、2期生曲のオリジナルメンバーも私1人になって。披露するのはちょっと寂しいけれど、頼もしい後輩たちの力を借りて、今日は歌いたいと思います」と伝え、「アナスターシャ」を歌った。

 アンコールは純白のドレス姿で登場。「ゆっくりと咲く花」をソロ歌唱した。「1人で歌ったことなかったから緊張しました」と笑った後、約5分間スピーチした。「10年間を振り返ると、出会いに恵まれた乃木坂人生でした。変わり者って言われてどこにいてもなじめなかった私を受け入れてくれた2期生、メンバー。スタッフさん。ファンの皆さん。たくさんの優しさをありがとうございました」と頭を下げた。「乃木坂の10年間は、人生で一番美しい10年間でした」と言い切った。

 卒業後については「ちょっとだけお休みして、未来のことを考えて。そんな時間が私には必要なのかなって思いました」と説明しつつ、「頑張りたいって決心がついた時には、皆さんの前に戻ってくると思います。最後にもう1つわがままを言うのなら、私のことをまた見つけてくださったらうれしいです」と呼びかけた。

 ラストは「私のことを10年間導き続けてくれた曲」という「君の名は希望」。「これからも乃木坂46がキラキラ輝き続けますように。そんな願いを込めて歌います」と明かした。

 その後、卒業した同期の堀未央奈、新内眞衣、伊藤純奈、山崎怜奈、相楽伊織、伊藤かりんがサプライズで登場した。「絢音~やっほ~」「来ちゃった~」と声をかけられると、鈴木は「知らない知らない!! やだ~!」と驚き、涙を流した。6人からそれぞれ感謝とねぎらいの言葉を送られ、「びっくりしちゃった…。人生で一番美しい日になったんじゃないかなと思います。皆さんのおかげです、ありがとうございました」と涙をぬぐった。…
続きはソース参照

【写真】同期の2期生たちがサプライズ登場し涙する鈴木絢音
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1:2023/03/29(水) 16:05:10.34ID:OLWfiuuM9 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230329/k10014023201000.html
2023年3月29日 16時02分

舞台や映画で活躍し連続テレビ小説「おしん」などテレビドラマのナレーションでも親しまれた俳優の奈良岡朋子さんが今月23日、肺炎のため、東京都内の病院で亡くなりました。93歳でした。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230329/K10014023201_2303291602_0329160239_01_02.jpg

寿司とメタルをこよなく愛する謎の6人組アイドル「MAYBE METAL」が、今話題の回転寿司を“ネタ”に日本寿司文化を応援する為に立ち上がった。

全てがベールに隠されたアイドルの正体は、全国ネットのアニメED主題歌などを担当し、勢いに乗る6人組王道アイドルユニット「メイビーME」が、4月1日限定で「MAYBE METAL」としての活動を発表。メタル、アイドル界を横断した回転寿司応援ソング「Sushi-Go-Round」を各音楽配信サイトにてリリース。同時にYouTubeにてミュージックビデオも公開している。
 
今作は、“ネタはgood!シャリもgood!日本の寿司文化は世界を駆け巡る!”というコンセプトのもと、実際に回転寿司をスタジオに設置し撮影したミュージックビデオでは、メタル衣装を身に纏ったメンバーが寿司を頬張りヘドバン。新しい彼女たちの魅力を引き出したユニークな映像となっている。

source:New feed

1:2023/03/29(水) 01:02:21.19ID:ZrWsGJec9 2023-03-29 00:05 ORICON NEWS

 グローバルボーイズグループ・INIが28日、公式ツイッターを更新し、同日にエスコンフィールドHOKKAIDOで開催された音楽イベント『F VILLAGE STARTING LIVE!』で共演したTravis Japanとの集合写真を投稿した。事務所の垣根を超えた夢のコラボレーションに双方のファンからは感激の声が上がっている。

 INIの公式ツイッターでは「#FVILLAGESTARTINGLIVEにてTravis Japanさんと ありがとうございました!」という文章とともに総勢18人の集合ショットをアップ。それぞれがお互いのグループを表すポーズを作り、田島将吾(INI)と松倉海斗(Travis Japan)、西洸人(INI)と松田元太(Travis Japan)も一緒にポーズを“共同作業”している。

 この貴重な一枚に「すごすぎる!!!!!!!こんな事あるの?!?!」「え!!!すご!!!!!!!!」「奇跡?」「最高すぎる」「推しと推しうれしい」「歴史に残る一枚」「エモすぎて泣いてる」と興奮のコメントが相次いでいる

https://www.oricon.co.jp/news/2273341/full/
https://pbs.twimg.com/media/FsUCtMsaYAERzkQ.jpg

1:2023/03/29(水) 08:35:57.40ID:+b7h0R3t9 https://www.arabnews.jp/wp-content/uploads/2023/03/063_579381200-1024×665-1.jpg
村田は、現役を終えた今「良いロールモデル」になりたいと語った。(AFP)

日本のボクシングチャンピオン村田がグローブを置く
https://www.arabnews.jp/article/features/article_88466/

東京:ボクシング元世界王者でオリンピック金メダリストの村田諒太が28日に引退を発表した。村田は、昨年カザフスタンのスター、ゲンナジー・ゴロフキンに敗れた後、これ以上ボクシングに求めるものがなくなったと語った。

村田は2012年のロンドンオリンピックで日本人初のミドル級金メダリストとなった。さらに5年後にはプロに転向し、同階級でWBA世界タイトルを獲得した。

彼は昨年 4 月に東京の北、埼玉県でゴロフキンと戦い再び世界的な注目を集めた。その試合で村田は、「GGG」として知られる男に第 9 ラウンドで捕まるまで力強いパフォーマンスを見せた。

村田は、東京で記者団に対し「ゴロフキン戦が最後になるだろうと、いつも思っていた」と語った。

「その後は、これ以上ボクシングに求めるものが見つからなかった」。現地メディアが37歳の村田のコメントを伝えた。

村田は、プロ戦績16勝3敗13KOで引退する。

ロンドン五輪でブラジルのエスキバ・ファルカンを破って金メダルを獲得し、1964年以来初の五輪ボクシング日本人チャンピオンとなった後、母国で大スターとなった。

その謙虚かつ気さくな性格で、彼はリング内外に多くの交友関係を築いたが、ゴロフキンは試合後に敬意の印として村田にリングガウンを贈っている。

村田は、現役を終えた今「良いロールモデル」になりたいと語った。

「アスリートなら分かると思うが、夢が叶ってしまうと熱意は失われるものだ」「これから自分自身キャリアを積み重ね、競技だけが人生ではないこと示していきたい」。彼はこう語った。

AP通信

1:2023/03/31(金) 06:23:37.74ID:dDBBp2Al9 ガンズ&AC/DC&メタリカ&オジーらが出演する「パワー・トリップ」の開催が正式決定
2023.3.30 木曜日 NME Japan
https://nme-jp.com/news/127597/

ガンズ・アンド・ローゼズ、アイアン・メイデン、AC/DC、オジー・オズボーン、メタリカ、トゥールが出演するフェスティバル「パワー・トリップ」が開催されることが正式に発表されている。

パワー・トリップはコーチェラ・フェスティバルを手掛けるゴールデンヴォイスが主催するもので、コーチェラ・フェスティバルと同じ会場のエンパイア・ポロ・クラブで10月6日から10月8日にわたって開催される。

ゴールデンヴォイスは2016年にザ・ローリング・ストーンズ、ボブ・ディラン、ポール・マッカートニー、ニール・ヤング、ロジャー・ウォーターズ、ザ・フーが出演したデザート・トリップを開催している。

ガンズ・アンド・ローゼズとアイアン・メイデンが10月6日に出演し、AC/DCとオジー・オズボーンが10月7日に、メタリカとトゥールが10月8日に出演する。

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チケットはホテル付きとVIPパッケージが4月4日から、一般チケットは4月6日から発売される。

https://powertrip.live/

(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)

中川晃教がMCを務め、様々なゲストとスペシャルライブ&プライベートトークを繰り広げる日テレプラスのオリジナル番組『中川晃教 Live Music Studio』。次回、2023年5月6日(土)放送の#11に、森崎ウィンがゲストとして出演することが発表された。

同5月には、#11初回放送に続き、それぞれ海宝直人、押尾コータロー、藤田俊太郎/黒沢ともよ(朗読劇ゲスト)が出演した#8~#10の再放送も予定されている。

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横浜のロックバンド・桃色ドロシーの楽曲「好き嫌い」のミュージックビデオが公開された。

本楽曲は昨年リリースされたデジタルシングルかつ、4月28日(金)にリリースされるミニアルバム『アイオライト』に収録される。

過去にもアニメーションMVや絵本などに挑戦してきたドラム/コーラス担当の「キシベ」自ら3000枚を描き下ろし、制作期間に3ヶ月をかけて編集したパラパラ漫画MV。ギター/ボーカル「ハキイ。」の描いた詩を「キシベ」の世界観で具現化した作品となっている。

MVの公開に併せて、新作のジャケットも公開となった。海外での個展を行うなど、世界的に活動する日本画家「芹澤マルガリータ」による風景画に注目しよう。

『アイオライト』

『アイオライト』

 

 

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