夕闇に誘いし漆黒の天使達、キャリア初のベストアルバムがリリース決定&東名阪ワンマンTOUR開催発表

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2024年結成10周年を迎える、夕闇に誘いし漆黒の天使達がキャリア初となるベストアルバムを新たに設立された「HOMIES Label」より5月6日(水)にリリースすることが決定した。

アルバムのリリースに伴い、東名阪ワンマンツアーも決定。6月14日(金)の東京・Zepp shinjukuでの公演を皮切りに、7月18日(木)に名古屋・ReNY limited、8月23日(金)に大阪・BIGCATを回る。

チケットは、本日よりFC先行の受付中。

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話題の新曲を最速で知れる、Spotifyの人気プレイリスト『New Music Wednesday』を、ナビゲーターの竹内琢也が深掘りするポッドキャスト『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』。このSPICEでは同番組で紹介されている、プレイリストだけでは知ることのできないエピソードやSpotifyのエディター(プレイリストを構成している人たち)のこだわりをピックアップして掲載。

今週は……宇多田ヒカルが月9主題歌の新曲「何色でもない花」をリリースしカバーに。番組へコメントも到着! 三浦大知、BAD HOPアルバム、いきものがかりのコラボアルバム参加のSUPER BEAVER、TOMOO、LANA、mabanuaの新曲。「Early Noise」アーティストのMFS、サバシスターなど今週注目の新作11曲を紹介! また紹介アーティストのライブやフェス情報も掲載しているので要チェック。番組への感想やリクエストは「#NMWミュージックアンドトーク」をつけてツイートを!

宇多田ヒカル「何色でもない花」

宇多田ヒカルの新曲「何色でもない花」がリリースになりました。今作はフジテレビ系月9ドラマ『君が心をくれたから』の主題歌で、宇多田ヒカルが月9ドラマに書き下ろしで主題歌を提供するのは2001年に放送されたドラマ『HERO』での「Can You Keep A Secret?」以来23年ぶりとなります。『NEW MUSIC WEDNESDAY M+T Edition』には宇多田ヒカル本人からのコメントも届いています!「Gold ~また逢う日まで~」「One Last Kiss」「君に夢中」にも参加したA.G.Cookがプロデューサーとして参加しています。(個人的にはA.G.Coolさんの色も出ているような気がして、そういうところでどういうやりとりがあったのかなみたいなのは、気になりますね……)

4月10日(水)に初のベストアルバム『SCIENCE FICTION』のリリース、7月からは約6年ぶりとなる全国ツアー『HIKARU UTADA SCIENCE FICTION TOUR 2024』を開催することが発表されています。

三浦大知「Everything I am feat. Furui Riho」

三浦大知のニューアルバム『OVER』がリリースになりました。約7年ぶりのアルバムリリースとなります。先行でリリースされていた「能動」「Sheep」「Pixelated World」やKREVAが参加した「全開 feat.KREVA」など全10曲が収録されています。『New Music Wednesday』にはFurui Rihoが参加した「Everything I am feat. Furui Riho」。Furui RihoはSpotifyが2023年に躍進を期待する次世代アーティスト『RADAR:Early Noise 2023』にも選出されたアーティストで、昨年11月にリリースした「LOA」がプレイリスト『Tokyo Super Hits!』のカバーを飾るなどヒットしています。Spotifyではプレイリスト『Dance Pop:Japan』のカバーも飾っています。

(Furui Rihoさんのインスタでは喜びを爆発させていましたね。三浦大知さんに凄く影響を受けてるそうで、だからこそこの話があった時に非常に驚いたと。自身のラジオで三浦大知さん特集のような取り組みも先週されていました!)

MFS「SAICO」

MFSの新曲「SAICO」がリリースになりました。MFSはSpotifyが2024年に躍進を期待する次世代アーティスト『RADAR: Early Noise 2024』にも選出されたラッパーです。2022年には楽曲「BOW」が世界的人気ゲーム『Overwatch 2』に使用され、アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツ、フランス、オーストラリア、 そしてグローバルのバイラルチャートで1位を獲得。2023年はBonbero、LANA、Watsonとの楽曲「Makuhari」がヒット、AwichのEP『United Queens』にも参加するなどシーンでの存在感が非常に高まっています。今作は1月にリリースされた「Combo」に続く2ヶ月連続リリースで、ジョージの「Die For You」などをプロデュースしているテイデックス(Taydex)がプロデュースで参加しています。Spotifyではプレイリスト『RADAR: Early Noise』のカバーも飾っています。

LANA「24/7 YOU…」

LANAの新曲「24/7 YOU…」がリリースになりました。バレンタインデーにリリースされた今作はLANA初のラブソング。(LANA色んなヒット曲をリリースしてます。が、ラブソングは確かに初。LANAらしい世界観、BADでキュートな恋愛観がリリックに落とし込まれていますね)プロデューサーのJIGGがビートを担当しています。(JIGGとはLANAも参加したJP THE WAVYとの「What’s Poppin」でも過去に一緒に作っていますね)Spotifyでは日本のティーンエイジャーに聴かれている話題曲を集めたプレイリスト『Teen Culture』のカバーを飾っています。

SUPER BEAVER「コイスルオトメ(いきものがかり meets)」

いきものがかりのコラボレーションアルバム『いきものがかり meets』がリリースになりました。今作は12組のアーティストによる、いきものがかり楽曲の新解釈コラボレーションアルバム。サウンドアレンジだけでなく、楽曲構成や歌詞にいたるまで改編自由で、参加アーティストのクリエイティヴに身を委ねています。Awesome City Club、幾田りら、SUPER BEAVER、緑黄色社会、梅田サイファー、TOMOO、上白石萌音、yama、アイナ・ジ・エンド、ゆず、伊藤沙莉 × ハンバート ハンバート、wacciが参加しており、『New Music Wednesday』にはSUPER BEAVERの「コイスルオトメ」がリストインしています。いきものがかりはプレイリスト『Authentic Covers』のカバーも飾っています。

サバシスター「覚悟を決めろ!」

サバシスターの新曲「覚悟を決めろ!」がリリースになりました。サバシスターはSpotifyが2024年に躍進を期待する次世代アーティスト『RADAR: Early Noise 2024』に選出されている2022年3月結成のスリーピースガールズバンド。結成からわずか5ヶ月後に『SUMMER SONIC』に出演し、昨年は『VIVA LA ROCK』『RUSH BALL』『COUNTDOWN JAPAN』などの大型フェスにも出演。横山健が代表を務めるPIZZA OF DEATHに所属したことでも大きな話題となっています。サバシスターは3月8日(サバの日)にファーストフルアルバムをリリースする予定ですが、今作はそのタイトルトラック。タイトル通りの強い決意や意思を標榜するようなストレートなロックナンバーです。Spotifyではプレイリスト『She Rocks』のカバーも飾っています。

BAD HOP「IKEGAMI BOYZ」

BAD HOPのアルバム『BAD HOP』がリリースになりました。2023年のヒップホップフェス『POP YOURS』で突如解散を発表し、2月19日に東京・東京ドームで解散ライブ『BAD HOP THE FINAL at TOKYO DOME』を開催する事を発表しているBAD HOP。2月9日(金)に放送された『ミュージックステーション』にも出演し話題になっていました。今作は解散直前にリリースされた10年に渡る活動の集大成となるアルバムで、『New Music Friday Japan』でカバーを飾り、『New Music Wednesday』にもリストインしています。

千葉雄喜「チーム友達」

千葉雄喜の「チーム友達」がリリースになりました。千葉雄喜は以前KOHHとして活動していたアーティスト。2021年にKOHHとしての活動を引退していましたが、月刊文芸誌「文學界」でのエッセイ連載や、地元である東京都北区王子に実店舗を持つ衣類制作販売店Dogsのクリエーションなど、本名で多岐にわたって活動していました。本名で楽曲をリリースするのは今回が初となります。(これは事件! これから自身の本名での音楽活動もしていくということなので、その始まりを象徴する作品、それが「チーム友達」。完全に新しいフェーズに入った感がしますね……)Spotifyではヒップホッププレイリスト『+81 Connect』のカバーも飾っています。

TOMOO「Present」

TOMOOの新曲「Present」がリリースになりました。昨年はSpotifyが2023年に躍進を期待する次世代アーティスト『RADAR:Early Noise 2023』にも選出され、9月にはメジャーファーストアルバム『TW MOON』もリリースするなど、この番組でも何度も紹介してきたTOMOO。年明けには、『関ジャム』の“プロが選ぶ年間マイベスト10曲”で、いしわたり淳司が「Super Ball」を1位に、蔦谷好位置が「Grapefruit Moon」を2位にセレクトするなどメディアでも大きく取り上げられました。

今作は1月30日に東京・TOKYO DOME CITYで開催されたライブツアー『TOMOO LIVE TOUR 2023-2024"TWO MOON"』のファイナル公演 でリリースが発表され、初披露もされていました。これまでにも「Grapefruit Moon」「Super Ball」などでタッグを組んできたサウンドプロデューサー小西遼(象眠舎、 CRCK/LCKS)が参加しています。Spotifyでは日本の女性アーティストの歌を特集するプレイリスト『Women's Voice』のカバーを飾っています。

ビヨンセ「TEXAS HOLD’EM」

ビヨンセの新曲「TEXAS HOLD’EM」がリリースになりました。ビヨンセは2月11日に行われた米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)の第58回スーパーボウルのCMに出演し、新曲のリリースを示唆。その後二つの新曲「TEXAS HOLD’EM」「16 CARRIAGES」をリリースし、自身のSNSで3月29日にニューアルバムをリリースすることも発表しています。

2曲ともハウス、ダンスミュージックへ取り組んだ2022年のアルバム『RENAISSANCE』とは異なるカントリーサウンドが特徴です。(ビヨンセがカントリー。それが一聴しての驚き。賛否はありつつも結構いろんなメディアからは好意的に受け止められています。2022年リリースのアルバム『RENAISSANCE』はもともと3部作を予定していて、1作目の『act i』に位置づけられていました。そんななか新曲のリリースとともに『act ii』はカントリーになる可能性が高い。)

mabanua「On Everything feat. Otomodatchi」

mabanuaの新曲「On Everything feat. Otomodatchi」がリリースになりました。今回フィーチャリングゲストで参加しているOtomodachiは2020年に解散したヒップホップクルー・CIRRRCLEのamiideとJordanによるユニットです。(今では人気プロデューサーとして活動するA.G.Oさんが入って3人で活動していました。私も大好きでしたが、2020年に解散。その後インタビューによると2022年の末に二人で久々にパフォーマンスする機会があり、それがキッカケのひとつに。昨年はEPもリリースしています)

今作はmabanuaがSNSにあげたトラックにamiideとJordanがラップを乗せてSNSに公開、そこから楽曲のリリースに繋がりました。Spotifyでは日本の現行のソウルミュージックを特集するプレイリスト『Soul Music Japan』のカバーを飾っています。

文=竹内琢也、Y.SHOGO


『New Music Wednesday [Music+Talk Edition]』とは……

毎週水曜日に、その週リリースされた注目の新曲を中心に更新される、Spotifyのプレイリスト『New Music Wednesday』をさらに深掘りするSpotify公式ポッドキャスト。この番組をチェックすると話題の新曲をいち早く、そして詳しく知ることができて、今の音楽シーンがまるわかりに。あなたの通勤、通学、スキマ時間に無料で聴くことができるので是非チェックを。また番組では、Spotifyアプリの「Q&A」からメッセージやリクエストも募集中。あなたのオススメ曲や思い出ソングが紹介されるかも!? 番組への感想やリクエストは「#NMWミュージックアンドトーク」をつけてツイートを!

SNSでのメッセージテーマは「思い出の月9ソングは?」

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シンガーソングライター・TOMOO(読み:トモオ)が本日・2月14日に新曲「Present」を配信リリースした。

「Present」は、ポップかつアップビートな多幸感溢れるサウンドに乗せて“愛”について歌った楽曲。TOMOOは「誰かにプレゼントを贈ろうとするときの素朴な悩みと、愛することを「知っていく」過程を重ねあわせて描いた歌」とコメントしている。サウンドプロデュースは「Super Ball」「Grapefruit Moon」など昨今音楽チャートを賑わせている楽曲たちに続き4度目のタッグとなる小西遼(象眠舎、CRCK/LCKS)が手がけている。

「Present」

「Present」

あわせて「Present」のミュージックビデオがTOMOO公式YouTubeチャンネルにて公開された。本作の監督はMasaki Watanabeが担当。リリックに合わせたアイテムやカラーが各シーンで使用されており、色鮮やかな10パターンの衣装を纏うTOMOOが次々と登場する、ポップで多幸感溢れる楽曲の世界観を反映した映像になっている。

 

さらに、TOMOOは同じく2月14日に発売・配信リリース新解釈コラボレーションアルバム『いきものがかりmeets』に「茜色の約束」で参加している。それぞれの楽曲のサウンドアレンジ、楽曲構成や歌詞にいたるまで改変自由、12組のアーティストが参加するアルバムとなっている。

TOMOOは、6月から東名阪をめぐる『TOMOO LIVE HOUSE TOUR 2024』の開催も決定しており、チケットはオフィシャル先行の受付が開始している。

TOMOO「Present」コメント

誰かにプレゼントを贈ろうとするときの素朴な悩みと、愛することを「知っていく」過程を重ねあわせて描いた歌です。
幸せな気持ち、ワクワクを届けられたら嬉しいです!

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krage、ざきのすけ。、紫 今というネクストブレイクが期待される3アーティストによるフリーライブが、2月29日(木)に東京・BIG HOUSE(六本木)にて開催される。

出演アーティストいずれかのSNSをフォロー、もしくは音楽アプリのお気に入り登録で無料(1drink別)で入場できる。さらに当日の模様がSony Music(Japan)のYouTubeチャンネルで生配信されることも決定した。

3アーティストは奇しくも、それぞれ今季話題のTVアニメの主題歌を担当。krageがTVアニメ『俺だけレベルアップな件』、アニメ『天官賜福 貮』日本語吹替版、ざきのすけ。がTVアニメ『七つの大罪 黙示録の四騎士』、紫 今がTVアニメ『青の祓魔師 島根啓明結社篇』をそれぞれ歌唱。このフリーライブでも歌唱される予定だという。

ざきのすけ。

ざきのすけ。

紫 今

紫 今

 

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今年4月に創立102年を迎えるOSK日本歌劇団(以下、OSK)。現在NHKで放送中の、朝の連続テレビ小説『ブギウギ』でも話題を集めるOSKが、4月6日(土)~14日(日)に大阪松竹座で『レビュー 春のおどり』を上演する。そしてこの公演に主演するトップスター・楊琳(やんりん)と、娘役トップスター・舞美りら(まいみりら)が、南座『レビュー in Kyoto』(7月)を経て、新橋演舞場『レビュー 夏のおどり』(8月)をもって退団することが決定した。2007年初舞台、2021年トップスターに就任した楊。コロナ禍を乗り越え、2022年の創立100周年も頼もしく牽引した楊と、同時期に娘役トップスターに就任し、ともにOSKを盛り上げてきた2010年入団の舞美。劇団でも珍しい同時退団という選択をしたふたりに、これまでの思い出や春の公演、『ブギウギ』トークなど色々と語ってもらった。明るい笑顔の中にある信念、涙の裏の覚悟。多くの時間を共有してきたふたりならではの、心地いい空気感がずっと漂っていた。

――1月24日(水)、『レビュー 春のおどり』の製作発表記者会見で、おふたりそれぞれ退団に向けての想いを公の場で伝えられました。その後の率直なお気持ちから伺えますか。

楊:やっと皆さまに言えた! と。退団を発表するまではお客様に嘘をついているような心苦しさもあったので、今は妙にスッキリとした気持ちです。

舞美:私は今日、皆さまにお伝えしてジワジワと胸に迫ってくるものがありました。楊さんのトップお披露目公演が『STARt』というタイトルだったのですが、当時「“スタート”だけれど、ゴールに向かって歩いていくんだな」と勝手に自分で思って……(涙)。

楊:おぉ!?(涙に驚く)

涙が込み上げた舞美りらと、見守る楊琳

涙が込み上げた舞美りらと、見守る楊琳

舞美:今日(1月24日)も、皆さんにご報告することによって、「卒業というゴールに向かって走り出したんだな」と感じました。

楊:そうなんだね~。

舞美:これまでは道が見えないなかを走っているようで、なかなか実感がわかなかったのですが、今はゴールへの道に光が当たった感じがして、あとはそこを邁進していくだけなのだなと。何も不安はないのですが、泣いちゃってスミマセン。

楊:いえいえ(笑)。

――会見で舞美さんは、「娘役トップスターに就任した時から、いつでも卒業できる準備をしていた」と、秘めた覚悟について語られました。楊さんは、そんな舞美さんのお気持ちを近くで感じることがありましたか?

楊:そうですね、本当にストイックな方なので。自分に一番厳しいところがすごいし、私はそんな舞美さんに支えられ、見本にし、カッコ良いなと思っていました。稽古場でもずっと踊っているし。でもひとりで黙々という感じではなく、いつも明るく劇団員の輪の中にいて、「みんなが笑っているのを見るが好き」という、それこそ太陽みたいな子。

舞美:え!? 楊さんも明るい方ですし、卒業の日まで毎日笑って稽古場で過ごしたいです。

楊琳

楊琳

――楊さんはトップスター就任の時には、退団の時期を決められていたと仰っていましたね。

楊:私の性格上、ゴールを決めずに進むと、一瞬一瞬を大切にできないのではないかと思ったのです。トップの就任時、「この年に辞めよう」と決めて臨んだ方が、より充実した舞台人生になるのではと思いました。

――舞美さんは楊さんから、「一緒に卒業しませんか」とお声掛けされたと。

舞美:これまでOSKのトップスターさんはおひとりで卒業されるものだと思っていたので、「いいんですか!?」と驚きました。楊さんのご卒業(の重み)が半分になるわけではないですが、「私は添え物でいいんです!」という思いでした。

楊:ハハハ(笑)。

舞美:でもそのお言葉をお聞きできてうれしかったです。私が2年生の頃から相手役を務めさせていただくことが多かったので。

楊:多かったよね! 昔から男役と娘役が踊る場面でもよく組んでいたし。

舞美:最初に相手役をさせていただいたのが、楊さんが初主演された『OSK SHOW in オ・セイリュウ「トレジャー・ダンシング」』(2011年)でした。

舞美りら

舞美りら

――お互い最初の印象は?

舞美:楊さん、覚えてますか!? 私はめちゃくちゃ覚えてます(笑)。

楊:最初!? どんな感じでした?

舞美:楊さんは寡黙な方で、『オ・セイリュウ』の公演のときは、ずっと公演の曲を聴いて集中されていたので、「私なんかが話しかけてはいけない!」という緊張感もあって。

楊:いやー、若かったんですよ!(笑)

舞美:楊さんの足を引っ張らないように、と命を懸けてました。楊さんは「全然大丈夫だよ」「何かあったときには言うね」と仰ってくださったのですが、何も仰らないので「私、大丈夫!?」と思ったり。でも楊さんのお顔を見ると、「あ、今日はちょっと違ったんだな」とか、雰囲気で察知できるようになって。楊さん、毎回表情がすごく変わるので。「今のは良かったんだ。明日はさらにその上にいけたら」と臨んでいました。

楊:すごい! 私、上下関係がある時点で、何を喋っていいか分からなくなっちゃうんですよ。なかなか対等な会話って成り立ちにくいし、困らせちゃうことが多いので、だったら黙っていよう、という感じでした。最近自分自身感じるのが、年数を重ねると下級生の頃より物事を大きく俯瞰できるようになるということ。ガツガツ、せかせかせず、落ち着くんだなと思います。

――楊さんは、舞美さんが入団されたときのことを振り返るといかがですか?

楊:もう劇団でもざわついていました。「やっとこういう子が入ってきた!」という感じで、これから抜擢されていくのだろうなと楽しみでした。

舞美:クフ!

■OSK名物の高速民謡メドレーや、華やかな二枚扇の舞も!

楊琳、舞美りら

楊琳、舞美りら

――おふたり揃って2021年にトップスターになられてから約3年。今ではお互いどんな存在ですか?

楊:やっぱり一番私を理解してくれる、心地いいパートナーという感じです。

舞美:ありがとうございます。私は楊さん以外の方と組ませていただくこともありますが、その公演が終わって、再び楊さんと組ませていただくと「ただいま」みたいな、安心感があります。

楊:「ただいま」(笑)!

舞美:やっぱり相手役の方とは、「どういうダンスの作り方をされるんだろう」とかから始まりますが、楊さんは自分のクセもすべて分かってくださっているので、隣でスポッと、はまるというか。言葉では表せない、故郷のような、ファミリーのような感覚があって。

楊:あぁ、ほんとにそういう感じですね。

舞美:自分を偽らなくていい、素の自分でいられる感覚があります。でもそれが甘えになってしまっているのではないかと思ったときも。ただ、自分を偽らないほうがいいのではないかと思い、今は「最大限に甘えさせていただきます!」という思いでおります。

楊:「おかえり」(笑)。

舞美:!(笑)。

――あらためて振り返って、特に思い出深い共演作は?

楊・舞美:(声を揃えて)いっぱいあるー!

舞美:私はお芝居が特に印象にあります。

――2016年の『ROMEO&JULIET』で、ロミオとジュリエットも演じられていますね。

舞美:そうです!

楊:もう何もかもが印象深くて、「特に」というのは断定できないかも。私は本当に「緊張しぃ」で、自分でもへんに生真面目だと思うんです。そんな私の隣で、いつでも「大丈夫、大丈夫」とドーンと存在してくれる舞美さんに、常に助けられてきました。だからどの公演も印象深いですが、特にというと……次の退団公演がそうなるのではと思います。

楊琳

楊琳

――ちょうどお話の流れからも、退団公演の一環である『レビュー 春のおどり』について伺いたいなと思います! OSKにとって大阪松竹座での和物レビューは2年ぶりですね。

楊:そうなんです。それを聞いてびっくりしました。私たちは第1部が和物、第2部が洋物というのが通例で、それが本当に贅沢なことだったんだなとあらためて思いました。

――和物レビューは「春楊桜錦絵(やなぎにはなはるのにしきえ)」という楊さんのお名前の入ったタイトルで、山村友五郎さんの構成・演出です。チョンパで始まり、最後は楊さんの荘厳な舞があり、その歌詞を楊さんご自身が担当されると発表がありました。

楊:会見の場で初めて聞いて驚きました! 「入れてほしいワードを教えてください」と言われていたのでお送りしたのですが、「歌詞を書くの!?」と。ちなみに歌詞を書くのは初めてです。作文になってはいけないし、難しいですよね。

舞美:作詞デビュー!

――お稽古はまだですが、ほかに見どころとなりそうなポイントなど教えてください。

楊:今回、OSKの名物と言われる「民謡メドレー」が久しぶりに復活します。本当に高速なんですよ。

舞美:曲も振りも速いんです!

楊:お客様にお見せできるということで、ワクワクしています。

――コミカルなお芝居や、男役さんたちの殺陣もあるそうですね。殺陣はお好きですか?

楊:はい、好きです。殺陣は、ライトを浴びると刀身が見えなくなったりして、気を抜くと危ないんですよ。なのでいつもお稽古は特に励みます。

――舞美さんは二枚扇の舞のシーンなどがあるそうですね。

舞美:私に小道具を持たせてはいけない(笑)。本当に不器用で、手先がプルプル震えちゃうのですが、まさかの二枚扇! 一枚だけでも大変なのに左手でも……。

楊:左手の扇は難しいよね。

舞美:最後の最後まで試練を、先生方からの愛を頂きましたが、苦労が多い分、お客様には魅力的に華やかに映ると思うので、楽しんでいただけるよう頑張ります。

舞美りら

舞美りら

――洋物レビューは荻田浩一さん構成・演出の「BAILA BAILA BAILA」。スペイン語で「踊れ、踊れ、踊れ」という意味のタイトルに相応しい、ダンス満載の迫力あるステージとなりそうです。朝ドラ『ブギウギ』で、OSKがモデルになっている「梅丸少女歌劇団(USK)」のレビューシーンも、新たな演出で盛り込まれると伺いました。

楊:『ブギウギ』は毎日観ています。私と舞美さんは出演していないので、その世界に触れられるのが楽しみだよね。

舞美:はい!

――OSKの大先輩である笠置シヅ子さんが主役のモデルとなっているドラマ『ブギウギ』をご覧になって、どんなことを感じますか?

楊:みんなで労働運動、桃色争議を起こしたり、戦時中であったりと、先輩方のバイタリティ、それこそ生命力が、時代的にもより強かったと思うんですよ。生き抜かなければいけないというパワーがある舞台は、どれだけ力強かったのだろうと思います。私たちも劇団の100年史などでは知っていたのですが、リアルに視覚から物語として入ってくるのは違います。今の私たちもやはり力強く舞台を務めなければ! とすごく感じました。

――『ブギウギ』の中で、幼少期の福来スズ子(=花田鈴子)さんに、劇団の先輩の大和礼子さんが「お客様は現実を忘れに劇場にいらっしゃる」、さらに「お客様は現実に立ち向かう力をもらいに来る」と語る台詞がありましたね。

楊:本当にその台詞の通りだと思います。私が頂くファンレターには、「いやなことを忘れられました」「舞台を観るためにお仕事を頑張れます」「活力を頂きました。ありがとう!」とか、そういう素晴らしいお言葉がたくさんあって。私はそのお言葉に見合えているのだろうか、何を返せるんだろうと思いながら、日々お稽古しています。そういうお客様の存在を考えると、生半可な気持ちでは舞台に立てないですし、皆さまによって自分たちが存在し、支えられているので、「ありがとう」という想いしかないです。

舞美:私自身も舞台を観劇するのが大好きで、観客として「すごく魅力的な方だな」と感動することが多々あるのですが、自分自身、舞台人としてそうやって思っていただけるに値する人間なのかと常に考えています。(蒼井優演じる大和)礼子さんは舞台に立つとき、ある意味現実的だからこそ、表現できるものがあるのでしょう。私も大好きなお仕事だけれど、舞台では現実的に考えているところもあるので、礼子さんを見習ってストイックに、でもお客様には現実を忘れていただけるよう、ゆめゆめしくいられたらなと思います。

――おふたりとも長年芸の道を歩み続け、8月に卒業の日を迎えられますが、卒業後も芸の道を続けていきたいなど、何か今の時点で想いがありますか?

楊:私は(卒業後のことは)まだ何も考えていないです。今はただ、8月まで進化し続けよう! 舞台をまっとうし、全身全霊で生き抜こう! と思っています。

舞美:私も同じく、一度しかないOSK人生をまっとうしなければ! という思いでいっぱいです。その後のことは、やりたいことよりも、何が自分にできるのか、何が自分に合っているのか、というところが大きいです。

――最後に、OSKで学んだこと、財産を教えてください。

楊:OSKに入って、たくさんの方々の想いや愛を知ったので、本当の意味での感謝の気持ちを学びました。それは自分の中の財産ですし、かけがえのない宝物です。

舞美:OSKは自分自身を見つめられる場所でした。不器用で未熟な自分から目をそむけず、立ち向かう場所を与えてくれました。だからこそ、卒業する日まで己と闘い続けたいと思います!

最後にイープラスポーズ!

最後にイープラスポーズ!

取材・文=小野寺亜紀 撮影=ハヤシマコ

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2024年3月21日(木)~24日(日)東京・IMM THEATER、3月29日(金)~31日(日)大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、4月4日(木)~7日(日)までIMM THEATER(東京凱旋)にて、舞台『モノノ怪~座敷童子~』が上演される。

この度、新ビジュアル、アニメ映像を使用した豪華PV、そして前回公演ダイジェスト映像などが発表された。

2007年にフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」にて放送された『モノノ怪』は、「ノイタミナ」15周年の企画として行われたファン投票で、数十作品の中で上位となった人気作。本公演はアニメ『モノノ怪』の舞台化第2弾で、2007年に放送された『モノノ怪』の一幕目となるエピソード「座敷童子」を描く。

解禁となった新ビジュアルには、謎の男・薬売りを演じる新木宏典の姿。そしてアニメ『モノノ怪』から、本編映像を使用した豪華PVが到着。また2023年に上演された舞台『モノノ怪〜化猫〜』の配信映像を使用したダイジェスト映像も公開され、3月の上演に向けて期待が高まる。

舞台『モノノ怪~座敷童子~』アニメPV

前回公演ダイジェスト映像

第1弾に引き続き今回も薬売りがどう立ち向かうのか本公演に注目しよう。

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1959年にブロードウェイで初演を迎え、デビー・レイノルズ主演で映画化もされた傑作ロマンティックコメディ『さよなら、チャーリー』。シナリオライターのチャーリーは数々の女性と浮名を流してきた名うてのプレイボーイ。ところがある日、人妻との逢瀬の現場に旦那が乗り込み、チャーリーは撃ち殺されてしまう。チャーリーの葬式の夜、親友ジョージの前に現れた絶世の美女。それは天罰で女性に生まれ変わったチャーリーだった——。

主人公のチャーリーを演じるのは山本一慶で、見た目は女性、中身は男性という難しい役どころに挑戦。さらにチャーリーと浮気をするラスティ役の大湖せしる、チャーリーの親友ジョージ役の井澤勇貴、ラスティの夫でチャーリーを殺害するアレキサンダー役のルー大柴ら、チャーリーを取り巻くキャストたちとの軽快な掛け合いにも注目だ。公演は2024年2月16日〜25日、池袋・あうるすぽっとで上演。開幕を前に、主演のチャーリーを演じる山本一慶と、ラスティを演じる大湖せしるに本作への想いと意気込みを聞いた。

(左から)大湖せしる、山本一慶

(左から)大湖せしる、山本一慶

■チャーリーと一緒に戸惑ってます(笑)

ーー山本さんは主人公のチャーリーを、大湖さんは彼と浮気をする人妻のラスティを演じます。台本を読んで、役に共感する部分はありましたか? どう演じていこうと考えていますか?

山本:チャーリーは38歳の男性で、転生して女性になってしまう。チャーリーとしてはすごく戸惑うと思うけど、まさに僕も今その状態ですね(笑)。戸惑っているというか、僕自身女性になるなんて考えられないというか……。

大湖:ラスティと私は似ているかと言ったらそうではないと思うけど、彼女の揺れ動く気持ちだったり、楽しさ、苦しさ、恋する女性のピュアな部分は、やっぱり共感できる部分はありますね。

山本:僕もチャーリーと一緒に何か気付きを感じていけたらと思っているのだけれど……。チャーリーは全て気付きのスタンスなんですよね。周りから聞いたこと、女性になって経験することで気付かされていくことが多いので、チャーリーとしては発見の連続だったりする。そこで自分自身のしてきたことを俯瞰できるようになっていく。その気付きをお客さんと共に共感できたら、よりわかりやすい作品になる気がします。

大湖:ラスティに関しては、たぶんお客様も“あ、その感情わかる”と、それぞれが感じたり共感できるところがたくさんある気がします。そこを大事に丁寧に、いろいろ見つけつつ、役作りしていけたらと思っていて。ただ心情をもっとセリフではっきり出せたらいいのだけれど、ラスティはそうじゃない。それでいて伝えたいことはたくさんあるので、それをいかに表現していくか。演出の岡本さとるさん、共演者のみなさんといろいろ相談しつつ、演じていけたらと思っています。

山本:チャーリーの課題は、男性のメンタルから女性のメンタルに変わったときの境界線をいかに違和感なく表現するか。それができたら素敵だなと思いつつ、やっぱりそこは研究ですね。

大湖:私もラスティを演じていて、“うん、これで行こう!”とはならない気がして。たぶんずっと悩み、考え続けると思う。幕が開いてからもさらに見えてくる彼女の想いがある気がするし、終わりはないかもしれない。千秋楽までずっと突き詰めていけたらという気持ちでいます。

(左から)大湖せしる、山本一慶

(左から)大湖せしる、山本一慶

■異性を演じるのって楽しい!

ーーチャーリーに扮する山本さんのビジュアルが“美しい!”と話題です。

大湖:本当に、すごく可愛い! 一慶君、ビジュアル撮影をするとき角度をいろいろ調整して、女性らしいポイントを探していたと聞きました。

山本:僕自身はあんまり考えてなかったというか、わりと自然体のつもりでいたけれど……。でもこのビジュアル写真、よく見るとお姉ちゃんにちょっと似てるかも(笑)。

大湖:そうなんだ!(笑)。私は男役時代、死ぬほど歩き方を練習していましたね。やっぱり仕草って一番お客様が見ててわかりやすい部分じゃないですか。男性らしさをいろいろ研究しては、風切って歩いてました(笑)。

山本:そういえば、『憂国のモリアーティ』のときも男性役だったけど、いつも風切って歩いてたよね。みんなが真似してた(笑)。

大湖:男性を演じてるときは、普段から風切ってるから(笑)。私も男役が長かったので、他の方が異性を演じるのを見るのはちょっと楽しみ。

山本:やっぱり異性ものをやるのって楽しいよね。

大湖:楽しい、楽しい!

山本:普段男性を演じているときって自分の感性の全てを投影してるけど、女性を演じるときはもうただ単に自分が思う“可愛い女の子”を素直にやろうという気持ちでできるから。

(左から)大湖せしる、山本一慶

(左から)大湖せしる、山本一慶

大湖:あぁ、そうかもしれない。

山本:以前『夏の夜の夢』で演じたハーミアも、僕が好きな女の子のタイプを勝手に投影したりしてた。イメージしたのはラプンツェル。隠し事がなく、楽しいときは楽しい、辛いときは辛いと、喜怒哀楽でコロコロ変わるところが可愛いくて好きだから。異性を演じるのは意外と気楽で、何やってもいいじゃんってなるから面白い。

大湖:力が抜けていいよね。

山本:でも今回はそうはいかない。まず声をどうしようと思って。声帯は女性だけど、中身は男性なワケでしょ。

大湖:確かに。私も男性を演じるとき、声を低くしなきゃって思うけど、そうすると感情のまま喋れないというか、そこで心にブレーキがかかるのが気持ち悪かったりする。そういう意味では女性を演じているときの方が感情のままバッと出せる感覚はあるよね。

山本:今回はあえて男性のままの地声で喋っても面白いかもしれない。むしろあえて太い声で喋ってみたり。ただ喋る内容もだんだん女性的になっていくから、その心情によって変わってくるかもしれないし。そう考えると、声はあまり気にしなくてもいいのかなって思えてきたよ(笑)。

ーーチャーリーは名うてのプレイボーイで、数々の女性と浮名を流します。彼のような男性をどう思いますか?

山本:僕はチャーリーのこと、いいなと思って。男性として憧れます。本能のままというか、あれだけ自分のことが好きで、何の後悔もせずに生きていけるのは羨ましい。

大湖:ダメとわかりつつみんな惹かれてしまうから、たぶんものすごく魅力的なんでしょうね。それでたくさんの女性たちが泣かされてしまう。

山本:まぁ彼も、死んでから過ちに気付いて後悔するけどね。あと、あの死に方は僕は嫌だな(笑)。

大湖:私自身はチャーリーみたいな男性は無理! 絶対にしんどいじゃないですか。

山本:でも会ったときはすごく優しいんだよ。それで女性も安心しちゃうんだよ。

大湖:誰もが好きにならずにいられない魅力があるんですもんね。じゃあ、私もコロッといっちゃうかも——(笑)。

(左から)大湖せしる、山本一慶

(左から)大湖せしる、山本一慶

■4度目のタッグだからわかる、お互いの素顔とは!?

ーーお二人は舞台『ジョーカー・ゲームII』、ミュージカル「憂国のモリアーティ」シリーズ、ロンドンコメディ『Run For Your Wife』に続き、4度目の共演となります。

山本:初めましては『ジョーカー・ゲームII』だったけど、あのときはほとんど喋ってなかったよね(笑)。

大湖:あのときは宝塚を退団してまだ2年くらいで、メインキャストに女性が私一人というのも初めてだったから、“怖い、どうしよう!”と思ってバリアをはってました(笑)。

山本:だけどあれから夫婦になり、愛人になり——(笑)。

大湖:一慶君がこんなオープンなキャラだとは最初は全然わからなかった。えぇ、こんな人だったっけ? と思って。

山本:僕も何度も共演してわかったんだけど、せしるさんってパッと見とはキャラが違うよね。一見するとクールな印象だけど、実はビューティーというよりキュートで、内面は意外と乙女だったりする。

大湖:ただボケてるだけってことかも(笑)。

山本:違う、違う! 話をしてても和気藹々でノリノリで、その扉を開いてる感じがすごく可愛い。

大湖:一慶くんはそれこそ『ジョーカー・ゲームII』のクールなイメージがあったけど、実は全然違ってた。私が芝居で悩んでたりすると、“そこはこうだよね”ってさらっと言ってくれたりして。周りのことをよく見てて、聞いてて、気付いて察してくれる。それでいて伝えるのが上手で、それは一慶君が優しいからできることだと思う。

山本:いやぁ、うれしいこと言ってくれますね。これで楽しく稽古ができそうです(笑)。

(左から)大湖せしる、山本一慶

(左から)大湖せしる、山本一慶

ーーチャーリー役、ラスティ役を演じるにあたり、本番までに準備していることはありますか?

山本:脱毛! 髭を薄くしようと思って、今脱毛サロンに通っています。

大湖:え、腕や脚はやらないの?

山本:腕もやってるよ。今4回行ったところだけれど、なかなか5回目が行けなくて。本番のギリギリに行くと腫れちゃうから、今ちょっと焦ってる(笑)。

大湖:私はただひたすらセリフ覚えですね。普通の会話だからこそ余計に関西なまりが出てしまうんです。よく一慶君にイントネーションを聞くんだけど。

山本:僕、自称・イントネーションの神なんです(笑)。

大湖:普通の感情で喋る方がなまるから、普段から標準語で喋ったらいいのかなと思って、昔試してみたことがあるけれど……。

山本:いちおう試したんだ(笑)。

大湖:そうしたら喋らなくなるだけで、ダメでした(笑)。だから普段は関西弁でいいやと開き直って。こういう役のときにちょっと努力しようと思っています。

ーー最後に、ファンにメッセージを御願いします。

山本:ロマンスあり、笑いありのロマンティックコメディです。ポップで見ていて楽しい作品で、それでいて人間ドラマになっていて、お客さんに投げかけるメッセージにすごく深いものがある。心に残って、染みるものがあるから、後で考える余地を与えてくれる。僕も考えさせられること、感じることが多くて、舞台でお客さんに伝えられることがたくさんあるなと考えています。この作品の持っている魅力を、ぜひ劇場で感じていただけたらと思います。

大湖:素晴らしいキャストの方々が集まっているので、もう面白い作品になるしかないと確信しています。ジョークがただのジョークで終わらずに、その奥に何かしらキャラクターの心情が描かれてる。何か考えさせられることがあって、私自身軽いタッチで終わりたくないという想いがあります。きっと演じている私たち自身も日に日に見えてくるものがあると思うので、それをお客様に感じていただけたら。またそれを伝えられるメンバーでもあって、観ないと絶対損します(笑)。ぜひ劇場に来てもらえたらうれしいです!

(左から)大湖せしる、山本一慶

(左から)大湖せしる、山本一慶

取材:小野寺悦子    写真:山副圭吾

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TVアニメ『女神のカフェテラス』第2期が、2024年7月から放送することが決定し、第2期ティザービジュアルと第2期ティザーPVが公開された。さらに公式HPもリニューアルし、第2期のイントロダクションが解禁されている。

『女神のカフェテラス』は「週刊少年マガジン」にて連載中の瀬尾公治先生による漫画のTVアニメ化作品。第1期が2023年4月から放送されていた。東大現役合格の秀才・粕壁 隼と、亡き祖母が営んでいたカフェ「Familia」を舞台に、“おばあちゃんの家族”を語る見知らぬ美女5人との出会いから始まる、運命の人×5との贅沢すぎる共同生活を描いたシーサイドラブコメ。

今回公開された第2期ティザービジュアルは、1杯のコーヒーと共に、料理の味見をする白菊、スマホを見ている流星、逆立ちでトレーニングする秋水、ギターを抱きかかえる紅葉、トルソーに向かって裁縫する桜花が描かれ、5人の女神たちの日常を切り取ったような写真が並べられたデザインとなっている。

また第2期ティザーPVでは、喫茶「Familia」でウェイトレス姿の女神たちが笑顔でお出迎え。第1期で様々な問題を乗り越え、隼への想いが変化してきたヒロインたち。そんな彼女たちの心の機微が表情から垣間見える。

第2期でさらに大きく動き出す『女神のカフェテラス』の“恋”と“家族”の六角関係に注目したい。

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高野麻里佳、高橋李依、長久友紀の3人からなる声優ユニット・イヤホンズNEWアルバム『手紙』が本日。2月14日(水)に発売となり、収録曲の「おーる・ざ・やんぐ・ぎーくす」MVも公開された。

NEWアルバム『手紙』は、手紙にまつわる7つのドラマが楽曲として表現されたオムニバス作品となっており、楽曲を手掛けるクリエイター陣も、アフロ(MOROHA)・岩里祐穂・カモシタサラ(インナージャーニー)・月蝕會議・志磨遼平(ドレスコーズ)・やぎぬまかな(ex.カラスは真っ白)・矢野絢子などバラエティ豊かな豪華ラインナップになっている。

イヤホンズNEW ALBUM『手紙』初回限定盤

イヤホンズNEW ALBUM『手紙』初回限定盤

イヤホンズNEW ALBUM『手紙』通常盤

イヤホンズNEW ALBUM『手紙』通常盤

イヤホンズNEW ALBUM『手紙』LIVE identity盤

イヤホンズNEW ALBUM『手紙』LIVE identity盤

『手紙』初回限定盤には7曲全てのリリックビデオのほか、イヤホンズメンバーによる「おーる・ざ・やんぐ・ぎーくす」MUSIC VIDEOも収録されている。LIVE identity盤では、イヤホンズ6周年記念LIVE『identity』本編映像を収録。アルバム『手紙』には、3月31日(日)に開催されるイヤホンズ「手紙」トーク&コンサートの先行抽選予約券も封入されている。イヤホンズメンバーと7曲のリリックビデオが織りなす物語を、歌詞と併せて是非体感したい。
 

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2024年6月に、Butlers’ 歌劇『悪魔執事と黒い猫』~薔薇薫る舞踏会編~が上演される。この度、メインビジュアル、キャストなどの全情報が解禁となった。

本作は人気アプリゲーム「悪魔執事と黒い猫」(スタジオわさび)を原作とする、初の舞台化作品。

主様をおもてなしする個性豊かな13人の執事たちには、優しくしっかり者だが謎が多い存在、ベリアン・クライアン 役に藤田 玲、少し荒い性格だが仲間思いで逆境にも負けない強さを持つ、ボスキ・アリーナス役に木津つばさ、責任感が強く完璧主義な若手執事のリーダー、ハウレス・クリフォード 役に松島勇之介の他、アモン・リード 役 宮崎 湧、ラト・バッカ 役伊崎龍次郎、バスティン・ケリー 役 今井俊斗、フェネス・オズワルド 役 梶田拓希、ナック・シュタイン役 長塚拓海、ラムリ・ベネット 役 石橋弘毅、ロノ・フォンティーヌ 役 安藤夢叶、フルーレ・ガルシア 役 日暮誠志朗、ミヤジ・オルディア 役 川上将大、ルカス・トンプシー 役 輝馬と、主演の藤田 玲をはじめ高い歌唱力と多彩な演技で舞台を中心に活躍するキャストが揃った。

キャラクタービジュアル

ベリアン・クライアン 役:藤田 玲       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ベリアン・クライアン 役:藤田 玲       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ボスキ・アリーナス 役:木津つばさ       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ボスキ・アリーナス 役:木津つばさ       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ハウレス・クリフォード 役:松島勇之介       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ハウレス・クリフォード 役:松島勇之介       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

アモン・リード 役:宮崎 湧       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

アモン・リード 役:宮崎 湧       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ラト・バッカ 役:伊崎龍次郎       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ラト・バッカ 役:伊崎龍次郎       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

バスティン・ケリー 役:今井俊斗       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

バスティン・ケリー 役:今井俊斗       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

フェネス・オズワルド 役:梶田拓希       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

フェネス・オズワルド 役:梶田拓希       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ナック・シュタイン 役:長塚拓海       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ナック・シュタイン 役:長塚拓海       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ラムリ・ベネット 役:石橋弘毅       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ラムリ・ベネット 役:石橋弘毅       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ロノ・フォンティーヌ 役:安藤夢叶       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ロノ・フォンティーヌ 役:安藤夢叶       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

フルーレ・ガルシア 役:日暮誠志朗       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

フルーレ・ガルシア 役:日暮誠志朗       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ミヤジ・オルディア 役:川上将大       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ミヤジ・オルディア 役:川上将大       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ルカス・トンプシー 役:輝馬       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

ルカス・トンプシー 役:輝馬       (C)StudioWasabi/Butlers’歌劇『悪魔執事と黒い猫』製作委員会

本公演では、主様を癒し、忠誠を誓う13人の執事たちと、彼らの使命の物語を、華やかな歌とダンスを散りばめた華麗な歌劇としておくる。

【INTRODUCTION】
金の指輪により、謎の世界に飛ばされたあなた…。
そこで13人の執事と出会う。
執事はあなたを主様(あるじさま)と呼び慕う。
彼らはあなたを癒し、お世話をしてくれる。
そんなある日…
執事が力を貸して欲しいと頼んでくる。
彼らにはとある使命があるらしい。
執事の目的は一体何なのか?
彼らの正体は何なのか?
全ての謎が解き明かされたとき…。
この話はあなたの物語になる。

 

 

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BAROQUE活休後ソロとして活動し、2023年にアーティスト名が圭から[ kei ]へと変わり、デビューシングル「MIRACLE」をリリースした後、長年所属していた事務所を独立するという激動の1年を駆け抜けた[ kei ]。

2024年、自身の誕生日である8月12日に『[ kei ]LIVE 2024「0」』と題したチャレンジングなライブに挑むために、昨年の誕生日から1年間をかけてカウントダウンをしていく日数をライブタイトルに掲げ、精力的にライブ活動を行なっている。

彼が2月18日、東京・KMA PARADISE HALLで開催する『[ kei ]LIVE 2024「-174」』公演を皮切りに、5月26日まで4カ月連続でマンスリーライブを同会場で開催することはすでに発表済み。

さらにこのたび、ライブだけではなく、リリースのほうでも[ kei ]の新たな挑戦として、4カ月連続開催するこのマンスリーライブに合わせて、新曲を4カ月連続でリリースしていくことを発表した。

BAROQUE時代も含め、[ kei ]が4カ月連続で新曲をリリースするのは今回が初めてとなる。

まず2月18日に開催する『「-174」』公演日には、4カ月連続リリースの第1弾作品となる新譜「LADY BLUE」を発売する。

今作もこれまで同様、作詞、作曲、編曲はもちろん、ミックス、マスタリングまで本人がトータルプロデュースを行なっている。さらにこちらの「LADY BLUE」はライブ開催日、会場において、CDではなく“カセットテープ”で販売することが決定した。ネオン風のタイトル文字、大都会の夜景など、リバイバルブームに沸いた「シティ・ポップ」をオマージュしたようなアートーワーク、カセットのラベルに至るまで、[ kei ]というアーティスト、その新譜をこれまでとはまったく違う角度、新たな解釈で楽しめるきわめて斬新なアイテムとなっている。

また、2月29日より全世界に向け「LADY BLUE」デジタル配信を実施。高音質音源で楽しむことができる。

3月17日に同場所で行われる次回の公演『「-148」』会場で第2弾の新曲も発売となるのか?

アートワーク解禁とともに、『「-148」』公演のチケットの詳細も決定したので、チェックしてほしい。

 

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2024年5月16日(木)~5月29日(水)新国立劇場 オペラパレスにて、新国立劇場 2023/2024 シーズンオペラ『椿姫』が上演される。

本作は世界中でオペラの代名詞として愛されているヴェルディ中期の傑作。悲劇的な前奏曲、ガラ・コンサートの華やかな定番曲「乾杯の歌」や、真実の愛に揺れるヴィオレッタの超絶技巧のアリア「ああ、そは彼の人か~花から花へ」、父ジェルモンの切々たる「プロヴァンスの海と陸」など、誰しも耳にしたことのある名曲の数々が、高級娼婦ヴィオレッタの愛と悲しい運命を物語る。

新国立劇場『椿姫』2022年公演より        撮影:堀田力丸

新国立劇場『椿姫』2022年公演より        撮影:堀田力丸

新国立劇場『椿姫』2022年公演より        撮影:堀田力丸

新国立劇場『椿姫』2022年公演より        撮影:堀田力丸

演出のヴァンサン・ブサールは色彩にこだわる洗練されたビジュアルの舞台に定評があり、この『椿姫』でもその美的センスを存分に発揮。高さ12メートルものシャンデリアや巨大な鏡に囲まれた舞台で効果的に心象風景を描出し、男性社会に誇り高く生きる女性ヴィオレッタの姿を印象付ける。そんな求心的な演出がオペラパレスを感動に包む、大好評のプロダクションだ。

新国立劇場『椿姫』2022年公演より        撮影:堀田力丸

新国立劇場『椿姫』2022年公演より        撮影:堀田力丸

新国立劇場『椿姫』2022年公演より        撮影:堀田力丸

新国立劇場『椿姫』2022年公演より        撮影:堀田力丸

悲劇のヒロイン、ヴィオレッタに出演するのは、世界的ソプラノとして活躍し、叙情的な声と見事なコントロール技術、そして心揺さぶるドラマティックな感情表現により、欧米各メディアから絶賛される中村恵理。急遽ヴィオレッタ役に出演した2022年公演に続き、うれしい再登場となる。新国立劇場開場以来、シーズン公演でヴィオレッタを歌った日本人歌手は、中村恵理が初。コンサートなどで国内でも人気を博す中村恵理の真骨頂といえるヴィオレッタを、オペラパレスの舞台で堪能しよう。

中村恵理

中村恵理

そしてアルフレードには、イタリアの新星テノール、リッカルド・デッラ・シュッカ、ジェルモンにグスターボ・カスティーリョと、スカラ座アカデミー出身の若手が来日。

リッカルド・デッ ラ・シュッカ

リッカルド・デッ ラ・シュッカ

にグスターボ・カスティーリョ

にグスターボ・カスティーリョ

指揮は、イタリアの著名劇場をはじめ欧州各地の歌劇場、オーケストラで引っ張りだこの注目の指揮者フランチェスコ・ランツィロッタが待望の登場となる。

フランチェスコ・ランツィロ ッタ

フランチェスコ・ランツィロ ッタ

 
【あらすじ】
パリの高級娼婦ヴィオレッタは、富豪の息子アルフレードからの求愛にためらいながらも、真摯な愛に心を開く。二人は郊外で一緒に暮らすが、アルフレードの父ジェルモンがヴィオレッタを訪れ、自分の娘の縁談のためにも二人の関係を終わらせるよう頼む。ヴィオレッタは涙をのんで身を引く。これを裏切りと捉えたアルフレードは夜会で彼女を罵倒するが、やがて誤解と分かった時は既に遅く、ヴィオレッタは病床で愛するアルフレードに看取られ息絶える。

 

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(上段左より)上條 駿*、ダニエル・ゴールドスタイン(演出補)、吉原光夫、橋本さとし、田代万里生、加藤和樹、浦井健治、石川 禅、安福 毅*、ジェーン・バンティング(振付補)/下段左より:湊 陽奈*、柚希礼音、濱田めぐみ、森 公美子、シルビア・グラブ、咲妃みゆ、安蘭けい、栗山絵美*

*=スタンバイキャスト
 

2001年の同時多発テロの裏で起きた心温まる奇跡の実話を基にしたブロードウェイミュージカル『カム フロム アウェイ』。2024年3月7日(木)の日本初演開幕に先立ち、稽古場が初公開された。

数々の演劇賞を受賞したブロードウェイミュージカル『カム フロム アウェイ』が豪華キャストで日本初演を行い、日生劇場60周年イヤーの締めくくりを飾る。

12人の出演者のみで100人近くの役を次々に演じドラマが交錯する本作。開演と同時に一気に展開されていく濃密な100分間。トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞、ニューヨーク・タイムズ紙の批評家賞をはじめ、数々の演劇賞を受賞した本作は、2001年9月11日の同時多発テロの裏で、カナダにある小さな町・ニューファンドランド島のガンダーで起きた驚くべき実話を基にしている。音楽と共にスピーディーに伝えられる5日間の物語は、人種、国、宗教を越えて生まれる希望の光となる。

初公開された稽古場では劇中より「Welcome to The Rock ザ・ロックへようこそ」「Screech In ラム酒を飲め」の2曲が披露された。

披露シーン

♪「Welcome to The Rock ザ・ロックへようこそ」

M1 Welcome To The Rock1.          撮影:田中亜紀

M1 Welcome To The Rock1.          撮影:田中亜紀

M1 Welcome To The Rock2.          撮影:田中亜紀

M1 Welcome To The Rock2.          撮影:田中亜紀

物語の始まりを彩るこのナンバー。ニューファンドランド島ガンダーは、岩々に囲まれているとても美しい小さな町。そこへ来る「遠くから来たお客様(カムフロムアウェイズ)」を、そして観客である“カムフロムアウェイズ”の皆様を島の人々が歓迎する「Welcome to the rock」。キャスト全員でパワフルに歌うナンバー。

♪「Screech In ラム酒を飲め」

M10 Screech IN1.          撮影:田中亜紀

M10 Screech IN1.          撮影:田中亜紀

M10 Screech IN2.          撮影:田中亜紀

M10 Screech IN2.          撮影:田中亜紀

ニューファンドランド島の代表的なお酒のラム酒“スクリーチ”。ニューファンドランドでは「スクリーチ・イン」という何とも変わった儀式がある。旅行者は、島の生活を支え続けてきたタラ=コッドとのキスという「洗礼」を経て、島の仲間に加えてもらえるのだ。「スクリーチ・イン」と言って、タラにキスをした後にラム酒を飲み干すというガンダーならではの伝統儀式。遠くからの人たちが心身ともに疲弊している中、島の人たちは彼らをバーに集め、歌ったり、踊ったりしながら楽しいひと時を過ごす。悲劇があったことによる出会いを悲観的にみるのではなく、素敵な出会いとして捉え、遠くからの人たちと島の人たち皆んなで一つ輪になり歌い踊るナンバー。

キャスト、スタッフコメント

■安蘭けい

         撮影:田中亜紀

         撮影:田中亜紀

安蘭けいです。本日はお忙しい中お越しくださりありがとうございます。ご覧いただいたように本当にとても楽しい稽古場で毎日、毎日、ヒイヒイ言いながらも笑いの絶えない、そんな現場でございます。今聞いたら、あと3週間。結構長いなと思っているのですけど、結構あっという間に過ぎて行って、皆んなこれからどんどん、良くなるんだろうなと思って。こんな短いご挨拶で終わります。でないとみんな長いからね。みんな端的にお願いします。ありがとうございます。

■石川 禅

         撮影:田中亜紀

         撮影:田中亜紀

石川禅です。本当にですね、私歴史に残るミュージカル、なんていうことをしょっちゅう宣伝させていただいているんですけど、ご覧になったお客様にとっても歴史に残るミュージカルかもしれませんけど、多分やってる私たちにとっても、歴史に残るミュージカルなんですよ。それぐらい今みんなで一致団結して大変なことをやらせていただいておりますので。(安蘭に向かって)ね? よろしくお願いいたします。

■浦井健治

         撮影:田中亜紀

         撮影:田中亜紀

本日はありがとうございます。このカンパニーでやれることが本当に毎日、笑いが絶えませんで、こんなに仲良くやらせてもらっていることを光栄に思っております。そしてスタンバイのみんなもそれに付随してというか、みんなで作っているという感覚があるのでお客様にそれが伝わればいいなと思っております。よろしくお願いいたします。

■加藤和樹

         撮影:田中亜紀

         撮影:田中亜紀

加藤和樹です。今日はありがとうございます。そうですね、本当にこう、多分再演が難しいキャストが集まっていて。皆さん本当に活躍されているばかりの中でやらせてもらっていて、この一員としてこの作品に携われることを本当に光栄に思っております。本当に一つひとつのシーンがみんなで力を合わせないとやれないので、自分のためというより人のためにですね、周りを見て、一つひとつクリアにして、みんなで本当に最高に楽しい、そしてお客様に喜んでもらえる作品にしていきたいと思っておりますので是非よろしくお願いいたします。ありがとうございます。

■咲妃みゆ

         撮影:田中亜紀

         撮影:田中亜紀

本日はありがとうございました。つい先日、すべてのシーンの動きがついて、私としては安心もしましたけど、ようやくスタートラインに立ったなという気持ちでもいます。一日、一日、お稽古を皆さんと一緒に重ねていくうちに、私はこの作品への愛や理解がどんどん深まっていっていて、早く皆様にお届けしたいなという気持ちもあります。これからもがんばりますのでよろしくお願いいたします。

■シルビア・グラブ

         撮影:田中亜紀

         撮影:田中亜紀

こんな濃いメンバーなんですけれども、もはや合宿みたいな稽古場になっております。ものすごく楽しんでおります。みんなも、恥もかきながら、お互い常に笑いあって、全くお互いの間違いを叱るではなく、それを楽しみながらみんなで作り上げている稽古場がすごい好きです。是非是非、皆様も客席から応援しに来てください。私たち頑張るので。よろしくお願いいたします。

■田代万里生

         撮影:田中亜紀

         撮影:田中亜紀

田代万里生です。初日まで4週間切ったあたりで通し稽古をやったんですよね。あんまり他の作品でこういうことってなくて、4週間前に通し稽古ができるっていうことは中々ないので、ここから初日に向けて何回一体通しができるんだろうと。そこでどんどん、どんどんブラッシュアップをして、稽古場で本当にプレビューみたいなことをして万全の体制で初日を迎えたいなと思っております。是非、劇場でお会いしましょう。

■橋本さとし

         撮影:田中亜紀

         撮影:田中亜紀

皆さん、今日はようこそいらっしゃいました。僕正直、Welcome To The Rockとスクリーチでかなり疲れました。でも本当に見られるってすごいなと思って。これって皆さんが来ていただいたおかげで、ものすごい気合が入りました。やっぱり役者の本能なんですかね。昨日までスクリーチは一行しか歌えなかったけど、今日は全部歌えました。今日のエネルギーは全部出し尽くしました。皆さん後はうまいこと編集して、宣伝の方よろしくお願いいたします。 この作品に出てくるキャラクターはみんな愛しい人たちばっかりなので、そしてこうやって演じるみんなも僕にとっては愛しい仲間とあと1ヵ月切っちゃいましたけど、あと1ヵ月切ったこの稽古をみんなで満喫しながら、噛み締めながら本番を迎えたいと思います。そしてお客さんが見に来たときには、もう最高のこの作品を、『カム フロム アウェイ』を、お届けしたいと思います。どうぞ皆さん楽しみにしていてください。

■濱田めぐみ

         撮影:田中亜紀

         撮影:田中亜紀

皆様、本日はありがとうございます。私は今までのカンパニーだと大体もう年長組になっていて、大体年齢的にも、年齢が1番上の事とかもあるんですが、今回は本当にこの私でさえ中堅どころで、この素敵なこの可愛いポンコツの、かわいい愛すべき先輩たち……。

(橋本が濱田に向かって)「おいおい、濱田!」

ああ、すいません(笑)。和気あいあいとした稽古場で楽しくやらせていただいております。そしてこの、初日までこのハイレベルな、とにかく高いレベル、エネルギ―のまま突っ走って素敵な初日を迎えたいなと思っておりますのでどうぞご協力よろしくお願いいたします。

■森 公美子

         撮影:田中亜紀

         撮影:田中亜紀

先ほど踊りを少々間違えた森公美子でございます。あのそれを上手に編集してください、よろしくお願いいたします。このメンバーで、多分、これ全員が揃っての『カム フロム アウェイ』は、今回だけかもしれない。あの皆さん忙しいので、私はちょっと引退をかけてこの膝をしばいても頑張っております。本当に、いろんな番号を覚えなきゃいけないんですね。自分の歌さえもきちんと覚えていないのに、椅子の番号覚えろと言われて、私とさとしさんでした。本当になかなか面白いものが見れると思います、本当に。 このメンバーですし、楽しいですし、薬にあの、なんといっても音楽が素晴らしく、そしてケルト音楽に乗った振り付けが、またこれがなかなか見ごたえのある踊りとなっておりますので、ぜひ劇場に足を運んでいただければと思います。

■柚希礼音

         撮影:田中亜紀

         撮影:田中亜紀

皆様、本日はありがとうございました。ミュージカルでこの100分間全員がずっと出ているというミュージカルは本当になくてですね、お稽古も朝から晩までずっと私たちここにいて、あっち(自席)に帰ることはなく、本当にクタクタになってお稽古をしているんですけれども、この人と人が支え合うっていうお話を作りながら、このカンパニーも支えあって作っていて。この支え合わないとできないと作れない作りになっているらしいんですよ、このミュージカルが。だから、さすがだなぁと、この作られる方がそうやって作ったのをこうやって絆が生まれて、それをお届けできるんだなと思っていますので、一生懸命頑張って初日にはお客様に楽しんでいただけるようにがんばります。よろしくお願いします。

■吉原光夫

         撮影:田中亜紀

         撮影:田中亜紀

見ての通り、僕以外は非常にめんどくさい。(全員が総ツッコミ)メンバーが。結構大変なことになるなと思っていたんですけれど、本当に嘘偽りなく和気あいあいとしていて。まぁ、それには(演出補の)ダニーが寛容に僕らに対応してくれて、性格的にも、すごく僕らとフィットして、ゆっくりたっぷり稽古をやってのもいいし。その中でジェーンが、まぁ結構できないポンコツが多いんですけど、できないうちらに対してしびれを切らさずにいっぱい教えてくれて、この2人のおかげでここまでできて来れたんだなと思ってます。 さっきダニーが言ったんですけど、辛い状況の中でどれだけ人に愛を注げるか、人に優しくできるかっていうのがテーマなので、今多分うちらもこの辛い状況になっている中で、喧嘩せずに、そして今世の中も辛い状況ですが、自分が辛い状況の時に誰かに愛を注げるように僕は精進しております。もともと愛が深いんですけど、でも精進してます。是非皆さんも劇場に来て楽しんでください。ありがとうございました。

■演出補:ダニエル・ゴールドスタイン

         撮影:田中亜紀

         撮影:田中亜紀

日生劇場で皆様にお会いできるのを楽しみにしております。本当に日生劇場は今までに見たことのない、一番美しい劇場だと思っておりますので、一年に2回も行けるなんて本当に幸せです。そして日本のお客様も本当に楽しんでいただけるのではないかと思っております。キャストは本当に謙虚に、そして正確に頑張ってくれています。そしてこの公演を日本に持ってくることが出来て本当に光栄に思っております。東京は本当に大好きな街です。最初に来日をしてから12年ほど経ちますけれども、本当にたくさん人に親切にしてもらっています。 そしてお客様に是非この作品を見ていただいて、またそのあとも、何度でも見に来ていただきたいと思っております。すごくディテールの多い作品なので、1回、2回、何度見ても色々な発見がある作品です。キャストがやっている小さいお芝居なんかも、前は気づかなかったことも気づけると思いますし、今回のこのカンパニーだからこそできる、というようなお芝居もあると思います。まだまだお稽古は続きますけれども、劇場で皆様にお会いできるのを本当に楽しみにしております。ニューファンドランドの人たち、そしてその人たちがいかに「カム フロム アウェイズ」たちと交流したか。その物語をお届けできるのを楽しみにしております。本日はお時間いただきありがとうございました。

振付補:ジェーン・バンティング          撮影:田中亜紀

振付補:ジェーン・バンティング          撮影:田中亜紀

 

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MANKAI STAGE『A3!』ACT2! の2周目を締めくくる冬組公演、「ACT2! ~WINTER 2024~」より、劇中劇である第五回公演『剣に死す。』主演の高遠 丞役・北園 涼&準主演のガイ役・輝馬が登場。積み重なっていくエーステの歴史の中、変化を楽しみながら歩み続けるその思いを語り合ってもらった。
 

ーー昨年の冬組公演は1〜2月に上演された~WINTER 2023~」。どんな印象が残っていますか?

北園:新しくガイ役の輝馬が入って、劇中劇で初めての主演を担当。でも何も違和感なく、というか……馴染みすぎているから、輝馬(笑)。キャストのみんなもほぼ知り合いで、世代的にも性格的にも相性が良かったのがすごい感じられて。

ーーガイ主演の劇中劇は第四回公演『怪人Fと嘆きのオペラ』。大劇場のミュージカルのような様相で劇中劇自体の演出もさらにパワーアップ、ランクアップした表現に唸りました。

北園:そう、間違いない。そこで輝馬が……ガイが演じたファントムの力強さや素晴らしい歌声、そういうものを観た多くのお客様も納得したというか驚愕したというか、全体的にそんな作品になっていたんじゃないかと思います。

輝馬:僕は(取材時点では)「前回の冬組公演からまだ1年経ってないんだ!」って思いました(笑)。涼が言ったように……入った側として言うのもなんですが、ホントに違和感のない現場で、ありがたいことにみんな優しく受け入れてくれてすごく助かりました。ファントムはあんな風にストーリー仕立てで歌い上げることもなかなかないのですごく楽しかったですし、そもそもカンパニーの力強さだったり冬組みんなの熱量だったりがすごかったので、僕自身、周りからもたくさん力をもらっていました。お仕事とはいえとてもやりやすくて楽しい現場でしたね。

北園:いや、我々が輝馬に引っ張られてたんです、あれは。輝馬のファントムがあったから、たぶんみんなのパフォーマンスもああいうふうになっただろうし……輝馬にしかできないファントムだったなって思いますよ。

輝馬:嬉しい。僕、全員知ってる人たちだったんですけど、エーステをやって、その知ってる人たちの新しい一面がまたいろいろ見えて、劇中劇でも「この人こんなに熱くできるんだ」とか、新鮮な感触が結構あったのも良かったです。ただエーステの世界観って外から見る分には「すごくおもしろいな」って思っていたんですけど、やると結構大変ですね。

北園:そうなんだよね。なかなかないもん、ああいう感じ。

月岡 紬:定本楓馬          (C)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (C)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会

月岡 紬:定本楓馬          (C)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (C)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会

ーー役者をやっているキャラクターを演じ、さらにそのキャラクターが物語の中で劇中劇の舞台にもうひとつ別の役で立つという入れ子構造。

輝馬:そこの設定を引きずりすぎるとなかなか難しいな、と思いました。だから自分は逆にもう全部を完全に切り替えて……「演じながら演じる」っていうのではなく、「ただ演じる」に徹しました。

北園:僕もまだまだ探しながらやってるところはありますけど、やっぱり高遠 丞という男も成長してるし、その中で僕自身もいろんな現場を踏んで毎回『エーステ』の世界に戻ってくるわけだから、そこもリンクさせつつ高遠 丞らしい芝居をしたいなと常に思ってます。輝馬と似ているけど「役が役を演じる」っていう感覚の層を作るというよりは、「高遠 丞だったらどうするか」を考えて、それを演じてるっていう感じ。役作りとしてフィルターは一個通すんですけど、『怪人Fと嘆きのオペラ』だったら「北園 涼が、高遠 丞が考えるラウルを演じる」。だから、ラウルは僕が演じてます。なんかそういう感じ。

ーー北園さんから見た輝馬さん、輝馬さんから見た北園さん。お二人はどんなふうにお互いのことを見ているのでしょうか。

輝馬:涼もそうですけど、涼だけじゃなくて冬組はみんなほんとに頼りになります。まず、放っとくべき時には放っといてくれるありがたさっていうのがあるので……そういう部分、全然世話焼きとかじゃないっていうのがすごく心地いいなって。みんなそれぞれにありがたいですね。なにしろ僕自身が放っといて欲しいほうなので、そういう空気を読み取ってちゃんと構わないでくれるのがすごく助かる。たまに甘えたい時も、こっちからじゃなくてたぶんそれを察して向こうから寄り添ってくれるし。本当にみーんな、人として素敵です。

北園:輝馬は3年前ぐらいに一回共演して以来の再会なのでちょっと間は空いてしまいましたけど、変わらないなぁって。当時から一緒にご飯へ行かせてもらったりとかしていたプライベートの面もそうだし、お芝居の向き合い方もいつもすごく真摯で、真面目でまっすぐで、しっかり「自分で作り上げたい」という意志も感じられるし。みんなが放っておくっていうのも、たぶんそういう人だからこそそうできる関係になれているんでしょうね。その上で「でももし困ってきたなら助けるよ」みたいなのが冬組なので。輝馬が言うように人としてちゃんとしてるなっていうのを、僕も冬組のみんなにすごく感じてます。

輝馬:なんかね、みんないいの。しかも全く違う感じで。

北園:うんうん。「これは嫌だろうな」「今これを求めてるかもな」「これに悩んでるな」がね、みんな分かりやすいのかもしれないですね、いい意味で。お互いの違いを知って、理解しあう関係。

御影 密:植田圭輔          (C)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (C)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会

御影 密:植田圭輔          (C)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (C)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会

ーー演出の松崎(史也)さんとの共同作業はいかがでした?

輝馬:稽古場では毎回こちらの小さな変化だったり心動いたものをすごく敏感にキャッチして話しかけてくださいますし、そういう部分ではすごく繊細に作らせてもらいました。あるシーンも最初は動き回るはずだったんだけど、自分はそこはあまり動きたくないですとお話してそちらを取り入れてもらったということもあったし、アイデア出しも自由にやりとりしながらうまく作ることができたなって思います。

北園:史也さんのイメージしているものは一旦しっかり伝えてくださって、でもその上で僕らがどう動くのかっていうのはすごくフリーにやらせてくださる。で、役者同士で考えて「じゃあこうしよう」とかっていう僕らのセッションを……史也さんもちゃんと聞いてくださっていて、いざ必要な時には手助けしてくれる、みたいな感じで進めることが多いですね。

輝馬:「松崎さんっていいなぁ」って思うところは、同じ内容でも相手によって言い方ややり方を変えて合わせてくれるところ。一人ひとりに向き合って演出をつけてくれるのが、もうカウンセラーみたいなんですよ。個々に合った処方箋を出してくださって。なので、すごくクレバーな方だなっていうのをずっと感じながら接していました。以前ご一緒した時はすごく情熱的な史也さんだったので、その時とのギャップもなんか可愛いな、と思ったり(笑)。

北園:うんうん。史也さんは役者に対する気遣いがホントに素敵で、熱く、そしてロマンチスト。

輝馬:そう、ホントにロマンチストだと思う!

ーーそして迎える「ACT2! ~WINTER 2024~」。

輝馬:自分にとってまだ2回目ですし、とにかく劇中劇がね、今はまだ全く謎です!(笑)。前回は歌に全振りでしたけど、次は歌、芝居、アクション……違うセンテンスが加わることでどうなるんだろう?? っていうのは正直ありますね。まぁ、そこは新鮮にやらせてもらおうかなって。

ーー第五回公演『剣に死す。』北園さん演じる丞が宮本武蔵で主演、輝馬さん演じるガイが佐々木小次郎で準主演の劇中劇ですね。

北園:初めての高遠 丞の主演公演。どうですかねぇ、でも今までみんなが主演やっているのを見てきて、やっぱりすごく頼りになったし、主演のあり方みたいなのがそれぞれにあるので、僕も僕らしくそこに立たせていただこうかなとは思ってるんですけど……そうだなぁ、そこの真ん中から見える景色みたいなのは楽しみですね。そこから見えるものってたぶん今まで見てきたものと違うはずだから、僕にはきっともっと冬組のみんなが素敵に見えるんじゃないかな。あとは時代劇ですからね、輝馬との殺陣もあるでしょうし。丞にまつわるストーリーについてはまだ原作のどこを表現するのか、どのセリフが生きてくるのかっていうのが分からないので、そこはこれから現場でみんなと一緒に作っていきたいです。

MANKAI STAGE『A3!』ACT2! ~WINTER 2024~       (C)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (C)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会

MANKAI STAGE『A3!』ACT2! ~WINTER 2024~       (C)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (C)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会

ーー月岡 紬役の定本楓馬さんは冬組単独公演としては今作が初登場で。

北園:そっか。僕はこの間の「ACT2! ~SPRING 2023~」に二人で参加してたんだけど……。どうですか?

輝馬:楓馬でしょ。彼なら心配はないでしょう。頼りにしてますよ。いい意味ですごく個性の強いヤツだし、そこがうまいバランスになって、いいチームになると思います。でもなんか、似てるんだよな、荒牧(慶彦)くんに……と、僕は思っている。ちょっと変な言い方になるんですけど、目の奥がすごく似てるんです。目を見て話しているときの「ああ、わかるなぁ」っていう、ちょっと深い感じとかが。

北園:そうなんだ。年齢的には今まで(有栖川 誉役の田中)涼星が末っ子だったけど、そこが楓馬に代わるんだよね。

輝馬:平均年齢を下げてきたな。やばい。ちょっと僕たちおじさん枠になっちゃう??

北園:いや、(雪白 東役の上田)堪大さんいますよ、最年長。

輝馬:おお、よかったよかった(笑)。

ーー今回第五回公演に続いて第六回公演『Risky Game』もあり、劇中劇が2本のスタイルに戻ります。

北園:それね。また戻ってきたよ〜、2本体制! 稽古がね、すごいんですよ、頭バグります。1幕で1個の劇中劇とそれについてのお話。そして2幕もまたもう1個の劇中劇とそれについてのお話だから、単純に1公演で2作やってるわけじゃないですか。もうそこはしっかり切り替えなきゃなって、休憩中に思ってた記憶がありますね、かつて。

輝馬:1時間半程度の作品を、休憩挟んで2回やってる感じだよね。それ、まだ未体験なんだけど——

北園:結構メンタル面もしっかり持っておかないと負けそうになる時があります、この体制は。もう「やるぞー!」っていかないと。

輝馬:そうだよね。今回は1幕でもうかなり動くだろうし、前半でくたくたになっちゃうかも。

北園:そう、年齢高めだから……我々は(笑)。

輝馬:そう、足腰気をつけないと……って(笑)。

有栖川 誉:田中涼星          (C)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (C)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会

有栖川 誉:田中涼星          (C)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (C)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会

ーー「ACT2! ~AUTUMN 2023~」では劇中劇でドローンが撮った映像をリアルタイムでスクリーンに映し出したりもしていました。冬組ならではの新たな演出も期待してしまいます。

輝馬:ドローンは専門職だから操作の方がずっといてくれたってことですよね。僕もドローンの免許取りたいんだよなぁ。ちなみに僕も出させていただいた「ACT2! ~SUMMER 2023~」の東京公演は水を使ってました。舞台ツラの前にちょっと浅いプールを作って、そこでガチで好きなようにバシャバシャ飛び込むっていう。だからもうびしょびしょよ(笑)。

北園:なにーっ? びしょびしょでいいんだ(笑)。夏っぽいね。素晴らしい。

輝馬:だから僕、松崎さんに「夏は水なら冬は雪降らしてくれるんですよね?」って言ったんだけどね。

北園:降雪機?(笑)。できるのかなぁ、そんなこと。

輝馬:んー、じゃあ他にまだやってないことなら……フライングとか!?

北園:だったら僕はバイクで登場したい。「高遠 丞、ハーレーに乗って登場します!」なんてね。冬組だったらオーケストラをバックにしても似合いそうだよね。

輝馬:いいねぇ。じゃあぜひフルオケで!

ーー夢が広がりますね。

輝馬:春・夏・秋・冬……冬組は4番目だからこそのプレッシャーもありますし、逆に最後だからこその楽しさもあります。締めだからこそおいしいというか、今まで各組がお客様へと投げていたものを総括し、一番いい形でかっさらってやろう、という意気込みでやれるのもいいなぁって。冬組が最後でよかったなって思ってます。

北園:僕はあんまりそういう順番とかは気にしてないんだけど、でもそうやってずっと繋がっていく思い、みたいなものは大事にしたいと思っています。また、「ACT2! ~SPRING 2023~」初めてサポートという立場で出演した時に、サポートの大変さだったりありがたみっていうのを今まで以上に実感したんです。なのでそこへの気持ちみたいなのも今回、より多く乗っけて、そしてまた次の春へと繋げていきたいですね。ここまでみんなが見せてくれた素晴らしい公演と同じように、僕たちも責任を持って冬組公演をやっていきたいなと思っています。

輝馬:わかる。僕も「ACT2! ~SUMMER 2023~」で初めてサポートやらせてもらって、あらためて「田口さんてすげー!」って思った。

北園:確かにそれはそう。あの人はすごい。

雪白 東:上田堪大          (C)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (C)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会

雪白 東:上田堪大          (C)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (C)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会

ーー松川支配人役の田口 涼さん。

輝馬:はい。ご一緒して尊敬度が一気に爆上がりしました。

北園:田口さんに、雄三さん役の鯨井(康介)さんに……みなさんのサポート、すごいです。感謝です。

輝馬:鯨井さんって実は歌もめちゃくちゃ素敵なんですよ。ファンキーなかっこいい声で、ダンスもバチバチかっこいいし。だから僕はいつも「うわー、歌ってほしい」とか思いながら隣にいました(笑)。

北園:それいい! 雄三さんと支配人の曲が1曲ぐらいあってもおかしくないよね。むしろそれをやらないなんて、エーステは損してると思う!

輝馬:損してます! もったいないです! お二人にも歌わせるべきです。

北園:あぁ〜、それはぜひどこかで入れていただきたいなぁ。

ーーエーステの可能性はまだまだ無限! 本番がますます楽しみになってきました。

輝馬:僕はまだまだ入り立てで右も左も分かっていないので、その中でどう冬組のみんなと力を合わせてやっていけるか……でもまぁ大好きな人たちばっかりなので、多分大丈夫でしょう! そして史也さんの頭の中の世界がどんな演出で表現されるのかは——みなさん、ホントに楽しみにしてほしいなと思いますし、僕自身もすごく楽しみなので、一緒に見届けてくださいね。ぜひ劇場でお会いしましょう。

北園:エーステはもう何年もやらせていただいていますけど、今回楓馬が入ってきて、そして輝馬も2回目で……顔ぶれも変化はしているのですが、そもそもストーリーごとに中心になる人物が変わると、毎回新しい冬組になっていくように思えるんです。その楽しい変化を毎回僕たち自身も感じているので、作品もいつまでもマンネリ化しないんだろうなとも思っています。もちろん今回もお客様には新しい冬組の物語を楽しんでいただけるはず。ぜひぜひ、本番を楽しみに待っていてください。

取材・文=横澤由香

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