『團菊祭五月大歌舞伎』夜の部『四千両小判梅葉』より、富蔵(尾上松緑)の鋭い視線と得体の知れない不気味さを感じる特別ビジュアルが公開

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令和6(2024)年5月歌舞伎座『團菊祭五月大歌舞伎』夜の部で上演される『四千両小判梅葉(しせんりょうこばんのうめのは)』の特別ビジュアルが公開された。また、主人公・野州無宿富蔵を初役で勤める尾上松緑のコメント、撮り下ろしスチール写真も届いたので紹介する。

明治18(1885)年初演の『四千両小判梅葉』は、盗賊が主人公の「白浪物」を得意とした歌舞伎の名作者・河竹黙阿弥が、幕末に江戸城で実際に起きた御金蔵破りを題材にした作品。初演の富蔵は黙阿弥と共に数々の名作を世に送りだした五世尾上菊五郎。江戸・幕末の安政2(1855)年に野州無宿の富蔵と浪人者の藤岡藤十郎の二人が、江戸城内の御金蔵から四千両という大金を盗み出した前代未聞の大事件は、黒船来航や安政の大地震など不穏な世相の内に起きた一大センセーショナルな出来事だった。明治に入り初演された本作は、二人組の盗賊の役名に実名を用いるなど真に迫った内容で評判を呼び、黙阿弥異色の白浪物として今日まで上演が続く人気作だ。

『四千両小判梅葉』野州無宿富蔵=尾上松緑 /(C)松竹

『四千両小判梅葉』野州無宿富蔵=尾上松緑 /(C)松竹

『四千両小判梅葉』野州無宿富蔵=尾上松緑 /(C)松竹

『四千両小判梅葉』野州無宿富蔵=尾上松緑 /(C)松竹

『四千両小判梅葉』の序幕「四谷見附外の場」は、夜も更けた四谷見附の堀端でおでん屋の商いをしている富蔵が、偶然再会した藤岡藤十郎に江戸城の御金蔵破りの企てを持ち掛ける場面。
この度公開された特別ビジュアルには、屋台の行灯の灯りに照らされた尾上松緑演じる富蔵の顔が闇夜に浮かび上がり、遠くには江戸城の影が……。何か見てはいけない瞬間を垣間見てしまったような、富蔵の鋭い視線と得体の知れない不気味さを感じる一枚となっている。

『四千両小判梅葉』野州無宿富蔵=尾上松緑 /(C)松竹

『四千両小判梅葉』野州無宿富蔵=尾上松緑 /(C)松竹

『四千両小判梅葉』野州無宿富蔵=尾上松緑 /(C)松竹

『四千両小判梅葉』野州無宿富蔵=尾上松緑 /(C)松竹

松緑は自身が演じる富蔵についてのコメントを寄せ、公演に向けて意気込んだ。

『四千両小判梅葉』野州無宿富蔵=尾上松緑 /(C)松竹

『四千両小判梅葉』野州無宿富蔵=尾上松緑 /(C)松竹

なお、松緑は、今月の歌舞伎座『四月大歌舞伎』では、昼の部『双蝶々曲輪日記 引窓』と夜の部『四季』に出演。歌舞伎座には、昨年9月より連続して出演しており、5月歌舞伎座『團菊祭五月大歌舞伎』で9カ月連続して歌舞伎座への出演となる。さらに6月の歌舞伎座出演も決まっている。

尾上松緑 コメント

尾上松緑

尾上松緑

御機嫌宜しう御座居ます
尾上松緑で御座居ます
来月の歌舞伎座、『團菊祭五月大歌舞伎』夜の部に於きまして
『四千両小判梅葉』の野州無宿富蔵を演じさせて頂きます
私もこの演目には何度も出演させて頂いておりますが
これまで、師匠の尾上菊五郎の兄さんの富蔵を側で見ていて、陰と凄味が印象的で憧れだった役で御座居ます
また、私のイメージする“格好いい”が凝縮されている役の一つが、この富蔵で御座居ます
相手役の藤岡藤十郎に中村梅玉兄さんの胸を借りて勤めさせて頂ける事、心から嬉しく、有難く思っております
今回をスタートとして、両先輩に沢山の御教えを承りながら一生演じ続けて行きたいと考えております
この宣伝写真で拵えをしてみて、改めて身が引き締まり気合いが入りました
悪党が活躍するピカレスク物を、観に来て下さるお客様に喜んで貰える様に千穐楽まで取り組んで参ります 

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現在、自身最大規模となる全国ツアーを開催中のNovel Core。4月23日(火)にZepp Haneda(TOKYO)にて開催される東京公演のゲストアーティストが発表された。

本ツアーは1月18日にサプライズリリースされた最新アルバム『HERO』を引っ提げ、Zepp5ヶ所を含む全国9都市9ヶ所を巡る自身最大規模の全国ツアー。 

Zepp Haneda(TOKYO)にて開催される東京公演には、同じBMSG所属アーティストであり、親友でもあるAile The Shota、普段から親交も深く楽曲のコラボレーションも行っているHinaの出演が決定。

チケットはイープラス他各サイトにて一般販売中。

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秋山黄色presents 「BUG SESSION」
2024.04.12 Zepp Haneda(TOKYO)

「このライブした後に秋山黄色って人間が登場するらしいですが、負ける気はありません!」

シンガーソングライターの秋山黄色の自主企画による対バンツアー『BUG SESSION』が4月12日、Zepp Haneda (TOKYO)でファイナルを迎えた。4月4日の大阪、5日の名古屋ではそれぞれ緑黄色社会、PEOPLE 1との対バンだったが、前掲の秋山の言葉どおり東京公演は秋山によるバンドセットとソロセットの対バンに。

「設定がとっちらかってますけど」と苦笑いしながら、「このライブはワンマンじゃない。しっかりツーマンですから。秋山黄色って人間が秋山黄色をぶっ倒すっていうストーリーの中で、みなさんの思い出に刻みこむ」と秋山は前代未聞の(?)自分対自分の対バンライブの趣旨を説明したのだが、この日、「アイデンティティ」の演奏中に語ったとおり、常に自分と向き合いながら、自らの深層心理を歌ってきた秋山らしいと言えば、実にらしいのかもしれない。個人的な話で申し訳ない。2022年の『ツタロックフェス』で秋山のライブに衝撃を受けてから2年。この日、筆者は改めて秋山黄色というアーティストの底力を見せつけられた気がした。

「3か所あっという間だと思っちゃいました。それだけもりもりとスキルやら体力やらがプロらしくなっているんだと実感しています。みなさんのおかげです。ありがとう。ライブ会場って思ったより体調悪くなる人が出ちゃったりするんで助けてあげてください。無事故無違反でケガもゼロでよろしくお願いします。身の回りの半径1メートルの人間だけ大切にしてください。(周りに対して)ガチガチやったらダメだよ。でも、多少はしょうがない。(だって)今日は盛り上がりますから!」(秋山)

先攻は秋山黄色(バンド)。2018年6月にリリースした1stシングル「やさぐれカイドー」から新旧の代表曲の数々を、爆音を鳴らす井手上 誠(Gt)、藤本ひかり(Ba)、田中駿汰(Dr)という秋山曰く“奇跡のメンバー”とともに披露しながら、胸を焦がすメロディと胸をえぐる言葉で観客の気持ちを鷲掴みにしていく。

ファンキーな「Bottoms Call」、ポップソングの「燦々と降り積もる夜は」、ラップも交えるR&Bの「シャッターチャンス」。楽曲の振り幅も楽しませると同時にヘッドレスのエレキギターとエレキとアコギのハイブリッドギター(フェンダーのアコスタソニック)を曲ごとに使い分け、耳に残るリフやテクニカルなプレイでも魅了するソロをバリバリと奏でながら、秋山はギタリストとしてのプレイヤビリティも存分にアピールする。

ヒップホップと生のバンドサウンドの融合なんて言ってみたい「SCRAP BOOOO」から、ドラムソロで繋げたダンサブルな「PUPA」でバンドの演奏は轟音を鳴らしながら、一気に白熱! そこから一転、バラードの「モノローグ」に繋げ、リバーブを深めに掛けた音色でギターソロをたっぷりと聴かせると、さらに一転、バンドの瞬発力を見せつけるようにベース、ギター、ドラムのソロをリレーしながら、再び演奏の熱をぐっと上げていく。そんなジェットコースターさながらの展開が観客の感情を揺さぶる中、秋山がアコギの音色で奏でたリフが観客に声を上げさせたのは、「Caffeine」だ。

シリアスな歌詞とは裏腹にバンドの演奏はさらに白熱。秋山はギターをかき鳴らしながら、勢いあまってぶっ倒れる熱演でパフォーマーとしてのガッツを見せつける。

そこからラストスパートをかけるように繋げたファンキーな「アインデンティティ」。

「人生なんて最後の最後までわからないものかもしれないけど、わかりたくねえよと啖呵を切りながら、少しばかりの光を見せながら生きていきたいと思います。飽きるまでセッションにお付き合いください!」と声を上げた秋山に観客が大きな歓声で応えた光景は、まさにクライマックスという言葉がふさわしいものだった。

バンドセットの最後を締めくくったのは、3月20日にリリースしたシングル「ソニックムーブ」。

「くそでかい声を出してくれ!」(秋山)

90sのミクスチャーロックを思わせるダンサブルでポップなロックサウンドがスタディングのフロアを揺らす。そして、曲の最後のキメの合図を最前列の観客に任せると、秋山はコードストロークを振りきった勢いのままステージにひっくり返って、50分の演奏を見事、完全燃焼――したことは20分ほどの転換後、1人でステージに立った秋山がさっきまでとは別人に感じられたことからも明らかだった。

後攻の秋山黄色(ソロ)は、前述のハイブリッドギターでリフを奏でながら、「やさぐれカイドー」でスタート。そのリフにルーパーを使って、ギターのボディを叩いて鳴らしたビートとさらにリフを重ねながら、コードをかき鳴らす秋山の歌はやがて絶叫に変わっていく。ソロセットの1曲目に敢えてバンドセットと同じ曲を持ってきたのは、表現方法の違いを見せるためだったのだろう。そこから、ほがらかな正調フォークナンバーの「夕暮れに映して」、エモいロックンロールの「ナイトダンサー」の2曲を、その振り幅とともに弾き語りで聴かせると、「さっきとは別人がやって参りました。ご心配なく」と笑いながら、秋山は「これが本来のスタイル」とバンド対ソロのツーマンライブの趣旨を改めて語る。長くなるが、重要なことだから記しておく。

「本当はバンドをやりたかったですけど、やっぱりね、奇跡に近い。バンドメンバーが揃うってことは。だから、ワンルームでこういうことをやっている人は多い。僕もその中の1人でした。6畳間でジャカジャカってやってたんですよ。そんな人が(バンドメンバー、対バン、お客さんと)セッションできるなんて恵まれてる。みなさんのお陰です。独りぼっちで音楽を作っていると、愛してるよなんてわざわざ歌わなくても大丈夫なんです。元々は僕と友達が聴ければ満足だった。あとはネットに上げて終了。そういう状況だと、本当に好きなことを歌える。人と喋るよりも本音が出るのが歌詞。さっきまでの(バンドセットの)人は営業と言うか、僕は本来、あんな人じゃない(笑)。本来の僕をお見せするのは珍しい場面でありますので、篤と焼き付けてご堪能あれ。僕も童心に戻ったつもりで演奏します」

だからと言って、弾き語りだけとならないところが秋山黄色の秋山黄色たる所以。

ルーパーやエレキとアコギ両方の音色を奏でるハイブリッドギターに加え、傍らに置いたPCから鳴らすバンドサウンドも使いながら、アンセミックなエレポップナンバー「Night park」をはじめ、バンドセット同様、振り幅の広い代表曲の数々を披露していった。

「ワンマンに行こうって気持ちになっても、最新の曲やるよね。そういう気持ちわかるのよ。昔の曲を聴きたいみたいのあるんだよね。俺もそう思うのよ!」

そんなふうに言いながら、イントロのギターリフが観客に快哉を叫ばせた「クラッカー・シャドー」ではルーパーでリフとビートを重ねながら、シンセを思わせる音色でギターソロをプレイ。観客にシンガロングをハモらせるという同曲の大技からは、観客が秋山の歌をどんなふうに受け止めているのか、両者の関係性が窺えたが、「人生の中の好きなことランキング。1位は靴下を脱ぐこと、2位は目薬を差すこと、3位はライブでおまえらのでかい声を聴くことなんだよ」と秋山もうれしそうだ。

R&Bナンバーの「ホットバニラ・ホットケーキ」を、同期を使いながら歌い終わったタイミングで、複数の機材を操作しながらの演奏はスポーツみたいだから、こういうライブは二度とやらない!と思いながら、なぜやるのか、その理由を語った秋山の言葉が興味深い。

「フェスとかで、俺が出てきただけで、みんな盛り上がってギャーってなるでしょ。ギャーって言わせてるんだけど(笑)、そういうとき、ミュージシャンとしての地力を確かめたくなるんだよ」

もしかしたら、そんなふうに胸の内を吐露したMCもソロセットの見どころ(聴きどころ)だったのかもしれない。地元の友人2人とバンドを組んで、その2人を含む4人と秋山とでラジオ番組をやりたいという夢が秋山にはあるという。

そして、「そんな夢がある中で作った曲。今の話を聞いた上で聴いたら、音楽に命を掛けているとなまじ言葉で伝えるより、ラジオをやりたいという目標があるのにこんな曲を作れるんですねって気持ちになりますから」と言って演奏したのが、《一人で泣いた現実は狂っていなくて》と孤独と対峙した冷徹な言葉が聴く者の胸をえぐる「Caffeine」だった。

観客の大きな拍手を受け止めながら、「BUG SESSION」を続ける気満々であることを秋山が伝えると、拍手はさらに大きなものに。

「こういう交流を持ちつつ、ライブができるようになりました。ツーマンライブの主催は(2019年以来)2回目。これまで1人でやったり、フェスに出たり、孤軍奮闘してきました。お陰でこんなにたくさんの人々に観てもらえるようになりました。けっこう長かったと思ってるけど、まだまだこれからのほうが長いので、ずっとセッションしようぜ。みんなで」

その言葉からは、さらなる転機に繋がっていきそうな心境の変化が窺えたが、そこに続いたのはミュージシャンとしての秋山の新たな決意だった。

「ツーマンライブをやるにあたって、呼びたい人が何人かいたんだけど、コロナ禍で亡くなってしまって、俺、もたもたしてたって思いました。(その人達からもらった)やさしさを返したいが、もういませんから、もらってしまうしかない。いやいや、それじゃダメだろうって思いながら、ありきたりなことに着地しますけど、もう歌うしかない。本当に。それをみんなが聴いて、明日がんばる。それで、助けられるようなら誰かを助けてください。助けたくねえ時は寝てていい。みんなが思っているより、あなたが助かれば、歓ぶ人は周りにいる。そういうことがわからない時間がある。それが人を追い詰めるのかもしれない。だから、ライブに来てください。ライブに来れば、みんなばっちり生きてますよ。いつだってセッションしに来てください。俺はでかい声を聴きに来てるんだからね。でかい音を出しに来てるんじゃなくて、おまえらの声を聴きたくてやってるんだから!」

歌い続けるという意思を新たにした秋山黄色がここから踏み出すに違いない新たな一歩が楽しみになった。

ソロセットの最後を飾ったのは、崖っぷちでようやく声を上げた魂のSOSである秋山の歌の最たるものと言える「PAINKILLER」。このバラードを同期のバンドサウンドに加え、パートパートでキーボードとギターを使い分けながら歌い上げる秋山の歌声にじっと耳を傾けていた観客を、音の洪水を思わせる同期のトラックが飲みこんでいく光景は、まさに圧巻の一言だった。

「オマケじゃなくてガチでやるからな!」と言ったアンコールは、「心開き三週間」と「猿上がりシティーポップ」の2曲を披露した。ともに弾き語りながら、前者は一部ボーカルにエフェクトをかけ、単に弾き語りの一言にとどまらない深い世界観を作り上げ、曲をデザインするセンスをアピールしてみせる。そして、後者は「バンドセットの時よりも客がでかい声を出してたってライブレポートに書かせようぜ!」と言いながら、終盤、敢えてマイクをオフって、観客のシンガロングを会場中に響き渡らせた!

最後の最後に秋山がそこにいる全員に味わわせたのは、大きな一体感と大団円にふさわしい熱狂だったのだ。

取材・文=山口智男 撮影=Yuri Suzuki

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2024年(令和6年)7月25日(木)歌舞伎座にて、坂東玉三郎と春風亭小朝による一夜限りの『歌舞伎座特別公演』が開催されることが決定した。

これまで、昨年7月南座『坂東玉三郎 夏のひととき』、本年1月大阪松竹座『坂東玉三郎 はるのひととき』での舞台共演が話題となり、好評を博してきた二人。三度目の共演となる今回、ついに東京・歌舞伎座での公演が実現した。

上演演目は、三遊亭円朝口演『怪談 牡丹燈籠』より「御札はがし」と、『越路吹雪物語』。三遊亭円朝の傑作のひとつである怪談噺『怪談 牡丹燈籠』は、歌舞伎でも上演を重ね、玉三郎も演出と主演で度々手掛けてきた人気作で。浪人・萩原新三郎のもとへ、愛し合う娘のお露が女中お米を連れ立って毎夜訪れる。丑三つ時、「カランコロン」と響くお露の下駄の音。萩原家の下男・伴蔵とお峰夫婦はその正体を知り、家中にお札を貼り付けるが……。夏にぴったりの怪談噺を、玉三郎と小朝が高座で登場人物を演じ分ける注目の舞台。

『越路吹雪物語』は、稀代のエンターテイナー越路吹雪を題材とした小朝の人情話。小朝の語りの間に、玉三郎がシャンソンをはじめとした越路吹雪に所縁の深い曲を歌唱する構成でおくる。本年1月大阪松竹座『坂東玉三郎 はるのひととき』で初演し、好評を博した『越路吹雪物語』を早くも歌舞伎座で上演する。

玉三郎と小朝が織り成す、一夜限りの特別な歌舞伎座での公演を楽しみにしよう。

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2024年5月に兵庫・東京にて、ミュージカル『テニスの王子様』シリーズ20周年の集大成として、ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン Dream Live ~Memorial Match~が開催される。

この度、出演キャストが大集合したビジュアル、そしてドリライを最後にテニミュ4thシーズンを卒業する青学(せいがく)キャストの卒業ビジュアルが解禁となった。

青学(せいがく)キャスト 卒業ビジュアル         (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

青学(せいがく)キャスト 卒業ビジュアル         (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

「Dream Live(通称:ドリライ)」は、「テニミュ」で披露された楽曲の数々をライブならではの演出でおくり、観客も一体となって一緒に楽しめる公演。今回のドリライは、テニミュ4thシーズン、初のドリライとなり、ドリライを最後にテニミュ4thシーズンを卒業する青学(せいがく)、そして不動峰、聖ルドルフ、山吹、氷帝、緑山、六角、立海のキャストが集結。「テニミュ」ライブ史上最多出演人数がドリライに登場する。

越前南次郎 役:中河内雅貴           (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

越前南次郎 役:中河内雅貴           (C)許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会

また、ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs不動峰に越前南次郎役で出演した、中河内雅貴が兵庫・5月26日(日)・東京・6月2日(日)に出演することが決定。

さらに、4月28日(日)午前10:00からチケット一般発売もスタートするので、この機会にキャストたちの圧巻のパフォーマンスを楽しもう。

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2024年6月17日(月)(※日本時間)WOWOWにて生中継を行う「第77回トニー賞授賞式」、その特別番組として4月28日(日)午後5:00に放送・配信される「京本大我 ハロー・トニー!」のビジュアルが公開となった。

「京本大我 ハロー・トニー!」は、「第77回トニー賞授賞式」の番組スペシャル・サポーターを務める京本大我(SixTONES)のナビゲートのもと、ブロードウェイの歴史やトニー賞の魅力などを現地VTRやクイズで紹介。ミュージカルの観劇ビギナーのみならず舞台ファンにとっても興味深い内容を盛り込んだ、トニー賞を楽しむための”How to(ハウツー)”を京本と一緒に楽しく学んでいく番組である。

「7つの視点」にカテゴリーを分けて構成された“How to”は、「そもそもブロードウェイとは?」「そもそもトニー賞とは?」といったベーシックな疑問からスタート。その7視点それぞれの中で出題される、ブロードウェイやトニー賞にまつわるクイズに京本が挑戦していく。さまざまな視点から繰り出されるクイズに首をひねりながら真剣に答えていく京本の姿は必見だ。

また、京本がこれまで経験してきたミュージカル作品、演じてきた役柄のこと、これから挑む作品への意気込みなど、ミュージカルへの熱き思いを語った充実のインタビューも登場。さらに、ブロードウェイでミュージカルや演劇を観て、一日を思いっきり満喫するためのオススメ観劇コースをVTRで紹介する。このコーナーでは、チケットの買い方やグルメスポット、お土産などのショッピング情報、観光スポットなど、すぐにもNYへ観劇旅行に出かけたくなる情報が満載だ。なお、放送・配信終了後にはWOWOWオンデマンドでアーカイブ配信される。

京本が番組のスペシャル・サポーターを務める「生中継!第77回トニー賞授賞式」の番組ナビゲーターは井上芳雄と宮澤エマ。さらに、5月25日(土)午後1:30からの特番「第77回トニー賞 直前スペシャル」にも井上、宮澤、京本の三人が出演する。

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東京芸術祭2024参加演目として2024年9月に上演される木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』(さんにんきちさくるわのはつがい)の出演者が発表となった。

2006年から京都を中心に活動を始めた木ノ下歌舞伎(通称:キノカブ)。多数の古典作品の現代劇化に取り組んできたその実績は、2024年の今、「キノカブスタイル」と言っても通用し得る団体だ。監修・補綴の木ノ下歌舞伎主宰・木ノ下裕一、演出の杉原邦生のタッグによる『三人吉三』は2014年にKYOTO EXPERIMENTで初演。翌年、東京芸術劇場が若手演劇団体と提携して公演をおこなう“芸劇eyes公演”としてシアターウエストに初登場した。現行の大歌舞伎では上演されることのない「廓話(くるわばなし)」の物語や、初演以来約160年ぶりの上演となった「地獄の場」を完全復活させた5時間に及ぶ通し上演は大きな話題となり、読売演劇大賞2015年上半期作品賞部門のベスト5に選出された。その反響を受け、2020年プレイハウスでの上演が企画されたが、コロナ禍の影響により断念。その後、木ノ下・杉原両氏の活動はそれぞれに大きな発展を遂げ、昨年、シアターイーストにて長期公演を行った東京芸術祭2023参加作品、木ノ下歌舞伎『勧進帳』も好評を博した。2024年、いよいよ機が熟したことから、顔ぶれも新たに、『三人吉三廓初買』を、満を持して上演となる。

物語の中心となるのは同じ「吉三郎」の名をもつ三人の若者。兄貴分の和尚吉三役を演じるのは、今年2月にプレイハウスで上演した『インヘリタンス』での圧倒的なエネルギーでの熱演が記憶に新しい田中俊介。血気盛んなお坊吉三役は、幼少期から活躍を続け、昨年は演出家デビューを飾るなど舞台での活動が注目される須賀健太。女装の盗賊・お嬢吉三役は、音楽、俳優活動ともに精力的におこなう矢部昌暉が演じる。また、和尚吉三の父親・伝吉役に、近年ストレートプレイでも珠玉の演技を見せる川平慈英が登場する。

もう一つのストーリーラインを動かす、お坊吉三の妹・花魁一重役に、若くして着実に俳優としてのキャリアを築く藤野涼子。一重に入れあげて身を持ち崩す商人の文里役に、渋さと色気を兼ね備えた演技で舞台に映像に存在感を示す眞島秀和。文里の女房・おしづ役に、魅力あふれる演技で、舞台で目覚ましい活躍を続ける緒川たまきの顔ぶれがそろった。「吉三郎」の物語と「廓話」の物語の両方をつなぐキーマン・十三郎役は小日向星一が演じる。また、木ノ下歌舞伎や杉原邦生演出作品を支えるおなじみの個性派、武谷公雄、高山のえみ、山口航太、武居 卓、田中佑弥、緑川史絵らが、豊富な舞台経験で物語の世界観を作り上げる。さらに、伝吉の娘・おとせ役と、スウィング俳優は、今後オーディションで選出される。

舞台美術、音楽、衣裳などを刷新し、古典の中に今の時代を鮮やかに映し出すダイナミックな新演出にも注目だ。

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毎週水曜24:25よりフジテレビにて絶賛放送中の『トラベラーズ・ハイ』。この度、番組公式フォトブックの発売が決定した。

人生が変わる旅、トラベラーズハイ。話題の人気俳優がそれぞれ1日ずつ旅プランを考案し、仲間との旅で他では見られない素顔や自分を見つめ直す姿に密着した本番組での旅の様子を余すことなく収録した「沖縄編」「ラスベガス編」それぞれのフォトブックを発売する。

旅の舞台は沖縄とラスベガス。荒牧慶彦、植田圭輔、廣野凌大の3人は沖縄、阿部顕嵐、高野洸、福澤 侑の3人はラスベガスへと人生の変わる旅へ。

(左から)高野洸、阿部顕嵐、福澤侑        (C)フジテレビ

(左から)高野洸、阿部顕嵐、福澤侑       (C)フジテレビ

さらに、旅にでた6人が登壇するイベントが9月2日(月)に開催決定。番組で見せきれなかった未公開シーンやトークを展開するスペシャルイベントとなる。なお、イベントはフォトブック先行予約者を対象にチケット先行抽選を実施。最新情報は公式X及びサイトにて発表を予定。

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2024年4月20日(土)浜離宮朝日ホールにて開催されるコンサート『貴公子たちの音楽会』第4弾のセットリストが解禁となった。

『貴公子たちの音楽会』は、YouTubeでも人気のピアニストと注目のヴォーカルグループのハーモニーをお届けするプレミアムコンサート。今回も、「貴公子」の名にふさわしい面々が集結した。

ピアニストには、自身のYouTubeチャンネルで64万人の登録者を誇り、ストリートピアノの超絶技巧が話題、ゲームやCMへの楽曲提供やアーティストのライブサポートなどでも多方面で活躍する菊池亮太と、昨年夏の”Summer Piano Junction”にて菊池と競演、印象的な演奏を披露。今回、本シリーズ初出演、様々なオーケストラとの共演や後進の指導・アウトリーチ活動にも力を注ぐ米津真浩、さらに、YouTube急上昇クリエーターに選出され、サントリーホールでのソロリサイタルも発表されるなど、今注目のBUDOの3アーティスト。そして、彼らが奏でるピアノとともに美声を披露してくれるのは、東京藝術大学声楽科出身で、オペラやミュージカルなどでも活躍中のユニット、REAL TRAUMだ。

テーマは、春にふさわしく「~NEW・SEASON~」。クラシック音楽のNEW SEASONを20世紀に生み出したアメリカの音楽を中心に、そのアメリカで人気を呼んだラフマニノフの音楽などの楽曲で構成していく。

セットリスト(予定)

ガーシュウィン「I Got Rhythm」
ガーシュウィン「ラプソディー・イン・ブルー」(Short ver.)
スーザ「星条旗よ永遠なれ」
コール・ポーター「So in love」
ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」 第18変奏
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」第2楽章
シューベルト/リスト「魔王」ほか

会場は、クラシックの殿堂ホールと言われる浜離宮朝日音楽ホール。チケットはイープラスで絶賛販売中。来場者には限定エコバッグもプレゼント。全国から楽しめる「配信チケット」も販売されている。

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2024年8月16日(金)に幕張メッセにて開催される『SONICMANIA』(ソニックマニア)の追加出演アーティストが発表された。

今週末から2年ぶりとなる全国ツアーをスタートさせるサカナクションが、ソニックマニアに出演決定。2022年のUNDERWORLDとの公演ではスペシャルDJセットを披露した彼らが完全復活を遂げ、ソニックマニアで再び同じステージに立つ。昨年のクラブイベント『NF』とのコラボを経て、今回バンドでの出演が実現する。

なお、チケットはイープラス他にて販売中。

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2024年1月から放送されたオリジナルTVアニメ『勇気爆発バーンブレイバーン』のレギュラーラジオの最終回が生放送されることが発表された。

レギュラーレイディオ最終回の#12は、4月26日(金)19:30から生放送で放送される。最終回はパーソナリティーのイサミ・アオ役 鈴木崚汰、ルイス・スミス役 阿座上洋平のふたりだけの出演になるとのこと。ぜひリアルタイムで楽しみたい。

『勇気爆発バーンブレイバーン』は大張正己監督が手掛けたオリジナルTVアニメ。毎週何が飛び出すのか分からない、超展開で人気を博した。

(C)「勇気爆発バーンブレイバーン」製作委員会

(C)「勇気爆発バーンブレイバーン」製作委員会

さらにすでに発表されている『勇気爆発祭』(読み:ゆうきばくはつふぇす)が2024年8月4日(日)に開催される。イサミ・アオ役 鈴木崚汰、ルイス・スミス役 阿座上洋平、ブレイバーン役 鈴村健一、ルル役 会沢紗弥、スペルビア役 杉田智和というメインキャスト5名が出演。Blu-ray vol.1にチケット優先抽選販売申込券が封入されるとのこと。詳細は後日公式サイトにて発表予定とのことなので続報を待ちたい。
 

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2024年7月に上演する、ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』6~ハッピーレール大作戦~の公演日程、会場、キャスト情報、メインビジュアル、キャラクタービジュアル、チケットスケジュール、チケット情報など 公演情報が解禁された。

本作は、鉄道路線を擬人化した、鉄道トリビアコメディコミック『青春鉄道』(あおはるてつどう)を原作とするミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』(通称:鉄ミュ)の最新公演。

公演日程は、2024年7月4日(木)~7月15日(月・祝) 東京・天王洲 銀河劇場、7月19日(金)~7月21日(日)兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobe。

そして本公演には、東海道新幹線 役の永山たかし、銀座線 役のKIMERU、東海道本線 役の鯨井康介、京浜東北線 役の高橋優太、、東武東上線 役の高崎翔太、宇都宮線(東北本線)・山陰本線 役の稲垣成弥、北陸新幹線・丸ノ内線 役の渡辺コウジ、山陽新幹線 役の八神 蓮、山陽本線 役の吉澤 翼、北陸本線・東武日光線 役の牧田哲也、日比谷線 役の登野城佑真、武蔵野線 役の佐藤祐吾、岩徳線 役の佐川大樹、東武伊勢崎線 役の二葉 要、東武野田線 役の大野紘幸。

さらに、東京公演には北海道新幹線 役の輝馬、有楽町線 役の石田 隼。兵庫公演にはりんかい線 役の山本一慶がゲスト出演する。

キャラクタービジュアル

東海道新幹線 役 永山たかし                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

東海道新幹線 役 永山たかし      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

銀座線 役 KIMERU                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

銀座線 役 KIMERU      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

東海道本線 役 鯨井康介                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

東海道本線 役 鯨井康介      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

京浜東北線 役 高橋優太                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

京浜東北線 役 高橋優太      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

東武東上線 役 高崎翔太                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

東武東上線 役 高崎翔太      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

宇都宮線(東北本線)役 稲垣成弥                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

宇都宮線(東北本線)役 稲垣成弥      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

山陰本線 役 稲垣成弥                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

山陰本線 役 稲垣成弥      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

北陸新幹線 役 渡辺コウジ                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

北陸新幹線 役 渡辺コウジ      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

丸ノ内線 役 渡辺コウジ                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

丸ノ内線 役 渡辺コウジ      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

山陽新幹線 役 八神 蓮                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

山陽新幹線 役 八神 蓮      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

山陽本線 役 吉澤 翼                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

山陽本線 役 吉澤 翼      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

北陸本線 役 牧田哲也                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

北陸本線 役 牧田哲也      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

東武日光線 役 牧田哲也                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

東武日光線 役 牧田哲也      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

日比谷線 役 登野城佑真                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

日比谷線 役 登野城佑真      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

武蔵野線 役 佐藤祐吾                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

武蔵野線 役 佐藤祐吾      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

岩徳線 役 佐川大樹                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

岩徳線 役 佐川大樹      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

東武伊勢崎線 役 二葉 要                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

東武伊勢崎線 役 二葉 要      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

東武野田線 役 大野紘幸                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

東武野田線 役 大野紘幸      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

<東京公演ゲスト>

北海道新幹線 役 輝馬                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

北海道新幹線 役 輝馬      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

有楽町線 役 石田 隼                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

有楽町線 役 石田 隼      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

<兵庫公演ゲスト>

りんかい線 役 山本一慶                  (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

りんかい線 役 山本一慶      (C)青春 (C)ミュージカル『青春鉄道』製作委員会

第6弾となる今作のメインビジュアルには、ノリノリで楽し気な東海道兄弟2人の姿が。本シリーズ初参加の路線(キャスト)も加わり、ますます賑わいを見せていくミュージカル『青春-AOHARU鉄道』に期待しよう。

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かけがえのない古典芸能を過去から現代、現代から未来へとつなげていくNHKエンタープライズ主催のシリーズ『古典芸能を未来へ~至高の芸と継承者~』。第5弾となる今回は講談にフォーカスし、人間国宝・神田松鯉と弟子の神田伯山が至高の芸を披露する。さらに坂東巳之助、市川染五郎らによる舞踊のコーナーも設けられており、古典芸能鑑賞の入り口としても楽しめるプログラムだ。本稿では前半に神田松鯉と神田伯山ふたりの取材会の模様を、後半で伯山単独(独占)インタビューをお届けする。
 

■“芸”を次の世代に継承すること

(撮影:田口真佐美)

(撮影:田口真佐美)

――本公演のテーマのひとつ、伝統芸能における芸の継承についておふたりはどのようにお考えでしょうか。

神田松鯉(以下、松鯉) たとえば台詞や調子を師匠が弟子に伝えるさい、そのままそっくり同じにやらせることが講談における“芸の継承”ではありません。私自身、新しいものに挑戦する時に最初は師匠と同じようにやりましたが……これは仁義ですね(笑)。それができるようになったところで自らの個性を載せ、自分の芸として昇華させていくことが伝統なのだと思っています。一言一句、調子まで師匠と同じことをやっていたらそれはコピーでしかありません。伝統とは発展を伴うものだと考えていますよ。伯山はちゃんとそれを実践してくれていますから嬉しいですね。

神田伯山(以下、伯山) 今、お笑いの養成所もたくさんありますが、それと明確に異なるのが師弟制度ですよね。一般的には古くさいでしょうが、良い点もいっぱいあるんですよ。師匠の近くで芸に関するさまざまなことを自分の目で見ることはとても勉強になります。たとえばうちの師匠の芸は素晴らしいですが、人間ですから高いレベルで思うとおりに行かない日があったりもします。そういう時、師匠は人間国宝になった今でもどこを変えれば良いのかと悩み、次の高座にその逡巡を活かそうとします。そんな風にどうやったら“今”のお客様に講談が届くのかと日々切磋琢磨する師匠の背中を見続け、その姿を学ぶことこそが伝統芸能の継承なのだと思います。養成所でも、いろいろな先輩、あるいは後輩から学ぶことも多いと思うのですが、師弟の距離で勉強出来るのは少し違うんですね。古典なので継承がわかりやすい面もあります。

――伯山さんにもお弟子さんがいらっしゃいます。ご自身が芸を伝える立場としてはいかがでしょう。

伯山 私のところには3人の弟子がいますが、まだ全員前座です。今は一言一句、私のコピーを勉強してもらっている段階で、彼らが自分の色を付けるのはもう少し先の話ですね。いきなり自分の色を付けようとするとそれは型破りでなく型無しになってしまいますから。うちの師匠にはそういう基本的な修行を経て活躍するたくさんの弟子がいますが、一門全員個性的です。

(撮影:田口真佐美)

(撮影:田口真佐美)

松鯉 これは邦楽のお師匠さんから聞いた話ですが、師匠が自分のやり方を教え過ぎると弟子はその師匠を超えることができないそうですよ。つまり、知らず知らずのうちに自分の芸域の中に弟子を押し込めちゃうんですな。私自身、まだ成長過程の修行中という気持ちでこの世界におります。生きている限り芸の完成などあり得ませんから。
 

■それぞれが読む趣の異なる“怪談”と“舞踊”

――今回、松鯉さんは『乳房榎』、伯山さんは『お岩誕生』とそれぞれ怪談を高座にかけられますね。

松鯉 『乳房榎』も『お岩誕生』も怪談ですが、根底にあるのは人間の“情”なんです。それが表に出たり裏に返ったりしながら話が進むわけです。講釈を長い間やっておりますと、主人公の生きざまに感銘を受け、あんな風に生きてみたいと憧れたりします。特に『乳房榎』は主人公から男の美学や人間の心根の美しさを感じ取れる代表的な作品ということもあり選びました。

(撮影:田口真佐美)

(撮影:田口真佐美)

伯山 以前、小学校の学校寄席で『お岩誕生』を読んだことがあるんです。といっても、この作品は登場人物も多いし話も複雑なので、最後の何分かを抜粋したものですが。最初はどこまで彼らに伝わるか心配もありましたが、照明を落として太鼓の音をドロドロ入れながら読んでいると子どもたちが非常に大きく反応してくれたんですね。その経験から、怪談は人間の生理的な部分に直接訴えかける面もあり、初めて講談を聞く方にも入りやすい題材だと思いました。

――松鯉さんはじつは怖がりで、テレビで怪談が流れていると消してしまうと伺っています。

松鯉 よくご存じですね(笑)。その通りですが、自分が高座にいる時はその世界に没入しているのでまったく怖さは感じません。ただ、第三者的な立場になると怖くてダメなんです(笑)。ですから、怪談をやるにあたって、50年以上、毎年四谷左門町のお岩稲荷にお参りをさせていただいています。

伯山 私も必ずお参りさせていただいてます。『お岩誕生』は当然『四谷怪談』に繋がっていきますし、『四谷怪談』にはフィクションとノンフィクションの部分が混在していますから、ご興味を持ってくださる方がいたら、そのあたりも調べてみると世界が広がって面白いと思いますよ。

(撮影:田口真佐美)

(撮影:田口真佐美)

――この会では講談の間に「浦島太郎」と「創作舞踊 与一の段」ふたつの舞踊演目が挟まれますが、伯山さんのご意見も反映されているそうですね。

伯山 今回「浦島太郎」を舞ってくださる(坂東)巳之助さんに関してお話すると、私はお父様の(坂東)三津五郎さんの踊りが大好きだったんです。特に印象に残っているのが、ご病気をなさり、かなりお辛い状態の時期に国立劇場での踊りを拝見した時のことです。お客さまも全員三津五郎さんのお身体のことを知っているなか、とても軽やかにユーモラスに舞われ、そのお姿にとてつもないプロ意識を感じ強い感動を覚えました。今回、その三津五郎さんの息子さんである巳之助さんとご一緒したいと思った理由のひとつが、伝統芸能の継承というこの会のテーマにぴったりだと感じたからです。巳之助さんの踊りを拝見すると、ふっと三津五郎さんのお姿が重なる時もありますし。

また、琵琶奏者の長須与佳さんは、歌舞伎『刀剣乱舞』の琵琶の音色に大変心を打たれまして、ぜひ一度共演してみたいと思った方です。他の皆さんも初めてご一緒する方たちばかりですが、それぞれ思いがあってお声がけした次第です。

そんな事態は絶対に起きませんが、万が一、この会の流れがでこぼこしたとしても、最後にうちの師匠が登場しますので全部上手くいくと思います。まさに終わりよければすべてよし、になるわけです。もっともでこぼこの危険性は私にしかないんですが(笑)。うちの師匠には絶対的な芸と安定感とがありますから、ぜひ楽しみになさってください。

【神田伯山さんソロインタビュー】

(撮影:田口真佐美)

(撮影:田口真佐美)

――なぜ伯山さんが松鯉先生に弟子入りなさったのか伺えますか。

伯山 単純にいうと、うちの師匠は名プレイヤーで名伯楽でありながら人柄も良い。その3つが弟子入りさせていただいた大きな理由です。客席から拝見していた時から師匠の芸が大好きでしたし、お弟子さんたちもどこか師匠に雰囲気が似ているのに、それぞれの個性が光っていて、この師匠は自分の芸を弟子に押し付けずに皆を引っ張っていく人だと感じていました。当時、お弟子さんたちのブログを読んだ時に、お世辞抜きで松鯉師匠を慕っていることも強く伝わり、コーンフレークの箱についている栄養表示グラフじゃないですけど、この師匠はすべてにおいて満点の人だと確信したんです。

――取材会でおふたりがお互いを尊重し合っているご様子がとても微笑ましくほっこりしました。伝統芸能の世界の師弟関係ってもっとピリっとしたイメージもありましたから。

伯山 まあ、一部そういうところもあるでしょうね、歌舞伎とか(笑)。本当の親子が多いですから。私はうちの師匠を“神様”にはしないよう意識しています。大尊敬する師匠ではあるけれど81歳の老人でもある……その両方の視点を必ず持って接する方が師匠ご自身も楽だと思うんです。敬意を持ちながら崇め奉らないようにするスタンスですね。
 

■講談と落語で異なる精神性

(撮影:田口真佐美)

(撮影:田口真佐美)

――講談初心者に向けてのことも質問させてください。よく語られる講談と落語の違いですが、講談は“ト書き”、落語は“会話”がメインとの認識で相違ないでしょうか。

伯山 講談に関してはト書きもあるし、会話もあると理解していただくのが良いかと思います。

――だとすると、講談と落語とのもっとも大きな違いとは何でしょう?

伯山 精神性ではないでしょうか。

――そのあたり、もっと教えていただきたいです。

伯山 これは(立川)談志師匠の受け売りですが、赤穂義士の物語がありますよね。当時、(浅野内匠頭と吉良上野介の一件で)赤穂藩の武士たちは城を明け渡すことになり300人以上の浪人が出ました。その内、忠臣蔵の討ち入りに行ったのは47人ですから残りの約250人はどこかに逃げてしまったわけです。講談は主君のために討ち入りを果たした47人にスポットを当てて褒める芸なんです、“良いことやったぞ、素晴らしい!”って。逆に落語は討ち入りに参加せず逃げた250人の誰かにフォーカスする芸ですね。本来ならば主人公になるはずではなかった人たちを主軸に置く芸。講談と落語はこの視点の違いが肝なんです。

――とても面白いです!

伯山 例えば子どもの頃に野口英世やファーブルの伝記を読みましたよね。いわゆる英雄伝ですが、こういう秀でた人について物語を読んでいくのが講談で、そのへんの泥棒でも主人公になれるのが落語です。講談でも泥棒を扱うものはありますが、この場合の主人公は石川五右衛門や鼠小僧で、落語は昨日今日泥棒になって失敗してしまうおっちょこちょいでも主役になれる。もちろん、どちらがいい悪いという話ではなく、同じ“泥棒”という題材でも視点をどこに置くか、誰を主人公にするかという精神性が講談と落語では異なるという話です。

落語は講談や歌舞伎からも題材を多岐に渡り移植する点も凄いと思います。まるでテレビのようにさまざまな題材を自分たちの世界観に飲み込んでしまう。これは歌舞伎もそうですね。あらゆるジャンルの芸や物語を移植して大きくなる。しかし講談においては圓朝ものといわれるものは移植していますが、基本的に講談は講談だけで完結するイメージが強いです。
 

■私が講談の道に進んだ理由

(撮影:田口真佐美)

(撮影:田口真佐美)

――伯山さんはなぜ落語でなく講談の道に進もうと思われたのですか?

伯山 究極的に講談の方が皮膚感覚として面白いと感じたからですね。落語も素晴らしいですけど。

――市井の熊さん八っつぁんの世界でなく。

伯山 もちろん、落語はとんでもなく凄いです。ただ、講談も凄いよとアピールしたかったですね。それに講談の世界は当時は悲壮感が漂っているように感じました。客席も年配の方ばかりで。講談にはうちの師匠のように誰にでもわかりやすくて面白い、さらに奥行きもある芸風をお持ちの方もいらっしゃいますが、時が経てば当然いなくなってしまいます。その状況もあり、この世界を引っ張っていく人の数が落語より圧倒的に少ないと感じました。

なので、若い男性でキャラクターも立っていてタレント志向でなく一生講談師として生きていく覚悟のある人がこの業界にもいたらいいのにと、ただの観客だった頃から生意気にもプロデューサー的な視点を持って客席に座っていたんです。で、ある時あらためて講談の世界を見回してみたら当時はそういう人が見当たらなくて、これは自分がやるしかないな、と。まあ、こういうのを若気の至りっていうんでしょうね(笑)。実際、中に入って講談の世界を勉強すると、凄い先輩ばかりだとわかるんですがね。

――まさに今、伯山さんは新たな観客の獲得や講談の世界の周知にも大きく貢献していらっしゃると思います。今回の『古典芸能を未来へ』では、講談初心者のお客さまも多いと伺いました。

伯山 何も知らずにその世界に初めて触れる人がじつは1番楽しいと思いますよ。今回のプログラムでいえば、まず私が一番手として出て間違いなく盛り上げます(笑)。全然盛り上がらなかったら申し訳ないです。その後に怪談『お岩誕生』もやりますが、最初の講談とはまた違う方向性のものを聞いていただけるはずです。さらにトリ・松鯉の怪談『乳房榎』は怪談ではありますが、おどろおどろしさより人間の情や弱さにフォーカスがある読み物で、お客さまが共感できるポイントも多いと思います。また、この会ではふたつの舞踊も挟まれて、初心者の方にも楽しんでいただける内容になっています。講談をどう聞けばいいのかわからないとよく質問も受けますが、携帯の電源を切り、ただそこに座って耳を傾けてくださればそれでいいんです。

(撮影:田口真佐美)

(撮影:田口真佐美)

取材・文=上村由紀子(演劇ライター)

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2024年5月9日(木)~19日(日)シアタートップスにて、キ上の空論 獣三作 二作め『除け者(ノケモノ)は世の毒を噛み込む。』が上演されることが決定した。

2013年に中島庸介が旗揚げした「キ上の空論」。2023年には10周年を迎えた演劇ユニット「キ上の空論」は何気ない会話の中にある毒と傷、滑稽な人々の生活を描いてきた。

「獣三作」とは、タイトルにそれぞれ『けもの/ケモノ/獣』をいれ、三作品の『獣』をテーマにした全く違った物語を描くもの。一作め『けもののおとこ(紀伊國屋ホール)』を皮切りに、二作め『除け者(ノケモノ)は世の毒を噛み込む(シアタートップス)』、三作め『緑園にて祈るその子が獣(本多劇場)』と展開を予定。今回はその二作めで、医療機関を介さずに精子提供を行う『孕ませ(はらませ)男』と、第三者に寝取られる事で愛を確認し合う夫婦の、現在とこれまでを描いた物語。

上演決定にあたり、中島庸介のコメントが到着した。

キ上の空論 中島庸介

本企画は「獣三作」と銘打ち、三作それぞれ違うアプローチで「獣」を描くものです。一作め「けもののおとこ(紀伊國屋ホール)」を皮切りに、二作めをシアタートップスにて。三作めを本多劇場で上演します。本作「除け者(ノケモノ)は世の毒を噛み込む。」はその2作めで、医療機関を介さずに精子提供を行う“孕ませ(はらませ)男”と、第三者に寝取られる事で愛を確認し合う夫婦の、現在とこれまでを描いた物語です。 タブーを切り捨てるのはなんか違うだろうと思い、目を背けたくなるようなシーンも決心して描きました。一言で言えば精子提供の話です。登場するのは妊娠させたい人と妊娠したい人。ただセックスがしたい人。傍観だけして意見を言うだけの人。みんな身勝手な人達だし、個人的には大嫌いな人達なんだけど、どこか愛おしく思ってしまうんですよね。内容が内容だけに中途半端はやっちゃいけないと思ったので、全身全霊で取り組んでくれる俳優達にオファーしました。今、僕ができる最高傑作だと思っています。どうか観て頂きたいです。

ストーリー

医療機関を介さずに精子提供を行う『孕ませ(はらませ)男』と、第三者に寝取られる事で愛を確認し合う夫婦の、現在とこれまでを描いた物語。
正木円治(まさきえんじ)は、“寝取られ”の性癖を持つ夫婦やカップルとSNSで出会い、公認で依頼者のパートナーとセックスをする活動をしている。 ある日、円治は星野夫婦から、精子提供という名の“孕ませ”の依頼を受ける。悩む円治だったが、認知はしないことを約束し依頼を引き受ける。 そんな中、別の女性からも同じく“孕ませ”の相談が…
昔、引きこもりだった円治と、星野夫婦の性愛を軸にして、生きづらい世の中を描いた《人と人と人》の話。

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