手越祐也 LIVE TOUR 2024「絆 -KIZUNA-」Blu-ray/DVD発売決定、ジャケ写&圧巻の収録内容を公開

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『手越祐也 LIVE TOUR 2024 「絆 –KIZUNA-」』のBlu-ray&DVDが、2024年6月19日(水)に発売が決定。ジャケット写真と収録内容も公開された。

2024年1月にリリースした手越祐也2nd EP「絆 -KIZUNA-」を提げ行われた自身5度目のツアー『手越祐也 LIVE TOUR 2024 絆 -KIZUNA-』(2月1日のKT Zepp Yokohamaからスタートし5都市、10公演)。そのツアーファイナル、2月29日Zepp Hanedaのライブ模様を収めたBlu-ray&DVDとなる。

今回のツアーは、スーパーバンドの支えのもと、歌とダンスをメインにアーティストとしての自信に満ち溢れたステージに。また、ツアー中に本人を追いかけ続けたマネージャー撮影による激レア映像やバックステージ、オフショット映像も収録される。収録された楽曲は、最新EPである「絆 -KIZUNA-」の楽曲はもちろん、配信シングル曲や1stアルバム『NEW FRONTIER』や2ndアルバム『CHECKMATE』からの楽曲のほか、ソロ以降の楽曲以外であの名曲も今回初収録されているという。

特に注目は、照明・演出のみならず今回のライブ仕様の特別なアレンジと、手越祐也のファンへの想いが溢れたライブMCだ。こだわり抜いて作り出された、幸福感溢れる120分のライブ空間を1枚に収めた本作は要チェックだ。

同作は、6月19日(水)に発売、本日5月4日(土)本日より各取り扱いショップにて予約受付スタートとなっている。

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始動からわずか半年で3枚のシングルをリリースしてきた7人組スウィングロックバンドMUJINAが、2024年6月10日(月)に早くも初のフルアルバムとなる『Panorama』をリリースすることを発表した。

ビッグバンドサウンドを感じさせる一曲目のイントロから最後まで、得意のスウィングビートで縦横無尽に駆け巡り、鼓膜を楽しませ続けてくれる一枚に仕上がっている。バンドとして掲げ続けた「スウィングロック」の一つの答えを詰め込んだ全8曲となっているとのことなので、是非チェックしていただきたい。

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シンガーソングライター・カノエラナの最新曲「イロドリ」のMVがカノエラナ Official YouTubeチャンネルにて解禁された。

「イロドリ」は、5月22日(水)発売される5th Single「イロドリ」の表題曲。そして現在TOKYO MX、関西テレビ、BS11ほかにて放送中のTVアニメ『夜のクラゲは泳げない』のオープニング主題歌に起用されている。

(C)JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

(C)JELEE/「夜のクラゲは泳げない」製作委員会

MVにはカノエラナ本人に加え、モデルで俳優の横島ふうかが出演。『夜のクラゲは泳げない』やカノエラナの過去のMVを彷彿とさせるシーンが散りばめられている。

カノエラナ5th Single 「イロドリ」アーティスト盤

カノエラナ5th Single 「イロドリ」アーティスト盤

カノエラナ5th Single 「イロドリ」アニメ盤

カノエラナ5th Single 「イロドリ」アニメ盤

なお現在、5th Single「イロドリ」のリリースを記念して、『#カノエラナにイロドリを』キャンペーンを実施中だ。詳細はカノエラナオフィシャルホームページをチェックして欲しい。
 

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ゲスの極み乙女の約4年ぶりのフルアルバム『ディスコの卵』(5月22日配信)から、「シアラ」が5月8日に先行配信されることが発表となった。

メジャーデビュー10周年となるアニバーサリーイヤー最初のリリースとなる本楽曲は、川谷の真骨頂ともいえるビターかつシルキーなメロディが流麗なミドルチューンとのこと。同時に公開されたアーティスト写真は、先日公開されたアルバムジャケットと同様に、アートディレクター・とんだ林蘭によって集められた、クリエイティブチームが担当している。

また、全国ツアー『ナイトクラビング』に札幌公演の追加が発表され、日程は7月4日(木)で、札幌公演がツアー初日となる。

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アニソンデビュー20周年を迎え、昨年は写真集発売や47都道府県ツアーの開催など精力的に活動を続ける栗林みな実が、8月3日(土)にビルボードライブ横浜にて『栗林みな実マロンティックナイト 2024 』を開催することを発表した。本ライブ開催に伴い、栗林みな実からのコメントも到着している。

栗林みな実

栗林みな実

<栗林みな実コメント>
長年ファンの皆様からリクエストをいただき、私もいつか開催したいと思っていたアコースティックライブ。ついに実現できることになりました。昨年の47都道府県ツアーに続き、今年も新しいことにチャレンジする機会に恵まれ、とても嬉しいです。楽しみにしていてくださいね。

栗林みな実のキャリア初となるアコースティックバンド編成でのライブ。ラグジュアリーな空間で“アーティスト”栗林みな実の世界を存分に楽しみたい。

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5月3日(金・祝)、4日(土)に大阪松竹座にて上演されたOSK日本歌劇団OG公演『Eternal Glory』の初日オフィシャルレポートが到着した。


洋あおい

洋あおい

総勢53名のOSK OGが世代を超えて大集結し、生まれ故郷である大阪松竹座の開場100周年の掉尾を飾りました。第一部「Eternal Dream」は、洋あおい、桜花昇ぼる、高世麻央の歴代トップスターによる祝舞で幕を開けました。OSK日本歌劇団がかつてホームグラウンドとしていたあやめ池円型大劇場の公演主題歌からはじまり近鉄劇場時代、そして平成16年に66年ぶりに『春のおどり』を復活させ、今日まで続く大阪松竹座公演など、歴史を感じる懐かしの主題歌メドレーを披露しました。

桜花昇ぼる (c)松竹

桜花昇ぼる (c)松竹

続いて、過去の舞台映像とともに今回出演の叶わなかった歴代トップスター、大貴誠、那月峻、煌みちるの紹介がされ、初日は特別に59期生の大貴誠が客席から舞台にサプライズ登場。大貴は、共に歩んで きた上級生や下級生達のステージを見て、「まるでまぼろしを見ているかのようです。OSK存続のために立ち上がった私たちに今もこうして帰る場所があるということが本当に嬉しいです。皆様、これからもOSK日本歌劇団の応援をよろしくお願いいたします」とこの光景を目に焼き付けるように客席を見つめながらご挨拶しました。

「クマーナ」 (c)松竹

「クマーナ」 (c)松竹

まだまだ続く充実の第一部の最後は想い出の名場面を披露。今なお劇団で踊り継がれる「深川マンボ」やエネルギッシュなラテン群舞「クマーナ」など、想い出の名場面が甦る納得のラインナップに会場のボルテージも高まり、まさに夢のような時間となりました。

高世麻央 (c)松竹

高世麻央 (c)松竹

続く、第二部「Eternal Passion」は5名のトップスターがそれぞれセレクトした個性あふれるオリジナルステージ。高世麻央は生まれ故郷に再び帰ってこられた喜びと感謝の気持ちを「ブライト・デイ」にこめ、のびやかにしっとりと歌いあげました。センターステージから堂々と登場した桜花昇ぼるは優美で情熱的なダンスと熱いパフォーマンスで客席を魅了。続く洋あおいは音と空間を支配するようなパフォーマンスで現役さながらの舞台を披露し、客席は大盛り上がり。手拍子で一体感のある熱気に包まれたステー ジとなりました。

東雲あきら (c)松竹

東雲あきら (c)松竹

東雲あきらは想い出深い曲として「あなたを知るずっと前」と皆様に勇気を届けたいという思いから「This is My Life」をセレクトし魂のこもった歌唱を披露し、続く嵯峨みさ緒は真っ赤なドレスで登場し渋く力強い歌声で「愛の賛歌」と「Maybe this time」を歌い上げ客席からは熱い拍手が注がれました。

嵯峨みさ緒 (c)松竹

嵯峨みさ緒 (c)松竹

最後にはOSK解散も経験した41期生の吉津たかし(正しくは土に口の吉)より、「OSK日本歌劇団存続の会として、この大阪松竹座で66年ぶりの『春のおどり』を上演させていただいた時には天にも昇る思いでございました。千穐楽で『桜咲く国』が流れ、舞台一面に桜の花びらが舞い降り、床一面に雪のように積もりました。緞帳がおりた舞台裏で32名の劇団員は、これからもずっとこの松竹座でOSKの公演が続きますようにと、高校球児が甲子園の砂を持ち帰るように積もった桜の花びらを両手ですくいあげ各自持ち帰ったことが今でも忘れられません。どうかこれからもOSK日本歌劇団、そしてあちこちで頑張っている OGのみんなをよ ろしくお願い申し上げます」と熱い思いを語りました。最後にはお馴染みの「ビロードの夢」、「ビバ! OSK」、「虹色の彼方へ」を3曲メドレーで、そして昭和5年より歌い継がれている劇団のテーマ曲 「桜咲く国」を出演者全員で披露し、気迫あふれる圧巻のステージの幕を閉じました。

「レボリューションタイム」 (c)松竹

「レボリューションタイム」 (c)松竹

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本日、2024年5月4日(土)に結束バンドが出演した野外音楽フェス「JAPAN JAM 2024」にて、結束バンドが全国5都市でZEPPツアーを開催することが発表された。ツアータイトルは『結束バンドZEPP TOUR 2024 “We will”』に決定。さらに、開催場所、ツアー日程などのイベント概要も合わせて解禁されている。

『ぼっち・ざ・ろっく!』は、芳文社・『まんがタイムきららMAX』にて連載中の、はまじあきによる漫画作品のアニメ化。2022年秋にTVアニメが放送され人気を博し、音楽面では《結束バンド》のフルアルバム『結束バンド』が2023年のオリコン「作品別売上数部門 デジタルアルバムランキング」年間1位やBillboard JAPAN「年間ダウンロードアルバムチャート」1位を獲得するなど、楽曲、劇中バンドも人気を博した。

(C)はまじあき/芳文社・アニプレックス

(C)はまじあき/芳文社・アニプレックス

『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:/Re:Re:』の前編が6月7日(金)、後編が8月9日(金)に公開を控える中、《結束バンド》として音楽面でも活動するのはファンには嬉しいところ。チケット発売スケジュールなどは後日発表予定とのことなので楽しみに待ちたい。
 

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5月4日(土祝)、大阪・泉大津フェニックスにて『OTODAMA’24~音泉魂~』が開幕した。5日(日祝)の2日間に渡って、43組のアーティストが出演する。

今年は天候にも恵まれ、見事な快晴に。会場には、朝早くから多くの観客が詰めかけ、10:10の湯沸かしアクト・ワタナベシンゴ(THE BOYS&GIRLS)からライブがスタート。レイザーラモンRGの入浴宣言を経て、壱番風呂を務めるシャイトープへが登場。初日のトリを飾る、四星球まで「大浴場」「露天風呂」「源泉テント」の3ステージでライブが繰り広げられる。

フードエリアも充実で、会場の各所に牛乳石鹸の手洗いブースやフォトブースが登場。読売テレビ「シノビー」が高さ6mの巨大"ふわふわ"やボルダリングなどキッズエリアも家族連れで早くも賑わいを見せていた。ライブ写真は随時、『OTODAMA’24』公式SNSにて公開されるので要チェックだ。後日、SPICEでもライブレポートを掲載予定。

本日の入浴券(チケット)は、会場窓口とイープラスにて発売。明日・5日(日祝)の公演チケットもイープラスにて受付中。

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旗揚げから40年。ワハハ本舗が、40歳記念全体公演『シン・シンワハハ 40』を上演する。東京公演はシアターサンモールにて2024年9月28日(土)から10月6日(日)まで。その後、宮城、青森、兵庫、岡山、広島、高知、愛媛、熊本、福岡、長野、愛知、富山、新潟、大阪へを巡る。

メンバー30名以上が総出演する、笑いのレビューショーだ。バカバカしい笑いで観客を巻き込み、本気のエンターテインメントが一体感を作り上げる。旗揚げから40年。主宰・演出の喰 始(たべはじめ)、久本雅美梅垣義明大久保ノブオに意気込みを聞いた。

ーーワハハ本舗、40年おめでとうございます!

:前回の全体公演は『シン・ワハハ』というタイトルでやりました。今回は、さらに新しい『シン・シンワハハ 40』です。我々は小劇場ではじまり40年続き、1000人、2000人の大きな会場での公演が続いていました。東京公演ではあえてキャパが300人ぐらいの小劇場で10公演。初心に戻り近い距離でお客さんに楽しんでいただけたら。その後の全国公演は、ホール・会場に向かいます。

ーー構成や演出などのイメージをお聞かせください。

:すでに結構アイデアがあるんです。

久本・梅垣・大久保:聞いてない!(笑)

:40周年ということで、これまでのベスト盤を想像される方もいるかもしれませんが、新ネタです。新しい作品でないと気が済まないんです。

久本:“シン”・シンワハハですもんね。過去は振り返らない。これからも、まだまだいきますよ、という意味ですね。

:そして今までの全体公演と少し違い、短めのやつをとんとんとんとやっていこうと。その中には、たとえば名作映画のパロディ。昔、久本と大久保が小津安二郎の『東京物語』を京劇で表現したでしょう?  あのくらいの長さのもあっていいかもしれない。それから梅ちゃん。梅垣は前回で一応引退したんです。

喰 始

喰 始

梅垣:引退した、と自分で言ったことはありません。(喰のアイデアで)強制終了な感じでした。

:その引退したはずの梅ちゃんがここにいます(笑)。なので新生梅ちゃんとして出るとかね。梅ちゃんと言えば鼻から豆を飛ばす「ろくでなし」ですが、あのネタは実は全体公演ではやってないんです。集大成的な形で豆を飛ばしてもらおうかな、と考えています。

久本:ちょっと待って。全然新しくないじゃん!(笑)

梅垣:もう30年やってますよ?

:でも新しいんです。お客さんが豆を飛ばします。

全員:えっ!

:果たしてそれをどうやるか。それは当日のお楽しみです。東京公演なら1公演300以上、ツアーは1000以上の豆が降るんじゃないでしょうか。「♪まめ、まめ、ふれふれ、もっとふれ~」なんて歌があうかもしれません。

(うなずく梅垣)

久本:今うなずいていますけれどね、梅垣は毎回喰さんに全部考えてもらうんです。私たちは、いつも自分でそれぞれにアイデアを出すけれど、梅垣は今までに1個も自分で考えたことがないんだよね。

梅垣:(笑)。

:考えてないわけではなく、考えてきたものを僕がボツにしているんですよね。

久本:40年ワハハにいて一回も採用されていないってどういうこと? それなのに、人に出してもらったアイデアを一回は否定するでしょ? 文句言っちゃだめじゃない?

ーー鼻から豆を飛ばすアイデアは……?

:はい、私です。女装してシャンソンを歌いながら。その時も「喰さん、それで笑いがとれたら苦労しませんよ」と言われましたね。

久本:それでいてお客さんが笑うと、さも自分が考えたかのような顔をするでしょ!?

久本雅美

久本雅美

大久保:ははは!

梅垣:30年前、はじめて豆を飛ばした時の映像が残っているんです。お客さんにものすごくウケていて。本当にうれしそうな顔をしていましたね、僕(一同笑)。

■小劇場からはじまって

ーー今回、東京公演は収容人数300人の小劇場で9日間11公演を行います。

:300足らずのキャパで11回だと3000人。少ないですねえ。

(久本、梅垣・大久保、うなずく)

:会場をおさえた時期がコロナ禍だったんです。ワハハのやりたいことをやらせていただける会場、というのも限られていて。

ーーワハハ本舗の東京公演といえば、1000人2000人の大ホールで数日間というイメージがあります。

久本:本当はもっとやりたかったですよね。とはいえ、うちはもともと”小劇場”のグループ。40年の節目に小劇場に戻るのも新鮮ですし、お客さんには距離の近さを楽しんでいただけるんじゃないでしょうか。私たちもそこは楽しみです。

:下北沢の駅前劇場とかでもやりましたね。ぎゅうぎゅうにいれて150人ぐらいのところに300人詰め込んで。

久本:酸欠で倒れそうになったりもして(笑)。

:床が抜けたら大変なことになるから、もうやめてくださいと劇場から言われました。

(左から)大久保ノブオ、喰 始、久本雅美、梅垣義明

(左から)大久保ノブオ、喰 始、久本雅美、梅垣義明

ーー小劇場からはじまり大ホールへ。その勢いは何によるものだと思われますか?

:この間、ダウ90000の公演を本多劇場でみたんです。10日間くらいの公演が連日満員。彼らと同世代のお客さんたちは、ネット配信で彼らを見つけて「俺が見つけた」「俺たちの劇団」「私達の劇団だ」と応援している雰囲気がある。これは昔の人気劇団と似ているなと思いました。ワハハがはじまった頃は、インターネットも何もなかったけれど、やはり僕らと同世代のお客さんが口コミで「面白いよ」と広めてくれて、追いかけてきてくれた。時代が変わり情報の伝達方法は変わっても、「俺たちの」と応援するエネルギーの伝わり方は同じなんだなと。ただしワハハの場合、あの頃20代だったお客さんが、僕らと同じように年をとってきています(笑)。

梅垣:こうやって続いているのもすごいことですよね。当時たくさんの劇団があり、打ち上げ花火のように消えてしまった劇団、コロナ禍で解散してしまった劇団などがある中で、僕らは40年間やらせてもらっている。みんな60を過ぎて、おばあさんとおじいさんになって、ここが痛いとかあの病院にいったとかそんな話ばかりしながらも、やっぱり続いているのは幸せだと思う。

久本:まさにこの稽古場から始まって、奇跡だよね。みんなおじいさんおばあさんになって、私なんかおばあさんからおじいさんなりかけてきて(笑)。40年続いたことが意外、とは思わないんです。「60過ぎてもお尻出すぐらいくだらないこと、やっていようね」ってみんなで言っていましたから。でも本当にそうなれるとはね。

ーーターニングポイントとなる舞台や出来事はありますか?

久本:テレビの力も大きかったです。当時、新しい芸人やミュージシャンを発掘して紹介する『冗談画報』という深夜番組がありました。例えば爆笑問題とかもそう。その番組でうちも取り上げていただいたんです。ある時、新宿タイニイアリスの楽屋で公演前にストレッチをしていたら、窓の外に長蛇の列が見えました。バーゲンでもやってるんだと思ったら、「全部ワハハのお客さんです!」って言われて。100人でいっぱいになる小劇場に、テレビで興味をもってくれた方々がつめかけてくれた。昼夜公演の後、急遽、深夜公演までやりました。来てくれた人をひとりも帰すな! って私たちも必死でしたし、お客さんも誰も帰らなかった。お客さんのエネルギー、喰さんのアイデア、私達の想いが重なって、そこからお客さんが増えた感覚がありました。

:「オカルト二人羽織」で仕事が一気に増えましたね。

久本:当時ワハハにいた吹越(満)くんが羽織の後ろに入ってくれて。この稽古場のそこの鏡の前で、ああでもないこうでもないと試行錯誤しました。喰さんに見せたとき、思った以上に面白くなったといってもらえた時はうれしかったですね。そしてお客さんにも大ウケで。

:それまで久本は、かわいい役が多かったんです。ワハハの原田知世で売ろうと思っていたから、下ネタはやらせたくなかった。でも「オカルト二人羽織」からは、バンバン下ネタをやってほしいと。

大久保:そして今では……。

久本:ワハハの下ネタを全部背負っています!

梅垣:でもさ、その下ネタが下品じゃないんだよね。久本がケツを出しても下品にならないし、生々しくない。下ネタにも品格がある。

久本:そんなこと言われたら……今年もやっちゃおうかな!(笑)

原田知世さんに会うたび「すみません、いつも」と頭を下げているという久本(右から2番目)

原田知世さんに会うたび「すみません、いつも」と頭を下げているという久本(右から2番目)

■既成概念を打ち破りまくり

久本:大久保は、10年くらいたったところでワハハに入ったんだよね。

大久保:はい、ポカスカジャンが今年28周年です。

:ワハハでは昔から音楽パロディみたいなことをいろいろやっていましたが、みんな本業で音楽をやっていたわけではなかった。そこへ元々はロックミュージシャンだったポカスカジャンが入ってきてくれた。僕が「こんなことをしたい」と言うと、「そしたらこうなりますね」と音楽で形にしてくれる。大きいです。

ーーワハハに入られたきっかけは?

大久保:たまたま観にいったんです。久本さんはもうテレビの人気者で、ワハハは知らないけれどマチャミが出ているならって。それまでずっとロックをやっていて“渋谷のカミソリ”とか呼ばれたりして。ロックこそが既成概念を打ち破るエネルギーだと思っていたのに、ワハハは既成概念を破りまくりだったんです。久本さんと柴田さんが裸タイツで出てきて梅垣さんが水撒いて精子と卵子のダンスがはじまって、こんな世界があったのかと。見終わった後、冗談じゃなく「俺、今日でバンドやめるわ。みんなごめんな」って。「マジか!大久保!」って(笑)。

久本:渋谷のカミソリが、ワハハの太鼓持ちに。

大久保:そうです。ドンドコドンドコね(笑)。

ロッカーだった頃は「オレンジ色のドレッドヘアが腰まであった」という大久保(左)

ロッカーだった頃は「オレンジ色のドレッドヘアが腰まであった」という大久保(左)

ーーロックからお笑いへ、スムーズに切り替えられましたか?

大久保:それがですね(笑)。

:梅垣のライブでデビューさせることになって、梅ちゃんが「新しくこういう連中が入ってきたんで! 大きな拍手でお願いします!」って盛り上げて、お客さんが総立ちで迎えてくれたところに、「何で俺らみたいな無名な人間に、そんなに拍手するわけ?」っていったんだよね。

久本:ロックが抜けていなかったんだね。

大久保:ロックな感じの、ちょっと生意気な感じでやってみようぜって。言った瞬間お客さんがサーっとみんな座りましたよね。そして喰さんが舞台袖に飛んできて「大久保しねー!」って(笑)。

梅垣:そんなダメ出しなかなかないよ? 衣裳を変えて舞台に戻ったら客席はすごい静まり返っていました(笑)。

ーー梅垣さんの転機は、豆とシャンソンと……。

梅垣:そんな「部屋とワイシャツと私」みたいな。

久本:良い方に捉えすぎだよ(笑)。

梅垣:よく覚えてるのは、喰さんのアイデアで、桟敷席で、少し料理も出して1万円のライブをやった時のことです。価格設定に気持ちで負けちゃったのもあり、初日は大失敗でした。

:俺は大スターだ! みたいな気持ちでないといけなかったんだよね。美輪明宏さんが好きなら、美輪明宏さんのような気持ちになってやれと。

梅垣:その言葉を聞いて2日目。美輪明宏さんが見に来てくださっていて、お客さんもびっくりしている。立ち方と気持ちを変えてやってみたら、同じことをしていてもお客さんの反応がまるで違ったんです。よく覚えているライブです。

梅垣義明

梅垣義明

ーーちなみに喰さんは、テレビの放送作家としてキャリアを積まれた後にワハハ本舗を立ち上げました。あまり大きな失敗をなさらない方なのでしょうか。

:してますしてます。

久本:大失敗していますよ。

梅垣・大久保:(笑)。

久本:旗揚げから4年目くらいの頃、3本立ての公演のうち1本がね。

:台本が間に合わなかったんです。「この公演は、3本立てのうちの1本しか僕は書きません」と言ったんです。なぜなら僕が本を書いている限り、台本が良くてお客さんにウケた時の手柄は役者本人のもの。ウケなかった時には、「本がよくなかったから」と逃げ場所にしてしまう。自分で書く経験は、すべてが自分の財産になるからって。一人ひとりが引き出しを増やして成長していってほしいと思っているんです。

久本:……で、喰さんの書く1本を待ちながら、自分たちで書いた2本だけを稽古するうちに本番当日になってしまって。1時間押しで開演したけれど、過去にテレビ用に書いたコントをその場で喰さんが書きなおして、私たちはそれを渡されて舞台袖で覚えてすぐお客さんの前に出る、みたいな……地獄でした(苦笑)。

(梅垣、目を閉じてうなずく)

久本:カーテンコールでは喰さんと役者が喧嘩だし、お客さんもブーイングでアンケートも散々で。その夜、皆で10円玉を握って公衆電話からお客さん一人ひとりに「申し訳ありませんでした。また来られたらご招待させていただきます」って電話をしたんです。

(梅垣、目頭をおさえ感慨深げにうなずく)

ーー2日目からはどうなったのでしょうか?

:作・演出家として大失敗をしたけれど、僕はプロデューサーとしての仕事もしないといけません。このまま休演にしたら大赤字で解散の危機です。結局、書けなかった1本の代わりに、過去に評判が良かったものをお見せすることにしました。お客さんには事前に説明をして「それなら見たくない」という方にはお金返します、と。

久本:「役者にも作家性が必要。今回僕は書きません」と言われたときは、「なんでよ~、書いてよ~」と思いました。でも、あの一件以来誰も「書いて」と言わなくなりました(笑)。

:今でも、全体公演は構成・演出なんです(苦笑)。

■50周年もあるんですか

ーーそのような危機を乗り越えて続いてきたんですね。

大久保:28年お世話になって思うのは、ワハハには「お客さんのためにやる」という、強くぶれない姿勢が一個ある。だから続いてるんじゃないかな、といつも感じていて。

大久保ノブオ

大久保ノブオ

久本:以前、客席におひとりでいらしてくださったおばあちゃんがいたんです。83歳で、ワハハはもう4、5回見てるって。うれしくて「どこが好きなんですか」と聞いてみたら、「時代とずれてるところ」って。

(一同、爆笑)

久本:ある意味当たってると思っちゃった。時代関係ない。もちろん今の流行りを入れたりもするけれど、迎合してません。そして根本的なところはぶれない。全部お客さんに楽しんでいただくためなんですよね。

ーー今年の全体公演も楽しみにしています。

大久保:僕はワハハ本舗を見て人生が変わった人間です。皆さんも、見たらきっと今までにない体験によって、今までと違う感情が生まれると思います。ぜひ生で見に来てください。

久本:私も40年経って、40年を支えていただいたお客様と、それからまたこれから頑張ろうとする私達のエネルギー。これがまた新しい出発になるならいいなと思ってます。不屈の魂で笑いをしっかりお届けしたいです。熟年のお笑いを楽しみに、ぜひ遊びにきてください。

梅垣:僕ら全員息をきらして踊って、一公演終わるころにはハアハア言っている熟年です。しんどいです。でもワハハの公演はお客さんも参加型。お客さんにもたくさん笑っていただいて、終わる頃には、いい意味で「はー、つかれた」と笑顔で帰っていただけたらうれしいです。

:全体公演には「おやじバンド」と呼ばれる、役者以外の人がやる素人バンドが登場します。今年はそれを「おやじ合唱団」にしたいと思っています。ここはお客様参加型。事前に“おやじ”を募集して、おやじ、またはおやじの見た目、服装の方ならどなたでも参加いただけます。果たして何人のお客さんが舞台に上がってくれるか。それを楽しみにしています。

久本:うちのお客さんはノリがいいですからね。「40年のいい思い出だ」って結構参加してくれるんじゃないですか?

梅垣:ところで喰さん、50周年もあるんですかね?

:まあ、僕が生きてれば(笑)。とはいえ僕は、ワハハ本舗は劇団じゃなくて集団だと思っています。クレイジーキャッツがそうだったのですが、「解散はやめよう。誰かひとりでも生きていて活動をしている限り、クレイジーキャッツは続いている」と。ワハハもそんな風に続いてくれたらうれしいですね。

久本:でも喰さんが生きてないと、梅垣は何にもできないよ?

大久保:大変だ、梅垣さんが丸腰になっちゃう。

梅垣:なんだよそれ!

一同:(笑)。

(左から)大久保ノブオ、喰 始、久本雅美、梅垣義明

(左から)大久保ノブオ、喰 始、久本雅美、梅垣義明

ワハハ本舗40歳記念全体公演『シン・シンワハハ 40』は、 2024年9月28日の東京公演を皮切りに全国15ヶ所26公演開催。

 

取材・文=塚田史香    撮影=岡崎雄昌

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GW恒例、こどもからおとなまで誰もが楽しめるパフォーマンス・アートのフェスティバル、TACT(Theater Arts for Children and Teens)が、2024年5月3日(金・祝)、東京芸術劇場ほか池袋駅周辺各所でスタートした。このイヴェントは5月6日(月・祝)まで開催される。

【TACTダンス】「TYM Traveling your memory」 撮影:藤井光永

【TACTダンス】「TYM Traveling your memory」 撮影:藤井光永

【影絵と音楽】川村亘平斎の影絵と音楽『オロチカラ~なまぐさ天狗は龍を追う』 撮影:藤井光永

【影絵と音楽】川村亘平斎の影絵と音楽『オロチカラ~なまぐさ天狗は龍を追う』 撮影:藤井光永

2024年のTACTは、コスチューム・アーティスト、ひびのこづえが手掛けるカラフルでポップな衣装から生まれる「TACTダンス」、干支の生き物をテーマにした「影絵と音楽」、劇場が粋な寄席空間になる「TACT寄席」、プロの演奏を間近で楽しめる「コンサート・フォー・ワン・ファミリー」、池袋の街が音楽に包まれる「街角LIVE!」の5つのプログラムが繰り広げられる。

開幕に際して、「TACTダンス」の4作品の衣装を手掛ける ひびのこづえ と、「影絵と音楽」の川村亘平斎から次のコメントが届いた。

ひびのこづえ

このプロジェクトは、最初にテーマと衣装を作り、それを音楽家とパフォーマーに手渡し、それぞれのアイデアで作品を作っているので、発想は大きく膨らみ、ユニークなそれぞれの作品が4本出来ました。『TYM Traveling your memory』は昨年のTACT初演からメンバーが変わった事で新しいアイデアが生まれ、時空を超えた旅を魅せます。『アリとキリギリスと』は、童話をモチーフに、アニメーションダンスの2人とポールダンサーとの異色のコラボ。『Rinne』は大きな魚の登場から皆さんを海の世界へ誘います。『二人のアリス』はアイナ・ジ・エンドとアオイヤマダのリアルなアリスを踊り歌い語ります。そして観客もそれぞれの登場人物になってご覧下さい。

【TACTダンス】「TYM Traveling your memory」 撮影:藤井光永

【TACTダンス】「TYM Traveling your memory」 撮影:藤井光永

【TACTダンス】「TYM Traveling your memory」 撮影:藤井光永

【TACTダンス】「TYM Traveling your memory」 撮影:藤井光永

【TACTダンス】「二人のアリス」 撮影:藤井光永

【TACTダンス】「二人のアリス」 撮影:藤井光永

【TACTダンス】「二人のアリス」 撮影:藤井光永

【TACTダンス】「二人のアリス」 撮影:藤井光永

【TACTダンス】「二人のアリス」 撮影:藤井光永

【TACTダンス】「二人のアリス」 撮影:藤井光永

【ひびのこづえ】(衣装)
静岡県生まれ 東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。コスチューム・アーティストとして広告、演劇、ダンス、バレエ、映画、テレビなどその発表の場は、多岐にわたる。紀伊國屋演劇賞個人賞受賞ほか展覧会多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」のセット衣装を担当中。歌舞伎「野田版 桜の森の満開の下」、野田秀樹作・演出の「兎、波を走る」、森山開次ダンス「星の王子さま」KAATなど衣装担当。ダンスパフォーマンス「WONDER WATER」、「FLY、FLY、FLY」、「Rinne」、「Piece to Peace」「MAMMOTH」、「ROOT:根」、「UP AND DOWN」「TYM」を展開中。奥能登国際芸術祭参加。珠洲応援ダンスプロジェクト発足。

川村亘平斎

僕はインドネシア・バリ島の伝統的な影絵をやっています。現地の影絵は通常、お祭りで上演され、そこにはおじいちゃん、おばあちゃんから小さい子どもまでいろんな世代の人たちが集まって、一緒に見て、面白いことをやったらゲラゲラ笑ったり、「そこ危ないよ!」とか声をかけてリアクションして、影絵を楽しんでいます。今回はせっかくなので、劇場の客席で声を出すとか、普段はできないと思うので、みんなで声を出してリアクションしながら、一緒に楽しんでいただけるとうれしいです。

【影絵と音楽】川村亘平斎の影絵と音楽『オロチカラ~なまぐさ天狗は龍を追う』 撮影:藤井光永

【影絵と音楽】川村亘平斎の影絵と音楽『オロチカラ~なまぐさ天狗は龍を追う』 撮影:藤井光永

【影絵と音楽】川村亘平斎の影絵と音楽『オロチカラ~なまぐさ天狗は龍を追う』 撮影:藤井光永

【影絵と音楽】川村亘平斎の影絵と音楽『オロチカラ~なまぐさ天狗は龍を追う』 撮影:藤井光永

 

【影絵・音楽】川村亘平斎(出演)
インドネシア・バリ島の伝統影絵【ワヤン・クリット】を現代的な文脈で捉え直し、新たな芸能のカタチを模索し続ける影絵師。世界各地でフィールドワークやワークショップを行い、土地の記憶を手がかりに影絵と音楽の作品を制作・発表している。その他、切り絵イラストや壁画、映像制作、映画・CM等への楽曲提供など幅広く活動している。ガムランを使った音楽ユニット【滞空時間】主宰。平成28年度第27回五島記念文化賞美術新人賞受賞。近年の主な作品として、北海道庁主催『北の絵コンテ大賞』受賞(2021)テレビ東京「東京交差点」出演(2022)影絵芝居「福田うみやまこばなし」(瀬戸内国際芸術祭 / 2022)ストラヴィンスキー「兵士の物語」(演出・出演 / 東京藝術大学 /2022)「空飛ぶウサギとサンゴの樹」(東京芸術劇場ほか/2023)「御崎馬の夢」(宮崎県都井岬 / 2023)「巨人・弥五郎を呼ぶの巻」(鹿児島県曽於市/2024)他多数。

無料で参加できるイベントも含め、こどもからおとなまで楽しめるアート・イベントが目白押しのTACT。ゴールデンウィークは池袋の芸劇でバラエティに富んだ公演に触れつつ、思い出作りに勤しむのもまた楽しからず哉である。

【TACTダンス】「TYM Traveling your memory」 撮影:藤井光永

【TACTダンス】「TYM Traveling your memory」 撮影:藤井光永

【TACTダンス】「TYM Traveling your memory」 撮影:藤井光永

【TACTダンス】「TYM Traveling your memory」 撮影:藤井光永

【TACTダンス】「二人のアリス」 撮影:藤井光永

【TACTダンス】「二人のアリス」 撮影:藤井光永

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