東京・お台場に50超のアウトドアブランド、カレー・BBQ・ビールも大集結 『TOKYO OUTDOOR MARKET 2023』開催

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10月21日(土)・22日(日)の2日間にわたり、東京・お台場特設会場にて、『TOKYO OUTDOOR MARKET 2023』が開催される。

『TOKYO OUTDOOR MARKET 2023』は、キャンプや登山のギア&ウエア、クルマや自転車、バイク、釣りなど、さまざまなジャンルのブランドが一堂に集まるアウトドアマーケット。ファミリーで楽しめるアクティビティや、人気のカレーショップ、クラフトビールの提供、BBQ、ステージでのトークショー&ライブなども予定されている。

会場のショッピングエリアには「OUTDOOR & LIFESTYLE」「OUTDOOR CAR」の2ジャンルに分けて、様々なブランドが出展。STANLEY、 POLeR 、TARAS BOULBA、go slow caravan、CWF、plywood、RobSnow、ZULU GEARなどのブランドや、アウトドアスタイルのカスタムカーなどで知られるAMJなども登場。

また、イベント期間中の2日間、BBQ芸人のたけだバーベキューがアンバサダーを務める「BBQパーク」がオープン。会場内に、BBQ場も設けられ、たけだバーベキューによるステージトークショーも行われる。

たけだバーベキュー

たけだバーベキュー

カレーフードトラックが集合する「カレーエリア」では、味噌とスパイスのカレー、完熟トマトのチキンカレー、独自のブレンド配合のスパイスカレー、チキンカレーと白ごま担担ポークのあいがけカレー、チキンカツカレー、豚バラとトマトの欧風カレーなどのバラエティ豊かなカレーから、神田カレーグランプリ初代グランプリに輝いた欧風カレーボンディも出店する。

<カレー出店店舗>  欧風カレーボンディ/CAMPS/Hi,spice/mahana/Nashcurry/カリーショップくじら/野毛山カレー食堂

<カレー出店店舗> 欧風カレーボンディ/CAMPS/Hi,spice/mahana/Nashcurry/カリーショップくじら/野毛山カレー食堂

特設ステージのトークショーやライブには、BBQ芸人・たけだバーベキューや、スパイス料理研究家で日本カレー協議会会長の一条もんこ氏、シンガーソングライター・Swagcky、DJ ICHI-LOW、シンガーソングライター・木下優真らが出演する。

そのほか、アウトドアオークションやカレー早食い選手権、利きクラフトビールなどコンテンツも開催。ボルダリングウォール、ワンコインで1日体験放題のスラックラインパーク、親子で楽しめるキッズエリア、丸太切り体験など、子どもも楽しめるアクティビティも用意されるとのこと。

 

『TOKYO OUTDOOR MARKET 2023』チケットは、イープラスほかにて10月21日(土)23時59分まで発売中。そのほかイベントの詳細は、公式サイトを確認しよう。

 

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2023年11月10日(金)~11月19日(日)天王洲 銀河劇場にて上演される、『東京カラーソニック!!』the Stage Vol.2。この度、声優の斉藤壮馬、中島ヨシキをゲストに終演後にトークショーを開催することが決定した。

本作は、イラストレーター冨士原 良がキャラクターデザインを手がけるオリジナルCDコンテンツプロジェクト「東京カラーソニック!!」(通称カラソニ)の舞台化作品。2月に上演されたVol.1に続く、第2弾公演となる。

208X年の日本を舞台に「音楽」に情熱を捧げる若者たちの青春楽曲バトルを描く本作は、2021年よりスタートしボイスドラマや楽曲のCD・配信のリリースを中心に展開し、瞬く間に大ヒット。ボーカル担当と作詞・作曲担当がバディを組み、年に1度の音楽フェス「東京カラーソニック」で優勝を目指す青春群像劇。1stシーズン、2ndシーズンを経て、現在は3rdシーズンの『東京カラーソニック!! Trust』が進行中だ。

舞台の演出は伊勢直弘、脚本は伊勢と原作でディレクター/シナリオを担当する東妻リョウが共同執筆で担う。出演者は、北川尚弥、山﨑晶吾、高本 学、北村健人、樋口裕太、安井一真、小波津亜廉、松村龍之介 、阿部快征、輝馬ら。

今回、原作「東京カラーソニック!!」にて宝田伊織役・加地春飛役を演じている声優の斉藤壮馬、中島ヨシキを招いて、終演後にトークショーを開催する。対象となるのは11月12日(日)18:00の回。斉藤壮馬、中島ヨシキ、山﨑晶吾、高本 学が登壇する。

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映画『余命10年』が10月20日(金)に映画番組『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で放送されることがわかった。

(C)2022 映画「余命10年」製作委員会

(C)2022 映画「余命10年」製作委員会

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(C)2022 映画「余命10年」製作委員会

(C)2022 映画「余命10年」製作委員会

『余命10年』は、2017年に初版が発売された小坂流加著/文芸社文庫NEO刊の同名小説を実写映画化したもの。数万人に一人という不治の病により自身の余命が10年であることを知った20歳の茉莉と、彼女と恋に落ちる和人の物語を描いた作品だ。本作では、小松菜奈が茉莉を、坂口健太郎が和人を演じてW主演。山田裕貴、奈緒、井口理(King Gnu)、黒木華、田中哲司、リリー・フランキー、原日出子、松重豊らが出演している。メガホンをとったのは、『新聞記者』の藤井道人監督。脚本は、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『雪の華』の岡田惠和氏と渡邉真子氏が担当している。

 

 

なお、2022年に劇場公開された本作が地上波で放送されるのは、今回の『金曜ロードショー』が初めてとのこと。

『余命10年』は10月20日(金)よる9時(21時)から、日本テレビ系『金曜ロードショー』で放送。

 

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2023年12月22日(金)~2024年1月8日(月・祝)新国立劇場 オペラパレスにて、新国立劇場バレエ団2023/2024シーズン『くるみ割り人形』が上演される。

本作は、2017年に初演され、ウエイン・イーグリングによる華麗でスピーディーな振付、上品で華やかな美術や衣裳によって、古典名作の新境地を開いたと高く評価された人気演目。「少女クララの夢」をテーマに、恋心を抱いた青年との冒険を通して大人への入り口を踏み入れていくクララの成長を描いていており、再演を重ねることでさらに磨き上げられた舞台となっている。

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』     撮影:瀬戸秀美

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』     撮影:瀬戸秀美

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』       撮影:瀬戸秀美

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』  撮影:瀬戸秀美

『くるみ割り人形』には、観劇のおすすめポイントが3つある。

今やホリデーシーズンの定番となったバレエ『くるみ割り人形』。ひとつ目は、幸せで温かな気持ちになる作品で、バレエ初心者の方も、バレエ・ファンの方も劇場で至福の時を過ごすことができる。雪の場面や花のワルツでは新国立劇場バレエ団が誇る美しいコール・ド・バレエ、2幕でのディヴェルティスマンなどではソリスト陣の多彩な踊りを堪能できる。

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』         撮影:瀬戸秀美

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』    撮影:瀬戸秀美

二つ目は、「花のワルツ」をはじめ「行進曲」「こんぺい糖の精の踊り」など、テレビや街中でも聞き覚えのある有名な曲が次々と登場するということ。チャイコフスキー三大バレエのなかでもひときわ美しく親しみやすい音楽で、誰でも楽しめる。さらに、12月1日~2024年1月8日の期間限定で、『くるみ割り人形』より「行進曲」が初台駅の列車接近メロディーになる。新国立劇場ダンス公演『サーカス』『NINJA』で音楽を担当した川瀬浩介が編曲した特別アレンジ版で、1番線と2番線は編曲の異なる別バージョンとなる。駅でも『くるみ割り人形』の世界を感じることができる。

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』       撮影:瀬戸秀美

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』  撮影:瀬戸秀美

そして三つ目は、クリスマス・年越し・お正月にお客様を迎えるにあたって、新国立劇場はツリーなどが飾られ、特別仕様になる。また、来場されたお客様全員へのプレゼント企画も予定しているそうなので、劇場で過ごす時間を含めて、ホリデーシーズンの特別な雰囲気を楽しもう。

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』       撮影:瀬戸秀美

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』  撮影:瀬戸秀美

 
【ものがたり】
クリスマス・イブ。クララの家ではパーティーの準備で忙しく、外では凍った運河の上で人々がスケートを楽しんでいる。謎めいたドロッセルマイヤーと、士官学校を卒業したばかりの彼の甥が到着する。ドロッセルマイヤーは招待客に手品を披露し、クララの姉のルイーズとルイーズを慕う3人の男性が踊りだす。ドロッセルマイヤーがクララに贈ったくるみ割り人形(以下、人形)をフリッツが壊してしまうが、ドロッセルマイヤーは魔法のように人形を元通りに直す。パーティーが終わり、クララが眠りにつくと、夢の中で人形は邪悪なねずみの王様に攻撃される。ねずみの王様がねずみたちを引き連れて現れると人形も勇敢な兵士に変身し、ねずみたちとの戦いに挑む。ねずみの軍隊が勝利し、人形は傷を負ってしまう。ドロッセルマイヤーがその場を収め、クララは人形から姿を変えた甥と二人ロマンティックなパ・ド・ドゥを踊る。しかし雪が降り始めるなか、ねずみの王様は甥を人形の姿に戻してしまう。居間が魔法にかかり、光り輝く雪片が降る白銀世界に変わっていく。ねずみの王様たちに追われるクララと人形は、ドロッセルマイヤーに救われて、魔法の地へと気球に乗って運ばれていく。一方でねずみの王様は一計を案じる。
魔法の地に到着した。甥はねずみの王様を打ち負かして、壮大な祝祭が始まる。中国、アラビア、ロシア、スペインなど世界中のダンサーたちが様々な踊りを見せる。ドロッセルマイヤーの魔法で美しい庭が現れ、その中でダンサーたちが花のワルツを踊る。最後にクララはこんぺい糖の精となり、王子になった甥とともに美しいパ・ド・ドゥを踊る。
クララは突然、寝室で目覚めた自分に驚く。フリッツとクララは外に出て、雪の中でドロッセルマイヤーとその甥に手を振って別れを告げる。子供たちは不思議な思いに包まれて二人を見送る。

 

 

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2023年11月22日(水)~12月3日(日)まで赤坂RED/THEATERにて上演されるWBB第24回公演『幻のイントルーダー』のキービジュアルが解禁となった。

WBB(ダブリュビービー)は、佐野瑞樹と佐野大樹による兄弟演劇ユニット。今作『幻のイントルーダー』は、佐野瑞樹の生誕50周年を記念し、脚本・演出を佐野瑞樹、本人が担当、佐野⼤樹がプロデュースを担当する新作で、人気作家の一室で繰り広げられるワンシチュエーションコメディだ。

主人公の担当編集者・末國を演じるのは着実に舞台を重ね、今後の活躍が注目されている少年忍者の青木滉平。今作が初主演作品となる。また、ストーリーの軸になるであろう人気小説家・藤澤をWBBの佐野瑞樹が演じる。さらにWBB初出演の田中志奈、野島大貴、長塚拓海、奥田こころ、宮原理子といったフレッシュで個性豊かな役者陣の出演の他、和泉宗兵が脇を固める。

あらすじ

そこは人気小説家・藤澤智彦の自宅のリビング。
編集担当者の末國が藤澤夫妻の留守中の掃除を頼まれやってくるが、実はそこには別の思惑があった。
自分の姉に藤澤に会わせると約束してしまった末國だが、そういうことが大っ嫌いな藤澤が会ってくれるわけがない!
そこで、自分の友達を藤澤に仕立て上げ、藤澤夫妻がいない間に姉に会わせてしまおうと企んだのだ。

偽の藤澤を使い計画は順調にいくと思われたそのとき、急遽藤澤が戻ってきてしまう。
慌てた末國は、本物の藤澤のことを『藤澤のアシスタント』だと咄嗟に姉に嘘をついてしまった。
そこへ追い打ちをかけるように姉の友達、その彼氏がやって来てしまう。そして、急遽戻った藤澤にも緊急事態が起きていた・・

嘘に嘘が重なり、いろんな人たちを巻き込んで事態は大パニックに!?
末國と藤澤の運命はいかに・・

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2023年10月12日(木)本多劇場にて『ドクター皆川~手術成功5秒前~』が開幕した。

作・演出は細川徹。“見た後に何も残さないバカ”にこだわったコントユニット「男子はだまってなさいよ!」を主宰し、渡辺謙主演のコントドラマ『君は天才!』(NHK)の演出・脚本や、映画監督として『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』、明治座創業150周年記念前月祭『大逆転!大江戸桜誉賑』の作・演出を手掛けるなど、演出家、脚本家、構成作家、映画監督と、幅広く活躍している、今あらゆるメディアが最も注目する奇才だ。

本作の主演で力持ちだが手先が不器用な外科医・ドクター皆川役を皆川猿時。海外から来日した天才ドクター・荒川役を荒川良々、皆川を慕い、猫をこよなく愛する医師・牧島役を牧島 輝、天然印のドジっ子ナース・金川役を金川紗耶(乃木坂46)が演じる。

その他、皆川の憧れのマドンナ医師・池津役に池津祥子、老いを認めない医師・村杉役に村杉蝉之介、皆川に甘える現代っ子医師・上川役に上川周作、皆川のライバル医師・早出役に、早出明弘、トリッキーな院長役に本田ひでゆき(本田兄妹)と、個性豊かなキャスト陣が登場。細川 徹ワールド全開、「皆川猿時×荒川良々」の最強タッグで送る、生と死の重みがまったくない医療コメディ。『ドクター皆川~手術成功5秒前~』は10月29日(日)まで本多劇場にて上演。なお、10月21日(土)18時公演のライブ配信も決定した。

作・演出 細川 徹

お祭りみたいな医療ものです。
「祭り」と「医療」という食べ合わせの悪いふたつを混ぜてみたら、バカらしいやつが出来ました。
何かと息苦しい世の中ですが、日々のアレコレが吹き飛ぶ2時間になってます。ぜひご来場ください。

皆川猿時

おつかれさまです。ドクター皆川です(笑)。52歳です。なんとか無傷で本番を迎えられそうです。よかったぁ。膝?今んところ調子いいです。おっけ。前回の『3年B組皆川先生』は103キロでお送りしましたが、今回の『ドクター皆川』も103キロでお送りさせていただきます(笑)。初参加の牧島 輝くんと金川紗耶ちゃん、ホント最高ぅなんだから。みんな仲良く楽しくケガしないようにがんばります。よろしくのよろしくです!

荒川良々

いよいよ始まります!
久しぶりに客席から出たりと、色んな事がてんこ盛りです。
芸術の秋にぴったりなドクター皆川乞うご期待!

牧島 輝

シリーズ初参加になります!稽古から1番楽しんでた自信があります!出演者なので叶いませんが、この舞台を客席から観たいです。緊張はしますが、本番でも誰よりも細川さんワールドを楽しみたいと思います!千秋楽まで一緒にこの舞台を楽しみましょー!

池津祥子

池津的見所、一部抜粋。
猿と良の厚着×薄着のシーン。牧ちゃんの美声。金川ちゃんの悲鳴。早やんの大立ち回り。本田お兄ちゃんの待ってました!のアレ。周作の絶叫。蝉のゴニョゴニョ。ご観劇後、ぜひ答え合わせもお楽しみください!一緒にバカな時間を過ごしましょう!

村杉蝉之介

みなさん。今回は声を出して笑っていいんですよ。私達とみなさんで劇場を楽しい空間にしましょう!

上川周作

細川さんの舞台にまた出演することができて嬉しいです!毎日楽しくて、稽古期間があっという間に感じました。
お客様にはたくさん笑っていただけたら嬉しいです。
本番頑張ります!!

金川紗耶 (乃木坂46)

金川紗耶です!稽古を通すごとに、ドジっ子ナースの役にどんどん近づいていく自分がとても楽しくて、舞台上のどこを見ても面白いような演出になっていると思います!初日を目前にして正直自分が思っている以上に緊張していると思いますが、その緊張もドジに繋げれたらいいなと楽しさが増してきました!キャストさんやスタッフさんともたくさんお話しして、たくさん笑って、楽しみながら作り上げる舞台が最初の舞台でとてもよかったなと思います。
舞台を見てくださる方、全員が最後また見たい!楽しすぎた!笑ってお腹がよじれるわ〜ってくらい楽しんでいただけたらなと思います!よろしくお願いいたします!

早出明弘

ドクター皆川手術成功5秒前を観劇してくださる皆様、本当にありがとうございます!
今回も期待を裏切らないどころか期待以上に笑って頂けると確信しております!稽古の段階から笑いは絶えずありとても楽しかったです。この楽しさを皆さまにお伝えできると思うと今からワクワクしてます~。
ず~っとず~っとくだらないです 笑
余談ですが、笑いの絶えない現場のなかで牧島くんが1番ゲラです。笑いすぎていつも腹痛いと言ってます。牧島くんの体調が心配です…皆さまも牧島くんに負けないように笑ってください!

本田ひでゆき(本田兄妹)

全国の医療従事者の方には到底見せられないバカな医療作品が初日を迎える事にドキドキしてます。
派閥争い、医療ミス、緊急手術とシリアスな場面の連続×役者達の真剣な表情、この2つが重なって=バカになるのはなぜなのか!?
皆さんの目で確かめていただきたいと思います。

撮影=田中亜紀 

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清原果耶が初舞台・初主演を務める舞台『ジャンヌ・ダルク』が2023年11月から12月にかけて東京、大阪で上演される。

演出を白井晃 、脚本を中島かずき(劇団☆新感線)、音楽を三宅純が手がける本作は、2010年に堀北真希主演で初演され、2014年に有村架純主演で再演、今回が3度目の上演となる。神の啓示を受けたとしてフランス軍に従軍し、イギリスとの戦いで勝利をおさめたが、19才で火あぶりにされた人物ジャンヌ・ダルクをモチーフに描かれた歴史スペクタクルを、総勢100名にのぼる出演者で立ち上げる。

ジャンヌを演じるのは、これが初舞台となる清原果耶。彼女の命運を握ることになるフランス王シャルル7世を演じるのは小関裕太。さらにりょう岡田浩暉福士誠治深水元基らオール新キャストで、新たな『ジャンヌ・ダルク』をつくりあげる。

清原果耶と小関裕太に話を聞いた。

7年前、白井さんの演出で舞台を知った(小関)

――清原さんは初舞台にあたり「舞台に挑戦してみたいという気持ちは、このお仕事を始めてからずっとありました」というコメントを出されていましたが、どうして舞台に挑戦したいと思われていたのですか? また、今このタイミングで挑戦された理由もお聞かせください。

清原 このお仕事を始める前にミュージカルの習い事をしていて。そこで歌ったり踊ったりするのが好きだったので、いずれ舞台にも挑戦してみたいなと思っていました。以前マネージャーさんと舞台の話をしていたときに、白井晃さんの演出が合うのではないかと言ってくれて。今回のお話をいただいたときに、これはきっとご縁が繋がったんだなと思いましたし、がんばりたいと思いました。

――小関さんは、白井さんとはミュージカル『わたしは真悟』(2016年)ぶりですね。いま白井さんの演出を受けるのは、どんな気持ちでいらっしゃいますか?

小関 はい、(前回は)21才の時でした。最初に思うのは、成長した姿というか……この7年培ったものを白井さんに見ていただきたいということです。やっとまたご一緒できる機会がきた、という気持ちで、白井さんと再び一緒に作品をつくることができるのがとても楽しみです。

――自分では言いにくいとは思いますが、ご自身としてはこの7年でどんなものを得たと思われますか?

小関 当時、白井さんにコテンパンにされたんですよ(笑)。

清原 え……!

小関 だけどそれは愛のあるもので、僕はそのときに初めて「舞台」を知れたような感覚でした。もちろんそれまでに出演した作品でもさまざまな学びがあるのですが、初めて「基礎」について考えたのがその白井さんとご一緒した作品で。それ以前と以降では、舞台を観るときも出るときも感覚が違うので、(この7年で)確実に濃厚なものを得たと思います。

――『ジャンヌ・ダルク』は3度目の上演となる作品ですが、おふたりはこれまでの公演の映像をご覧になったそうですね。いかがでしたか?

清原 映像はジャンヌを演じると決まってから観たので、ジャンヌばかりを目で追ってしまったのですが、あの強さと儚さを両立した人物像にすごく惹かれました。私がこうやって「魅力的だな」と思って観たように、初演も再演も多くの方が観られたんだろうなと感じたので、たくさんの人を導く力やカリスマ性みたいなものを、私もがんばって出さなきゃと思っています。

小関 映像を観て、これまで以上におもしろいものをつくりたい、ということを思いました。印象的なシーンは戴冠式などもありますが、やっぱりあの100人近くの人がぶわーっと走っていく演出は、僕は他に観たことがありません。そういう作品を、出る側として体験できることにワクワクしますね。

舞台『ジャンヌ・ダルク』2023年11月より上演

>(NEXT)まずは稽古までになにをしたらいいですか?(清原)

 

まずは稽古までになにをしたらいいですか?(清原)

――おふたりは初共演ですが、共演するとわかったときはどう感じましたか?

小関 「初舞台なんだ!」というのが一番ありました。意外でした。

清原 私は「小関さん! 先輩だ」(※ふたりは同じ事務所に所属)って。いろいろ教わろうと思いました。これまで全然お会いしたことなかったですよね。

小関 ないですね。今日が完全にはじめましてです。

――教わりたいこと、今の段階でありますか?

清原 あります。舞台の稽古初日までにしておいたほうがいいことと、小関さんはどのくらいで台詞を覚えきるかということと、マチネ・ソワレの間はなにをしているか……。

小関 けっこうありますね(笑)。

清原 なんでも聞きたいです(笑)。まずは稽古までになにをしたらいいですか?

小関 なんだろう。ジャンヌはすごく動く役だから、やっぱり体力づくりですかね。あと、これは稽古が始まってからの話になっちゃいますけど、僕は作品に合わせて、いつどのくらい食べたら体力が持つかとかも考えるんですよ。稽古の中で、「バナナをこのくらい食べるといいかな」とか「このタイミングで食べるとよさそう」とか「今日はちょっと持たなかったかな」とかやってみて、最終的に「開演40分前にバナナ1.5本」とか。

清原 へえ! おもしろい!

小関 そうすると本番中に心配事がなくなって、波が減りますよ。

清原 ああ、私は波乗り人生なんです。ルーティンが大事ってことですか?

小関 そうだと思います。今年、舞台『キングダム』に出演したとき、僕の役はストーリーテラーでずっと喋ってるし、衣裳は重くて殺陣もあったから、波が出そうだなと思って。それで食べ物のこととかをこれまで以上にちゃんと考えるようにしたら、毎回同じコンディションでできました。これは初めての経験でした。あとは舞台って絶対飽きるものだから。

清原 絶対なんですか?

小関 100%だと思う。

清原 どんな人間でも?

小関 どんな人間でも。やっぱり毎日同じことをするので。でも実際に飽きちゃうとそういう自分が嫌になったりするから、「絶対飽きる」という前提で、じゃあどうしたら飽きないかを考えて、いくつか楽しみをつくって舞台に立つとよかったりします。持論ですけどね。

清原 どうしよう、聞きたいことがどんどん増えていく(笑)。喉は強いですか? 

小関 強いほうだと思います。

清原 喉がちょっと不安なんですよ。

小関 そっか!

清原 今日も(取材日で)いっぱい喋るから、喉にいいお茶持ってきました。

小関 がんばらなきゃいけないところは出てくるかもしれないけど、もとが通る声だと思いますので、そんなに張らなくても聞こえるかもしれないなって僕は思いました。

清原 そうなんでしょうか……。今日、小関さんと初めてお会いしてびっくりしたんです。なんてきれいな声なんだ!って。

小関 ええ、うれしい! ありがとうございます。

清原 なんか、サラサラサラッて化粧水のような。

小関 うわ、うれしい。高級な化粧水ですか?

清原 高級な化粧水です!

二人(笑)

小関 稽古期間中もなんでも聞いてください、僕で聞ける悩みだったら。

清原 はい、全部聞きます。

>(NEXT)舞台に立つことは苦しいけれど、その後の達成感が楽しい(小関)

 

舞台に立つことは苦しいけれど、その後の達成感が楽しい(小関)

――小関さんは10才で初舞台を踏み、そこから18年経ちました。いま舞台に立つ中でなにが楽しいですか? もしくは苦しいですか?

小関 立つことは苦しいです。でもその後の達成感が楽しいです。役者は作品ごとに試練が必ず出てくるので、そこと日々戦うんですけど、それをお客さんの視点で見ると、試練と向き合ってる人が、汗をかきながら、呼吸をしながら、目の前(舞台上)にいる、ということになる。そこには緊張感もエネルギーも生まれます。それが舞台の素敵さのひとつかなということは、ここまで続けてきて思います。自分もそういう存在になれていたら、と思っています。

――ちなみに試練って例えばどんなものか聞いてもいいですか。

小関 さっきの「毎日同じことをする」というのもひとつの試練ですし、一昨年やらせてもらった舞台では、一幕で母を亡くして二幕で好きな人を亡くす、という悲しい体験をする役だったんですけど、一日2回公演の日なんかは、マチネで亡くした相手と、ソワレでまた出会って亡くすことになりますよね。それはけっこうハードなことでした。だけどそれを乗り越えた後に見えたものは清々しくて、自分の糧にもなりました。見に来てくださったお客様の声も糧で、やってよかったと思えます。そういうところががんばれる理由かなとも思います。

――清原さんはこれから初舞台ですが、その先に自分に期待していることはあったりしますか?

清原 初舞台のときってどうでしたか?

小関 小4だからなあ。

清原 そうでした(笑)。

小関 2作目でも、出番の前にびしょびしょのティッシュを冷凍庫に入れておいて、出番が終わると凍ってる!というのが楽しかったという思い出だから……。

清原 (笑)。今はやっぱり初舞台でなにもわからないので、すべて終わったときに「やって良かったな」「楽しかったな」と思えることを目指してがんばれたらいいなと思います。

小関 ときどき初舞台で「舞台は向いてないかも」ってなる人も。

清原 いらっしゃるみたいですね。

小関 そう。だけど「3回はやれ」って聞きます。作品によって、立ってる感覚もつくる過程も違うから。3回目で舞台好きになったという人の話も聞いたことあるし。僕はたまたま最初から楽しかったから、後々大変なことがあっても「舞台は楽しいはずだから」でできたりしました。でももし万が一向いてないかもと思っても、その先に必ずなにかあるので。

清原 はい、がんばります!

取材・文=中川實穗 撮影=岸 隆子
清原果耶=ヘアメイク:牧野裕大 スタイリスト:井阪恵 
小関裕太=ヘアメイク:佐々木麻里子 スタイリスト:吉本知嗣

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京都の冬の恒例行事『吉例顔見世興行』が2023年12月1日(金)〜24日(日)まで京都・南座で行われる。今年は、十三代目市川團十郎白猿襲名披露、八代目市川新之助初舞台の公演となり、例年にも増して華やかな舞台になるだろう。今回、昼の部は襲名披露狂言として團十郎とぼたん親子が共演する「男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)」、さらに「景清(かげきよ)」、新之助初舞台として「外郎売(ういろううり)」、夜の部は襲名披露「口上」、襲名披露狂言の「助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)」が並び、昼夜にわたり、團十郎襲名に相応しい狂言立て。興行を前にした10月11日(水)、都内で会見があり、團十郎が思いを語った。その様子を写真とともにお伝えする。

市川團十郎

市川團十郎

ーー團十郎を襲名されてまもなく1年。そろそろ名前に慣れてこられたのか、まだ慣れていないのか、率直な思いを教えてください。

團十郎という名前に慣れたかというと、ちょっと慣れてきました(笑)。よくお店や町を歩いていると「海老蔵さん」と言われますが「いえ、團十郎です」というような会話がまずできるようになった。娘も息子も、特に娘は「海老蔵さん」「違います、團十郎です」というような空気になってきて、私自身も團十郎としてお店を予約したりして(笑)、少しずつ自分の中では意識が変わっています。

いわゆる歌舞伎の中の團十郎というのは、やはり重みがある。その認識は自分が子どものときから持っていますので、そういう面ではまだなりきれていない部分もありますけど、徐々に慣れてきているのかなと思います。

ーー南座の『吉例顔見世興行』では「まねき看板」が上がります。そのことに対する思いは?

私は前回の顔見世が7年ぶりで、南座では8年ぶりの出演らしいです。そのとき父はもういなかったので、「海老蔵」という名前でまねきが上がったと思うんですね。今回は「團十郎」という名前でまねきが上がるので、すごく意義があるなと思います。

……私も子どものときに顔見世の興行は、父・團十郎のときに度々舞台に立ったり、もしくはプライベートで父の芝居を観に行ったりしていました。南座の前にお邪魔した際に、「團十郎」と上がっていると「そうなんだ」と思ってましたが、「團十郎」のまねきが上がること自体が11年ぶりですから。当然、私もそれ以来見ていません。「團十郎」という名跡が南座のまねきで上がるということで、自分のことではないような、どこか懐かしい感覚で見るのではないかな。楽しみにしています。

市川團十郎

市川團十郎

ーー新之助さんの「外郎売」や、ぼたんさんとの「男伊達花廓」での共演もあります。やはりお子様の成長を感じられるのでは?

まず麗禾(ぼたん)のことから話しますと、やはり「歌舞伎の世界で自分は生きていけないのかもしれない」という認識はもう数年前から明確にある。しかしながら、私は今までの環境とは違う、先輩たちとは違って、女の子が活躍できる環境をずっと作ってきて、一つずつ積み重ねてきた。

という中で、歌舞伎座で「團十郎娘」を一人で踊った。歌舞伎座で女性が主演をするというのは60年ぶり。そういうようなことを積み重ねて、彼女は希望を持ちつつも、やはり現実を見る力もつけ、他のこともやってみたいということで、事務所と契約をしました。今日も1人で大阪の方で仕事をしているんですけど、やはり1人の人間として、市川ぼたんさんはもう尊敬に値するほど、人との関係性の築き方、また接し方、礼儀、気の配り方。どこをとっても、私が勝てるところはもはやない。それくらいしっかりしたなと思ってます。まぁ、しっかりしすぎることは果たしていいかどうかはまた別の問題ですけども、そこまで育ってきたなと思います。

そして、勸玄くんは非常に特化した人物に育っていて。歌舞伎座の「外郎売」を私の代役でやったときは、貴甘坊としてやったんですね。結果、襲名披露、初舞台では1人で「外郎売」をやった。(尾上)菊五郎のおじさま、(市川)左團次のおじさまといった錚々たるメンバーの中で、あのような大きな舞台ができたことは、今思えば成長なんだろうと。

博多座での「外郎売」は、歌舞伎座でやった「外郎売」とは比べ物にならないほどの成長を遂げていた。これは先輩たちも同じように言っていたので、自分の依怙贔屓ではなく、役者として見て「大したもんだな」と思うぐらい変わった。あの年齢の子どもで、襲名披露もしくは初舞台で全国を回ることは恐らく彼が初めてでしょう。やはり「外郎売」という一つの武器をとにかく磨き上げる作業に対して、彼は突出した気持ちがある。それをバックアップする、環境を整えることを、親父としてやる。他のことに関しては私は何も言わないので、非常に楽しい人生を謳歌しているんじゃないかなと思っています。

市川團十郎

市川團十郎

ーー「助六由縁江戸桜」では、三浦屋揚巻を中村壱太郎さんと中村児太郎さん、髭の意休を市川男女蔵さんが演じられますね。

やはり大先輩とやることが念頭にあったんですけれど、体調面などさまざまなことで、難しい部分がある。ではどうしていくか。この「助六由縁江戸桜」は歌舞伎十八番のうち市川宗家のみ許されることが多く、題名も市川宗家しか使ってはいけないんですね。他のうちがなさる場合は題名が変わるほど。

ですから私が次、いつ「助六〜」をやるか考えた。そうすると多分3~5年はやれないと思うんですね。3〜5年後に先輩たちに頼んだ場合、先輩たちが次の世代に渡すという作業ができるのか。もしかすると次の世代に揚巻と意休を渡せない可能性が出てくるのではないかと考えをフォーカスしたのです。そういう意味で児太郎くんも壱太郎くんも(坂東)玉三郎の兄さんに習っているし、男女蔵さんはずっと左團次さんをずっとそばで見ている。今のうちに習えることをやっていただいて、僕の次の世代も揚巻等を身につけていかないといけない。襲名披露では大先輩たちに囲まれるという認識があるからこそ、そのようなことを思われると思うんですけど、次の世代に役を渡していくという作業に考えをフォーカスした結果です。

ーー「景清」や「男伊達花廓」などについては。

夜の部は古典で固めようというのが私どもの考えの一つです。関西の大先輩と、團十郎となる若い人間のーーもう若くはないけども(笑)、歌舞伎の世界の若い人間を披露していくという世界観。もう歌舞伎が好きでね、やはり顔見世に毎年行っていて、古典で……というような空間を作ろうと。

夜は夜で十分面白いと思うんですけど、(昼は)初めて歌舞伎を観るんだぞという方に向けて。皆さん日常生活の中で、海外からの渡航者が最近また増えてきたと肌身で感じていると思うんですね。私も京都に何人も友人がいるんですけど、京都は、日本人とともに海外の渡航者が増えてきて、ごった返していると。そういうこともあって、昼の部は初めて観る方が楽しめる環境作りを。つまり、あまり長くなくて「歌舞伎を観たぞ」と思っていただけるような環境づくりを整えようと。

「外郎売」についてはもう彼(※新之助)に「外郎売」をひたすら磨いてもらう。もう皆様方に親の気持ちになっていただいて、勸玄と「外郎売」の成長を見てほしい。これは一つ見どころだと思います。

そして「男伊達花廓」というのは、2020年の襲名披露興行がコロナ禍で延期されなかった場合、七月興行の一部か二部に入れる予定でございました。チラシを見ていた方が「これ、どうやってやるのかな?」という気持ちも残っていたと思いますし、そういう意味で“残っている演目”である「男伊達〜」を入れて、ぼたんを参加させることを考えて。大変短い演目ですが、「曽我綉侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)」御所五郎蔵と皐月のスピンオフという形で、私が作った作品でございます。自分が作った作品が團十郎襲名披露にかかることは非常に名誉なことでございます。その斬新さも味わってもらいたいですね。

「景清」も実は私が作った作品でございまして。短い作品ながら、「景清」は平家の御曹司でありながら不老不死であって無敵の人間が心が変わり転生・解脱していくさまを荒事で見せる。まさに市川團十郎の荒事の創始者の家の演目として構成して作った演目。六波羅が舞台のものを京都の顔見世でご覧いただくということは非常に意義があるんだろうなと思ったので、福岡と同じものにはなりますが、ここはあえてこの演目にしました。

市川團十郎

市川團十郎

ーー今後歌舞伎の世界でやっていきたいこと、あるいは日本の文化のために歌舞伎というジャンルを超えて何かやっていきたいことはありますか?

難しい質問ですね。歌舞伎に関しては、既存のスキームをちょっと変えたいかなと思いますね。抜本的に、というやつかな。具体的に何かと問われるとちょっと角が立つので言いづらいんですけど、こうあるべきじゃない。この時代はそういう時代だと思うので、やはり時代に合った設定に変えていく。そういったことを歌舞伎に対しては関わっていきたいなと思っています。

そして歌舞伎以外のことで言うと、私は麻央(※小林麻央さん)の助言もあって、2014年から約10年間、植樹をやってたり、環境問題に取り組むNPO法人で代表をやっていたりしています。我々は地球という家に住まわせてもらっていて、自分の家が雨漏りしたら自分で直せますけど、地球の温暖化ということが起こったとき、1人じゃとても直せないですから。そういったようなことにも邁進していきたいです。環境問題に向き合える環境を歌舞伎でも作れるように、またそういったその行動を世界でできるような團十郎になれるように考え出していますかね。

取材・文・撮影=五月女菜穂

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2023年10月12日(木)日本橋公会堂(日本橋劇場)にて、演劇ユニット「新派の子」錦秋公演『新編 糸桜』が開幕した。

本作は、波乃久里子の主演で深い感動を呼んだ舞台。この度、開幕前に舞台稽古が行われ、「新派の子」主宰で本作の脚本・演出をつとめる齋藤雅文はじめ、主演の波乃久里子、共演の尾上菊之丞、大和悠河からも充実した舞台への期待が膨らむコメントと舞台写真が届いた。

『新編 糸桜』舞台写真

『新編 糸桜』舞台写真

2016(平成28)年の初演から、コロナ禍の 2021(令和3)年の再演を経て、この度、三度目の上演となる『糸桜』は、『新編 糸桜』として磨き上げられた。

『新編 糸桜』舞台写真

『新編 糸桜』舞台写真

演出の齋藤雅文は「“新版”は、より深く描き出した“決定版”となりました! (主演を勤める波乃)久里子は、本当にすごい! いつも傍にいる私が言うのだから、本当です。今回、『新編 糸桜』をやってよかったと今、改めて実感しています! 菊之丞さんは笑っちゃいけないけど、本当に素晴らしい。久里子が稽古初日の読み合わせで、つい“大当たり!”と声掛けちゃったほど。今回出ていただけて本当によかったです。お見逃しなく! 大和悠河さんは華やかで素敵ですよね。三回目となる今回はひときわ大人の芝居になっていて、役が深まっています。今回は原作にある関東大震災の場面を書き加えましたが、彼女自身、阪神淡路大震災の経験と重なる部分があるようで、すごくいい場面になっています。是非、色んな方に観ていただきたいです!」と自信の漲るコメントを寄せた。

『新編 糸桜』舞台写真

『新編 糸桜』舞台写真

『新編 糸桜』舞台写真

『新編 糸桜』舞台写真

役者の個性を最高の形で発揮させる“究極の当て書き”がなされた齋藤雅文の脚本は、父・河竹黙阿弥の作品を守るために生涯独身を貫く一人娘・糸と、名優・十七代目中村勘三郎を父に持つ波乃久里子と重なり合い、まさに“虚実皮膜”の演技で賞賛を浴びてきた。

『新編 糸桜』舞台写真

『新編 糸桜』舞台写真

主演の糸を勤める波乃久里子は、「この『糸桜』という作品に出合えたこと、そして齋藤雅文先生が私に当てて書いてくれた糸さんを再び演じられること、本当に感謝しかありません。役者冥利に尽きる、こんな幸せなことはございません。齋藤先生が私に当てて書いていただいたということは、私の人生すべてを懸けて、舞台に臨まなければ失礼ですよね。この二日間、この大切な糸さんというお役に生きたいと思います! 当日券のご用意もあると伺っておりますので、向こう三軒両隣、皆様お誘い合わせで、劇場でお目にかかれることを楽しみにしております」と心からのコメントを寄せた。

本格的なストレートプレイに初挑戦となることも話題。

『新編 糸桜』舞台写真

『新編 糸桜』舞台写真

日本舞踊尾上流四代家元・尾上菊之丞は「稽古から楽しくて、若返った気分です。なにぶん、一年生なものですから、全部が初めてで新鮮、刺激的な毎日です。客席とは違って、面と向かって飛んでくる役者さんたちのその迫力とエネルギーに、こんなにすごいんだ! と日々驚いております。特に久里子さんは、すごい……としか言いようがない。本当にご一緒させていただいて、よかったと心から思っております。僕はとにかく初めてですから、本番でどうなるかわかりませんが、是非、見届けていただけたらと思います」とコメントを寄せた。

『新編 糸桜』舞台写真

『新編 糸桜』舞台写真

 

初演以来、作者の家に嫁いでくる、みつを演じる、宝塚歌劇団元宙組トップスターの大和悠河は「久里子さんのお芝居が本当にリアルで! 嫁姑として劇中で怒られる場面では、本当にいきなり怒られたんじゃないかと思うくらい(笑)……リアルなんです! 今回は旦那様が菊之丞さんにかわって、私としても今までとはまた違う『糸桜』を経験しています。菊之丞さんは初めてのストレートプレイとは思えないですよね。言葉が響くんです。素敵な旦那様です。今回、関東大震災の場面が加わり、これまでセリフだけだった息子を亡くす場面も描かれています。私自身、阪神淡路大震災のときの建物が崩れて、地面が割れて…という経験が甦ってきて、脳裏に焼き付くそんなシーンを思い出すと涙が出てきます。それだけ衝撃的でした。そんな経験も今回の舞台に生かせればと今、思っています。これまで以上に、もっともっと深めて行こうと齋藤先生に言われておりますので、三回限りの公演ですが全力でやりたいと思います!」とコメントを寄せた。 

『新編 糸桜』舞台写真

『新編 糸桜』舞台写真

なお、本公演は、10月12日(木)、13日(金)の二日間限定となる。

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タワーレコードは、11月2日(木)から11月13日(月)にかけてタワーレコード渋谷店、錦糸町パルコ店、名古屋近鉄パッセ店、梅田NU茶屋町店、福岡パルコ店の5店舗で「TVアニメ『リコリス・リコイル』 POP UP SHOP in TOWER RECORDS」を開催することを発表した。

販売する新作グッズのラインナップを発表した。これらのグッズは、開催店舗の5店舗のほか、タワーレコード オンラインでも販売される。新作グッズのラインナップは欄外の特設ページから確認してほしい。

TVアニメ『リコリス・リコイル』は、2022年7月に放送されたオリジナルTVアニメーション作品。今回開催するポップアップショップでは、「錦木千束」と「井ノ上たきな」が私服姿で音楽を聴いている新規描き下ろしイラストを使用しこのポップアップショップのためにデザインされた新作グッズが多数販売される。

さらにポップアップショップ5店舗にて税込2,000円以上購入すると先着でイラストカードを、タワーレコード オンラインでBOX商品を購入すると各種特典グッズがもらえる。

今だ人気の高いTVアニメ『リコリス・リコイル』のタワーレコード5店舗でのPOP UP SHOP。ファンならば足を運びたい。
 

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TVアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』のエンディングテーマ「リンク~past and future~」の各種音楽配信サービスでのデジタル配信が開始された。

作詞:KOTOKO、作曲:折戸伸治、編曲:中沢伴行が手掛けた楽曲を、秋里コノハ(CV.古賀葵)が歌い上げた本楽曲は、12月27日(水)発売予定のBlu-ray&DVD第1巻に付属する特典CDへも収録予定とのこと。

第2話エンドカード ラスト:門井亜矢/ (c)1996 EXNOA LLC

第2話エンドカード ラスト:門井亜矢/ (c)1996 EXNOA LLC

また毎話放送後、美少女ゲームにゆかりのある方々から寄せていただいたエンドカードが公開されているが、第2話では「下級生」の原画を担当したことでも知られる門井亜矢が担当。結城瑞穂、神山みこ、そして秋里コノハの3名が描かれている。

「晴れときどきバケーション」パッケージ (c)若木民喜/みつみ美里・甘露樹(アクアプラス)/16bitセンセーションAL PROJECT

「晴れときどきバケーション」パッケージ (c)若木民喜/みつみ美里・甘露樹(アクアプラス)/16bitセンセーションAL PROJECT

さらに第2話でアルコールソフトが開発した美少女ゲーム「晴れときどきバケーション」のパッケージビジュアルも公開された。

「16bitセンセーション」は、みつみ美里・甘露樹(アクアプラス)と若木民喜(漫画家)によってコミックマーケット91にて頒布された同人誌。1990年代の秋葉原を舞台に、美少女ゲーム制作の現場と、それを取り巻く世間のカルチャー・ムーヴメントの移り変わりを、主人公の上原メイ子を軸としたキャラクターたちの物語に絡めて描いている。同人誌は全9話まで頒布されており、株式会社KADOKAWAより単行本が刊行中。既刊2巻。TVアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』ではそんな同人誌からのTVアニメ化になる。放送、そしてエンディングテーマもともに楽しみたい。

 

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2023年10月21日(土)22日(日)東京芸術劇場 シアターイーストにて開催される、東京芸術祭×愛知県芸術劇場× Dance Base Yokohama『パフォーミングアーツ・セレクション2023』(PAS2023)。本公演にて作品を発表するアーティストより、島地保武、環ROY、唐津絵理による鼎談が到着した。


唐津絵理(唐津以下):本日は、ありがとうございます。現在創作中の『あいのて』について、お話をお聞きしたいと思います。まず、お二人がコラボレーションした前作『ありか』(2016)は、ある意味、異ジャンルの格闘のような作品でした。全く違うものが向かい合うことで起こる対立をどのように乗り越えていくかというようなストーリーが見えてきたと思います。また、劇場の空間全体を使ってパフォーマンスを行い、お客さんも両側から鑑賞するというスタイルでしたよね。一方で、今回は「パフォーミングアーツ・セレクション」の作品として、お客さんが前にいるという状態で作品を作るとなると、空間の中での2人の関係性が大きく変化すると思います。『ありか』では、向かい合ってたことが多いと思いますが、今作では、2人とも客席を見て、お互いが共に存在しているような状況になり、最初は少し戸惑っていたのかなとも感じていました。最初の『ありか』から新作を作るにあたって、どのようなことを考えられていたか、教えていただけますか?

島地保武×環ROY『ありか』©︎Naoshi HATORI 提供:愛知県芸術劇場

島地保武×環ROY『ありか』©︎Naoshi HATORI 提供:愛知県芸術劇場

島地保武(以下島地):今回、プロセニアムの舞台になった時に、2人ともお客さんの方を向いているというのは、なんだか違和感がありました。『ありか』では、いつも自分の前に環さんがいて、相手の矢印をいつも感じていたのですが、その矢印がお互い同じ方向を向くことになり、どうしたらよいだろうというのが最初の問題でした。そこで、お客さんに向かって2人で話すと言った時に、コントとか漫才の形式が良いのではないかと思い始めたんですね。でもその前かな、何か戯曲を使いたいというアイデアもありました。環さんはどうですか?

環ROY(以下環):コントというものを作ってみたいっていうことが少しあった気がします。自分が異なる形式の領域の板に乗せられる時に、自分の既に持ってる能力の中で一番シンプルにしたものってなんだろうなと考えたら、コントかなって思ったということが一番近いです。でも正直、やってる感覚としては謎のものです。前回の『ありか』では、ラップとかダンスが持ってる動的な性質がストレートに出ていますが、それに比べると、今回はかなり静的な性質だと思います。ダンサーとラッパーってフレーミングすると、何でこれををやるのかがよくわからないと思いますが、島地保武と環ROYというパーソナリティに対して、何故これをやるのかっていうと、「なるほどね」となるはずです。

『あいのて』クリエイション 提供:Dance Base Yokohama

『あいのて』クリエイション 提供:Dance Base Yokohama

唐津:それはよくわかります。今回、それぞれ別々の理由ではあるんだけれど、目指す方向性は、最初の段階から共有できていたってことですよね。『ありか』の時は、全てが新鮮だったと思いますが、今回また一緒に作品を作ろうという中で、これまでの経験を踏まえて新たにチャレンジしてみようと思ったことはありましたか?

島地:先ほどお話しした「戯曲」ですかね。2人で演技をしようというアイデアです。そこで、今作のドラマトゥルギーの長島確さんにいくつか作品を紹介していただき、最終的に行き着いたのが、ホフマンの『隅の窓』(1822)でした。『隅の窓』は、2人で同じ風景を見て話すというシチュエーションと物語の主役が人ではなく風景になっているところがいいよねということで、『隅の窓』の状況設定を借りて、創作を進めることになりました。それから、2人が眺める風景の題材を現代に置き換えて考えた時に、長島さんに『コヤニスカッツィ』(1982)という映画を紹介していただきました。その映像を見ながらコメントをするということを、2人が別々に行い、録音したものを文字起こしして、テキストにしました。このような形で、映像を見て、それぞれが言葉にしたものからセリフをつくったというプロセスが今回面白いなと感じています。

唐津:映像の内容にインスパイアされてセリフが生まれたという訳ではなくて、同じ映画を見ながら、それぞれが思いついた言葉を発したということですよね。その時にはどんなことを考えて言葉を発していましたか?例えば、戯曲作家がテキストとして書いた時には、言葉に乗せるメッセージ性が強くなると思うのですが、即興的に話したということで、無意識的に出てきた言葉が多いのでしょうか?

:日常的に考えていることがそのまま言葉として出てきたという感じでした。それから、かなり編集をしてテキストを作っています。

『あいのて』 ©︎Naoshi HATORI 提供:愛知県芸術劇場

『あいのて』 ©︎Naoshi HATORI 提供:愛知県芸術劇場

唐津:環さんは、ラップを書く時にも自分が思っていることを詩に書いているんですよね。そうなると、今回やっていることはあまり変わらないということでしょうか?また、今回普段のラップをやっている時と異なる点はどんなところでしょうか?

:あまり変わらないと思います。普段と異なる点を挙げるならば、セリフがあることですね。音楽上の言葉の方が、音楽が持つ形式に隷属する形になるので、その言葉が使われる経緯が創作する側と受容する側で共有されていると思うんですよね。そのため、セリフの方が言葉の扱いに注意しなければいけないなと感じます。

唐津:それは演劇の形式としても同じことが言えますよね。今回、2人が語ってるテキストというのは、フィクションなのでしょうか?ノンフィクションなのでしょうか?

島地:話している内容はノンフィクションではないです。ただ物語ではないので。僕たちは、舞台でやってるっていうフィクションの中で、普段思っていることを喋るっていうことをしています。そこでただ喋ってるだけではなくて、今どこで喋ってるんだろう、2人は同じところにいるんだろうかとか、時空が歪んでるようなことが表現できたらと思います。普段考えていることを話しているのだけれども、レクチャーパフォーマンスではない面白さ、不思議な魅力があるのではないかなと思っています。

唐津:これまでのお話だとコントの形式だったり、セリフの演劇的な印象が強いのですが、ムーブメントについてもお話を伺いたいと思います。環さんがラップをしている時って、踊りが持っているグルーブ感があって、踊っているようにも見えるし、島地さんの場合も、パフォーマンスで言葉を発することも多いと思います。その中で、普段のラップやダンスというものと比較して、動きと言葉の関わり方に違いがあるとしたら、どんなことか教えていただけますか?

『あいのて』 ©︎Naoshi HATORI 提供:愛知県芸術劇場

『あいのて』 ©︎Naoshi HATORI 提供:愛知県芸術劇場

島地:より制約があるって感じですね。セリフを覚えて、どんな動きをしていてもセリフが言えるようにした上で、より制約というか、難しくしたいと思っています。先日リハーサルをした時に、相手を動かしたり、持ち上げながら、セリフを言ってみたら、やはり言いづらいんですよね。わざとそのようなやりにくさを自分に課していくしていくことは、僕の癖でもあるんですけど、自分自身を忙しくしたり、負荷をかけることで、予想外の展開になることをどこかで待ち望んでいたりします。それは、相手対しても自分に対してもそうです。今作で、ダンス的なフィジカルな関わりはなかったのですが、環さんの動きは面白いので、それをもっと見たいなと思い、ここ数日でアイデアを変えました。フィジカルな関わりを取り入れることで、2人の関係の見え方が変化して、よりリアリティが生まれてきているとも思います。

唐津:より動きが増えてきているんですね。

:身体表現にダイナミックレンジがついて、動的な時と静的な時のコントラストがより深くなって、良くなったのではないかと感じています。

唐津:今回、パフォーマンスとして提示するときに具体的にどのようなところを見てほしいですか?

島地:これ面白いでしょって感じですね。

:そうですね。全体的に、これは面白いと自信を持って言えます。

島地:僕が面白いと思うのは、照明やちょっとした美術はありますが、ほとんど何もない中で、色々と想像できる余白があるところです。主役が僕たちというよりも、その2人が喋ったり、動いてたりするその空間はどこなんだろうみたいなことを想像しながら見てもらいたいなと感じています。絶対面白いので、見にきてほしいですね。

唐津:本日はありがとうございました。

愛知県芸術劇場 × Dance Base Yokohama パフォーミングアーツ・セレクション2023 Teaser

この記事はDance Base YokohamaのHPに連載されている対談シリーズより内容を転載しております。
※引用元記事はこちら(https://dancebase.yokohama/talk_dance/7767)

聞き手:唐津絵理(愛知県芸術劇場、Dance Base Yokohama)
編集:Dance Base Yokohama
写真提供:愛知県芸術劇場 

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2023年10月21日(土)22日(日)東京芸術劇場 シアターイーストにて開催される、東京芸術祭×愛知県芸術劇場× Dance Base Yokohama『パフォーミングアーツ・セレクション2023』(PAS2023)。本公演にて作品を発表するアーティストより、柿崎麻莉子と唐津絵理による対談が到着した。前後編に分けて紹介する。(本記事は【後編】です。【前編】はこちら


唐津:5月のショーイングの際には、観客の方々にも自分の不眠経験を書いてもらうなどフィードバックがあったと思いますが、今はどのようにクリエイションをされていますか?

柿崎:まず最初に、眠りのスペシャリストたちに話を聞きました。眠りがテーマだったので、毎日不眠の方とお話をされている心理カウンセラーの坂田賢隆さんにお話を聞いて、どのように不眠に悩んでいる方々にお話を聞くのか、などいろいろ教えていただきました。坂田さんは「脳は体の一部。風邪をひいたら内科、ケガをしたら外科にいくように、精神の不調を感じたら気軽に精神科に来てほしい」「大事なのは1人で抱え込まない事」と話もしてくれて、その話を聞いているだけで不眠で苦しんでいた私自身が癒されていく感覚がありました。坂田さんに「もし今、不眠でとっても苦しんでいる人に、音楽をプレゼントするとしたら、どんな音楽をプレゼントしますか?」って聞いたんです。そしたら、ミュージカルみたいな、すごく楽しいものをプレゼントしたいって、今の現実の苦しみを忘れるくらい明るくてハッピーなものを渡すことによって、その人は自身が抱えている問題と向き合う勇気を持てるからと話してくれて。私はそれがすごく好きでした。そのアイデアをすごい大事に今も思っています。

他には、布団屋のSleeping Life Murataさんに話を聞いてみたりしました。村田さんは皆の眠りのカードになりたい、悩み事になるまえに相談できる相手になりたいと言っていて、布団屋でヨガをしたり、瞑想クラスをしたり、カレーを売ったりと、皆が布団屋に来やすい環境を作っています。最近は睡眠の質にこだわる若いお客さんも多いみたいです。日本人は5人に1人が不眠と言われていて、現代病の一つとされていますが、過去にもあったんですよね。平安時代の俳句に、あの眠れない夜に私だけ取り残されたみたいだって歌っている人もいると知りました。

そこで、昔の人はどのようにこの夜を乗り越えたのかなと思って、私の身近なおばあちゃんなどに眠りについての知恵袋を聞いて回ったんですね。そしたら、おばあちゃんは、色んなこと知っていて、耳を引っ張ったらいいとか、目を下に向けたらいいとか、ゆっくり横に揺れたらいいとか、適当なことばっかり言うんです。(笑)嘘か本当かわからないけど、そうやって言ってくれるだけで、なぜか救われるところがあるんですよね。私自身の不眠の時にすごく救われたのは、話を聞いてくれる人がいたことでした。日本時間の夜の時間は、ヨーロッパは昼なので、ヨーロッパの友達と連絡取ったりして、「その夜は一人ではない」と感じられることがすごく助けになりました。あとは、友人に「ホットミルクを飲んだら眠れるよ」と言われて、本当かどうかは別として、それを準備して飲んでるだけで心が癒されてる感覚があったんですね。だから、そのおばあちゃんの知恵袋として教えてもらった揺れるという動きや目をロールダウンするという動きを作品の中に取り入れました。

それから私が眠れなかった時に、「自分のベッドの枕元で妖精が踊ってくれたら、夜が楽しいのにな」と思って、想像してたんですね。このような自分が持ってるファンタジーを、作品の中に取り入れたいなと思って、今改めてクリエイションしているところです。

唐津:今作品の進捗はどうですか?

柿崎:5月のショーイングをやってみて、あまり気に入らなかった部分もあったので、それを壊して、創作し直してるところです。アリスさんが再度来日してから一緒に構築する部分と、その前に東京公演に出演してくれる栗朱音さんとクリエイションを進めています。その2段階で本番までクリエイションを行います。

アリス・ゴドフリー

アリス・ゴドフリー

栗 朱音

栗 朱音

唐津:東京公演に出演いただく栗朱音さんについてもお話を伺いたいと思います。アリスさんと麻莉子さんは、踊りの質感が見間違えてしまうくらいとても似ていると感じているのですが、栗さんはまた違うタイプのダンサーだと思います。東京公演には栗さんが出演されるということで、栗さんのダンサーとして魅力を教えていただけますか?

柿崎:栗さんは、元々クラシックバレエのテクニックを強く持っていて、その後イスラエルの学校に1年間通い、Gagaのクラスなどをたくさん受けて、質感を変化させるような身体性を学んできたダンサーです。日本人には珍しく立体的に体を動かせるダンサーです。以前に、私の作品に出演していただいたこともあります。一番最初のイメージした作品は、アリスと創作することでしたが、アリスと同じダンサーを探そうとしてもいないということですね。そのため、また全く別の個性を持ったダンサーと同じ作品を踊りたいと思って、栗さんのことを想像しました。彼女は身体能力が高いことももちろんですが、想像する力が強くて、自分が想像することを身体に乗せて感情を動かすことができるダンサーなので、私の作品とリンクするのではないかと感じました。

唐津:今、アリスさんがいらっしゃらないため、栗さんと創作されていますが、栗さんとは、どのようなことをやってみていますか?

柿崎:アリスさんの場合は、彼女自身も振付を考えたりすることが好きなので、振付をこのようなイメージで創ってみてほしいっていうように一部お願いしたりすることもありました。栗さんともそのような部分もありますが、これまで一緒に何回もワークしてきたこともあって、私の想像をキャッチしてくれます。そのため、私の持つイメージに対して、2人ではないとできない世界みたいなものを作ることを一緒にやっています。

唐津:アリスさんは、共同振付となっていますが、振付はどのようにされていますか?

柿崎:全体の構成や振付の編集は私が担うことが多いですが、アリスさんに振付の要素を持ってきてもらったり提案をしてもらったりしています。

唐津:また、最初から音楽のことをお話しされてましたよね。音楽についてはいかがですか?

柿崎:全部ではありませんが、ほぼ決まっています。最初にこの『Can’t-Sleeper』として「眠り」をテーマにしようと思った時に、パッと空気、時間のようなものが想像されて、それに合う音楽はピアノだなと感じました。誰のピアノの演奏が良いのかと考えたときに、中野公揮さんの音楽を使いたいと思いました。そして、衣裳については、その想像した時間、空気にどんな色が動いているかと考えた時に、ファンタジー寄りのグレイのようなものがぶれているような印象があったので、チカ キサダさんの衣裳を着させていただいています。そして、写真家の野田祐一郎さんにビジュアル撮影をお願いしました。青い光を繊細に捉えるのが素晴らしい写真家さんで暗闇の中だけど発光している、そこに救いがあるような印象がありました。彼の光の中にいる2人のダンスを見てみたかったので、写真を撮っていただきました。今回のツアーのチラシの写真も、野田さんに撮っていただいたものです。このように、5月にアリスが来日する前にアリス、音楽、衣裳、ビジュアルのイメージができていました。

結局作品でやりたいことは、その夜の時間の暗さではなくて、夜に見出せるポジティブな面です。夜にしか咲かない花のことだったり、夜にしか見えない光、音だったり、そこにある世界からの救い、希望みたいなものに目を向けたいと思ったので、こういうタッグになったんだと感じています。

©︎Yuichiro Noda

©︎Yuichiro Noda

唐津:愛知、高崎と東京公演のキャストが違いますが、見てほしいところなどありますか?

柿崎:キャストが違うため、2度見ても楽しんでいただけると思います。「眠り」をテーマにしてるので、眠たくなったら寝てほしいと思ってます。(笑)夜布団の中では寝れないけど、劇場行ったら寝れるっていう方もいるかもしれないし、ずっと踊り続けてるから、その安心感もあると思うので、寝てもいいよと思ってます。(笑)

唐津:作品見ながら安心するとか、救いになるみたいな作品になればいいので、そういう意味で、観客の方々には、自由に臨んでいただいても大丈夫ということですよね。5月のショーイングでは、観客の方とインターラクティブな形になっていたことも印象的でしたが、舞台作品になった時はどのように発展するのでしょうか?

柿崎:私自身は、実は劇場よりもスタジオショーイングの方が観客の方とのコミュニケーションがわかりやすくて、ダンスするのには好きな環境ではあるんです。でも劇場でないとできないこともあると思っていて、私自身もそこがすごくチャレンジだなと感じています。完成された何かを舞台上でも見せて終わりではなくて、観客の方とコミュニケーションを取れるような仕組みを作りたいと思い考えているところです。

唐津:これまで麻莉子さんが活動されてきた、バットシェバやシャローンの作品は、いわゆる典型的な「劇場作品」だと思うんですよ。そのような環境でご自身が踊っていて感じたことはありますか?どちらかというと近年はインターラクティブな作品作りに移行されている部分もあるかと思いますが、舞台上で踊ることとの違いはありますか?

柿崎:大きな劇場でやるとお客さんの顔が見えないため、それがすごく寂しいと感じてました。私は誰に向かって踊ってるのかわからない。ツアーで、本当に何回も作品を上演するのですが、私はステージの中で起こっていることしか感じられなくて。自分の状況の変化や一体どこに向けて踊ってるのかがわからなくなってしまった部分がありました。その反動で、誰に向けて踊っているのかということをすごく意識して取り組んでいるんだと思います。それは変わっていくかもしれないです。

©︎Yuichiro Noda

©︎Yuichiro Noda

唐津:それぞれの状況やキャリアに応じて、創りたい作品が変わることや見てもらいたい対象が変わるということも、今のダンスだからこそだと思うんですよね。それが、コンテンポラリーダンスがコンテンポラリーである所以でもあると思うし、アーティストによって、どのように社会に関わっていくかということにも繋がると思います。

また、冒頭(vol.1)にお話した「ダンス・セレクション2020」の時に、私がもう一つ感じていたことがあって、それは途中で麻莉子さん妊娠されたんですよね。そこで、妊娠した身体で上演するのか、しないのかという問題がありました。麻莉子さんは、実はその時に別の仕事が決まってたんだけれども、妊娠を契機にして上演ができなくなったという経験をされていて、一方で愛知では上演していただきましたよね。つまり、お腹の中にもう一つの命がある状態でパフォーマンスすることの意味と、危険があるかもしれない中で踊るとなった時に社会的にそれをどう考えるのかという、問題がありました。人間としての麻莉子さんのあり方と、社会的規範の中におけるダンサーとしての麻莉子さんのあり方というような。

特に、その社会性に関しては、私もとても共感する部分がありました。Dance Base Yokohamaでは、今までの既存の価値観を、一旦立ち止まって問い直すことを重視しています。つまり男性主義的な規範の中で、女性がとても生きにくい状況が生まれていますが、それは女性のダンサーや振付家、制作スタッフにとってもすごく顕著に現れてると思います。子どもを持った時に仕事に戻れなくなるみたいなことや、今表面化してきているハラスメントの問題も含めて、麻莉子さんが妊娠したことによって気が付いたことやさらに意識されたことが多くあったように感じました。ソロ作品は、社会に対してメッセージを込めた強く作品ではなかったんだけれども、妊娠した柿崎麻莉子が踊ることによって、すごく大きな社会性を持った作品になったと思うんですね。それはすごく意味があって、子どもが生まれた後に、アーティストとして生きていく中で、どのように変化していくのかが見たいなっていう風に実は思っていました。

©︎Yuichiro Noda

©︎Yuichiro Noda

柿崎:私はこの3年間で、妊娠中から産んですぐ、今は子どもを連れてくるみたいな産後の経過をDaBYさんと一緒に過ごさせてもらってて。唐津さんもスタッフの皆さんも、私の娘とたくさん遊んでくれたり、抱っこしてくれたり、当たり前のようにやってくれているっていうことがすごくありがたいなと思っています。男女平等っていう言葉があるけれど、男性も女性も同じように仕事につけるだけではないと思ってて、女性は結婚したり、子どもを産んだり、身体の変化も男性に比べて大きいと思うんですよね。その変化に合わせて、その会社や社会が柔軟に対応していくっていうことところまで行ってやっと男女平等になると思っていて。今DaBYさんが私のさまざまな身体の変化に合わせて、サポート体制を変化させてくれていることがすごいありがたいです。

唐津:社会全体がそういう風になっていくと良いですよね。それと同じように、アーティストが表現していくことそのものも、作り方も変化していくと思います。それを共有できないともったいないなと私は思っています。この作品がどういう状況で作られているか、舞台上で作品を鑑賞するだけでは普通分からないですよね。でもここまで話してきたようなことがあるから、この作品が生まれている。作品は作品として評価すべきということも一つの真理だと思いますが、コンテンポラリーである以上、なぜこの作品が生まれているのかという、すごい長いアーティストの葛藤や社会との関係性を知って鑑賞すると、お客さんももっと関われると思うし、共感できる部分が増えていくのではないかなと感じています。このインタビューも含めて、共感できるような接点を増やしていくっていう作業ができるといいなと思っています。ありがとうございました。

愛知県芸術劇場 × Dance Base Yokohama パフォーミングアーツ・セレクション2023 / 柿崎麻莉子 × アリス・ゴドフリー 新作『Can't-Sleeper』Teaser

この記事はDance Base YokohamaのHPに連載されている対談シリーズより内容を転載しております。
※引用元記事はこちら(https://dancebase.yokohama/talk_dance/7744)

聞き手:唐津絵理(愛知県芸術劇場、Dance Base Yokohama)
編集:Dance Base Yokohama
写真提供:愛知県芸術劇場 

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2023年10月21日(土)22日(日)東京芸術劇場 シアターイーストにて開催される、東京芸術祭×愛知県芸術劇場× Dance Base Yokohama『パフォーミングアーツ・セレクション2023』(PAS2023)。本公演にて作品を発表するアーティストより、柿崎麻莉子と唐津絵理による対談が到着した。前後編に分けて紹介する。(本記事は【前編】です。【後編】はこちら


唐津絵理(以下唐津):本日はお時間いただき、ありがとうございます。麻莉子さんと最初にお仕事をやらせていただいたのは、2020年の「ダンス・セレクション2020」(愛知県芸術劇場)でのソロの作品『The stillness of the wind』ですね。麻莉子さんがバットシェバ・アンサンブルやシャローン・エイヤールのL-E-Vダンスカンパニーといった最先端の大きなカンパニーで、踊られていらっしゃったダンサーということはもちろん知っていたけれども、この作品を最初に見た時に、現代的なダンサーというよりは、むしろ原初的な身体、ダンス以前の身体をとても強く感じたんですね。近年、ダンス作品というと、ダンスを通して社会に対して何かメッセージを発信するような、身体よりは頭脳優先のむしろ左脳的な部分から発想する作品作りが、特にヨーロッパではメインストリームになってきていると感じていました。

一方で、麻莉子さんがこのソロ作品の寄せていただいた文章の中に、「自分がいつも踊ったりしていたってことが、後で初めてダンスなんだって気が付いた」という言葉があって、それが私にとって非常に印象的だったんです。麻莉子さんの身体は、すごく鍛えられていて技術も素晴らしい一方で、原初的なものも思考している。そのアンビバレントな近代性と原初性が共存している感じしていました。ソロ作品は、それが一番コアにある部分だと感じていて、それでソロ作品の上演を依頼しました。そこから3年が経過しましたが、ちょうどこの3年は、DaBYがスタートしてからの3年なんです。麻莉子さんにとって、ソロが原点だとすると、次のステップとしてご一緒できるのにデュオが良いのではないかと考えていました。

前提が長くなってしまいましたが、今回、麻莉子さんに作品の創作についてお声がけをした時にアリスさんと踊りたいという話が上がりました。その経緯について、お話しいただけますか?

2023年9月16-17日 愛知県芸術劇場×Dance Base Yokohama パフォーミングアーツ・セレクション2023 トリプルビル「目覚めの前のエクリチュール」より ©Naoshi HATORI 提供:愛知県芸術劇場

2023年9月16-17日 愛知県芸術劇場×Dance Base Yokohama パフォーミングアーツ・セレクション2023 トリプルビル「目覚めの前のエクリチュール」より ©Naoshi HATORI 提供:愛知県芸術劇場

柿崎麻莉子(以下柿崎):まず、私はダンスがすごく好きで、踊ることも大好きだし、踊っている身体を見ることも大好きで。踊っている身体というのはテクニックだけではなくて、その人の心が動いている様子を見るのがすごく好きなんですね。そういう人に私はインスピレーションをもらっています。そこで、今回唐津さんに「誰かとデュエットを創ってみてください」とお話があった時、誰の踊りを感じたいかということを考えました。それがアリスさんだったので、作品のテーマを考えるより先に、「アリスさんと踊りたいです。」とお話をしました。

今思い返してみると、声をかけていただいた時って、出産してから一年ちょっとくらいの時期で、まだ産後の身体が抜けきっていなくて重たくて。自分自身のダンサーとしての活動も、日本に戻ってきて、その出産前の2、3年前と比べると全く全然違う状況でした。やはりどこかで世界トップレベルの身体と精神が一致していて、ファンタジーを見せてくれるような優れたダンサーの身体に飢えていたんだと思います。私はそういう身体を自分自身の近くで感じたかったので、アリスさんに声をかけました。その時私が必要だったのはダンスを感じることだったんだなと思います。アリスさんと踊ることになって、その後にテーマが決まりましたね。

唐津:麻莉子さんは素晴らしいダンサーの方々とたくさん仕事してきている中で、アリスさんの特に惹かれるというのはどういうところなのでしょうか?アリスさんの魅力を教えていただけますか?

柿崎:まず彼女はダンサーとしてのテクニックがすごく高い。元々NDTで踊っていて、今はシャローンのカンパニーで踊っているダンサーなのですが、身体能力っていう意味では、ものすごくハイレベルにいると思います。同時に彼女の持っているその人物としてのエネルギーが、とてもポジティブで、柔らかくて、陽の雰囲気に溢れている人間で、彼女のダンスを見ると、温かいものが溢れてるんですよね。彼女がどんなにシャープな動きをしていたとしても、彼女の持っている人間性がそこに現れていて、彼女のムーブメントにはユーモアがあると感じています。それはコメディみたいなユーモアではなくて、コミカルさ、キュートさ、チャーミングさみたいなもので、そういうところが彼女の魅力だと思います。

『Can't-Sleeper』 ©︎Naoshi HATORI 提供:愛知県芸術劇場

『Can't-Sleeper』 ©︎Naoshi HATORI 提供:愛知県芸術劇場

唐津:アリスさんに声かけてスタートして、今回のテーマが「眠り」ということですが、このテーマはどこからきているのでしょうか?ご自身が不眠症だった時期があったとお話しされていましたよね。

柿崎:それは大きく関係してると思います。自分自身の不眠経験から、眠れないことってすごいしんどいことなんだと思っていました。そういう自分自身に少しだけ距離ができたこともあって、改めてその経験を触ってみようかなと思いました。唐津さんに先ほどお話しいただいた3年前に踊ったソロも、自分の経験の感覚がベースにあります。それは幼い時に過ごした香川県の田舎で稲穂が揺れている様子を見てすごく感動して。後からあれはダンスを感じて感動してたんだっていう感動があって、それを作品にしました。

今回は、眠れない夜の長く感じる時間の変容を作品に落とし込みたいなと思いました。同時に、このような作品を作ろうと思ったもう一つの理由としては、今年の3月に長島有里枝さんとい写真家の方の「ケアの学校」イベントとして、「パーソナルダンス」をした経験があります。そのイベントは、事前に何名かの方にお気に入りの音楽を準備してもらって、その人に対して私が一対一で即興的に踊るというものでした。ダンスというのは、パフォーマンスを通して自分の意思や伝えたいメッセージを投げかけるだけではなくて、人の言葉や思い出を受け止めることもできるということその時感じたんですね。

だから私は今回、デュエットの作品を創る時に、誰に対して、誰の思いを受け止めながら創るかということを一番最初に考えました。自分自身が眠れない時間を過ごした経験があるから作品を創りたいというよりかは、その時苦しんでいたかもしれない自分自身に対して作品を創ってあげたい。もし今そういう状況にいて、辛い人がいたら、作品を鑑賞して少し気が楽になるような作品を作れたらいいなと思って、この作品のテーマを決めました。

唐津:それはアリスさんとも共有して話をしながら決められたんですよね。

柿崎:そうですね。アリスさんと共有したのは、彼女が今年の5月に第1回目のクリエイションとして3週間来日していた時です。一番分かりやすかったのは、DaBYでやらせていただいた2時間半に及ぶショーイングですね。私が大体プログラムを考えて、こういうことをやってみたいというのをアリスさんに伝えてクリエイションしていたのですが、結果としてパフォーマンスというよりグループカウンセリングみたいに、あの空間にいた人全員で同じ時間を過ごしながら、眠りについて考える時間が生まれたと思います。その時、2人ともすごく衝撃を受けたことは、その場にいた約9割の人が不眠経験があって、さらにショーイング後に多くの人が病院に行ってみようかなと思ったとか、実は禅寺に通っていてということをアンケートに書いてくれたことです。「不眠」って、あまりテーブルに上がることがないサブジェクトだけど、私たちがそういう場を作ったことによって、それぞれの人がその言葉を残していってくれたということにすごく意味を感じました。だから今回、劇場作品ではあるんですけど、「不眠」の問題をテーマにすることを大きな声で発信していくことによって、それについて喋りやすくなる環境になるのではないかなという期待も込めています。

唐津:それをすごく強く感じます。麻莉子さんは、素晴らしい身体の魅力があるのでダンサーとしての柿崎さんの魅力に強くフォーカスされることも多いかと思いますが、実は内に持っている社会に対しての感覚もとても鋭い。私はダンスアーティスは、社会の中で今起きていることを身体でキャッチする能力が高い人だと思っているのですが、その純度がものすごく高いと思うんです。先ほどお話しされた社会の中の問題点というものをいきなりテーマするわけではないのだけれど、生活の中から課題を拾ってそれが自然な形で作品に現れてきているんだなと改めて思いました。

『Can't-Sleeper』 ©︎Naoshi HATORI 提供:愛知県芸術劇場

『Can't-Sleeper』 ©︎Naoshi HATORI 提供:愛知県芸術劇場

柿崎:子どもが生まれたことも、そのきっかけにはなっていると思っていて、子どもが生まれたことですごく地に足がつくというか、社会を感じるようになっているんですね。アーティストでいる間は、平等で自分の言葉で発言しても良いし、もちろん社会の中の一人ではあるのですけど、私はありがたいことに、摩擦を感じにくい現場でずっと活動させてもらっていました。その後、妊娠をしてから、女性として、母親としてということを社会から要求されるようになって、摩擦を感じるようになりました。自分がどう思うかっていうことを、あえて発言したり、考えたりしなければいけなくなったんですね。子どもが現れたことによって、自分がアーティストとして、社会に対してどのように対峙したいかということを、地に足を付けた形で考えるようになりました。
今までは想像上で、こういうものが好きだからこういう世界観を描こうとか、こういうお話を読んだからそれを身体でやってみようとか、自分から少し離れたものにも挑戦してたと思います。多分、今は子どもがいると想像する時間がないということもあるんですけども。

唐津:ずっと現実ですよね。

柿崎:そうですね、現実にずっと生きてるから、現実の中で感じることでクリエイションしていくことしかできないこともあって、自分が作りたいものが変わったなって思います。

愛知県芸術劇場 × Dance Base Yokohama パフォーミングアーツ・セレクション2023 / 柿崎麻莉子 × アリス・ゴドフリー 新作『Can't-Sleeper』Teaser

(後編に続く)

この記事はDance Base YokohamaのHPに連載されている対談シリーズより内容を転載しております。
※引用元記事はこちら(https://dancebase.yokohama/talk_dance/7737)

聞き手:唐津絵理(愛知県芸術劇場、Dance Base Yokohama)
編集:Dance Base Yokohama
写真提供:愛知県芸術劇場

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宮崎駿監督映画作品への提供曲で構成された久石譲の新作アルバム『A Symphonic Celebration』が、全米総合アルバムチャートである「ビルボード200」(10月14日付)にて邦人クラシック・アーティストとしては1977年の冨田勲以来46年ぶりとなる、100位内にランクインの快挙を達成したことが明らかになった。

ロンドン・ウェンブリー・アリーナ公演写真 (C)Lloyd Winters

ロンドン・ウェンブリー・アリーナ公演写真 (C)Lloyd Winters

ロンドン・ウェンブリー・アリーナ公演写真 (C)Lloyd Winters

ロンドン・ウェンブリー・アリーナ公演写真 (C)Lloyd Winters

今年2023年3月にクラシック名門レーベルのドイツ・グラモフォンとの独占契約を発表し、9月にはロンドン・ウェンブリー・アリーナにて25,000人を集めるコンサートを成功させるなど世界的に活躍中の久石譲。新作アルバム『A Symphonic Celebration』は、『千と千尋の神隠し』『もののけ姫』『となりのトトロ』等、宮崎駿監督映画への提供曲をシンフォニック・アレンジで収録した、ドイツ・グラモフォンからの第一弾。久石譲指揮によりロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とロンドンで録音されたもので、「アニメ映画界で特別な存在感を持ち愛され続けるジブリ映画と久石譲のコラボレーションの結実」として世界中の話題を呼んでいる。

6月30日のCD発売時に世界のクラシック・チャートを席巻して話題となったこのアルバムは、9月29日に全世界でアナログ・レコードとしても発売されたが、今回のチャート・アクションは昨今世界的に需要が高まるアナログ人気によるところが大きく、最新のドイツ総合アルバムチャートにおいても6位を記録するなどクラシックの垣根を越えて世界中の人々に聴かれている。また、また同時にこのアルバムは、アメリカ・ビルボード「Classical Albums」と「Classical Crossover Albums」の2つのチャートにおいて、今年2度目となる1位に返り咲いている。

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2024年1月より放送されるTVアニメ『スナックバス江』の6名のキャスト情報が発表された。

『スナックバス江』は、2017年より『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で連載中のフォビドゥン澁川氏による作品。北海道の繫華街・すすきのから5駅離れた北24条の「スナックバス江」を舞台に、バス江ママとチーママの明美、そして、珍妙な常連や一見さんが織りなす日常を描いたギャグ漫画だ。

(C)フォビドゥン澁川/集英社・「スナックバス江」常連一同

(C)フォビドゥン澁川/集英社・「スナックバス江」常連一同

TVアニメでは、明美を高橋李依、バス江を斉藤貴美子が演じることが明らかに。また、山田役で阿座上洋平、タツ兄役で落合福嗣、森田役で岩崎諒太、風間役で福島潤が声の出演に名を連ねている。キャスト陣のコメントは以下の通り

 

高橋李依(明美 役)

高橋李依

高橋李依

この度、あの大人気作品「スナックバス江」にて、チーママの明美ちゃんの声を担当させていただくことになりました。

明美ちゃんの性格のお陰もあってか、気負わず楽しくアフレコに挑ませていただいております。私に彼女の発言の責任はとれませんのであしからず……(笑)

ドリンク片手に、放送をどうぞお楽しみに♪

 

斉藤貴美子(バス江 役)

斉藤貴美子

斉藤貴美子

バス江ママ役の斉藤貴美子です。

私、お酒が好きで人が好きで…いつか自分でスナックを開きたいと思っていた事もありました。バス江ママを演じさせていただき、夢が一つ叶いました。

頼れるチーママ、明美ちゃん。可愛い新人、小雨ちゃん。そして個性豊かなお客様。

アニメ「スナックバス江」みんな揃って、ご来店、心よりお待ちしております。

 

阿座上洋平(山田 役)

阿座上洋平

阿座上洋平

山田役の阿座上洋平です。この作品では唯一まともな役です。

母さんにメッセージを伝えさせて下さい。 俺、出演する作品をもっとちゃんと選ぼうと思うよ。でも、俺こういう作品大好きなんだよ。頑張るね!

母さん、俺は東京で優しい人に囲まれて頑張ってます……!

 

落合福嗣(タツ兄 役)

落合福嗣

落合福嗣

みなさんこんにちはタツ兄役の落合福嗣です。最初に台本をもらった時「なんてハートウォーミングで暖かい作品なのか」と泣きました。第一期、第二期、第三期…そしてハリウッドリメイクが実現の暁にはタツ兄役はケビン・コスナーにお願いしたい!

TVアニメ「スナックバス江」是非ご家族!ご家族の皆さんと観て下さい。

 

岩崎諒太(森田 役)

岩崎諒太

岩崎諒太

岩崎諒太です!TVアニメ「スナックバス江」森田役はワイやで‼というわけでまさか森田役をやらせて頂けるとは。森田はエセ関西弁なのに対し、僕はガチ関西弁なのでどうしようと思いましたが頑張って演じていきます!全力で童貞感も出していきますのでどうぞお楽しみに!

 

福島潤(風間 役)

福島潤

福島潤

チョリーッス!風間先輩役の福島潤です!僕の実家のおばあちゃんちが駄菓子屋やってたんですよ。なので小さいころから良く「スナック」を食べてました……。

風間は強烈なキャラなので負けないよう僕も強烈に頑張っています。毎回収録を楽しんでいます。みなさまにも大笑いしていただければ嬉しいです!

 

また、12月10日(日)に東京・シネ・リーブル池袋で『スナックバス江』1話2話先行上映とキャストトークショーが行われることも決定。高橋らキャスト4名(予定)が登壇するイベントのチケットは、イープラスで11月12日(日)23時59分までプレオーダー(抽選)が受付中だ。

12月24日(日)には東京・阿佐ヶ谷ロフトAでTVアニメ『スナックバス江』放送直前イベントも開催される予定。詳細は、アニメ公式サイトやSNSを確認しよう。

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