秦 基博、自身最大規模となった弾き語りツアーの音源化が決定 全27公演の中からベストテイクを収録した作品を10月にCDリリース

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秦 基博の全国弾き語りツアー『GREEN MIND 2021』振替公演となっていた本日・8月5日(木)ロームシアター京都にて約4ヶ月におよぶ全国ツアーが幕を下ろし、その全公演の中からベストテイクをセレクトした弾き語りライブアルバム『BEST OF GREEN MIND 2021』を10月13日にCDリリースすることを発表した。

弾き語りベストアルバム『evergreen2』の楽曲を中心に、「ひまわりの約束」、「鱗(うろこ)」、「アイ」などの代表曲を含む全19曲がDISC2枚組で収録される。

またファンクラブ限定盤として、特典CDが付いた豪華仕様の「Home Ground限定盤」が秦 基博オフィシャルファンクラブ Home Ground 完全生産限定商品としての発売も決定。ボーナスCDには、ツアーの名物MCコーナー「みどりの窓口」の傑作選や日替わりで披露された楽曲を収録。さらにオリジナルギターピックも封入された豪華盤となる。

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2013年からCD、ゲーム、アニメ、イベントなどさまざまなメディア展開を続けている「MARGINAL#4」の舞台化が「舞台『MARGINAL#4』 BIG BANG STAGE」という公演タイトルで決定した。

「MARGINAL#4」は、架空の芸能プロダクション・株式会社ピタゴラスプロダクションに所属し、“銀河の果てまでKISSを届けるアイドル!”をキャッチコピーに活動をするアイドルユニットで数々のCDをリリースしている。さらに、ゲームやアニメ化などもされた、コンテンツの名称だ。

原作・ピタゴラスプロダクションキービジュアル  (C)Rejet / IDEA FACTORY (C)MARGINAL#4 BIG BANG STAGE

原作・ピタゴラスプロダクションキービジュアル  (C)Rejet / IDEA FACTORY (C)MARGINAL#4 BIG BANG STAGE

舞台化は、2021年8月5日(木)に配信されたスペシャル特番「ピタゴラス HOUSE へようこそ!」にて発表された新プロジェクトのひとつで、コンテンツ始動から8年目にして待望の舞台化となる。

 (C)Rejet / IDEA FACTORY (C)MARGINAL#4 BIG BANG STAGE

 (C)Rejet / IDEA FACTORY (C)MARGINAL#4 BIG BANG STAGE

「舞台『MARGINAL#4』 BIG BANG STAGE」は2022年2月23日(水・祝)からヒューリックホール東京(有楽町)で開幕する。チケットの最速先行申込は、乙女向け通販サイト「SKiT Dolce」でRejet最速先行抽選販売が、アニメイトでシリアル先行抽選販売がそれぞれスタートする。

原作CDの展開はもちろん、今後発表される出演キャスト陣にも期待しよう。

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2021年8月5日(木)紀伊國屋ホールにて、池田純矢が作・演出を手掛けるエン*ゲキシリーズの5作目となる最新作『-4D-imetor(フォーディメーター)』が開幕した。初日にあたり、ゲネプロ及び取材会が行われ、舞台写真と出演者コメントが到着した。

本作は、当初2020年5月に予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の影響により中止となり、今回改めて上演が行われた。

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

「エン*ゲキ」とは、池田純矢が自身の脚本・演出により、《演劇とは娯楽であるべきだ》の理念の基、誰もが楽しめる王道エンターテインメントに特化した公演を上演するために作られた企画。2015年以来、これまでに4作を上演し、5作目となる本作のテーマとなるのは “量子力学”。四次元世界や超能力といった未解明のミステリーを“イリュージョンマジック”で魅せるという、演劇的インスピレーションにあふれたものになっている。

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

W主演を務めるのは生駒里奈と池田純矢。そのほか、村田充、松島庄汰、田村心、新子景視、阿南健治ら、個性豊かなキャストが出演する。

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

作・演出/渡来暦役 池田純矢  コメント

この『-4D-imetor』は、構想から11年、今日ようやく初日を迎えます。嬉しさや楽しみよりも何より、まず安全に何事もなく、この場を迎えられたことへの感謝の気持ちでいっぱいです。
昨年、公演中止を発表しましたが、どうしてもこの作品を届けたいという想いから、キャスト・スタッフの皆に何とか日程を繰り延べて上演したいと伝えて、再始動の準備をしてから中止を決めましたので、この1年、気持ち的にもかなりダメージはありましたが、悲観ばかりではありませんでした。当初考えていた、客席に降りてのイリュージョンなどは難しくなりましたが、客席に降りずともお客さま全員が体感できるようなイリュージョンを、監修を務めていただいたマジシャンの新子景視さんと一緒に考えてきました。
ノア役の生駒さん、ほんとうに天才だと思います!何をやらせても一級でオーラがありますが、ノアという元気ではつらつとした、けれど根には脆く儚いところのあるキャラクターを見事に演じてくれています。ノアと生駒里奈という存在が融合、同化していくのはとても感動的でした。
紀伊國屋ホールという、井上ひさしさん、つかこうへいさんなど歴々たる演出家が作品を創ってきた劇場で、いつかそこに並べる存在になれるよう、また新たな一歩を踏み出します。
この作品は、アクション・イリュージョン・謎解き……色々なギミックをふんだんに盛り込んだ、“ザ・エンターテインメント”です。
皆の魂の結晶を、どうか観ていただきたいと思います。

ノア役 生駒里奈  コメント

私が演じるノアは“四次元人”。見どころは派手なアクションです! 運動は苦手なのですが、稽古でミット打ちもたくさんして、どんどん強くなれた気がしますし、何よりもアクションが楽しくって、もっと強くなりたい!と思っています。
そして、この今の時代に、ノアというキャラクターを通して「自分ってなに?」というメッセージを伝えることができるのではないかと思います。
素直な「楽しみ」という気持ちばかりではなく、いいのかな……と思ってしまうこともあります。ですが、私たちはお客さまを楽しませるために存在していますし、お客さまに楽しんでいただける自信、必ず幸せにする自信があります!ぜひ観ていただけたら嬉しいです。

斉木国成役 村田充  コメント

都市伝説級のテロリスト・斉木国成を演じます。去年は、僕も大好きな俳優である玉城裕規くんが斉木を演じるはずでした。彼のプランに負けないようなものを、板の上で表現したいと思っています。斉木なりに大切なものを取り戻そうとしている様、それが色濃く出てくる変化も、観ていただけましたら嬉しいです。
キャスト・スタッフ一同、コンディションをキープしながら初日を迎え、この場に立てていることを奇跡的に感じています。千穐楽まで気を抜くことなく、精進してまいりたいと思います。 

明智小次郎役 松島庄汰  コメント

公演を中止してからの一年、(池田)純矢の想いをたくさん聞いてきました。ようやくここまで来ることができましたので、最後まで気を抜かず、しっかり務めていきたいと思います。
僕が演じる明智小次郎は、刑事なので、アクションシーンでは柔道技も見どころです。アクション、コメディ、そしてグッとくるシーン! たくさんの要素がぎゅっと詰め込まれている、ザ・娯楽! な作品です。ぜひ楽しんでください。

山田一郎役 田村心  コメント

山田一郎役を演じます。山田は、物語の真髄には一切関わらない(笑)、箸休め的な、愛されキャラです。僕だけ一切、真髄には触れませんが、そんなところも愛していただき、そして、山田がいるからこそ、よりストーリーが分かりやすくなると思うので、お客さまに寄り添えるよう頑張ります!
この一年、ノアはずっと動いていたんじゃないかな? そんなことを思っています。作品を観ていただけたらこの意味がきっと分かるはずなので、ぜひ楽しみにしていてください。

No.α役 新子景視  コメント

こうして初日を迎えられること、とても嬉しく思います。僕は、No.α(アルファ)という“オリジナル”の四次元人を演じます。サイコキネシスなど超能力をいっぱい使います。僕はマジシャンですので、本当の超能力者に見えるよう説得力を持たせられたらと思います。
イリュージョンマジックも、このご時世でも楽しんでいただけるようにバージョンアップしています。マジックショーではなく、演劇の中にマジックが溶け込んでいる、他に類を見ない作品になっています。ぜひ体験していただけたら嬉しいです。

真堂歳延役 阿南健治  コメント

四次元や量子力学についてのとても長くややこしい台詞。一年が経ちまして、どうにかギリギリ、覚えきりました(笑)。若い人たちのエネルギーが、オジサンにはとても眩しく感じます。そして、27年ぶりに紀伊國屋ホールの舞台に立ちまして、非常に感慨深いものがあります。
ザ・エンターテインメントな舞台です。やっとお届けできる! キャストの皆さん、頑張りましょう! お客さま皆さまにお届けできること、幸せに思います。乞うご期待!

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

 撮影:岡千里

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2022年1月~2月、《喜劇名作劇場》恋ぶみ屋一葉『有頂天作家』が東京・大阪にて上演されることが決定した。本作品は当初、2020年3・4月東京・大阪で上演を予定していたが、コロナウイルス感染拡大防止のために公演中止に。この度、2年の時を経て同キャストでの上演が実現した。

『有頂天作家』は渡辺えりとキムラ緑子による、大好評の“有頂天”シリーズ『有頂天旅館』『有頂天一座』『有頂天団地』に続く第4弾。名優・杉村春子に書き下ろされ、平成4年に新橋演舞場で初演、6年に再演され読売演劇大賞・最優秀作品賞を受賞した名作だ。今作ではタイトルを『有頂天作家』と改め、歌あり踊りありで劇場を笑いと涙でたっぷりと包みこむ。出演は、渡辺えり、キムラ緑子をはじめ、大和田美帆、影山拓也(IMPACTors/ジャニーズJr.)、長谷川純、瀬戸摩純、春本由香、宇梶剛士、渡辺徹。上演は、2022年1月15日(土)~28日(金)まで南座、2月1日(火)~15日(火)まで新橋演舞場にて

ものがたり

明治43年、花街で働く女性たちの手紙の代筆業を営んでいる前田奈津(キムラ緑子)と、流行作家の加賀美涼月(渡辺徹)は、若い頃にはともに小説家を目指して切磋琢磨した仲。その後、奈津は小説家の道を諦めて自称「恋文屋」を生業としているが、人気作家となった涼月とは今でも良き相談相手として交友関係が続いていた。
ある日、片桐清次郎(長谷川純)をはじめとした弟子たちがいる涼月宅に編集者の田熊哲(宇梶剛士)、谷初子(春本由香)が原稿取りに来ているところへ、新たに弟子入りを志願する羽生草助(影山拓也)が現れる。草助の書いた文章を読んだ涼月はケチョンケチョンに貶すが、気まぐれに玄関番を命じた。
時を同じくして、奈津のところへ21年前に死んだと思われていた親友の小菊(渡辺えり)が訪ねてくる。この小菊、昔は芸者として涼月と相思相愛の仲であったが、悲恋の末に他の男へ嫁ぎ、程なくして亡くなったはずであった。死んだと思っていた小菊の登場によって封印しつつあった自分の本当の気持ちを思い出し始める奈津。
またそのころ草助は芸者の桃太郎(大和田美帆)と惹かれあいつつあった。花魁の此花(瀬戸摩純)ら周りの者は二人を応援していたが、“芸者との恋は修行の妨げになる”と師の涼月に固く禁じられている草助は気が気ではない。突然の小菊の登場によって思わぬ方向へ動き出した物語。果たして奈津、涼月、そして小菊たちを待ち受けるのは有頂天な結末なのか……。

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劇団あはひが、新作公演『20/21』を、2021年11月中旬、KAAT 神奈川芸術劇場大スタジオにて上演することを発表した。

1998年生まれの6名によって構成されたアーティストグループが、劇団あはひだ。能やシェイクスピア劇といった東西の古典をリミックスし、現代に通用する新たな演劇としてそれらを提示する手法が高く評価されている。

劇団あはひ

劇団あはひ

そんな彼らが新型コロナウイルス感染症による度重なる公演延期を経て、約1年半ぶりの公演を行う。今回は、未だ不安定な日々が続く現在をテーマにした作品となり、古典をモチーフに創作してきた劇団あはひにとっては初の試みとなる。

また、劇団あはひは、2019年にシェイクスピアの詩集をもとに作劇した『ソネット』を東京・岐阜にて上演した。過去作品のなかでもとりわけファンの多い本作を、今夏、“音楽”として各種音楽配信サービスにてリリースする。
すでに音楽版『SONNET』のリリースに向け、「夏はソネット」企画をスタートさせており、約2ヶ月間にわたって、舞台版『ソネット』(2019)の上演映像の公開や、本作に関連のあるシェイクスピア作品をわかりやすく学べるコンテンツの発表等をおこなう。本企画により音楽版『SONNET』をより楽しむことができると同時に、現代と同じく感染症の時代を生きたシェイクスピアの作品を“今”読み解くことで、新作公演『20/21』への入り口となるそうだ。

舞台版『ソネット』岐阜公演(2019)

舞台版『ソネット』岐阜公演(2019)

なお、音楽版『SONNET』はApple Music、Spotify等、各種サブクリプションサービスにて9月13日にリリースされる。「夏はソネット」企画は劇団公式Twitter、YouTube等にて発表予定。

■脚本・演出/大塚健太郎  コメント

これまで古典と呼ばれるようなものばかり扱ってきたのは、単に古いものを有り難がる趣味があるっていうわけでは全然なくて、そこに眠っていて、現代の我々が忘れてしまっている本質みたいなもの(演劇の、だったり、人間の、だったりする)をそこから抽出して、今の我々に応用していきたかったから。言い換えるなら、過去を扱うことで、現在に向けて演劇を作っていた。そのためのインプットが済んだとは到底思えない、というかそんな風に思うことは今後もないと思われるわけだけど、それよりも、こと今年に関しては、ありのままの今の我々自身を素直に対象にすることの方が、それこそ歴史的に見て、よっぽど重要なことなんじゃないか? と、思いました。

ということで、劇団あはひ、未来に向けて、現在の演劇を作ります。初。

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1973年2月、唐十郎/状況劇場の劇中歌リサイタル「四角いジャングルで唄う」が開催され、同年10月には、その実況録音盤が(キング)ベルウッド・レコードより自主制作LPとして発売された。「永遠に再発はない」と言われていた、その伝説のレコード『唐十郎/四角いジャングルで唄う』がこのほど初CD化され、2021年9月22日に発売される。これはまさしく、48年目の奇蹟の出来事といえる。そのトレイラー動画も次のとおり公開された。

【動画】『唐十郎/四角いジャングルで唄う』より

唐十郎/状況劇場の劇中歌リサイタル「四角いジャングルで唄う」は、1973年2月8日、後楽園ホールの特設リングで行われた。当時の唐は32歳、前年には『二都物語』や『鐵仮面』を上演し、またこのライブの直後には『ベンガルの虎』や蜷川幸雄演出の桜社『盲導犬』等の上演が控えていた、最も脂の乗っていた時期だった。

リサイタルには、唐十郎をはじめ、李麗仙(当時は「李礼仙」)、大久保鷹、不破万作、根津甚八、小林薫ら状況劇場の劇団員が総出演、さらに前々年に退団していた四谷シモンも特別に復帰した。演奏を務めたのは、日本フォーク界の草分けたるシンガーソングライターの小室等が指揮する“ザ・サウンド・ガーリック”(この日のためだけに結成された楽団)。ちなみに、この当時の状況劇場の劇中歌の殆どは、小室が作曲を担当していた。

歌のプログラムは、『吸血姫』『腰巻お仙 振袖火事の巻』『少女都市』『由比正雪』『腰巻お仙 義理人情いろはにほへと篇』『少女仮面』『ジョン・シルバー』等、劇団初期の名作の劇中歌群。また、唐による自作小説の一部の朗読も披露された。

特筆すべきは、1970年2月、岸田國士戯曲賞受賞直後の唐十郎がベルウッド・レコードより1stシングルレコードとしてリリースする予定だったが、発売禁止処分を受けた「愛の床屋」が、このリサイタルの中で歌われていることだ。発禁処分の理由は明らかではないが、唐の書いた歌詞は、A・ジャリの戯曲『寝取られユビュ』の劇中歌のパロディで、小室等のドラマチックな作曲により、危険度の高い歌謡として仕上がっている(大島渚監督1968年作品「新宿泥棒日記」の中で唐が歌う同曲はメロディが異なるため、幾分味わいが薄いものとなっている)。ちなみに、小室は「愛の床屋」と同時期に、後の彼の代表作となる「雨が空から降れば」を含む、別役実の『スパイものがたり』の劇中歌を作曲しており、小室もまた最も脂の乗っていた時期なのだった。今後、件の発禁シングル「愛の床屋」の音源CD化も切に待たれるところだ(ちなみにシングルB面「さすらいの歌」はCD化済み)。

なお、1973年10月に実況録音盤がLPアルバムとして発売された際には、ジャケット画を合田佐和子が担当。同年に出版された唐十郎の小説集『ズボン』の表紙絵や、数々の劇団ポスターなど、唐ワールドとは非常に相性の良い合田が生み出す幻想風景は、今回のCD化に際しても堪能できる。

そして、CD化にあたっては、唐十郎が横浜国立大学教授に就任して以来、唐の薫陶を受け続けてきた劇団☆唐ゼミ代表の中野敦之が解説を執筆しているのが何よりも頼もしいかぎりで、その期待は大きい。彼は、2011年11月「大唐十郎展」を企画し、その一環として、唐十郎や小室等らを招き、「四角いジャングル」2011版ともいうべき「21世紀リサイタル」を横浜・赤レンガ倉庫1号館 3Fホールで開催した経緯もある。唐十郎の劇宇宙を、劇中歌の切り口から解読していくうえで、中野ほど相応しい人選はないだろう。

本CDを通して、日本の演劇界を震撼とさせた唐十郎/状況劇場の全盛期の息吹を感じ取って欲しい。

【プロフィール】唐十郎(1940~):劇作家、俳優、小説家。1963年、状況劇場を旗揚げし1967年より紅テント公演を行う。天井桟敷の寺山修司、黒テントの佐藤信とともに前衛演劇の代表的存在となり、劇団からは、李礼仙(麗仙)、麿赤兒、根津甚八、小林薫らを輩出。1982年、『佐川君からの手紙』で芥川賞を受賞。1988年、状況劇場を解散して唐組を結成し現在に至る。音楽活動では、1967年に山下洋輔と共演。1970年、シングル「愛の床屋」(キングレコード)で歌手デビュー、また同年、東宝映画『銭ゲバ』の主題歌「銭ゲバ大行進」も。
 

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2021年9月18日(土)・19日(日)に東京・ZOZOマリンスタジアム、大阪・舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)にて開催される『SUPERSONIC 2021』の追加出演アーティストが発表された。

東京9月18日・大阪9月19日に日本を代表するテクノ/エレクトロDJ石野卓球の出演が決定。東京9月18日にはHIPHOPシーンのみならず多ジャンルにおいて注目を集めるSKY-HIが追加に。そして東京9月19日にはオーディション・プロジェクト『Nizi Project』より、1万人から選び抜かれたグローバル・ガールズグループのNiziUが初ライブを『SUPERSONIC』で披露する。

なお、チケットはイープラスほか各プレイガイドにて一般発売を実施中。

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株式会社ブシロードは2021年9月16日(木)発売予定の『バンドリ! ガールズバンドパーティ! for Nintendo Switch』の体験版を本日8月5日(木)に配信開始したと発表した。合わせて販売ページも公開され予約も可能になっている。

任天堂公式オンラインストア「ニンテンドーeショップ」より配信されている。体験版では「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」「That Is How I Roll!」「しゅわりん☆どり~みん」「BLACK SHOUT」「ゴーカ! ごーかい!? ファントムシーフ!」の全5曲が収録され、全楽曲6種類の難易度で遊ぶことができる。

「BanG Dream!(バンドリ!)」はキャラクターとライブがリンクする次世代ガールズバンドプロジェクト。アニメ、ゲーム、リアルライブなどのメディアミックスを展開しており、今回はNintendo Switch版の展開になる。ファンならば早めに体験版をダウンロードして遊んでおきたい。

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9月11日(土)、12日(日)に開催予定の『ハイライフ八ヶ岳2021』の第3弾出演者と日割りが発表された。

絶景と自然環境と地域コミュニティの元で開催する野外フェス『ハイライフ八ヶ岳』。今年の開催テーマは「ココロ踊り、カラダ揺らす、雲の中、空の上」として、八ヶ岳での音楽フェス開催だからこその地域と自然の素晴らしさを伝えていくという。

今回発表されたのは、七尾旅人、toconoma、Homecomings、ermhoi、庸蔵×木村イオリ from tsukuyomi 、PAHUMA a.k.a 金 佑龍、オマール・ゲンデファル、葛目絢一、DRAMATICBOYS、shima(Alegre)の10組。

そしてトークプログラムには、新たな10名が地域と音楽と自然文化をめぐって登壇することが決定。開催地 北杜市の上村英司市長、ジャーナリストの佐々木俊尚氏、朝日新聞記者の斎藤健一郎氏ほか、ぱや(林史記)、土屋誠、徳江倫明、小口良平、川嶋直らが登壇する。

 

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公開中の劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』「宇宙からの遺産」、映画『とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー』、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の奇跡のコラボレーションが実現。“機体”(ルビ:のりもの)が大活躍する3作品の、それぞれのキャラクターが見事に共演した特別コラボ画像&イラストが公開された。

★劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』「宇宙からの遺産」版コラボイラスト

★劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』「宇宙からの遺産」版コラボイラスト  (c) 見里朝希JGH・シンエイ動画/モルカーズ   (c) 創通・サンライズ

★劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』「宇宙からの遺産」版コラボイラスト (c) 見里朝希JGH・シンエイ動画/モルカーズ (c) 創通・サンライズ

作画監督・黒崎知栄実氏による新規描き下ろしイラスト。『Gのレコンギスタ』のヒロインの一人で、主人公・ベルリの同級生ノレド・ナグ。チアリーダーである彼女と。『PUI PUI モルカー』のオシャレ番長・チョコとのダンスコラボ。『Gのレコンギスタ』らしい躍動感と、『PUI PUI モルカー』の愛らしさがベストマッチした一枚。

★映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』版コラボ画像

★映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』版コラボ画像  (c) 見里朝希JGH・シンエイ動画/モルカーズ   (c) 創通・サンライズ

★映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』版コラボ画像 (c) 見里朝希JGH・シンエイ動画/モルカーズ (c) 創通・サンライズ

『閃光のハサウェイ』のポスターイラストをモルカーたちが大ばく進。劇中ではスタイリッシュに描かれる主役機・Ξ(クスィー)ガンダムが、モルカーたちとの共演でどこか愛らしくて楽しそうなビジュアルに仕上がっている。彼らは一体どこにむかっているのか――!? 色々と想像を掻き立てられる一枚。

★映画『とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー』版コラボ画像

★映画『とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー』版コラボ画像  (c) 見里朝希JGH・シンエイ動画/モルカーズ   (c) 創通・サンライズ

★映画『とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー』版コラボ画像 (c) 見里朝希JGH・シンエイ動画/モルカーズ (c) 創通・サンライズ

第10話「ヒーローになりたい」で、アメコミ風のたくましいヒーローに憧れながらも、魔法天使もるみの痛車になりまさかの大活躍を果たすアビー。そんなアビーが夢見た、格好いいヒーローとの共演がついに叶った。『閃光のハサウェイ』のΞ(クスィー)ガンダム、『Gのレコンギスタ』のG-セルフという2機のガンダムの痛車アビーに大変身し、PUI PUIとご満悦の様子がたまらない。

劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』「宇宙からの遺産」、映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』、映画『とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー』は、現在公開中。

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プロレスリング・ノアは8月5日(木)、後楽園ホールで『LECクリンぱっ!presents DEPARTURE 2021 day1』を開催する。

メインイベント(第7試合)は“NOAH旗揚げ記念スペシャル”こと、丸藤正道&杉浦貴 VS 清宮海斗&鈴木鼓太郎のタッグマッチ。現在、丸藤正道は第35代GHCヘビー級チャンピオン、杉浦貴は第5代GHCナショナル王座チャンピオンの座についており、シングルのチャンピオン同士による夢のタッグが実現した。

一方、清宮海斗は7月22日の後楽園大会で行われたGHCタッグ王者決定戦で、マサ北宮とペアを組んで中嶋勝彦&征矢学ペアに勝利。第56代GHCタッグチームチャンピオンの座についている。パートナーの鈴木鼓太郎は、GHC Jr.やGHC Jr.タッグ、世界Jr.、アジアタッグ、NWA世界Jr.、インターナショナルJr.など、数々のタイトルをにしてきたベテランレスラーで、“NOAH旗揚げ記念スペシャル”にふさわしい一戦となりそうだ。

【第6試合・タッグマッチ】桜庭和志&藤田和之 VS 拳王&征矢学

【第6試合・タッグマッチ】桜庭和志&藤田和之 VS 拳王&征矢学

第6試合にはともに杉浦軍に所属し、キャリア20年以上のベテラン個性派レスラーである“IQレスラー”こと桜庭和志、“野獣”こと藤田和之がタッグを組んで登場。それに対するのは、金剛に所属する拳王&征矢学ペアだ。拳王はGHCヘビー級やGHCナショナル、GHCタッグ、GHCジュニア・ヘビー級タッグなど、征矢学はWRESTLE-1のチャンピオンシップやWRESTLE-1タッグチャンピオンシップ、アジアタッグ、世界タッグなど、ともに輝かしい実績を誇る。

全7試合の対戦カードは次のとおり。注目の対戦ばかりで、ゴングの鳴るのが待ち遠しい。

【第7試合 メインイベント・NOAH旗揚げ記念スペシャル】
丸藤正道&杉浦貴
VS
清宮海斗&鈴木鼓太郎

【第6試合・タッグマッチ】
桜庭和志&藤田和之
VS
拳王&征矢学

【第5試合・8人タッグマッチ】
HAYATA&小川良成&吉岡世起&進祐哉
VS
覇王&仁王&タダスケ&亜烈破

【第5試合・8人タッグマッチ】HAYATA&小川良成&吉岡世起&進祐哉 VS 覇王&仁王&タダスケ&亜烈破

【第5試合・8人タッグマッチ】HAYATA&小川良成&吉岡世起&進祐哉 VS 覇王&仁王&タダスケ&亜烈破

【第4試合・シングルマッチ】
中嶋勝彦
VS
大原はじめ

【第4試合・シングルマッチ】中嶋勝彦 VS 大原はじめ

【第4試合・シングルマッチ】中嶋勝彦 VS 大原はじめ

【第3試合・6人タッグマッチ】
原田大輔&小峠篤司&宮脇純太
VS
YO-HEY&NOSAWA論外&Eita

【第3試合・6人タッグマッチ】原田大輔&小峠篤司&宮脇純太 VS YO-HEY&NOSAWA論外&Eita

【第3試合・6人タッグマッチ】原田大輔&小峠篤司&宮脇純太 VS YO-HEY&NOSAWA論外&Eita

【第2試合・6人タッグマッチ】
キング・タニー&モハメドヨネ&齋藤彰俊
VS
田中将斗&望月成晃&宮本裕向

【第2試合・6人タッグマッチ】キング・タニー&モハメドヨネ&齋藤彰俊 VS 田中将斗&望月成晃&宮本裕向

【第2試合・6人タッグマッチ】キング・タニー&モハメドヨネ&齋藤彰俊 VS 田中将斗&望月成晃&宮本裕向

【第1試合・タッグマッチ】
マサ北宮&矢野安崇
VS
岡田欣也&藤村加偉

【第1試合・タッグマッチ】マサ北宮&矢野安崇 VS 岡田欣也&藤村加偉

【第1試合・タッグマッチ】マサ北宮&矢野安崇 VS 岡田欣也&藤村加偉

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2021年9月9日(木)より日生劇場にて上演される、ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』。本作のナンバーを現在稽古中の出演者が歌う様子を収めた歌唱動画が完成した。

本ミュージカルは、19世紀末に英国ロンドンで発生した世界的に有名な未解決事件をモチーフにした作品であり、チェコで創作され、韓国で独自のアレンジを加えられ2009年の初演以来多くの観客に愛される大ヒット作品。

そんな、ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』から、厳選されたナンバーの一部をキャストが歌う様子を収めた動画が公開された。Gray ver.と Red ver.に分かれており、歌唱だけでなく、メイキングや稽古中の心境、公演に向けた意気込みコメントも含むスペシャルムービーとなっている。

Gray ver.は、現実に苦悩しもがく心情を歌い上げる3曲。一方、Red ver.は、希望や野心を抱きつつ前進する姿を描いた3曲が、それぞれメドレー形式で収録されている。

【Gray ver.】

ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』より劇中曲歌唱動画 Gray ver.

「灰色の都市」:加藤和樹・松下優也(共にアンダーソン役)
「捨てられたこの街に」:エリアンナ(ポリー役)
「久しぶり」:小野賢章(ダニエル役)&堂珍嘉邦(ジャック役)

【Red ver.】

ミュージカル『ジャック・ザ・リッパー』より劇中曲歌唱動画 Red ver.

「もしかしたら」:木村達成(ダニエル役)&May‘n(グロリア役)
「狩りに出かけよう」:加藤和樹・堂珍嘉邦(共にジャック役)
「特ダネ」:田代万里生(モンロー役)

本歌唱動画は、多くのファンを生んだ多彩で魅惑的な音楽を、いち早く体感できる映像となっており、ますます日本初演への期待が高まるだろう。それぞれのナンバーがどのようなシーンに登場するのか、本番ではどのように進化するのか、想像を膨らませながら楽しもう。

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2021年11月14日(日)~12月5日(日)東京・シアタートラム(名古屋・兵庫公演あり)にて、『愛するとき 死するとき』が上演されることが決定した。

本作は、映画『Time Stands Still』(1981年、ハンガリー、ペーテル・ゴタール監督)や、映画『A Time to Love and a Time to Die』(1958年、エリッヒ・マリア・レマルク原作、ダグラス・サーク監督)などからインスピレーションを受け、ドイツの作家フリッツ・カーターが綴った三部構成の戯曲。東ドイツで生まれ、東ベルリンで育ったカーターは成人後、西ドイツに移住し、ベルリンの壁崩壊後、再びベルリンに戻り、創作活動を行った。ベルリンの壁崩壊前の社会主義体制下で青春期を過ごした作家自身の経験を活かし、社会主義国家の息苦しい日常や反体制運動、西ドイツへの逃亡などを背景に、ときにコミカルに、ときにシリアスに、またときにメランコリックに、普遍的な人間の感情を描いたのが『愛するとき 死するとき』だ。

翻訳・演出を手掛けるのはドイツで生まれ育ち、劇団 NLTの演出部を経て、現代劇、リーディング、ミュージカルと幅広く活躍する小山ゆうな。世田谷パブリックシアター主催公演では『チック』、リーディング公演『イザ ぼくの運命のひと / PICTURES OF YOUR TRUE LOVE』に続く三作目の演出作品となる。『チック』での複数の演劇賞受賞を機に様々なジャンルの演出経験を積み上げてきた小山にとって、本公演は凱旋公演とも言える。

音楽・演奏は国広和毅。小山ゆうな演出作『イザ ぼくの運命のひと / PICTURES OF YOUR TRUE LOVE』や、“約束の血”4部作『炎 アンサンディ』『岸 リトラル』『森 フォレ』などにおいて、物語の世界観を高める音楽を創造してきた国広が本作のために作曲したオリジナル楽曲を用い、舞台の前半部分は音楽劇と言っても過言ではない日本版だけの特別構成でおくる。数々のミュージカルで主演を務めてきた浦井健治とのコラボレーションは必見だ。

独立した三つの話からなる本作は、、出演者が各部でそれぞれ年齢も背景も異なる複数役を演じ分けることも見どころ。物語の中核を担うのは、ミュージカル、ストレートプレイ、映像作品と多分野で安定した演技力を披露する浦井健治。世田谷パブリックシアター主催公演では、シェイクスピア作『トロイラスとクレシダ』(演出:鵜山仁)で戦いに翻弄され変わっていくトロイラスを、イプセン作『ペール・ギュント』(演出:ヤン・ジョンウン)で幸せを追い求め彷徨うペールを、繊細な演技で体現してきた。シアタートラムには本公演が初登場となる。音楽劇的な部分もある本作では、その歌声を聞けるところも楽しみのひとつとなるだろう。
恋人、母親など複数役を演じ分けるのは高岡早紀。世田谷パブリックシアター×東京グローブ座『エレファント・マン』(演出:森新太郎)のケンダル夫人では、その知的な演技と優美な姿で観客を魅了。様々な女性像をどのように描き出すのか、幅広い演技に期待がかかる。
そして、子役デビュー、兄弟お笑いコンビを経て俳優活動を行う前田旺志郎もシアタートラムに初登場。NHK 連続テレビ小説『おちょやん』への出演が記憶に新しい前田が、客席数約200席という濃密な空間で新境地を拓く。
そのほか、ワジディ・ムワワド作 “約束の血”4部作へは全作(世田谷パブリックシアター主催『炎 アンサンディ』、『岸 リトラル』、『森 フォレ』)に出演し鮮烈な演技が話題となった小柳友、『チック』(17・19)、リーディング公演『イザ ぼくの運命の人/ PICTURES OF YOUR TRUE LOVE』(18)に続けての小山ゆうな演出作への出演となる篠山輝信、さらにモデルでデビューし、近年、舞台・映像での活躍が著しく注目を集める、シアタートラム初登場の岡本夏美、今や若手実力派とも称される山﨑薫も加わる。

本作では、浦井健治が青春ど真ん中の無軌道な青年、そして青春期を過ぎ現実の壁を目のあたりにする男性、さらに人生のやり直しを試みようとあがく壮年期の男性を演じ分けていくことで、一人の人間の時間経過に寄り添っていくようにも見える構成を組み立てておくる。

【STORY】
第1部 
東西統一前の東ベルリン。典型的な社会主義国の若者たちの他愛のない日常が描かれる。
青春の悩みは壁のこちら側でもあちら側でも同じ。生きること、愛することの葛藤と悩みはつきない。そして青春時代は瞬く間に過ぎていく。

第2部 
父親が妻とまだ小さな子供たちを残して西側へ逃亡してしまったとある家族。月日は経ち10代後半に成長した2人の息子は母親と3人で東側で暮らしている。かつての反体制派の英雄ブロイアーおじさんが刑務所から出てきたが、今となっては「目立つな、英雄を気取るな、列に並んでみんなと一緒に行動しろ」というのが若者たちへの助言だ。昔の輝きはまったく無い。だがブロイアーは母親と急接近していく。兄弟の間に一人の女性が現れる。弟は彼女に夢中になるが、気づくと彼女は兄の彼女になっていた。彼らは恋と失恋をたくさん繰り返しながら、ままならない日常の中で大人に近づいていく。母親とブロイアーの関係はまだ続いていた。そしてある日……。

第3部 
妻子ある男は、仕事のためにある土地に移り住み一人暮らしを始めたが、これといってかわりばえのない日々を過ごしていた。しかし彼は食堂で働く女性と出会ってしまった。男と女はあっという間に恋愛関係に陥る。二人は旅行にも行って、喧嘩もして、そして仲直りもする。とうとう男は妻子と別れる決心をした。だが彼女は……。

翻訳・演出:小山ゆうな コメント

小山ゆうな

小山ゆうな

『愛するとき 死するとき』は、東ドイツで育ち、東西ドイツ統一を経験したフリッツ・カーターが、2002年に発表した作品です。
カーターは、現在、ドイツ演劇界を代表する演出家・劇作家の一人で、2002 年には本作で『テアターホイテ』誌の「今年の作家」に選出されました。
2000年代初頭は、東西ドイツの壁が崩壊し、二つの国が統合されてから、約10年経ったにもかかわらず、人々が、埋まらない精神的「分断」や、悪化する格差にある種絶望感を覚え、東西ドイツに関する芸術作品も沢山生まれた時期でした。
それから、さらに20年が経とうとし、ドイツでも分断は解消されるどころか亀裂は深まり、世界的に「分断」がキーワードとなる現在、『愛するとき 死するとき』に登場する人物達が抱える問題や、諦念、希望は今の私たちの抱える様々なジレンマをはっきり映す鏡となっています。
初めて浦井さんとお目にかかったのは、コロナウィルスの影響が日本にも広がり始めた時期でした。無意味な「分断」を生み出さない稽古場の大切さについて語っていらした姿に、暗くのしかかる不安を跳ね除ける清々しさを感じました。
浦井さんを始め、高岡さん、前田さん、岡本さん、小柳さん、篠山さん、山﨑さん、いつも舞台に清らかな空気や温かい空気を運んで下さるメンバーが出演します。作品も、時間をかけた創作過程も、このメンバーの集結も世田谷パブリックシアターさんにしかできない企画だろうと思います。
「分断」された社会の中で愛と死を通過しながら、必死に生きる人々を皆で描き出していける事が楽しみです。
この状況下、観てよかったと思っていただける作品にすべく稽古していきたいと思っております

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今冬12月によみうり大手町ホールにて上演されるミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』の新ペアとして、太田基裕牧島輝が出演することが決定した。本作には、すでに2019年の初演ペアである田代万里生平方元基が出演することが発表されており、新ペア発表に合わせ、各ペアのメインビジュアルが解禁された。

本作は、ブロードウェイ・韓国でヒットした2人だけのミュージカル。メロディアスな楽曲にのせ110分間ノンストップで描かれる、故郷を同じくする2人の男トーマスとアルヴィンの友情の物語だ。2019年の日本初演時には、ミュージカル界で活躍を続ける田代万里生と平方元基が、役柄を入れ替えての相互上演で話題となった。今回の公演では、亡くなった幼馴染アルヴィンを田代が、小説家トーマスを平方が固定で演じる。

左より)アルヴィン役:田代万里生、 トーマス役:平方元基

左より)アルヴィン役:田代万里生、 トーマス役:平方元基

新ペアに太田基裕と牧島輝を迎え、クリスマスシーズンの12月13日(月)~12月25日(土)に上演される今回。田代&平方のハートフルさと太田&牧島のクールさとそれぞれ期待が高まるメインビジュアルとなっている。

新ペア発表にあたり、太田・牧島よりコメントが到着した。

■アルヴィン役:太田基裕

ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』アルヴィンを演じます太田基裕です。
台本を読み、 この作品の豊かさ、 奥ゆきを感じました。
出演者は二人だけのミュージカルです。
今回のパートナーの牧島輝さんとじっくりと積み上げていきたいと思います。
美しい瞬間に僕自身も、 そして皆様も出会えますように。
二度とない時に心から感謝しながら、 劇場でお待ちしております。

■トーマス役:牧島 輝  

今回『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』に出演できることとても嬉しく思います。
優しくて切なくて、 誰もが共感できる部分のある舞台だと思います。
田代さん、 平方さんペアとは全く違う『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』になるのではと思っております。
二人芝居に挑戦するのは初めてです。
緊張、 プレッシャーももちろんありますが、 ペアである太田さんはとても頼れる方なので、 時には頼って、 時には頼ってもらえるように楽しみながら2人の世界を作りたいと思います。
劇場で皆様にお会いできる日を心待ちにしております。

あらすじ

人気短編小説家の トーマス(平方元基/牧島輝) は、 幼なじみの アルヴィン(田代万里生/太田基裕) の突然の死に際し、 弔辞を読むために故郷へ帰って来る。 しかし、 葬儀が始まるというのに、 アルヴィンへ手向ける言葉が思い浮かばない。 すると死んだはずのアルヴィンが目の前に現れ、 トーマスを自らの心の奥深くへと導いていく。 そこには延々と続く本棚があり、 トーマスの思い出と積み重ねた人生の本当の物語を書いた原稿や本が存在していた。 アルヴィンは、 その中から弔辞に相応しい2人の物語を選び、 トーマスの手助けを始める。 しかし、 トーマスはそれを拒み、 助けを借りずに弔辞を書くと言い張るが、 アルヴィンは気にもとめず、 次々と物語を選び、 語っていく。 果たして、 弔辞は完成するのか・・・。
いくつもの物語が語られるにつれ、 2人の間に存在した数々の埋もれてしまっていた小さな結びつきが明らかになっていく。
アルヴィンとトーマスが子供時代に育んだ絆と生涯を通じて築き上げた友情の物語。

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俳優の松下洸平が8月25日(水)、ビクターエンタテインメントより発売するデビューシングル「つよがり」のミュージックビデオが本日8月5日に公開された。

タイトル曲「つよがり」は松尾潔プロデュースの期待のデビュー作品(作詞:松尾潔 作曲:豊島吉宏)。ミュージックビデオは、東京の街をあてもなく歩く松下洸平の見せる、どこか切ない表情がグッと心に響く。幅広い世代、老若男女が共感できる“愛”と“別れ”。“決して交わる事のない男女”の想いを、松下洸平が楽曲の世界観に合わせて体現。誰もが経験したことのある、苦く、切ない想い出が重なるようなミュージックビデオに仕上がっている。

さらに、2022年1月にはライブツアー『KOUHEI MATSUSHITA LIVE TOUR 2022』の開催も決定した。ツアーは1月8日(土)の仙台から名古屋、大阪、そして1月19日(水)、20(木)の東京・中野サンプラザ2daysまで、全国4会場6公演を予定している。

デビューシングル「つよがり」のCD購入者には、封入先行としてツアーのチケットをGETするチャンスあり。さらに、CD購入者キャンペーンとして、応募者全員が対象とされる「感謝賞」では、デビューリリースを記念したオンラインイベント「Online Release After Party」が視聴可能に。さらに抽選で選ばれた限定50名には、本人とZOOMで直接話せるイベントなど、豪華盛りだくさんな特典内容となっている。

 

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NHK連続テレビ小説『スカーレット』(2019年)でヒロイン(戸田恵梨香)の夫・八郎を演じてブレイクした俳優・松下洸平が、8月25日に“美メロ”の旗手・松尾潔のプロデュースの下、アーティストとしてデビューする。実は彼にとって2度目のデビュー(1度目は2008年、洸平名義)。ソウル、R&Bを愛してやまない松下洸平は、どんなアーティストを目指すのか?

――2度目のデビューになりますが、改めて今のお気持ちを教えてください。

デビュー曲「つよがり」配信直後から、聴いた方が僕のSNSに書き込みをしてくださって。自分でも想像していなかったことなので、その反応を見てニヤニヤしながら、デビューの実感が湧いてきました。配信サイトに自分のコーナーがあるのもすごく嬉しかったし、もちろん、自分でもダウンロードしました(笑)。

――再デビューのきっかけは何だったのでしょう。

大きなきっかけは、やはり『スカーレット』だと思います。この作品で多くの人に知っていただけたのが、チャンスのひとつになったと思います。“またアーティスト活動をしたい”という想いは持っていましたが、今回、古巣のビクターさんともう一度ご一緒できることになって。「つよがり」のジャケットのスタイリストさんも最初のデビューの時と同じ方なんです。音楽ともスタッフの皆さんとも再会できた、感慨深い再出発になりました。

――俳優活動との“二足の草鞋”になると思いますが、どのような活動をする予定ですか?

やるからには本気で、シンガーとしても成長していきたいです。ただ自分の成長を楽しめるような、無理のないペースでやっていけたら。長く続けていきたいので、駆け足で息切れしてしまうより、自分のペースでやっていきたいですね。

――シンガーソングライターである松下さんが、自作曲ではない「つよがり」をデビュー曲にしたのは、意外だったのですが。

ずっと音楽を細々と続けてはいたのですが、自分の音楽性のストックの中からできる限界みたいなものもうすうす感じていて……。もちろん、自作をやめるわけではないのですが、自分とは違うベクトル、違う表現方法での曲作りというものも体験してみたくなって。誰かの力添えが今の自分には必要だと思っていたところに、音楽プロデューサーの松尾潔さんの名前が上がってきたんです。僕は松尾さんの曲を聴いて育ってきた人間なので、松尾さんに委ねて、新たな自分の一面を引き出して頂きたいという思いでお願いしました。

――松下さんの年代だと、CHEMISTRY世代ですね!

はい、めちゃくちゃ世代です! 平井堅さん、CHEMISTRYさん、本当に松尾さんの作る曲に何度も励まされたり、泣かされたりで。俳優としての松下洸平は、この数年である程度知っていただけるようになったけれど、シンガーとしてはゼロからのスタート。そんな僕の記念すべき第1作目に胸を張ってリリースできるものを作るために、松尾さんがお力を貸してくださいました。

――松尾潔さんのプロデュースが決まって、二人でどのようなことを話し合われましたか?

テーマは、決して結ばれることのない男女の恋愛です。今の僕の年齢が背伸びをせずに、ちょうどいいバランスで展開される世界観を松尾さんが提示してくださって。第一稿の歌詞ができて、やりとりが始まりましたが、僕からは具体的なワードではなく、“こういう切ない気持ちってどうですか?”とか、“こういうふうに思う主人公ってどうですか?”というニュアンスを相談させていただきました。“ため息とかつかれたら、切ないっすよねー”って話をしたら、2番のBメロの歌詞が上って来て、松尾さんは、僕のワガママみたいなものを受け止めて、美しい言葉にしてくださる。それを何度も繰り返してできたのが「つよがり」です。

 

――松下さんがこだわったニュアンスや世界観は?

主人公の男性が、幼い人であってほしくないということ。それなりに恋愛も人生経験も重ねてきた人間でいてほしいということですね。

――男女の別れという大テーマは、どちらの案ですか?

松尾さんです。僕が松尾さんの曲が好きな理由って、恋愛の歌に切なさがしっかり入っているところ。 EXILEさんの「Ti Amo」なんて、あんな経験はしてないのに、なぜか共感してしまう。誰しも“切ないボタン”を押されてしまうんですよね。そんな普遍的な切なさを作り出せるプロフェッショナルな松尾さんの、“松尾イズムの全部乗せ”が、たぶん「つよがり」なんだと思います。

――男性からすると、相手の女性は“ちょっとずるい感じ”がしますよね。

はい、はい。

――でも女性から見ると、男性は逃げ道を残していて“ずるい”と思えるんですよね……。“さよならなんて言わない”という男の“つよがり”ってどう思われますか?

おーー! 男の僕に聞きますか? あはは(笑)。いや、男は強がる生き物だと思って僕は生きていますから。どうですか、逆に。イラッとします?

――ちょっと、しますね(笑)。

そうですよね(笑)。でもそれが盾であり、武器になっている不器用な生き物なんです、男は。なので、大目に見てあげてください。

――こういう風に、男女によって受け取り方が違ってきますよね(笑)。

そうですね。いろんな解釈ができるのも、この曲の面白いところだと思います。男は基本的にどこか見栄っ張りな部分があって、それが盾になっているけれど、女性にはかなわないんですよ(笑)。女性に他の大切な人がいたら、唇かみしめて去っていくしかない。そこで“もっと頑張って追いかけろよ!”って思うかどうかは聴く人によって、そしてその聴く人の状況や経験によって思い浮かぶ情景も違ってくるじゃないかな? だから僕自身も、いろいろなことを想像してもらえるように歌わなきゃいけないと思うんですよね。

――松尾さんの“切ないボタン”って、男性の方が押されちゃうんだろうなー(笑)。

そうでしょうね(笑)。

――最近、ちょっと強がったこと、ありますか?

何だろう? あ、雨のとき、面倒くさいというのもあるんですけど、少々の雨だったら傘をささない。僕なりの“つよがり”です(笑)。

――イギリス人っぽい感じ?

ほら、イギリス人だよ僕(笑いながらスタッフに同意を求める)。“シェークスピアの気持ちを感じるために傘をささない”ってことにしておきます(笑)。

――“松尾さんに違う面を引き出して欲しい”という願いがあったそうですが、どんな成果が?

絶対的なポップス性。日本のポップスでR&Bを作り上げてきた松尾さんだからこそのものですよね。僕では絶対に思いつくはずのないメロディライン。ストレートに、1回聴いたら忘れられないメロディと歌詞に仕上げてくださった。すごく刺激になりました。僕は、小さい頃からソウルやR&B……、ブラックミュージックばかり聴いてきたんですけど、時々、コブクロさんが聴きたくなったり、松山千春さんや、美空ひばりさんや、中島みゆきさんを聴きたくなったりするんですよ。

――日本人のDNAが!

そういう曲を聴いたり歌ったりすることで、どこか安心する自分もいるし、その歌詞の世界観に憧れを抱く自分もいる。それは俳優をしながらも捨てきれなかった夢なんですよね……。だからずっと音楽を続けていて。ソウルやR&Bと日本人のDNAを呼び起こす音楽の狭間を行ったり来たりしていて。“自分の音楽性って何だろう?”って考えていました。最初のデビューから10数年経って松尾さんと一緒に仕事をして、ようやく目指したいところが見えた気がします。“ちょうどまん中を目指したい”って。その“まん中”を真摯に作りながら、俳優としてテレビにも出て、舞台もやって、ミュージカルもやれたらすごくないですか? 今、そこに向かって走り出したところです。

音楽と向き合う時間がなくて、芝居に打ち込んでいると、もう1人の自分が“こっち(音楽)も忘れんなー”って声をかけてくる感じです(笑)。

――カップリングの2曲は自作曲ということで、カップリングのお話も聞きたいと思います。「STEP!」は、軽快なダンスミュージックですね。

この曲は、去年のライブに向けて作った曲です。みんなで楽しくハッピーになれる曲を目指していましたが、ライブがコロナで中止になってしまって……。いつも一緒に音楽を作っているNulbarichのカンノケンタロウとは“サウンドはできるだけ今のトレンドをしっかり入れて、ベーシックな部分は超シンプルに”と話して、みんなが口ずさめて楽しく踊れる曲、みんなが覚えやすくて楽しめる歌を作ろうと思いました。

――歌詞もポジティブで、“みんなが楽しめる”と共に、今の時代にも合っていますね。

コロナが落ち着いて、ライブでこの曲を一緒に歌ってくれるみんなの声を早く聴きたいですね。

――そしてもう1曲の「みんなが見てる空」は、アコースティック。3曲とも毛色が異なります。

ソウル、R&Bのベースは崩さずに、テイストの違う3曲が揃いました。でも、めちゃくちゃロックな曲が入ってるわけではないので、“同じパレットの上でたくさんの色を使って楽しんでもらう”という感じですね。「みんなが見てる空」は、アコースティックで、優しくて、歌いやすくて、でもしっかりR&Bのビートを刻みたいというのが僕のリクエストで。カンノケンタロウがアレンジしてくれました。

――楽曲の世界観に、松下さんの人柄が出てますね(笑)。

アハハ(笑)。ありがとうございます。コロナの緊急事態宣言の時に作ったんです。すごく閉塞的な毎日だったじゃないですか。外にも出られず、会いたい人にも会えず。だからそういう人たちの、心を少しでもほぐせる曲を作りたかった。1番だけアコースティックで作ってインスタグラムにアップしたら、すごくたくさんの反響を頂いて。それでフルで作って届けたいと思ったんです。ただ、コロナがこの世から消え去って日常が戻ったときも変わらずに歌い続けられるようにしたかったので、普遍的な感情に寄り添える曲にしました。

――ライブ配信の映像を拝見したのですが、「みんなが見てる空」のようなテイストの曲が多かった気がします。

多分そこが僕の心の中にあるポップス性なんですよね。あんまりゴリゴリしすぎてなくて、どこか懐かしさもしっかりと感じられる曲にしたいなー、と(笑)。

――2曲の自作曲を聴いて思ったのは、“34歳だから書ける曲なのかな?”ということでした。そういう意識はありますか?

あ、それはあるかもしれないです。あまり意識はしてないのですが……。でも年齢やこれまでの経験というのは、絶対に自作の場合は出てくるものだから。

――曲作りの方法を教えてください。

基本はピアノで作ります。その時によってだけど、メロディと歌詞は同時進行が多いですね。“こういう曲を作りたい”と思ったら、まずはキーボードの前に。勝手に弾いていると、なんとなくできて、メモして、それをパズルみたいにつなぎ合わせて作っていきます。地方に行っていたりして楽器のないときは、鼻歌で作ることもあります。ただ、なかなか音楽と向き合う時間がなくて、芝居に打ち込んでいると、もう1人の自分が“おーい、こっち(音楽)も忘れんなー”って声をかけてくる感じです(笑)。“とりあえず今、セリフ覚えなきゃいけないから黙ってて”って言い聞かせるけど、だんだんそのペースが早くなって、1日1回はノックしてくるようになって“しょうがないな……”って(笑)。

精一杯努力して役を生きると、嘘の世界だけど本当に存在しているかのように感じられる。嘘じゃなくなるくらい全うするのは、俳優の使命だと思います。

――ここからは、松下さんのルーツを辿っていきたいと思います。歌も楽器もダンスもできる松下さんですが、ダンスは中学生のころに始めたそうですね。きっかけはあったのでしょうか。

SMAPさんとTRFさんがテレビで歌って踊っているのを見て、“めちゃくちゃかっこいい!”と思ったんです。それで母親に“ダンスやりたい”と言ったら、“ヒップホップというダンスがあるらしいよ”と言われて始めたのが、中学1年生の時ですね。

――その頃はすでにR&Bを聴いていたんですか?

はい。母がスティーヴィー・ワンダーやBoyz Ⅱ Menが好きで、家の中でいつも音楽が流れていました。アメリカンな母親だったので、物心ついた頃から生活の中心に音楽があって、ソウルやR&Bは身近な存在でしたね。ダンスのレッスンでは、流行のR&Bで踊るので、ますます楽しくなって。

――“この音楽が好きだ!”と自覚したアーティストは?

最初はBoyz Ⅱ Menですね。明確な理由はなくて、無条件に身体が反応していました。小学生のころ、横浜アリーナのBoyz Ⅱ Menのコンサートに行って、小さくしか見えなかったけれど、あの時の曲は忘れられないです。リスナーとしては恵まれましたよね、母に感謝です。

――ピアノもギターもできますが、楽器も子どものころからやっていたのですか?

いいえ、21歳で最初のデビューをしたときは、何も弾けなかったんです。最初に覚えたのがギターで、24歳くらい。楽器も弾けないくせに、それまでよく歌を作っていましたよね(笑)。

――え? じゃあ、最初のデビューのときは鼻歌で?

はい、鼻歌でした。ピアノに至っては、始めたのは28~29歳ごろ。最近です。舞台でピアノを弾かなきゃいけない役がきて、そこで初めて勉強したら楽しくなっちゃって(笑)。

――2008年11月に、洸平として「STAND UP!」でデビュー。2009年に『BROADWAY MUSICAL「GLORY DAYS」』で初舞台を経験し、お芝居に専念するように。なぜそれほどお芝居が大きな存在になったのでしょう。

最初はミュージカルでしたが、ミュージカルがというより、お芝居が楽しくなっちゃって。みんなでワイワイ楽しく過ごせたことが大きかったかもしれません。

――ひとりで音楽を作っているよりも。

そうです。デビュー直後は、ライブにも人がなかなか集まらないし、ファンがいなかったですから。はじめて舞台に立ったとき、僕を見に来た人じゃなくても、満席のお客様がいるってことが嬉しかったんですよね。

――アーティストから俳優にシフトしても、ライブは定期的に開催していましたが、忘れられないものではあったんですよね、音楽は。

18歳から音楽を始めて、気付いたら詞曲を作ることが習慣になっていました。CDとして残さなくても、自分の思いを吐き出して成仏させるという作業は、どうしても僕の中には必要だったんです。成仏させるためにも、一旦誰かに聴かせたい。そういう想いでやっていた年に一回のライブです。そこには野望とかはなくて、純粋に楽しみたいだけで。みなさんには、僕の歌の成仏にお付き合いしていただいてる……という感じでしたね(笑)。種だけ植えて、細々と水をあげていた感じです。小さな花が咲いたら、100人くらいに見てもらえれば良くて……。

――これからは、その小さな花が大きく育つ可能性もありますね!

そうですね。一度は成仏した曲たちに、もう一度、命を吹き込みたいですね。

――冒頭で、再デビューのきっかけに『スカーレット』を挙げてくださいましたが、『スカーレット』への出演は、俳優としてのターニングポイントになったのではないでしょうか。

はい。ある日突然、世界が変わりました。一番変わったのは、インスタのフォロワー数です(笑)。3,000人だったのが、『スカーレット』最終回で27万人くらいになって。

――いい役でしたよね。ヒロイン・喜美子(戸田恵梨香)の夫・八郎さん。松下さんとちょっと似ている気がするのですが。

ものづくりをする人はだいたい頑固ですし、自分の世界を持っている方が多い気がします。それは陶芸家も音楽家も俳優も、一緒なのかな。現実的なところも。八郎さんは野心家だったと思うけれど、それ以上に家庭的な存在で。模索しながら自分の居場所を探した人だから……、気持ちは痛いほど分かります。

――俳優としてのポリシーって?

できるだけ嘘をつかないことですね。役を生きる上での永遠のテーマです。演じることは嘘かもしれないけれど、精一杯努力して役を生きると、嘘の世界だけど本当に存在しているかのように感じられる。嘘じゃなくなるくらい全うするのは、俳優の使命だと思います。

――曲作りにも通じるところがありますね。

そうですね、「つよがり」を歌っている自分は、その主人公になりきって、嘘ではなく歌いたい。うん、確かに似ているかもしれない。

――表現という点でも似ているところが多いですよね。歌と演技って。

そうですね。「つよがり」のレコーディングのとき、“こういう風に歌うと、こういう気持ちが伝わる”、“ここをちょっと伸ばすと、こう切なくなる”というディレクションを受けたんですが、これは未知の経験でした。言われた通りにトライすると、確かにそう聞こえる。それって、技術の問題なんですよね。お芝居の“この間をちょっと短くすると、すごく腹が立つ”、“2間空けてセリフを言うと、悲しくなる”みたいなものと同じなんです。そういった意味では、しゃべるのと歌うのとで方法が違うだけで、やる作業は一緒なんだなと思いました。俳優は、この10年間の蓄積があるので、体の一部という感覚が自分の中にはあるのですが、音楽は始めたばかりなので、まだ、未知の存在なんです。だからこそ楽しみ! 自分の中の可能性はまだまだいっぱいあると、夢を見放題なので(笑)。かといって若い頃のように、がむしゃらに突っ走るのではなくて、もっともっと聴く人のことを思いながら作ったり、“自分の音楽って何だろう?”ということをもっと深く考えながら作っていくことを忘れちゃいけないなと思います。

――ところで、音楽においてロールモデルにしたい存在はいますか?

僕にとって、常に刺激と目標と高いところを目指そうと思える勇気をくれるのは、星野源さん。僕は源さんみたいになれないからこそ、憧れてしまいますよね。

――星野源さんはご自身の憧れである細野晴臣さんと共演されていますが、松下さんが今後、音楽を一緒にやってみたい人は?

玉置浩二さんかな。言い続けたらいつかご本人の耳に届くんじゃないかと思って、ずっと言ってるんですけれど(笑)。玉置さんは僕のレジェンド。ボーカリストとしても、作家としても、とにかくミュージシャンとして憧れています。

1ミリの妥協もないものを届けたい。胸を張って“良いものができたので、どうぞ!”って渡せる自分でいるのが大きな目標です。

――松下洸平とはどんな人間なのか。自己分析してください。

難しい質問! のんびり屋に見えるみたいですが、実は『スカーレット』の八郎さんじゃないけれど、心の中では常にメラメラと燃えたぎる炎がありますね。目標はいつも、自分の2~3歩先。だから意外と、役者同士で飲みに行くと、お芝居の熱い話をするのが好きです(笑)。

――おー。今、メラメラしていることは?

すごい分かりやすく言うと、僕のことを知らない人に知ってもらいたいっていうことかな。

――仕事以外の趣味はありますか?

うーん、ほんと無いんですよね。でも、料理は好きです。最近作ったたこの炊き込みご飯はすごく美味しかったです。仕事が早く終わった日はウキウキしながらスーパーに行って、1人で黙々と台所で料理している時間が癒しかもしれない。スーパーの鮮魚コーナーに大きなイカがあったら、いかめしを作ったり。そういうのが楽しくて(笑)。

――“作る”ということが好きなんですね。

そうですね。食べるより、作る方が好き。

――“アーティストとしては、マイペースにやっていきたい”ということですが、どういうアーティストを目指しているのでしょう。

それがまだ未知な部分。自分でも楽しみであり、不安なところです。でも自分で自分の作ったものに満足できるアーティストでいたいなと思います。

――わー、それって難しいことですよね。

なかなかできないからこそ、みなさんに1ミリの妥協もないものを届けたいんです。それが良いかどうかは、僕が決めることではなくて、聴き手のみなさんが決めることなので。ただ、胸を張って“良いものができたので、どうぞ!”って渡せる自分でいるのが、今言える大きな目標です。

取材・文=坂本ゆかり 撮影=森好弘

 

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