ukka、新体制後初のシングル「Overnight Rainbow」発売&ライブツアー開催を発表

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ukkaがシングル「Overnight Rainbow」を3月20日(水)にリリースすることを発表。新ビジュアルも公開された。

「Overnight Rainbow」は、ukkaの新メンバー加入後初となる、2ndシングル。楽曲は、1月24日(水)より先行配信を予定している。

ukka「Overnight Rainbow」

ukka「Overnight Rainbow」

なお、2月3日(土)の東京・上野マルイ屋上イベントスペースを皮切りに、ニューシングル発売記念イベントがスタートすることも明らかに。3月から7月にかけては、新体制後初のライブツアー『The Journey Begins Tour 2024 Spring~HOP・STEP・JUMP!!~』の開催も決定している。

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CLAN QUEENが、前作「天使と悪魔」から約1か月という短いスパンで新曲「サーチライト」を1月24日に配信リリースする。

今回も作詞/作曲/編曲の全てをメンバーのAOi本人が手掛けた今作は、キャッチーながらも怒涛の曲展開が織り成すジェットコースターの様な愛を照らし出す一曲となっているとのこと。

「サーチライト」

「サーチライト」

 

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2024年2月29日(木)・うるう日に大阪BIGCATで開催されるGEZANの自主企画『BUG ME TENDER vol.21』のゲストとして、サニーデイ・サービスが決定した。

昨年6枚目のフルアルバム『あのち』のリリースから始まり中野サンプラザワンマン、そして4年ぶりとなった野外イベント・全感覚祭を川崎ちどり公園にて大成功させたGEZANと、CDデビューから30周年を超え、アルバム『DOKI DOKI』を引っ提げての全国ツアーも大詰めの変幻自在、不屈のロックバンド、サニーデイ・サービス。屈指のライブバンドである両者、今回が初の2マンとなる。

チケットのオフィシャル先着先行は、本日1月21日(日)23:59までe+にて受付中。一般発売は1月25日(木)18:00より受付開始となる。

GEZAN

GEZAN

サニーデイ・サービス

サニーデイ・サービス

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(C)五示正司・オーバーラップ/ひとりぼっちの製作委員会

(C)五示正司・オーバーラップ/ひとりぼっちの製作委員会

シリーズ累計発行部数280万部(紙+電子)を突破した五示正司による小説『ひとりぼっちの異世界攻略』が2024年にTVアニメ化されることが発表された。『ひとりぼっちの異世界攻略』は「コミックガルド」にてびびによりコミカライズも連載されいる。あわせてティザービジュアルと特報映像が解禁された。

そしてアニメ化と同時に、異世界で”ぼっち”生活を送ることになる主人公・遥役を梅田修一朗さんが務めることも発表された。コメントも届いている。

遥役:梅田修一朗 (C)五示正司・オーバーラップ/ひとりぼっちの製作委員会

遥役:梅田修一朗 (C)五示正司・オーバーラップ/ひとりぼっちの製作委員会

<梅田修一朗(遥役)コメント>
はじめまして!『ひとりぼっちの異世界攻略』遥を演じさせていただきます、梅田修一朗と申します。遥の第一印象ですが、語りや話すときのノリが個性的で楽しくて、新鮮なのにちょっと懐かしいような……?本人はそんなつもりも望みもないと思いますが、一度会ったら忘れられないような、ひとクセある魅力的な主人公だと感じました。遥は異世界をさまざまな策を練って、工夫して、楽しみながら攻略していきます。まさにぼくも同じ気持ちで遥と台本に向き合わせてもらっています。原作ファンの方にも、アニメからの方にも楽しんでもらえるように頑張ります!どうぞよろしくお願いします!!

さらに原作の五示正司、原作イラストの榎丸さく、原作コミカライズ担当のびびからもお祝いコメントとイラストも到着している。

<原作:五示正司コメント>
一体何を言っているのかわからないと思いますが、小説なんて書いたことも書こうと思ったこともないまま深夜のテンションでなろうに書き込んだら書籍化されコミカライズしていただきアニメになりました。はい、人生で初めて魔が差してたった一回だけふざけて書いてみただけなのに話がどんどん大きくなって欣喜雀躍すべきかドン引くべきか悩んでいたらアニメ化となりました。これも全て皆さまのおかげですと責任を丸投げ、ありがとうございますと感謝へ転嫁させていただきます。

<原作イラスト:榎丸さくコメント>
この度はアニメ化決定おめでとうございます!映像ならではの表現によって遥くんたちの活躍がどのように描かれ、どのような動きを見せてくれるのか、今からとても楽しみです。今後とも小説・コミカライズともども、応援よろしくお願いいたします。

<原作コミック:びびコメント>
「ひとりぼっちの異世界攻略」のファンの皆さまアニメ化、おめでとうございます。コミカライズ担当としては本望の一言です。これで作品をさらに多くの方に知ってもらえる可能性があるーーと考えるだけでワクワクが止まりません!自分が漫画で拾いきれなかった所や新しく追加されたシーンとかもあると思うので、そこが超絶期待…。いちファンとして真っさらな気持ちで観ますね!

アニメ公式サイト、公式Xもオープンされ、公式Xではサイン入りプレゼントがもらえるキャンペーンも開催予定とのこと。TVアニメ『ひとりぼっちの異世界攻略』のさらなる情報を待ちたい。

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3月9日(土)に東京・ 御茶ノ水・全電通労働会館で開催される『エレ片 レトロスペクティブ「ベストな一日」』から、公演詳細が発表された。

『エレ片 レトロスペクティブ「ベストな一日」』は、エレキコミック(やついいちろう・今立進)と片桐仁のユニット“エレ片”によるコントライブイベント。「ベストライブ」として、過去に開催された『コントの人1』(2007年)から『エレ片 コントの人 Nānā aita pe’ape’a(ナーナ アイタ ペアペア)』(2023年)までの中から、「ベストな一日」に相応しいコントを厳選し、2024年バージョンとして再演。昼夜の2公演を予定しているとのこと。

チケットは、イープラスにて1月28日(日)23時59分までプレオーダーが受付中。昨年に引き続き、一般チケットと25歳以下を対象にしたU-25チケットが販売されている。

そのほか詳細は、TBSラジオのイベントページを確認しよう。 

 

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パリ10区、ストラスブール・サン・ドニ。オペラ座から4駅の中心部にありながら、賑やかな観光客とは無縁の普段着の町に、そのホールはあった。クリエイティブな才能を持つ人たちが、先鋭的なホテルやカフェを次々とオープンしていることで話題の界隈に、2018年にオープンした「ラ・スカラ・パリ」。100年前、ミラノのスカラ座を模して一世を風靡した社交場は今や、将来を期待される若手アーティストたちの発掘の場として生まれ変わっている。

2023年12月11日、角野隼斗がこのラ・スカラ・パリに登場した。前回のショパンコンクールのセミファイナリストとして、そしてYouTubeの新世代アーティスト Cateenとして、フランスでも注目を集める角野。冬のヨーロッパツアー中、唯一のパリ公演ということで、この夜のチケットは早々に完売したという。入り口で配られたフライヤーには「SOLD OUT」の文字とともに、早くも2024年の告知が躍る。

ホールは、演目によって舞台や客席配置を変えられるモジュール型。客席では老若男女が、青いスポットに照らされた2台のピアノ(スタインウェイのグランドとアップライト)を期待の眼差しで見つめていた。

(C) Diane Moyssan

(C) Diane Moyssan

定刻を過ぎ、ステージに角野が現れる。椅子に腰かけ、深く瞑想するように俯いた彼の両手から溢れ出したのは、ショパンの〈スケルツォ第1番〉。音響のためか、冒頭では乾いてソリッドに感じられた音が、中間部のコレンダのメロディに差しかかり、柔らかく変化していく。異国の冬、故郷ポーランドのクリスマスを思っただろう作曲家の孤独が、その音を通してじわりと胸に広がった。2曲目は、ロマンティックな哀愁に満ちた〈ノクターンop.48-1〉。角野にとっても思い入れの深い楽曲だ。ふたりの音楽家の共鳴が会場を包みこみ、音が消えた瞬間、驚くほどの拍手とブラボーの声が巻き起こった。ショパンが生きた街で、角野のショパンを味わえる幸せを、あらためて噛みしめた瞬間だった。

そのまま、自作の〈3つのノクターン〉が披露された。ショパンとの同化から離れ、自らの未来を模索しているような新しい響き。久石譲やヴィキングル・オラフソン、フランチェスコ・トリスターノなど、角野に影響を与えてきた音楽の断片が見え隠れするようで、そのどれとも違う。くぐもった音で表現された夢のような3曲から一転、続いたのはバッハの〈パルティータ第2番〉。そのクリアな音は、目の覚めるような、という形容詞がふさわしい。軽快なのに優雅で、クラシカルなのにモダン。バッハはもはや、角野隼斗の新たな定番と言っていいだろう。

(C) Diane Moyssan

(C) Diane Moyssan

2023年の全国ツアーで角野が大きく打ち出したバッハは、日本の私たちにはおなじみだが、フランスの聴衆にはとくに新鮮に響いたようだ。休憩時、隣席のフランス人男性から感嘆の声をかけられた。ラ・スカラ・パリで定期的に行われるピアノリサイタルをチェックしているという彼によれば、「今夜はあまり見かけない若い世代も多く、Cateenのファンなのかもしれない」とのこと。過去の音楽を敬愛しつつ、現在の命を吹き込む――角野が目指す自由なクラシックへの志は、この地でも広く浸透しているようだ。

(C) Diane Moyssan

(C) Diane Moyssan

後半は、そんな若い世代への返礼でもあるかのように、久石譲の2曲からはじまった。まずは、今夏の話題作『君たちはどう生きるか』のメインテーマ〈Ask me why〉。象徴主義や、原点であるミニマル・ミュージックにより近づいた久石の新境地は、なるほど角野のピアニズムにしっくりと馴染んでいる。続く〈「千と千尋の神隠し」組曲〉のエキゾティックなスパイスのあと、スウィングやブギウギのリズムに溢れたカプースチン〈8つの演奏会用エチュード Op.40〉で、いよいよその本領が爆発した。はじける角野の音に、高まっていく会場の熱気。中断なく演奏されることを想定した楽曲だが、曲間には当然のように拍手喝采が入り、ピアニストが左手でOKサインを送るチャーミングな一幕もあった。

(C) Diane Moyssan

(C) Diane Moyssan

そして、プログラムは再びショパンへ。彼の2つの曲に基づいて角野が再作曲した、〈胎動〉と〈追憶〉だ。広い海原に漕ぎ出していくような〈胎動〉の高揚感は言わずともがな、今回はっとさせられたのが〈追憶〉に感じた変化だ。アップライトピアノのくぐもった音を、音響効果によってすぐそばで奏でられているように届け、聴衆を小さな自分だけの部屋に引き込む〈追憶〉。やさしく内省的で、せつないほどの安堵に包まれるこの曲に、この夜初めて「僕はここにいる」という強さを感じたのだ。

それはホールの音響のせいかもしれないし、自分自身がパリという異国にいたせいかもしれない。ここでは誰も空気を読んでくれない。やりたいことは主張するしかない。たった一週間の旅でも刺激を受けるのだから、春からニューヨークで暮らしている角野の音楽が、少なからず変化していくのは当然のように思えた。音楽は、音楽家が生きている限り――あるいは後世の音楽家が演奏し続ける限り、変化し続けるのだ。

(C) Diane Moyssan

(C) Diane Moyssan

〈追憶〉を弾き終えた角野は、そのままじつに何気なく、なじみのあるメロディを奏ではじめた。一周目が終わり、背後のグランドピアノに右手を伸ばした彼が、2台のピアノで同じメロディが繰り返すと、会場の緊張が一気に高まる。独特のリズムにのせたメロディを、さまざまな楽器とオーケストレーションで繰り返す大曲――ラヴェルの〈ボレロ〉を2台のピアノで再現するという、前代未聞の試みだ。

綿密な譜読みから生まれたのだろう、壮大で美しい編曲。その音楽はオーケストラのすべての楽器を巧みに再現し、膨張し、途中、彼には手が何個あるのかと混乱するほどだった。緊張のピークで迎えたラスト、積み上げた煉瓦が瓦解していくような大迫力のコーダには、思わずぞくりと肌が粟立った。

(C) Diane Moyssan

(C) Diane Moyssan

(C) Diane Moyssan

(C) Diane Moyssan

その後の熱狂と、スタンディングオベーションは言うまでもない。アンコールの〈きらきら星変奏曲〉やクリスマスの挨拶、そして2024年秋のサル・ガヴォーへの凱旋予告でも会場を沸かせ、角野隼斗はパリでのリサイタルを締めくくった。1年後のチケット入手は、より激戦になることだろう。

日本に戻れば、まもなく2024年の全国ツアーの幕開けだ。今回のヨーロッパツアーで公演ごとにブラッシュアップされていったという新曲〈ボレロ〉も、いよいよ日本の聴衆の前で披露される。一瞬ごとに変化していく音楽の奇跡を、目と耳に焼きつけたい。

(C) Diane Moyssan

(C) Diane Moyssan

取材・文=高野麻衣

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羽生結弦の写真集『y 羽生結弦写真集』が2月7日(水)にスポーツニッポン新聞社より発売されることがわかった。

『y 羽生結弦写真集』(スポーツニッポン新聞社)カバー 撮影=小海途良幹(スポーツニッポン新聞社写真映像部)

『y 羽生結弦写真集』(スポーツニッポン新聞社)カバー 撮影=小海途良幹(スポーツニッポン新聞社写真映像部)

『y 羽生結弦写真集』は、スポーツニッポン新聞社の写真映像部・小海途良幹氏が撮影した写真から厳選したカットを収録したもの。『阿修羅ちゃん』『あの夏へ』などのパフォーマンスを中心に、『SharePractice』『PROLOGUE』『STARS ON ICE』の写真も収められる。デザインは、アートディレクター・小島利之氏が担当。これまで未発表の写真も多数掲載されているとのこと。

『y 羽生結弦写真集』(スポーツニッポン新聞社) 撮影=小海途良幹(スポーツニッポン新聞社写真映像部)

『y 羽生結弦写真集』(スポーツニッポン新聞社) 撮影=小海途良幹(スポーツニッポン新聞社写真映像部)

『y 羽生結弦写真集』(スポーツニッポン新聞社) 撮影=小海途良幹(スポーツニッポン新聞社写真映像部)

『y 羽生結弦写真集』(スポーツニッポン新聞社) 撮影=小海途良幹(スポーツニッポン新聞社写真映像部)

『y 羽生結弦写真集』は、2月7日(水)より全国の書店、ネット通販などで販売。

 

 

 

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中村勘太郎と中村長三郎が、2024年2月2日(金)開幕の『猿若祭二月大歌舞伎』に向けた取材会に出席した。ふたりの祖父である十八世中村勘三郎の十三回忌追善興行だ。勘太郎と長三郎が、大きな役への意気込みを語った。取材会では、シネマ歌舞伎『唐茄子屋(とうなすや) 不思議国之若旦那(ふしぎのくにのわかだんな)』(作・演出:宮藤官九郎)の思い出も紹介された。

■勘太郎が猿若を勤める『猿若江戸の初櫓』

勘太郎は、2011年2月22日生まれ。2012年12月5日に、祖父である十八世勘三郎が逝去した。2013年5月22日に長三郎が生まれた。

十三回忌の追善興行で大きな役を勤めることが決まった時、ふたりは父の中村勘九郎から「十三回忌で踊るから、がんばりなさい。一所懸命やりなさい」と言われたのだそう。

勘太郎が出演するのは、『猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)』。主役の猿若を勘太郎が、出雲の阿国を叔父の中村七之助が勤める。

『猿若江戸の初櫓』猿若=中村勘太郎     撮影:篠山紀信

『猿若江戸の初櫓』猿若=中村勘太郎     撮影:篠山紀信

勘太郎:猿若は今までに、じじちゃま(十八世勘三郎)や、おとうちゃま(父の中村勘九郎)が踊ってきたお芝居です。いつもの「やるぞ」という気持ちより、不安感の方が強かったです。でも自信をもって踊れるように努力しています。

江戸歌舞伎のはじまりを題材にした舞踊劇だ。1987年1月の歌舞伎座で、中村勘三郎によって初演された。二代目中村勘太郎(現・勘九郎)・二代目中村七之助の初舞台の月だった。それ以来、中村屋にとって節目、節目に上演されている。

勘太郎:稽古は大変です。おとうちゃまの映像を見てしまうと、プレッシャーも感じます。ここをもっとがんばらないと、とか。止まるときは止まり、動くときはきれいにピシッと動かなくてはいけません。そして台詞は心を込めて言わないといけません。紐で踊るところがあるので、そこは注目してほしいです。

勘太郎は、現在中学1年生。

勘太郎:成長期なので身長も伸びてきました。今161㎝くらいで、もうママを抜きました。

長三郎:足も爪先もハンパないよね。グーンて伸びてくじゃん?

勘太郎:爪先も!? そう?(笑) 

■長三郎が『連獅子』

小学4年生の長三郎は、『連獅子(れんじし)』で狂言師左近後に仔獅子の精を勤める。父の勘九郎が親獅子の精だ。

長三郎:うれしいよりは、ビックリと怖いです!

勘太郎:なんで怖いの?

長三郎:『連獅子』と聞くと、すごい圧がある。だからメチャクチャ怖い。連獅子』は「大役!」って感じがするから。

勘太郎も2021年に仔獅子を勤めた。勘太郎から長三郎に、アドバイスをすることもあるようだ。

勘太郎:お稽古で大変だったり辛かったりしたところを伝えたり。(自宅で映像をみながら)ここが危ないよ、とか、下を見ないようにとか、三味線の音とか太鼓の音をよく聞いて踊らないといけない事とか。

長三郎は、勘太郎の稽古をそばで見ていた。

長三郎:おにいちゃまのお稽古をずっとみていたので、耳に残っているところもあります。おにいちゃまが言った通り、音に合わせないといけません。注意されているところも見ていたので、先にアドバイスしてくれるのが良いと思います!

記者から「ありがたいことですね」と言われると「いやー、ありがたいです! ありがとうございます!」と長三郎。「ありがとうって言われたの、初めてかもしれない!」と勘太郎。

『連獅子』といえば、後半に紅白の長い獅子の毛を振る場面がよく知られている。

長三郎:見てほしいところは、やっぱり毛を振るところ……と思いきや! 谷に落ちる、激しいところも注目してほしいです。ダブルで注目してください。とにかく良いところを見てほしいです!

『連獅子』狂言師右近後に親獅子の精=中村勘九郎、狂言師左近後に仔獅子の精=中村長三郎         撮影:篠山紀信

『連獅子』狂言師右近後に親獅子の精=中村勘九郎、狂言師左近後に仔獅子の精=中村長三郎         撮影:篠山紀信

■平成中村座で話題となった新作歌舞伎が映画館で

1月25日まで、全国の映画館で上映されるシネマ歌舞伎『唐茄子屋 不思議国之若旦那』。2022年に平成中村座で上演された新作歌舞伎で、宮藤官九郎が作・演出を手がけた。勘太郎と長三郎は、古典歌舞伎とは異なる、新作歌舞伎ならではの舞台づくりを経験。「面白かった」と口を揃える。

勘太郎:新作歌舞伎はゼロから作らなければいけないので、台詞もいっぱい変えたりします。稽古も毎日のようにやったので、そこは大変でした。

主人公は、勘九郎が演じた若旦那。傾城に入れあげて勘当されてしまう。

勘太郎:あざすッ(ありがとうございます)! みたいな台詞もありました。皆で若旦那のポーズとか考えたりもして。

長三郎:最初は、ちょっと違うポーズだったんだよね。宮藤さんとみんなで考えて。

勘太郎:若旦那の立廻りの時に、(中村)いてうさんが思いついたんです。

若旦那のポーズ

若旦那のポーズ

それぞれの見どころは?

勘太郎:冒頭のお祭りの場面です。平成中村座だったので、舞台の後ろの扉を開けて、外が見えるようにする演出を最初から使います。そこが面白いと思います。

長三郎:僕は好きなシーンは2つあります。ひとつは、そのお祭りの橋の所です。僕はおじじ(叔父の中村七之助)と一緒にいるのですが、よく見ていただくと、僕とおじじは(劇中の役の設定上)避けている人がいるんです。最初から、その人を避けてお芝居をしているのを見てほしいです。

勘太郎:もうひとつは?

長三郎:パラレルワールドの吉原! 多分あんな感じではなかったと思うんですけれど、面白いです!

勘太郎や長三郎の同世代にも伝わる、分かりやすさと面白さ。

勘太郎:歌舞伎というと、どうしても古典とか、かたい感じだと思われるかもしれませんが、すごい笑えるところがあって面白いので、同世代の方にも見てほしいなと思います。

■中村屋に生まれたこと、これからやりたいこと

偉大な曾祖父、祖父をもち、人気と実力を兼ね備えた父と叔父をもつ。しかし歌舞伎の家に生まれ育ったことへの受け止め方はごく自然体だ。

長三郎:びっくりしてますし、お芝居をやっていると大変だなって思うこともあります。でも歌舞伎の子に生まれたから偉いってわけでもないし、偉くないってわけでもないし、そんなに気にしていないです。

勘太郎:責任は……感じます。でもあまり、そういうことは。

長三郎:気にしてないよね、ふたりとも!

勘太郎:意識していないです。

昨年12月、勘九郎・七之助兄弟が『爪王』を上演し好評を博した。勘太郎・長三郎が兄弟で共演したい作品はあるのだろうか。

長三郎:『爪王』なら、僕は吹雪(鷹の名前)をやりたい。

勘太郎:なんでですか?

長三郎:狐をボコボコにできるから。

勘太郎:ただ勝ちたいだけ!?(笑)

長三郎:そう!(笑) あと金(きん)!

勘太郎:吹雪は黄金になるんだよね。

長三郎:あとは『夏祭浪花鑑』とか。ダブルキャストで……大変すぎて無理か。 

無理かどうかは気にせずに、と促されると、長三郎は続けて演目を挙げた。勘太郎は、長三郎の答えをフォローしつつ、落ち着いて答える。

長三郎:じゃあ『夏祭』! 1回は団七をやりたいよね、ふたりとも。やりたくない?

勘太郎:やりたいですね。ふたりなら『弁天(青砥稿花紅彩画 )』とか? 弁天と南郷でダブルキャスト。

長三郎:やりたいです!

さらに「勘九郎さんも加えて3人でやるなら、たとえば3人での『連獅子』は」と提案されると、「やりたいです!」と声を弾ませる長三郎。

長三郎:3人なら三人吉三』も! あ、これはやっぱり無理か。

勘太郎:年齢差がね(笑)。

長三郎:大! 中! ミニ!(勘九郎! 勘太郎! 長三郎!)

勘太郎:そうなるね(笑)。

長三郎:そうなるね(笑)。

長三郎:3人ではないけれど僕はあれを1回してみたいんですよ。上に上がって、グルンてやって落ちる。

勘太郎:(『義経千本桜』の)『四の切』?

長三郎:やりたい。

勘太郎:体力がないとできないよ?

長三郎:できる。やればできる!

最後に、この先どんな歌舞伎俳優になりたいかを聞いた。

長三郎は「お兄ちゃまの子どもとかに憧れられたり、いろんな人に憧れるって言ってもらえる役者になりたいです!」と即答。勘太郎は「僕の子どもなんだ」と笑ってから、少し考え「『義経千本桜』をやれるような役者に」と答えた。『四の切』もやりたいです」と答えていた。

2月の歌舞伎座では、勘太郎、長三郎だけでなく、勘九郎、七之助や、中村鶴松も大役に挑み、勘三郎にゆかりの深い俳優が揃うひと月となる。『猿若祭二月大歌舞伎』は2月2日から26日まで。

取材・文・撮影=塚田史香

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フレデリックが、ファンクラブ限定ワンマンツアー『Home Party Tour 2024』と対バンツアー『UMIMOYASU 2024』を6月より開催することを発表した。

『Home Party Tour 2024』は6月8日(土)の仙台 MACANAから、『UMIMOYASU 2024』は6月9日(日)の仙台 RENSAからスタート。どちらも、札幌・仙台・金沢・広島・高松・福岡の6都市で開催される。

チケットは、ファンクラブ「フレハウス+」にて、会員を対象とした最速抽選先行が1月28日(日)23時59分まで受付中だ。

また、全国6都市9公演にわたるツアー『REDERHYTHM TOUR 2023-2024 " WELL 噛 ONE “』Zepp Sapporoファイナル後となる本日1月21日(日)23時から、同ツアー大阪公演のライブ映像とツアーのドキュメンタリーがYouTubeでプレミア公開されることも決まっている。

 

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堂本光一が作・構成・演出・主演を務める『Endless SHOCK』は、帝国劇場の舞台機構を駆使し、歌、ダンス、アクション、客席上空のフライングなどの演出によって表現されるオリジナルミュージカル。2024年公演は、現・帝国劇場の建て替えのための休館に伴うクロージング・ラインナップの一環として上演され、4月5月に東京・帝国劇場(本編・エターナル編同時上演)、7月8月に大阪・梅田芸術劇場(本編のみ)、9月に福岡・博多座(本編のみ)、11月に現・帝国劇場最後の公演(本編のみ)を行う。今回の公演で、代役なし単独主演記録は2000回を達成し、前人未到の2018回という記録(※現在は、森光子さん主演の『放浪記』が1961〜2009年、2017回という記録が最高記録)を更新する見込みだ。

2024年1月20日(土)、東京都内で製作発表会見があり、堂本光一佐藤勝利(Sexy Zone)、中山優馬上田竜也(KAT-TUN)、中村麗乃(乃木坂46)、綺咲愛里前田美波里島田歌穂が登壇。会見で堂本は「今年で『SHOCK』は幕を閉めようかなと思っています」などと話し、2024年公演を集大成と位置付けた。

最初に登壇者が一言ずつ挨拶をした。

■堂本光一(作・構成・演出・主演)

堂本光一

堂本光一

こんなにもたくさんの皆さんにお集まりいただき、ありがとうございました。 自分もいつにやるんだろうとちょっと覚えられないぐらい(笑)多くやらせていただくんですけど、2000年から始まって、2005年からは、自分で構成・演出をやらせていただくようになり、2024年また、やらせていただくとなりました。

皆さんご存じのように、帝国劇場も休館ということで、この作品は地方公演もありますけども、帝国劇場と共に歩んできたところがすごくあるんです。自分としてもですね、今年で『SHOCK』は、自分は、幕を閉めようかなという風に思っております。年齢でございます。……冗談です(笑)。そういった意味でも、今年はこうやってすごく豪華なキャストの皆さんにも集まっていただいて、盛大に最後、花火打ち上げるイメージでやらせていただこうかなという風に思っております。

■綺咲愛里(リカ役/大阪公演、福岡公演、11月東京公演)

綺咲愛里

綺咲愛里

本日はお集まりいただきましてありがとうございます。私事ではありますが、私自身2年ぶりにこの場にまた参加させていただくということで、とても 身の引き締まる思いでいっぱいでございます。昨年、客席からこの『Endless SHOCK』、そして『Eternal』を観させていただいて、改めて歴史あるこの作品に携わさせていただけたこと、本当に自分の人生の中で 光栄なことだなと思いましたし、そしてまた今年参加させていただけること、本当に心から嬉しく思っております。

長い公演にはなりますが、最後の日まで駆け抜けたいと思いますので、リカ役として全うできればいいなと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

■中村麗乃(リカ役/4・5月東京公演)

中村麗乃

中村麗乃

昨年に引き続き、リカ役をまたやらせていただけるということで、本当にすごく嬉しく思っています。初めましての方もたくさんいらっしゃるんですけれども、昨年、今年もご一緒させていただける方もいらっしゃって、もうほんとにたくさん皆様から今年も学ばせていただけたらなと思っております。この大切な節目でまたリカ役をできて本当に嬉しいです。今年も頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

■前田美波里(オーナー役/4・5月東京公演、福岡公演、11月東京公演)

前田美波里

前田美波里

今年はたくさんの色々なことがございました。まずは被災なさってる皆様、能登半島の皆様が1日も早く 普通の生活に戻れるよう、心からお祈り申し上げます。

さて、気がついてみましたら、私、この作品に2013年から参加させていただきました。もちろん出ていない年もございます。もう11年という年が経ちました。いや、正直、この作品にこれほど長く 携わらせていただいたことを心から感謝いたします。そしてまた、今年は2000回という素晴らしい回数、そして単独公演では光一さんが本当にすごい回数になるんですね。最後の日に。そこに携わって、また私自身が出させていただくことに大変光栄に役者として思っております。

この作品はたくさんの方に愛される素晴らしい作品です。終わってしまうのは非常に辛いですが、精いっぱい、今年も新しい方たちと……新しい方たちとの組み合わせですと必ずいいことが起こるんですね。新鮮な形で演じられるという。また今年も楽しく、そして最後まで精一杯やらせていただきます。

■島田歌穂(オーナー役/4・5月東京公演、大阪公演)

島田歌穂

島田歌穂

私は2022年からこの作品に参加させていただきまして、ほんとに、この『Endless SHOCK』の長い歴史の中では、新参者なんですが 、光一さん、美波里さん、そして温かいチームの皆様にたくさん力をいただきながら、2022年の博多座公演、そして去年の帝劇公演に務めさせていただいてまいりました。

今回、この『Endless SHOCK』にとって、本当に幾重にもとても大切な公演の日々となることと思います。そこに参加させていただけること、感謝でいっぱいです。これまでにも増して、今回またさらにさらに 1回1回、大切に噛みしめるような思いで、精一杯演じさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

■佐藤勝利(ライバル役/4・5月東京公演、福岡公演)

佐藤勝利

佐藤勝利

僕のエンタメの根源が『Endless SHOCK』です。 その思いの強さも乗せて、光一くんからもありました通り、最後の『Endless SHOCK』、一緒に併走できることを心から大変光栄に思います。 一生懸命務め上げて、最高のゴールを一緒に迎えれるよう努力していきたいと思います。よろしくお願いします。

■中山優馬(ライバル役/大阪公演)

中山優馬

中山優馬

またこの『SHOCK』に参加さしていただけること、大変光栄に思っております。 先ほど勝利も言ったように、僕も芸能を目指して歩み始めた時から、この作品はもうすでにこの世の中にあって、ずっと見せていただいて、それに参加できる日が来て、そして、今年最後になるということに、大変衝撃を受けておりますが、その分、身が引き締まる思いです。

本当に大変な作品ですので、覚悟を持って臨みたいと思います。 そして、僕は大阪出身なので、慣れ親しんだ大阪の地で、この『Endless SHOCK』に参加させていただけるというのを、本当にありがたく、嬉しく思っておりますので、全力で光一くんのもとで、励みたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

■上田竜也(ライバル役/11月東京公演)

上田竜也

上田竜也

皆さんおっしゃる通り、今年で『SHOCK』が閉幕するということで、20年前ぐらいですが、光一くんに「お前は『SHOCK』に出るな」と言われたときから、まさか最後の11月にやらせていただくことになるとは、夢にも思わずですね……でも映像を見たりしているとき、やっぱり『SHOCK』って1回がっつり関わらせてもらうと、音楽聞いただけでわーって、ワクワクするような、テンション上がるような感じになりました。

シメということで、これまで以上にライバル役を追求して、自分なりにしっかりとライバル役を作り上げて、観に来てくださるお客様の方に、素晴らしい公演だったなと思ってもらえるように、しっかり努めていきたいと思っております。

『Endless SHOCK』2024年4・5月帝劇ポスター

『Endless SHOCK』2024年4・5月帝劇ポスター

続いて質疑応答が行われた。その内容の一部を紹介する。

ーー「幕を閉める」というのは、今回でご自身が主演する『SHOCK』を終えられるという意味合いでしょうか。23年半続けてこられたことですので、すごく大きな決断だと思うんですが、決断の大きな理由といつ頃決断されたのかを教えてください。

堂本:自分の中ではロードマップといいますか、2、3年前からそういった考えはありました。他にやれる劇場がないというのも1つ理由としてはあって。やろうと思えば、全然できるんですけど、この作品は自分が26歳ぐらいのときにつくった作品で、年齢設定もそれぐらいなんですよね。で、今、自分45歳になって、ま、いいときかなと。帝国劇場と共に歩んできた作品でもあるので、一度休館になるというのであれば、そこで自分が出る『SHOCK』というのは、一度幕を閉めてもいいかなと。

ーーこの決断をお聞きになって、共演されてる皆さんの率直な思いを聞かせていただければ。

前田:とても残念ですね。2013年に初めてステージに立ったときに、この客席の興奮状態っていうのは、もしかしたら光一さんのファンが占めているからこんなに盛り上がるのか?と思いましたが、1年、2年と私も年齢を重ねて、この作品に出させていただいてるうちに、いや、全く、この作品はたくさんの方に愛されている、と。

こんな作品を光一さんが手放していいものなのか。あのとき、光一さんに言いましたよね?「若い人で、この作品やることないの?」って。そしたら「いや、今は考えていません」って。「帝劇で作った作品は帝劇で閉めるんです」って。いや、素晴らしいな、私がこの作品をやってたら絶対放さないな、なんて思ってはいましたけれども。

作品のファンとしてとても残念ですが、光一さんはもう演出家になられているので、いつかこれを超える素晴らしい作品を作って、また演じられることを祈っております。そのときはぜひ、私もおばあさん役で出してください。

佐藤:光一くんから、なんとなくはお話はしてはいただいていたんですけれども、でも、本当に衝撃を受けましたね。やっぱりずっとあるものだなと思っていましたし、ずっと階段落ちしてくださるかなって……。

堂本:ずっとするか!(笑)

佐藤:本当に僕がエンタメを学んだものですし。すごく根源にありますし、それを僕ら世代は生で観られたこと、そして僕としては一緒に作品に携わらせていただいてることは本当に光栄ですので、その思いを込めて、最後、僕も走りきりたいなと思ってます。

中山:本当に衝撃で、寂しく思います。でも、 参加させていただいたから分かることというか、本当に過酷なんですよね。で、 その光一くんのその姿を何十回と隣で見せてもらうときに、こんなにも過酷なものを、なぜこんな回数できるんだろうって、本当に何度も思いました。

『SHOCK』が終わってしまうということで、覚悟できていたわけではないです。今まで自分が進んでいく中で、毎年『SHOCK』っていうのはずっとあって、観せていただいてたものなので、寂しくもありますが……記念すべき回を迎えることは、本当に素晴らしいことだなと思います。自分も全力で頑張ります。

上田:直接本人からお聞きしたときに、「なんで」とは言いました。シンプルにお客さんやファンの方々の気持ちとして、俺はこの作品が好きなので。いろんな話を聞く上で、あ、そういうことなんだなと。本人が決めたことならば、そこに向かってしっかりと、2024年の最後の年を盛大に、もっと自分たちがクオリティを高めて、光一くんが完全燃焼して終えれるように、しっかり取り組んでいきたいなという気持ちに変わりましたね。

島田:私もなんとなくそのお話は伺ってはいたんですが、先ほど光一さんが、本当にここで仰った一言で、あ、本当に 終わってしまうんだなと。もう私は先ほどもお話しましたように、2022年からなので、まだ回数も少ない形での参加になりますが、毎回毎回本当に命を削るように公演を重ねていらっしゃる光一さんの姿に、もう感動と驚きとすごい力をいただいてました。

でも、始まりがあれば、いつか終わりが来るんだなと思いながらもね、いつまでも続けていただきたいという思いと、でもこれはいつまでも続けられるものではないなという思いの中で、ご一緒させていただいておりましたので、 とにかくご本人が決断されたことをしっかりと受け止めさせていただいて、私も1回1回も、光一さんの姿を目に焼き付けながら精一杯務めさせていただきたいと思っております。

綺咲:光一さんがここで言葉にされたことで、今すごく実感が湧いてきました。私は『SHOCK』のファン歴としては短いのですが、寂しい気持ちももちろんありまして。ですが、今は出演が決まったので、少しでもお力添えできるように、自分の役割を全うしたいなと思っていますし、始まりがあれば終わりがあるということで、悲しい気持ちになりすぎず、最後まで近くで学ばせていただける機会を本当に光栄だなとも思っていますので、最後まで楽しんで過ごしたいなと思っています。

中村:私は昨年からカンパニーの皆様の中に仲間入りさせていただいていたので、もう私は何も全然そんなこと言える立場ではないんですけれども、やっぱりそれを聞いたときは、作品のファンとして悲しいなという気持ちもすごく大きかったんですけれども、でもやっぱり今年最後の1年、たくさん公演数もあるので、皆様の心の中に刻まれるように、私も精一杯この作品に全うしたいという気持ちです。

ーー『Endless SHOCK』のどんな点が評価され、支持され、ここまで続いてきたと分析されますか。

島田:初めて拝見させていただいたときに、もちろんミュージカルですから、歌あり、ダンスあり、ストーリーも本当に 普遍的なすごく深いテーマが込められたお話で……それにプラス、殺陣もあり、フライングもあり、階段落ちもあり、マジックあり。エンターテインメントの全てがもうきゅっと詰め込まれたような、なんてすごい舞台なんだろうと、私はもう本当びっくりして大感動したんです。

最近やはりダブルキャストとかトリプルキャストという形態が多くなっている中でも、1人でずっと続けられてきた光一さん。私は光一さんがこの作品にかける思いというのが、やはりそれが全ての核になっているし、それがこの作品の魅力の根源なのではないかなと思います。

前田:この作品は、ショーという意味でも皆さんに満足できるようになっております。それも特に日本の良き太鼓や日舞も入りますし、日本の良さも出る作品だと思います。そして、心の絆と言うんでしょうか、コウイチが亡くなった後、私たちが生きていく中での人間と人間との葛藤みたいなものがきちっと描かれたので、たくさんのお客様に感動していただき、また足を運ばせてしまう。

人によっては この作品を見ないと1年が明けないと。昔は、2月でしたね? 舞台をやっていたのが2月、3月で、今は4月、5月に変わりましたが、皆さん、この作品を見ないと年が明けないというようなことを言われるぐらい、中毒っぽい作品なんです、いい意味で。

私は思うんですが、日本の誇るミュージカルを光一さんは作ったのではないかなと。ブロードウェイものロンドンもの、色々ございますが、日本で作ったミュージカルの1つの中で最高のミュージカルができたと私は思っております。 そこが魅力ではないでしょうか。

堂本:残念なことに、僕は1度も外から見たことがないんですね。この作品を。完全な客観的な目で見た感想っていうのは、僕からは言えないんですね。ご覧いただいて、取材していただいた皆さんの言葉を僕は聞きたいぐらいなんですが。

ステージに立っている自分から今言えることは、とにかく、ずっと命を燃やしてきたなというのはありますね。これは常々言っていることなんですけど、(自分は)大した技術があるわけでもない。素晴らしい役者さんっていうのは、本当に数多いる中で、じゃあ自分はどうなんだというと、大したことないなっていつも思ってしまうので、 だったらできることっていうのは、とにかく命を燃やしていこうと。 ステージで嘘をつくようなことをしないようにしようという思いでステージに立ってきた。それをお客様にどう受け取っていただけたのか、改めて聞きたい部分ではありますね。

ーーこれまでの帝劇の思い出と、休館を経てまた新しく誕生する帝劇に期待することをお聞かせください。

堂本:帝国劇場って、自分の人生の中で24年間、自分の人生の半分ですね、毎年、立たせていただいた場所で。だけど、行くと必ずワクワクドキドキする劇場なんですね。独特の雰囲気と言いますか、匂いもそうだし、独特じゃないですか? ですよね? あそこに行くと、ドキドキするんですよね。

もちろん『SHOCK』、『SHOCK』以外の作品もありますけど、常にあそこに行くと身も心もが引き締まる思いがする。あまりスピリチュアルなことを信用するタイプではないんですけど、演劇の神様が宿っているような場所なんですよね。だから自分としては、そこに24年間も、ずっと毎年やらせていただけたというのは、これはもう普通では考えられないことであって、こんなに幸せなことはないなという風に感じてます。新しい劇場の詳細は分からないんですけど……何を要望しようかな。あ、シャワーの水圧だけは守って欲しい(笑)。

ーー例えば後輩のどなたかに主演をお譲りするお考えはおありなんでしょうか?

堂本:自分の思いとしては、誰かに自分の役をやってもらいたいなという思いは強く、今後どうなるか分からないですけど、その思いだけはあります。

取材・文・撮影=五月女菜穂

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