我儘ラキア、NightOwl、zanka、JINKS 躍進を続けるQOOLONG全所属アーティストによる初の祭りがLIQUIDROOMを揺らす

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『QOOLONG祭 vol.1』2023.10.26(thu) LIQUIDROOM

QOOLONG所属アーティストである、我儘ラキア、NightOwl、zanka、JINKSの4組が一同に介したイベント『QOOLONG祭 vol.1』が東京・LIQUIDROOMで開催された。開催発表時は出演がシークレットだったJINKSは、10月20日に1st EP『Starting the Party』でデビューしたばかりの福岡を拠点とするアイドルグループ。21日に福岡で行われたデビューライブで初お披露目したばかりなので東京でのライブは初めてで、この4組が集結するのももちろん初めて。出演グループのファンのみならず、QOOLONGのファンや新グループに期待するファンも多く集う中、JINKSの東京初ライブで祭が幕を開ける。

JINKS

JINKS

JINKS

トッパーで登場したのは、JINKS。SEと手拍子に迎えられ、hono、cocolo、Manaka、SHINAの4人が一人ずつステージに登場。「初めまして、九州から来ましたJINKSです。よろしくお願いします」と丁寧に挨拶すると、ステージ中央でポーズを決め、<Every body Show time!>と1stEPの1曲目でもある「A.O.O.」でライブがスタート。勢いと疾走感ある楽曲を、パワフルなボーカルとバキバキのダンスで魅せる彼女ら。その堂々としたステージングは初めて観る人をしばし呆然とさせるほどで、曲が進むごとに観客が体を揺らして手拍子を合わせ始め、1曲目を歌い終えるとフロアから大きな拍手と歓声が起きる。

Manaka

Manaka

SHINA

SHINA

「Wonderland」、「Astro」と続き、キュートにクールにエネルギッシュにと、楽曲ごとに違った表情を見せた彼女ら。まだ何色にも染まっていない潔白さや純朴さを醸しながら、ここからどこへでも行ける可能性を感じさせるステージに観客が惹きつけられ、フロアが熱を帯びていくのがよく分かる。

MCでは、「今回、私たち2回目のライブということで、初の遠征をさせていただいてます。QOOLONG祭ということで、先輩方との共演やQOOLONGを支えて下さったみなさんの前でお披露目出来て、本当に嬉しいです」と初々しく語り、「みなさんをガッカリさせないようにいま私たちの出来る全力のパフォーマンスします。そして、先輩方からたくさん勉強して帰りたいと思います」と意気込みを告げたManaka。「みなさんに良くしてもらった以上、必ず夢を叶えるという気持ちで大切に歌います」と、cocoloが曲紹介して始まった曲は「Believing」。

cocolo

cocolo

hono

hono

夢に向かって走り出した彼女らの純粋な想いが込められた、真っ直ぐな歌声とクールなラップに髪を振り乱して踊る激しいダンスパートと、彼女らの魅力がギュッと凝縮されたこの曲に会場が沸くと、ラストは疾走感ある「ASK」を全力でパフォーマンス。その存在をしっかりアピールし、多くの人に興味と期待を抱かせた東京初ライブは、出来すぎなほど良いライブだった。

zanka

zanka

zanka

続いての登場はzanka。芹沢 まこ、自見 彩、Miina、eveと、それぞれが過去に別のアイドルとして活躍した過去のある4人から成るこのグループ。今年4月のデビューからわずか半年ながら、このイベントの直後に東京で開催された1stワンマンライブのチケットはすでにソールドアウト。ステージに登場する4人を迎えるファンの熱狂ぶりもものすごくて、すでにQOOLONGの主力グループとなってる感さえある。全ての始まりの曲である「アスター」で明るく派手やかに始まったライブは、突き上げるビートに体を揺らす観客から力強いコールや掛け声が上がり、ど頭からクライマックスさながらの盛り上がり。

芹沢まこ

芹沢まこ

eve

eve

少し大人な雰囲気や色気の部分が魅力的に映った「アカネ」、クールな中に笑顔やキュートな一面が見えた「レンアイシューティングガール」と続き、壮大で開放感のある「名前のない君へ」で会場を包みこんだ彼女ら。「改めましてzankaです、お願いします」と挨拶すると、「昨日、限定公開された新曲を初披露します」と、新曲「アカトキヤミ」を披露。攻撃的なサウンドとアグレッシブな歌とダンスに奮い立つ観客から拳が上がり、初披露とは思えない反応に4人のパフォーマンスも力強さを増すばかり。

Miina

Miina

自見 彩

自見 彩

……だったのだが、ここでアクシデントが勃発。eveが体調不良により、ステージから戦線離脱。それに気付くもライブを止めること無く、「スカーライト」を気丈にパフォーマンスした3人は、1曲歌い終えたところで現状を把握。「eveの分も頑張るしかない」と力強く告げると、「頑張れ頑張れ、eveちゃん!」と声援の上がるフロアに「私たちも頑張る!」と応え、「フラッシュバック」が始まる。力強く拳と掛け声を上げる観客の力も借りながら、気合い十分の歌とダンスで激しく堂々としたステージングで魅せた3人。「最後、音楽が大好きなみんなと力を合わせて楽しんで行きましょう」とMiinaが告げ、会場中の手拍子で始まったラストは「Diamond」。まさに残火を燃やし切るような全力のパフォーマンスで魅せる3人に観客が掛け声で応えると、「もっと! もっと!」と煽るMiinaにフロアがさらなる盛り上がりを見せて、感動的なフィナーレを生み出す。ライブをやり遂げ、「最高でした!」と手を振り去っていく3人の笑顔は達成感と爽快感に溢れていた。

NightOwl

NightOwl

NightOwl

続いては、「さぁ、QOOLONG祭! 盛り上がって行きましょう!!」と、ステージに登場した折原伊桜、百城凛音、雨夜憧、長谷川嘉那の勇姿に風格さえ感じさせたNightOwl。1曲目「ロンリー・ナイトパレード」で華やかに賑やかにライブをスタートすると、「私たちNightOwl4人で、みなさんに夢と幸せを届けに来ました! 忘れられない夜にしましょう」と笑顔と幸福感を振り撒き、1曲目から観客の心をがっつり掴む。

<ソイヤソイヤ>の掛け声も楽しい「ヨルウタゲ」で祭り感を煽ると、熱いコールで始まった「Feel Alive」、会場中が振り付けを合わせた「夜想歌」とライブ定番曲が続き、フロアの盛り上がりが加速度的に増していく。「グッドナイト」の感傷的な歌声で聴く者の胸を絞めつけ、クールでメロウな「melt blue」で色気ある大人な表情を見せてと、短いステージにNightOwlのライブの魅力を詰め込んだ彼女らのステージ。

折原 伊桜

折原 伊桜

雨夜 憧

雨夜 憧

ここまで6曲、MCも挟まずノンストップで飛ばしてきたのも、この日のライブの特筆すべき点。派手やかなパレードから始まり、ライブ定番曲で沸かせて、しっかり聴かせる曲へと続く流れをひと息で見せるステージには、どっぷりハマれる物語性とライブ感があったし。それはNightOwlがここまで積み重ねてきたライブキャリアと、観る者の心や感情を揺り動かす高い表現力やスキルがあるからこそ成せる業なのだろうと、改めて感心した。

「改めまして、NightOwlです」と、遅ればせながらの挨拶で始まったMCでは、2024年4月にLIQUIDROOMでワンマンライブの開催が決定してることを告げ、「私たち、今年で5年目なんですけど、ただ続けたいから続けてるわけじゃなくて。どこに行っても目にして耳にして、どこにいても幸せを届けられるような、みんなの自慢になるようなグループになりたくて活動してます」と目標を語った折原。

長谷川 嘉那

長谷川 嘉那

百城 凛音

百城 凛音

さらに「もしかしたら、私たちにとってはこの場所はちょっと高い目標なんじゃないか?と思われるかも知れへんけど。私たち4人といま見てくれてる一人ひとりを信じて進んで行けば、きっとやり遂げられると思っています」と、ワンマンに向けての決意を表明すると観客から大きな拍手が起き、「自分たちのことを信じて、そして信じてくれる人のことを信じて歌う歌が、一人ひとりに届くように。この4人で歌います」と、「Shooting Star」を披露。<君が信じてくれるから 歩き出せるんだ その光を辿って>と4人がたっぷり気持ちを込めて届けるこの曲は、MCの言葉を裏付ける熱い想いをしっかり感じさせた。ラストは「All Night Long」で会場中の気持ちを繋ぎ、壮大にフィニッシュ。僕はその美しい光景を見て、「大丈夫、NightOwlならやり遂げられる」と確信めいたものを感じていた。

我儘ラキア

我儘ラキア

我儘ラキア

そして、この祭を締めくくるのはQOOLONGの象徴、我儘ラキア。バックバンドを従えてのフルセットで登場したこの日。「お待たせしました~! ラキアの時間です!!」と明るく挨拶するMIRIの本格ラップで始まった1曲目「IDOl」で、多数のダンサーを引き連れた華やかなステージで魅了すると、フロアから猛烈な拍手と歓声が起きる。「ご挨拶申し遅れました。日本で一番攻めてるアイドル、我儘ラキアです。一緒にブチ上がる準備は出来てますか?」と星熊南巫が挨拶し、ラウドなバンドサウンドで始まったのは「Why?」。圧倒的存在感を放つ星熊のボーカルにMIRIの高速ラップが斬り込み、川﨑怜奈と海羽凜の力強くしなやかなダンスがせめぎ合い高め合う、容赦ない攻めのステージに観客が拳を上げて歌声を合わせて応えると、「素敵な夜になりそうですね」と星熊が不敵な笑みを見せる。

星熊南巫

星熊南巫

L

L

全員がジャンプを合わせた「Bite Off!!!!」から、星熊の煽りに観客の大合唱が起きた「JOKER」とアッパーな曲が続いてフロアを沸かすと、「My life is only once」で一体感を生み、前半戦にして会場を完全掌握したラキア。「今日はQOOLONG祭に遊びに来てくれてありがとうございます」と挨拶で始まったMCでは、「JINKSお披露目、普段こういうのは言わないんですけど、めっちゃカッコ良かったです。だから今日はひと一倍、ま、いつもなんだけど、カマして行かなきゃいけないなって。自分たちの心に火を着けてくれてありがとうございます」と後輩へのエールと、先輩の凄みを見せた星熊。再びダンサーをステージに呼び込み、「最高の景色、新しい世界を見せます」と始まった曲は「New World」。

海羽凜

海羽凜

MIRI

MIRI

ダンサーと共にエンタメ性の高いステージを魅せた「New World」、スケール感ある曲調に歌やダンスの表現力の高さが光った「Ambivalent」、マイクリレーに4人の個性が際立った「Vertex」と続き、我儘ラキアの多彩な魅力と最新型が見えた中盤戦を経て、「ラスト、マジで死ぬ気で行きます」と星熊が告げて始まったのは新曲「Re:Paint of the [Heart:Hurt]」。a crowd of rebellion提供によるヘヴィな曲調に、ラキアらしい星熊のエモーショナルなハイトーンとMIRIの鋭利なラップが見事に調和したライブ映えするこの曲に、強烈な盛り上がりを見せるフロア。さらに渾身の力で「SURVIVE」を叩きつけると、「自分の人生は自分のためにあって、いつだって自分が主人公だということ。人に大事なものを絶対譲らないで下さい」と「GR4VITY G4ME」をブチカマして最高潮の盛り上がりを生み、ラストは「Melody」で笑顔でフィニッシュ。

我儘ラキア

我儘ラキア

可愛い後輩たちとの対バンでも大人げないほど真剣なライブを見せ、QOOLONGの総大将としての威厳と貫禄を見せた我儘ラキア。こうして前後も顧みず、全力で突っ走る総大将の勇ましい姿が、後輩たちの大きな刺激になってるだろうし。その刺激に触発された後輩たちが、他のアイドルに無い個性や魅力や成長を見せてくれてることが、ファンがQOOLONGのグループに惹かれる理由のひとつなのだろう。それぞれが目標に向かって邁進して、大きく成長した4組が『QOOLONG祭 vol.2』で再び邂逅する日がいまから楽しみだ。

取材・文=フジジュン

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FIVE NEW OLDの2024年1月から放送されるTVアニメ『HIGH CARD season 2』のOP主題歌「Showdown」が2024年1月9日(火)にリリースされることが分かった。あわせて楽曲を使用したTVアニメ『HIGH CARD season 2』のティザー映像も公開された。

アニメ『HIGH CARD season 1』のOP主題歌「Trickster」に続き、2期連続OP主題歌をFIVE NEW OLDが担当する。「Showdown」は楽曲プロデュースはseason 1の「Trickster」に引き続き、UKのロックバンド「Bloc Party」のギタリストRussell Lissack が担当。アニメの目まぐるしく変化していくストーリーとスリリングなバトルの要素を盛り込んだ聴きごたえ十分なドラマチックな1曲に仕上がっている。FIVE NEW OLDのVo/Gt:HIROSHIよりコメントも届いている。

<FIVE NEW OLD Vo/Gt:HIROSHIコメント>
『HIGH CARD season 2』のOPとして書き下ろすにあたって、何度も脚本を読みながら楽曲作りに取り掛かりました。楽曲の方向性に悩んだりした時も、フィンたちの言葉を灯火にしながら、僕等にとっても新しい音楽にたどり着くことができました。華やかでスリリングなサウンド。その中に、立ちはだかった壁を壊して突き進む力を宿した楽曲です。どんな選択も自分の気持ちで正解にしていける。何か迷った時に道しるべになる曲であって欲しいなと思います。『HIGH CARD』という物語に再び携わることができて感謝しています。

2024年の2月23日(金・祝)東京・下北沢ADRIFT、2月28日(水)大阪・Yogibo META VALLEYにてFIVE NEW OLD&フレンズpresents 「finonds -ニュー友FIESTA-」のライブも開催が発表されている。アニメ、FIVE NEW OLD共にチェックしておきたい。
 

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シンガーソングライター・八木海莉の12月23日(土)に東京・shibuya WWW Xにて行われた、キャリア初となる東名阪ライブツアー「八木海莉 One Man Live Tour 2023 -know me…-」のファイナル公演のオフィシャルレポートが到着した。以下オフィシャルレポート原文のまま掲載する。

ワンマンライブとしては9月に東京・duo Music EXCHANGEで開催されたバースデーライブ「八木海莉 Birthday Live -21-」から3ヶ月という短いタームで開催された本ツアーは、彼女が「自分がこんなに純粋に愛を歌えるなんて思ってなかった。この曲を作れてよかった」と胸を張る自信作で、TVアニメ『アンデッドアンラック』のEDテーマとして書き下ろした「know me…」を表題にした2枚目のシングルを携えて東名阪を回り、穏やかだけど確かに存在する愛を感じさせるステージを繰り広げた。

Photo by Tetsuya Yamakawa

Photo by Tetsuya Yamakawa

開演時間になると客電が暗転し、場内に寄せては返す波の音が流れる中で、西野恵未(Key)、カワノアキ(Ba)、岡本啓佑(Ds)というバンドメンバーが登場した。続いて、八木海莉が真っ赤な月が浮かぶステージに上がり、正面を向いてゆっくりとお辞儀をすると、観客からは期待感を表すかのような大きな拍手が上がった。オープニングを飾ったのは、TVアニメ『魔法科高校の劣等生 追憶編』の主題歌で自身の記念すべきメジャーデビュー曲「Ripe Aster」。身体をゆったりと揺らしながら、<心触れる/愛に揺れる>というフレーズを確かなエモーションとともに届けると、他界した祖父に向けた手紙がモチーフになっている「海が乾く頃」ではバンドアンサンブルとともに水の音とカセットデッキを回す音、心音のようなビートが重なり、温かく豊かなグルーヴが生み出されていった。

Photo by Tetsuya Yamakawa

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「会えてとっても嬉しいです。今日は最後まで一緒に楽しんでいきましょう」という挨拶の後は、今年2月にリリースしたデジタルEPのリード曲「健やかDE居たい」では開き直ったような弾む歌声に自然とクラップが湧き上がり、NAOTO(ORANGE RANGE)とコラボしたアグレッシブなダンスチューン「刺激による彼ら」ではリズムに合わせて頭を左右に激しく振ってフロアのテンションを引き上げ、ボカロP・ふるーり作曲による「ダダリラ」ではジャンプしながらクラップを煽り、集まった満員のフロアをしっかりと楽しませていた。

MCでは、自身初のツアーを振り返り、「ツアーと言っても3箇所なので一瞬でした」と語り、「でも、普段、複数人とご飯に行くことが少ない人生の中で、大阪公演の後にバンドメンバーとスタッフさんとご飯に行ったんです。普通にご飯を食べたことが温かくて幸せな時間でしたね」と明かし、「このツアーはそうやって、人とご飯を食べる幸せや皆さんと直接会って歌を唄う、そういう愛で溢れるツアーになったらいいなと思ってます」続けると、場内からは拍手が送られ、まさに愛に満ちた優しく和やかなムードで満たされた。

“私”がこの世を去る時に思い出すのは“君”だろうと、命の火を燃やすように歌った「ゾートロープ」(回転覗き絵、生命の輪、走馬灯の意味)からは、八木海莉の慎ましやかだけど強い芯を持つ、胸の奥底に激情を潜めたような奥深いヴォーカルをじっくりと味わえる時間が続いた。ホリエアツシ(ストレイテナー)作曲の「僕らの永夜」ではエモーショナルなロックチューンが八木海莉の熱を帯びたボーカルによって勢いを増す中、続くポップバラードの「セレナーデ」では愁いを帯びながらも力強く凛とした彼女の歌声が印象的だった。嫌なことがあった翌日の朝をテーマにした「Sugar morning」は、後のMCで「今までは甘ったるくてくどくて憂鬱な朝だったんですけど、今回はその憂鬱から晴れた爽やかな朝に仕上げました」と解説した通り、新たなアレンジによって観客の身体を心地よく揺らし、惑う夜から冬の暮夜、最低な夜明けを経て、清々しい朝を迎えるという、本ツアー限りのストーリーとなっていた。

Photo by Tetsuya Yamakawa

Photo by Tetsuya Yamakawa

そして、ライブ中盤は八木海莉のパフォーマーとしてのポテンシャルを存分に発揮してみせた。新進気鋭のアーティスト・WurtSの提供曲「メタモルフォーゼ」や眠った時に見る夢を舞台にした「脳内シネマ」ではエレキギターをかき鳴らしながら凛とした感情豊かな歌声を響かせると、目覚ましのアラーム音を止め、ボサノヴァギターから始まる「のうのうた」では鍵盤ハーモニカを吹き、ラップに挑戦した「君への戦」ではダンスを披露。楽しさと遊び心を感じるパフォーマンスに再びクラップが鳴らされると、八木は観客に向かって笑顔で手を振り、ステージとフロアの距離を一気に縮めてみせた。

「普段、人と気持ちの温度差で寂しくなる時があるんです。自分だけ熱くて悲しくなることがあるんですけど、(自宅で飼っている)熱帯魚の水槽の水を換えてるときに、水は外から見ると冷たそうなのに、触ってみると実は温かくて。自分が見えてる世界と実際の世界はやっぱり違うよなって改めて感じたときにできた曲です。ネガティヴな僕と君の歌です」

Photo by Tetsuya Yamakawa

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そんなMCを経て、本編の最後は21歳になった現在の八木海莉だからこそ歌える様々な形の愛の歌を3曲並べた。初披露の新曲であるエレポップ「color」では<ネガティヴだけど愛してくれよ/どうしようもない僕を>という切実な思いを素直に届け、自分自身と真摯に向き合いながら、納得いくまで何度も書き直したという「さらば、私の星」ではミラーボールが回るフロアで地元を離れ、自分の居場所を見つける旅に出る期待を高らかに歌いあげたあと、「自分の中で大きな存在になっている」というツアーのタイトル曲「know me…」をアカペラで歌い出し、観客一人一人の顔を見ながらまっすぐに心に届け、<You know me>という呟きとともに、本編はエンディグを迎えた。全てを分かり合えないとしてもあなたにだけは私を知ってほしいと願う。それが愛なんじゃないかと問う八木の姿は、孤独でありながらも力強く、そこには彼女が「know me…」を作ることで得た表現者としての自信や成長の実感が滲み出ているようにも見えた。

アンコールではデビュー前に歌唱担当に抜擢されたTVアニメ『Vivy -Fluorite Eye's Song』の主人公ヴィヴィの「Sing My Pleasure」をパワフルかつドラマチックに歌唱。「楽しかったです。また会える日まで元気でいてください」と語り、自身初のオリジナルソング「お茶でも飲んで」で観客の心と身体を優しく解し、最後に「曲をたくさん聴いてください!」と呼びかけて手を振りながらステージを後にした。2月、9月、12月とワンマンライブを開催し、FUJI ROCK FESTIVAL '23などのフェスにも初参戦するなど、数多くのステージを経験した2023年を締め括るに相応しく、メジャーデビュー2年目にして、ライブパフォーマーとしてのステップアップを明確に示したツアーであった。

Text/Atsuo Nagahori  Photo by Tetsuya Yamakawa
 

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オハイオ州クリーブランド出身のエモ/インディーロック/パンクバンド・Signals Midwestが、2024年2月に待望の初来日を果たすことが決定した。

Signals Midwestは、ヴォーカル&ギターのMaxwell Sternを中心に2008年に結成、エモリバイバルシーンの渦中で地道な活動を続けながら2011年には名門・Tiny Enginesとサインし、3枚のアルバムをリリース。Into It. Over It.ことEvan Weissをプロデューサーに迎えて制作した「 At This Age」がスマッシュヒットとなり、その名を知らしめた。爽やかさと哀愁が絶妙に同居するグッドメロディーと、それを引き立てる骨太なギターリフの絡み、90年代のバンドのようなナチュラルで飾り気のない佇まいはThe Promise RingやSmall Brown Bike、Hot Water Music、Jawbreakerなどを彷彿とさせながら、The Hotelier、Modern Baseball、Worst Party Everなど同世代のバンドともリンクする音像。疾走感のある泣きのシンガロングナンバーから、フォーキーに歌い上げるバラードまで曲調も多彩で、幅広い層にアピールできるサウンドだ。

2022年からはAlgernon CadwalladerやShort Fictionsらを擁するLauren Recordsに移籍し、最新アルバム「Dent」をリリース。かつてエモと呼ばれた音楽がもれなく有していた、リズムに合わせてゆるく頭を揺らしているうちに思わず目頭が熱くなってしまうような衝動感。そんな体験を期待せずにはいられないSignals Midwestのステージを是非とも多くのリスナーに目撃してもらいたい。

そして、ツアーの全日程に若手実力派でエモ/パンク以外の各シーンからも注目を集めるANORAK!の帯同が決定。両者の共演がどんなシナジーを生み出してくれるかも見どころのひとつだ。

来日ツアーの日程は、2024年2月26日(月)東京・新宿NINE SPICESを皮切りに、東京・大阪・名古屋名・高松・宇都宮で計7公演。招聘は2023年にAlgernon Cadwallader、Their / They're / There 、Into It. Over It.、Pool Kidsの来日を成功させ、1月にはシカゴのRatboysの来日ツアーも控えるThe Lost BoysとShore&Woods Recordingsが行う。今後のツアーに関する最新情報の発表については、公式ウェブサイトとSNSアカウントをチェックしよう

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女王蜂が結成15周年となる2024年4月20日(土)に自身初の国立代々木競技場 第一体育館にて単独公演を開催することが決定した。

タイトルは『女王蜂 結成15周年記念単独公演 「正正正(15)」』。本日・12月25日(月)より、公式ファンクラブ「CLUB OF qb」にてファンクラブ先行チケットの受付も開始となった。

なお、女王蜂はNew Single「01」のタイトルも冠した『全国ホールツアー2023-2024「十二次元+01」』を開催中。2024年3月1日(金)には東京国際フォーラム ホールAでの追加公演も決定しており、すでにすべての公演がソールドアウトしている。

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2024年2月24日(土)~2月28日(水)IMAホールにて上演される、舞台『蒼穹の王』のキービジュアルが公開となった。

「誰も救われない、誰も報われない物語」をキャッチコピーに、血塗られた実在の悲劇をモチーフに女優のみで描く「女王ステ」シリーズ。本作は、その男性俳優版として始まった「王ステ」シリーズ第5弾。

主演の矢部昌暉に加え、佐藤弘樹、鵜飼主水が衣裳に扮したキービジュアルは、封鎖された村で自らの運命を切り開こうとするオリヴァー(矢部昌暉)、そして、王ステシリーズ全作品に登場してきたヴラド(佐藤弘樹)とヴィンツェル(鵜飼主水)が人間たちの醜い様を眺める様子が描かれている。王ステを象徴する舞い散る薔薇の花弁が3人においてどんな意味を持つのか。

また、本作の上演を記念して、王ステシリーズ第1弾~第4弾までの無料配信が2024年1月1日(土)より開始すること、そして公式Xでキャンペーンを行うことが決定。

舞台『蒼穹の王』も含め、楽しもう。

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2024年2月17日(土)〜20日(火)下北沢 ザ・スズナリにて、ゆうめい『養生』が上演されることが決定した。

本作は、舞台・美術・映像を作る団体、ゆうめい(池田 亮が作・演出・美術を手掛ける)の新作公演。第34回下北沢演劇祭に招聘され、ゆうめいでは2度目の下北沢ザ・スズナリでの公演となる。

ゆうめいでは、実体験や取材に基づいて作品を描き、時には実際の人物を出演させ、上演を行うことそのものが現実でありドキュメンタリーともなる作品を多く作り上げてきた。前作『ハートランド』ではフィクションを創作したが、今作はクリエイション段階から生まれる体験を軸とした創作・上演(発表)を行う。

創作方法は、出演者と作・演出で実際の同じ日雇い労働の現場へ通いながら、お金を稼ぎながら稽古と体験(稽古場でもクリエイションを行うが)をしてみるという試みを行い、その試みから立ち上がるものを描く。

ゆうめい一同、座組みの皆様によって生まれる作品に注目を集めるため、良い作品を生み出すため尽力いたします、とのこと。

今作は“夜間勤務の現場”が基となる話。
 

美大生の橋本は、画家になりたかった。
画材を買うために始めた夜勤の内装バイトで、気がついたら、正社員になっていた。
橋本の働く百貨店内の画廊スペースで、人気画家になった同期の個展が決まる。
なれなかったものに、まだなりたい。
「何を、諦めれば——。」
 

ゆうめい『養生』キャスト

ゆうめい『養生』キャスト

”諦めたいのに諦めない”という矛盾を抱える人物たちを演じるのは、『動く物』で北海道戯曲賞にて大賞を受賞したウンゲツィーファ主宰の演劇作家・本橋 龍、ウンゲツィーファ&ゆうめい常連組であり青年団所属の俳優・黒澤多生、ゆうめい主宰の俳優・田中祐希。過去と既存に囚われず演劇での演技と表現方法を独自で追求し続け、未知へとシームレスに観客をいざなう粒揃いのキャストが繰り広げる三人芝居。

作・演出・美術は池田 亮、また、ビジュアル出演を小松大二郎、そして宣伝美術をりょこが務める。

ゆうめい『養生』フライヤー     ビジュアル出演:小松大二郎 宣伝美術:りょこ

ゆうめい『養生』フライヤー     ビジュアル出演:小松大二郎 宣伝美術:りょこ

 
【ストーリー】
絵画科の美大生橋本(本橋 龍)と、経済学部の大学生阿部(田中祐希)は百貨店の内装作業を行う夜勤のバイトで出会った。意気投合し、当たりが強い正社員と仕事量に不満を漏らしながらも「卒業したら俺らこうはならんし」と笑い合う。数年後、二人はその夜勤でバイトから正社員になっていた。新入社員の清水(黒澤多生)の教育を任される阿部。一方橋本は、人気作家となった同期の展示が百貨店の画廊エリアでクリスマス後に開催されることをポスターのディスプレイ作業中に知る。喪失した時間と今とが対峙をしつづける、夕方から明け方への話。

作・演出・美術:池田 亮 コメント

日雇いの夜勤を沢山していた頃、価値観が大きく変わりました。例えば、当時好きだった人気アーティストのライブだからという理由で連日参加した夜勤の設営で「命がけでやれやー!」「帰さねぇぞー!」と叫ぶ管理者や、蹲ったアルバイトスタッフのメットを「サボんなや ー!」と叩き、同じく叫ぶアルバイトスタッフもいて、何名か失踪した後、やっと設営が終わ った後に舞台に立って「やさしさが世界を救うー!」のような歌を叫ぶアーティストがおり、 結構な世界でした。今になって、あれに感動してしまった自分とは何かと考えました。で、今はどうなのだろうと気になって、調べるため最近また行ってみました。結果、また結構な世界でした。集団で何かのために働くこと、その「何か」とは何かを考えつつ、今作、自分は日雇いの現場へ通いながら、お金を稼ぎながら研究と稽古と体験をしながら、日々変化し続けるクリエイションを行います。危険と感じたら当然直ぐに辞めます。無事本番を迎える予定です。過去と最近の日雇い現場で出会った全ての人たちとアーティスト含め、全員に観ていただきたい何かを作る所存です。
別の話ですが、主宰の田中祐希が働いているバイト先で痛い目にあったそうです。自分としましては辞めていただくことを推奨したのですが「もしかしたら、俺がこのバイト先をなんとかできるかもしれないから続けてやりますわ!」と謎な意気込みを話していました。辞めていただくことを引き続き推奨中ですが、そんな主宰の想いも作品に込めます。今作は、彼と二人だけの稽古場から立ち上げていった、ゆうめいの旗揚げ公演『俺』を今一度振り返るようなクリエイションにする予定です。
ゆうめいに何度も参加していただいております黒澤多生さんにも重要な役を担っていただきます。東京外への旅公演でも、よく寝どころを一緒にしながら作品を作り続けてきました。共に体験した様々なことを振り返り、それらを取り入れて作っていきます。
そして今回、「ウンゲツィーファ」主宰の本橋 龍さんにご出演いただきます。ウンゲツィーファの作品を自分は大好きでして、プライベートでもいろいろ話した本橋さんの生き方や考え方に共感し、影響され、もっとよく知りたいと思い、今回主演を担っていただきたくオファーしました。
今回のキャストスタッフから生まれるだろう、新たな旅路を存分に描きたいと思います。
下北沢演劇祭、ザ・スズナリにて心よりお待ちしております。

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2023年12月24日(日)、クリスマスイブの夜に東京・昭和女子大学 人見記念講堂でクリスマスコンサート「billboard classic × SNOOPY『Magical Christmas Night』」が開催された。

PEANUTSコミック生誕70周年を祝して2020年にスタートしたSNOOPYのオーケストラコンサートの第4弾となり、これまで3年連続で出演してきた城田優が総合演出を務め、メインパフォーマーの2役を務めた。

イルミネーションに彩られた大きなクリスマスツリーの中で行われる音楽の夜会をイメージした舞台に、LEDパネルに仕掛けられたスヌーピーの映像と照明によるファンタジックな演出によってスヌーピーの世界観、そしてクリスマスの雰囲気をたっぷりと味わうことができる。フルオーケストラとジャズピアノトリオ、そしてクワイアの総勢60名以上の豪華な編成。そして、高い歌唱力と表現力を持つ清水美依紗がゲストボーカルとして参加した。

清水美依紗

清水美依紗

スヌーピーにまつわる名曲、城田優が書き下ろした新曲「夢の種」の初披露、クリスマスメドレーなど、全15曲を上演。他にもサザンオールスターズの大ヒット曲「真夏の果実」をクリスマスアレンジで聴かせるという意外な選曲も見られた。もちろんスヌーピーも登場し、城田とダンスを披露し、会場を大いに盛り上げてくれた。

大盛況のうちに幕が下ろされたが、本番直前に、城田は囲み取材に応じ、今回のコンサートへの思い、こだわりなどを語ってくれた。

4年目にして初めて演出とプロデュースを手がけた本公演について、「自分が作りたかった世界観を、“僕がイメージしたSNOOPYたちが住んでいそうな森に皆さんをご招待する”というコンセプトのもと、本当に素晴らしいスタッフの皆さん、クリエイターの皆さんのおかげで『Magical Christmas Night』というタイトルに相応しい、最高にワクワクするショーが出来上がりました」とコメントからも表情からもかなりの自信が感じられる。

演出する上でのこだわりを聞かれると、「ミュージカルでもショーでも、僕の演出は“没入していただくこと”がテーマなので、いかにお客様が普段の生活を忘れて舞台上に没入できるかにこだわっています」と答え、「普段、オーケストラの皆さんはご自身の服を着て演奏されていますが、今回は世界観に合わせてもらいたくて、グリーンを象徴した洋服をこちらで用意して、それを着てもらいました。オーケストラの皆さんにも舞台の演出を手伝ってもらった感じです。これは他のオーケストラコンサートでは見られません」と、具体的な例も挙げて語った。

城田優

城田優

東京公演にゲストボーカルとして清水美依紗を招いた城田は「僕と山崎育三郎と尾上松也の3人で『IMY(あいまい)』という活動をしております。オリジナルのショーなど、エンターテインメントを作って、“日本からいつか世界へ”という目標を掲げてやっているんですが、実は、2年前に清水さんは僕らがプロデュースする舞台に出ていただきました。彼女の初舞台だったんですが、その時点で彼女の才能は素晴らしかったです。そこから場数を踏んで、磨きがかかって、より洗練された彼女の歌声を聴いていただけるというのが本当嬉しいです。僕も一緒に歌う曲があるんですが、すごく素敵な声と、心を持った最高のアーティストです」とその歌声と才能を絶賛。

今回は12月3日に兵庫、そして24日に東京での公演を行ったが両日共にチケットは完売。残念ながら見られなかった人も多かったと聞く。そこで城田は2024年に全国を回ることを発表した。「きっと今日、残念ながら来られなかった方もいると思います。どんなコンサートなんだろう? って思ってる人もいると思います。来年以降もやっていきますので、その際は直接お会いできれば。 スヌーピーは世界中から愛されているので、ご興味を示していただける国や地域がありましたら、それこそいろんなところに行きたいと思っています」と伝え、隣にいたスヌーピーにも話しかけ「スヌーピーも『世界中で公演できるくらいたくさんの方に見てほしい』って言ってるみたいです」と代弁。そしてスヌーピーに「たくさんの地域の人に見てもらいたいよね? 踊ってみたいよね?」と話しかけ、「ワクワクしています」と笑顔を見せた。

2023年も残りわずかということで、今年を振り返り「突っ走ったなって思いますね。毎年、一年のスピードがどんどん上がっていく感じがしますけど、2023年もまた更新しています。自分自身、演出しながら、主演をやって、助演をやって、という大きな挑戦をさせてもらっています。今回の公演もそうなんですが、0(ゼロ)から作っていく作業が多い一年だったので、2023年は人生で一番早く感じた一年でした」と答えた。

さらに2024年に向けて、「今回のコンサートと並行して、海外に向けてプロデュースしているショーも作っています」と、2024年5月に東京・東急シアターオーブ、さらには6月にシンガポールでの公演も決定しているエンターテインメントショー「TOKYO~the ciry of music and love~」について触れ、「なので、毎年、ミュージカルを一年に1本か2本やらせてもらっていて、それが恒例になってきてたんですが、来年はミュージカルをやらず、「TOKYO」のように0(ゼロ)から作っていくものに、時間と労力を費やしていきたいと思っています。

こういった発言からも、今回のクリスマスコンサートが今後の城田の活動につながる大事な公演だったことが伝わってくる。

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山梨県富士河口湖町で長年サマーライブなどを行ってきた茅原実里が、昨年より河口湖円形ホールでスタートさせたクリスマスの一人芝居。昨年の「メリーの不思議な夢」に続いて、今年はとんでもないトラブルに巻き込まれた恋する女性の姿をコミカルに描いた「ヘルプミー」を上演。1月8日までアーカイブ配信も行われている千秋楽公演をレポートしよう。


子どもたちのクリスマスパーティーの準備が整った無人の建物に、突然飛び込んできた女性・ちえり(茅原実里)。婚活アプリで知り合って交際中の恋人・春斗(声:小野大輔)の誕生日を祝うため、クリスマスムードに賑わう河口湖までやってきたものの、ショッピングセンターで買い物を終えて待ち合わせ場所のカフェに向かう途中で、謎の車に追われるハメに。

そしていつの間にか自分のレンタカーにあった見知らぬバッグを持って必死に逃げてきたちえりだが、その中にあったスマホにかかってきた着信に応えたばかりに、彼女に次々ととんでもないトラブルが降りかかってくる。そしてうっかり見てしまったカバンの中身はあきらかにヤバイ額の現金、拳銃、そして血まみれの包丁? ただ幸せになりたいだけなのに、いつの間にか明らかに犯罪絡みのヤバイトラブルに巻き込まれてしまったちえり。彼女はこのピンチを切り抜けて脱出し、春斗とのクリスマスデートに駆けつけることができるのか?

今回の一人芝居「ヘルプミー」は、なかなか幸せをつかめない女性・ちえりと、持ち主不詳のスマホに掛かってくる様々なクセモノ達とのやりとりが、事態をどんどん悪化させていく様を描く「ひとりコメディ」だ。事件の発端となる男・翔(声:森久保祥太郎)を筆頭に、沖縄ことばを話す翔の母(声:高垣彩陽)、翔の彼女のナナミ(声:日笠陽子)、ナナミの父である極道の親分(声:稲田徹)とその子分(声:天﨑滉平)、さらにちえりを追い詰める警部(声:小野大輔)など、豪華声優陣が声の演技で存在感を示して舞台を盛り上げる。茅原もそんな声の共演陣を向こうに回して丁々発止のやりとりを繰り広げ、物語を解決どころかとんでもない方向へと転がしていき、舞台を笑いで包んでいくのだ。

そんな茅原が繰り広げるちえりの一人芝居も見所満点。突拍子のない行動で自ら事態を悪化させ、自分の気も知らずに好き勝手を言ってくるスマホの向こうの相手に対して、受け身ばかりだけで無くキレたり開き直って煽ったりと、意外なタフさからくる痛快さも楽しませてくれる。そして多彩な芝居で笑いを誘いながらも、その端々に細かなシリアス演技も織り込んで、ちえりのネガティブさ・不安定さ・必死さのバックボーンにある事情をさりげなく観客にわからせていく。それが彼女が幸せにこだわる理由に深みを与えて、クライマックスに向けての盛り上がりにも一役買っているのだ。

音響やライティングを上手く使った演出や、おもちゃのピアノを使っての茅原の弾き語り、そして茅原ファンにはなじみ深い富士河口湖町の地理や施設なども織り込んだローカルネタなど、「ヘルプミー」は約一時間という上演時間に様々な要素が詰め込まれた、密度の濃い一人芝居となっている。クリスマスイブの夜に行われた千秋楽公演は、1月8日までアーカイブ配信も行われているので、ぜひ実際に見て楽しんでほしい。できれば今日のクリスマスのうちに見ておくとリアルタイム感も味わえるのでオススメだ。

レポート・文=斉藤直樹

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2024年3⽉に東京・兵庫にて上演される、横内謙介作、佐々⽊⼤光主演、鈴⽊悠仁出演舞台『フォーティンブラス』のオールキャストが解禁となった。

「フォーティンブラス」とは、シェークスピアの代表作ハムレットの中に登場するノルウェーの王⼦の名前。物語の中では、フォーティンブラスの⽗親がハムレットの国デンマークに戦争で負けて、その復讐のために攻め⾏ってみたところ、既にハムレットの王家は滅んでしまっていて復讐する相⼿は死んでいた…という結末に登場する。長いハムレットの物語の中で2回だけ登場するこの「脇役」にスポットライトを当てて、横内謙介が俳優の視点から書き下ろした作品が、この『フォーティンブラス』だ。本作は、劇団善⼈会議(現、扉座)で初演された後、1995年紀伊國屋ホールで草なぎ剛、井ノ原快彦の共演で、2001年、扉座で⾼橋⼀⽣を客演に迎え上演され、さらに2003年東京グローブ座オープニングシリーズとして⻑野博、村上信五の共演で、2021年にはBunkamuraシアターコクーンで⼾塚祥太、内博貴の共演で上演された。

この度すでに発表されていた、主⼈公フォーティンブラス役を演じる 佐々⽊⼤光、そして道化のオズリック役を演じる 鈴⽊悠仁に加え、オフィーリア役に、かつてAKB48,SKE48メンバーとして活躍し、近年はWOWOWドラマ『さまよう刃』や数々の舞台などに出演し、⼥優としての活躍が光る木﨑ゆりあ、ハムレット役には、名作『熱海殺⼈事件』の⽊村伝兵衛役で注⽬を集め、現在Netflixで配信中のドラマ『幽☆遊☆⽩書』に出演するなど活躍の幅を広げている 荒井敦史、そして、ハロー!プロジェクトを卒業後、映画『初恋』出演や舞台『フラガール- dance for smile -』などの活躍で、⼥優としての実績を着実に積み重ねている ⽮島舞美、と本作品の作者、横内謙介主宰「劇団扉座」での公演時のオリジナルキャストである伴美奈⼦、がWキャストで謎の⽼⼥役に挑む。さらに数々の話題作に出演する実⼒派のベテラン俳優 吉⽥智則、武⽥義晴と⼿堅いキャストたちが集結した。

舞台『フォーティンブラス』は、3⽉1⽇(⾦)〜3⽉18⽇(⽉) に紀伊國屋ホール、3⽉23⽇(⼟)〜3⽉24⽇(⽇)
にAiiA 2.5 Theater Kobeにて上演。

佐々木 大光

佐々木 大光

鈴木 悠仁

鈴木 悠仁

 ⽊﨑ゆりあ

⽊﨑ゆりあ

荒井敦史

荒井敦史

⽮島舞美

⽮島舞美

伴美奈⼦

伴美奈⼦

吉⽥智則

吉⽥智則

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SHISHAMOの新曲「最高速度」が、2024年1月1日(月祝)より全国放送スタートとなるボートレース2024年CMシリーズ『ボートレース だれもが躍動するスポーツ』のTVCMタイアップソングに決定した。

今楽曲は、“性別も年齢も関係なく、誰だって活躍できる”というCMテーマをもとに宮崎朝子(Gt/Vo)が書き下ろした楽曲となり、周囲ではなく「自分」を信じて突き進めというメッセージをアグレッシブなメロディに乗せた、疾走感溢れるロックナンバーとなっているとのこと。

CMは、俳優の中村獅童・江口のりこ・神尾楓珠・藤森慎吾・山之内すず・矢吹奈子が出演し、全12話にわたり、ボートレーサー達の人間模様がストーリー仕立てで描かれていく。

そして、「最高速度」が1月10日(水)に配信リリースされることが決定。ジャケットイラストも公開され、イラストは宮崎朝子(Gt/Vo)の描き下ろしデザインとなる。さらに、明日・12月26日(火)21:00から放送となるFM802『ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!-』にてラジオ初オンエアされることも決定した。

SHISHAMOは、今週末12月29日(金)に『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2023』、12月30日(土)に『rockin'on presents COUNTDOWN JAPAN 23/24』と立て続けにフェスへ出演するほか、年明けには初のアコースティックアルバム『10th Anniversary Acoustic Album「ACOUSTIC SHISHAMO」』を引っ提げ、東京・大阪・横浜のビルボードライブを回るアコースティックライブツアー『SHISHAMO Billboard Live TOUR「ACOUSTIC SHISHAMO」』の開催が決定している。11月に発表した3箇所6公演が全てチケットSOLD OUTとなり、1月25日(木)ビルボードライブ東京での追加公演の開催が発表されたばかり。追加公演のチケットは、1月5日(金)よりClub BBL会員先行、1月10日(水)より一般発売が開始となる。

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年末年始に配信される村元哉中と高橋大輔のドキュメンタリー番組、『年末年始スペシャル 村元哉中・高橋大輔 新プログラム振付に密着!~「Birds/MAKEBA」編~』のプロモーションビデオが公開された。

プロモーションビデオでは、村元哉中と高橋大輔の新プログラム「Birds/MAKEBA」の制作の裏側に密着した同配信をダイジェストで紹介。名振付師として知られるシェイリーン・ボーンとタッグを組んだこのプログラムの制作過程や、初披露の場となった8月のアイスショー『フレンズオンアイス』の模様が収録されている。練習中に“かなだい”の滑りに、ボーンが「It's cool!(かっこいい!)」と驚嘆する一幕にも注目だ。

『年末年始スペシャル 村元哉中・高橋大輔 新プログラム振付に密着!~「Birds/MAKEBA」編~』は、以下のスケジュールでStreaming+にて配信される。

・前編:2023年12月29日(金)20:00~2024年1月5日(金)23:59
・後編:2024年1月5日(金)20:00~2024年1月12日(金)23:59

※アーカイブ配信を含む

『年末年始スペシャル 村元哉中・高橋大輔 新プログラム振付に密着!~「Birds/MAKEBA」編~』は、前編・後編に分かれてStreaming+にて配信される

『年末年始スペシャル 村元哉中・高橋大輔 新プログラム振付に密着!~「Birds/MAKEBA」編~』は、前編・後編に分かれてStreaming+にて配信される

今回の配信では、フィギュアスケートのアイスダンスで2020年からペアを組む、村元哉中と高橋大輔の新プログラム「Birds/MAKEBA」の、ここでしか見られない制作過程の裏側に密着。競技を退いたから今だからこそできる、「ルールに縛られない自由な発想で挑んだ」という日々は、かつてない革新的なプログラムを生み出していく。

配信では“かなだい”に独占密着し、二人の思いにも迫る。さらに、スペシャル特典映像では、2024年2月に開催される高橋大輔プロデュースのアイスショー『滑走屋』への想いも語られる。

配信内容と視聴券の詳細は以下の通り。

■前編

・振付前半
・かなだいオフショット インタビュー

■後編

・振付後半
・シェイリーンボーン インタビュー
・フレンズオンアイス初披露舞台裏
・衣装フィッティング

■視聴券販売期間

・前編:2023年12月1日(金)18:00~2024年1月5日(金)21:00
・後編:2023年12月1日(金)18:00~2024年1月12日(金)21:00

■料金

・前編:4,000円
・後編:4,000円

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甲田まひるの新曲「らぶじゅてーむ」が2024年1月13日(土)23時からテレビ東京系で放送されるTVアニメ『ぶっちぎり?!』のエンディング・テーマに決定したことが分かった。

TVアニメ『ぶっちぎり?!』メインビジュアル (C)「ぶっちぎり?!」製作委員会

TVアニメ『ぶっちぎり?!』メインビジュアル (C)「ぶっちぎり?!」製作委員会

TVアニメ『ぶっちぎり?!』は監督・内海紘子、シリーズ構成・岸本卓、キャラクターデザイン・加々美高浩、制作・MAPPAによる、“ヤンキー×千夜一夜物語”がテーマのオリジナル作品。

そんな作品のエンディング・テーマに決定した「らぶじゅてーむ」は、アニメのために書き下ろされたもので、アラビア要素のあるサウンドに、アニメの世界観の歌詞が散りばめられており、甲田の原点であるJAZZの要素も取り入れられた彼女なりのPOPが存分に詰まった1曲に仕上がっている。甲田まひるからのコメントも届いている。

<甲田まひるコメント>
まだ絵になる前の脚本でも大変面白く、一気に読んでしまいました。
荒仁とクラスメートの可愛いまほろちゃん目線でありながら、より甘酸っぱいラブストーリーへと発展させた楽曲になっています。
そんなこだわりの詰まったこの曲がアニメとイコールな存在になったら嬉しいです。
私も、視聴者の一人としてこの凄まじい作品の放送を楽しみにしていると同時に、少しでも多くの方に“ぶっちぎり”を体感していただけますように。

また一部の音楽配信サービスにおいて「らぶじゅてーむ」のPre-Add/Pre-Saveがスタートしている。登録すると配信日に楽曲が自身のライブラリに自動追加されるのでぜひ登録を。尚、本楽曲のリリース情報やジャケット写真などは後日発表される予定とのこと。続報を待ちたい。
 

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昨日12月24日の新宿BLAZE公演で2023年のライブを完走したvistlipが、本日12月25日に新曲「DIGEST -Independent Blue Film-」を全世界同時配信した。事前の告知は一切は無く、突然発表された楽曲は、vistlipからのクリスマスプレゼントといったところか。

「DIGEST -Independent Blue Film-」と名付けられたこの新曲は、疾走感の中にキャッチーなメロディが艶やか光る“現在のvistlip”を象徴するような楽曲に仕上がっている。この楽曲は2022年3月のアルバム「M.E.T.A.」以来、実に1年9ヵ月ぶりの音源リリースとなる。

2024年2月と3月には、東名阪ツアー『Blossom by Blossom.』の開催も決定。チケットは、ファンクラブ(V.I.P. LiST)での先行予約が昨日よりスタートしている。一般発売は2024年1月27日(土)10:00より開始する。

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B.L.T.編集部から、本日12月25日(月)より、声優・アーティストとして活躍する進藤あまねのデジタル写真集『かけがえのないキミと。』がリリースされた。

今回のデジタル写真集は2023年3月に発売した「B.L.T.graduation2023高校卒業」掲載時には収まりきらなかった、グラビアの未公開カットを50ページ超でまとめたもの。

「B.L.T.graduation2023高校卒業」は、その年に高校を卒業するアイドル・女優・声優を制服姿で撮り下ろすMOOK。鎌倉をロケーションに、海や古民家などで撮影。高校卒業の門出を祝うかのような冬の日差しが眩しいロケ当日に、高校生活最後の一瞬を切り取っている。
 

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2024年6月、俳優座劇場にて 純愛異形綺譚『刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ 2024』と、 異形の血を継ぐ者『散れ桜よ、刻天ノ証ニ 2024』の2作品の連続上演が決定した。

両作品は、白い肌に紅い眼を持ち、白き鬼として追われた運命を持つ白狐丸(びゃっこまる)を描いた人気舞台シリーズ作品。

先に上演する『刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ』は、2009年の初演より、2010年、2014年、2015年、2018年と何度も再演されてきた白狐丸シリーズの1作目。
そしてその続編は、白狐丸の生い立ちと、白狐丸の息子である天刻丸の旅を描いた『散れ桜よ、刻天ノ証ニ』となり、今回、2作続けて上演する。
 
『刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ』の脚本・演出は、白狐丸シリーズの原作者でもあり、『舞台少女ヨルハVer1.1a』、舞台『トワツガイ』や、ファイナルファンタジーシリーズ初のストレートプレイである『FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS 幻影戦争THE STAGE』の脚本演出を控える松多壱岱が務める。

そして、『散れ桜よ、刻天ノ証ニ』の脚本は同じく松多壱岱、演出はエンターテイメントユニット@emotion(アットエモーション)代表であり、俳優・脚本・演出・殺陣振付など幅広く活躍中の門野翔が務める。
 
両作に出演するのは、『Shakespeare's R&J』に出演、WBB vol.24『幻のイントルーダー』の主演を務めるなど、舞台での今後の活躍が注目されている、青木滉平。さらに、『幻奏のフイルム』に出演、『火の顔 / アンティゴネ』では主演を務めるなど、俳優としても注目を集める川崎星輝。『刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ 2024』では川崎星輝が、『散れ桜よ、刻天ノ証ニ2024』では青木滉平がそれぞれ主演を演じる。

松多壱岱 コメント

「白狐丸」というキャラクターを2009年に産み出して以来、白狐丸サーガと呼んだ物語は5作品、上演回数は10回以上にも渡ります。
その原点、『刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ』を、自ら演出するのは、8年振り。
また、その後日譚である『散れ桜よ、刻天ノ証ニ』は初の再演となります。
私の演出家人生は、「白狐丸」とともに生きてきたと言っても、過言ではありません。
その壮絶な運命、生きる意志をお客様の心に刻めるよう、新たにリライトし、あの時を超えるために、まさに今筆を走らせています。
ここから始まる、新たな白狐丸の物語を、是非ご覧ください。
劇場にてお待ちしております。

青木滉平 コメント

天刻丸を演じさせていただきます、青木滉平です。
今回『和』を題材にした作品に参加できること、本当に嬉しく思います。殺陣にも初挑戦するので、新たな自分を皆さんにお見せできることが楽しみです。
また、2作品同時に作り上げていくので、いつも以上に大変なことも沢山あると思いますが、心強いメンバーの星輝と切磋琢磨して頑張ります!

川崎星輝 コメント

白狐丸役を演じさせていただきます。少年忍者の川崎星輝です。
俳優座という歴史ある劇場でお芝居ができ、初めての殺陣に挑戦する事、稽古前からドキドキしています!
白狐丸が経験する差別とそんな中でも心踊らせる恋をどの様に表現できるのか、自分が演じる事にどんな意味があるのか、精一杯表現したいです。
同じメンバーの青木がいるので不安はありません。6月、俳優座でお待ちしています!

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2024年5月~6月、シアタートラム(兵庫・愛知・静岡にてツアー公演あり)にて上演される『Medicine メディスン』の公演スケジュールなど詳細が公開となった。

舞台『バリーターク』や『アーリントン』の作劇、映画『ONCE ダブリンの街角で』台版でのトニー賞ミュージカル脚本賞受賞などで日本でも注目されてきたアイルランド生まれの劇作家・脚本家のエンダ・ウォルシュ。本作はそのそのエンダ・ウォルシュによる最新作。

エンダ・ウォルシュは『メディスン』を書くにあたって、アイルランドの精神病院で患者とみなされた人たちがどう扱われて来たかを読んだこと、そして老人ホームへ移った自身の母親とアルツハイマー病を見て、大きな影響を受けたと言う。
「僕の戯曲はどれも、愛されなかったり、ちゃんと見守られなかった人たちを書いてきた。この劇は、施設やホームにいたり中毒者だったり、見守られることが必要な人たちについての物語、そして私たちが彼らを見放したらどうなるかを描いている」とエンダ・ウォルシュは初演時のインタビューで語っている。

 
病院らしき施設のなかの部屋。
パジャマ姿のジョン・ケインが入ってくる。
そしてまもなく、ドラム奏者、
メアリーという名前のふたりの女性、
老人と巨大ロブスターがやって来る…

演出は白井晃。田中圭、奈緒、富山えり子という魅力的なキャスト3人がキャストとして揃った。出演者は3人の俳優と、1人のドラム演奏者のみ。その出演者陣がおくる、ユーモアと不安が混在する世界に期待しよう。

なお、公演日程は、2024年5月6日(月・休)~6月9日(日)東京・シアタートラム、6月14日(金)~6月16日(日)兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、6月22日(土)~6月23日(日)愛知・東海市芸術劇場 大ホール、6月29日(土)~6月30日(日)静岡・静岡県コンベンションアーツセンター グランシップ 中ホール・大地 となる。

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2024年3月14日(木)~3月29日(金)新国立劇場 オペラパレスにて、新国立劇場2023/2024シーズンオペラ『トリスタンとイゾルデ』が上演されることがわかった。

大野和士指揮、デイヴィッド・マクヴィカー演出の夢の顔合わせで新制作上演し、センセーションを起こした『トリスタンとイゾルデ』がオペラパレスに再登場する。

大野和士

大野和士

2010年年末に開幕したこのプロダクションは、チケットも瞬く間に完売、音楽ファンが注視する熱狂的な期待の中で上演され、開幕するや、夢幻と官能を繊細に描出した演奏と、象徴的で美しい舞台とが絶賛されて、オペラ指揮者大野和士の並々ならぬリーダーシップを鮮烈に印象付ける大きな話題となった。再演が渇望され「幻のプロダクション」とファンの間で囁かれていた伝説の舞台が、大野自らの指揮でついに再演される。

マクヴィカー演出の『トリスタンとイゾルデ』は夜の世界。禁断の愛に目覚める序幕と愛の死を迎える終幕は月が支配し、愛の歓びを迎える第2幕は漆黒の闇に星が煌めき、理性と対比される闇の世界を印象付ける。美しく一貫して象徴的な舞台で求心力あるドラマが展開し、研ぎ澄まされた音楽の甘美なうねりが観客を惹きつけてやまない。

デイヴィッド・マクヴィカー

デイヴィッド・マクヴィカー

ワーグナー円熟期の楽劇『トリスタンとイゾルデ』はワーグナー楽劇の最高傑作とも称えられており、愛と苦悩が身を焦がすような音楽で描き上げられ、ワーグナーの魔力を全身で感じることができる作品。ワーグナー楽劇ならではのライトモチーフ(人物や状況を示すモチーフ)や、旋律から新しい旋律へと連綿と繋がる無限旋律がふんだんに用いられるだけでなく、ワーグナーは『トリスタンとイゾルデ』で半音進行を突き詰め「トリスタン和音」と称される不安定な響きの和声を生み出して、官能と昂揚を表現。単独で演奏されることも多い前奏曲、そしてクライマックスの「イゾルデの愛の死」は特に有名で、甘美なうねりが聴くものをカタルシスに導く。

『トリスタンとイゾルデ』2010年公演より                  撮影:三枝近志

『トリスタンとイゾルデ』2010年公演より 撮影:三枝近志

芸術監督・大野和士はオペラ史上の革命的作品であるこの作品をオペラファンの方々へ届けたいと強い信念を持ち、またこれまでのシーズンの数々の公演を体験した観客の方々にはさらに深くこの作品を感じてもらえると信じ、今こそ再演の時を迎えたと意気込みを見せているそうだ。

題名役トリスタンには、世界最高峰のヘルデンテノールとして主要劇場で活躍し、日本でも人気を誇るトルステン・ケールが登場。イゾルデにはワーグナー歌手として欧州各地で活躍するリエネ・キンチャが出演。
さらに、マルケ王に若手ワーグナー歌いのトップと目され、バイロイト音楽祭にも出演を重ねるヴィルヘルム・シュヴィングハマー、従者クルヴェナールにワーグナー歌手として日本でもおなじみの名バス・バリトン、エギルス・シリンス、ブランゲーネには日本が世界へ誇るメゾ藤村実穂子と、ワグネリアンには見逃せないトップ歌手陣が集結。メロートの秋谷直之をはじめ、国内からも大野の信頼厚い歌手陣が揃う、盤石の布陣。
そして、最近ではブリュッセル・フィルハーモニック、東京都交響楽団での演奏に加え、ロンドン響、大成功を収めたパリ管の「メトロポリス」、モネ劇場 23/24 シーズン開幕公演『カッサンドラ』(世界初演)などで国際的反響を呼び、情熱、知性と共に繊細さ、構築力に富んだ演奏がますます評価される指揮者大野和士の円熟にも注目が集まる。

【トリスタン】トルステン・ケール(テノール)

【トリスタン】トルステン・ケール(テノール)

【イゾルデ】リエネ・キンチャ (ソプラノ)

【イゾルデ】リエネ・キンチャ (ソプラノ)

【マルケ王】ヴィルヘルム・シュヴィングハマー (バス)

【マルケ王】ヴィルヘルム・シュヴィングハマー (バス)

【クルヴェナール】エギルス・シリンス (バス・バリトン)

【クルヴェナール】エギルス・シリンス (バス・バリトン)

【ブランゲーネ】藤村実穂子 (メゾソプラノ)       (C)R&G Photography

【ブランゲーネ】藤村実穂子 (メゾソプラノ)       (C)R&G Photography

この春、国内外の音楽ファンが注目する大型公演となっている。クラシック通の方も、ワーグナーに挑戦してみたいという方も、ワーグナーの至高の愛の世界、ワーグナーの魔力に全身で没頭できる貴重な公演を見逃さないでおこう。

【あらすじ】
コーンウォールのマルケ王の甥の騎士トリスタンは、アイルランドの王女イゾルデを王の妃として迎えに行く。かつて愛し合った経験のある二人は毒薬で心中を図るが、侍女ブランゲーネの手により毒薬は愛の媚薬にすり替えられていた。二人の愛は燃え上がり逢瀬を重ねるが、密会の場面を王に見つかり、トリスタンは王の家臣メロートの剣により重傷を負う。トリスタンは故郷の城でイゾルデを待ち、やっと到着した彼女の腕の中で息を引き取る。イゾルデもまた彼を負い愛の死を迎える。

 

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タカハ劇団の過去3作品が、「Streaming⁺」ほかにて、配信されることがが決定した。配信日程は、2023年12月28日(木)12時~2024年1月10日(水)23時59分まで(購入期間は2024年1月10日(水)21時まで)。

タカハ劇団は高羽彩が脚本・演出・主宰をつとめるプロデュースユニット。今回配信するのは、最新作『ヒトラーを画家にする話』に加え、以前にも配信され好評を得た『おわたり』と『美談殺人』の全3作品。

高羽彩

高羽彩

『ヒトラーを画家にする話』はコロナ禍で約一年の延期を経て、2023年9月に東京芸術劇場 シアターイーストにて上演。1908年のウィーンへタイムスリップした現代の日本の美大生が、芸術家を目指す若かりしアドルフ・ヒトラーと出会い、ヒトラーを画家にして過去を変えるべきか否か葛藤するストーリー。名村辰、芳村宗治郎、渡邉蒼が現代日本の美大生を、犬飼直紀、川野快晴、山﨑光、重松文が20世紀初頭のウィーンに生きる若者を演じ、等身大の青春群像劇を鮮やかに描く。また、異儀田夏葉、砂田桃子、結城洋平、柿丸美智恵、金子清文、有馬自由ら実力派が物語に説得力をもたらした。才能の有無の残酷さや親との確執に苦しむ若者の姿、社会情勢に翻弄される人々の姿は幅広い世代の共感を呼び、満席の客席の中で幕を閉じた。

『ヒトラーを画家にする話』

『ヒトラーを画家にする話』

『ヒトラーを画家にする話』

『ヒトラーを画家にする話』

『ヒトラーを画家にする話』

『ヒトラーを画家にする話』

『ヒトラーを画家にする話』

『ヒトラーを画家にする話』

『おわたり』は2023年7月、新宿シアタートップスにて上演された、1995年夏の小さな集落を舞台に繰り広げられるホラーエンターテインメント。伊豆半島にある海沿いの小さな集落・金山村の年に一度の祭「おわたり」を取材するため東京から訪れた小説家とその友人の民俗学者が、奇怪な出来事に巻き込まれていく。閉鎖的な田舎の仄暗さと一筋縄ではいかないラストに背筋が凍る。出演は早織、西尾友樹、田中亨、宇野愛海、鈴政ゲン、土屋佑壱、神農直隆、猪俣三四郎、かんのひとみ。

『おわたり』

『おわたり』

『おわたり』

『おわたり』

『おわたり』

『おわたり』

『美談殺人』は2021年12月、下北沢 駅前劇場にて上演。平均寿命が50歳まで低下し理想の死に様を提供する「美談作家」が花形職業となった近未来の日本を舞台に、貧しい暮らしをしている男性と日本一売れている美談作家の出会いをきっかけに起こるドラマを描く。出演は町田水城、柿丸美智恵、福本伸一、高羽彩、田中結夏。配信では、字幕あり/字幕なしの2パターンを展開し、多くの人が楽しめる仕様となっている。

『美談殺人』

『美談殺人』

『美談殺人』

『美談殺人』

『美談殺人』

『美談殺人』

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2023年12月22日(金)新国立劇場 オペラパレスにて、新国立劇場バレエ団2023/2024シーズン『くるみ割り人形』が開幕した。

第2幕パ・ド・ドゥ

第2幕パ・ド・ドゥ

世代も国境も越え、多くの人に愛されているバレエ『くるみ割り人形』。新国立劇場バレエ団では、少女クララがクリスマスに見た夢と冒険を通して成長する姿を描く、イーグリング版を2017年より上演。新国立劇場の冬の風物詩として多くの人から好評を得ている。

木下嘉人(ねずみの王様)      撮影:長谷川清徳

木下嘉人(ねずみの王様)     撮影:長谷川清徳

花のワルツ

花のワルツ

まさに夢の中の浮遊感を表すような複雑なリフトが多く用いられ、主役から群舞まで高度なパートナリングや多彩なステップで魅せる新国立劇場バレエ団ならではの舞台となっている。

雪の結晶

雪の結晶

本公演は、2024年1月8日(月・祝)までの上演で、クリスマス、大晦日、正月公演を含む全17公演。ホリデーシーズンを彩る、夢のように美しい舞台を特別なイベントとして楽しんでみてはいかがだろうか。

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Tani Yuukiがデジタルシングル「kotodama」を2024年1月5日(金)にリリースすることを発表した。

「kotodama」は、12月24日(日)に行われた『Tani Yuuki Hall Tour 2023 “kotodama”』東京ドームシティホール公演にて初披露された楽曲。同ツアーのテーマソングとして制作された楽曲で、ジャケット写真にはツアーのコンセプトビジュアルでも使用された電話があしらわれている。なお、リリースに向けたPre-add/Pre-saveキャンペーンもスタートしている。

Tani Yuuki

Tani Yuuki

また、『Tani Yuuki Hall Tour 2024 “HOMETOWN”』と題した全国ツアーの開催も決定。自身最大かつ最長規模となる同ツアーで、Tani Yuukiは2024年6月から9月まで全国15都市を回る予定。ツアーのファイナルは、Tani Yuukiの出身地でもある神奈川県・パシフィコ横浜で行われる。なお、オフィシャルファンクラブではチケットの先行受付がスタートしている。

Tani Yuuki Hall Tour 2023 “kotodama”

Tani Yuuki Hall Tour 2023 “kotodama”

Tani Yuuki Hall Tour 2023 “kotodama”

Tani Yuuki Hall Tour 2023 “kotodama”

Tani Yuuki Hall Tour 2023 “kotodama”

Tani Yuuki Hall Tour 2023 “kotodama”

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新作シネマ歌舞伎『刀剣乱舞 月刀剣縁桐(つきのつるぎえにしのきりのは)』の公開日が、2024年4月5日(金)に決定した。

刀剣に宿る付喪神が戦士の姿となった刀剣男士を率い、時間遡行軍による改変から歴史を守る人気ゲーム「刀剣乱舞ONLINE」。舞台にミュージカル、アニメや実写映画と、メディアミックスの幅を次々に拡大させている中、ついに歌舞伎化された舞台を、全国の映画館で上映する。

公開日決定に伴い、上映館ほかにて1月5日(金)からムビチケ販売も決定(※一部会場では先行販売。詳細はシネマ歌舞伎HPにて)。予告編の上映・チラシやポスターの設置もスタートする。

一足先に予告編も公開。

シネマ歌舞伎『刀剣乱舞 月刀剣縁桐』60秒予告動画

 
【あらすじ】
時は西暦2205年。室町時代後期の歴史を改変するために時間遡行軍が出撃した報告を受け、審神者は三日月宗近、小烏丸、髭切、膝丸、同田貫正国、小狐丸の六振りを呼び出し、永禄年間(1558~1570)に向かわせる。しかし三日月宗近は、逡巡する様子を見せる。実は時の将軍足利義輝は、三日月宗近の最初の主であったとも、その愛刀であったとも伝わるためである。
やがて永禄の世に顕現した刀剣男士たちは、足利義輝や紅梅姫、執権の松永弾正、久直親子たちと交錯しながら、歴史を守るための戦いに身を投じていく……。

さらに、今作で主演とともに、初の演出も手掛けた尾上松也から、シネマ歌舞伎化に寄せたコメントが到着した。

尾上松也 コメント

新作歌舞伎『刀剣乱舞 月刀剣縁桐』がシネマ歌舞伎として上映させて頂ける事は、本当に有り難く光栄です。この作品は私にとって、企画から参加し、初めて演出をさせて頂いた大切な作品です。構想約2年を経て上演されました。
初日に義輝役の尾上右近さんとの一騎打ちの場の後に長らく鳴り止まなかった盛大な拍手は、一生忘れないでしょう。共演者の皆様、スタッフの皆様と思いを込めて作り上げた舞台です。

歌舞伎ファンの皆様
刀剣乱舞ファンの皆様
歌舞伎をまだ観た事ない皆様
誰が観ても楽しんで頂けます。

公演中ご観劇下さった皆様にとってもまた新しい発見があるはずです。
是非是非映画館にてお楽しみ下さい!
よろしくお願い申し上げます。

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