ミュージカル『憂国のモリアーティ』コンサートが開催決定 公演楽曲を集めたCD第二弾の発売&第一弾の音楽配信も

NO IMAGE

2024年7月東京にてミュージカル『憂国のモリアーティ』コンサートが開催されることが決定。合わせて、シリーズ公演楽曲を集めたCD第二弾が発売されることも発表となった。

集英社「ジャンプSQ.」で2016年から連載されている、構成/竹内良輔氏、漫画/三好 輝氏による同名人気漫画を原作とするミュージカル『憂国のモリアーティ』シリーズは、2019年5月にスタート。ピアノとヴァイオリンの生演奏を交えた舞台という、ライブエンターテイメントならではの作品で、2023年8~9月には第5弾公演となる「最後の事件」が上演され、犯罪卿ジェームズ・モリアーティと名探偵ホームズの宿命の戦いに一つの結末を迎えた。

コンサート開催ならびにCD第二弾の発売は、2023年12月16日(土)、17日(日)に開催された「ジャンプフェスタ2024」の初日にて発表されたもので、CD第二弾の発売を記念して、CD第一弾である、ミュージカル『憂国のモリアーティ』Song Collection -Op.1/Op.2/Op.3-の楽曲配信も決定。12月18日(月)より、各種音楽配信サービスにて、随時開始となる。

source:New feed

約10年ぶりに新曲「HOPE」を配信リリースしたシンガーソングライターの黒沼英之が、活動再開を記念し、「HOPE」のカセットテープを数量限定でリリースする。

それに伴い、10年前にインストアライブも行ったゆかりのある代官山 蔦屋書店にて、2023年12月22日(金)よりイベント「i'm doing good, And you?」を開催することとなった。同イベントではカセットと共に、トートバッグやTシャツなどのグッズも登場。 さらに、24日(日)・25日(月)には、目黒の生花店「花すけ」によるHOPE特別ブーケを販売する。※無くなり次第終了

source:New feed

2024年5月に上演がスタートする、彩の国さいたま芸術劇場開館30周年記念 彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd第一作『ハムレット』の全出演者が決定した。さらに、埼玉公演の日程とチケット販売情報、ツアー公演情報も発表された。

本作は、彩の国さいたま芸術劇場が開館30周年を迎える2024年に吉田鋼太郎が新しく立ち上げる「彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd」の記念すべき第一作。演出と上演台本を吉田が担い、主演のハムレット役は、吉田がこのタイトルロールを演じてほしいと熱望した柿澤勇人が務める。

この度、新たに全キャストが解禁され、ハムレットの恋人・オフィーリア役に北 香那、ハムレットの親友・ホレーシオ役に白洲 迅、オフィーリアの兄・レアティーズ役に渡部豪太、ノルウェー王子・フォーティンブラス役に豊田裕大、オフィーリアとレアティーズの父でありデンマーク王の顧問官・ポローニアス役に正名僕蔵、ハムレットの母・ガートルード役に高橋ひとみなど、新シリーズの開幕に相応しい清新な顔合わせが実現した。

シェイクスピア作品を深く愛する吉田鋼太郎が「シェイクスピア作品の中でも最高傑作」と呼ぶ『ハムレット』を、満を持して手掛ける。新たな伝説が始まる。

なお、埼玉公演は2024年5月7日(火)~26日(日)彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて上演、その後6月から、宮城、愛知、福岡、大阪にてツアー公演あり。埼玉公演チケットは1月26日(金)より抽選先行開始。

【ストーリー】
デンマーク王国では、2ヶ月前に王が亡くなり、先代の王の弟クローディアスが王に即位。そして、先代の王妃ガートルードはクローディアスと再婚する。父の死の悲しみも冷めぬ間に母が叔父と再婚したことに、王子ハムレットは憤りを感じていた。
ある日、従臣から亡き王の亡霊が夜な夜なエルシノアの城壁に現れるという話を聞き、ハムレット自身も確かめに行く。父の亡霊に会ったハムレットは、父の死はクローディアスによる毒殺であったと告げられ、復讐を決意する。
やがて、叔父クローディアスが父である王を暗殺した確かな証拠を掴んだハムレットは、王妃ガートルードとの会話を盗み聞きしていた侍従長ポローニアスを、クローディアスと誤って刺殺してしまう。ポローニアスの娘で、ハムレットの恋人であったオフィーリアは、悲しみのあまりに正気を失い、川で溺死してしまう。
ポローニアスの息子であったレアティーズは、父と妹の仇をとろうと怒りを募らす。クローディアスはハムレットの存在を恐れ、復讐心を持ったレアティーズと結託してハムレットを剣術試合に招き、毒剣と毒入りの酒を使って殺そうと画策する—。

演出家・キャストコメント

■吉田鋼太郎(演出/クローディアス役)

吉田鋼太郎

吉田鋼太郎

ハムレットがあらゆる戯曲の最高峰、最高傑作と呼ばれる事が稀ではないようです。
彩の国シェイクスピア・シリーズの評価と人気を不動のものにした故蜷川幸雄氏も生涯でこの芝居を全9回に渡って演出しており、まさに人生を賭けて取り組み続けた戯曲でもあるようです。それだけ演出家達、俳優達を魅了して止まない高く美しい山のような存在であるのかも知れません。 今回いよいよその最高峰を目指す事になりました。 さて、どのルートからアプローチするのか? アプローチの仕方によっては遭難する危険も孕んでいるでしょう。かと言って、今更初心者向けのルートを選ぶ事はしたくない。 幸い、今回は上級者用のルートを選ぶに相応しい心強いバディが集結しました。 だとすれば、迷う事なく最難関のルートを選択して、彼等と共に今まで見た事のない景色を見渡すことの出来る特別な頂きを目指そうと思っています。
この戯曲のテーマや構造、更には面白さ、完成度の高さについては沢山の人々、その無数の著述によって知る事が出来ます。ただ、今回ひとつだけ僕がしっかりと心に留めておきたい事があります。それは、この戯曲はシェイクスピアが彼の夭折した息子に捧げたものだったのではないかという事です。
息子の名前はハムネットでした。この想像は僕だけのものではないかも知れませんが、僕には想像ではなく、確信に思えて仕方ないのです。 シェイクスピアが、亡くなった息子の名前に酷似した名前をタイトルロールにした芝居。
大切に大切に、そして繊細にダイナミックに創って行きたいと思っています。

■柿澤勇人(ハムレット役 ) ※再掲

柿澤勇人

柿澤勇人

「ハムレット」という役は僕にとってプレッシャーでしかなく、僕が持っているものや今まで経験してきたこと全てを出しても敵わない大変な役だと思っています。
生半可な気持ちで出来るものではありません。
全身全霊で挑みたいと思います。
劇場にてお待ちしております。

■北 香那(オフィーリア役)

北 香那

北 香那

舞台の上でオフィーリアとして演じることが出来ると思うと、今から本当にワクワクして仕方がないです。本公演を観てくださる皆様の心をどのくらい動かすことができるか、ということが自分の中で目標になっています。吉田鋼太郎さんはじめ、素敵なキャストの皆様と一緒に一歩一歩前に進めるよう、自分を奮い立たせて頑張っていきたいと思っています。

■白洲 迅(ホレーシオ役)

白洲 迅

白洲 迅

またひとつ大きな挑戦をさせていただけることを本当にありがたく思います。 
僕にとって初めてのシェイクスピア作品であり、それが『ハムレット』であるということ、とても身の引き締まる思いです。鋼太郎さんとは何年もドラマでご一緒させていただいていますが、そんな鋼太郎さんに演出をしていただけることが本当に楽しみです。稽古に励みながら、ハムレットの世界に没入していけたらなと思っております。皆さんもぜひ楽しみにしていただけたら嬉しいです。

■渡部豪太(レアティーズ役)

渡部豪太

渡部豪太

『ハムレット』という大作に、レアティーズという大役でこの度出演することになりました。
役者としてシェイクスピア作品に携わることが出来てとても嬉しいです。険しい道のりだとは思いますが、カンパニーの皆様と、楽しく前を向いて今の私にできることを精一杯出し切りたいと思います。

■豊田裕大(フォーティンブラス役)

豊田裕大

豊田裕大

初めての舞台で、初めてのシェイクスピア作品で、わからないことだらけです。一方で、映画やドラマの現場との違いも興味深いです。不安や緊張だけでなくワクワク、たくさんの気持ちがすでに溢れています。その気持ち全部をこれから演じるフォーティンブラス役にぶつけて、一生懸命作り上げていけたらと思っております。

■正名僕蔵(ポローニアス役)

正名僕蔵

正名僕蔵

2年前に『終わりよければすべてよし』で初めて吉田鋼太郎さんの演出を受け、舞台の楽しさを改めて教えていただきました。そんな鋼太郎さんの演出で、しかもなんと『ハムレット』に参加できることが非常に嬉しいです。と同時に私は役を全うできるのか、という不安と恐怖が裏側にあり、武者震いが止まりません。恐らく観客の皆さまも並々ならぬ期待を持って劇場にいらっしゃると思われますので、我々もさらに並々ならぬ熱量を持ってお迎えしたいと思います。どうぞご期待ください。

■高橋ひとみ(ガートルード役)

高橋ひとみ

高橋ひとみ

長くお仕事をさせていただいておりますが、シェイクスピア作品は初めてです。自分が出演できるなんて、本当に夢のようです。今までたくさん観させていただいてきた分、どうしようどうしよう、ワクワク、ドキドキ、楽しみ、大きなことが待ってる、と、色々な感情が溢れておりますが、、、やっぱり喜びですね。この年齢になっても、初めてのことがまだまだあるんだなと思うのと同時に、鋼太郎さんの上演台本、演出、そして、初めて共演させていただける方々ばかりなので、本当に楽しみにしております。

source:New feed

2022・2023年に開催され、大盛況を博したリアルイベント「ワールドトリガー フェスティバル」が、2024年もイベント『ワールドトリガー フェスティバル 2024』として、2024年3月31日(日)にTOKYO DOME CITY HALLで開催されることがわかった。

『ワールドトリガー』は葦原大介による漫画作品。2013年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載を開始し、2018年からは『ジャンプSQ.』(集英社)に移籍。現在も連載中の人気作だ。TVアニメも2014年に1stシーズン、2021年に2ndシーズン&3rdシーズンが放送された大人気シリーズとなっている。

ステージでは豪華声優陣を迎え、また前年と同様に会場だけでなくオンラインでも配信される。アニメシリーズ・原作ファン問わず楽しめる『ワールドトリガー フェスティバル 2024』にぜひとも参加したい。

最新情報は随時公式サイトとアニメ公式X(旧Twitter)などでお知らせするとのこと。『ワールドトリガー フェスティバル 2024』のさらなる情報を待ちたい。

source:New feed

建て替え工事のため2024年は、東京・初台にある新国立劇場での開催となる国立劇場「初春歌舞伎公演」。継承をテーマに上演されるのは、『梶原平三誉石切』『芦屋道満大内鑑-葛の葉-』『勢獅子門出初台』の三演目だ。新国立劇場ホワイエで開催された取材会に顔を揃えたのは、尾上菊五郎、中村時蔵、尾上菊之助、坂東彦三郎、中村梅枝、中村萬太郎。そこで語られた内容をお届けする。

見やすい客席、劇場の可能性

取材会は「2024年、初春歌舞伎はいつもの三宅坂ではなくこの初台でつとめさせていただきます」という菊五郎の挨拶でスタート。

尾上菊五郎

尾上菊五郎

「舞台は国立の小劇場より若干大きく、(廻り舞台の)盆もございます」と語ったのは時蔵で、初めての歌舞伎公演となる劇場での上演に対する心配を和らげた。

中村時蔵

中村時蔵

それを後押しするように、「すり鉢状の構造でどの席からもとても見やすい」(菊之助)、「地方巡業などでいろいろな劇場を経験しており、ハコが変わったからといって芸が変わるわけではないので不安はない」(彦三郎)、「非常に見やすそうな客席だというのが第一印象」(萬太郎)とそれぞれに感想を述べた。楽屋の広さに言及したのは菊五郎で「うろうろしちゃってくたびれちゃったよ」と場を和ませた。

『梶原平三誉石切』、『芦屋道満大内鑑-葛の葉-』はいずれも古典の名作でそれぞれに重要な役を菊之助、彦三郎、梅枝、萬太郎が初役で演じるフレッシュな舞台で、『勢獅子門出初台』は出演者総出の華やかな舞踊。個々についての概要を抜粋する。

初役づくしの『梶原平三誉石切』

梶原平三景時:尾上菊之助

梶原平三景時:尾上菊之助

『梶原平三誉石切』の主人公である平家の武将・梶原平三を演じるのは菊之助。

尾上菊之助

尾上菊之助

「懸命に生きる人たちがいて、懸命に生きる人を見てくれる人がいる。その生きざまの美しさ、梶原平三の思いの高さ、深さ、仁と義。智仁勇という日本人が大切にしなければならないことがたくさん詰まった、お正月にふさわしい作品だと思います。(この役を得意とした)岳父(二世吉右衛門)から直接お教えいただくことはかないませんでしたが、岳父が初代(吉右衛門)から受け継いだ刀で勤めさせていただきます」

生前に吉右衛門が誂えながらも未使用のままとなっている印籠を身につけて舞台に臨むという。

平家方の武将が参詣する鶴岡八幡宮を舞台に始まる物語で、梶原に拮抗する役どころとなる大庭三郎を演じるのは彦三郎だ。大庭は父・坂東楽善が何度も勤めている役である。

坂東彦三郎

坂東彦三郎

「(2017年の九代目彦三郎)襲名で梶原をさせていただいた時の大庭も父でした。大庭で一番大事なのは大名らしくあること。舞台での行儀や、『稽古中は謙虚に、本番は大胆に』など、日頃からの父の教えを大切にと勤めます」

大庭に家伝来の家宝の刀を買ってもらいたいとやって来るのが六郎太夫親子で、六郎太夫の娘・梢は梅枝である。

中村梅枝

中村梅枝

「梢は私の祖父(四世時蔵)が一月公演で勤めていた役で、その千穐楽の日に祖父は他界しました。祖父にとって最後の役ということもあり、いつかさせていただきたいと思っておりました。源氏と平家の争いを背景とした物語ですが、そこを突き詰め過ぎずに親子の情を大事にストレートに勤めることが大事なのでは、と思っております」

六郎太夫と梢を窮地に立たせるのが、萬太郎が勤める大庭の弟である俣野。〝赤っ面〟と称される役どころだ。

中村萬太郎

中村萬太郎

「大庭がどっしり構えている中で俣野は大庭の手の届かないところに手を伸ばしてあげるような存在。変に遠慮せず突っ込んで憎々しく勤めあげたいと思っています」

「大庭方と六郎太夫、それぞれの心情を受け止めて、日本人と刀、刀というものの意味は(何か)込めて演じたい」という菊之助を中心に華やかな舞台となる模様だ。

『葛の葉』では廻り舞台で三方飾り

女房葛の葉:中村梅枝

女房葛の葉:中村梅枝

陰陽師の安倍晴明が信田の森の白狐の子であるという伝説を題材とする『葛の葉』。白狐の化身である女房葛の葉と、瓜二つの葛の葉姫の二役をやはり初役で勤める梅枝は、「人ならざるものゆえの、深い愛情をストレートに出せればと思っております」と語る。

子供との別れを決意する葛の葉が障子に和歌を書き残す場面での「曲書」と呼ばれる技巧、狐の本性を垣間見せるけれん味ある演出など視覚的みどころも注目の作品で、梅枝はこの役をたびたび演じている父時蔵に習うという。

「技術だけでなく、役に対する姿勢や考え方など心根の部分をきっちりと継承していきたいと思います」

葛の葉の夫である安倍保名を演じるのは時蔵で、『葛の葉』上演に至った一因を次のように語った。

「新国立劇場には盆はないと伺っていたのですがそうではないと知り、せっかくならと使えるものをと思いました。歌舞伎の醍醐味である盆を使っての三方飾りをお見せしたい」

三世代が揃う『勢獅子門出初台』

芸者お時:中村時蔵 鳶頭音羽の菊五郎:尾上菊五郎

芸者お時:中村時蔵 鳶頭音羽の菊五郎:尾上菊五郎

菊五郎の鳶頭、時蔵の芸者を中心に出演者総出となる『勢獅子門出初台』は、江戸の祭りの風情たっぷりの舞踊。菊之助の長男・丑之助、甥の眞秀、彦三郎の長男・亀三郎、梅枝の長男・小川大晴らの子役も出演し、未来の歌舞伎を担う世代と共に国立劇場の新たな門出を寿ぐ。

取材・文=清水まり

source:New feed

2024年1月22日(月)こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロにて、『スペース・ゼロ新春寄席Vol.32』が開催される。

今回で32回目を迎えたスペース・ゼロ新春寄席。今回は「スペース・ゼロ新春寄席Vol.32~江戸落語・たっぷり・たっぷり~」と題し、江戸落語・古典落語をたっぷり届ける。出演は、2023年に落語家では4人目となる人間国宝に選ばれた五街道雲助を筆頭に、浅草芸能大賞を受賞した紙切りの林家正楽、2024年3月に真打昇進が決まった三遊亭わん丈と、ベテランから若手までが顔をそろえた。

source:New feed

2024年2月3日(土)~12日(月)新宿サンモールスタジオにて、劇団チーズtheaterによる『川辺市子のために』が上演されることが決定した。

無戸籍、東日本大震災、売春島、孤独死など社会的なテーマのオリジナル作品を描いてきた、チーズtheater。全国で公開中の杉咲花主演、映画『市子』の原作である劇団の代表作『川辺市子のために』を映画化記念として、再演する。

2018年 再演『川辺市子のために』より

2018年 再演『川辺市子のために』より

通常の戸籍は、子供が生まれ、自治体に出生届を提出することで作られる。しかし、何らかの事情でこの出生届が提出されず、戸籍のないまま生きている人たちがいる。無戸籍だ。そんな無戸籍の人々が日本には1万人以上もいる。この事実を元に、徹底的なリアリズムに拘った戯曲『川辺市子のために』が2015年に上演、誕生した。

2018年 再演『川辺市子のために』より

2018年 再演『川辺市子のために』より

本作は、サンモールスタジオ選定賞2015にて最優秀脚本賞を受賞。受賞理由は「モデルが間違いなく居ると思わされる圧倒的なリアリティ」と称され、その後2度の再演。多くの観客を魅了する人気作品となった。

それから8年後、『川辺市子のために』は『市子』とタイトルを変え、杉咲花を主演に迎え映画化された。『市子』は、2023年12月8日に全国公開。2023年10月にアジア最大級の国際映画祭である第28回釜山国際映画祭コンペティション部門のひとつであるジソク部門や、第36回東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門にも正式出品された。

映画『市子』

映画『市子』

今回の上演では、初演から主人公・川辺市子を演じ続けてきた大浦千佳が再度、川辺市子役を演じることが決定。そのほか、演劇界の重鎮である寺十吾を迎え、映画『この日々が凪いだら』のサトウヒロキ、初演から川辺市子の母親川辺なつみ役を演じ続けている実力派女優田山由起など、総勢10名の多彩な出演者が決定。

劇団チーズtheaterの原点であり新たなチャレンジとなる本公演。映画を見て、原作が気になった方は、映画との違いを感じてみてはいかがだろうか。

【あらすじ】
1987年、バブルが始まる少し前、東大阪市のとある団地で川辺一家は何食わぬ顔をして暮らしていた。
父は既に失踪し、母はスナックで働く性依存症の美人であった。
姉である市子は無戸籍児《離婚後300日問題》として育った。
時は流れ2015年8月、ある白骨化した遺体が山中から発見される。
その遺体には不可解な謎が表出し、刑事・後藤は調査を開始する。
ちょうどこの頃、市子と同棲していた長谷川の元から市子が行方不明となっていて……

大浦千佳 コメント

大浦千佳

大浦千佳

劇団チーズtheater の代表作であり、劇団化のきっかけにもなった舞台『川辺市子のために』。
今年、映画『市子』が公開され、たくさんの方に“川辺市子”という人物が広まっています。
2018年上演時に、無戸籍の当事者の方に舞台を観ていただく機会がありました。終演後に、「私たちのことを、取り上げてくれてありがとう」と言っていただいたことは、今でも忘れません。
今回、川辺市子役をやらせていただくことは、正直、辛く不安で恐いです。でも観てくだった方々が、何かを感じ取って、何かを想うことがあれば、それは川辺市子が広まることであり、社会の歪みを問えることだと願っています。是非、劇場で“川辺市子”を目撃してください。劇場でお待ちしております。

作・演出 戸田彬弘 コメント

戸田彬弘

戸田彬弘

自分のオリジナル戯曲である本作が、自分の手によって、杉咲花さんを筆頭に素晴らしいキャスト達によって映画化されました。
そんな劇団としても個人としても、それに演劇としても映画としても代表作となった『川辺市子のために』を再演出来ること、非常に嬉しくもあり、緊張もしています。
映画化するにあたり、戯曲を見つめ直しブラッシュアップしました。
ただ、それは映画という媒体に特化する為でもありました。演劇はまた違う作品です。
素晴らしい演劇体験を提供できるように、仲間と共に稽古をしていけたらと意気込んでいます。是非、映画も演劇も両方楽しんでください。お待ちしています。

source:New feed

2024年3月31日(日)~4月22日(月)まで東京・THEATER MILANO-Za オープニングシリーズのラストを飾る、Bunkamura Production 2024『ハザカイキ』が上演されることが決定した。その後、4月27日(土)~5月6日
(月・休)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演される。

鋭い感性とリアルを追求した演出で、現代の若者の生態と人間の本質を描き、賛否渦巻く衝撃作が代名詞ともいえる三浦大輔。Bunkamura シアターコクーンには、2015 年にブラジルの作家ネルソン・ロドリゲスの代表作『禁断の裸体』の演出で初登場。18年には舞台では実に4 年ぶりとなる書き下ろし作品『そして僕は途方に暮れる』(23 年には映画化)で、妥協をゆるさないリアリズムの追求とエロスや暴力シーンのない新境地を切り開き高い評価を得た。21年の新作『物語なき、この世界。』では、従来の劇的な展開を一切排除し、都合よく物語を昇華させない作劇で多くの観客の心を揺さぶり、新たな手腕を発揮した。ダメ男を描きながら、更生するでもなく、断罪するわけでもなく、その姿を残酷なまでにリアルに描いていく三浦作品。本能的な欲求に対してとんでもない行動をとる、みっともなく情けない姿こそが滑稽で人間らしいと、観劇後に胸に残る。

過去3回のシアターコクーンでの演出経験、映画監督としてのキャリアも積み上げた三浦による3 年ぶり待望の新作は、『ハザカイキ』と題し、“時代の価値観の変容に踊らされる人々”を描きます。芸能界を舞台に、マスコミとタレントという特殊な関係の中、現代に振り回されながら葛藤し続ける人間たちの揺らぎを、三浦独自の視点で浮き彫りにする会話劇だ。リアルで繊細な人物造形と人間関係、湿度と温度を感じさせる会話など三浦の真髄はそのままに、よりシンプルに力強くエンターテインメントに昇華させていく、その手腕に注目が集まる。

主演を務めるのは、アーティストとしてはもちろん、俳優としてもドラマ・映画・舞台で活躍する丸山隆平。2022年にはミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』で性別を超えたドラッグクイーン、『パラダイス』では詐欺グループのリーダーと全く違ったキャラクターを演じ舞台俳優としての新たな一面を披露した。

共演は、ドラマ・映画・舞台で八面六臂の活躍を見せる実力派・勝地涼、近年話題作への出演が相次ぎ今最も注目を集める若手俳優・恒松祐里、ミュージカルからアングラまで幅広い作品に出演する演劇界の重鎮・風間杜夫。さらに、ミュージカル『ヘドウィグ~』で丸山と息の合った演技で作品に厚みをもたらしたさとうほなみ、ピン芸人として活動する九条ジョー、三浦作品には欠かせない米村亮太朗、AKB48 の2 代目総監督を務め21年の卒業後は俳優として活動する横山由依、元宝塚歌劇団トップスターで退団後も多彩な存在感を放つ大空ゆうひと様々なジャンルで活躍する豪華俳優陣が、三浦が創り出す一筋縄ではいかない人間関係の新たな有様を体現する。

あらすじ

芸能記者である菅原裕一(丸山隆平)が担当することになった、国民的人気タレントの橋本香(恒松祐里)と人気アーティスト・加藤勇(九条ジョー)の熱愛疑惑。リークしたのは、香の友人・野口裕子(横山由依)。
香の父・橋本浩二(風間杜夫)は人気俳優であったが、芸能事務所の社長となり、いまは香のマネージャーの田村修(米村亮太朗)とともにマネージメントをしている。香がまだ幼い頃に、不倫をスクープされ芸能界から姿を消した自身の経験を元に、香にはスキャンダルを起こさないよう諭している。勇のマンションから出てきた香を追い、菅原が入ったスナックには浩二と離婚した香の母・智子(大空ゆうひ)がいた。
菅原には同棲している恋人・鈴木里美(さとうほなみ)と、親友・今井伸二(勝地涼)がいる。菅原は里美との生活に安らぎを得、今井と会うときには仕事の愚痴を話したり、ごく普通に過ごし、そんな生活が今後も続くと信じていたが、実は二人は菅原の仕事を快く思ってはいなかった。
ある日勇がとある不祥事で芸能界を追放され、事態が急変する。勇との熱愛をスクープされた香にも芸能人としての存続の危機が訪れる。
そんな中、香は菅原に対面し、ある難題を投げつける……。

三浦大輔コメント

この作品では、芸能界、マスコミという特殊な世界を舞台に、時代に振り回されながら葛藤し続ける人間たちを描きます。昨今、人は自分が犯した罪に対して、本来は謝る対象ではない世の中に向けてその意を伝えなければいけません。得体の知れない“世間”の顔色を常にうかがいながら生きる時代――このテーマ自体は6 年以上前から考え続けてきましたが、いろいろな時期を経て、独自の視点も見つかり、やっと実現化するタイミングがやってきました。ただ構想を思いついた時よりも、ここまで時代にフィットしてしまう展開は、正直、予想外でしたが、これは生である演劇にとって「強み」と捉えています。
タイトルの『ハザカイキ(端境期)』は、物事の入れ替わりの時期を表す言葉です。人間関係において、早急なアップデートが求められる過渡期だからこその新鮮なアングル、新感覚の人間ドラマを浮かび上がらせたい……何かを問題提起する気も、自分の価値観を押し付けるつもりもなく、この「変容」に揺れ動いている人間模様をありのままに描きたい。
作劇/演出としては、肉体的な動きを重視していたこれまでの作風から抜けて、会話劇に重点を置くことになりそうです。対話で浮き彫りになる価値観のズレ、すり合わせ、そこにこそ、まさに今の“人間”が見えてくるはずです。
“問題作”と銘打った本作は、人が人に謝り、人が人を赦すことに関しての物語です。

丸山隆平コメント

一人の人物の心の揺れや動きをこれでもかと生々しく切り取り、人間同士のリアルな関係性を浮かび上がらせ、かつエンターテインメントである――『娼年』、『愛の渦』、『何者』、『そして僕は途方に暮れる』、『物語なき、この世界。』などなど、三浦さんが監督された映画や舞台を、これまで僕は何本も拝見してきました。観客としてそのリアリスティックな世界に驚かされながら、「いつか挑戦してみたい」と願っていた舞台にこうして出演が叶い、身が引き締まる思いです。今回僕が演じる役は “芸能記者”。人間という不安定な生き物がどうこの役に息づいていくのか、そして自分がどう構築していくのかまだ予想もついていません。ですが、大変興味深く、掘り下げ甲斐のある物語になる予感が既にしています。
風間杜夫さん、勝地涼さんをはじめ、初めて舞台でご一緒する方も多く、新しい現場は毎回が入学式のような気持ち。ワクワクとドキドキ、新しいときめきに溢れていますし、座組みを眺めただけでも、演劇見巧者の方も、そして初めて舞台をご覧になる方にとっても、間違いなく見応えのある舞台になる確信があります。お芝居は映像とは違って、観客の皆さん一人ひとりが自分で好きなようにカット割ができる表現でもあります。舞台の上で生きている人間の数だけ人生がどんどん動いていきますので、端から端まで、前のめりで隈なく見つめていただけると嬉しいですね。そんなお客様をお迎えするために僕たちも、新宿歌舞伎町のTHEATER MILANO-Za に、情報量のぎゅっと詰まった濃密な空間をつくり上げたいと思っております。

勝地涼コメント

三浦さんとは、『SOUL TRAIN』(2006年)という映像作品でご一緒して以来です。気づけば約20 年前ですが、当時脚本と監督を手がけられていた三浦さんがある場面の撮影で、モニターを眺めながら密かにニヤニヤしていた表情を鮮烈に覚えています。ごく普通の、なんの変哲もない場面でしたけれど、その顔を見た瞬間……「この人きっと変態だな。すごく好きだな!」と信頼度がアップしたんです。その後も継続していろいろな作品を拝見し、劇場で会えばご挨拶もしていましたし、こうしてやっと舞台でご一緒できることがとても嬉しく、THEATER MILANO-Za という新しい劇場に立てることも幸せで、参加できる喜びを噛み締めています。
丸山隆平さんとは昨年、バラエティ番組で初めてご一緒させていただきました。メンバーの皆さんとお芝居をした際、不思議と「演劇の匂いがするグループだな」と感じたんです。そして丸山さんがこちらの気持ちを瞬時に読み取って反応してくださったことも印象深い出来事で、「いつか舞台でご一緒したい」と思っていたので、願いがこんなに早く叶うとは……と驚いています。そして、とにもかくにも、映像でしか共演したことのない風間杜夫さんと同じ板に立てることに武者震いしております。あの瞬発力、立っているだけで漂う色気、そして狂気。演劇の神様と芝居ができることが、今から楽しみで仕方ありません。座組みには初めてご一緒させていただく方々も多く、新しい刺激をいただけるのではないかと、稽古スタートに今からワクワクしています。
現代性を帯びた三浦さんの作品には、人間のドロッとした部分も出てくるのではないかと予測しています。僕自身もすごく楽しみな最新作、ぜひ劇場でご覧ください。

恒松祐里コメント

リアルな人間の姿を浮き彫りにするような描き方やドキッとするようなセリフ……以前から様々な作品を拝見し、「驚くような感性をお持ちの方だな」と感じていた三浦さんの舞台に参加できることが、とにかく今、とても楽しみです。今回私は「橋本香」という、好感度調査で1位を誇るような“国民的人気タレント”を演じることになりました。彼女は、とあるリークでマスコミのかっこうの餌食となり、執拗なまでに追われることになってしまい――
芸能界やメディアを背景に、その関係性も描き出す舞台と伺っていますが、ここまで自分が普段生きている世界に近い役柄を演じるのは初めてのことですし、「近い」からこその役づくりもできるのではないかと思います。そして、知っている世界だからこそ悩む場面も、おそらく出てくると予測しています。
今回の座組みは“初めまして”の方ばかり。いろいろな作品で拝見している先輩方の演技を、間近で勉強できることにも身が引き締まる思いがします。皆さんとご相談しながら、どんどん深掘りしていくことに、今からとてもドキドキワクワクしています。また今年の夏に舞台『パラサイト』で立たせていただいたばかりの新しい劇場、THEATER MILANO-Za に再び出させていただくことにも、大きな喜びがあります!
三浦さんが描かれる特殊な世界――だからこそ見えてくるさまざまな存り様が、どんな言葉で、どんな状況で、どんな場面で描かれていくのか。
今はまだ想像もつきませんが、早くその世界に飛び込みたい、早く登場人物たちの運命を知りたい!と、期待に胸をふくらませております。どうぞ初日を、楽しみにお待ちください。

風間杜夫コメント

2 年前にシアターコクーンで上演された『物語なき、この世界。』は、三浦さんの作品が持つ独特の語り口にグイグイと魅了されました。なので今回お声がけいただき、「ぜひやらせてください」と即答し、新しい体験に期待が膨らんでいます。今の時代を驚きの手法であぶり出していく三浦さんの作劇術、ドラマツルギーを体感できる稽古場に足を踏み入れることにもワクワクしていますし、彼の演出を受けることも、半分怯えながらも役者として胸躍るものがあります。丸山さんはじめ初顔合わせの方も多く、そこからも大いなるインスピレーションをいただけるでしょう。また、映像作品で親子役を演じたことがある勝地涼くん、8 年前にアリエル・ドーフマンの『死と乙女』でご一緒した大空ゆうひさんと久々にお会いできることも、今からとても楽しみです。
2023 年は、ミュージカルにも出演し、テント芝居にも出ました。その合間を縫ってライフワークである一人芝居で全国を巡り――自分でこんな言い方はおかしいのですが、何にでも好奇心を持ってかじりつきながら、“節操のない”役者人生を送らせていただいております。元々学生演劇からスタートし、舞台が好きでこの世界に入り、役者人生は今年で52 年となりました。年齢を考えるとあと何年このペースで仕事ができるか分かりませんし、人の一生が4 幕ものの芝居だとしたら、もう最後のカーテンコールに向かっている段階じゃないでしょうか。今まで以上に1 本1 本の舞台が大切になる年代に突入した今、冒険心を持って向かえる舞台は貴重です。ありがたさしかありません。ベテランと言われる年齢になってもなお「奮闘」する姿を、ぜひご覧ください。

source:New feed