ハロプロ卒業アーティスト達が集う『M-line Special2021~Make a Wish!~』、ファン熱狂のイベント公式レポートが到着

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『M-line Special 2021~Make a Wish!~』昼公演
2021年6月20日(日)中野サンプラザ

ハロー!プロジェクトを卒業したアーティスト達が集うライブイベントの振替公演が6月20日(日)に中野サンプラザにて開催された。

この日の公演では、モーニング娘。OG の高橋愛・田中れいな・PINK CRES.の夏焼雅によるスペシャルユニット「たいやき たべたの なんで?」が楽曲「およげ!たいやきくん」をライブ初披露。またゲスト出演した譜久村聖(モーニング娘。'21)が KAN の楽曲カバーとなる「エキストラ」をライブ初披露し会場を盛り上げた。

当日は会場に充分な感染防止対策をおこない公演ごとに 1,000 人を動員。小片リサによるオープニングアクトを経て、当日のフルメンバー(道重さゆみ、田中れいな、PINK CRES.、宮本佳林)で「彼と一緒にお店がしたい」「アレコレしたい!」の2曲披露からライブに突入する。

小片リサ

小片リサ

前半はゲストの譜久村聖をステージに迎え、譜久村が様々なメンバーと組むユニットブロックに。夏焼とのシンメトリーが新鮮な「恋はひっぱりだこ」に続き、田中とのペアでモーニング娘。時のアグレッジブさを蘇らせる「The 摩天楼ショー」、道重が“これまでで一番万全のものをお見せできました”と語った道重・譜久村ペアでの「好きだな君が」、そして道重・田中・譜久村の3人による「セクシーキャットの演説」。曲後のMCでは道重・田中・譜久村の3人がそれぞれ身近なところで猫を飼っているという話題になり、楽曲のしなやかな振り付けを“猫を飼っているからこそできた動き”と振り返った。ここで、譜久村のソロによる KAN の名曲バラード「エキストラ」がライブ初披露。ピアノのシンプルな音数に、譜久村の染み渡るような繊細な歌声が観客へと届けられた。このソロカバーは21日0時より iTune での配信もスタートする。

譜久村聖

譜久村聖

バラードでしんみりしていたところで、次曲「チュッ! 夏パ~ティ」では道重・小林・宮本の3人が曲頭から一気に流れを覆しお祭り騒ぎをみせる。宮本は直後にソロで自身の新曲「愛してるの言葉だけで」と披露。さらに、今月6月30日をもって解散する PINKCRES.はこのステージでメジャー1stシングル曲「ルーレット」を披露。オシャレなルックスでありながらラップも交えた強かなパフォーマンスを放つ、PINK CRES.らしさを凝縮した一幕をみせた。

PINK CRES.

PINK CRES.

宮本佳林

宮本佳林

後半戦では、田中による「Rockの定義」、道重による「OK!生きまくっちゃえ」とソロ曲を連発。田中・夏焼・二瓶のコラボでの「BABY! 恋にKNOCK OUT!」、夏焼・宮本による「黄色いお空で BOOM BOOM BOOM」と続き、次曲へ入るというところでステージに新たな人影が加わる。

田中れいな

田中れいな

道重さゆみ

道重さゆみ

楽曲イントロが流れ出し、ステージに現れたのはシークレットゲストの高橋愛。田中れいな・夏焼雅も加えた3人でのパフォーマンスがノーアナウンスで始まり会場からどよめきが起こる中、「およげ!たいやきくん」が“およげダンス”の振り付けとともにライブ初披露された。

たいやき たべたの なんで?

たいやき たべたの なんで?

実はこの「およげ!たいやきくん」カバーは、アーティストの正体を隠したまま5月28日よりUSENなどでオンエア展開され話題となっていたもの。原曲は1976年にリリースされ“日本で一番売れたシングル“曲でもある。

オンエアにあたり付けられたユニット名は「たいやき たべたの なんで?」。“たいやき”(た)かはし、“たべたの”(たなか)、“なんで”(な)つやき の3名の頭文字から引用しているとのこと。この3名でのユニット結成は今回が初であり、曲後のMCでは3人も「今までこういった発表の仕方をしたことがなかったので、オンエア後は SNS の反応を見て“バレてるバレてる”と楽しんでいましたが、やっと発表することができました!」と口々にコメントしていた。なお3人は今後もコミカルな作品での活動が予定されている模様だ。

道重さゆみ / 田中れいな

道重さゆみ / 田中れいな

ライブも終盤にさしかかり、ラスト直前には道重・田中のモーニング娘。6期メンバー組による「私の時代!」「大きい瞳」の生ライブ披露へ。また“6期MCのコーナー”でも勝手知ったる2人同士、「『キャンディークラッシュ』にのめり込み過ぎてマズいから、逆にアプリ削除したほうがいいんじゃないかと思ってる」という道重に「今この場所でわざわざそれを言うってことは、れいなにそれ消せってことだよね?」と田中が絡みにいくなど、掛け合いの応酬に会場からもこらえきれない笑いがもれていた。

ラストブロックは出演6人全員での「恋の呪縛」、そして譜久村を加えての「ワクテカTake a chance」。そうそうたる面々で会場を盛り上げ、ラストはとどめに高橋愛も加わっての「シャボン玉」。8人の迫力満点なアピールで会場を圧倒してライブを締めくくった。

『M-line Special2021~Make a Wish!~』

『M-line Special2021~Make a Wish!~』

今年1月からスタートしたは、今後全国各地をまわりつつ7月までの開催が予定されている。

また。本日20日21時からは「たいやき たべたの なんで?」による「およげ!たいやきくん」ミュージックビデオが YouTube M-line Music チャンネルにて公開となった。楽曲配信は譜久村聖による「エキストラ」のカバーと同様、6月21日(月)0時よりスタートとなる。

「およげ!たいやきくん」たいやき たべたの なんで?(高橋愛 / 田中れいな / 夏焼雅)

 

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6月18日(金)に最終回を迎えたドラマ『リコカツ』(TBS系)のオフィシャルブログから、北川景子と永山瑛太の姿を捉えたクランクアップショットが公開された。

『リコカツ』は、北川景子を主演に迎え、普遍的な男女の悩みを「離婚活動=リコカツ」というキーワードを通じて描き出す「離婚するかもエンターテインメント」を謳ったドラマ。北川演じるファッション雑誌の優秀な編集者・水口咲と、永山瑛太演じる緒原紘一が、運命的な出会いをきっかけに交際ゼロ日でスピード結婚するも、価値観の違いから新婚早々にもかかわらず離婚を決意し、「リコカツ」を進めていく姿を描いた。ドラマは、6月18日(金)に最終回が放送されている。

最終回放送後の同ドラマ公式のアメーバブログでは「リコカツ最終回 ご視聴ありがとうございました」と感謝の言葉がつづられているほか、「ずっと…ずっと…恋をしていた2人の結末、いかがでしたか?」と触れながら、「3ヵ月間皆様からの応援があり 無事に最終回迎えることができました!」とコメントも。また、「咲さんと、パリから帰ってきた咲さんと会えた喜びが隠せない紘一さん」と題し、笑顔で永山と腕を組む北川の2ショットが公開されている。

 

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7月14日(水)に発売される、高野麻里佳の2nd シングル「New story」のMVが公開された。「New story」は7月5日(月)からテレビ東京・BSフジ他にて放送開始のTVアニメ『精霊幻想記』のオープニングテーマ曲。

MVは、Tシャツとデニムのシンプルな衣装と色鮮やかな花達が印象的なアー写時の衣装を身にまとう高野の対比や、カラフルなカーテンなどで、真っ白な世界にどんどん色が加わり、鮮やかな世界になる様子を表現している映像に仕上がっている。

高野麻里佳 2nd シングル「New story」【初回限定盤】

高野麻里佳 2nd シングル「New story」【初回限定盤】

高野麻里佳 2nd シングル「New story」【通常盤】

高野麻里佳 2nd シングル「New story」【通常盤】

さらに本シングルの発売を記念して、開催されるリリースイベントの情報も解禁された。オンライン開催のネットサイン会、電話でお話しができる電話お話し会のほか、東名阪で開催される対面でお話しができる1:1お話し会、さらにアニメイト池袋本店ではSPRCIALイベントの開催も決定している。詳しくはコロムビア公式イベントページで確認してほしい。
 

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Da-iCEの新曲「Lights」が、6月27日放送のスペシャルドラマ『嘘から始まる恋』(日本テレビ系)の主題歌に決定した。

Da-iCE

Da-iCE

『嘘から始まる恋』は、本田翼が主演、新城毅彦監督が演出するラブコメディー。キャストには、本田のほか、町田啓太、山本舞香、神尾楓珠、そして、Da-iCEの岩岡徹が名を連ねている。

 

主題歌に決まった「Lights」は、Da-iCEの工藤大輝が作詞を担当。ドラマ放送直後の6月28日(月)0時より、全ストリーミングサービスで配信がスタートする。

 

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THE MODSのデビュー40周年を記念したオンラインライブ『EARLY ACTION』が、6月20日(日)よりイープラス Streaming+にて配信がスタートした。

THE MODS

THE MODS

THE MODS

THE MODS

活動初期にライブを行い数々の伝説を残したライブハウス・鹿鳴館にて撮り下ろされたライブ映像で、セットリストは初期の楽曲に限定されている。THE MODSの初期衝動と円熟が合わさった貴重なライブをその目で確かめて欲しい。

また、THE MODSは『ROCKAHOLIC TV SHOW VOL.4 -THE MODS 40th Anniversary Special-』と題したインタビュー番組をYouTubeにて公開。7月7日(水)にはライブDVD『BRIGADE JAM』の発売が決定している。

 

 

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2021年夏に公演を予定していた『スペクタクルライブステージ 神・鬼・麗 三大能∞2020』が、2021年8月27日(金)より先行配信が決定した。

本公演は、日本の伝統芸能である「能」と、最先端のCGを駆使した大迫力の特設3面スクリーンのイマーシブシアターに表現される幻想的かつリアルな世界が融合した、全く新しいエンターテインメント。本作では、能の中でも人気名作である「高砂」「紅葉狩」「胡蝶」の3演目のクライマックスをイッキに見ることが可能だ。

『スペクタクルライブステージ 神・鬼・麗 三大能∞2020』 (C)2021 東映 木下グループ

『スペクタクルライブステージ 神・鬼・麗 三大能∞2020』 (C)2021 東映 木下グループ

この舞台のためだけに新しく設置された3面スクリーンと、聴覚を刺激する大迫力の音響を備えたエンターテインメントで、“ライブ”感が存分に感じられる。スクリーンに映し出される映像美と、その前で舞う能のコラボレーションによって、初めて能に触れる人でも楽しめる演目をコンパクトに、かつ壮大なスケールで日本の美を味わうことができる。

さらに今秋、VRでの上映も予定している。

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平井大の新曲「Malibu Girl」の配信が6月20日(日)からスタートした。

平井は、3週間に1度のペースで日曜日に「Sunday Goods」をテーマに楽曲を連続配信中。その第5弾にあたる「Malibu Girl」は、一足早く夏を先取ったサーフミュージックで、ラジオDJのイントロから始まり、Beach Boysの楽曲タイトルなども登場する。

なお、本日から東京近郊のFM各局を含む全国5大都市(東京・名古屋・大阪・札幌・福岡)のラジオ番組で各局バージョンのスペシャル音源もオンエア。曲のイントロのラジオDJ部分には、平井本人の声で局名や番組名が挿入されている。

 

「Malibu Girl」のリリックビデオ 6月20(日)22時プレミア公開

また、本日22時から「Malibu Girl」のリリックビデオがプレミア公開されることも明らかに。リリックビデオは、楽曲の世界観に合わせ、カリフォルニア マリブの情景を彷彿とさせるような、ドライブや海、サーフィンなどのイメージが取り入れられているという。

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7月22日(木・祝)公開の映画『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』から、本ビジュアル、メインキャスト・スタッフ・主題歌情報が解禁された。

『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』は、仮面ライダー50周年とスーパー戦隊45作品を記念した、Wアニバーサリームービー。『仮面ライダー』シリーズは、1971年4月3日に放送を開始した第1作『仮面ライダー』から50年。『スーパー戦隊シリーズ』は1975年4月5日に放送を開始した第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』から『機界戦隊ゼンカイジャー』で45作を数える。これまでに、本作で『仮面ライダーセイバー』と『機界戦隊ゼンカイジャー』がシリーズの垣根を超えて共闘することや、「ヒーロー誕生の物語」が描かれることが明らかになっていた。

 

解禁された本ビジュアルでは、『仮面ライダーセイバー』と『機界戦隊ゼンカイジャー』のキャラクターを中心に、歴代ヒーローたちが集結。「ヒーロー一筋、半世紀!」とのコピーが添えられている。

また、発表されたメインキャストは、『仮面ライダーセイバー』から神山飛羽真/仮面ライダーセイバー役の内藤秀一郎、新堂倫太郎/仮面ライダーブレイズ役の山口貴也、須藤芽依役の川津明日香、富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダ役の青木瞭、尾上亮/仮面ライダーバスター役の生島勇輝、緋道蓮/仮面ライダー剣斬役の富樫慧士、大秦寺哲雄/仮面ライダースラッシュ役の岡宏明、ユーリ/仮面ライダー最光役の市川知宏、神代玲花/仮面ライダーサーベラ役のアンジェラ芽衣、神代凌牙/仮面ライダーデュランダル役の庄野崎謙、ソフィア役の知念里奈。『機界戦隊ゼンカイジャー』からは五色田介人/ゼンカイザー役の駒木根葵汰、ゾックス・ゴールドツイカ―/ツーカイザー役の増子敦貴、五色田ヤツデ役の榊原郁恵のほか、ジュラン/ゼンカイジュラン役の浅沼晋太郎、ガオーン/ゼンカイガオーン役の梶裕貴、マジーヌ/ゼンカイマジーヌ役の宮本侑芽、ブルーン/ゼンカイブルーン役の佐藤拓也、セッちゃん役の福圓美里ら声優陣の出演が発表に。

メガホンをとるのは、田崎竜太監督。脚本を毛利亘宏氏が手がける。そして、主題歌は東京スカパラダイスオーケストラの「SPARK」に決定。ボーカルは、メンバーの大森はじめ(パーカッション)が担当する。

そのほか、「#キャッチコピーは俺が決める」投稿キャンペーンもスタート。これは、7月11日(日)23時59分までの期間で「#キャッチコピーは俺が決める」をつけて自分が考えたオリジナルのキャッチコピーをTwitterで投稿すると、応募者の中から抽選でキャッチコピー入りの本ポスターがプレゼントされるというもの。詳細は、公式サイトなどを確認しよう。

『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』は2021年7月22日(木・祝)全国公開。

 

 

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4月から放送中のTVアニメ『86―エイティシックス―』の、Special Edition「戦野に紅く雛罌粟の咲く」が6月26日(土)24:00からTOKYO MX ほかにて放送されることが発表された。

TVアニメ『86―エイティシックス―』は、第23回電撃小説大賞≪大賞≫受賞作である著:安里アサト、イラスト:しらびによる小説が原作のアニメ作品。

Hiroyuki Sawano feat. Harutoshi Ito『8SIX <vcpf-ver.>』Music Video from『86―エイティシックス―』

そしてメインテーマ「8SIX」のリアレンジ曲である『8SIX <vcpf-ver.>(Hiroyuki Sawano feat. Harutoshi Ito)』MVも公開されている。こちらの楽曲はBlu-ray&DVD Vol.04の特典CDに収録予定。

ファンには嬉しいSpecial Editionの放送。さらなる情報を待ちたい。
 

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結成25周年を迎えた、森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真により結成された演劇ユニットTEAM NACS(チームナックス)が、開局30周年のWOWOWとのプロジェクト『がんばれ!TEAM NACS』を2021年6月20日(日)より放送・配信をスタートさせる。

メンバーが名作映画をオマージュしたヒーローに扮し、吉田羊が悪役“女帝デロリアン”として参戦する「バック・トゥ・ザ・戦隊・フューチャーズ」を皮切りに、国民的グループを目指して楽曲制作をしたり、新メンバーのオーディションを開催したりと、気になるプロジェクトが満載だ。TEAM NACSが、笑って泣いてぶつかり合って寄りそってーー。

どんなプロジェクトなのか、メンバー5人が初回放送前日の19日(土)、揃って完成報告会見をした。

「私たちの生態を撮ったドキュメンタリー」

森崎博之

森崎博之

ーーまずは一言、お願いします。

森崎博之:私はこの記者発表のために北海道から飛行機に乗ってやってきました。実はあまり今日の仕事が何なのかあまり知らずに。この『がんばれ!TEAM NACS』って、こんな記者発表をするような企画だったんでしょうか?(笑)無駄に壮大の企画でございます。

私たちも25周年という節目に、このような記者発表までしていただくようなお仕事を手掛けることができて、私は幸せです。本日はよろしくお願いします!
 
安田顕:今日はお集まりいただき、ありがとうございます。短い時間ではありますけれども、よろしくお願いします。

戸次重幸:本日は雨の中、お集まりいただきありがとうございます。戸次重幸役で出ている、戸次重幸です。本日はよろしくお願いします。

大泉洋:よろしくお願いします。もう50歳になろうかというおじさんたちの謎の番組ではございますけど、(会見にいる)記者の方が多いんじゃないかなと思っていまして。しかも女優さんを撮るときのように、フラッシュの数が多い気がして。これも含めて、ドッキリとか?これも含めて撮っているんですか?(笑)。たくさんお集まりいただき、恐縮です。

音尾琢真​:TEAM NACSの、目と目は離れていても、あなたの心は離さない担当の音尾琢真です。よろしくお願いします。

安田顕

安田顕

ーー今回の企画の話を初めて聞いたときはどう思われましたか?

森崎:全然心の準備ができる前に、この企画が始まりました。私は北海道の農業タレントで、他のメンバーとは違って、それほど映像の仕事をやっておりません。だから映像の現場はこういうものなのかなと思って。知らず知らずのうちに、どんどんドラマの撮影が進んで、気づいたら終わって、今となってはほとんど覚えていないという状況なんです。

ドラマを撮ったとか、作品を作ったとか、そういう気持ちになる前に、撮り終わったぞという感じです(笑)。僕ら今までこういうチームなんですよって、喋っただけ。演技をした覚えもないし、セリフを言った覚えもないし、なんとなく、私たちの生態を撮っていただいたドキュメンタリーなんじゃないかなと私は思っています。

ーースタッフの皆さんもかなり豪華だったと伺ったのですが。

安田:監督の堀切園(健太郎)さんをはじめ、カメラマンさんも名だたる映画作品を撮っていらっしゃる方々。非常に豪華なメンバーのなかで、馬鹿馬鹿しいことをやっている我々を切り取っていただいたような作品。“フェイクドキュメンタリー”というジャンルで、アバウトな設定の中で、物事が進んでいきます。

(編集において)無駄を省くということが非常に重要なことだと思うんですが、脱線していくことだったり、無駄なトークであったり、そういった無駄なものが逆に切り取られることで、新しいジャンルのものができている。TEAM NACSは25周年を迎えますけども、まだまだ知らない方もたくさんいらっしゃいますので、これを機会に知ってもらえたらなと思っています。

戸次重幸

戸次重幸

ーートークの中で、みなさんの本音なのかなという部分を感じました。見る人によってはすごく嬉しい作品だなと思いました。

安田:東京で活躍されているメンバーもいらっしゃいますし、北海道を地盤に活躍されているメンバーもいらっしゃいますけども、基本はお芝居というものを、役者というものを生業にしたいという思いでやってきた集団です。そこに至る過程としては、札幌のころは、いろいろなことをやっていかなくてはいけない。レポーター、ラジオ、インタビュアーであったり、脚本を書いたり、企画をあげたり、素の自分とは違うものを、違うフィールドで演じられてきたものが個々に礎としてあると思いますので、いろんな顔が見てもらえるのではないかと。虚虚実実の素の顔が見えるような形として、自分自身を演じているような感じ。やる側としては不可思議ではあるんですけど、我々ならではのものができているんじゃないかなと思いました。

大泉:カメラさんが本当豪華で。仕上がった映像がめちゃくちゃ素晴らしいです。堀切園さんといういい監督がやってくれているので、いろいろな撮ったインタビューが、絶妙に配置されていて。本当にドキュメンタリーにしか見えないよねぇ。すごいものになったなと、(完成したものを)見て、びっくりしました。

大泉洋

大泉洋

ーーTEAM NACSの新メンバーオーディション企画が気になるのですが、これは戸次さんのアイデアだそうですね?

戸次:昨今ね、オーディションが非常に熱いじゃないですか。その流れを受けまして。2匹目のドジョウになるつもりはなかったんですけども、そういったオーディションという要素をいれたらいいのではないかなと提案させていただきました。我々世代にはたまらない、スター誕生的なオーディションのテイストが盛り込まれた、素晴らしく面白いシーンになっていると思います。

ーー音尾さんもオーディションを楽しまれたのでは?

音尾:このストーリーは、我々の25周年を祝うためにどうするかと、5人が一人ずつ奮闘するお話。私もオーディションにたどり着くまでにいろいろありまして……この番組ほぼほぼ包帯を巻いているんです。私は出てないと言ってもいいぐらい。オーディションに来た方もどう触れていいのか分からないという空気になってしまって(笑)。

だけれど、そろそろ外していいよという指示もあったので、外したんですけどね。どの時点で包帯を外すのか。それが、一つが見どころかもしれない。はっきりとものを見たいというときはありますからね、肉眼でしっかりと。そういうフェイクと真実を全て織り交ぜながら作っているので、その中から出てくる真実をみなさんに炙り出すように見ていただけるといいですね。

音尾琢真

音尾琢真

メンバーそれぞれのお気に入りのシーンは?

ーーそれぞれのお気に入りのシーンを語っていただきましょう。

(森崎のお気に入りシーン:5人で温泉に入り、語り合う場面が放映される)

森崎:バラエティ番組を私たちも十何年やっていますから、過去に5人で温泉に入ったことがあるような気もするし、初めてなのかもしれない。でも、明確に5人で、のほほんと温泉に入ったよねという感じでした。

このご時世、温泉業界もいろいろ大変だったんですけど、これは札幌の奥座敷とも言われる、定山渓温泉の鹿の湯・花もみじさんのお風呂をお借りしまして。特別な感じがありました。この時期にちゃんと5人で裸でお風呂に浸かれるのが嬉しかったんですよ。

その時の写真をメインビジュアルにもさせてもらって。それぞれの表情が良いのに、なんで音尾くんが一人、脇を隠したのか。どうしてこんなことをしたのかなと。

WOWOWオリジナル「がんばれ!TEAM NACS」

WOWOWオリジナル「がんばれ!TEAM NACS」

音尾:セクシーじゃないですか。セクシーアピールです。

大泉:隠すぐらいなら、脇を上げなきゃよかったのに。

音尾:しかし、脇を見せたい。

森崎:この『がんばれ!TEAM NACS』という企画は全編通してそうなんですけど、「お前そんなこと考えているの?」とか、「お前そんなことしていたの?」という驚きの連続なんです。いろいろ発見していて、出演している我々も楽しいなという時間でした。

森崎博之

森崎博之

(安田のお気に入りシーン:パンツをかぶってポージングのレッスンを受ける場面が放映される)

安田:去年の4、5月、日本全国ステイホーム中にウォーキングをするようになりまして、その途中で可愛らしい女性がピラティスのポージングをしている看板を見かけたんですね。

「何か企画ないですか?」「やりたいことないですか?」と言われて、私、『変態仮面』という映画に出演させていただいてたこともありつつ、頭にパッと浮かんだのが、その看板に出ている女性に会うこと。そして、その方にポージングを習うことで。スタッフさんがその女性インストラクターを見つけてくださって、こうしてポージングを教えてもらうという。お気に入りというより、嬉しかったことです。小さな夢が叶いました。

安田顕

安田顕

(戸次のお気に入りシーン:吉田羊の熱演シーンと、胸の大きな女性がオーディションに登場したシーンが放映される)

戸次:吉田羊さんが超ノリノリで企画に参加してくださいまして。TEAM NACSのメンバーとそれぞれに仕事をすることはあるけれども、一堂に仕事をするのは初めてだったそうで、そこにやる気を見出してくださって。吉田羊さんのやる気が女帝デロリアンの登場シーンに出ていたなと思っております。2つ目のシーンは、言葉はいらないです(笑)。

大泉:まだまだあの後、面白くなりますよね。

戸次:はい。氷山の一角です。どんな面白いシーンなのかはぜひ本編でお楽しみください!

戸次重幸

戸次重幸

(大泉のお気に入りシーン:瑛人と歌を歌うシーン)

大泉:瑛人くんが出てくれまして。瑛人くんってキャラクターもいいんですよ。もともとの台本で言うと、私が曲を作って欲しいとお願いするんだけど、お断りにされるという台本だったんですけど、なんとなく、瑛人くんは人の頼みを断れないような気がして。

曲を作って欲しいんだよねと言ったら、「あぁいいですよ」と、その場で曲を作り続ける(笑)。最終的に俺も誘って、俺に歌わせようとする(笑)。どれだけ説明してもわかってくれない人、それが瑛人くん。まぁ、その場で本当に曲を作ってくれるんですけど、即興でクオリティの高い曲をだったので、びっくりもしました。

大泉洋

大泉洋

(音尾のお気に入りシーン:音尾自らが高台からフライングするシーン)

音尾:トム・クルーズかと思いましたよね!素晴らしいアクションでね!私が監督を務める「バック・トゥ・ザ・戦隊・フューチャーズ」という名作なんですけども、ドキュメンタリータッチでつくるお芝居に、初めてトライしているんですよね。どういう風にやればいいのかを模索している。僕は監督として怒っているんですけど、普段この人たちに怒る人でもないですし、言い争いをする集団でもないですし、どういうところに落とし込んでいけばいいのかな、と。お芝居の大まかなセリフはありますけども、あとは自分で補完してくしかなくて、自分で自分の中にある言葉を出すしかない。

出来上がったのを見たら、5人の関係性があってこその空気が出せていました。ここを起点にこの物語はいろんなことが起きていくんです。そのスタートとなった記念すべきシーンだと思います。

音尾琢真

音尾琢真

ーー最後に、視聴者のみなさんに一言お願いします!

音尾:この話、果たして、我々のファンではない方が楽しめるのかと不思議ですが、フェイクドキュメンタリーということで、自分の言葉で、この5人が一人ずつと会話していかなくてはいけない中で、本音の言葉がたくさん混じっておりまして。

それを、堀切園監督が、ドキュメンタリータッチにいろいろ切り張りして使っているので、我々に興味がないという方がいらっしゃったとしても、5人組で、北海道からやってきたお芝居の集団で、25周年で、どういう歩みをしてきたかなというのを映像の端々から感じとってみることができるのではないかな。ぜひ楽しんでみてください!

大泉:音尾はファン以外楽しめるのかなと不安に感じておりますが、私は間違いなく面白いと思います。我々のファンは間違いなくどきどきしながら見れて面白いですし、我々を知らないという方でも、新しい映像世界の扉を開いてみてはいかがでしょうかと。面白いと思いますね。僕らを知らなかったとしても、劇団がいて、25周年で、何か新しいことをしようとして、そこから話が進んでいって、解散の危機に陥っていくわけですけども。そのストーリーも面白いんです。さまざまなゲストが出てきますし。

我々も今後、こういう芝居をできたら、もうちょっと賞もらえたなと思うぐらい(笑)。俺ら、(演技が)上手じゃんと思いました。それぐらい、お芝居とお芝居ではない狭間が面白い。私はファン以外にも必ず楽しんでいただけると思いますので、WOWOWに加入していただいて見ていだければと思います!

戸次:現実なのか、虚構なのか、微妙なラインをついた作品でありますけども、基本的にはフィクションでありまして。僕が一つ心配しているのは、物語進む中で解散の危機は出てくるんですけど、そこで私が原因でいろんな軋轢が生むシーンが出てくるんです。あくまでフィクションですので!本当だと思っている方はね、戸次が大嫌いになってくるシーンが出てくる(笑)。これはフィクションですと、声を大にして言いたいです。

安田:我々を介して、楽しんでいただければなと思っております。いろいろな映像を楽しむチャンネルが昨今地上波だけではなく、配信ものがありますけども、WOWOWさんは30年前からやっているパイオニアです。いろいろなコンテンツがございますので、ぜひ楽しんでいただくきっかけとしてこの番組がなれればいいなと思います。

森崎:TEAM NACSはWOWOWが大好きです!今回の企画はこれきりできないだろうなと思います。多分、続編なんてないし、そもそもあまりやりたくない(笑)。いろいろな映像をみて、メンバーの話を聞くうちに、あまり見て欲しくないなとも思っている(笑)。私は、このドキュメンタリーは、決して『プロフェッショナル』のような、人となりをさぐるドキュメンタリーではなく、『ダーウィンが来た!』のような、あまり知られてない生態の実態を暴くみたいな、そういうドキュメンタリーのカテゴリーなんじゃないかなと思うんです。

でも俺たち、それを見せたかったわけじゃないと、思い直してきました。WOWOWのことは大好きですが、『がんばれ!TEAM NACS』にいたってはそんなに見て欲しくないなというところを、最後ご挨拶にさせていただきます(笑)。

取材・文・撮影=五月女菜穂

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大原櫻子が6月18日(金)に東京ガーデンシアターにて全国ツアー『大原櫻子 CONCERT TOUR 2021 “Which?“』のファイナル公演を開催した。本記事では、同公演のオフィシャルレポートをお届けする。
なお、今回のツアーを記念して、主要ストリーミングサービスでライブセットリストを再現したプレイリストが公開された。そしてファイナル公演にスペシャルインタビューが追加される放送が8月8日にテレ朝チャンネル1にて決定している。


音楽活動に加えて、役者としても映画やドラマ、舞台やミュージカルなど幅広いフィールドで活躍中の大原櫻子が6月18日(金)に東京ガーデンシアターにて、全国ツアー『大原櫻子 CONCERT TOUR 2021 “Which?“』のファイナル公演を迎えた。

大原が全国ツアーを開催するのは、全編に渡ってカバー曲にチャレンジした東名阪ツアー『大原櫻子Premium Concert 2020 “ I am not I“』を挟み、2019年5〜7月にかけて行われたデビュー5周年を記念した全国ツアー『⼤原櫻⼦ 5th Anniversaryコンサート“ CAM-ON! ~FROM NOW ON!~“』以来、約2年ぶり。さらに、本ツアーは、2020年2月にリリースした4thアルバム『Passion』の楽曲を中心に構成された「P version」と、今年3月にリリースした最新アルバム『l(エル)』に紐づいた「L version」のダブルコンセプトを掲げ、各会場で1日に2つの異なる公演を行うという新たな試みに挑んだツアーとなっていた。

16時開演の「P Version」は、草刈浩司(Gt)、前田逸平(Ba)、髭白健(Dr)、小名川高弘(Key)というバンドメンバーによる明るく軽快なリズムで幕を開けた。オーディエンスのクラップに迎えられた大原は、ポニーテールに赤いリボンと赤い手袋をつけた “赤”をイメージした衣装で登場。キャッチーなダンスポップ「Amazing!」「Shine On Me」で女性ダンサー二人を従えてエネルギッシュに踊り、いきなり観客の視線を釘付けにすると、最初のMCでは本ツアーを振り返り、「ほんっとに感慨深いです。最終日を迎えることができて夢のようです」と実感を込めて語った。

大原櫻子

大原櫻子

そして、歓声が出せないオーディエンスとはペンライトやメッセージボードでコミュニケーションを図り、ファンのリクエストに応えて鶏の鳴き声も披露して場内の空気を和ませると、届きそうで届かない恋心を描いた「未完成のストーリー」ではタンバリンを叩いて盛り上げ、自身が作詞作曲を手がけた片想いソング「Special Lovers」では心地よいハイトーンを響かせた。さらに、デビューのきっかけとなった主演映画『カノジョは嘘を愛し過ぎてる』の劇中歌「明日も」はアカペラで歌った後、アコギを力強く鳴らして勢いを上げていくと、高校サッカー応援歌として制作されてヒットした2ndシングル応援歌「瞳」を観客一人一人の心に届けるように真っ直ぐに歌い上げた。

大原櫻子

大原櫻子

初の主演ドラマ『びしょ濡れ探偵 水野羽衣』の主題歌で自分を信じる強さを込めたメッセージソング「I am I」から後半戦に突入。ファンキーなR&B「Sing Sing Sing」ではダイナミックなダンスと速いパッセージの歌い回しで熱気を上昇させると、オーデェンスは<ナナナ>の大合唱の代わりにペンライトを大きく振り、事前にダンスレクチャー動画をアップしていた「REALITY SHOW」で観客が1つとなって踊って盛り上がった。しかし、ここで空気は一転。バンドのインストを挟み、一青窈が作詞したバラード「電話出て」では、白いワンピースに替えした大原が、自身の明るく元気なイメージとは正反対の低音の効いた歌声を繰り出し、心の奥底から湧き上がってきたようなダークな思いを吐露。弱々しい呟きから次第に激情へと歌声とちょっとした仕草でドラマを紡いで切迫したシリアスな空気感を醸し出し、ミュージカルなどでも活躍している彼女ならでわの表現力をアピールする一方で、会場に集まったファンに向けて、「あなたと繋がっていることがわかれば、私はどんなことがあって歌い続ける」という強い意思を表明した。

大原櫻子

大原櫻子

20時開演の「L version」公演は、緑黄色社会の長屋晴子が書き下ろしたアップテンポのポップロック「透ケルトン」でアグレッシブにスタート。パープルのノースリーブ姿でエレキギターをかき鳴らし、自立した女性の心をパワフルに歌った彼女は、<あなたは一人じゃない>というメッセージも込めたライブの人気曲「踊ろう」で会場に一体感をもたらすと、「こういうご時世の中、足を運んでいただきまして本当にありがとうございます」と挨拶。続けて、「今日は1番の笑顔を生み出したいと思います」と意気込みを語ったあと、「STARTLINE」では堂々とした歌いっぷりで観客を圧倒したかと思いきや、ロマンチックな大人の恋愛ソング「Love Letter」では息遣いを繊細に使いながら色香を漂わせ、デビュー映画の人気曲「ちっぽけな愛のうた」では思春期の葛藤や迷いを繊細かつ伸びやかに歌い上げるなど、楽曲ごとに声色と表情を変えていった。

続くブロックでは、「miss you tonight」や「Carnival!」といったダンスナンバーで会場に集まった大勢の観客の笑顔とクラップを引き起こし、ライブならではのオーディエンスとの一体感を生み出すと、一青窈が作詞した「#やっぱもっと」では<菜の花揺れてる高台>という歌詞に合わせて、フロアがイエローのペンライトで埋め尽くされる場面もあった。そして、彼女が作詞した男性目線のラブソング「抱きしめる日まで」では、コンテンポラリーダンスに合わせて、遠く離れた君とまた会える日まで生きていくんだという思いを切々とドラマチックに歌唱。ここで、彼女はファイナル公演のみのサプライズとして、本ツアーのオープニングSEとて流していたアリシア・キーズ「Underdock」をカバー。<好きなことを諦めないで/絶対に這い上がれるから>というエールソングを真っ直ぐに前を見据えて凛とした姿勢で熱唱し、同じ時代に日々を生きるオーディエンスに生きる情熱と勇気を届けた。

大原櫻子

大原櫻子

そして、2公演ともエンディングナンバーは彼女自身が作詞作曲した「チューリップ」であった。全く異なるセトリの中で唯一の共通曲について、彼女は「昨年、大切な友人を亡くしました。その友人へのメッセージを歌にしようと思って作った曲です」と明かし、ギターと歌だけの弾き語りで披露。最後はマイクを外して、生声のみで<今日のあなたがいちばんです>と歌い、「皆さんの明日に少しでも笑顔の花が咲きますように」というメッセージを明るく優しく伝え、会場中を温かい気持ちで満たした。

全国13カ所14公演ながら、ひとつの会場でふたつの全く異なる色のツアーを並行して行い、合計28公演にも及んだダブルコンセプトツアーを見事にやり遂げた彼女は、最後のMCで「こんなに愛おしく寂しいツアーは無いんじゃないかなって思います。歌うことが大好きで、歌ってる時に幸せを感じる私ですが、プレッシャーや不安な気持ちも大きかったです。でも、毎回会場でみんなやスタッフさんが見せてくれる笑顔で乗り越えることができました」と感謝の気持ちを述べ、天に手を高く掲げて「やったー!!」と絶叫すると、観客からは賛辞のこもった割れんばかりの拍手がわき起こるなかで大団円を迎えた。

文=永堀アツオ 撮影=竹中圭樹

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2021年8月19日(木)~29日(日)にBunkamura シアターコクーンにて、舞台『フォーティンブラス』の上演が決定した。

『フォーティンブラス』とは、シェークスピアの代表作ハムレットの中に登場するノルウェーの王子の名前。物語の中では、フォーティンブラスの父親がハムレットの国デンマークに戦争で負け、その復讐のために攻めたところ、既にハムレットの王家は滅んでしまっており復讐する相手は死んでいた…という結末に登場する。

長いハムレットの物語の中で2回だけ登場するこの「脇役」にスポットライトを当てて、横内が俳優の視点から1990年に書き下ろした作品で、劇団善人会議(現、扉座)で初演された後、多くの俳優たちによって幾度となく演じ継がれてきた。世界中に数あるシェークスピアの書き換え戯曲の中でも、群を抜いて注目を集めてきた日本の名作となる。

このたび本作を『半神』や『サクラパパオー』、『露出狂』や『奇子』、『黒子のバスケ』、『文豪ストレイドッグス』シリーズなど話題作の演出を数々手掛けてきた中屋敷法仁が演出。主人公フォーティンブラス役にA.B.C-Zの戸塚祥太、そして対立するハムレット役を内博貴が演じる。

同い年で、共に舞台経験豊富な彼らが演じる脇役と主役。この二人の役者が見つめる「俳優」とは? そして脇役を演じ続けるフォーティンブラス役の俳優が、主人公ハムレット役の俳優に抱く感情とは? どこにもぶつけることのできない俳優の本質に近づいていく。

スタッフ・キャスト コメント

<演出>中屋敷法仁

中屋敷法仁

中屋敷法仁

以前より、戸塚祥太さんの俳優力、そして人間力に強い興味をひかれていました。彼の舞台人としての本性を暴き出す作品として「フォーティンブラス」は最も相応しいと感じました。夢と現実、希望と絶望の狭間で揺れ動く人間の姿をのびのびと、生々しく演じて欲しいです。さらに今作では、戸塚さんと深い繋がりのある内博貴さんが好敵手として登場します。お二人の熱い共演は 緊張感あふれるものとなるでしょう。戸塚さん、内さんの肉体から作りあげる「フォーティンブラス」の劇世界。衝撃的な観劇体験をお約束します。

戸塚祥太(A.B.C-Z)

旧知の仲である内博貴とタッグが組める事は、心くすぐられる楽しみの中に、成功させたいというプレッシャーも感じておりますが、そこも含めて新鮮な気持ちで表現していきたいと思います。このような時期に新たな舞台に立てる事、新しい世界に飛び込めるチャンスを頂けた事に感謝をしています。また、安心安全に稽古を重ね、皆様にも安心して楽しんで頂けるように自分自身の役を全うしていきたいです。ぜひ、楽しみにしていて下さい。

内 博貴

今回、この舞台のお話をいただいて先ず、戸塚と同じ作品に出演できる事を嬉しく思いました。彼とは同い年であり昔からお互いを知っている仲間でもあります。ジャニーズ舞台では同じステージに立った事がありますが、外部の舞台では初めてなのでとても 楽しみにしています。きっとお互いのファンの方にも喜んでもらえると信じています。まだまだコロナ禍の最中ですが、その中でも皆さんに楽しんで頂けたらなと思っています。我々も 感染対策をしっかり行い挑めるよう努めます。劇場でお会いしましょう。

ものがたり

お馴染みの名作『ハムレット』が華やかに上演されている、とある古ぼけた劇場。その楽屋で、売れない役者・羽沢武年が、上演中だというのにヒマしている。彼の役は、ノルウェーの若き王子、フォーティンブラス。

役名は勇ましいが、最初の出番は、芝居が始まって約2時間15分後。それもただ舞台を通り過ぎるだけ。二番目の出番は全ての物語が決着を見た後。のこのこ登場し、最後のまとめをするだけの、いわば「刺身のツマ」。

その上ハムレット役の大スターは、横暴で、陰険で、勝手に芝居を変えるわ、若い女優に手を出そうとするわとタチの悪いことこの上ない。武年ばかりでなく、オズリック役で恵子の恋人である岸川和馬やオフィーリアに抜擢されたバラエティタレント刈谷ひろみさえも、そんな大スターに嫌気が差し、楽屋には一触即発の不穏な 空気が流れている。
そんなある夜、芝居のはねた劇場に、突然不気味な亡霊が姿を現す。亡霊は、自らを「フォーティンブラスの父」だと名乗り、そして武年に向かって言った。

“我が息子フォーティンブラスよ。さあ、今こそその汚れ亡き高潔な血を熱くたぎらせ剣を抜け。そしてその剣に、ハムレットへの復讐を誓うのだ!!”

その言葉にとまどいながらも武年は、亡霊にハムレットへの、そして大スターへの復讐を誓うのだった。しかし劇場付きの老女優、松村玉代は、亡霊の姿を見て驚いた。この男は、「フォーティンブラスの父」なんかじゃない。昔、玉代が一緒に芝居をしていた俳優の岸川和春……すなわち、オズリック役の岸川和馬の死んだ父親の亡霊だ……しかし何故今頃、和馬の父が亡霊となって、思い出の詰まったこの劇場に……??

果たして武年の復讐の行方は?
そして亡霊が寄せる、この舞台に対する想いとは?

 

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