Anly x Style KYOTO管弦楽団によるオーケストラ・バンド「Style 京to琉」、待望の第2回定期演奏会が京都劇場にて開催決定

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2024年6月29日(土)、京都・京都劇場にて、AnlyとStyle KYOTO管弦楽団によるオーケストラ・バンド「Style 京to琉」が、待望の2024年「第2回定期演奏会」を開催する決定した。

Anly(Vo)と湖東ひとみ(アレンジ)、米田覚士(指揮)と30名のプレーヤーで構成されるオーケストラが、Anlyの楽曲オーケストラ版、京都と沖縄の伝統音楽がまじりあうオリジナル曲、さらにこの日のために書き下ろされた新曲などが披露される。

チケットは、本日1月27日(土)19:30〜2月7日(水)23:59までイープラスにて最速先行(抽選)受付中。

▼Anly コメント

Anly

Anly

Style京to琉のボーカルAnlyです。昨年の公演後から『次はどんなライブにしようか』とワクワクしていました。結成したばかりのバンドなので可能性は未知数。既成概念にとらわれずアイデアを出しながらもみんなが幸せになる空間を目指しています。

湖東ひとみさんは情景が浮かび、楽曲が伝えたいメッセージを汲み取った愛のあるアレンジに仕上げてくださいます。今回も乞うご期待です!

指揮者の米田覚士さん(米ちゃん)は同い年。隣で歌っていてとても心強く、音を味わいながら指揮する姿は演奏に深みを与えてくれます。

そして唯一無二を紡ぐバンドメンバー達。それぞれの素晴らしい演奏が混ざり合い音に包まれる感覚になれます。

Style京to琉のライブはドレスコードも無いので、リラックスして新しい音楽に浸れます。演奏を届ける側も受け取る側も『ああ、幸せ』と共に感じる時間にしようと思っていますので、肩の力を抜いて楽しんでください。

Anly楽曲に加えてバンドオリジナル楽曲も着々と準備を進めています!お楽しみに!

▼指揮:米田覚士 コメント

指揮:米田覚士

指揮:米田覚士

芸大を卒業してプロの世界に飛び込んで4年、昨年は有難いことに大変多くの公演に関わらせて頂きました。
プロとして駆け出しの自分にとって昨年ご一緒したAnlyさんとの公演は特別刺激的で、心や身体を解放できるような時を体験しました。

湖東さんのアレンジは、オーケストラの温かみのあるサウンドと共に繰り広げられるAnlyさんの楽曲たちはどれも抑えられない衝動に駆られます!

実はAnlyさんとは同学年。同じ時代・世代を生きる僕にとって、今回もまたAnlyさんの魅力に包まれるあの空間の1人になれることが今から楽しみで仕方ありません。

▼アレンジャー:湖東ひとみ

アレンジャー:湖東ひとみ

アレンジャー:湖東ひとみ

『ようこそ!新しい音楽の可能性へ!』と、そう言いたくなるこの素晴らしい企画がまたやって来ましたね!
Anlyさんの類まれなる才能で生み出される楽曲・音楽をメンバー全員で追究するオーケストラバンド。毎回この企画に携わるのが楽しみです!

今回はどんな工夫を凝らして皆様に楽しんでいただこうかと、ワクワクしながら試行錯誤しています。

いつ聞きに来ていただいても、何回聞いても楽しめるアレンジを目指します!

Anlyさんの歌声×バンドメンバーの素晴らしい演奏×コンサート用のオリジナルアレンジにぜひご期待ください!

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日本で2月23日(金)に封切られる映画『犯罪都市 NO WAY OUT』主演俳優マ・ドンソクとメガホンをとったイ・サンヨン監督が来日することがわかった。

『犯罪都市 NO WAY OUT』は、マ・ドンソク演じる刑事マ・ソクトを主人公としたクライム・アクションシリーズの最新作。シリーズ第二作『犯罪都市 THE ROUNDUP』主演のマ・ドンソクとイ・サンヨン監督が再びタッグを組み、ベトナムでの凶悪犯一斉検挙から7年後、刑事マ・ソクトがソウル広域捜査隊で新種薬物事件の背後で蠢く強敵たちと戦う姿を描く。本作では、刑事マ・ソクト役のマ・ドンソクが続投するほか、悪役チュ・ソンチョル役でイ・ジュニョク、日本のヤクザ・リキ役で青木崇高が共演。マ・ソクトと新しいチームを組む広域捜査課の刑事として、イ・ボムスとキム・ミンジェがキャストに名を連ねている。また、國村隼も特別出演している。

(C)ABO Entertainment presents a BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A. ENTERTAINMENT  production world sales by K-MOVIE ENTERTAINMENT

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『犯罪都市 NO WAY OUT』は、今年2023年5月に韓国で封切られ、同時期公開のハリウッド大作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』を押さえてオープニング興収1位を記録。公開から約1ヶ月後には、前作『犯罪都市 THE ROUNDUP』に続いて動員1,000万人を突破し、興収100億円超えを記録。来年2024年5月には、第4作の韓国公開も予定されている。

マ・ソクトはマフィアも恐れる規格外のやりすぎ“最強刑事”。新種薬物事件の真相を追う中で、捜査線上に浮かび上がったのは、“日本のヤクザ”と“汚職刑事”だった。一条親分(國村隼)の指示のもと、麻薬を盗んだ組織員を処理するべく韓国に送り込まれた極悪非道な“ヤクザの解決屋”リキ、さらに麻薬売買を仕切り捜査をかく乱させる“汚職刑事”チュ・ソンチョルが立ちはだかり、マ・ソクトに最大のピンチが訪れる。

 
 

本作主演のマ・ドンソクは、公開を目前に控えた2月中旬に初の公式来日を果たす。シリーズ1作目『犯罪都市』で助監督、前作『犯罪都市 THE ROUNDUP』『犯罪都市 NO WAY OUT』で監督を務めたイ・サンヨン氏も来日し、2月14日(水)に東京・グランドシネマサンシャイン 池袋 IMAXシアターで開催されるジャパンプレミアと、2月15日(木)に東京・丸の内ピカデリーで開催される特別上映会で、共演の青木崇高、國村隼とともに舞台挨拶へ登壇する予定だ。舞台挨拶チケットの詳細は、後日公式サイトなどで発表される。

『犯罪都市 NO WAY OUT』は2月23日(金)新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン 池袋ほか全国公開。

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4月20日(土)、4月21日(日)の2日間、鹿児島・CAPARVO HALL、SR HALLにて開催される『WALK INN FES!2024 IN LIVEHOUSE』の出演アーティストが発表された。

『WALK INN FES!』は、2014年に桜島のふもとでスタートした野外音楽フェスで、昨年10周年を迎えた。「僕らの街は、僕らで創る。」をテーマに掲げ、これまで名だたるバンドやアーティストと地元のミュージシャンが出演。バンドマン自らステージを設営し、運営も手伝うDIY精神に満ちたフェスとして知られる。またライブだけでなく音楽、ダンス、食、アート、アパレルから子供たちの経営するお店まで様々なジャンルが一堂に会するのも特徴のひとつで、規則や禁止行為を極力設定することなく参加者が自ら考え場を創っていく、まさに小さな「街」のようなフェスとして規模を拡大してきた。今年は原点に立ち返り、ライブハウスでの開催となる。

今回発表されたのは、出演アーティストは下記の通り。

・Guest Artist
the band apart、フラワーカンパニーズ、HAWAIIAN6、THE NEATBEATS、DOPING PANDA、DOES、ガガガSP、THE STARBEMS、KOTORI、KALMA、BAN'S ENCOUNTER
・Kagoshima Artist
人性補欠、GLARE SOUNDS PROJECTION、Tonto、FLYING START'、その日暮らし、Slow Motion Daze、debris.、The Hoodies、CHUCKKii、kuromaru.、島内ズ、ともそだちBAND、チリンバンド、Wiθ

 

チケットは本日よりイープラスにて受付中。

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挫・人間が3月6日にリリースするニューアルバム『銀河絶叫』に伴う全国ツアー『みんなで!ZU・BU・NU・RE』を開催する。

3月26日(火)新宿red clothを皮切りに、4月25日(木)渋谷CLUB QUATTRO公演まで、6都市全7公演のワンマンライブとなる。

チケットは2月3日(土)からオフィシャル先行、2月17日(土)から各プレイガイドで一般発売される。詳細情報はオフィシャルサイトをチェックしてほしい。

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2024年3月7日(木)~15日(金)まで東京・六行会ホールで上演される、山田ジャパン2024年3月公演『愛称⇆蔑称』の公演ビジュアル及び全キャストが解禁となった。

2008年に山田能龍、いとうあさこ、羽鳥由記らを筆頭に旗揚げされた劇団「山田ジャパン」。脚本・演出の山田能龍は、お笑い芸人から脚本家・演出家に転向した異色の経歴を持ち、哲学的なテーマを計算された笑いにのせて問題提起する作風で、多くのファンを魅了してきた。誰もが当たり前に享受してきた“あだ名”文化が、現代社会の新たな常識に晒されたとき、たちまち愛称か蔑称かの境界線が曖昧になってしまう。果たして“あだ名”に正義はまだあるのか。日本のみならず、海外でも大きな話題を呼んだNetflixオリジナル配信ドラマ『全裸監督』(19年、21年)の脚本チームに名を連ねた山田能龍が、山田ジャパン最新作として、“あだ名”をテーマにした一風変わった哲学コメディを届ける。

物語の主人公で、初の学年主任を任されることになる教師歴5年の畑中忠平役を務めるのは、近年ストレートプレイからミュージカルまで演技力に定評のある原 嘉孝。そして、口うるさい教頭の大山佳奈役を務めるのは、お茶の間を賑わせるお笑い芸人としての人気はさることながら、山田ジャパンの旗揚げメンバーとして劇団公演に笑いと花を添えるいとうあさこ。

そして、教頭の大山とあだ名で呼び合うほどの仲で優しい人柄の校長・岸哲夫役に、芸歴40 年以上のベテラン俳優で、現在は俳優業以外の分野でもマルチに活躍する黒田アーサー、畑中の上司で、地元一筋で教師生活を続けてきた中堅教師役に、M-1 グランプリのファイナリストにも選出される実力派漫才師で、漫才・コント・演劇と劇場を中心に活動する東京ダイナマイトの松田大輔、事の発端となる東京からやってきた転入生の兄弟役に、実の双子でツインボーカルユニットTWiN PARADOX としての音楽活動も行っている二葉 勇、二葉 要ら、個性派・実力派キャストが結集し、山田ジャパン劇団員たちとともに、コメディタッチの掛け合いを繰り広げる。

(左から)黒田アーサー、松田大輔(東京ダイナマイト)、二葉 勇、二葉要

(左から)黒田アーサー、松田大輔(東京ダイナマイト)、二葉 勇、二葉要

黒田アーサー コメント

昨年、山田さんの作品をみた際に作品の世界観が面白く、いつかは仕事をご一緒したいと思っていたのですが、こんなに早く実現するとは思っていなかったので、出演が決まった時は純粋にうれしかったです。まだ台本を見ていないですが(笑)、面白いことは間違いないので、あとはそれを出演者側がいかに体現できるか。だけだと思っています。素晴らしい方々があつまっているので、お客様とも楽しい時間と空間を共有できるのは間違いないです!是非観に来てくださいね!

あらすじ

長野県佐久市の川北中学校に勤務する畑中忠平は、今年で教師暦5年を迎える。田舎を出ることなく、「母校の教師になる」という夢を叶えた忠平はこの年、初の学年主任に任命された。優しい校長に、やたらと口うるさい教頭・大山佳奈の指導のもと、癖の強い教員たちをよくまとめ、充実した日々を送っていた。生徒たちは今どき珍しい程に素直で、取り立てて問題を抱えた生徒もいない。素朴な見た目で、子供らしく
“あだ名”を呼び合う。そして、ちょっとしたことでもゲラゲラと無邪気に笑い合う。そんな笑顔溢れる子供たちと川北中学校を、忠平は心から愛していた。
しかしある日、忠平が担任するクラスに、東京都中央区銀座の中学校から転入生がやってきたことで、事態は一変していく。転入1 週間もしないうちに、母親から忠平に激しいクレームが入ったのだ。その内容は、「あだ名を禁止にしてください」というもの。何でも、東京都心の多くの学校が子供をいじめから守るため“あだ名”を禁止し、生徒同士に“さん付け”を義務付けているのだという。母親は呆れた様子で「この学校、地域のリテラシーは絶望的に遅れています!」と声を上げる。
これを機に、教員と親たちによる職員室での議論が始まる……。

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2024年5月7日(火)~12日(日)三越劇場にて、朗読劇『同姓同名』が上演されることが決定した。

登場人物全員は同姓同名。ベストセラー『闇に香る嘘』の著者、下村敦史の大胆不敵なミステリー『同姓同名』を朗読劇化する。

主演の大山正紀役は9人組ダンス&ボーカルユニット「超特急」の森次政裕、脚本・演出は吉村卓也が務める。

【ストーリー】
大山正紀が殺された。
犯人は——大山正紀。

登場人物全員、同性同名。
ベストセラー「闇に香る嘘」の著者が挑む、前代未聞、大胆不敵ミステリ。

大山正紀はプロサッカー選手を目指す高校生。 
いつかスタジアムに自分の名が轟くのを夢見て練習に励んでいた。
そんな中、日本中を騒がせた女児惨殺事件の犯人が捕まった。
その名は大山正紀。
サッカー推薦が消えた大山正紀を始めコンビニで働く大山正紀、アニオタの大山正紀など、名もなき大山正紀たちの人生が狂い出す。

森次政裕(超特急) コメント

初めまして森次政裕です。
今回、僕は朗読劇というジャンルに初めて挑戦します。凄く楽しみです!
僕自身が得意とする体での表現力を、朗読劇では言葉で表現することに、今からとてもワクワクしていると同時に少し緊張しています…笑
皆様が楽しんでお帰りいただけるように全力で向き合いたいと思いますので、少しでも興味のある方は是非足を運んでいただきたいです。
劇場で皆様にお会い出来ることを楽しみにしています!
朗読劇『同姓同名』お楽しみに!!!

下村敦史 コメント

『同姓同名』は年齢性別問わず国内外で多くの読者の方に楽しんでいただけている作品で、作者としても思い入れが深い一作です。
運悪く猟奇殺人犯と同姓同名になってしまった人々の物語で
SNSでの加害という昨今の社会問題がテーマになっており、登場人物全員同姓同名——という異色の設定が話題になりました。
小説ならではの仕掛けと企みに満ちたこの作品が朗読劇という形で表現されることに胸が躍ります。
キャストの皆さんによって命を吹き込まれた物語をどうぞお楽しみください。

吉村卓也 コメント

登場人物全員、同姓同名。
斬新かつ難題な設定であることを忘れる面白さに、紙を捲る手が止まりませんでした。
さらにミステリーである側面、ネット社会におけるSNSの恐ろしさや、少年犯罪の実名報道、私刑など、
“今”広く世間に届くべき作品だと思っています。
『同姓同名』の作者である、下村敦史さんが創り上げた世界に敬意を払い、決して崩すことのないよう。
朗読劇でしか表現することの出来ない、新しい世界を創れるよう、主演の森次政裕さんと共に頑張ります。

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2024年4月~6月、東京ほかにて(地方公演あり)『La Mere 母』『Le Fils 息子』を同時上演することが決定した。

『La Mère 母』は、劇作家フロリアン・ゼレールが『Le Père 父』、『Le Fils 息子』の執筆に先立って、彼が31歳の時に3部作の最初に書いた作品。2010年に本国パリで初演され、その後、さまざまな国での上演を経て、最近ではフランスが誇る名女優イザベル・ユペールの主演でブロードウェイでも上演されて大きな話題となった。

『Le Fils 息子』は、フランス演劇界で最高の栄誉とされるモリエール賞を受賞するなど高い評価を受け、ロンドンのウエストエンドなど世界13か国以上で上演された。22年にはハリウッドでゼレール自身の監督によりヒュー・ジャックマン、ローラ・ダーンの出演で映画化、23年に日本でも公開された。

演出は、緻密に人間の本質を描き出す演出力に定評のあるラディスラス・ショラー。フランスオリジナル版も手掛け、19年に上演された『Le Père 父』、21年の『Le Fils 息子』で演出を務めたショラーは、家庭内で起こるメンタルな病の諸相に新たな視点で迫り、話題に。シビアな現実を描きながらも、洗練されたスタイリッシュなステージを創造するショラーが日本人の実力派キャスト・スタッフとタッグを組んで、どのように表現するのか。

『La Mère 母』

『La Mère 母』

演出家ラディスラス・ショラーからのラブ・コールを受けて、『La Mère 母』では若村麻由美がタイトル・ロールの母を演じる。『Le Père 父』『Le Fils 息子』『La Mère 母』3作品にアンヌ役で出演。『Le Père 父』ではこのアンヌ役で第27回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。主演舞台となる本作で、生粋の舞台女優・若村は全く違う2つの役をどう演じ分け、魅せてくれるのか。

息子ニコラ役は、アイドルとして活躍後、アメリカの名門演劇学校での武者修行を経て『Le Fils 息子』で初舞台を踏んだ岡本圭人。一流の演出家たちとタッグを組んでの数々の大作舞台、映像作品への出演経験を重ねて、着実に舞台俳優としての力をつけてきた。

父ピエール役には、第26回読売演劇大賞最優秀男優賞、第45回菊田一夫演劇賞、第55回紀伊國屋演劇賞など数々の演劇賞を総なめにし、舞台俳優として高い実力をもつ岡本健一。昨年は30年間活動を休止していた男闘呼組を再結成し、全国21都市でツアーを実施。俳優としての円熟期を迎えた彼が演劇というホームグラウンドで見せる姿に期待したい。

そしてピエールの再婚相手ソフィア役とニコラの恋人エロディ役に伊勢佳世、『Le Fils 息子』では医師役に浜田信也、看護師役に木山廉彬が出演する。

『Le Fils 息子』

『Le Fils 息子』

なお、本公演では、実力派キャストが結集して、2つの劇場で2作品を同時に競演する。

【Story】『La Mère(ラ・メール) 母』
アンヌはこれまで自分のすべてを捧げて愛する子どもたちのため、夫のためにと家庭を第一に考えて生きてきた。それはアンヌにとってかけがえのない悦びで至福の時間であった。そして年月が過ぎ、子どもたちは成長して彼女のもとから巣立っていってしまった。息子も娘も、そして今度は夫までも去ろうとしている。家庭という小さな世界の中で、四方八方から逃げ惑う彼女はそこには自分ひとりしかいないことに気づく。母は悪夢の中で幸せだった日々を思い出して心の万華鏡を回し続ける。

【Story】『Le Fils(ル・フィス) 息子』
両親の離婚後、学校にも登校せず一日中独り行くあてもなく過ごしていたニコラは、とうとう学校を退学になってしまう。そんなニコラの様子を聞いた父親ピエールは、離婚・再婚後、初めて息子と正面から向き合おうとする。生活環境を変えることが、唯一自分を救う方法だと思えたニコラは、父親と再婚相手、そして年の離れた小さな弟と一緒に暮らしはじめるのだが、そこでも自分の居場所を見つけられずにいた。

[演出]ラディスラス・ショラー コメント

私が東京芸術劇場で演出するのは今回で3度目になります。ですが、フランスで初演していない作品を日本語で日本人の俳優で演出するのは初めてです。

実はフロリアン・ゼレールが『La Mère 母』を書いたとき、私はまだ彼のことをよく知りませんでした。彼が私を信頼し、フランスでの演出を任せてくれるようになったのは『Le Père 父』からです。

『La Mère 母』は、私には珍しく両親と共にパリの劇場で鑑賞した作品です。両親と一緒に週末を過ごす前に、芝居を見に行ったのでした。観劇の後、いつまでも芝居の話をし続けたことが長い間心に残っていました。

フロリアン・ゼレールの戯曲はシンプルな言葉で観客の心に語りかけます。この3部作(『La Mère 母』『Le Père 父』『Le Fils 息子』)は、悩み苦しむ家族の心を扱っています。

3作それぞれで起こる出来事(『Le Père 父』の消えていく記憶、『Le Fils 息子』の両親の問題で高校に行かなくなる息子、『La Mère 母』の親元を離れる年頃になった子供の旅立ち)が、家族という小さな世界を危うくし、安全と思えた家族を泡のように破裂させようとします。

フロリアン・ゼレールの主人公は幸運な人々です。社会的に成功した層に属すると言ってもいいでしょう。何の苦労もなく楽園に住んでいる人々ですが、ゼレールは彼らの人生が地獄に変わろうとする瞬間を捉えます。

物語が進むにつれて、相手を理解する力も、状況を打開する力もないことが分かってくる主人公とは、何と悲劇的でしょうか。

私は9月22日に父を亡くしました。アルツハイマー病でした。父の傍らで、私は『Le Père 父』のことをよく考えていました。記憶が消えていくと同時に人生のすべての思い出が消えてしまう、この恐ろしい瞬間を、フロリアン・ゼレールは何と見事に捉えていたのだろうと理解したのです。

私はこの3部作の舞台を美術的に似せることにしました。3部作が互いにリンクしているという考えが気に入っているからです。

『Le Père 父』と『Le Fils 息子』に出演してくださり、今回『La Mère 母』でも演出することになる若村麻由美さんに再会できること、また、『Le Fils 息子』で岡本圭人さん、岡本健一さんと一緒に舞台を創れることを心から楽しみにしています。

そして、長く、実り豊かなお付き合いとなったプロデューサー、アーティスト、技術スタッフの皆さんと再会できることを嬉しく思います。
私を感動させてやまないこの3部作を、東京で完成させることをとても幸せに思います。

キャストコメント

■岡本圭人
『Le Fils 息子』初演時に、観に来ていた友人の言葉が、今でも耳に残っています。

「この舞台を上演してくれてありがとう。本当に観られてよかった。救われたよ」

この言葉を聞いたとき、途端に涙が流れました。今までの人生が報われたような気がしました。そして新たに、役者としての自覚が芽生え、舞台に来てくださる皆様に「何か」を感じていただけるために、「今後の人生を歩み続けよう」と切に思いました。

『Le Fils 息子』の再演、そして新たに『La Mère 母』の同時上演が決まったと聞いたとき、心から喜びを感じました。ですが今は、役者としての使命感に駆られています。

一人でも多くの方々を救えるように、信頼するキャスト・スタッフの皆様と共に、稽古を重ね、フロリアン・ゼレールの2作品を皆様に届けられる日を心待ちにしています。

■若村麻由美
尊敬し信頼するラディスラス・ショラー氏の演出で、世界が注目する劇作家フロリアン・ゼレール氏の家族三部作、全作品に出演させていただくこととなり光栄です。三作品に共通するのは、夫婦とは、親子とは、家族とは。そして人間の永遠のテーマである、生・老・病・死、そして愛と喪失。

三部作は連作ではなく異なる家族の話のようですが、私は『Le Père父』(2019)では娘アンヌ、『Le Fils 息子』(2021,2024)、『La Mère 母』(2024)では妻であり母であるアンヌです。今回のような2作品同時上演では、同じアンヌという名前には、娘、妻、母、女、人間を象徴していて、それは観客のアナタであると感じさせてくれます。作品同士の出来事や同じ台詞がミステリーの面白さを倍増してくれます。
今回日本初演の『La Mère 母』のように子離れをする難しさは万国共通なのかもしれません。日本にも「空の巣症候群」という言葉があるのを初めて知りました。自分の居場所とは。生きる甲斐とは。稽古を前に、再会するメンバーと新たな扉を開けるトキメキでいっぱいです。

■岡本健一
『Le Fils 息子』が再演されます。

2021年に台本を初めて読んだ時に感じた、とてつもない苦しみと、どうすることも出来ない哀しみが、信頼する演出家、役者、スタッフと稽古を重ねることによって日に日に具現化されていき、劇場では物語に引き込まれ、演じているのか何なのかわからなくなり、ただ存在した事実だけが残っていたことを思い出します。あのような辛い思いは、もう「体験したくない」というのが正直な気持ちでした。

けれども、この親子の物語をより多くの方々に観劇して貰うことが、どれだけ大切なのかも実感しています。

同時に上演する新作『La Mère 母』が描く世界には、愛の始まりから長い年月を経て、いつの間にか愛情があふれ出して、あらゆる方向に流れ、その思いをどのように受け入れて、消えゆく時間をどのように過ごしたら良いのか、限りない愛の行方を彷徨い、どこまでも巡らせてしまう作品です。

これからの稽古で、予想もつかない感情が生まれることを楽しみにしています。

この特別な二作品は、観た方の感情を揺さぶる、とてつもなく凄い作品になることを確信していますので、是非、劇場で観て感じて欲しいと心から願っています。

劇場でお待ちしています。

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