ukka、メジャー2ndシングル「Overnight Rainbow」ジャケ写真を公開 収録楽曲「マーマレード・フレイバー」のTikTok先行配信が決定

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3月20日(水)にリリースされるukka(ウッカ)のニューシングル「Overnight Rainbow」から、ジャケット写真が公開された。

「Overnight Rainbow」は、ukkaのメジャー2ndシングル。公開されたジャケットでは、3Dモデリングデザインが用いられ、光のラインと7色の虹が入ったメリーゴーランドで新体制ukkaとしてのスタートが表現されているという。

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ukkaは、本日3月10日(日)からスタートした『The Journey Begins Tour 2024 Spring~HOP・STEP・JUMP!!~』千葉公演にて、シングル収録楽曲「マーマレード・フレイバー」を初披露。3月11日(月)から同曲がTikTokにて先行配信されることも発表している。

 

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go!go!vanillasが、新曲「平安」を4月にリリースすることを発表した。

go!go!vanillasは、3月9日(土)・10日(日)に千葉・幕張メッセ 国際展示場 9〜11ホールで『DREAMS TOUR 2023-2024 FINAL』ファイナル公演を開催した。同ツアーでは、2023年11月から全国17都市22公演を実施。ファイナル公演1日目は「MAKE MY DREAM」と題しワンマンライブを、2日目は「MAKE YOUR DREAM」と題して[Alexandros]、sumika、04 Limited Sazabys、My Hair is Bad、マカロニえんぴつ、UNISON SQUARE GARDENの6組を招いたフェス形式で開催された。なお、新曲「平安」の詳細は追ってアナウンスされるとのこと。

go!go!vanillasは、5月5日(日)に長崎・シーハットおおむらメインアリーナにて『go!go!vanillas presents READY STEADY go!go! vol.09 〜おいの街に来んばやろう!大村シティでBAKA YA ROLL!!!!!!!!!〜』を開催する。

 

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大阪発のバンド・mogariが、2024年3月20日(水)に配信シングル「wasabi」をリリース。さらに、自主企画イベント『How Do You Like vol.1』の開催を発表した。

配信シングル「wasabi」ジャケット

配信シングル「wasabi」ジャケット

オルタナティブ/パンク/00年代ギターロックの影響と、ノスタルジックな歌のセンスが融合した、キャッチーでオリジナルなギターロックを鳴らすバンド・mogari。SNSで反響を呼んだ前作「どうでしょう」から約5ヶ月ぶりとなるリリースで、今作はパンク、エモからの影響を前に押し出したアレンジに、日本語ロックの爽快さを重ねた楽曲に仕上がっている。タイトさと疾走感を兼ね備えた新たなロックナンバーが誕生した。

また、自主企画『How Do You Like vol.1』は2024年5月30日(木)に、大阪・心斎橋 火影にて、ゲストにApes、hananashiを迎えて開催される。

チケットは本日より、イープラスにて受付中。

メンバーコメント

今年のmogariのスピード感を、
リスナーの皆様と現場でも共有したくて自主企画を開催することにしました。

Apes/hananashiと、
常々シンパシーを感じていた2組が出演してくれるのでどんな1日になるか僕が楽しみです。

古賀 凜太郎(Vo.Gt)

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2024年2月4日(日)より新橋演舞場にて上演している、スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』。本日3月10日(日)の昼公演にて、スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』が通算上演回数1,000回を達成した。

この度、カーテンコールの模様が公開された。

本作は、日本神話をもとに哲学者の梅原猛が脚本を手掛け、市川猿翁(三代目市川猿之助)がスピードとスペクタクルに溢れた、壮大なストーリーの歌舞伎に練り上げた物語だ。

38年前の2月4日に新橋演舞場でスーパー歌舞伎の第1作目として初演され、今回1,000の上演を達成。偉業ともいえるその瞬間を見届けるべく、劇場には多くの観客が集まり迎えた。市川團子は祖父の創造した本作の世界を丁寧に表現しながら、20歳の今だからこそ演じることができる等身大のヤマトタケルを演じ、場内は大きな拍手に包まれた。

市川團子

市川團子

(左から)ヤマトタケルを演じる市川團子と帝役の市川中車

(左から)ヤマトタケルを演じる市川團子と帝役の市川中車

カーテンコールでは出演者を代表して市川中車と市川團子が挨拶を行い、集まった観客と共に記念すべき瞬間をかみしめた。

市川中車

市川中車

市川中車

本日は『ヤマトタケル』にご来場賜り、ご観劇をくださいまして誠にありがとうございました。出演者、裏方、スタッフ一同、心より御礼申し上げます。昭和61年、1986年2月4日、当新橋演舞場にて幕を開けました『ヤマトタケル』は、ご覧いただきましたる通り、本日この昼の部の公演をもちまして、通算上演回数が1,000回となりました。初演の頃、まさかこの日を迎え、1,000回も上演を重ねるとは父猿翁、梅原猛先生とも思ってもいなかったと思います。きっと泉下の両人ともとても喜び、今この瞬間を天翔ける天より見守ってくれていると存じます。

市川團子

市川團子

市川團子

この作品は私が初舞台の時に出演させていただいた作品で、本当に大好きな作品です。1,000回という大きな節目の公演に出演させていただけますこと本当に光栄に思っております。祖父が作った『ヤマトタケル』という作品がこれからも皆様に愛されて、1,500回、2,000回、3,000回と上演されますよう心より願っております。また、私も精進を重ねてまいります。

なお、スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』は3月20日(水・祝)まで新橋演舞場にて上演。その後、5月に愛知・御園座、6月に大阪・松竹座、10月に福岡・博多座にて行い、2,000回を目指していく。

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PARCO PRODUCE 2024『東京輪舞』が、2024年3月10日(日)に東京・PARCO 劇場にて開幕する(28日まで、その後、福岡、大阪、広島を巡演)。

オーストリアの劇作家アルトゥル・シュニッツラーが1900年に発行した『輪舞』(La Ronde)は、19世紀末の世相を背景に男女の情事前後の会話をリレー形式で描写した作品で、上演を巡っては法廷論争まで引き起こした問題作だったが、人間の普遍的な関係性と欲望を描いており、時代が変わっても支持され続けてきた。

『東京輪舞』はこの問題作を「現在」「東京」に翻案し上演する作品で、台本を山本卓卓、演出・美術を杉原邦生が手掛け、髙木雄也と清水くるみが様々な登場人物を演じ分ける二人芝居として上演される。

初日に先立ち行われたプレスコールと初日前会見の様子をお伝えする。

プレスコール

公開されたシーンは3つ。1つ目は、10代の若い女(清水くるみ)と配達員(髙木雄也)のエピソードだ。女が頼んだフードデリバリーを、配達員が公園に運んできて2人は出会う。若さゆえの無鉄砲さで奔放にふるまう女を、清水が弾けるような輝きで見せ、そんな女に振り回される配達員を、髙木が人のよさそうな柔らかさで表現している。

舞台『東京輪舞』プレスコール

舞台『東京輪舞』プレスコール

2つ目は、先ほど登場した配達員(髙木雄也)とフィリピン出身の家事代行(清水くるみ)のエピソードで、2人はクラブハウスで出会う。出会ったばかりの男女のリアルな駆け引きの中、お互いの欲望や猜疑心で揺れ動く様が繊細に描かれている。

舞台『東京輪舞』プレスコール

舞台『東京輪舞』プレスコール

3つ目は先ほど登場した家事代行(清水くるみ)が仕事で高級マンションのダイニングキッチンにいると、その家の息子(髙木雄也)がやってくるというエピソード。真面目に仕事をしながら生きているのに、拭えない卑屈さを抱え続けている女と、金持ちの家に生まれて何不自由なく暮らしている様子で、尊大さも垣間見える男の対比が鮮やかだ。格差社会や外国人労働者など、現代社会の問題が縮図のように現れている。

舞台『東京輪舞』プレスコール

舞台『東京輪舞』プレスコール

いずれのエピソードも、情事の前と後で変化する関係性が興味深い。東京を舞台にしていることもあり、人間関係のドライさが根底にある分、“濡れ事”の後でもお互いにどこか乾きをキープし続ける様がかえってエロスを漂わせる。性を取り扱った作品だが、山本による「現在」をリアルに反映させた見事な翻案と、杉原によるスマートな演出から、“性”というよりも“生”の営みであると感じられた。

舞台『東京輪舞』プレスコール

舞台『東京輪舞』プレスコール

演出の杉原が手掛けた美術も印象的だ。「東京」「トーキョー」「TOKYO」など文字情報としてここが東京であることを主張し、「RONDE」のアルファベット型の舞台装置が場面転換では輪舞のように舞台上をクルクルと動き回る。基本的には二人芝居だが、髙木が8役、清水が6役を演じることに加え、美術の存在感と、場面転換時に登場するステージパフォーマーたちが良いアクセントになって、舞台上が賑やかに感じられる。とはいえ、東京らしいクールさや無機質さも同居した不思議な質感の舞台だ。

舞台『東京輪舞』プレスコール

舞台『東京輪舞』プレスコール

プレスコールで公開されたのは、本編に登場する10の情事のうち3つのみ。あと7つの情事がどのように繋がっていくのか、そして山本が切り取り描いた現代の東京を、杉原がどのように舞台上に立ち上げるのか、期待が高まった。髙木と清水が見せたのはそれぞれ2役ずつ。残りの役でどんな表情を見せるのか、こちらも楽しみである。

舞台『東京輪舞』プレスコール

舞台『東京輪舞』プレスコール

初日前会見

会見には、出演者の髙木雄也、清水くるみ、作の山本卓卓、演出・美術の杉原邦生が登壇した。

初日を迎えるにあたっての意気込みを聞かれた髙木は「みんなで一丸となって作り上げて来たので、ようやく皆さんにお披露目できるのか、という思いと、早かったなという思いと、ドキドキとワクワクの50/50状態ですが、自分ができることは100%でやってきたつもりなので、早く皆さんに見ていただけると嬉しい」、清水は「1ヶ月強稽古してきたが、あっという間で「もう初日だ」という気持ち。舞台稽古でセットが組まれた中でやって、これは見ごたえがあるんじゃないかな、とセットにまずワクワクしたし、2人でそれぞれ8役と6役やらせていただいて、きっと面白いものになっているんじゃないかなと思うので、精一杯頑張りたい」、山本は「みんなの力が合わさって、日本の演劇史に残るような問題作になっているんじゃないかなと思う。最高!」、杉原は「2人の俳優の魅力を十二分に堪能していただける作品になっていると思う。挑戦的な作品なので、お客様にどのように受け止めてもらえるのか僕らも想像できていない部分もあるが、明日の開幕が楽しみ」とそれぞれ語った。

舞台『東京輪舞』初日前会見 髙木雄也

舞台『東京輪舞』初日前会見 髙木雄也

台本を書くにあたり杉原とはどのような話をしたのか、またどんな思いを込めて書いたのか、と質問された山本は「原作を翻案して欲しいと依頼されたときに、現代の東京に置き換えて、僕の作家性を殺すことなく書きたいものを自由に書いてくれ、と言われた。原作は100年以上前に書かれたもので、当時法廷論争にもなったようなセンセーショナルな部分を大切にしつつ現代の東京に置き換えて、というオーダーを受けた。原作だと男性と女性の二元論で書かれているけれども、これは“今”ではないのではないか、という話を杉原さんからされて、僕も全くそうだと思っていたので、それにとらわれることなく、今東京にいる人たちを描いた」と述べた。

山本の台本を読んでどう思ったか、また稽古で2人の俳優から感じたことについて問われた杉原は「台本を読んで、刺激的で面白いなと感じた。原作を元にしながら、きちんと卓卓くんなりの解釈で、原作を踏襲しながら彼にしか描けない愛とコミュニケーションの物語になっているところがいいな、と思った。第一稿からブラッシュアップしていく中で、稽古が始まってからも稽古場によく来てくれたので、俳優と僕と4人でディスカッションしながら作品を組み立てて行けたことがとても楽しい作業だった。稽古では2人とも飾り気がなくて素直に稽古場にいてくれた。髙木くんは本当にこのまま。芝居していても稽古の休憩中でもずっとこのままで、シームレスに芝居と普段を行き来できる稀有な存在だと思う。くるみさんは思っていることを素直に伝えてくれるので、今どこに悩んでいるのかとか、どういう気持ちで役に挑もうとしているのかということが直に伝わってくるので、2人と作業していてやりにくいところがなかった」と語った。

舞台『東京輪舞』初日前会見 杉原邦生

舞台『東京輪舞』初日前会見 杉原邦生

この作品ならではの難しいところや、相手役について思ったことについて聞かれると、髙木は「8役にチャレンジすることになって、最初は経験がなかったのでどう変えればいいのかわからなかった。声を変えたらいいのかな、とか考えていたら杉原さんが、そういうことは気にしないで入り込んでいけば声とかもその役に近づいていくから、と初期の段階で言ってくださったので、心配せずに自分が思うようにその人で生きてみて、今に至ったという感じ。8役といっても相手をする役がひとつだけではなく組み合わせがいくつかあるので、8役の倍の役があるという感覚でやっていてそこが大変。くるみちゃんは「あそこ、嫌!」とか何でも言ってくれる(笑)。稽古をやっていて楽しかった」、清水は「ひとつの作品で何役かやったことはあったが、6役を1役1役ちゃんと見せるということはあまりなかったので、切り替えがすごく難しいと思った。役をやっているときに一瞬違うキャラが出てきたり、自分が出てきたりしてしまう。二人芝居で基本的に2人しか出てこないのに、8役と6役の差があるのは何でだろうと思っている方も多いと思うが、そこも見どころ。髙木さんはすごくフレンドリーな方で、何でもお互いに言える関係性だと思っている。嫌、と言ったのは山本さんの書いたセリフをちょっと変えていたのが嫌だったから(笑)。そういうコミュニケーションを取れるのがいいなと思う。ずっと喋っていて現場の空気感を作ってくださったので感謝している」とそれぞれ述べた。

舞台『東京輪舞』初日前会見 清水くるみ

舞台『東京輪舞』初日前会見 清水くるみ

髙木と清水の魅力について質問が飛ぶと、山本は「髙木さんは稽古をやればやるほど自分で発見していって、昨日と違う声の響きだったりとかを新鮮に感じながら楽しみながら作業していらっしゃるところに感動した。清水さんはここに行きたいというポイントがあって、そのためにひたすら努力する、という対照的な2人でそのコントラストが魅力」、杉原は「くるみさんは本当に素直にぶつかっていくタイプの俳優さんで、そこが信頼できる。髙木さんはこんな俳優と出会ったことがない(笑)。休憩中にしゃべっているとそのままのテンションで芝居に入っていくから、すごいなと思った。年末にHey! Say! JUMPのライブを見に行ったら、ふとした瞬間に“そのへんを歩いている髙木くん”でステージ上にいて、この感じで東京ドームに立てるんだったら、PARCO劇場のサイズなら絶対に自然体で芝居をしてくれるなと思った」とそれぞれ述べた。

舞台『東京輪舞』初日前会見 山本卓卓

舞台『東京輪舞』初日前会見 山本卓卓

美術のコンセプトについて聞かれた杉原は「今回は東京が舞台で、しかもまず東京のど真ん中の渋谷で上演するということで、舞台上に僕らと地続きの東京の街並みというものをどういうふうに出現させようかと思い、とにかく『ここは東京だ』と言いまくる、ということでデザインした。文字の情報というものが現代社会にはあふれている、というところもイメージできたらと思った。RONDOの文字とかパネルが次々に出てきてシーンを構成していくが、輪舞のように踊りながら空間を構成していくようにできたらと思った」と答え、清水は「一見賑やかだが、ちょっと孤独も感じるセット。この作品が終わって暗転になった瞬間、すごく寂しい気持ちになる。いっぱい人がいるし、いろんな人がいるんだけれども、いい意味でも悪い意味でも孤独を感じるのが“東京”だな、と思っていて、それが台本にもセットにも現れている」、髙木は「セットが動いていくときに、別の物になったり別のシーンになったりするが、でも結局全部一緒な感じが綺麗にまとまっていてすごくいいなと思う」と述べた。

最後にメッセージを求められた髙木は「年齢とか過ごしてきた環境とか今の気持ちとかで、もしかしたら見え方が変わってくるのかなと思うが、今の等身大の自分が見たときにどう感じるかということを大事にしながら見てもらえたら嬉しいなと思います。ぜひ遊びに来てください」と述べ、会見を締めくくった。

舞台『東京輪舞』初日前会見 (左から)山本卓卓、清水くるみ、髙木雄也、杉原邦生

舞台『東京輪舞』初日前会見 (左から)山本卓卓、清水くるみ、髙木雄也、杉原邦生

取材・文・撮影=久田絢子

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タイ出身アニソンシンガーMindaRyn(マイダリン)が、デビュー4年目にして待望の2ndアルバム『Across Miles』を2024年8月21日(水)に発売することが発表された。本人からのコメントも届いている。

MindaRyn 2nd アルバム『Across Miles』初回限定盤

MindaRyn 2nd アルバム『Across Miles』初回限定盤

<MindaRynコメント>
2年前の12月に1stアルバムをリリースしてから、本当にあっという間の時間でした。次のアルバムをリリースできることが決まり、とってもうれしいです。1stアルバム『My Journey』は、タイトル通り“私の旅”を表現したものでした。タイに住んでいた時、日本と行き来しながら、まだまだ分からないことばかりの中、一生懸命進んでいった先に出来上がったアルバムでした。今思い返すと、様々な楽曲にチャレンジし、自分のカラーを見つける旅だったと感じます。1stアルバムをリリースした後、少し経験を積んだおかげで、この旅の先を少しだけイメージできるようになりました。そして何よりも、聞いてくれた方や知ってくれた方が、私に合うカラーを教えてくれた気がします。
バンドと一緒にエレキギターを弾くことや、弾き語りで歌うこと、ワンマンライブの開催など、様々な新しいチャレンジをしてきました。その中で、いつもそばにいてくれたこの楽曲たちが、これまで出会った人たち、これから出会う人たち、世界中の人たちと私を繋げてくれているんだと強く感じさせてくれました。
この2ndアルバムには、そんな経験、モノ、人との出会い、そして私が進んできた"Miles"も繋がった人との"Miles"も全てが"Across"した今の自分が詰まっています。そして、チャレンジのモチベーションはみなさんの"sMile"です。私のライブは、みなさんと楽しむパーティーだと思っているのですが、また、皆さんとたくさんの”sMile”が溢れるパーティーをするために、この"Across Miles"の楽曲を贈りたいと思います。

MindaRyn 2nd アルバム『Across Miles』通常盤

MindaRyn 2nd アルバム『Across Miles』通常盤

収録曲には、2024年1月から放送中のTVアニメ『戦国妖狐 世直し姉弟編』オープニングテーマ「HIBANA」をはじめ、TVアニメ『神達に拾われた男2』オープニングテーマ「Way to go」、TVアニメ『彼女が公爵邸に行った理由』オープニングテーマ「SURVIVE」、6話エンディングテーマ「Fireworks」、TVアニメ『SHY』オープニング主題歌「Shiny Girl」など、担当してきた数々のアニメ主題歌、さらには特撮ドラマ『ウルトラマンブレーザー』前期エンディングテーマ「BLACK STAR」、アーケードカードゲーム『機動戦士ガンダム アーセナルベース UNITRIBE』テーマソング「THIRD PARTY」と、幅広いタイアップソングが収録される。

発売形態は初回限定盤と通常盤に2つ。初回限定盤にはMindaRyn 1st LIVE “My Journey”のライブ映像がダイジェストで収録される。多数のアニメ主題歌を収録したMindaRynの2ndアルバム『Across Miles』。ファンならずとも手に入れておきたい。
 

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キュウソネコカミの新曲「一喜一憂」が、3月10日(日)より放送される『MBSベースボールパーク』(MBS)のテーマソングに決定した。

『MBSベースボールパーク』は、阪神タイガースを中心にプロ野球の試合中継を放送する番組。新テーマソングに決定した「一喜一憂」は、キュウソネコカミが同番組のために書き下ろした楽曲で、3月10日(日)の『プロ野球オープン戦 阪神vs.巨人』から使用される。また、MBSテレビ・MBSラジオの試合中継のほか、平日の情報番組『よんチャンTV』や、土曜の情報番組『せやねん!』のスポーツコーナーでも使用される予定だ。なお、楽曲のリリースについては未定。

キュウソネコカミ・ヤマサキセイヤのコメントは以下のとおり。

 

ヤマサキセイヤ(Vo.)

どうも!西宮在住キュウソネコカミです!!おそらく甲子園球場の近くに住んでるミュージシャン第一位です!!当たり前に存在し近くて遠い阪神と関われて嬉しいです!!!この曲は野球観戦している時の一喜一憂感から着想を得て作った、キュウソなりの応援ソングです!熱いシーズンを期待しています!!

 

キュウソネコカミは現在、全国ツアー開催中。4月24日(水)には、ライブBlu-ray/DVD『PAINT IT XXX』のリリースが控えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2024年4月1日より新宿シアタートップスにて一色洋平×小沢道成の二人芝居『漸近線、重なれ』が開幕する。舞台での共演をきっかけに始動したこの二人芝居企画は『谺は決して吼えない』(14年)、『巣穴で祈る遭難者』(16年)の上演を経て、今回が第三弾目となる。演出・美術も兼任する小沢と一色。小沢は俳優として様々な舞台作品に出演する傍ら、自身による演劇プロジェクトEPOCH MANで多くのプロデュース公演を手がけ、昨年上演された『我ら宇宙の塵』で第31回読売演劇大賞優秀作品賞及び優秀演出家賞を受賞。身体性を駆使した高い表現力を以てミュージカルからストレートプレイまでボーダレスに活躍する一色は、舞台『鋼の錬金術師』での主演やIMM THEATER こけら落とし公演『斑鳩の王子 -戯史 聖徳太子伝-』への出演も記憶に新しい。

新作を書き下ろすのは、新国立劇場『私の一ヶ月』や『デカローグ Ⅰ~Ⅹ』などの話題作の上演台本を手がけ、気鋭の劇作家として注目を集める須貝英。音楽は、ミュージカル『刀剣乱舞』歌合 乱舞狂乱 2019、陣 一人芝居『Slip Skid』、EPOCH MAN『我ら宇宙の塵』など数々の舞台の楽曲提供を手がけるオレノグラフィティが務める。

個性溢れる四名の表現者の8年ぶりの再集結によって紡ぎ出される、新たな二人芝居。開幕を1ヶ月前に控えた稽古場で本作への意気込みを聞いた。

時を経たからこそ生まれた物語、四人だからできる創作

――脚本・演出・出演・音楽と、第一弾より共にクリエーションに励んでこられた皆さんですが、こうして稽古場に集うのは実に8年ぶりだそうですね。台本も完本しているとのことなので、その第一印象からお聞かせいただけますか?

一色 「久しぶりに須貝さんの言葉に触れた」っていう体感が始終ありましたね。須貝さんの優しさ、そして、後半にかけての厳しさにも胸を突き動かされました。過去2作では、どちらかの人物が相手に厳しさを与えることが多かった気がするのですが、本作では自らを厳しく問うようなセリフが印象的でした。

小沢 1、2回目だったら、須貝さんも僕たちに対してこういう作品は書かなかっただろうな、っていう感覚もありました。だから、須貝さんからの挑戦状みたいにも捉えられたし、「これをどうやって二人芝居でやっていこうか」とつくづく考えさせられるような本でした。

須貝 執筆中は「今の二人ならどうしてくれるかな」っていうことが常に頭の片隅にありました。それこそ、10年前は僕にもまだまだ尖った部分があったと思うんです。「年齢重ねたからってなんだよ、俺たちだって十分やれるぜ!」みたいな…(笑)。でも、実際に歳を重ねる中で、6、70歳で舞台に立っている素敵な先輩方を見ると、「時間を積み重ねることってすごく重要だな」っていう実感が湧いてきた。互いに10年の年月を重ねて、そんなみっちー(小沢)と洋平に書き下ろすんだ、って筆を執った時に自然に時間が言葉に乗っかっていくような感覚がありました。

小沢 挑戦状のように感じると同時に、僕たちのことをすごく信頼してくださっていることも言葉の端々から伝わってきました。歳月を経た積み重ねが本の中に見えたことで、それぞれの人生を生きてきた厚みや、再び一緒に創作をする意味を改めて感じました。だから、「何回もやる」ってやっぱり大事なことだなって。プロデュース公演は基本1回きりじゃないですか。かといって、この企画は劇団公演ともまた違う。そういう機会だからこそ生まれた作品だということはすごく感じましたね。

一色 第三者の立場から読むと、「なんとか主人公を救ってあげたい」、「そこまで思いつめなくていいよ」って思うのですが、自分自身に立ち返った時に「こういうこと思っているかも」って共感性が同時に心中に存在する感覚で…。その反比例にドーンと打たれるような。そんな印象も受けました。

須貝 今の二人にはこんな作品ができるんじゃないか。そんな気持ちで筆を進めていたようにも思います。この10年でどんな素晴らしい仕事をしてきたかも知っているから余計に。劇作家としては、常に「最新作が最高であれ」って思っているのですが、他のどこに書き下ろすよりもそんな気持ちが自ずと強く込められたような気もしています。今一番やらなきゃいけないこと、やりたいこと、そして、やれるかわからないけどやってみたいこと。その全てを込めて、「二人ならきっと大丈夫!」という気持ちで手渡しました。

須貝英

須貝英

――台本には随所に音楽の気配も忍ばされていて、この物語にオレノグラフィティさんがどんな楽曲を寄せられるのかも楽しみになりました。

オレノ 過去二作でも思ったことなのですが、英ちゃんの本って本当に言葉がよくて、その中にすでにメロディーが乗っているんです。文字の中に音の全てが込められている印象というか…。なんだろう、すごく感覚的な話になっちゃうんだけど、毎回「これ(この音楽)でしょ?」っていうのが書き込まれているような感触を受けるんです。だから、今回も台本を読んだ日にそのまま曲を作ることができたんですよね。

小沢 まだ打ち合わせすらしていないのに、「浮かんだ」って二曲も送ってきてくれて…。しかも、聞いてみたらすごく良い楽曲で…。

オレノ 毎回そんな風にすぐに音楽が浮かぶわけじゃないんです。でも、英ちゃんの本は浮かぶ。脚本の中にパーツとしてある歌の役割がしっかりしているし、そこで伝えたい言葉が的確に書かれているんです。ある種、ミュージカル的に言葉を歌詞に紡いでくれているんだな、って思ったりもします。演劇のセンスが歌と合体していくようなイメージもあって、「こういう景色と音楽の融合見たいよね」という会話を台本を通じて交わしているような。僕の勝手な片想いだったらどうしよう、とは思うんですけど…(笑)。

須貝 そんなことない!バッチリ両想いですよ!

オレノ のっけから恥ずかしい話をしてしまった!

台本上にしか現れないト書き、その新たな表現方法とは?

――皆さんのチームワークの濃密さと音楽性を感じる台本の魅力が伝わるエピソードです。そんな台本を景色として立ち上げるにあたってはどんなアイデアを考えていらっしゃるんでしょうか?

小沢 第一稿を読んだ瞬間、小説のようなト書きにまず心惹かれたんです。これも過去2作には感じなかった新しい魅力だったので、今の須貝さんが台本を執筆する上で大事にしている主題の一つなのかなって思ったんですよね。

一色 すごく余韻のある言葉たちですよね。台本を通じて言葉を駆使するような楽しみが伝わってきたのも嬉しかったです。須貝さんが一つ一つの言葉を楽しみ、都度考えながら書いて下さっていることがト書き一つにも色濃く滲み出ているような気がしました。

須貝 嬉しいです。今の僕はト書きに命をかけていると言っても過言ではないので(笑)。というのも、日本の脚本では、ト書きは現場で指示するからいらない、って割愛されることが結構多いんですよ。対して、イギリスやアメリカの脚本には心情やキャラクター性が結構しっかりと書き込まれている。「この人は○○とこう言っているが、実際は◯◯である」とか、サブテキストに関係してくる部分まで言及してあったりするんです。

小沢 へえ〜!そこまで書き込まれているんですね。

一色 確かにそういう情報が書かれているものはあまり見かけないかもしれないですね。

須貝 自分も俳優だから思うんですけど、役に関わる情報はできる限り知りたいじゃないですか。同時に、劇作家としては演じる俳優の表現力も信じているので、「セリフだけじゃなく、ト書きも体に乗るはず」って発想で書きたいと思っているんです。だから、通常のト書きは「僕は…」っていう文章では始まらないんだけど、今回はそういったルールを逸脱してみよう、この作品ならできそうだ、と思ったんです。そのことによって書ける言葉の幅がグッと広がった感じがありましたね。

小沢 ト書きは台本上にしか現れない言葉だから「この情感溢れるト書きをどうやったらお客さんに伝えられるだろう」ということもすごく考えました。映像を用いる手もあるかもしれないけど、この作品ではどうやらそれは違う気もしていて…。そんな時にふと、「歌にするのはどうだろう」って思い立ったんですよ。そういう意味では、オレノさん同様に台本から音が聞こえてきた感覚があったのだと思います。それで、「ト書きの印象から歌詞を作ってもらって音楽にしてほしい」ってオレノさんに相談をして…。

オレノ 「ト書きを音楽にしたい」っていう提案を初めて聞いた時は、電話口で思わずニヤニヤしちゃいましたね。みっちーそうきたか!その発想があったか!と(笑)。

オレノグラフィティ

オレノグラフィティ

小沢 あと、最近のオレノさんの音の捉え方で個人的にすごく興味深いと思っているのが、「どうやって音をなくすか」ということを大事にしているところ。あれは何を意識して生まれた発想なのかな、ってずっと聞いてみたかったんです。

オレノ ターニングポイントはそれこそ、みっちーの『鶴かもしれない2022』って一人芝居だった。その前の年は、一つの演目に対して劇中曲をひたすら書くということが多かったんですよ。戦ったらBGM、喋ったらBGM、悲しくなったら泣きのBGM…というように手を替え品を替え曲を作っていく感じで、「これいる?」って思っちゃう瞬間もあったんです。「何のためにこの曲を作っているのか」っていうことを明確にしておかないと、強度がぶれるというか…。「本来この曲はいらないのでは?」っていう考えが頭をよぎった時点で、その曲って本当は自分が作りたくない曲だったりもする。そこを無理して、シーンの雰囲気を作る曲を渡す、ということに戸惑いを覚え始めていたんですよね。

一色 なるほど。作曲家が抱く「これいる?」は的確な指摘でもありますよね。

オレノ そんな矢先に『鶴かもしれない2022』の創作の中で「じゃあ、なんで音楽がいるんだろう?」ってみっちーと話した時に、「板の上にいる俳優に効果を与えるための音楽はありだよね」って一つの答えが出たんです。曲がかかったことによって生身の体で演じている人間に何かの感情が生まれる、モーションが始まってしまうという直接的なベクトルが音楽の力で起こせるのではないかと。それは、音が後付けの映画にはできないことだなとも思いました。そういう意味で「必要な曲以外は作りたくない」と思ったし、その経験が「音をなくす」という発想にも繋がっているのだと思います。

小沢 今回の打ち合わせでも「無音も一つの音だから」って言っていたよね。それは僕にとっても一つのヒントになっています。音があるってことはその後に無音がやってくるということでもある。その音がない状態のときに一体どういう感情が生まれるのか。そういう感触も含めてお客さんの中では「音」として残り続けるのかもしれないとも思ったんですよね。

一色 今回のト書きに「物音一つない」っていう一節があるのですが、それを読んだオレノさんが稽古場でふと、「物音一つしない音楽って作れるのかな?」って呟いたことがあったんですよ。僕はその瞬間に、「ああ、この人はもう菩薩の領域に入っている、悟りの境地に行ってしまった!」って思ったんですよね(笑)。

三人 あはははは!

須貝 もはや狂気すら感じますね…。

一色 音を突き詰めて無音に辿り着くって、本当に面白い発想ですよね。

小沢 でも、それはまさに僕が今脚本と対峙する中で直面している課題でもあるかも。人様の書いた言葉をどう解釈するか、っていう話にも繋がるというか…。「物音一つしない状態」を実際に劇場で作ればいいのか、それとも、この人物が「物音一つしない」って思っているだけだとしたら、かえって周囲は雑然としていた方がその状態を的確に表しているんじゃないか、とか…。そういうことも考えて、探っている感じがあります。そこが難しさでもあり、やりがいでもあるんですよね。

オレノ 完全な無音室に入ると、人間は落ち着くよりもびっくりしちゃうらしいですよ。今でも、何かしらの音は聞こえているじゃないですか。例えば、室外機の音や外の雨の音、そこを全部ひろって音響で再現しようとするとだいぶノイズが多いものになるんですけど、それはごく自然な音でもあるんです。だから、逆に完全な無音こそがうるさく感じるという心の現象が起きたりもする…。

小沢 なるほど! 「物音一つしないこと」を不安になるとか、胸がザワザワするっていう感情の状態に置き換えるといいのかもしれないですね。わあ、今日のこの対談で新たな気づきが得られましたね。話してよかった!

左からオレノグラフィティ、須貝英

左からオレノグラフィティ、須貝英

人間一人の可能性と凄さを、「二人」という最小コミュニティに込めて

――住人が入れ替わるアパートを舞台に、他者との付かず離れずの交流が描かれていく様に会話劇の奥深さを感じました。並行して差し込まれる「僕」と「君」の往復書簡が時の流れや心の動きを繊細に捉えていて、人と生きていくことの温かさやもどかしさを諸共握らさられるようでもあって…。二人芝居という形式に対して登場人物の多さも印象的でしたが、この辺りはどんな方法で表現をしようと考えているのでしょうか?

須貝 配役に関しては早い段階から三人で打ち合わせをしていて、洋平が「僕」を、その他の役をみっちーに担ってもらう形になりました。EPOCH MANの公演でパペットやラジカセを使った演出をやっているのも知っていたので、そういったみっちーの演出の力を借りれば、複数の配役も実現できるのではないか。そんな発想で書き進めました。

小沢 僕が演じるのは大体12役ぐらいで、役の組み立てや入れ替えそのものは大変なところもあるのですが、今の段階ではスムーズにトライできています。この10年EPOCH MANで積み重ねてきた表現を、洋平くんとの企画でもギュッと詰め込んでいけたらと思っています。

一色 12役もやるから当然忙しいんですよ。でも、小沢くんはその忙しさまでを演出に活かして、あっという間に笑いに変えてしまう。そのタフさを心から尊敬しています。例えば、歌舞伎の早替えみたいに演じ分けをスタイリッシュに見せることもできるのですが、その選択肢一択には頼らず、コメディカルにやってのけるのが流石だなって思うんですよね。

小沢 結構サボるポイントも作っているんですよ(笑)。「サボる」というと誤解を招くかもしれないけれど、人ってやっぱりどんな時も呼吸をしないと駄目なんですよね。だから、「演出でラジカセを使う時は潔く休もう」とか、そういうことも考えながらやっています。

一色 もう一つ、小沢くんと「あんな風にできたらいいね」って共通のイメージにしているのが、ナショナル・シアター・ライブの『リーマン・トリロジー』という作品。あれは衣裳をそのままに内面だけでグッと役を変えているのですが、俳優の技術としてはそういった見事さも体現したいと思っています。

小沢 演劇の究極の形ですよね。お客さんの想像力をお借りすることで、心さえ変われば役が変わって見える。そういうところは目指したいよね。

一色 一口に二人芝居と言っても、今回は多様な表現方法に取り組むので、お客さんも時に笑ったり、また時には感動してもらったりして、いろんな役との関わり方を楽しんでいただけたらと思っています。

――私は二人芝居が大好きなのですが、自分がこんなに二人芝居に惹かれる理由を今ひとつ言語化できない感覚もあって…。企画始動から約10年、二人芝居を追求するお二人に、二人芝居ならではの魅力を改めてお伺いしたいのですが…。

一色 僕個人としては「小沢くんと芝居がしたい」という思いがまず大前提にあって、その価値観や美学、演劇観を学ばせてもらいつつ一緒に並走させてもらいたいと思っているんですよね。そこに自分の美学も少し忍び込ませてもらえたら…。そんな思いで始めたのがこの企画だったし、10年経った今もその気持ちは全く変わっていない。どころか、小沢くんは僕と離れている間もずっとそうした表現を追求していて、ついに読売演劇賞の優秀賞まで受賞されて…。受賞作『我ら宇宙の塵』は客入れの状態から本当に素晴らしかった。一人の男の子の人形が横たわっているあの空間。LEDディスプレイがハッとついて宇宙になる。そこから演劇が始まった瞬間は忘れもしないですし、小沢くんの創作や表現への魅力は増すばかり。なので、僕は「二人芝居」というよりも、「小沢くんとの二人芝居」に魅力を感じているのだと思います。

一色洋平

一色洋平

 
――『我ら宇宙の塵』、本当に素晴らしい演劇でした。一人一人の存在のかけがえのなさが劇場という宇宙に包み込まれているようで、何度も涙してしまいました。五人のお芝居でしたが、やはり1対1の人間関係をとても大切に描かれている作品だとも感じ、小沢さんが一人芝居や二人芝居を追求する上での演劇観やポリシーにも繋がっているのかなと思ったりもしました。
 

小沢 一人芝居を続けている理由にも繋がるんですけど、僕は「人間一人が持つ凄さ」を信じているんです。人が一人そこに立っている、息をしているっていうだけでも本当に凄いことだから、まずはそのことを大事にしたい。そして、それが二人になった時にどうなるのか。意見のすれ違いや価値観の相違、それゆえの葛藤っていうものが生まれて、ネガティブなものもたくさん生まれるだろうけど、同時に「誰かがいること」そのものの凄さや喜びを改めて感じることができるかもしれない。「一人と一人の凄さが交わる」瞬間が見てみたいという感じでしょうか。

一色  “二人”ってコミュニティの最少人数ですよね。二人になった瞬間に人からの影響が生まれる。それは、「人が生きていく上で他者と関わることが避けられない」という事実でもあって…。喜びや温かさもあれば、繋がらざるをえない残酷さや一人になりたいのになれない歯痒さもある。とくに今回の物語からはそういうことを突きつけられるようでもあります。舞台がアパートというのもすごく特徴的。隣人と話す時って、上辺だけで話すこともあるじゃないですか。でも、相手と自分の共感性を見つけた途端に思わず食いついちゃうとか、そういう心の変化も描かれているんですよね。僕はそのシーンがすごく好きなんですよ。上辺だけで済まそうって思っていたのに、ある一言をきっかけに大逆転したりする。それもまた複数人だと生まれにくい、二人というコミュニティならではの強みだとも思います。

小沢 『我ら宇宙の塵』がまさにそうだったのですが、俳優の人数が増えることで、一人芝居で突き詰めていることが目減りするわけではないんですよね。むしろ、人数の分だけ面白くなきゃいけないし、人間の凄さが増すかもしれない。だけど、大人数になればなるほど、各々の熱量が少しずつ減ったりすることも場合によってはある。そこが、僕が大人数のお芝居をまだ書けない理由でもあるんです。「自分がこの60分、90分を絶対に引っ張ってやるぞ」っていう一人一人の人間の覚悟、その塊の集合体が自分にとっては五人芝居だったり二人芝居だったりするんですよね。今回は洋平くんと二人きりでお客さんを90分の旅に連れて行く。そんな覚悟を持った二人の人間がこの目の前にいるっていうことが醍醐味なんじゃないかな。舞台上にいる人数が減るほど、観客の方の心もまた私事に近づいていくような気もしています。なので、僕たち一人一人がそこに立っている姿を見て、お客さんに「私も頑張れるかもしれない」と思ってもらえたら、そんなに嬉しいことはないなと思います。

小沢道成

小沢道成

――これまで言語化できなかった二人芝居の奥深さが伝わるお話の数々で、ますます上演が楽しみになりました。最後に改めて今回の座組の魅力をお聞かせください。

小沢 稽古が始まってまだ2、3日なのですが、この時期から僕たちがじっくりと創作に向き合えているのは、須貝さんが脚本を2ヶ月以上前に上げてくれていて、オレノさんが音楽をすでに送ってくれているから。今の段階でそれらが揃った状態で稽古ができていること。この環境は本当に大事だなって思うし、すごく感謝をしています。

須貝 これはいち脚本家として声を大にして言わなきゃいけないのですが、どの現場でもこの状態を当たり前にしていくべきなんですよね。稽古前に台本を上げるのは、脚本家の唯一の仕事と言ってもいいと思います。と、言いながら、遅れることもあるかもしれないから、ちょっと今、言い過ぎたかなと不安になってきた…。自分に返ってくるブーメラン投げたかなと(笑)。でも、戒めのように言葉にしておくことが大事ですよね!

オレノ 本当にそう!僕も締切の1日前を締切とするようにリマインドしています。

小沢 この時期に音楽までが数曲揃っているのは本当に有難いことですよ。俳優の心持ちが全然違う。もちろん、これから音楽が増えたり、作品全体をブラッシュアップしてもらえるのもすごく楽しみです。

オレノ 稽古を見てガラッと変わることもあるし、演出家が「やってみたら違ったから変えたい」ということも全然あるからね。

小沢 素朴な疑問なんだけど、そういうときに、オレノさんはイラッととかはしないの?

オレノ えっとね……4回続いたらイラッとする。

須貝 具体的な数字!「オレノの顔も4度まで」なんだ!

一色 いや、4回続いたら怒るから、仏と同じ3度までですよ! ここにきてさらにオレノグラフィティ菩薩説が濃厚になりましたね!(笑)

三人 あはははは!

左からオレノグラフィティ、一色洋平、小沢道成、須貝英

左からオレノグラフィティ、一色洋平、小沢道成、須貝英

 

取材・文/丘田ミイ子
撮影/一色健人

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