KREVA主催の“音楽の祭り”『908 FESTIVAL 2023』9月14日(木)に日本武道館で開催決定

NO IMAGE

KREVA主催の“音楽の祭り”『908 FESTIVAL 2023』の開催が9月14日(木)に日本武道館で開催されることが発表となった。

『908 FESTIVAL』は2012年より恒例となっているKREVA主催の“音楽の祭り”。2020年は無観客でのONLINE、2021年は爆発的な感染拡大で新規感染者数が過去最高になり、苦渋の決断で開催発表前に延期した『第10回記念908FES』を2022年2月に『908 FESTIVAL 2021+1』と題し、ツーマンライブ3連発+αと新しいカタチでの有観客ライブを開催。2022年9月には声出しNG等の規制はあったものの通常スタイルで行われ大盛況に終わったのは記憶に新しい。

待望の「有歓声」で開催される『908 FESTIVAL 2023』には、どんな個性豊かなアーティストが出演するのか。今回はどんな “音楽の贈り物”を届けてくれるのか。期待は膨らむばかり。出演アーティストは後日発表される。

ダンスへの取り組みを盛り上げたいという青森市の思いを受け、国内有数の伝統と規模を誇る青森の夏祭り”ねぶた”とKREVAの刺激的な邂逅が実現し、数種類ある“ねぶた”のお囃子のひとつである“進行”を大胆にサンプリングしたデジタルシングル「ラッセーラ」、7月19日には渋谷の屋上庭園で開催されたオンラインライブ『Technics presents "Connect" Online Live at SHIBUYA』LIVE Blu-ray & DVDの発売、HIP HOPグループOZROSAURUSとの客演など、何かと話題の多いKREVA。

『908 FESTIVAL 2023』の翌日、9月15日(金) には、同じく日本武道館にてツアー『KREVA CONCERT TOUR 2023「NO REASON」』の追加公演を行う。

 

source:New feed

andropが13th album『gravity』を8月23日にリリースすることが決定した。

今作は、2023年第1弾シングルとしてリリースした「Happy Birthday, New You」、JR西日本 新幹線の旅「旅はのぞみだ」CMソングとしても起用されている「Arata」を含む全7曲入りの作品。

『gravity』

『gravity』

また、SPACE SHOWER STORE限定販売となるパッケージは、昨年9月に日比谷野外大音楽堂にて開催された『androp one-man live 2022 at Hibiya Open-Air Concert Hall』の模様を全編収録したDVD付き。パッケージは本日・7月11日(火)よりSPACE SHOWER STOREにて予約が開始となる。

さらに、8月27日から始まるワンマンツアータイトルが『androp one-man live tour 2023 “fab gravity”』に決定した。チケットはイープラス他にて販売中。

source:New feed

NORIKIYOが、客演にD.Oを迎えた新曲「Their Stories Continue feat. D.O」を明日・7月12日(水)にリリースする。

「Their Stories Continue feat. D.O」は、NORIKIYOの裁判中に制作された楽曲で、サウンド・プロデュースを手掛けたのは近年D.Oの楽曲の録音と整音を担当し、NORIKIYOの1st Album『EXIT』に収録されている「2 FACE feat. BES」を生んだプロデューサーであるI-DeA。

また、本楽曲のミュージック・ビデオが、明日・7月12日(水)19時に鎖GROUPのYouTubeチャンネルでプレミア公開される。ミュージック・ビデオは数多くのMVを手掛けるTaiga Minamiが担当。監督、そしてNORIKIYOとD.Oの拘りが詰まった映像作品となっているとのこと。

 

source:New feed

8月25日(金)公開の映画『春に散る』から、AIによる主題歌「Life Goes On」とのコラボレーション・ミュージックトレーラーが解禁された。

『春に散る』は、朝日新聞で連載された沢木耕太郎氏の同名小説(朝日新聞出版)を映画化するもの。『糸』『ラーゲリより愛を込めて』などの瀬々敬久監督による最新作だ。不公平な判定で負けアメリカへ渡り、40年ぶりに帰国した元ボクサーの広岡仁一。広岡と偶然飲み屋で出会い、同じく不公平な判定で負けて心が折れていたボクサーの黒木翔吾。翔吾は、仁一に人生初ダウンを奪われたことをきっかけに、彼にボクシングを教えて欲しいと懇願。やがて二人は世界チャンピオンを共に⽬指し、“命を懸けた”戦いの舞台へと挑んでいく。本作では、仁一を佐藤浩市、翔吾を横浜流星が演じ、W主演を果たしている。

また、仁一がかつて所属していた真拳ジムの現会長・真田令子役で山口智子、翔吾の恋人で仁一の姪・広岡佳菜子役で橋本環奈、仁一と世界チャンピオンをともに目指したかつてのボクシング仲間で刑務所から出所したばかりの藤原次郎役で哀川翔、仁一と翔吾の挑戦を支える佐瀬健三役で片岡鶴太郎、東洋太平洋チャンピオンとして翔吾の対戦相手となる大塚俊役で坂東龍汰、そして、仁一と翔吾の前に立ちはだかる天才ボクサー・中西利男役で窪田正孝が出演している。

 
 

解禁されたトレーラーは、AIが映画の主題歌として書き下ろした新曲「Life Goes On」とのコラボレーションによるもの。「Life Goes On」をバックに、仁一(佐藤浩市)と翔吾(横浜流星)を中心とした物語が切り取られている。橋本環奈、坂東龍汰、哀川翔ら二人をとりまく人々とのドラマから、横浜演じる翔吾と窪田演じる中西がリングで対峙するまで、初公開シーンも含む様々な場面が収められている。

AI

AI

なお、AIは「Life Goes On」も収録したニューアルバム『RESPECT ALL』を8月23日(水)にリリース。2023年10月から2024年3月にかけて、日本全国約30公演のツアー『AI “RESPECT ALL” TOUR』を開催する。

『春に散る』は8月25日(金)全国公開。

 

 

 

source:New feed

TOTOの4年ぶりとなる来日ツアーが福岡からスタートし、その公式レポートが到着した。


 今年2023年は、アメリカの伝説的ロックバンド、TOTOのデビュー45周年。そんなビッグ・メモリアル・イヤーに、新たなラインナップで再始動した "新生TOTO" の4年ぶりのジャパン・ツアーが7月10日(月)の福岡公演を皮切りにスタートした。 

実に4年ぶりとなる待望の来日公演。メンバーのウォーレン・ハム(sax,etc)が健康上の理由により今回の来日公演には不参加となることが公演直前にアナウンスされ、残念な思いに駆られたものの、6人によるステージがファンの期待を裏切ることはないだろう、という不思議な確信を抱きながら会場に到着。 

開演予定時刻を5分ほど過ぎた頃、客席が暗転してステージ左右から6人の勇姿が目に入る。ステージ中央に立ったスティーヴ・ルカサーの「What’s Up,フクオカ~!」の第一声からオープニングは「ORPHAN」(アルバム:TOTO XIV~聖剣の絆)。 

まずは新生TOTOのラインナップである、ドミニク“エグゼヴィア”タプリン(key)、スティーヴ・マッジオラ(key)、ジョン・ピアース(b)、ロバート“スパット”シーライト(dr)の4人を食い入るように凝視しながら、出音を確認。 

オリジナル・メンバーがスティーヴ・ルカサーひとりになった新生TOTOを見聴きする目と耳は、往年のファンなら自然と厳しくなるもの。そんな少々意地悪な不安も、1コーラスが終わる頃にはどこかに吹き飛んでしまい、現メンバーの演奏とハーモニーの素晴らしさ=“TOTOらしさ”は、揺るぎないものであることを早々と痛感!もちろん、1986年からメンバーに加わったジョセフ・ウィリアムス(vo)のハイトーン・ボーカルが聴ける喜びも! 

「AFRAID OF LOVE」(アルバム:TOTO IV~聖なる剣)、それに続いて早くも登場したキラー・チューン「HOLD THE LINE」(アルバム:TOTO/宇宙の騎士)でわたしはもちろん、会場全体が彼らのライブ・マジックの虜に。 

ハード・ロックな「FALLING IN BETWEEN」(アルバム:同タイトル)を挟んでスティーヴ・ルカサーが「全ての美しい日本女性に」とひと言添えて曲は「I’LL BE OVER YOU」(アルバム:Fahrenheit)へ。個人的にTOTO全楽曲の中で一番好きな楽曲で、スティーヴの甘い歌声とエモーショナルなギター・ソロをまたライブで聴くことが出来て大満足。 

その後も大胆なリアレンジが施された「GEORGY PORGY」(アルバム:TOTO/宇宙の騎士)、「PAMERA」(アルバム:The Seventh One ~第七の剣~)などのヒット曲に交えて、「WHITE SISTER」(アルバム:Hydra)、「KINGDOM OF DESIRE」(アルバム:キングダム・オブ・デザイア ~欲望の王国~)などのハードな楽曲で更なる演奏力の高さを思い知らせてくれる懐の深さは、各々が百戦錬磨のメンバーだからこそ成せる業。 

新メンバーの面々はこれまでに様々なグループへの参加でその腕前を発揮してきた強者揃い。ジョン・ピアースはヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの2代目ベーシストだったり!ドミニク・タプリンとロバート・シーライトの2人はゴースト・ノートというジャズ・ファンク・バンドのメンバー、スティーヴ・マッジオラは自身がリード・ボーカルを務めるバンドのリーダーでありながら、スティーヴ・ルカサーの最新ソロ・アルバムにも参加している多才なミュージシャン。4人が持ち得る高い演奏力は、かつてのオリジナル・メンバーやサポート・メンバーが奏でて来たものと比べても全く引けを取らず、音にうるさい往年のTOTOファンを思いっきりエンジョイさせてくれる!! 

その演奏力に加えてジョン(Ba)以外の全メンバーがほとんどの曲で重厚なハーモニーを聴かせるという驚異的なボーカル。イーグルス、ドゥービー・ブラザーズと同様に、いつまでも変わらない美しいコーラス・ワークも新生TOTOの魅力のひとつであることは明らか。これからライブをご覧になる方は是非その見事なコーラス・ワークにもご注目を!

終盤は、バンド最大のヒット曲である「ROSANNNA」~「AFRICA」(アルバム:TOTO IV ~聖なる剣)という至極の2曲。長くライブでの“声出し“を禁じられてきたオーディエンスがうっぷんを晴らす大合唱でファンがバンドと一緒に主役になれる至福のひととき。 

ここまでアッという間の本編で、充実・満足しかない高揚感であふれた感情をあらわにしながらオーディエンス全員が歓声と大きな拍手でメンバーを讃える。アンコールは近年のライブで定番となっているザ・ビートルズの「WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS」。ゴスペル・アレンジが施された見事なカヴァー。歌詞の意味をかみして聴いていると、本当に教会で賛美歌を聴いているような感情が湧いてきて、文字通りゴスペル音楽による「精神の浄化」を感じながらライブは終演の時を迎えた。 

1978年のデビューから45年間。 

TOTOの音楽が語り継がれ生き続けている奇跡(軌跡)。長い時を経て今もなお、彼らの音楽・演奏が新鮮な感動を与えてくれることがファンとしてこの上なく嬉しい!! 

そして最後に、TOTOの全てを知る唯一のメンバーとなったスティーヴ・ルカサー。御年65歳にしていまだにずっと“上手くなり続けている”信じられないギタリストです。 

福岡を皮切りにスタートした4年ぶりのジャパン・ツアー。この「感動」が、金沢、名古屋、大阪、広島、仙台、盛岡、そして東京の7都市を巡ります。 

昨年から今年にかけて、往年のロック・アーティスト達が、再び遠く離れた日本の音楽ファンに届けてくれている何物にも代え難い音楽による感動の数々。2023年の7月は、日本中で感動を欲する音楽ファンの心を、TOTOが必ずや満たしてくれるはず!!  

文=松田康宏
撮影=田中紀彦/YOSHIHIKO TANAKA

source:New feed

2023年8月5日(土)より歌舞伎座で、三代猿之助四十八撰の内『新・水滸伝(すいこでん)』が上演される。中国の「四大奇書」に数えられる『水滸伝』は、江戸時代のはじめに日本に伝わった。読本や草双紙となり庶民にも広まり、幕末には二次創作物もヒット。歌川国芳や葛飾北斎もこれを題材に筆をふるっている。

登場するのは、魅力的な豪傑たちだ。山賊あがりの無頼漢。美貌の殺し屋。女親分。かつては朝廷軍兵学校の教官をつとめた元軍人でありながら、エリート街道からドロップアウトした孤高の新入り。荒くれ者たちを束ねる大親分。個性豊かなアウトローたちが、梁山泊(りょうざんぱく)を根城に、腐敗した巨大権力に立ち向かう。

2015年に上演されて以来8年ぶり、歌舞伎座では初上演の『新・水滸伝』に向けて、作・演出の横内謙介、演出の杉原邦生、そして主人公の林冲(りんちゅう)を勤める中村隼人に話を聞いた。

『八月納涼歌舞伎』第3部『新・水滸伝』

『八月納涼歌舞伎』第3部『新・水滸伝』

なお8月20日(日)には、イープラスによる歌舞伎座の全館貸切公演が行われる。通常は一等席として販売されるエリアを「特等席」と「一等席」に分け、全席を独自の価格設定で販売している。

■『新・水滸伝』、悲願の東京公演へ

ーー初演は2008年のル テアトル銀座(有楽町・2013年閉館)。横内さんの脚本・演出で、二十一世紀歌舞伎組公演として上演されました。

横内:三代目(市川猿之助/現・猿翁)が病気になり、舞台に立つことはむずかしくなった。自分が出られなくても新作を作ろうじゃないか、と三代目からの指令で作ったのが『新・水滸伝』でした。評判も良く、中日劇場(2011年名古屋)での再演が決まると、三代目から「劇場も大きくなる。スーパー歌舞伎とは言わないまでも、スケールの大きな作品に変えよう」とリクエストがありました。そこで脚本に手を入れて演出も変えた。さらに新歌舞伎座(2013・15年大阪)での再演を経て、手応えを感じられる仕上がりになった。スケールアップした『新・水滸伝』の東京公演は、僕にとって悲願でした。でも最後の公演の翌月から、スーパー歌舞伎Ⅱ『ワンピース』の稽古で、「海賊が暴れるのも盗賊が暴れるのも、そんなには変わらないんじゃない?」みたいな空気が漂っていたのだと思う。

ーー海賊船か梁山泊か、集合場所の違いはあるものの……。

横内:だいたい同じだから、再演は急がなくてもいいだろう、と。

杉原:ハハハ!

ワンピース歌舞伎に、隼人さんはサンジとイナズマとマルコの3役、横内さんは脚本・演出、杉原さんは演出助手で参加されました。

ワンピース歌舞伎に、隼人さんはサンジとイナズマとマルコの3役、横内さんは脚本・演出、杉原さんは演出助手で参加されました。

ーー隼人さん、過去の『新・水滸伝』や今回の脚本を読んだ感想をお聞かせください。

隼人:誰か一人が物語をひっぱるというより、皆で作る群像劇のような印象を受けました。猿翁さんがお倒れになったあとに、市川右團次(当時右近)さんを芯に皆さんで作られた新作ですよね。今回の座組には、初演以来の市川猿弥さん、市川笑也さん、市川笑三郎さんをはじめとした先輩方がいらっしゃいます。そして僕も含め、初めてのメンバーも同じくらいいます。皆で話し合い、より良い作品を作りたいです。

ーー主人公の林冲は、官軍の教練場の先生でありながら梁山泊のアウトローになります。

隼人:過去4回、右團次さんが勤められたお役です。このような新作の場合、役を教わることはないのですが、右團次さんの林冲の素晴らしい部分は絶対的に踏襲したいですし、しなくてはならないと思っています。そして自分の魅力が出せるところでは、出さなくてはいけないとも思います。

「父(中村錦之助)は若い頃、猿翁さんの下で修行をしていました。歌舞伎の基礎は三代目猿之助さんに習った、と聞いています」と隼人。

「父(中村錦之助)は若い頃、猿翁さんの下で修行をしていました。歌舞伎の基礎は三代目猿之助さんに習った、と聞いています」と隼人。

ーー今回は演出に杉原さんが加わります。

杉原:『ワンピース』で演出助手、『東海道中膝栗毛(弥次喜多シリーズ)』で構成、スーパー歌舞伎II『新版オグリ』では演出と、これまでさまざまな形で歌舞伎公演に関わらせていただきました。けれども歌舞伎座での演出は、初めてです。自分にとってとても大きなことで、良い作品にしたいという思いでいっぱいです。

ーー隼人さんへの印象を伺えますか?

杉原:これまでいくつかの作品でご一緒して、僕は隼人くんを信頼しています。いい意味で、素直に“まず受け入れてやってみる”が出来る方。林冲は、梁山泊のリーダーになります。リーダーになる人物って、必ずどこか孤独でナイーブなものを抱えていると思っていて。隼人くんからは、それが自然と出てくるのでは、と思っています。ですから隼人くんには今回、芝居自体は豪快にやっていただけたら。期待しています!

隼人:がんばります!

杉原さんは、直近では原案・構成・演出・振付シディ・ラルビ・シェルカウイ『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』で演出補をつとめました。

杉原さんは、直近では原案・構成・演出・振付シディ・ラルビ・シェルカウイ『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』で演出補をつとめました。

■血湧き肉躍る、冒険活劇

ーースケールアップのお話がありましたが、再演を重ねる中で、この作品はどのように変化してきたのでしょうか。

横内:台本から何から全部手を入れました。初演では、高俅(悪人)は梁山泊との戦いで死にませんでした。けれども再演に向けた三代目からのリクエストは、「スケールを大きく」以外にもいくつかあって。そのひとつが「高俅をぶっ殺せ」でした。

隼人・杉原:(笑)。

横内:メモにそう書いてあった(笑)。初演の脚本は人間の心理を描くドラマとして出来あがっていたから、ここで高俅を討ち果たすのはどうだろうか、とも思いました。原作でも、高俅は生き延びて生き延びて、いつの間にか出なくなる。おそろしく現実的ですよね。現代劇で(高俅を)やったら安直にみえたかもしれない。けれども歌舞伎は、殺しの場にさえ拍手がおこる演劇です。悪い奴はやられる。「血湧き肉躍る、冒険活劇でいいんだ」と思い直し、何でもありの西部劇だと思って、再演では台本から演出まで変えました。

杉原:その分かりやすさは、歌舞伎らしいダイナミズムやストレートなメッセージ性として魅力的ですよね。『新・水滸伝』は勧善懲悪というか、世の悪を「毒を以て毒を制す」みたいな物語です。分かりやすい一方で、今の僕たちにはやや距離のある精神論にも感じられるのかな、と。現代のお客様に納得してみていただくためにも、何が林冲をその想いや行動に至らせたのか。スケールの大きなダイナミズムの中に、繊細な心理のドラマを隼人くんと作っていけたらいいですね。

2階ロビーへ

2階ロビーへ

ーースケールといえば、宙乗りが加わったのも再演からだそうですね。今回、宙乗りは?

横内:(すかさず)やる。

杉原:やります。

隼人:僕、どうやって飛ぶんですか?

杉原:ネタバレになるかな。

隼人:ならないでしょう? むしろ読んでくださる方に伝えたい。

横内:林冲は龍にのります。(声を大にして)梁山泊には秘密兵器がいっぱいあるんです。

隼人:なんでもありですもんね!

一同:(笑)。

ーー舞台美術のイメージはいかがでしょうか。

杉原:初演は、黒がメインの舞台に、毛利臣男さんの鮮やかな衣裳が映えていた印象があります。今回、衣裳や音楽は基本的にこれまでのものを踏襲すると聞きました。ならば空間は、これまでと異なる印象でお見せできたらと。そこで、現段階では白に振り切った舞台美術を考えています。反転という考え方が好きなんです。『新版オグリ』を演出した時も、黒や赤などのイメージを持ちやすい地獄の場を、僕のアイデアであえて真っ白にしました。これまでの『新・水滸伝』は真っ黒だった。どうせ変えるなら反対にしちゃえ、の精神です!

一同:(笑)。

杉原:『新・水滸伝』は梁山泊に集まった豪傑たちが腐り切った世の中を変えようと暴れ回る熱い作品です。ですから、逆に空間の印象をクールかつシンプルにすることで、物語の核となる怒りや情熱を際立てることができるのでは、と思います。歌舞伎座ではあまり見たことのない空間をお見せできるよう、 美術の金井勇一郎さんと作戦を立てています。楽しみにしていただきたいですね。

ーー2015年の新歌舞伎座公演では、たくさんの俳優さんが客席の通路を行き交う演出がありました。今回はいかがでしょうか。

杉原:歌舞伎座は、あの人数だとできないですよね。

隼人:まだ厳しいんです。

杉原:やはり、客席に降りてきてほしいものですか?

ーー状況が許すならば、いちファンとしては。

杉原:そうですよね……。ちなみに、僕か横内さんは本番中客席にいますから(真顔。一同笑)。

横内:ご意見がありましたらそこに言いにきてください(同上)。

隼人:1日くらいは僕が降ります。無断で降りて怒られればいいんじゃないかな(真顔。関係者一同「だめだめ!」「いや、それは」など口々に止めに入る)

■梁山泊に集う豪傑たち

ーー共演の皆さんについて伺ってまいります。澤瀉屋を支えてきた猿弥さん、笑也さん、笑三郎さんは、過去の公演に続き、重要な役で登場されます。

横内:8年前に上演した『新・水滸伝』はかなり完成度が高かったと思っています。その中で、この3人の芝居もかなり良い感じだった。東京の劇場でみせたいという気持ちがありました。

隼人:ただただ心強いです。『ワンピース』以後、僕は澤瀉屋の座組で本当にたくさん育てていただきました。その中でも猿弥さん、笑也さん、笑三郎さんは、まだ20代前半だった僕が、坂東巳之助さんとやらせていただいた新作歌舞伎『NARUTO -ナルト-』でも、作品を支えてくださいました。お一人おひとりが素敵な役者さんなのですが、3人揃うと馬力が変わるんですよね。

横内:そうなんだよ。おもしろいよねえ。

ーーお夜叉を演じるのは、中村壱太郎さんです。

横内:猿弥さんと親友の役だね。

隼人:実年齢は親子ほど違うけれど。

横内:安心です。壱太郎さんならシレっとやってくれるでしょう。あのやりとりをこの2人で……想像するだけでおもしろい!

(左から)中村隼人、中村壱太郎、市川團子、浅野和之、市川門之助、市川中車、松本幸四郎

(左から)中村隼人、中村壱太郎、市川團子、浅野和之、市川門之助、市川中車、松本幸四郎

ーー高俅は、浅野和之さんです。

横内:三代目に「ぶっ殺せ」と言われた役です(笑)。どれほど悪い奴になってくれるか、とても楽しみにしています。

隼人:浅野さんって、芝居の質問をすると必ず答えをくださるんですよね。映像の先輩方もそう仰っていて。そして歌舞伎役者が疑問に思わずにやる芝居にも「これはどういう感じなの?」とディスカッションをしにきてくださる。作品をより良くするために、一緒に頑張っていける大先輩です。

ーー松本幸四郎さんが演じる魯智深(ろちしん)は、初登場のキャラクターです。原作では重要な人物の一人として描かれています。どのような役になるのでしょうか。

隼人:すべてを持っていく!

杉原:いいお役!

横内:歌舞伎では「ごちそう」といわれるのかな。

隼人:作品に厚みを持たせてくださる役だと思っています。稽古次第では、出ていただく比重が変わる可能性は充分ありますよね。これはもっと出ていただかないと! って。

杉原:あり得ますね。魯智深が登場するのは、8月の歌舞伎座公演だけです。9月の南座は、さらに演出が変わった『新・水滸伝』だと思っていただけるといいですね。先ほど話に出た客席に降りる演出が、南座ならできる可能性もありますから。

隼人:スーパー歌舞伎もそうですが、澤瀉屋の新作歌舞伎はいつも、芝居の根幹は変えず、初演よりもその後の公演でパワーアップしていきますね。歌舞伎座も京都南座も、どちらも見届けていただきたいです!

ーー93歳の寿猿さんも出演され、前回寿猿さんが演じた公孫勝(こうそんしょう)を市川門之助さんが。そして晁蓋(ちょうがい)が、市川中車さんです。

横内:晁蓋は、梁山泊という荒くれ集団の実質的な大親分。初演では、新国劇の笠原章さんがなさった役ですから、歌舞伎らしくなくていいんです。自由度が高い役を、中車さんにお願いできるのは楽しみです。大親分として、存分にこってりとクドくやっていただきたいです。

ーー若手の方々も活躍されますね。中村福之助さん、中村歌之助さんも大事な役で登場、朝廷軍の若い兵士・彭玘(ほうき)役は、市川團子さんです。彭玘は林冲の教え子という設定ですね。

横内:前回は右團次さんの林冲先生に、青虎さんの彭玘という組み合わせでした。骨太な師弟関係でこれも良かった。けれども今回、青虎さんには笑也さんの悪い許婚役を。そして隼人さんと團子さんに、新しい師弟関係をみせていただきます。ここに新しい感覚を期待しています。林冲はエリートで優秀な軍人で腕もたつ。精神的なことも教える。そんな林冲に「先生! ついていきます!」というのが團子さんの役。林冲が梁山泊に身をよせてボロボロになった姿を見て、彭玘は葛藤し……。隼人さんの林冲は、そのうねりがよく見えるんじゃないかな。青春ドラマのように見えたらいいな、と期待しています(笑)。

隼人:僕自身「水滸伝」には、武骨な男の集団のイメージを持っていました。僕は役者として骨太な芝居に憧れつつも、今の僕がもっているのは、横内先生がおっしゃるような“線”だとも思っています。もってはいても、そこにあえて期待せず、今ある引き出しに頼らず、毎回挑戦のつもりでやりたいです。

ーー團子さんには、どのような印象をおもちですか。

隼人:そうですね。團子くんに限らず、後輩たちみんなに才能や光るものを感じ、羨ましく思うところがたくさんあります。その中でも團子くんに特に感じるのは、明るさ。陰(いん)の部分があったとしても、それが外からは見えづらい。そこに、役者を天職として生まれてきた人なのだろうな、と感じます。

ーー隼人さんは、後輩の俳優さんたちにも基本的に敬語でお話しされるそうですね。

隼人:正直、後輩たちがみんな魅力的に見えます。僕自身はただ周りの方に見つけていただいたり、運が良かっただけで、自分の力で何かをやれたということはまだなくて。

ーー隼人さんは、歌舞伎だけでなく『巌流島』のような舞台、主演の時代劇『大富豪同心』のシリーズ化など、華やかに活躍の場を広げられています。「運が良かっただけ」は謙虚すぎるようにも……。

隼人:歌舞伎の世界で、周りの先輩方を見ていると、どうしようもなく勝てない人ばかりです。なかなか「自分が!」という気持ちになれるものではないような気がします。もちろんお芝居の時は、「誰にも負けない!」という気持ちで舞台に出ますが、先輩方はその経験を、10年20年あるいはそれ以上なさってきた。敵うわけがないのに、その方々と同じ舞台で太刀打ちしなきゃいけない。怖いところです(苦笑)。

■澤瀉屋の歌舞伎

ーーあらためて隼人さん、本作への意気込みをお聞かせください。

隼人:『新版オグリ』は、少し不器用なところのある役でした。だから、ある程度等身大の自分で演じることができました。今回は、年齢だけでいえば近い設定かもしれませんが、「皆がついていきたい」と思う林冲でなくてはいけません。ある種「隙のない大人の男」を意識して勤めます。また『新・水滸伝』も最後の上演から8年が経ち、この期間で僕らの感覚やお客様の感覚は目まぐるしく変わってきたはずです。良いものを残し、令和にやるからには新しいものを入れて。難しいことではありますが、この作品の眼目を自分なりに見つけていけたらと思っています。

ーー8年ぶりの再演でも、時代にあわせたアップデートが大切なのですね。たしかに歌舞伎に限らず、10年前の演劇の再演でも、初演で気にならなかった設定に時代錯誤を感じてしまうことはあります。映画や古典ならば気にならないのに。

杉原:そこは演劇のむずかしいところですよね。目の前で生身の人間がやる以上、古い時代の台詞を言うことも、古い言葉を使っている現代の人がいる、という前提になります。男女観の描き方なども、時代とのギャップが生々しく伝わってしまう。だから演劇って、時代にあわせて変化させていかなくちゃいけないんじゃないかと思っていて。「変える」と言っても、作品の中で描かれている時代の精神や習慣そのものではありません。変えるのは、あくまでも表現の仕方。見せ方、伝わり方の工夫で、今の観客が納得できる形にして届けること。そこが上手くできなければ、観客の心はどんどん離れてしまいます。ただ『新・水滸伝』で言えば、横内先生が書かれた梁山泊の人たちは、男女平等な意識が強いですよね?

横内:そうだね。けれども時代を意識してそうした、というより、澤瀉屋に良い女方が揃っていた結果なんだよね。笑也、笑三郎、市川春猿(河合雪之丞)もいて生かさない手はない、と。一方で「時代の感覚にあわせて変えていく」ことについては、何となく思うことがあるんです。梅原猛先生と三代目がスーパー歌舞伎をはじめて、僕も『八犬伝』からこれまで何作も一緒にやらせていただいた。それをふり返ってみると、梅原猛先生の作品は『オグリ』『ヤマトタケル』など、主人公の名前が作品のタイトルで、主人公の活躍を中心に描かれています。一方で僕は、タイトルも内容的にも、ほとんどがチーム戦なんだよね。

ーー『八犬伝』、『新・三国志』シリーズ、『新・水滸伝』、『ワンピース』などでしょうか。

隼人・杉原:なるほど!

横内:梅原先生と私の間に、少し世代の違いがあります。梅原先生は大正の生まれ、私は戦後の民主主義で育ちました。だからチーム戦が好きなのかな、とかね。歌舞伎には座頭がいるし、役にもヒエラルキーはある。でも隼人さんは「みんなで創る作品」だと言ってくださった。座頭でありながらその意識をお持ちなのは、今の時代らしい新しい感覚じゃないかなと思っています。

ーー横内さんは、長く澤瀉屋の歌舞伎に関わってこられました。一度はできあがった作品に手を入れる時、変わらない、あるいは変えてはいけない、澤瀉屋の新作歌舞伎“ならでは”の部分はあると思われますか。澤瀉屋の歌舞伎俳優が出ていれば成立するのでしょうか。

横内:もし境目があるとしたら、時代にあわせて必ず変えていく。そこかもしれません。僕が死んだ後は、誰かが変えてくれないといけない。振り返ってみれば、文化勲章者(梅原猛)の脚本なんて、普通に考えたらアンタッチャブルですよ。その脚本さえも「この部分は現代にそぐわないから」と、どんどん変えてスーパー歌舞伎Ⅱでやってきた。『四の切』も古典として完成していたはずだけれど、皆さんは、やはり工夫を重ねていますよね。僕は、そこに澤瀉一門の流儀を感じます。

ーー横内さんの本も、50年後には大胆に書き換えられているかも、ということでしょうか。

横内:そう。今の精神や流儀が繋がっていればね。そして書き換えられたとしても、良いところ、面白いところは必ず残っていく。

隼人:(深く頷く)

杉原:残りますよね。

横内:結局2020年にやれなかったけれど、 『ヤマトタケル』の打ち合わせでもそうだった。「変えてみたけれど、やはりあの場面のままがいい」と元に戻したり。変えよう。やっぱり変えない方がいい。それをくり返して本当の古典になっていくんでしょうね。だからスーパー歌舞伎を含めた『新・水滸伝』のような澤瀉歌舞伎も、いつか守るだけになったら、これは澤瀉屋じゃなくても上演できるね、ということになる。それは作品が、本当の意味で古典になった時、と言えるかもしれません。

ーー最後に読者の方へメッセージをお願いします。

隼人:心強い澤瀉屋の先輩たち、才能のある後輩たち、そして幸四郎にいさんや中車さんなど、多くの方にお力添えをいただき、この作品をやらせていただきます。そして『八月納涼歌舞伎』の精神性も忘れずに勤めたいです。歌舞伎の人気が低迷していた時期、8月の歌舞伎座は歌舞伎公演ができませんでした。それを当時若手だった中村勘三郎さん、坂東三津五郎さんといった先輩方が、『八月納涼歌舞伎』を立ち上げて盛り上げ、歌舞伎座が年間を通して歌舞伎をやれる、歌舞伎専用の劇場になれたんです。その挑戦の気持ちで、全神経を研ぎ澄まし、新しい歌舞伎に臨みます。ぜひ観に来てください。

杉原:今年も暑い夏になると思いますが、そんな夏にぴったりの辛口のクラフトサイダーのような作品をお届けしたいです(笑)。きゅっと飲んで「爽やかで旨っ! でも辛!」みたいな体感が楽しめるものを目指します。それに、イープラスさんが貸切公演に選んでくださった公演ですからね。年間にどれだけの数の公演を扱っていらっしゃるか!(一同笑)。その中から僕たちの『新・水滸伝』を選んでくださった。まず間違いない作品だ、と信じてお越しください。

「あ! 21時までには終わります!」と杉原さん。「 終演時間、大事!」と隼人さん。

「あ! 21時までには終わります!」と杉原さん。「 終演時間、大事!」と隼人さん。

横内:僕は歌舞伎に先入観のない方にも来てもらいたい。台詞も分かりやすいし、絶対に退屈させません。それでいて本物の歌舞伎の要素で作ったものをお見せします。要するに……話題のイケメンを観にくるつもりでお越しください。

一同:(笑)

(うなずく隼人。皆の目線に気がつき)

隼人:團子さんでしょう? 僕も入れてくれるんですか!?

一同:(ふたたび笑)

歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』は、8月5日(土)から27日(日)まで。『新・水滸伝』は、午後6時開演の第三部で上演される。

■中村隼人
ヘアメイク=佐藤健行(HAPP’S.)
スタイリスト=石橋修一

ジャケット¥46,200、シャツ¥29,700、パンツ¥34,100(以上全てS'YTE/YOHJI YAMAMOTO Press Room)
問い合わせ先:YOHJI YAMAMOTO Press Room 東京都港区南青山5-3-6 03-5463-1500

■杉原邦生
衣裳協力=ANTOSTOKIO

※澤瀉屋の「瀉」のつくりは、正しくは“わかんむり”

取材・文・撮影=塚田史香

source:New feed

2023年9月、京都・東京にて上演される、ミュージカル『コードギアス 反逆のルルーシュ 正道(せいどう)に准ずる騎士(きし)』。この度、スザク役の赤澤遼太郎、ルルーシュ役の小南光司の第一弾ビジュアルアザーカットとキャラクタービジュアルが公開。さらに出演者12名から意気込みコメントが到着した。

本作は、TVアニメーション『コードギアス 反逆のルルーシュ』を原作とする舞台化作品で、吉谷晃太朗が演出、久保田唱が脚本を務める。そして、音楽は、ミュージカル『テニスの王子様』シリーズや、ミュージカル『薄桜鬼』シリーズ、舞台『魔法使いの約束』シリーズなどを手掛ける坂部 剛が担当する。

今回解禁となったのは、イレヴンだが、名誉ブリタニア人としてブリタニア帝国軍に参加し、内部からの改革を進めるべきだ、という考えを持つ枢木スザク役の赤澤遼太郎と、「ギアス」の力を得て、ブリタニア帝国に革命を起こそうとするルルーシュ・ランペルージ役の小南光司をフィーチャーしたアッシュフォード学園制服姿の第一弾ビジュアルに続く、アザーカットビジュアルと、それぞれのキャラクタービジュアルだ。

(C)SUNRISE/PROJECT L-GEASS Character Design (C)2006-2017 CLAMP・ST (C)SUNRISE/PROJECT MUSICAL GEASS

(C)SUNRISE/PROJECT L-GEASS Character Design (C)2006-2017 CLAMP・ST (C)SUNRISE/PROJECT MUSICAL GEASS

(C)SUNRISE/PROJECT L-GEASS Character Design (C)2006-2017 CLAMP・ST (C)SUNRISE/PROJECT MUSICAL GEASS

(C)SUNRISE/PROJECT L-GEASS Character Design (C)2006-2017 CLAMP・ST (C)SUNRISE/PROJECT MUSICAL GEASS

また、赤澤遼太郎、小南光司の動画コメントもDMM STAGEのYouTubeアカウントにて公開されている。

コメント|枢木スザク役 赤澤遼太郎 |9月上演ミュージカル「コードギアス 反逆のルルーシュ 正道に准ずる騎士」

コメント|ルルーシュ・ランペルージ役 小南光司 |9月上演ミュージカル「コードギアス 反逆のルルーシュ 正道に准ずる騎士」

そして本作の世界を彩る12名の出演者からもコメントが届いた。

キャストコメント

■「純血派」の若手将校 ジェレミア・ゴットバルト役  神永圭佑
好きな作品に1番好きな役で決まったことをとても嬉しく思いました。
話が面白いのでその世界観をしっかり伝えるには…? と日々たくさん考えています。
ミュージカルということなので、どんな歌があるのか、どんな作品になるのか、稽古前の現在、非常に気になっております!!
この作品をより多くの方に知って、楽しんでいただけるよう頑張ります。

■ブリタニア帝国第二皇女 コーネリア・リ・ブリタニア役 齋藤千尋
コーネリア・リ・ブリタニア役を務めさせていただきます、齋藤千尋です。
昔から原作が大好きなので、お話をいただいた時は驚きましたし、とても嬉しかったです。
長く愛され続けている作品の世界観を大切に、キャラクターと向き合い、精一杯努めていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

■コーネリアの親衛隊長 ギルバート・G・P・ギルフォード役 坪倉康晴
ギルバート・G・P・ギルフォード役を務めさせて頂きます、坪倉康晴です。
皆様に愛され続けている作品に携わる事ができて心から嬉しく思っております!
ミュージカルなので、楽曲もどの様になるのか、そして舞台上はどんな演出になるのか稽古が待ち遠しいです!
素敵な作品をお届けできる様、作品に愛情を持って誠心誠意務めさせて頂きます!

■ブリタニア帝国第三皇子 クロヴィス・ラ・ブリタニア役 関隼汰
人気作である『コードギアス』に出演できることを嬉しく思っています!!
また、ミュージカルは初めての出演なので、どうなるのか楽しみな気持ちと、皆さんに遅れを取らないように気を引き締めていきたいと思っています!!!

■ナイトメアフレーム、ランスロットの開発者 ロイド・アスプルンド役 安井一真
僕自身この作品が本当に大好きな作品で、まさか自分が出演する事になるとは思いませんでした…!
好きなキャラクターもロイドだったので驚きでした! 本当に伝説的な作品だと思っておりますので、気を引き締めてこの作品に臨みたいと思います!

■ロイドの補佐を務めるオペレーター セシル・クルーミー役 浜浦彩乃
セシル・クルーミー役の浜浦彩乃です。皆様から愛されているこの作品に関わらせていただけてとても嬉しいです。仕事がよく出来る穏やかなお姉さんだけど、少し抜けている部分もある可愛いセシルを演じられるように頑張ります! そしてロイドさんと共に、スザクを支えられるように精一杯努めてまいります。最後までよろしくお願い致します。

■反ブリタニア帝国活動に身を投じている少女 カレン・シュタットフェルト役 早乙女ゆう
カレン・シュタットフェルト役を演じさせていただきます早乙女ゆうです。
最初にお話を頂いたときは、まさか私が? ドッキリか何かですか?! ととても驚いたのを覚えています。
『コードギアス』の世界をどのような演出で表現していくのかととてもワクワクしていますし、本番の9月が待ち遠しいです。頼もしい方々と共に、より素敵な作品になるよう夏を駆け抜けていきます! ぜひ劇場で観ていただけたら嬉しいです。お待ちしております!

■小規模レジスタンスグループのリーダー 扇 要役 飯山裕太
ミュージカル 『コードギアス 反逆のルルーシュ 正道に准ずる騎士』にて扇 要を演じさせていただきます。飯山裕太です。
『コードギアス 反逆のルルーシュ』は、長い間多くの方々に愛されている作品なのでお話をいただいた際、とても心躍る想いでした。
実際出演を発表させていただくと多くの仲間から原作が好きで楽しみだという言葉をいただきました。
身が引き締まる思いと同時に原作の世界観、魅力を沢山引き出せるよう頑張りたいと思います!

■7年前の対ブリタニア戦で一度も負けなかった伝説の将軍 藤堂鏡志朗役 砂川脩弥
ずっと『コードギアス』のアニメが好きで作品にどうにか携わってみたいと思っていて、その願いがいざ叶うとなると嬉しさや緊張で不思議な気持ちになっています。
『コードギアス』の世界観を大事に表現するのは勿論、とにかく自分の持っている力を活かして、自分にしかできない藤堂鏡志郎を精一杯演じようと思っております。
沢山のギアスファンの皆さんとその時間を共にするのを楽しみにしています。

■アッシュフォード学園の生徒会メンバーのひとり シャーリー・フェネット役 長谷川里桃
シャーリー・フェネット役を務めさせていただきます、長谷川里桃です。
お話をいただいた時はとても嬉しくて、うきうきした気持ちでいっぱいになりました。
今は何度もアニメを見てお稽古までの日々を過ごしております。
明るく穏やかなシーンを担っていくと思いますので、ほんわか楽しい学園生活を皆様にお届けできるように、そしてルルーシュの孤独な心に寄り添っていけるよう精進いたします。
ミュージカル『コードギアス 反逆のルルーシュ 正道の准ずる騎士』の世界を私たちと共に冒険していただけたら嬉しいです。

■ブリタニア帝国第三皇女 ユーフェミア・リ・ブリタニア役 木下綾菜
ユーフェミア・リ・ブリタニア役の木下綾菜です。
沢山の方に長く愛される、歴史ある作品に出演出来て嬉しく思います。
ユフィの望む、争いのない平和な世界を目指して、私も誠実に役に向き合いたいと思います。
そしてミュージカルという事で、楽曲と物語がどのように合わさっていくのかもとても楽しみです!
劇場でお待ちしております。

■ルルーシュが出会った謎の少女 C.C.役 小山璃奈
C.C.役を演じさせて頂きます、小山璃奈です。
『コードギアス』という歴史ある作品に携わらせて頂ける事、とても光栄に思います。役を頂いた時は驚きの反面嬉しい気持ちの方が強く、今回ミュージカルということでどのような展開でどう仕上がっていくのか今から楽しみな気持ちでいっぱいです。
迫力ある素敵な舞台を創り上げていける様、精一杯頑張ります!

source:New feed

2012年4月より京都に専用劇場を構え、ロングラン公演をおこなっているノンバーバル・パフォーマンス『ギア-GEAR-』が、2023年7月26日(水)の19時の回で4,000回目の公演を迎える。Aぇ!groupのレギュラー番組でもコラボ企画中のギアは、演者たちが台詞を話さず、マイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングのさまざまな技で物語を表現。元おもちゃ工場を舞台に、そこで働いている人間型ロボットのロボロイドたちと、突然あらわれた人形「ドール」の交流を描いている。

120回以上リピートしているK.Pさん

120回以上リピートしているK.Pさん

120回以上リピート鑑賞「一期一会のパフォーマンス、さまざまな発見があるので飽きない」

そんなギアに魅せられ、時間があれば劇場に足を運んでいる男性がいる。大学生のときに公演を初めて観て以来、120回以上もリピート鑑賞しているK.P(ファンクラブ内でのニックネーム)さんだ。

左からマイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリング

左からマイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリング

「もともとパフォーマンスや舞台などにそれほど興味はありませんでした。でも学生時代にインターンで横浜へ行ったときに偶然、路上パフォーマンスを目にして「おもしろい」と思いました。そして後輩にその話をしたら、「酒田しんごさんというジャグラーが京都の三条でパフォーマンスをしている」と教えてくれて、観に行ったらまんまとハマってしまって。酒田さんがレギュラーキャストをつとめているギアのことも知り、公演へ通うようになりました」

ドール

ドール

学生時代はゴールデンウィークなど長期休みのタイミングを利用して、年に3、4回観るくらいだった。しかし社会人になってからは頻度があがり、月に1度は鑑賞するように。それでも飽きる気配はまったくないようで、「公演日によって出演するパフォーマーの組み合わせが違うので、いつもさまざまな発見があります。まさに一期一会のパフォーマンス。また、ベースとなる物語はあるものの常に魅せ方がバージョンアップされていくので、毎回新しい感動やトキメキがあります」と新鮮な感覚が得られるのだという。

「何度観ても飽きない」とK.Pさん

「何度観ても飽きない」とK.Pさん

この日の発見は「マイムのソロパートが新しい曲になっていた」

この日の発見は「マイムのソロパートが新しい曲になっていた」

ただ、何度も鑑賞していることもあり「パフォーマンスをもっとも体感できる座席は、1列目、2列目。パフォーマーに誘われてマジックに参加できるなど非日常を体感できます。逆にプロジェクションマッピング、紙吹雪など作品の全体像をじっくり堪能したい場合は2階席がおすすめです」と座る場所によって、見え方、感じ方が異なることに気づいたそう。

公式ファンクラブにも参加「新人パフォーマーの成長も見守ることができる」

またK.Pさんは公式ファンクラブ「ギアラボ」にも参加。「コロナ禍では鑑賞後、みなさんと食事などへ行けなかったのですが、そのときもリモートで交流会をひらいて感想を話したりしていました。ギアラボには、路上パフォーマンスからだけでなく、他の舞台作品やテレビでキャストさんを知って、ギアにたどり着く方もいらっしゃいます。ファン同士の交流の中で、今までに出会ったことのない別ジャンルのエンタメの楽しさに気づくこともあります」とギアのファンと親交を深めているのだという。

ちなみにギアラボは公演情報が発信されるだけではなく、ファンの意見を掲示板で募集するなど相互的なコミュニケーションが図られている。ギアの運営から、発売するグッズに関して「この3つのパターンのうち、どれを商品化してほしいか」とアンケートをとるスレッドが立ち上がることもある。

K.Pさんは「ギアラボではライブ配信も楽しめ、終演後のトークでは「どういう動きにこだわったのか」など裏話を聞くこともできます。あと、新人のパフォーマーが加入する際には、お披露目前に、ファンクラブ向けのゲネプロも開催されるんです。新しいパフォーマーが加入することで、ギアがどう変わっていくかも、我々ファンの楽しみの一つです」と充実した内容に満足している様子。

「大技のときは観ているこちら側も思わず緊張します。そしてお客さんも手拍子などで応援し、一体感が生まれます。まさに凝縮されたエンタテインメントなのではないでしょうか」と、K.Pさんの「ギア熱」はおさまる気配がない。

終演後、ステージ前で撮影することができる

終演後、ステージ前で撮影することができる

「何回リピートしても、ギアに飽きる自分が想像できません。仕事でヘトヘトになっても「また行きたい」となるはず。自分にとってギアはそういう存在です。時間を空けると恋しくなるような場所ですね」

取材・文=田辺ユウキ 撮影=小川星奈

source:New feed

2022年に創立100周年を迎えたOSK日本歌劇団。大阪文化の一翼を担い続けた劇団が次に見据えているのが2025年の『大阪・関西万博』だ。7月14日(金)より大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて『レビュー Road to 2025!!』を上演。『大阪・関西万博』と同じ赤と青をテーマカラーに、伝統的な日本舞踊をショーアップした「日舞レビュー」と、世界中の音楽を豊かなダンスとともに魅せる「洋舞レビュー」の豪華2本立てで、エンターテイメント都市・大阪を盛り上げる。出演は、トップスターの楊琳をはじめ総勢30人の劇団員に、特別専科の桐生麻耶も登場する。SPICEでは公演を目前に控えたトップスター楊琳(やんりん)の単独インタビューが実現。『レビュー Road to 2025!!』の見どころや、トップスターとしての思いなどを聞いた。

楊琳

楊琳

――キービジュアルの和装姿が素敵ですね。

若衆という元禄時代の装束を纏っています。着物を着ると、自分たちも引き締まる感じがするので、キリッとしますよね。この若衆の格好は、桐生麻耶さんのお披露目公演『レビュー春のおどり』(2019年)以来、約4年ぶりです。「ザ・日本物のレビューショー」な定番のお衣装です。日舞のレビューショー自体、2年ぶりくらいで。久々なので劇団員もすごく喜んでいますし、お客様も「待ってました」と楽しみにしてくださっていると思います。

――2年ぶりに日舞のレビューができるとわかった時は、どんなお気持ちになりましたか?

やっぱり嬉しかったですね。以前はコンスタントに大阪松竹座さんなど大きな劇場で「第一部は和物、第二部は洋物」という定番でお届けしていました。その機会が少なくなっていたので、上演されること自体が喜びでした。

楊琳

楊琳

――第一部は日本舞踊 上方舞 山村流 六世宗家家元 3代目山村友五郎さんの演出・振付による日舞レビュー「春・夏・秋・冬」です。どんなコンセプトになりますか?

題名の通り、日本の春、夏、秋、冬を場面ごとに表現します。春は華やかに始まって、ちょっとした狂言仕立ての場面があるので、そこもコミカルに楽しんでいただけます。夏は大阪ならではの『天神祭』をモチーフに、秋は「観月祭」という題名で、私と椿(りょう)くんの二人立ちで勤めさせていただきます。平安時代をイメージしたお衣装で雅な場面を演じます。そして冬に道行をさせていただき、最後は客席も一体となり盛り上がれる、万博らしい特別企画もあります。私たちの公演を通して万博に向けてのワクワク感を高められたらと思います。

――元禄若衆と娘たちによる煌びやかな幕開きで、春はコミカルなストーリー仕立て、夏は祭り、秋は舞楽、冬は幻想的な世界で、日本の四季を描いた場面を次々と展開すると。夏は『天神祭』のイメージということですが、楊さんは『天神祭』は行かれたことはありますか?

あります! お仕事で船渡御に参加させていただきました。いつも船から参道周辺の屋台の方を拝見しては、すごい人の列に驚いていたので、そちらにもいつか行ってみたいです。出身地の横浜にも海はありますが、大きな川はなくて。なので、川に船を浮かべて、そこから花火を観るとか、船同士ですれ違うときに「打ーちましょ」と手打ちをするとかが新鮮で、いろんなことが「夏だなー!」と思いました。

――大阪の伝統的なお祭りを、船から観られるというのはうらやましいです。山村友五郎先生のご指導で、印象に残っているお言葉はありますか?

四季を大切にされているので、その移り変わりが見えるようにとおっしゃっていました。冬の道行ではしんしんとした冬の寒さを、「観月祭」の二人立ちは雅楽から始まるので雅な感じを出すなど、場面場面の風景や温度などを大切にして欲しいとおっしゃっていました。

――日本舞踊のレビューで、踊る時に大事にされていることなどはありますか?

いくら激しく動いても着崩れないように、動き方は考えています。日本舞踊は着物が綺麗に見えるような動きになっているので、その基本を崩さずにお届けしたいと思います。洋舞と日舞をやっていると、ダンスをしている分、どうしても洋舞寄りになってしまいますが、日舞の基礎を守って動きたいなと思いますし、常に品を感じていただける装いでありたいと思っています。

楊琳

楊琳

――第二部は俳優としても活躍する平澤智さんが演出・振付を手掛ける洋舞レビュー「HEAT!!」です。どのようなレビューになりますか?

本当にヒート、熱いです! 踊りっぱなしですね。畳み掛けるようなダンスで、私含め31名の出演者全員で踊る場面が多いので、迫力はあると思います。OSKならではのパワフルな「ジャストダンス」もお届けします。

――楽しみですね。ゴスペルにも挑戦されるそうですが、お歌の方はいかがですか?

歌詞がキャッチーでおもしろいので、そこにクスっとしてもらえたら嬉しいです。平澤先生独特の感性で、変に飾らないからこそ直球に飛び込んでくるという感じがしますね。「ジャストシング」という場面で歌うのですが、飾り気のない想いを歌っていて、この瞬間を大切に生きるという思いを感じます。

――第二部では、どんな衣装が登場しますか?

スーツや白燕尾、女の子はスパンコールがついた煌びやかなものや白へドレスなど様々です。「ジャストシング」では、男の子はシャツスタイルにネクタイ、女の子もパンツスタイルで、そのまま「ジャストダンス」に突入します。あとは真っ赤なドレスと尻尾が変わった変形燕尾とか、私と千咲(ちさき・えみ)さんのデュエットダンスは真っ青な衣装で、フィナーレは黒燕尾とか、色彩豊かに目まぐるしく変わっていきます。『大阪・関西万博』のテーマカラーの赤と青をふんだんに取り入れています。

楊琳

楊琳

――楊さんは昨年のインタビューで、OSK創立100周年イヤーにトップスターを勤める巡り合わせに「なんて星の元に生まれたんだ」とおっしゃっていました。2023年は大阪松竹座開場100周年の記念公演もありましたし、『大阪・関西万博2025』に向けても走り出し、こんなにたくさんの節目に立ち合われるトップスターはOSKの長い歴史でも楊さんだけではないかと思います。「なんて星の元に……」というお気持ちに変化はありましたか?

秋からはNHKでOSKの大先輩である笠置シヅ子さんがヒロインのモデルとなるNHK連続テレビ小説『ブギウギ』も始まります。そのつながりで、もしかしたら『NHK​紅白歌合戦』に出られるかもしれない! と思ったり(笑)。2025年に大阪で万博がなかったらこの公演もないでしょうし、「本当にすごい星の下に生まれたんだな」と思います。私は『ブギウギ』には出演していませんが、劇団員の翼(和希)くんが橘アオイ役を勤めますし、劇団員も多数出演しますので、翼くんたちに頑張ってもらいたいと思います。

――この公演はインバウンドも視野に入っていると思いますが、訪日観光客に向けてどんなアピールしていきたいですか?

レビューは言語の壁を越えると思っていて。表情や雰囲気は必ず伝わるじゃないですか。ダンスにも音楽にも言葉はいらないので、グローバルにハマっていただきたいと思います。1回観ればOSKにハマってもらえると思うので、外国人の方はもちろん、日本の方々にも一歩を踏み出して、劇場に観に来ていただけたらと思います。また、『レビュー Road to 2025!!』を機に関西以外の方にも「大阪で万博をやるんだよ」とアピールしたいです。

――楊さんご自身の2025年に向けた目標はありますか?

OSKが万博で活躍するのが目標です。ダンスは言葉の壁がないので、万博の期間中、毎日、会場内のステージでOSKの公演ができたらと思っています。

――では最後に、『レビューRoad to 2025!!』に向けて意気込みをお願いします。

今回は客席に降りて踊ったり歌ったりのパフォーマンスもふんだんに取り入れているので、お客様の近くに行けるのが楽しみですし、お客様にも喜んでもらいたいと思います。客席参加型のナンバーもあって、YouTubeで振付のレクチャー動画を配信しているので、ご来場の前にぜひチェックしてください! 和物と洋物レビューの豪華2本立てを、思う存分楽しんでください!

楊琳

楊琳

取材・文=Iwamoto.K 撮影=ハヤシマコ

source:New feed

蓬莱竜太の脚本・演出、中島裕翔主演で上演される、PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『ひげよ、さらば』の全キャストが解禁となった。

すでに発表されているキャストは、主人公の記憶の無い猫「ヨゴロウザ」役の中島裕翔、峠に住む隻眼のアウトローで、孤立しつつも皆から一目置かれている「片目」役の柄本時生。この度解禁となったのは、「学者猫」役に、宝塚歌劇団在籍中から歌、ダンス、芝居と3拍子揃った実力派トップスターとして雪組を牽引し、退団後は舞台・映像など幅広い分野で活躍する音月桂、「オトシダネ」役には、出演する作品ごとに多彩な演技で印象を残し続ける忍成修吾、「ナキワスレ」役に、モデルから俳優へ転身をとげ、数多くの舞台や映像など幅広く活躍している石田佳央、「黒ひげ」役に、元プロ格闘家の顔を持ち、主演を務めたNetflix配信ドラマ「サンクチュアリ -聖域-」で注目を集めた一ノ瀬ワタル、「星からきた猫」役に、ディズニー・アニメーション映画「モアナと伝説の海」のヒロイン・モアナ役でのセンセーショナルなデビューが記憶に新しい屋比久知奈、「歌い猫」役に、9歳で初舞台を踏み、24歳で歌舞伎の名跡を継ぎ、今では時代劇のみならず現代劇にもその柔軟な演技で引く手あまたな中村梅雀。

脚本・演出は、近年は映像作品において監督を務めるなど表現の幅を広げ、物語の名手とも言われる蓬莱竜太、現在放映中のNHK大河ドラマ「どうする家康」の音楽をはじめ、映画・ドラマ・舞台・CMなどの作曲・音楽監督を務め、国内外において数々の賞を受賞している稲本響が音楽を手掛ける。

source:New feed

2023年11月~12月にかけて、クリスチャン・ツィメルマンが2年ぶりとなる来日ツアーを行う。

クリスチャン・ツィメルマンは2022年、偉大なピアノ音楽の作曲家として研究を重ねてきたカロル・シマノフスキの作品を、シマノフスキ生誕140周年記念として広島県・福山のリーデンローズ(ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ)で収録。2021年にシューベルトのアルバムを新潟県・柏崎で収録したのに続き、日本での2度目の収録となった。また2022年は、第33回高松宮殿下記念世界文化賞音楽部門を受賞。ツィメルマンにとって2022年はますます日本との縁を深める年となった。ツィメルマンにとって特別な意味をもつという日本公演。プログラムは後日発表予定だ。

source:New feed

スティーヴ・ヴァイの9年ぶりとなる単独来日公演が決定した。

来日公演は、2023年10月16日(月)にZepp Namba 、10月17日(火)に豊洲 PITにて行われる。

スティーヴ・ヴァイは、2022年1月に書き下ろしとしては10年ぶりとなるオリジナル・アルバム『インヴァイオレット』を、そして今年1月には今は亡き友人ジョニー・“ガッシュ”・ソンブロットと90年代初頭に制作していた未発表作品『ヴァイ/ガッシュ』を発表。

過去3度のグラミー賞受賞に10度のグラミー・ノミネーション、米ギター・プレイヤー誌では5年連続で「最優秀ロック・ギタリスト」(1986~90年)に、米ギター・ワールド誌が’12年に発表した「史上最高のギタリスト」では10位に選出されるなど、30年以上にわたりロック・ギタリストの最高峰であり続けている。そして、今回単独としては2014年以来9年ぶりとなるジャパン・ツアーが決定した。

source:New feed

和央ようか芸能生活35周年記念コンサート『YOKA WAO 35e. anniversaire du monde du spectacle』が2023年10月28日(土)~10月29日(日)にイイノホールにて開催される。 

宝塚歌劇団宙組トップスターとして6年の長きにわたり活躍、数多くのヒット作を世に送り出した和央ようか。退団後は『シカゴ』『ドラキュラ』『ディートリッヒ』などの名作の主演として、また歌手としてもその奥行きのある歌唱が多くの人々に熱く支持されている。

今回の記念コンサートは、小泉たかしを音楽監督に迎え、ゴージャスな大編成バンドのサウンドに包まれて自身セレクトのナンバーをお届け。スペシャルゲストには、瀬戸かずや、愛月ひかるを迎える。振付、ステージングは日本、いや世界を代表する永遠の振付家、名倉加代子が担当。また、宝塚時代、フランスを舞台にした作品が多く、フランスでビジュアル撮影を敢行、会場での映像公開も予定されているという。

source:New feed

2023年8月19日(土)神奈川県民ホール 大ホールにて上演される、オープンシアター2023 ダンス劇『マリーの夢』。この度、本作の関連企画としてアーティスト・イン・レジデンスを行うことも決定した。

本作は、神奈川県民ホールが毎年、夏休みに行っている、子どもも大人も一緒に音楽や舞台、アートなどを1日中楽しめるイベント「オープンシアター」のメイン企画。世界中で愛されるチャイコフスキー三大バレエのひとつ『くるみ割り人形』の原作とされる童話『クルミわりとネズミの王さま』(E.T.A.ホフマン作)を舞台化するもの。

作・演出・振付を務めるのは、世界最高峰のサーカス・エンターテインメント集団シルク・ドゥ・ソレイユへの出演経験をもつ熊谷拓明。そして、さまざまなフィールドで活躍するアーティストが本公演に集結した。クラシックバレエから、元新国立劇場バレエ団プリンシパルの八幡顕光、フランスのバレエ団での活動経験もある風間自然、コンテンポラリーダンスを軸にしながらオペラの創作に関わるなど多彩な活躍をみせる中村蓉、岡本優、ストリート系ダンスバトルで数々の優勝経験のある ATSUSHI、老舗劇団・燐光群の名優・鴨川てんしなど役者も加わり、バレエではない、ミュージカルでもない、“ダンス劇”を披露する。

今回、ロトスコープ(映像をトレースしてアニメーションを制作する手法)によるダークでファンタジックな『マリーの夢』のトレーラー第2弾・第3弾が一挙公開となったので、チェックしておこう。

オープンシアター2023 ダンス劇『マリーの夢』トレーラー映像【フリッツ編】

オープンシアター2023 ダンス劇『マリーの夢』トレーラー映像【ルイーゼ編】

また、神奈川県民ホールと鎌倉芸術館の共同企画で「アーティスト・イン・レジデンス」を実施。ダンス劇『マリーの夢』の演出家や出演者が鎌倉芸術館に滞在し、作品制作に取り組む。また、作・演出等を務めるダンス劇作家の熊谷拓明が鎌倉芸術館の永井健一館長を取材。滞在の最終日である7月16日(日)に、館長の自伝を基にしたパフォーマンス『取材ダンス劇』を披露する。

source:New feed

スクイッドの単独来日公演が決定。2023年11月27日(月)に渋谷WWWX、11月28日(火)に京都メトロにて開催する。

群雄割拠のUKインディー・シーンにおいて、デビュー前から一際大きな注目を集め、バトルスやチック・チック・チックなど革新的バンドを世に送り出してきた〈Warp〉との契約も大きな話題となったスクイッド。デビュー・アルバム『Bright Green Field』がいきなり全英4位を記録し、作品のみならずライブ・パフォーマンスにおいても、今のUKシーンにおいて最も革新的なバンドのひとつとしての地位を確立した。

今年6月にリリースされた2ndアルバム『O Monolith』では、UKインディー・シーンの仕掛け人、ダン・キャリーが前作に引き続きプロデュースを手掛け、ミックスはトータスのジョン・マッケンタイアが担当した。

source:New feed

2019年に宝塚歌劇団を退団した、元花組トップスターの明日海りお。5年半にも及ぶトップ時代は『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』(2014年)、『ポーの一族』(2018年)など数々のヒット作で主演をつとめた。そんな明日海が9月15日(金)から19日(火)まで東京国際フォーラム ホールC、9月22日(金)から24日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて、活動20周年記念コンサート『ヴォイス・イン・ブルー』を開催する。明日海の歌などはもちろんのこと、連日さまざまなゲストも招いてコラボレーションも披露。中でも、明日海の同期生で宝塚歌劇団専科として活躍し、現役スターとしてOGのソロコンサートに出演するのは史上初となる凪七瑠海との共演は大きな注目をあつめている。そこで今回は明日海に、あらためて20年の歩みについて話を訊いた。

明日海りお

明日海りお

――2019年に宝塚歌劇団を退団されたことは大きな分岐点になったかと思います。退団公演の最後の幕がおりた瞬間はどんな心境でしたか。

当時は、お客様にいかに「退団」という言葉を意識させないかをずっと考えていました。というのも、なにをするにも常に「最後の何々」と付いてしまう。そうすると、作品をご覧いただく際になんらかの要素が付け加えられてしまいます。純粋に作品や役を評価してもらえないのではないかと感じていたんです。そしてなにより、最後まで男役として一番カッコ良い去り方について考えていました。それに必死だったので、公演中は実感があまりありませんでした。

――たしかにおっしゃるように、「退団」という言葉によっていろんなバイアスがかかる可能性もありますね。

ですので、本当に退団が実感できたのはパレードを終えて緞帳が降り、背負っていた大羽根を​最後におろした瞬間です。あのときのことは一生忘れません。大羽根をおろしてからもすぐ「サヨナラショー」のお衣装に着替えなければいけないのですが、「これを背負うことはもうないんだ」という、なんとも言えない気持ちになりました。トップスターの大羽根は、ひときわ大きく宝塚歌劇団のシンボルでもあります。​公演では、約1時間半の芝居をし、そしてショーで踊り続け、その最後にスターは一番重い大羽根を背負って階段をかけのぼって、そしてステージへと降りていく。その時間はもっとも幸福度が高いものなんです。だからこそ大羽根をおろしたときは、寂しいようなホッとしたような、いろんな感情が入り混じって泣きそうになりました。

明日海りお

明日海りお

――そして宝塚歌劇団の初舞台から20周年を数える2023年、節目を記念したコンサート『ヴォイス・イン・ブルー』を開催されます。タイトルにもある青色にこめた想いとはどういうものなのでしょうか。

宝塚歌劇団では、それぞれの組のトップはこの色、二番手はこの色とイメージさせるカラーがありました。退団後も日本語吹替版でムーラン役の声優をつとめた​映画『ムーラン』(2020年)では赤、ミュージカル『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』(2023年)ではピンクなど役柄にあった色を経験しました。さまざまな色をまとってきた中で、「自分が好きな色はなんなんだろう」と考えたとき、浮かんできたのが淡い青色だったんです。それほど主張が強くないところが好きで、自分らしいカラーだなと。

明日海りお

明日海りお

――先ほど、退団公演もなるべく情報や先入観をなくして見せたいとおっしゃっていましたよね。明日海さんはあまり主張しない物事がお好きなのかなと思いました。

そういうところもあるかもしれません。やはり劇場に足を運んでくださるお客様に、その人の楽しみ方をしていただきたいので。「自分はこういう役者になりたい」「こういう人間です」「この作品のテーマはこういうことです。ここで笑ってください、泣いてください」と主張せず、自由に作品を楽しんでもらいたい気持ちが強いです。

――宝塚歌劇の元スターの「主張をあまりしたくない」という言葉はちょっと意外です。

性格的になにごとも押し付けがましくなりたくないだけなんです。作品、芝居、楽曲が本来持っているものを純粋に感じて欲しいので。そしてご覧いただきながら、ご自身の経験と作品をリンクさせてほしい。というのもやっぱり、映画、舞台などを鑑賞するとき、自分の私生活などで気になる出来事があれば、それが影響して作品に没頭できなくなることもあるじゃないですか。だけどせっかくだから、物語にできるだけのめり込んでもらえる環境を作りたいんです。作品と一体感を持ってもらうためにはどうするべきか。そう考えると「自分」という主張は過度に必要ないと私は考えています。

明日海りお

明日海りお

――そういった考えの中で20年にわたり活動を続けてこられましたが、逆に途中で諦めたこと、やめた物事などはありませんか。

私は同じ物事を繰り返すことが好きで、その中で新しい発見を常にしていきます。なのであまり途中でなにかをやめるということは少ないのですが、ただ宝塚時代ほど現在は厳しく身体を絞ることはなくなりました。当時は「シャープであればあるほどカッコ良い」と考えていたのです。稽古や舞台上であれだけ動くのでそんなに気にする必要はなかったのに、私自身、顔つきもあまり大人っぽくないですし、背も高くないから、「極まっている」という雰囲気を出すためにシャープさをかなり意識していました。でも退団してからは和らいできて、気にせずにたくさん食べることもあります。ときにはお弁当を2個、いただいたりして(笑)。

――相当、食べますね!

そうなんです、結構食べるんです(笑)。今は「ゆったりするくらいがちょうど良い」と感じています。

――自分で自分を追い込みすぎなくなってきたわけですね。

「こうしなきゃ、ああしなきゃ」は少なくなってきましたし、自分自身を削りすぎないようにもなりました。そういう考え方ができるようになったからか、「こんな気持ち、味わったことがなかったな」と新しい発見も増えました。ただ本番前にはきっちり役のために体を作り、そして当日には楽屋でちゃんとメイクをして、幕があけば共演者やお客様と絆を育みながら舞台を作りあげていくという、そんな生活をずっと続けていきたい。その中でいろいろ学んで成長していきたいです。

明日海りお

明日海りお

取材・文=田辺ユウキ 撮影=福家信哉

source:New feed