BiSH、TVアニメ『キングダム』OPの新曲「STACKiNG」を7/5にデジタルリリース MVがYouTubeプレミア公開決定

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”楽器を持たないパンクバンド”BiSHが、2021年7月18日(日)深夜24:25から放送開始予定のTVアニメ『キングダム』第2クールOPテーマの新曲「STACKiNG」のティザー映像を公開した。

BiSH / STACKiNG [Teaser]

ティザー映像の最後には「STACKiNG」ミュージックビデオが7月5日(月)21時よりプレミア公開となることが告知されている。なお、同日0時に、各音楽配信サイトおよびストリーミングサービスにて楽曲配信もスタート予定だ。

本楽曲は、8月4日(水)に発売となるメジャー4thアルバム『GOiNG TO DESTRUCTiON』にも収録されている。

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2021年7月3日(土)Zepp DiverCityにて開催されたSPiCYSOLのワンマンライブ『73machi One Man Live in Zepp DiverCity』にて、今秋10月にメジャー1stとなるアルバム『From the C』のリリースと新ビジュアルが発表された。

さらにアンコールで初披露となった新曲「かくれんぼ」の弾き語りデモのリリックビデオが、オフィシャルYouTubeにて7月3日(土)21時に公開された。

かくれんぼ 弾き語りdemo-lyric video-

「かくれんぼ」は、昨年6月にボーカル KENNYのInstagramにて一部が公開されたコロナ禍の今を歌った楽曲であり、多くの反響コメントを呼んでいた未発表曲である。

今回のリリックビデオでは、ギターのAKUNが撮りおろした写真や、これまでにInstagramにて投稿されてきたバンドの写真などによって構成されたフォトスライドショーとなっており、楽曲にこめられたメッセージをシンプルかつよりダイレクトに感じることのできる映像となっている。

またアルバムのリリースに伴い、全国8都市を巡るツアーも開催が発表された。7月3日(土)21時よりモバイルファンクラブ先行申し込みがスタート。東名阪以外も回る規模としては、2019年以来2年振りとなる開催となる。

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『アイドリッシュセブン』に登場する3人組グループ TRIGGERの初の単独オンラインライブ『TRIGGER LIVE CROSS“VALIANT”』 DAY1公演(2021年7月3日開催)の最速レポートが到着した。

本公演は、TRIGGERの2nd Album「VARIANT」の発売を記念して開催されたもの。羽多野渉(八乙女 楽役)、斉藤壮馬(九条天役)、佐藤拓也(十 龍之介役)が、配信を観る全国のマネージャーに想いのこもった歌声を届けた。

【レポート】アルバム新曲「VALIANT」「バラツユ」も初披露

ライブのオープニングは、「The dawn 〜Sword of VARIANT〜」の旋律と、中世ヨーロッパを思わせるモノクロの景色とともに始まった。徐々に映し出される 3 つの人影。これから始まる感動と興奮のひとときを予感させる演出に、固唾を飲んだ方もいるだろう。そして、満を持して TRIGGER の 3 人がステージに集結。アルバムジャケットを彷彿とさせる漆黒の衣装を身にまとった姿は気高い騎士を思わせる。

一曲目は、2nd Album のリードトラック「VALIANT」だ。クラブ・ミュージックを感じさせるダークな雰囲気をもつ楽曲を、殺陣を交えてクールに歌い上げる。「新世界へようこそ」と歌詞にあるように、誰もが一瞬で TRIGGER の世界に引き込まれたに違いない。3人は開幕の挨拶を終えると、ライブビューイングと配信を観ているファンに向けて、自身が演じるアイドルらしく、それぞれ今日の意気込みを伝えた。

楽「どんなに離れていても、みんなの声は届いているからな。最後まで俺たちについてこいよ。盛り上がろうぜ、みんな!」
天「今日は見てくれて本当にありがとうございます。みんなの想い、ちゃんと届いているよ。僕たちの声もちゃんと届けるから!」
龍之介「今日をみんなと迎えられて嬉しいです。心の底から歌います。みんな楽しんでいってね」

ここからは、彼らの原点とも言える楽曲が続く。「DIAMOND FUSION」は TRIGGER 結成後に披露されたデビュー曲だ。続く「Leopard Eyes」は BLACK or WHITE で IDOLiSH7 と対決した思い出の一曲。TRIGGER の楽曲のなかでも、とりわけセクシーなナンバーとして人気が高い。そして、「In the meantime」はアプリゲーム第 3 部で TRIGGER にとっての転機と言える出来事に関係する楽曲だ。前を見据えて、配信を観る観客に想いを届けるように丁寧に歌い上げる。気になるストーリーの詳細は、7 月 4 日から放送開始の TV アニメ『アイドリッシュセブン Third BEAT!』でチェックしていただきたい。

一発の銃声から始まった楽曲は、「Crescent rise」だ。作中では、TRIGGER が主演を努めるミュージカル「クレセント・ウルフ」の主題歌になっている。「志を同じく、ここに立てたことを誇りに思う」という同ミュージカルのセリフは印象的で、まるでこのステージに立つTRIGGER の気持ちを代弁しているかのように筆者には感じられた。

次に歌い上げた「My Precious World」は、ドラマ「ダンスマカブル」の主題歌。作中で演じたキャラクターをイメージした衣装に着替えてパフォーマンスを披露した。透明感のあるシンセサイザーの音色とともに、力強い歌声で配信を観ている観客のボルテージを静かに引き上げていく。

ピアノの旋律に乗せた特別アレンジ

ここからは、ピアニスト・岸田勇気を招いた特別アレンジを続けてお届けする。一曲目の「DESTINY」 は 、TRIGGER結成のエピソードを描いた『TRIGGER -before The Radiant Glory-』の ED 主題歌だ。続く「バラツユ」はアルバム新曲のラブバラード。ピアノの旋律に乗せてしっとりと歌い上げる姿が印象的だ。

穏やかな旋律もつかの間、この先は怒涛の展開が待ち構えていた。一糸乱れぬフラッグパフォーマンスとブラス・セッションが登場すると、ステージはさながらダンスフロアのような盛り上がりをみせる。「Treasure!」はそんな雰囲気にピッタリのリズミカルなナンバーだ。間髪入れずに「SECRET NIGHT」、「NATSU☆しようぜ!」、「Heavenly Visitor」の 3 曲を熱唱。ライブ終盤に向けて一気にラストスパートをかけていく。

まだまだ歌い足りないといった表情の 3 人だが、終演の時間は容赦なく迫っていた。終わりを惜しむ観客の声が届いたかのように、天「次はきっと皆さんの前で」、楽「また絶対会えるよな」、龍之介「その日を信じて、俺達はまた歌い続けよう」とそれぞれが言葉を続ける。最後は、このステージを作り上げたパフォーマー全員がステージに集結して「DAYBREAK INTERLUDE」を披露。「We are TRIGGER」と歌詞にある通り、一体感のある見事なパフォーマンスでステージの熱気を高めていった。

『TRIGGER LIVE CROSS "VALIANT"』DAY2 は 7 月 4 日(日)開催。DAY1 を見逃した方も、チケットを購入すれば 7月 12 日(月)23:59 までアーカイブ配信を視聴できる。ぜひ 2 日間通して応援していただきたい。

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2021年7月20日(火)~7月26日(月)『What a Wonderful World!!』POP UP SHOP!!第一弾を、デパートリウボウ(沖縄県・那覇市)にて初開催することが決定した。

2009年にスタートし、2年に一度沖縄で開催を続けてきた、MONGOL800が主催する夏フェス『What a Wonderful World!!』(以下、WWW!!)。昨年はコロナ禍により中止となったが、今年は10月30日(土)・10月31日(日)に開催を予定している。

POP UP SHOP!!第一弾が開催される店内では、MONGOL800のWWW!!ライブ映像や関連資料の展示、限定グッズの販売等、WWW!!の雰囲気を楽しめるイベントとなっている。

さらに、沖縄ならではの食文化を取り入れ、世代を超えて愛され続ける本物の美味しさを創り続ける「エーデルワイス沖縄」とのコラボ商品も販売される。

MONGOL800

MONGOL800

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「人」にフォーカスし、ミュージカル界の名バイプレイヤーや未来のスター(Star-To-Be)たち、一人ひとりの素顔の魅力に迫るSPICEの連載企画『ミュージカル・リレイヤーズ』(Musical Relayers)「ミュージカルを継ぎ、繋ぐ者たち」という意を冠する本シリーズでは、各回、最後に「注目の人」を紹介いただきバトンを繋いでいきます。連載第四回は、前回、工藤広夢さんが「歌が上手いのはもちろん、コメディもできるし、シリアスな芝居もできるし、本当に尊敬しています」と語った和田清香(わだ・きよか)さんにご登場いただきます。(編集部)

 

「稽古がしたい! 芝居まみれになりたい!」

その一心で沖縄から東京へ飛び出し、現在は役者・歌手としてオールマイティーな活躍を見せる和田清香。人前に出るのが苦手だった内気な少女が、思いがけず受けたオーディションで才能を見出され、知らずしらずの内に芝居に魅了されて今がある。

そんな彼女は、明るく穏やかながらも芯の通った語り口で、ひたすらに突き進んだ役者人生を語ってくれた。

想いを紙飛行機に託して受けたオーディション

和田清香

和田清香

――前回の『ミュージカル・リレイヤーズ』インタビューに登場された工藤広夢さんが、とにかく和田さんのことを尊敬しているとおっしゃっていました。

彼とはミュージカルアカデミー主催のコンサート『JOYFUL2』(2015年)で初めて共演しました。耳から足が出るんですよ、広夢って! 耳の高さまで足が上がるんです。「なんじゃこの子は! バネでもついているのかい?」というのが最初の印象(笑)。共演はそれっきりなのですが、その後も私が出演している舞台を観て感想を伝えてくれる、かわいい後輩です。

――和田さんは沖縄ご出身なんですか? どんな幼少期を過ごされたのか教えてください。

生まれは栃木で、育ちが沖縄なんです。子どものときにピアノを習っていたのですが、発表会の数日前から緊張でお腹を壊してしまうような女の子でした(笑)。7歳上の姉の影響で、よくテレビにかじりついて『Mステ』(ミュージックステーション)を見ていたなあ。小さいときから歌は好きでしたね。

――11歳のときに、安室奈美恵さんやSPEEDなど人気アーティストを輩出した沖縄アクターズスクールのオーディションを受けていらっしゃいます。

沖縄に引っ越した頃に、『BOOM BOOM』(ブーン・ブーン)という音楽バラエティ番組がティーンエイジャーの中で流行っていました。その番組の企画・制作に沖縄アクターズスクールが関わっていたんです。あるとき番組でオーディションが開催されるという話があり、学校中がその話題でもちきりに。私は人前に出るのが苦手だったのでオーディションを受けようとは思わなかったのですが、当時仲良くしていた友達に「絶対一緒に受けよう!」と誘われ、半ば強制的にオーディションを受けることになったんです。

――お友達からの誘いがきっかけだったんですね。ご家族の反応は?

親からは反対されて。「清香に本当に出来るの?」「授業料だって高いんじゃないの?」というところから始まりました。反対されたせいか、なぜか私も熱くなっちゃって「私とお金どっちが大切なの!?」と反抗したんです(笑)。家の2階に上がって、どれだけ私がオーディションを受けたいかということを手紙に書き、それで紙飛行機を折って1階に飛ばしました(笑)。どうにかして親を説得しないと友達との約束が守れない!と必死だったんでしょうね。そんな小学生でした(笑)。

和田清香

和田清香

――紙飛行機の手紙を読んで、ご両親は許してくださったんですね。

どうせ受からないだろうし、受けるだけ受けたら黙るだろうと思ったんでしょう。合格してスクールに通うことになってしまうのですが(笑)。

――そこからすぐに芸能活動が始まったんですか?

はい。私の場合はB.B.WAVESというグループにすぐ入ることになって、小6でデビューしました。バラエティ番組や情報番組への出演、コンサートなど、全国を周ってプロモーション活動をしながらレッスンを受ける日々でした。

――では、歌もダンスもお芝居も、沖縄アクターズスクールで学んだんですね。

そうですね。私が入ったときは歌とダンスのスクールでしたが、元々はミュージカルをやっていたスクールなんですよ。それこそ安室奈美恵さんがピーターパンを演じたこともあったそうです。スクールの校長先生(マキノ正幸)がお芝居を大切にされる方だったこともあり、歌とダンスに役作りが求められていたんです。どう歌い、どう踊るか。ミュージカルではないけれど、歌詞の内容から役を作っていくということを教えてもらいました。​

――なるほど。そのスクールでの経験を通して、ミュージカルの要素が自然と体に入っていったのかもしれませんね。

そうですね。なので、ミュージカルというものに何の隔たりもなくスーッと入っていった感覚があります。昔と今で違うことをしている感覚は正直ないんです。ふと思い出したのですが、中1のときに『BOOM BOOM』の番組内である歌を歌ったんです。愛するが故に人を殺してしまった女性の歌なんですけど。

――中1でなんて壮絶な歌を……!

本当ですよね(笑)。真っ黒の衣装を着て歌ったんですけど、それが初めて褒めてもらえた曲で、やりがいを感じられた瞬間だったかもしれません。今思うとその頃から、私はお芝居が好きだったんだなあって。

「稽古がしたい!」いきなり飛び込んだ芝居の世界

和田清香

和田清香

――沖縄アクターズスクールでの活動はいつ頃まで続いたんですか?

17、18歳くらいまでですね。辞めてからは事務所に所属し、シンガーソングライターとして音楽活動を始めました。歌を作ったり、歌ったり、自主制作したり。

――現在はミュージカルを中心に舞台で活躍されていらっしゃいますが、音楽活動からの心境の変化はどういったものだったのでしょうか?

沖縄で歌を歌っていく中で、「お芝居をしながら歌いたい」という気持ちになってきたんです。悲しいことに、沖縄って演劇が身近にないんですよ。劇団四季やファミリーミュージカルの上演はたまにありましたが、沖縄の人が劇場へ足を運ぶ機会は少なくて。そんな状況でも、お芝居をしたいという気持ちが心のどこかにずっとありました。そしてあるとき、YouTubeで舞台の稽古動画を見た瞬間に「稽古がしたい!」と思ったんですよね。お芝居に出たいというよりも「稽古がしたい! 芝居まみれになりたい!」って。それが25歳のとき。決めたら早くて、半年くらいで上京しました。

――では、実際にご自身がミュージカルを劇場で観たのは上京してから?

そうですね。沖縄の知人が東京に来ていたときに帝国劇場へ連れて行ってもらって、『レ・ミゼラブル』を観ました。何しろ「稽古がしたい」という想いだけで出てきてしまったので(笑)、『レ・ミゼラブル』のことも何も知らずに観て、劇場や作品の壮大さに衝撃を受けました。

――初ミュージカル観劇は、帝国劇場で『レ・ミゼラブル』という王道だったんですね。ご自身の初舞台は?

渡辺えりさん主宰のオフィス3○○(さんじゅうまる)の音楽劇に、アンサンブルとして出演しました。『あかい壁の家』というタイトルで、えりさんの他に中川晃教さん、高岡早紀さんなど、錚々たるキャストの方々がいらっしゃいました。

和田清香

和田清香

――思い描いていた念願の稽古はできましたか?

はい。生まれて初めてのお芝居の稽古は本当に新鮮でした。何を見ても「あ、YouTubeで見たやつだ!」という感じ。稽古場に座ったときの床の冷たさも「これこれ〜!」って(笑)。一般に稽古期間って1ヶ月〜1ヶ月半くらいなのですが、オフィス3○○では本番2ヶ月前からガッツリ若手稽古というものが組まれています。門を叩いたのが3○○だったというのもあって、劇団ならではの濃密な経験ができました。

稽古が始まった時点で脚本はまだできていなくて、「こういうシーンを作るかもしれないから、こういう稽古をしていてほしい」という指示を受け、運動稽古やマット稽古に取り組みました。例えば、石の壁画から描かれている人がメリメリと剥がれて出てくるシーンをつくって欲しい、と言われて2週間くらいひたすら稽古していたりとか……でもそのシーン、ボツになってるんですよ(笑)。

――まさかのボツ(笑)。いきなりすごい作品に出会いましたね。

えりさんに「あなた初めての芝居の舞台なんでしょ? ここ経験したら、もうどこ行っても怖くないわよ」って言われました。今考えると貴重な経験をさせてもらったなと思います。毎日全キャストの衣装にアイロンを掛けるところから始まり、メインキャストの小道具のプリセット、終演後は汗だくの衣装に消臭のためのエタノールを振って扇風機で乾かす、男性陣は舞台監督に怒鳴られながら舞台の設営をして、舞台の仕込みから全て自分たちで。全国ツアーだったので「乗り打ちバラシ」もやりました。1日で搬入して、仕込みをして、本番で舞台に立って、終演後にセットをバラして撤収するというものです。思い描いていた演劇の場に身を置くことができて、すごく幸せな初舞台でした。

――初舞台を経験してみて、この道でやっていこうと心を決めたのでしょうか?

私、小学生のときにお仕事を始めてから今までずっとこれで来てしまっているので、それ以外ってなかなか想像できないんです。YouTubeで稽古動画を見た瞬間に「演劇をやろう」と決めて上京して以降、迷いなくひたすら走り続けてきました。

“第一次爆速女優”が感じた、新たな演劇体験の可能性

和田清香

和田清香

――コロナ禍を経て、和田さんは2020年7月に落語をベースにした配信オリジナルミュージカル「劇的茶屋」シリーズの『謳う芝浜』初演に出演されました。その経緯を教えてください。

演出家の永野拓哉さんから「きよちゃん、落語って興味ある?」とLINEをもらったのが始まり。落語は観たことがなかったのですが、そこから落語に関する資料を観たり聞いたりしてみたら、これが面白い! 演劇にしようと思った意味がわかりました。落語家さんは一人で何役も演じつつ、ストーリーテラーも担う。音の立て方一つ、間、音程、声色、情調、調子……技術が本当に巧みなんです。俳優がその域までいけたら無敵なんじゃないかな、と思った程。役者としてもレベルアップに繋がるなと感じました。

――落語に加え、「劇的茶屋」は生配信なんですよね。しかも俳優さん自身が演じながらPC周りの操作をするという、ハードの技術面の大変さもあったのではないでしょうか?

そうなんです。3人の役者のZoomの映像を、Vimeo(配信プラットフォーム)を使って配信しました。「いやいや、役者がここまでできるのか?」というところまでやりました。例えば背景替え、音のキュー出し、リバーブの調整、ミュートのオン・オフなど。いつも劇場で技術スタッフさんにして頂いていることを、役者が手元で行っていました。

――配信のための機材一式がご自宅に届くんですよね?

そう、ピンポーンって届くんです(笑)。稽古が近づくにつれ、部屋がどんどんメカメカしい状態になっていきます。お客様が観る映像ではちゃんと作品世界になっていると思いますが、役者が演じているのは日常の空間。なので、最初は切り替えが大変でした。インターホンが鳴っちゃったり(笑)。

【ダイジェスト映像】『謳う死神』(上口耕平・吉田メタル・和田清香)

映像の中で相手役と目線を合わせるために、ある程度目線の位置を決めるんですが、私の場合はそれが空気清浄機でした。空気清浄機に向かって、泣いて怒って笑ってという日々(笑)。あと、配信なのでネット環境がすごく大事。自宅のネット回線が爆速じゃないと、全然映像が届かないということもありました。稽古を経ていくうちに、みんなのインターネット環境がどんどん整っていくんです。私は初演キャストだったので、“第一次爆速女優”と呼ばれていました(笑)。

――コロナ禍をきっかけに様々な配信作品が登場しましたが、中でも「劇的茶屋」は斬新な作品だったと思います。立ち上げに参加されてみていかがでしたか?

舞台でお客様が目の前にいるときに演じるのとは、やはりちょっと違います。画面の向こうに熱を届けるために、ものすごいエネルギー量を使うんです。それと同時に、機器の操作をするために冷静な部分も必要になります。始めたばかりの頃は、自分の芝居の中で再生ボタンを押すとか、セリフを言いながら背景を変えるなんて絶対無理だと思っていました。でも稽古を重ねるうちに、自然とみんなできるようになっていくんですよね。機器の作業が振付になっていくような感覚。段取りを覚えるまでは大変ですが、慣れれば自然と手が動くし、楽しくなっていきました。

――実際に配信を観た方からの反応はどうでしたか?

お客様の言葉を聞くと、インターネット上で一堂に会して同じ作品を観るということに、温もりを感じてもらえたようなんです。別々の場所にいても、同じタイミングで、同じものを観ながら、同じものを味わうという行為がとてもあたたかいと。配信だからこそ日本全国の方に観ていただくことができますし、今後も一つのジャンルとして確立していけるだろうなと、コロナ禍で希望を感じました。

運命的な『H12』、これからも大切にしたい『いつか〜one fine day』

和田清香

和田清香

――これまでの出演作を振り返って、特に思い入れのある作品を教えてください。

まず、『H12』(2015年、2016年)という作品。Hicoproの企画で、沖縄と東京でコラボレーションして1つの作品を同時製作するというものでした。沖縄育ちだった私は「これ私のための企画じゃん!」と運命的なものを感じたんです。ありがたいことに、私は東京と沖縄の両方に出演させていただきました。このような形で沖縄に恩返しじゃないですけど、ミュージカルを持って帰ることができてすごく嬉しかったです。この作品を演出していたのが、「劇的茶屋」で声を掛けてくれた永野拓哉さん。その後、度々ご一緒させていただくきっかけとなった作品です。

もう1つは、2019年初演の『いつか〜one fine day』という作品。私の中で一番苦しくて、大変で、とてもやりがいのあった作品です。先日、ちょうど再演の2021年バージョンを観て、改めてこの作品に関われてよかったなあと感じました。この作品の魅力の一つは音楽だと思うんですよね。(桑原)まこちゃんが作った旋律は、キーをポーンと叩くだけで不思議と懐かしい気持ちになるし、頭の中に情景が広がるんです。「日本のミュージカルも素晴らしいよ! むしろそこを強みにしていこうよ!」と思いました。『いつか〜one fine day』は、海外のミュージカルが少し苦手な方にも触れやすいミュージカルなんじゃないかなと思います。これからもずっと大切にしていってほしい作品です。

いつか〜one fine day:Music PV【うつしおみ=現人】

――この連載では、毎回注目の役者さんを伺っています。和田さんが注目している方を教えてください。

劇団☆新感線など様々なミュージカル作品によく出演している、森加織さん。彼女とは『レ・ミゼラブル』で共演したのですが、波長がものすごく合うんですよ。とても体の使い方が素敵な人で、アップのときにはいつも逆さまになってます(笑)。コッテコテの関西人で、舞台に立っていても、舞台から降りても、ものすごくパワーがある人。会えば「あ、なるほど」ってわかると思います。パーソナルな部分も含めてすごく活気があって、人を元気にする人ですね。

――「稽古がしたい!」と沖縄から飛び出してきた和田さんですが、これから先はどんなことを思い描いていますか?

稽古がしたいという想いは、今でもメラメラと変わっていません。なので、演劇に触れていくということは生涯変わらないと思います。最近はテーマパークのショーやゲーム音楽などのレコーディングもやらせていただいています。引き続き歌も歌っていきたいですね。役者さんからヴォイストレーニングをお願いしたいというお話をいただくこともあるので、いずれはそういう活動もできたらいいなと考えています。自分がこれまでにやってきたことで、人の役に立てたら嬉しいですね。役者って人生がそのまま映し出される仕事なので、自分の人生のステージと共に、役者としてのステージも上げていきたいと思います。

和田清香

和田清香

取材・文=松村蘭(らんねえ) 撮影=中原義史

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新国立劇場の新制作オペラ《カルメン》が、2021年7月3日に、新国立劇場オペラパレスで開幕した。

ビゼーの《カルメン》は世界の歌劇場で上演が欠かせない人気演目だ。新国立劇場でもこれまで2007年に制作された鵜山仁演出の、伝統美を誇るプロダクションが繰り返し上演されてきた。

今回の新制作を演出するのは、2年前に巨大セットの《トゥーランドット》が大きな話題となったスペイン(バルセロナ)出身のアレックス・オリエ。《トゥーランドット》の時と同じく、芸術監督の大野和士が指揮でタッグを組む。ここでは、初日公演に先立っておこなわれたゲネプロ(総稽古)の様子をお伝えしよう。

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

《カルメン》は極めて現代的なテーマを扱ったオペラである。よくあるギリシャ神話の神々の世界や、王侯貴族が登場する歴史的なストーリーとは違い、19世紀フランスの作家ゾラに代表される自然主義文学の流れを汲んだ、市井の、もしくは底辺の暮らしを舞台にした物語である。そこに登場するのは私たちと似たような問題を持って生きる人々なのだ。

オリエはカルメンを現代のショービジネスに生きる歌手にした。イギリス出身のヴォーカリストで、ドラッグなどが原因で若くして命を落としたエイミー・ワインハウスをモデルにし、「力、喜び、勇気、反骨心、自由の象徴」としてのカルメンを描こうとする。

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

具体的な設定としては、カルメンは(一応、スペインの)ヴォーカリスト。日本でコンサートをおこなっているが、舞台裏ではカルメンに近い何人かのメンバーが麻薬の取引などで危ない橋を渡っている。ドン・ホセは大規模コンサートの警備をする警察官を束ねるキャリア。そしてカルメンたちの滞在中に開催されている〈スペイン週間〉で闘牛のガラ公演があり、闘牛士エスカミーリョはそこに招かれて来日している。カルメンの性格や物語が、ビジュアルを借りたワインハウスに重なるわけではないし、日本という設定も固定のものではなく、重要なのはカルメンが、さまざまな男女の愛と欲が渦巻くショービジネスの世界に生きる女性だ、ということだ。

まず私たちが目にするのは、舞台前面いっぱいに広がる鉄パイプの構造物だ。そこは大規模コンサート会場の舞台裏である。前奏曲が演奏されている間に、カルメンがタバコを吸おうとしてドン・ホセに火を借りる場面が演じられる。二人はコンサートが始まる前にこうして出会っているのだ。鉄パイプが上がると、舞台の上では、警官たち、(別演目に出演するため、もしくは見学のために集まっているらしい)子どもたち、通りかかるスターにサインをねだる娘たち、などが行き来する。やがてライヴが始まり、皆はカルメンの出番を待ち構えている。歓声に迎えられて登場する彼女が舞台奥のスクリーンに大写しになる。セクシーなハバネラを歌うカルメン。ファンたちはスマホで彼女を撮影しながら音楽に陶酔する。やがてカルメンは彼女のトレードマークである赤い大きな薔薇をホセに投げる……。

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

こうして語られる現代のカルメンの物語は、細かいところでは台本に沿わない部分があるかもしれないが、男たちを惹きつけるカルメンの魅力、純朴なホセと彼の故郷からやってきたミカエラ、興行の世界の怪しい人々など、確かに、ビゼーの《カルメン》の世界に描かれている要素を反映している。アルフォンス・フローレスによる舞台の高さをいっぱいに使った美術はリアルで精密、マルコ・フィリベックの第一幕のステージの照明を含んだライティングも洗練されており、終幕のがらんとした舞台への明かりも印象的だ。リュック・カステーイスの衣裳はカラフルでキマっている。

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

これまでも《カルメン》の現代的な演出は数多くあったはずだが、オリエの演出は、場所を日本にしたこと、多くの人々が関心を持つショービジネスの裏側に設定したことから、登場人物と観客の距離はかなり近いものとなっている。またカルメンのキャラクター造形が、魔性の女というよりは、受け身でいることを拒む女になっており、《トゥーランドット》でトゥーランドット姫の立場に立って結末を考えたオリエが、ここでもカルメンの視点で演出をおこなっていることが分かる。

今回、カルメン役を演じるのはフランス人のメゾ・ソプラノ歌手、ステファニー・ドゥスラックだ。若い頃はウィリアム・クリスティ指揮のバロック・オペラで活躍し、近年はカルメン役を多く歌い高い評価を受けている。ドゥスラックはポップな衣裳が映える長身に、全ての音域でむらのない声は媚をほとんど含まず、歌も理知的な印象を与える。言葉を巧みに使った音楽造形が素晴らしく、オペラ全体を牽引する魅力があった。ドン・ホセの村上敏明は初日に向けての調整か、持ち前のパワフルで暖かみのある声をかなりセーブしての歌唱だったが、素朴で純情なホセの性格はよく出ていた。エスカミーリョはやはりフランス出身のアレクサンドル・ドゥハメル。体格が良く柔らかい響きのバリトン。砂川涼子は澄んだ美声とひたむきな演技でミカエラ役を歌い、技巧的に難しい第三幕のアリアも完成度の高い歌唱であった。

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

警察の上司スニガを歌う妻屋秀和は、今シーズン新国立劇場でチャイコフスキー《イオランタ》ルネ王や《ドン・カルロ》フィリッポ二世など重要な役での名演が続いたが、出番が少ない役でも歌と演技に揺るぎがない。ちょっとナルシストでひょうきんなキャラクターが面白く子供たちとの絡みも良かった。モラレスの吉川健一もスニガとのバランスが巧み。コミカルな面で重要な役割を果たすカルメンの仲間たちは豪華な顔ぶれで、町英和のダンカイロはスーツ姿が決まった色男、糸賀修平のレメンダードはアンサンブルを支える引き締まった声と演技、森谷真理のフラスキータは艶のある声で高音もびんびん響いてくる。金子美香のメルセデスは活力に満ちた演唱。二人ともあだっぽいけれどガーリーな衣裳が似合っていた。

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

東京フィルハーモニー交響楽団を指揮する大野は、前奏曲から小気味良いテンポでスタート。音色や強弱に大きなアクセントをつけてドラマを彩るが、全体は歌心を大事にした流れの良い音楽作りだ。第三幕にいたる間奏曲のフルートの名旋律や、この幕でのミカエラのアリアの前にあるクラリネットの一節など、浮き上がってくる木管楽器の響きも魅力的。

冨平恭平指揮の新国立劇場合唱団とびわ湖ホール声楽アンサンブルは、この時期でもあり歌う位置などで少し苦労がありそうだったが、歌、演技ともに的確。TOKYO FM少年合唱団はよく揃った可愛らしい歌を披露した。

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

新国立劇場《カルメン》 ©長澤直子

©長澤直子

©長澤直子

取材・文=井内美香  写真撮影=長澤直子

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Streaming Movie SIX LOUNGE TOUR 2021“THREE”
2021.6.6 USEN STUDIO COAST

大分発の3ピースロックバンド、SIX LOUNGEが全国11ヵ所を回る『SIX LOUNGE TOUR 2021“THREE”』。現在開催中の同ツアーより、6月6日(日)に行なわれた東京・USEN STUDIO COAST公演の模様がストリーミングムービーとして期間限定で配信スタートとなった。

4月にリリースした3rdフルアルバム『3』を引っさげ、5月から開催してきたSIX LOUNGEのレコ発ワンマンツアー。残すは8月23日(月)に大阪 BIGCATで実施予定の振替公演のみだが、このご時世で泣く泣く会場に行けなかったファンも多い。そんな中、つい先日の東京でのライブが超特急で編集、アンコールを含めて全曲公開されたのはなんともありがたい限りだ。

アルバム『3』のオープニングを飾る「カナリア」で始まったライブ。コロナ禍での開催とはいえ、メンバーに気負った様子はまるで見受けられず、自分たちが信じるロックンロールをシンプルに堂々と鳴らすさま、それがキャパシティーの大きい会場においてもしっかりと波及していく感じがのっけから途轍もなくかっこいい。そのパフォーマンスは“俺たちはこれからも変わらないよ”と歌っているようにも解釈できる。

ヤマグチユウモリ(Gt&Vo)が「よろしくー!」と叫んだあとは、イワオリク(Ba)とナガマツシンタロウ(Dr)がタイトなビートを刻む衝動的なダンスナンバー「DO DO IN THE BOOM BOOM」へ。《全くどうも 最低なのさ 中指立てて お前と笑う》と歌われるラインが今のやり切れない状況とかなりシンクロしているのもあって、配信での視聴だろうが踊らずにはいられない。「★」までをダイナミックに駆け抜けたあたりで、観る側にも忘れかけていたライブの楽しさが蘇ってくるのではないだろうか。

「あー、1年待ったねえ。待たせた、コースト。楽しんで帰ってください。よっしゃ、たっぷりやるぜー!」と挨拶し、フロアにピースマークがあふれた「いつか照らしてくれるだろう」以降も快調に飛ばすSIX LOUNGE。ユウモリのMCから汲み取れたのは、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって昨年の『THE BULB』(2019年12月発表の2ndフルアルバム)のリリースツアーの多くが中止に追い込まれてしまった悔しさ、そしてその埋め合わせがようやくできるという嬉しさだった。最新作『3』の楽曲はもちろんのこと、「★」「23歳」「発光」などこれまで生で聴ける機会が少なかった『THE BULB』の収録曲がセットリストに織り交ぜられていたのも、今回のライブの見どころの一つと言えよう。

「ナイトタイマー」「STARSHIP」と痛快なロックンロールを畳みかけ、さらに上がるライブのボルテージ。メンバー全員でコーラスする「トゥ!トゥ!トゥ!」はもはやキラーチューンと化していて、オーディエンスを含めてシンガロングできる日が待ち遠しい。ポジティブに響いた「上海DOLL」に続き、一転してゆったりと奏でられたバラード「僕らのオレンジ」もいいアクセント。その甘いメロディとブルージーなギターフレーズに酔いしれていると、今度はロマンティックに歌い上げる「星とメロディ」が放たれ、彼らの表現力の豊かさに思わず唸ってしまう。

「IN FIGHT」「無口なカモメ」など、その後は再び3ピースの音が立ったゴリゴリのグルーヴで攻める展開に。バシッと決まった2分弱のショートチューン「うるせえ」に加え、破壊力抜群の「ピアシング」をアレンジを変えながら4回もリフレインする得意のラッシュで大爆発! 普通のバンドならここでフィナーレという熱量なのだが、「発光」でもう一度新たなムードを作り上げていくあたりがSIX LOUNGEらしい。センチメンタルなトーンが染みる「無限のチケット」、どうしようもないほど切ない詞世界にロックンロールのサウンドが掛け合わされてエモさが極まる「天使のスーツケース」と、放心状態のハートに泣ける曲を届けてくるこの流れにはまんまと涙腺がやられてしまった。

「やるぞー! もっともっと良くなるぜー!!」とユウモリが叫び、ライブは佳境を迎える。「Under The Cloud」からまた鋭さを増し、快速で突っ走るエネルギッシュなバンドサウンドが眩しい「スピード」、さらにBPMが上がる「トラッシュ」へと繋ぐ終盤の攻勢もお見事。後半になればなるほど歌が輝き出すユウモリ、疲れなど感じさせずにぴょんぴょん飛び跳ねてベースを弾くリク、「世界中が君を愛してるんだぜ (Baby Boogie)」ではドラムを叩きながらメインボーカルを取るシンタロウ。この3ピースはまったく呆れるくらいにタフだ。そして、本編ラストは「彼女をまってた」。スケールの大きいアンサンブルで歌心たっぷりにラブソングを聴かせ、3人はステージを降りた。

アンコールでは、「(今日は)来にくかったでしょう? そんな中、どうもありがとうございます!」と緊急事態宣言下にもかかわらず会場へ足を運んでくれたお客さんに笑顔で感謝を伝え、「俺はね、2年前にこのコーストでワンマンをやらせてもらってから時が止まってるんですよ。気づいてる人はいないかもしれないけど、その止まった時を掴みに来ました」と胸の内を明かしたユウモリ。想いを乗せた「メリールー」をしみじみとメロウに奏で、ゴキゲンな踊れるロックナンバー「最終兵器 GIRL」「SWEET LITTLE SISTER」でオーディエンスを歓喜の渦に巻き込み、ライブは大盛況のうちに幕を閉じた。

全26曲を通して、ライブバンドたる所以をガツンと見せつけたSIX LOUNGE。本公演の視聴チケットは7月11日(日)22:00まで発売中で、配信は同日23:59まで。期間内であれば何回でも観られるので、この機会に彼らのさらなる進化を体感し、フレッシュで熱いパフォーマンスを目に焼き付けてほしい。

取材・文=田山雄士

 

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SPICEでは、『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』(公開中)に出演するキャスト陣の連載インタビューをお届け!

第4弾は、悠木碧(ディアンヌ役)&福山潤(キング役)が登場。劇場版の見どころや、約7年半の思い出、そして〈七つの大罪〉団長ならぬ“座長”を務めた梶裕貴へのメッセージを訊いた。

【インタビュー】悠木碧(ディアンヌ役)

──『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』の台本を読んでの感想と、演じるにあたり特に大切にしたシーンを教えてください。

キングとの幸福な時間を、なるべく幸福に演じてあげたいと思って取り組みました。また、今回はアフレコの段階で絵が全て出来ていたので、バトルシーンなどもより迫力を乗せられたんじゃないかなと思います!

(C) 鈴木央・講談社/2021「劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち」製作委員会

(C) 鈴木央・講談社/2021「劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち」製作委員会

──これまでのTVシリーズのアフレコや、イベント、ラジオなども含めて、『七つの大罪』キャストとの印象的なエピソードといえば?

何回目かのイベントの時に、声帯を壊してしまっていて声が出なかったことがあって。でもその時、スタッフ、キャスト、そして御来場頂いた皆さんも本当に優しかったことはきっと一生忘れられません。本当にありがとうございました。

──役者さんとして、『七つの大罪』で演じられたキャラクターや共演者から、どんな刺激を受けましたか?

皆さん、一流の役者でありエンターテイナーなので、学ぶことはとても多かったです。マイク前は勿論、取材やイベントなど、作品のためにできる全ての分野において尊敬することばかりでした。

──メリオダスとエリザベスにかけられた呪いを解放するために、長い戦いが描かれた本作。この約7年半の中で、ご自身が声優さんとして・ひとりの人間として、「何かから解放されたな」と思う瞬間や出来事はありましたか?

この7年の間…ではないのですが、もうすぐ30歳になるので、またひとつ枷が外れて身軽になるなぁと楽しみにしています。とはいえ自由には責任も伴うので、粛々と人生を謳歌していきたいです。

──最後に、〈七つの大罪〉団長であるメリオダス、そして梶裕貴さんへのメッセージをお願いします。

優しくて面白くて頼れる団長、お疲れ様でした! どんなに厳しい戦いも、熱く乗り切れたのは、団長のお陰だったと思います! ありがとうございました!

 

【インタビュー】福山潤(キング役)

──『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』の台本を読んでの感想と、演じるにあたり特に大切にしたシーンを教えてください。

テレビシリーズが大団円を迎えた後にも幾つかの問題点や本編で触れていなかったモノを今回の劇場版で扱うのか、と物語の構成をどこまで計算して作っているのかと驚嘆しました。キングとしては、これまでの積み重ねとその延長であるという事を胸に臨ませて頂きました。

(C) 鈴木央・講談社/2021「劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち」製作委員会

(C) 鈴木央・講談社/2021「劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち」製作委員会

──これまでのTVシリーズのアフレコや、イベント、ラジオなども含めて、『七つの大罪』キャストとの印象的なエピソードといえば?

共演する男ども、特に大罪メンバーは僕が恥ずかしい失敗をするととにかく喜んで弄りまくるという、先輩を先輩とも思わない輩たちでしてw。奴らの前では絶対に迂闊な失敗は出来ないと心に決めて収録に臨んでいたのですが、人間完ぺきには出来ないものです。毎期、悪魔の様な共演者の野郎に弄られておりますw。

──役者さんとして、『七つの大罪』で演じられたキャラクターや共演者から、どんな刺激を受けましたか?

キングからは、「今の自分」をしっかりと教えてもらったように感じます。7年の付き合いになりますから、演じる過程で自分の変化とキングから得るものの感じ方が大きく変わっていきました。1人の人物と長く向き合うからそう感じる事が出来るのだと思います。僕にはなかなかない経験でしたのでとてもありがたい出会いだと感謝しています。共演者の方たちは特濃にキャラの濃い人たちばかりなので、あまり感化されないよう大人しく接しておりました。あくまで「僕の主観で」ですがw。

──メリオダスとエリザベスにかけられた呪いを解放するために、長い戦いが描かれた本作。この約7年半の中で、ご自身が声優さんとして・ひとりの人間として、「何かから解放されたな」と思う瞬間や出来事はありましたか?

そろそろ自分に正直になって良いのかな、と思う様にはなりました。

──最後に、〈七つの大罪〉団長であるメリオダス、梶裕貴さんへのメッセージをお願いします。

特になし!!

嘘ですw。梶君がこの作品の収録現場を作り上げてくれました。僕はメンバーの1人でしたが、半ば門外漢の様な気楽な感覚でいつもへらへらしていましたが、それは全て、中心でしっかり纏めてくれる梶君がいたからです。だから、僕がふざけられたのも、現場でバカばっかり言っていられたのも梶君のせい、もとい、お陰だよ!!​

次回は坂本真綾&杉田智和のインタビューをお届け

公開中の『劇場版 七つの大罪 光に呪われし者たち』は、先日最終回を迎えたTVアニメから続く“最終章のその先”を描いた、原作者・鈴木央氏が描き下ろしの完全新作オリジナルストーリー。完結を迎えたはずの彼らの物語が、まだ誰も見たことのない壮大なスケールで、再び幕を開ける。

明日7月4日は、坂本真綾(マーリン役)&杉田智和(エスカノール役)のインタビューをお届け!

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これまでSPICEにて紹介した、おうち時間のお供になる演劇&クラシックの配信をまとめてお届け! 週に1回更新&「#テレシアター」にて該当期間の情報をいただき次第順次更新していきます。今週は、2021年7月3日(土)~7月9日(金)に観られる配信をまとめました。(SPICE編集部)

※情報の正確性には万全を期しておりますが、変更がある場合もございます。
※また、有料・無料を問わず紹介していますので、価格や会員登録の必要性等の詳細は、公式サイトをご確認のうえご視聴ください。

今週(7月3日(土)~7月9日(金))配信

▼7月3日(土)

●2021年7月3日(土)・4日(日)各13:00/17:00
Kazuki Kato Acoustic Live ”KK-station 2021” ~Bravo!!~
配信:イープラス「Streaming+」

●2021年7月3日(土)19:00
ミュージカル『ゴヤーGOYAー』
配信:WOWOWオンデマンド
番組URL:https://wod.wowow.co.jp/content/084587

●2021年7月3日(土)19:00
丘山晴己、中村太郎、矢田悠祐、橋本汰斗、新正俊生出演 舞台『魔法使いの約束』初特番
配信:ニコニコ生放送

▼7月4日(日)

●2021年7月4日(日)10:00~7月10日(土)
プロジェクト大山「すばらしきあいまいな世界」2021年熊本公演
配信:イープラス「Streaming+」

●2021年7月4日(日)12:00/16:00
TXTvol.2『ID』ライブ配信
配信:イープラス「Streaming+」
【SPICE関連記事】崎山つばさ&松田凌インタビューを公開中!
https://spice.eplus.jp/articles/287546

●2021年7月4日(日)13:00/19:00
*pnish*vol.16『*pnish*(パニッシュ)』ライブ配信&振り返りトーク配信
配信:イープラス「Streaming+」
公演情報:https://www.nelke.co.jp/stage/pnish_vol16/

●2021年7月4日(日)14:00
『修羅天魔~髑髏城の七人Season極』
放送:BS-TBS
詳細:https://www.bs-tbs.co.jp/entertainment/dokurojyougoku/

●2021年7月4日(日)18:30
実咲凜音 生配信-Gift vol.3-
配信:イープラス「Streaming+」

▼7月6日(火)

●2021年7月6日(火)19:00~7月12日(月)
なにわえわみ ワンマンコンサート『Wamusic(わみゅじか)』
配信:イープラス「Streaming+」
『Wamusica』特設HP:https://gekidanfelichan.wixsite.com/myship/wamusica

▼7月7日(水)

●2021年7月7日(水)20:00
紀尾井町夜話 特別編「紀尾井町家話 第四十一夜」
配信:イープラス「Streaming+」

▼7月8日(木)

●2021年7月8日(木)17:00~7月14日(水)
『池袋ウエストゲートパーク』THE STAGE(アーカイブ配信)
配信:イープラス「Streaming+」
公式サイト:https://iwgp-stage.com/index.html
【SPICE関連記事】オフィシャル写真が到着!
https://spice.eplus.jp/articles/289200​

●2021年7月8日(木)19:00~7月15日(木)
久石譲フューチャー・オーケストラ・クラシックスVol.3
配信:イープラス「Streaming+」

▼7月9日(金)

●2021年7月9日(金)10:00~7月15日(木)
新ロイヤル大衆舎×KAAT「王将」-三部作-
配信:イープラス「Streaming+」

●2021年7月9日(金)10:00~7月15日(木)
トム・プロジェクトプロデュース『狸の里帰り』
配信:イープラス「Streaming+」

●2021年7月9日(金)18:30
ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs不動峰 東京公演
配信:U-NEXT
公式HP:https://www.tennimu.com/

配信中

●2021年6月29日(火)より全10週にわたり無料配信
根本宗子×田村芽実『20歳の花』
配信:LINE NEWS「VISION」
公式ページ:https://lin.ee/2YsCjQG?mediadetail=1

●2021年6月19日(土)18:00~7月11日(日)
テニスコートのコント・フォルト6『かに道楽エビ全滅』
配信:イープラス「Streaming+」

●2021年6月26日(土)~7月18日(日)
『第12回ICEP活動報告コンサート』オンライン配信
詳細:http://www.musicsharing.jp/reportingconcert2021news

●2021年4月27日(火)20:00〜12月31日(金)
リーディング演劇『スマコ』〜それでも彼女は舞台に立つ〜
配信:https://youtu.be/JXG1RGNhSOg
【SPICE関連記事】宮本亞門インタビューを公開中!
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●2021年1月12日(火)~2022年1月11日(火)
シス・カンパニー『たむらさん』(全編無料配信)
配信URL:https://youtu.be/HOP1azPLqk8
シス・カンパニー公式サイト:http://www.siscompany.com/
【SPICE関連記事】加藤拓也×豊田エリー×橋本淳インタビューを公開中!
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●2021年6月12日(土)17:00~2022年6月10日(金)22:00
NEO PIANO CO.LABO. Invention~完全版~副音声付き
配信:イープラス「Streaming+」
【SPICE関連記事】ライブレポやインタビューを公開中!
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●2021年2月26日(金)より公開
大田区文化振興協会『馬込文士村演劇祭2020 映像編 空想舞台』完成版
配信:https://youtu.be/gG0Qa4p4wRw
出演:清水 宏/Theatre Ort(シアターオルト)/CHAiroiPLIN(チャイロイプリン)/日本のラジオ/劇団 山の手事情社

●2021年3月31日(水)~
ホリプロ×ドワーフ“ミュージカルショートムービー”『ギョロ劇場へ』(ミュージカル・クリエイター・プロジェクト音楽部門選出)
日本語版:https://youtu.be/RfAJUPF49zo
【SPICE関連記事】柿澤勇人のレコーディング現場潜入&宮本亞門らインタビュー公開中
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●2021年3月31日(水)~
新作ミュージカル『PARTY』(ミュージカル・クリエイター・プロジェクト脚本部門選出)
視聴方法:https://youtu.be/4d9VSQ_eO4E (カット割り編集YouTube版)
【SPICE関連記事】レコーディング現場レポートを公開中
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各公演の紹介記事ならびにこのほかSPICEでご紹介した配信情報は、SPICE「テレシアター特集」にてまとめてご確認いただけます。ぜひチェックしてみてくださいね!

★次回は2021年7月10日(土)頃更新予定。

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2021年7月2日(金)~11日(日)KAAT神奈川芸術劇場<ホール>、7月16日(金)~18日(日)COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて、ハートフル音楽劇『イキヌクキセキ~十年目の願い~』が上演される。初日に先立ち、公開ゲネプロと取材会が行われた。

東日本大震災から10年が経った被災地が舞台となり、主人公の鈴木大樹を演じる屋良朝幸が歌う本作のために書かれたオリジナル曲「ありがとうは幸せの言葉」をはじめ、生バンドの演奏と共に名曲歌唱や心温まる音楽、ダンスなどを織り交ぜ、震災から10年を経た被災での仲間たちとの絆を描いた作品となる。

ハートフル音楽劇『イキヌクキセキ~十年目の願い~』 撮影:曳野若菜

ハートフル音楽劇『イキヌクキセキ~十年目の願い~』 撮影:曳野若菜

ハートフル音楽劇『イキヌクキセキ~十年目の願い~』 撮影:曳野若菜

ハートフル音楽劇『イキヌクキセキ~十年目の願い~』 撮影:曳野若菜

浜中文一、松本明子、松下優也、ヒデ(ペナルティ)、隅田美保、松平健が出演し、「ひまわりダンス」と称した被災地の人々を元気づけるダンスシーンや、フィナーレでは、被災地の卒業式で歌い継がれている合唱曲「群青」を出演者全員で歌い上げる。

ハートフル音楽劇『イキヌクキセキ~十年目の願い~』 撮影:曳野若菜

ハートフル音楽劇『イキヌクキセキ~十年目の願い~』 撮影:曳野若菜

ハートフル音楽劇『イキヌクキセキ~十年目の願い~』 撮影:曳野若菜

ハートフル音楽劇『イキヌクキセキ~十年目の願い~』 撮影:曳野若菜

あの日、あの時、救われた命、そして、時間と共に積み重なった気持ちを幸せな気持ちになれる「ありがとう」という言葉と共に伝え、震災に関わった多くの人たちの気持ちに寄り添い、エールを送る作品だ。なお、横浜公演千穐楽のライブ配信も行われる。


ハートフル音楽劇『イキヌクキセキ~十年目の願い』取材会コメント

ーーまずは主演の屋良くんなんですけども、初日を迎えるということで、この作品に出演される思いを込めて、意気込みをお願いします。

屋良: そうですね。正直、この話を頂いた時に、どうして自分が主役なんだろうなっていう思いは凄く、ありました。それはやっぱり、自分がじゃあ、出身が東北なのか、親戚がいるのか、とか。全くそういう関わりは正直なかったので、自分がやるにあたって何をこの作品に還元出来ればいいかなって思ったんですけど。まあその答えは正直ずっと見つからなくてこの間、東北の方に文ちゃんと一緒に行かせてもらって。実際に震災があってから、行ったことなかったんですね。実際に10年が経ってたのでどういう形なのかなあって見に行ったときに、もちろん自分はメディアの情報しか知らない状態で行ったんですけども、やっぱり現地に行かないと分からないこともたくさんあるし、地元の人とかの話を聞いて、逆にこっちが凄く元気をもらったんですね。というのはやっぱりそういうつらいこと、思い出を抱えているにも関わらずそこで前に進んでいるっていう。その経験をしてることの強さっていうのを自分は頂きまして。で、やっぱりこういう題材を作品にしたエンタメを作るって時に、「じゃあこの作品を地元の人が見るとして、どう見てくれるんだろう」って考えすぎてた部分があったんですけども、直接地元の人に聞いたら、「いや、私たちはもちろんリアルと違うエンターテインメントってものになってるかもしれないけど、それでもこういうことがあったんだよっていうことを今の若い子だったりとか知らない人に、私たちは伝えてほしい」って言われたことが物凄く勇気になってですね。自分はエンタメ、エンターテインメントに関わる人間として、しっかりステージの上から伝えていくっていう仕事かもしれないし、その想いを見に来てくれた皆さんに伝える役目っていうそれもまたひとつ、人間力として光栄なことで。そういう地元の人の想いだったりとか、大変な思いをしてる人の気持ちを汲んだ上で、しっかり皆に伝えていけることは伝えていければいいな、と思います。ただそれだけだと凄く、固くなってしまうので。やはりこれはエンターテインメントとして、来てくれた人は、本当に楽しんでもらえるように、ダンス、音楽、たくさんあるので。そこもショーとして楽しませる部分と、このリアルさと、を融合した作品を皆さんにお届け出来ればいいなと思ってます。

屋良朝幸 撮影:曳野若菜

屋良朝幸 撮影:曳野若菜

ーー今までとはちょっと違うダンスシーンっていう感じにもなりましたよね。

屋良: そうですね。今までとは違いますよねやっぱり。割とモトイキさんは等身大の自分を乗っけてくれたと思うので。ダンスっていうものがありますけども。俺はダンスってものが1個の核になってますけども、そうじゃなくって、ダンス以外のことでもみんなが楽しめる、前に進むって意味でも捉えてもらえればいいかなと、思ってます。

ーーありがとうございます。浜中くんお願いします。

浜中:この舞台に携わらせて頂いて、こういう大きいテーマというか、ものにご縁があって、出させて頂けるっていうのは僕にとっても、毎回舞台に出る度に「この舞台にご縁があったのはどういう意味なんだろう」って考えるんですけど、今回も今考えてはいるんですけど。凄くいい意味で、色んなことはすごく広がったかなって。凄い良い経験をさせて頂いたっていう思いと、この舞台で僕自身、何か出来る訳ではないですけど、この作品を通して少しでも、何かを伝えれたらなっていう・・・、ただただ、一生懸命やるしか僕には出来ないんで、頑張りたいと思います。

浜中文一 撮影:曳野若菜

浜中文一 撮影:曳野若菜

ーーありがとうございます。松本さんお願いします。

松本: この誰もが忘れられない、忘れてはいけない震災から10年。それぞれの運命、それから生かされた命、それから「ありがとう」をテーマにお届けする、本当にハートフルな音楽劇で、お芝居もあって、歌もあって、ダンスもあって、笑いもあって、涙もあって、もう本当に盛りだくさんの3時間。たっぷりの舞台に参加させて頂けるだけで本当に嬉しく思っています。台本もギリギリまで、スタッフの皆さんが何稿も何稿もセリフを変えて、皆さん、出演される皆さん、屋良さん浜中さん色んな方が皆さんアイデアを出しあって、セリフも皆さん本当に大切に、一言もなくさない、忘れないように一生懸命ストイックに頑張って、是非皆さんに、少しでも元気になって、明るくなって、見てよかったなあと思える舞台になるように努めていきたいと思っておりますので。1人でも多くの方に。バスタオルをお持ち頂いて、涙の量が半端ないですからね。

ヒデ: 誰も泣いてなかったじゃないですか。

松本: えぇー!

一同:(笑)

松本:思いっきり泣いて、帰って頂きたいと思います。

ーー松本さんの歌うシーンでバスタオルを振るっていうのも、ありますよね。

松本:(笑)。

ヒデ: 湘南(の風)みたいになりますけどね。

ーーとても気持ちよさそうだったので。

松本: ありがとうございます。アイドルのとき歌えなかったもので。

ヒデ: 色々ありましたもんね。

松本:すみません、ありがとうございます。ありがとうございます。

ーーヒデさんお願いします。

ヒデ: はい。十年一昔とは言わず、まずは区切りではあるんですけども。風化させないことが大事かなと。我々ができることはこうやってエンターテインメントの要素を残しつつも、事実に基づいた脚色ですから、それをちゃんと後世に伝えていくと。それと、座長もおっしゃってましたけど、若い世代の方にもう一度、とか知らない世代に知っていただく作業なのかな、と。あとは僕自身も、演じながらも当時のことを思い出すんですけども。新たに、自分自身も笑顔にしたいなっていうことで、アキラさんこと松平健さんとの毎回2人でやりとりする歌のシーン。僕が無茶ぶり的な感じで、「あの歌好きなんですよねー」って言うと、毎回芝居の度に歌を変えてるんです。でもその歌に対して的確なツッコミをする松平さん。ご本人は気づいてないんですけども、ほぼ芸人向きです。実は、はい。M-1を2人で目指して。

屋良: 見たいですね。

ヒデ: 僕がシンゴなんで、「シンゴとアキラ」。もしくは、「ヒデちゃんケンちゃん」。僕が名前、語呂的に先にいきますけども。全部アドリブですから。

松平: 何言ってんだ。(笑)

ーー今お伺いしていいですか、松平さんいかがでしょうそういうお話が出ましたが。M-1という。

松平: 私はもう、毎日ドキドキしてやっております。

ヒデ: 本当あの、失礼ながら懐の広い方なので遊ばせてもらってるんですけどそれをちゃんと受け止めてくれるので。僕も安心してやらせて頂いてるんですけども。

ーーまたそこも、見どころになりますよね。

ヒデ: そうですね。「暴れん坊芸人」みたいな感じですかね。

松平: それが見どころじゃあ困るなあ。(笑)

ヒデ:是非皆さん、こういうご時世ですけども、感染対策は私たちなりにしっかりやっておりますので、足を運んで頂けたらなと。そして生配信もありますので、ぜひご覧頂けたらなと思います。

ーー松下くんお願いします。

松下: 本当に皆さんに、この震災を風化させないようにするということも大事だと思うんですけども、皆さんに本当に元気になってもらえるように少しでも、僕は元気にやってます。10年前、僕も既に上京していて東京に居たので、東京であの日を迎えることになりましたけども、自分個人的には初めての記憶が阪神大震災で、当時4歳。たぶんショックな出来事だったからきっと記憶にまだ残ってるんだろうなって思うんです。その当時、おばあちゃんとかと一緒に暮らしてて、水道とか止まったんで、汲みに行ったりもした記憶も残ってます。普段有り得ない事が起こってるからこそショックなことと同時に覚えてるんだなと思うんですけど。なので、3.11からは、10年経って、変わってしまったものもあるけど、変わらないものもあるんだっていうものを、自分の役を通してこのお芝居を通して表現出来たらなと思って、元気にお芝居をしております。なので、こういうコロナ禍ということもあって、さらにこの世の中が暗い方に行きがちだと思うんですけども、このお芝居を見てもらって、楽しんで貰えたらなと思いますし、ひまわりを持って踊るということは初めてなので、多分この先もひまわりを持って踊ることないと思いますので、楽しんで精一杯やりたいと思います。

ーー隅田さんお願いします。

隅田: 私も関西出身で。阪神大震災を、ちょうどたぶん高田早百合、早百合ちゃんが学生のとき、歳と同じくらいに阪神大震災を。年齢だったので。その頃の自分を思い返しながら、早百合ちゃんを演じてはいるんですけど。ひとつちょっと心配なのは、私45なんですけど。

松下: え、そうなの?…「え~」っていうの、正しい?正しくない…?

隅田: 45歳なんですけど。28歳くらいの役を演じてるのが・・・。

屋良: いいね~。(笑)

隅田: アレなんですけど。見どころとしては、普段よりちょっと高めな声で、隅田、やっておりますので、そこを。

松下: あぁ~。だからなんすね!

ーー皆さん、同級生ですからね。

隅田: そうなんです。同級生…あなた(屋良)も結構ね…!

松下: 確かに一緒にお芝居してて、普段より声のトーンが高めやなって凄いずっと思ってたんですよ。今解決しましたね。

隅田: うそ、屋良くんだって…。

屋良: 僕30後半だし。

隅田: でも、ぶっちぎっていってるから。ぶっちぎっていってんだ。

ヒデ : 演じてますからね。

屋良: 頑張ってください。

ーー演じているということでは、お芝居を本格的にもやり始めたということで、それも今回のこの舞台という形にもなりますよね。

隅田: そうですね。ご縁を頂いてありがとうございます。

ーーその辺はいかがですか?

隅田:そうですね、これからの人生いっぱいひまわりを咲かせていきたいと思います。

ーー安寿さんお願いします。

安寿:やっぱりこういう状況の中でぜひいらしてくださいということを声を大にして言いたいんですけども中々言える状況でもなく。また、エンターテインメント界も厳しい状況なんですけども。今屋良くんが「東北の方も、エンターテインメントとして楽しんで、待ってらっしゃる」ということをお聞きして、ご覧頂けて分かられたと思うんですけども、凄く心の琴線に触れるような、どんどんどんどん後半に行くに従って感動的なお芝居になってるんじゃないかなと思うので。ぜひ、ぜひ見て頂きたいと思いますし。個人的には、息子役の文ちゃんが、日に日に可愛くなってくので。私は子供をもったことがないんですけども、この子凄い可愛いなあと思って見ております。

ーー何かこう、具体的にそんな仕草ですとか、あるんですか?

安寿:舞台稽古でも、ちょっと目を合わせてこう手を振ったりとか、振り返してくれたりとか…

ーー浜中くんどういう風に、こういう話ありましたけどもいかがですか?

浜中:そうですねなんか。僕からはなかなか、手を振るって失礼かなと思いながらも。でもチラッと見たときに手を振ってくださったんで、ちょっと嬉しくて僕も、振りました。

屋良:可愛いなあ。

ーー松平さんいかがでしょうか。

松平:皆さんたぶん同じ思いだと思いますけども。風化させることなく、こういう震災があったことを伝えていきたいと思いますけども。今回この舞台で屋良さん演じてる役に、元気になってもらう、もう一度希望を持って頑張ろうというそんな力強いメッセージをあげられたらいいなと思って頑張ってやっております。

ーー松平さんは、今回踊られないという。

松平: はい、踊りたかったんですけど。

一同: えぇー!そうだったんですか?

ヒデ: 今からやれば千秋楽には…

隅田: カーテンコールは…?

松平: (首を横に振る)

ーーまだもしかしたら変わる、変更の余地はある…

松平: (安寿さんと)2人で踊ってるんで大丈夫です。

ーー今回主役の方が「ひまわりボーイ」っていうあだ名だと思うんですけども、稽古中で、普段の生活で「ひまわりボーイ」とか「ひまわりガール」な方って稽古中いらっしゃったりしますかね?

屋良: キャストの中で…ひまわりボーイ…ヒデさんでしょ

一同: ひまわりおじさん(笑)。

ヒデ: いやなんか、皆さんあの…凄く楽しくやらせてもらってて。ただ一番可愛いのは松平さんです本当に。

松本: ですね、そうですね。

ーー松平さんちょっと困った顔をされてましたけど…

松平: えぇ…毎日、お芝居が変わるんで、ちょっと心配です。

ヒデ: 固めておきます。

ーー最後にもう一回屋良さん、初日を迎える意気込みを改めてお願いします。

屋良: 本当に素晴らしいキャストが揃ったと思いますし、見に来てくれる皆さんには感動だけじゃなくて本当に笑いもあるし音楽、ダンス、全てのエンタメを楽しんでもらえる作品になってるのでぜひ、劇場でお待ちしてます。

ーーありがとうございました。

一同: ありがとうございましたー!

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