Aimer、ニューアルバム『Open α Door』新ビジュアルワーク公開

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Aimerの7月26日(水)に発売となる約2年ぶりのオリジナルフルアルバム『Open α Door(ヨミ:オープンアドア)※「α」はアルファ』のジャケット写真とAimerの新アーティスト写真が公開された。

完全数量生産限定盤

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初回生産限定盤(CD+Blu-ray)

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初回生産限定盤(CD+DVD)

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通常盤

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アルバム『Open α Door』は、Aimerの代表曲となった『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』オープニングテーマ「残響散歌」をはじめ、同じく『テレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編』エンディングテーマ「朝が来る」、アニメ『チェンソーマン』エンディングテーマ「Deep down」、ABEMAオリジナル恋愛番組『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』主題歌「オアイコ」、アニメ『NieR:Automata Ver1.1a』オープニングテーマ「escalate」、そして最新シングルのアニメ『王様ランキング 勇気の宝箱』エンディング・テーマ「あてもなく」が収録されている。

Aimer、ニューアルバム『Open α Door』の発売を楽しみに待ちたい。
 

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女優/創作あーちすと・のんが6月11日(日)のアメーバオフィシャルブログで、ヒグチアイの東名阪バンドワンマンツアー『HIGUCHIAI band one-man live 2023 [ 産 声 ]』でのオフショットを公開した。

のん アメーバオフィシャルブログより

のん アメーバオフィシャルブログより

のんは、同日に「アイさんの「産声」聴きに行きました」と題したエントリーを投稿。「ヒグチアイさんのライブに行ってきたーーーー」と明かし、ヒグチアイとひぐちけいとの笑顔のスリーショットや、“祝ご出演 ヒグチアイさま ひぐちけいさま ヒグチ家の三姉妹末っ子のんより”とのメッセージが添えられたフラワースタンド前でのソロショットなどを公開。「かっこよかった。楽しかった。かっこよかった。凄まじい流れに身を任せて、感動の渦にひたひたに浸かってきました」「アイさんけいさん感動をありがとうございます!」と、ライブを振り返った。さらに、「アイさんが3ってやってくれてるのは、のんを樋口家の三姉妹に入れてくれたから!」「うれしー!入れてもらったー」と、喜びをつづっている。

のん アメーバオフィシャルブログより

のん アメーバオフィシャルブログより

6月28日にリリースされるのんの2ndフルアルバム『PURSUE』は、忘れらんねえよ・柴田隆浩の作詞曲「この日々よ歌になれ」、ASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文の作詞曲「Beautiful Stars」、のん作詞曲など、様々なアーティストとのコラボレーション楽曲を収録。収録曲「荒野に立つ」では、のんがヒグチアイ、ひぐちけい、堀込泰行とコラボレーションし、ヒグチアイが楽曲を提供。同じく収録曲「Oh! Oh! Oh!」では、堀込が楽曲を提供し、プロデュースとコーラス/ギターでも参加している。また、ひぐちけいは、のん作詞の楽曲や、自身作曲の楽曲など5曲をプロデュースし、実姉ヒグチアイ作詞曲「荒野に立つ」にもギターとして参加している。

のん アメーバオフィシャルブログより

のん アメーバオフィシャルブログより

同アルバムをたずさえた『PURSUE TOUR – 最強なんだ!!! -』のチケットは、イープラスにて一般発売中だ。

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読売ジャイアンツは8月31日(木)、岐阜では2年ぶりとなる公式戦を長良川球場(岐阜県)にて行う。対戦相手は広島東洋カープ。

チケットは6月19日(月)12:00から6月22日(木)12:00まで、イープラスにて先行販売(抽選制)を実施。6月24日(土)10:00から一般販売(先着順)を行う。

さらに、本試合のメインビジュアルで使用されている「いざ、岐阜・長良川 夏の陣」の文字が入った限定「夏の陣」Tシャツや、ジャイアンツ応援の定番グッズ「オレンジタオル」の岐阜限定版が付いた、特典付きチケットも販売する。

・指定席S(3塁側)の特典は、限定「夏の陣」Tシャツ

指定席S(3塁側):限定「夏の陣」Tシャツ ※特典グッズのデザインはイメージ。実際の商品とは異なる場合がある。

指定席S(3塁側):限定「夏の陣」Tシャツ ※特典グッズのデザインはイメージ。実際の商品とは異なる場合がある。

・ジャイアンツ超応援シートの特典は、限定応援マフラータオル

ジャイアンツ超応援シート:限定応援マフラータオル ※特典グッズのデザインはイメージ。実際の商品とは異なる場合がある。

ジャイアンツ超応援シート:限定応援マフラータオル ※特典グッズのデザインはイメージ。実際の商品とは異なる場合がある。

本試合の席種と料金は下記の通り。

・指定席S ネット裏:8,000円
・ベンチサイドシート(1塁側):7,500円
・ベンチサイドシート(3塁側):7,500円
・指定席S(1塁側):7,000円
・指定席S(3塁側):7,000円 ※限定「夏の陣」Tシャツ付き
・指定席A(1塁側下段):5,500円
・指定席A(1塁側上段):4,500円
・指定席A(3塁側):5,000円
・指定席B(1塁側下段):3,300円
・指定席B(1塁側上段):2,800円
・指定席B(3塁側):2,800円
・ジャイアンツ超応援シート:3,500円 ※限定応援マフラータオル付き
・外野自由(おとな):1,500円
・外野自由(こども):500円
・車いす席(付き添い者同額):7,000円

※先行販売は抽選制、一般販売は先着制。上限枚数に達し次第終了となる。
※こどもは小・中学生。小学生未満で、保護者のひざの上で観戦の場合、チケットは不要。
※特典グッズは試合当日、球場周辺特設ブースで引き換え。

岐阜長良川球場のシートマップ

岐阜長良川球場のシートマップ

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2023年6月30日(金)~7月9日(日)サンモールスタジオにて、『剣聖ー運に見放された男ーが上演される。

今作は、多方面で活躍する朴 璐美がプロデューサーを務める「LAL STORY」による公演で、原作・脚本は音楽朗読劇をはじめ、ミュージカル・ストレートプレイ・アニメ・ゲームの原作・脚本・演出を手掛けるなど幅広い活躍を見せる藤沢文翁。剣聖と呼ばれた宮本武蔵の老いた後の話を描いた今作で、宮本武蔵を演じるのは山路和弘、武蔵の養子・宮本伊織には、舞台『キングダム』(脚本:藤沢文翁)で朴と共演した牧島 輝で、山路と牧島は今回が初共演となる。

今作への思いを、山路、牧島、朴に聞いた。

小空間でひとつのものを共有できる作品を生み出したい

ーーまずはプロデューサーの朴さんに、今回の企画の意図をおうかがいします。LAL STORYとしては2020年8月の無観客・生配信公演となった『神楽坂怪奇譚』以来3年ぶりの公演となります。

:元々、声の届く小さな劇場でゴリゴリの濃密な芝居を上演したくてLAL STORYというものを立ち上げ、実験的な公演を行ってきました。2020年にコロナ禍で無観客の公演を打たざるを得ず、「生」で配信することにこだわった作品づくりをしたのですが、そのときにものすごく力を使い果たしてしまったんです。しばらくは休んでみよう、と思ったら3年も空いてしまいました。その間に役者として『千と千尋の神隠し』『キングダム』といった大きな劇場の作品へ出演させて頂き、たくさん得るものがあったのですが、この熱を圧縮させた、鬱陶しいほどの作品を手の届く小空間に生み出してみたい、と更なる欲が働いてしまい、今回再発起しました。

朴 璐美

朴 璐美

ーーLAL STORYのストレイトプレイシリーズとしては、2018年の『死と乙女』、2019年の『さけび』に続く第三弾となります。過去2回とも会場はサンモールスタジオで、山路さんがご出演されました。

:以前より、藤沢文翁さんと山路に描きおろした舞台をやってみたいねと話をしていたんです。自分の配偶者のことを言うのも何ですが、山路のことは演劇人としてとてもリスペクトしているんです。それは藤沢さんも同じ気持ちでいてくれて、藤沢さんと「山路にどんな役をやってもらいたいか」という話をしていた流れで、才能があり余るほどあるのに運に見放された宮本武蔵の晩年を書いてみたい、と聞き、鳥肌が立ったんです。こういうカンは大切にしたいけれど、劇場を押さえるのが大変なんじゃないか、と思ったらちょうど押さえられちゃったんで(笑)、これはもうやるしかないのかな、と思いました。

ーー山路さんは今回もまたサンモールスタジオでの公演に挑むことになります。

山路:元々僕は小さい小屋が好きなんです。サンモールスタジオは抑圧された感じの空間が魅力的で、過去2回とも「あそこで出来るんだ」と思ったらつい引き受けてやっちゃった、という感じでした。ただ、だんだんね……何て言うのかな……。

:何ですか? 文句ですか?

山路:違うよ(笑)。役者としてだんだん出がらしになってきちゃったな、と思って。だから大丈夫かな、と実はちょっと思ってるんです。まあ、出がらしが最後にもう一回絞り出してね、そんな感じで牧島くんと接しようかな、と。

牧島:どんな感じなんですか(笑)。

:大丈夫、言ってるだけだからね、出がらしなんて(笑)。

(左から)牧島 輝、山路和弘

(左から)牧島 輝、山路和弘

出演オファーをしたのはカーテンコールの舞台袖

ーー今回は二人芝居ということで、山路さんの相手役が牧島さんに決まった経緯を教えてください。

:山路を追い詰めることのできる相手って誰なんだろう、と思っていたときに、藤沢さんが『キングダム』で嬴政役の牧島くんを「めちゃめちゃいいね」と言っていて、でも牧島くんは本当に多忙でスケジュールが取れないだろうとわかっていたので、声をかけるかどうしようか悩んでいたんです。でもやっぱり、山路と対峙できる、対峙させてみたい、と思う今の役者と言ったら、やっぱり牧島くんだと思ったので、『キングダム』で共演中に博多座の袖幕で「ねえねえ、山路とお芝居やらない?」と、声をかけてしまいました。

ーー牧島さんは、最初に今回のお話しを聞いたときのお気持ちはいかがでしたか。

牧島:カーテンコールに出る直前の舞台袖でこの話をされまして……(笑)。

:なんか、今だ! って思っちゃったんだよね(笑)。

牧島:なかなか本番前後にお話しする時間がなかったんですよね。言われたときは、これが本当なのか冗談なのか、最初ちょっとわからなかったんですけど……。

:そうだよね、冗談とも取れちゃうよね……。

牧島:突然言われてびっくりして「今の何だろう」と思ってるうちに、璐美さんが舞台上に出て行っちゃったんで(笑)。

:もう出なきゃ! のタイミングで、なんか言い捨てて出て行った感じになっちゃって、申し訳ないです。

牧島:いえいえ、とんでもないです。僕はまだ演劇を始めて数年ですが、今の年齢で、そして今あるスケジュールの限られた時間の中で、できるだけ多くのことと対峙していたいと思っていて、その中でこうしていただいたお話がすごく魅力的だったので、ぜひやらせて欲しいとお返事しました。

ーー二人芝居で相手役が山路さんということについてはいかがでしょうか。

牧島:正直ビビッてます(笑)。でもやっぱり何事も楽しんでやりたい、というのが僕のモットーなので、ビビらずに楽しみながら作っていきたいなと思います。

ーー山路さんは相手役が牧島さんに決まったときのお気持ちはいかがでしたか。

山路:この人(朴)が、とにかくぶっ飛んだ芝居が好きなんですよ。その人が選んだ相手ならば望むところだな、と思っています。

宮本武蔵がどう生きてどういう戦い方をしたのか

ーー藤沢文翁さんの脚本を読んだ感想をおひとりずつ教えてください。

:第一稿は割とすっきりしたものだったんです。私はこの2人だったらセリフで斬り合うみたいな感じが出せるんじゃないかなと思っていて、だから1時間半の上演時間の中に2時間ぐらいのセリフ量をぶち込んでほしい、とオーダーしたんです。そうしたら第二稿では本当にぶち込んでくれまして(笑)、むしろ申し訳ないけどちょっとセリフを削らせてください、とお願いするくらいのものが上がってきました。藤沢文翁の文体というのは、初読みでは見えてこないものがたくさんあるけれど、掘っていくとすごいものが出てきたりするので、またすごい掘りがいのあるものを書いてくれたな、と思いました。

山路:まず題材の案がいくつかあって、その中でどれにしようかという話をしたときに、一番僕らしくないもの、これまでやったことのない人物の方が面白いんじゃないかと思って、宮本武蔵にしちゃったところがあるんですよ。殺陣下手なのに剣豪かぁ、とかいろいろ考えたけれど、でもやっぱりどうせやるならこの題材が一番面白いかなと思ったんです。

:実は、宮本武蔵案から二転三転と他にも候補案が出ていたんですが、山路は本当に貪欲なところがありまして……私にも内緒で藤沢さんに「わからない話を書いてくれ。そして俺に道を教えてくれ。だから一番見えない宮本武蔵が良い」とメッセージを送っていたんです。だから、この作品になったという経緯があるんです。

ーー山路さんとしては、あえての宮本武蔵だったわけですね。

山路:ちょっと後悔しています。

(一同爆笑)

(左から)牧島 輝、山路和弘、朴 璐美

(左から)牧島 輝、山路和弘、朴 璐美

ーー牧島さんは台本を読んでみていかがでしたか。

牧島:宮本武蔵の名前は多くの人が知っていると思いますが、彼がどんなふうに生きて、どういう戦い方をしてきたのか、というところまでは僕はあまり知りませんでした。武蔵という人がいて、その姿を見て伝えてきた人がいて、というところにすごくロマンを感じたのと、昨年たまたま宮本武蔵が作った刀のつばを手に取らせてもらう機会があって、非常に貴重な物に直接触れることができたときに、宮本武蔵は物語の中の人物じゃなくて、本当に生きてこれを作ったんだ、というすごく不思議な感覚がありました。その気持ちを改めて思い出して、本当に存在しているんだ、という思いで作っていきたいなと思います。

ーーお三方とも藤沢さんの脚本の作品には出演経験があって、特に朴さんと山路さんは藤沢さんの朗読劇などに何回もご出演されていますが、藤沢さんの作品の魅力はどのようなところにあると感じていらっしゃいますか。

:私は「闇」の部分が好きです。彼の作品の中には小さい子が存在していて、その子が見つけて欲しくて「ここにいるよ」って言っているのを感じるんですよね。そういう部分ってきっと誰もが持っていると思うから、そこが琴線に触れるんじゃないかなと思います。

山路:彼との付き合いは、人間的にまず好きになったのが始まりだったんです。あるとき彼が「こういうの興味ないですか? 機会があったらやってくれませんか?」って言って短い原作をポンと渡してきたんです。それで作ったのが、2017年度に毎日芸術賞をいただいたときの対象作品でもある一人芝居『 江戸怪奇譚〜ムカサリ〜』だったのですが、彼はあのときも「どうにでも料理してください」と言っていました。足そうが削ろうが、むしろ彼はそれを一緒になって喜ぶ度量の広さがあるんですよ。

牧島:僕が文翁さんとご一緒させていただいた『キングダム』は元々原作があるものだったので、文翁さんが原作の作品は今回が初めてになります。稽古場でお話ししたときに、この本はこういうところにこだわって作っている、遊びの部分も入れている、というようなお話をご本人から聞くことができたので、これから読み込んでいってそういう部分を探しながらやっていきたいと思います。

(左から)牧島 輝、山路和弘

(左から)牧島 輝、山路和弘

武蔵と伊織 普遍的な親子の話

ーー小空間ですが、やはり殺陣はあるのでしょうか。

:どんな形でやるのかはまだこれから考えていかなければと思っていますが、殺陣はあります。

牧島:渥美(博)さんがクレジットされてますもんね。

山路:誰だよ、あっちゃん(渥美)呼んだの(笑)。

:でも、今作をやることになったきっかけのひとつが渥美さんなんですよ。『キングダム』の稽古で久しぶりにお会いしたときに「朴ちゃん、山路さんとなんかゴリゴリしたのやってよ。どんなに忙しくても参加するから」って言うから、そういうの間に受けるタイプなので「本当ですね?」って(笑)。

ーーそれはぜひ、渥美さんにゴリゴリの殺陣を付けていただかないと(笑)。殺陣もある中で、山路さんと牧島さんの親子役がどんな空気感になるのかも楽しみです。

:そうですね、誰もが抱える逃れられない親子関係。そこがしっかり作品に流れてくれたらと思います。自分の血に対するジリジリする思いってどうやったってあるじゃないですか。頭でわかっていても、感情が追いつかないというような。戦国時代から江戸初期にかけて、時代の流れから取り残され、老いと向き合う、壮絶な武蔵の生死感をきっちり作品に落とし込み、その武蔵を見つめ続けるしかない宮本伊織との物語を紡ぎたいと思います。

山路:老いだけはわかるんだけどね。

:やめて(笑)。

山路:昨日も台本を読みながら、リアリティはどこに一番あるんだろうって考えていて。老いはものすごく現実として感じるんだよね。

山路和弘

山路和弘

:ダメよ。まだ浅いわよ。その老いじゃないわよ。

山路:「その老いじゃない」って、どの老いよ(笑)。

:すみません、私たち夫婦で話すと漫才みたいになっちゃうんで(笑)。

ーーお2人はお稽古場でもいつもこんな感じなのでしょうか(笑)。

牧島:僕はお2人揃ってお会いするのは今回が初めてなのでまだよくわからないですけど、きっといつもこういう感じなんだろうなぁ、と思いながら見ています(笑)。

:そうだよね、まだ全然我々のこと知らないのに、それでよくこの若者は飛び込んで来ましたよね。

牧島:いやいや、自分で声をかけておいて(笑)。

いつかコラボしたいと思っていた切り絵作家との宣伝ビジュアル

ーー今回の宣伝ビジュアルが、切り絵作家の下村優介さんの作品とのコラボレーションになっています。

:以前から素晴らしい作品を作る方だな、いつか演劇でコラボできたらいいな、と思っていました。今回、どうしても下村さんの切り絵が頭から離れなくて……一枚一枚全部彼がひとりで書いて切っているところが武蔵の精神に近いのでは、と思ってダメ元でご連絡してみたら、すぐにOKのお返事をいただくことができたんです。

ーー今回、見事に作品の世界とマッチしたビジュアルになっているなと思いました。

:ありがとうございます。でもちょっと撮影は苦労しました。いつも宣伝美術をお願いしている山下浩介さんとのヴィジュアル創りは刺激的なんです。アイディア勝負の一発撮りの撮影が基本なのですが、悔しいことに合成と間違われてしまうことが多く、今回は更にカメラの位置を工夫しないと切り絵の立体的な感じがなかなか出なくて……。

牧島:でも、アナログだからこそのビジュアルになったというか、デジタルではこの感じは出ないんじゃないかな、と思います。

:ピアノ線も一切消さずにそのまま写っていますし、撮影もフラッシュをたかずに地明かりのままで撮っているんです。試行錯誤しながらでしたが、やっぱりそのままが一番いいんだな、ということを教えてもらったビジュアル撮影でした。演劇もやっぱり、生じゃないと伝わらないものがありますから。

ーー今作はプロデューサーのこだわりが隅々まで詰まっているんですね。

:自分の思いにあぐらをかかないように頑張りたいと思います。

朴 璐美

朴 璐美

山路:……その思いがね、ズシッと重くて。もう少し軽くしてほしいな、という感じですね。

:でも、山路は絶対に重いのが好きなはずです。ね?

山路:「思いが重い」で「おもい」が2個になっちゃってるから、「思いが軽い」くらいがちょうどいいんだけどなあ(笑)。

ーーでは最後におひとりずつメッセージをお願いします。

牧島:劇場に入った瞬間、芝居が始まる前から作品の中に入り込んでしまったような雰囲気を感じられる世界観になるんじゃないかなと思います。自分もお客様も、ひとつ覚悟を持って臨むような作品になるような気がしていますので、劇場のキャパシティ的に見たくても見られないという方も出てきてしまうかもしれませんが、ぜひ劇場で体感してもらいたいです。

山路:ちょうどいい疲労感を味わわせてあげますぜ、という感じですね。やる方はコテコテに疲れるんだろうな(笑)。

牧島:でしょうね(笑)。

山路:観客には程よき疲労感、ですぜ。

:「ですぜ」って何キャラなの(笑)。武蔵でもないよね?

ーー(笑)では、最後に朴さんからも一言お願いします。

:私はぜひお客様に違和感を持って、嫌な思いをして帰っていただきたいなと……。

山路:嫌な思いって(笑)。

:言い方が難しいんですけど、私は作品づくりをする時に「嫌だ」という感覚を持って欲しいと思っているんです。そこから、どうして嫌だと思ったのか、この気持ちは何なんだろう、と考えてもらいたいという思いがあるので、見ていてしんどいお芝居になると思います。めちゃくちゃ贅沢なことをやろうとしているな、という実感が自分でもあって、役者の息と、スタッフのテクニカルがピタリと重なったときのなんとも言えない空気感が、小劇場であればあるほど濃密なものになると思うんです。サンモールスタジオ自体が鬱陶しいほど息づくようなお芝居を目指して作りたいなと思いますので、限られたの席数にはなってしまうのですが、その贅沢を味わいに来ていただけたらなと思っています。

(左から)牧島 輝、山路和弘

(左から)牧島 輝、山路和弘

取材・文=久田絢子    撮影=池上夢貢

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井上ひさしによる「昭和庶民伝三部作」の第二弾として1987年に初演され、何度も再演を重ねる『闇に咲く花』が、こまつ座40周年の節目に登場。8月4日(金)から30日(水)まで紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで上演後、愛知公演を経て、大阪の新歌舞伎座で9月6日(水)から10日(日)まで上演される(福岡公演もあり)。主演を務める松下洸平は、同作で何を伝えるのか。

敗戦から2年後、愛敬稲荷神社の神主・牛木公麿のもとに、戦死したはずの一人息子の健太郎が帰還。記憶を失っていた健太郎は、かつてエースとして活躍していた野球をきっかけに記憶を取り戻し、父たちと再会を果たすが、彼にGHQの影が忍び寄る――。戦争という重厚なテーマを内包しつつ、「記憶」をめぐって展開する笑いあり涙ありの物語だ。

演出は初演から変わらず栗山民也、健太郎役を演じるのは松下洸平。こまつ座の『母と暮せば』(井上ひさし原案)で、『第26回読売演劇大賞』杉村春子賞・優秀男優賞や、『平成30年度(第73回)文化庁芸術祭』演劇部門新人賞を受賞した松下が、満を持して井上ひさしの戯曲に初めて挑む。大阪で取材会を行った松下が、作品への想いなどを語った。

松下洸平

松下洸平

――松下さんが初めてご覧になった井上ひさしさんの戯曲は?

舞台の仕事を始めたばかりの頃に、「栗山民也さん(演出)の作品は観た方がいい」と色々な人に言われて足を運んだ、こまつ座の『きらめく星座』です。客席で大笑いし、最後にわんわん泣いた記憶があります。井上ひさしさんの戯曲に登場する人たちは、戦中戦後の辛い状況のなかでも、みんな本当に明るいんです。だからこそ余計に胸が苦しくなる。悲しいことを明るく書かれているからこそ、戦争というものを知らなければという気持ちが芽生えます。

――こまつ座公演には『木の上の軍隊』(2016年、2019年)、『母と暮せば』(2018年、2021年)と出演されていますが、井上さんが書かれた戯曲の舞台には初出演となります。

今はとても緊張しています。台本をいただいても、なかなかページを開く勇気が出なかった。生半可な気持ちではトライできない、大事な作品です。台本を読み進めると、ひと言ひと言がとても重く、コミカルなところは存分にコミカルで、ゲラゲラ笑ったりもして。言葉のひとつひとつに井上さんの想いが詰まった台本だなと思いました。今はやっと勇気が出て、台詞を覚えているところです。

松下洸平

松下洸平

――演じられる牛木健太郎役について教えてください。

アメリカで捕虜となり記憶を失ってしまったのですが、野球を通して記憶が呼び起こされ、故郷である東京の愛敬稲荷神社に戻って来ます。健太郎はとても明るく、自分の意思をしっかり持った、野球が大好きな青年。神社で育ったからなのか正義感が強く、人好きで、山西惇さん演じる父親のことも大好き。神社で生計を立てている庶民の皆さんともいい関係を築いています。辛い時代を生き抜いた青年の象徴のような存在なのかもしれないな、と思います。

――健太郎とご自身がリンクするところはありますか?

自分が正しいと思ったことに対して、僕自身も健太郎もすごく頑固なところです。健太郎はどんな相手であろうと、どんな状況であろうと心が折れることなく、曲げずに思いを伝え続ける人。僕は健太郎ほど強くはないですが、ある程度の頑固さは必要だと思っているので、台本を読みながら「分かるな」と思うところがあります。

――健太郎を演じるうえで何か心掛けたいことは?

神社は都会とは違うツーンとした空気が流れていると思うんですね。実際近所の神社に行ってみて、そういう空気を吸い、身体の中に入れておくことも大事かなと思っています。そういった記憶が、舞台上で役に立つ瞬間があるんです。お客様の方を向きながら「自分は何を見ているんだろう」と思った時に、「あの時見たあの景色を想像しよう」と。それは山西さんや浅利(陽介)くんなど、共演者の皆さんと共有することも大切だなと思って。「客席の向こうに何が見えている?」と話し合うのも楽しい時間ですし、そうやって足りないところを埋めていきたいです。

松下洸平

松下洸平

――栗山民也さんとはこまつ座の公演や、ミュージカル『スリル・ミー』など、多くの舞台でご一緒されていますが、どのようなお話をされましたか?

僕は23歳の時に栗山さんと初めてお仕事をさせていただいてから、毎年と言うと大げさですが、それに近い形で栗山さんとご一緒していて、栗山さんは「いつか井上ひさしさんの戯曲をやってほしい」とずっと仰ってくださっていました。僕にとっても夢だったその願いが叶い、すごく嬉しいです。

――これまでの栗山さんとの舞台で、特に印象に残っている言葉やアドバイスがあれば教えてください。

栗山さん、言葉数は少ないのですが、ダメ出しの時間はめちゃくちゃ長い。初日の幕が開く直前まで、本当に細かいところまでこだわって作られるんです。そのダメ出しの中で、きっと今回の稽古でも言われるだろうなと思うのが、「今の若い俳優にとって一番体現できないのが飢えだ」という言葉。これは『木の上の軍隊』でも『母と暮せば』でも言われ、2日くらい食事を抜いて稽古場に行ったら、お腹が空きすぎて声が出ず怒られました(苦笑)。栗山さんが求める、当時の人たちが抱える「飢え」とは、一週間ご飯を食べてないとかではなく、何カ月もお風呂に入っていないとか、何年も家族に会えていないとか、そういう豊かな生活とはかけ離れた「飢え」なんです。それを、僕たちがどこまで体現できるか、本当に勝負だなと思います。

松下洸平

松下洸平

――この作品は「記憶」というテーマもありますね。

僕が初めて台本を読んで涙したのは、大切なことを忘れた健太郎の姿というより、記憶を取り戻していく過程での健太郎の強さでした。戦後の苦しい時代の中で、「こう生きたい!」ではなく、「神社は今を生きる人にとっての花であるべきだ」という彼の想い。記憶を取り戻した瞬間にそうやって誰かを想う気持ちが出てくる健太郎は、なんて優しい青年なんだと、自分が演じることも忘れておいおい泣いてしまいました。そして改めてこの役を演じるんだと思うと、ぞっとしたのですが……! 実は『母と暮せば』での母を想う優しさと愛、『木の上の軍隊』での生まれ育った島を想う強さにも、同じようなことを感じました。この2作品で得られたものがたくさんあるので、その時の記憶を呼び戻し、今回の作品に活かしていきたいです。目に見えない戦争、争いに対する怒りと、自分の生まれ育った神社を想う、痛いくらいの優しさが、僕にどこまで出せるかが重要なのではと思っています。

――ところで健太郎は伝説のエース投手でもありますが、松下さんご自身野球は好きですか?

僕は球技全般NGなので……(苦笑)。浅利くんは野球やバスケットボールが上手で、この(ポスターの)ボールの持ち方も浅利くんに教えてもらいました。投球シーンはないのですが、稽古場では台詞の確認をする前に、まずは浅利くんとキャッチボールをするのが日課になると思います。

松下洸平

松下洸平

――最後に改めて作品への意気込みをお聞かせください。

『闇に咲く花』は1987年が初演で、それから再演を繰り返し、自分もそのバトンを受け取ったのだと思うと、精一杯この役を務めて次に渡していかなければと思います。栗山さんはこの作品を「今やるべきだ!」と。その意味を僕も考えましたし、この作品と今の日本が抱える問題、その両方を考えながら取り組みたいです。あくまで俳優の僕たちは、社会的に大それたことを言うのではなく、ここに描かれる庶民の声を借りて、当時のことを伝えること。ご覧になってくださる方に、「今の日本はどうなのだろう」と考える小さなキッカケを届けられたらと思います。

取材・文=小野寺亜紀 撮影=高村直希

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Yプロジェクト主催、『雨と夢のあとに』が2023年8月16日 (水) ~2023年8月20日 (日)に渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホールにて上演される。

テレビドラマ化もされた柳美里のホラー小説『雨と夢のあとに』(角川文庫)。友情、初恋、嫉妬、秘密、未来など様々な要素が盛り込まれ、そしてホラーでありながらも切ない父娘の心情が描かれている本作は、2006年に演劇集団キャラメルボックスが舞台化(2006年に初演、2013年に再演)。今回の再演にあたっては、新しくも懐かしい“雨夢の世界”を描くため、ほぼ新キャスト・スタッフで構成されている。

神尾佑

神尾佑

主演の桜井朝晴役には「グランマの憂鬱」「シェフは名探偵」などで活躍の俳優 神尾佑。そして神尾とは約6年ぶりの共演となる櫻井淳子、芳本美代子・オクイシュージなど実力派が名を連ねる。また、演劇集団キャラメルボックスのメンバーである三浦剛も約10年ぶりに高柴という同役での参加が決まった。三浦も「今作では白紙の状態で皆さんと一緒に新たな高柴を演じたい」と意気込みを語っている。

キャストは他にも、朝晴の深い過去で疎遠となっている両親役にベテラン役者の側見民雄・中川和恵、そして物語の鍵を握る役どころに鳴海剛、元宝塚歌劇団出身の北嶋マミ、そして元DIAMOND☆DOGSの小寺利光等が豪華に脇を固める。

櫻井淳子

櫻井淳子

芳本美代子

芳本美代子

オクイシュージ

オクイシュージ

自身も2児の父であり娘を想う気持ちは誰にも負けないという主演の神尾佑は「不器用な父親像の中に、雨に対する揺るぎない愛情とまた戸惑いや葛藤を大切に描いていきたい」と話す。そんな朝晴の友人・早川役にはオクイシュージ。オクイは「これまでの出演作と違うジャンルでの挑戦なので、このキャスト陣でしか生み出せない何かをお見せ出来ればいいなと」と早くも楽しい時間を共有できることを願っていた。朝晴の恩人であり岳男の妻・霧子を演じるのは芳本美代子。コミカルさと強い優しさを滲み出すのは“みっちょん“の右に出るものはいないだろう。

そして秘密を持つシンガー・野中マリア役に櫻井淳子。スター性をもちながら強い愛情を表現してくれるだろう。櫻井は「自分にとって大事な人が何を考え何をどう思って…改めて考えたくなる作品。心に響くこの切ない感動作を楽しんでいただきたい」と語っている。

舞台『雨と夢のあとに』は8月16日(水)~2023年8月20日(日)渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホールにて上演。

あらすじ

ベーシストで生計を立てながら娘と2人暮らしの朝晴は、趣味である蝶の採集のため台湾へ旅立つが娘と約束した帰国日を過ぎても戻らず、娘の心配をよそに後日突然帰ってくる。帰国後、普段通りに生活を送るが周りの反応に戸惑いが隠せない朝晴。それもそのはず、朝晴は幻の蝶を発見したその時、台湾の地で深い穴に落ちて既に死んでいたのだ。
しかし彼の強い後悔が、肉体を遠い異国の地に残し、死んでいることも理解できないまま雨の前に姿を現したのだった。雨のために必死に自分を取り繕う朝晴。そんな朝晴が見えるのは友人の早川岳男(オクイシュージ)や息子の北斗(横山統威)そして隣人の暁子(楯真由子)と雨(市瀬瑠夏)だけだった。
しかし雨は朝晴が死んでいるとは気づいていない。
朝晴が見えない人々、必死に朝晴の死を雨に隠し2人を見守っていく人々の葛藤や奮闘の友情溢れた姿がとても切なく胸を打つ

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2023年7月27日(木)に発売される『GIRLS CONTINUE』Vol.10が、舞台『刀剣乱舞』七周年感謝祭-夢語刀宴會-を大特集することがわかった。

本誌では、歌仙兼定(和田琢磨)と鶴丸国永(染谷俊之)を表紙に迎え、キャラクタービジュアル撮りおろしグラビアのほか、対談を敢行。また、綴じ込みポスター、表紙の異なるアニメイト版も同時発売される。

アニメイト限定版

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アニメイト通常版

アニメイト通常版

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楽天ブックス

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そのほか、3店舗限定で先着特典ポストカードもつく特典あり。
表紙および書誌情報詳細は、追って太田出版ウェブサイトやGIRLS CONTINUE公式Twitterで案内される。

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連載50周年記念『手塚治虫 ブラック・ジャック展』が、2023年10月6日(金)から11月6日(月)まで、六本木ヒルズ・東京シティビューで開催される。

マンガ『ブラック・ジャック』は、1973年11月から1983年10月まで、少年マンガ誌「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)にて掲載(読切含む)。無免許医でありながら天才的な外科技術を持ち、不可能と言われる手術もこなしてしまうブラック・ジャックは、命を救った患者に莫大な報酬を要求。彼は、常に医者とは何か、生命の尊さとは何か、金より大事なものは何かを問い続け、患者の死に対する恐怖や周囲の人間のエゴイズムをもあらわにし、社会そのものに立ち向かう。

顔に傷のある黒ずくめの天才外科医ブラック・ジャックと、彼が創造した“18歳で0歳”の女の子ピノコ。強力なキャラクターたちが繰り広げる物語は世界を舞台に、人間や生きものの命とそれを救う医療、人としての生きざまや、そもそも「医者は何のためにあるのだ」という根本的な問いにまで至る、数多くのテーマから紡ぎ出される。本展では、マンガ『ブラック・ジャック』をとおして、誕生秘話から、作品そのものが持つ手塚治虫の深いヒューマニズム、コロナを経験した私たちがいま見ても斬新に感じる医療のリアルな描写など、この作品の魅力を存分に解き明かしていく。

展覧会の詳細は順次公開予定とのこと。詳細は公式サイトで確認を。

少年チャンピオンコミックス『ブラック・ジャック』1巻表紙、1974年 (C)Tezuka Productions

少年チャンピオンコミックス『ブラック・ジャック』1巻表紙、1974年 (C)Tezuka Productions

手塚治虫肖像写真 画像提供=手塚プロダクション

手塚治虫肖像写真 画像提供=手塚プロダクション

※手塚治虫の「塚」は旧字体が正式表記です。

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TSUBURAYA EXHIBITION名古屋 実行委員会は、2023年8月5日(土)から、“空想の力”をテーマに創造性豊かなクリエイションの数々を体感できる展覧会『TSUBURAYA EXHIBITION 2023 ~“空想の力”円谷プロとウルトラマン~』を、名古屋市の松坂屋美術館にて開催することを発表した。

キャラクタースーツ (C)円谷プロ

キャラクタースーツ (C)円谷プロ

ジオラマ展示  (C)円谷プロ

ジオラマ展示  (C)円谷プロ

資料展示 (プロップ) (C)円谷プロ

資料展示 (プロップ) (C)円谷プロ

『TSUBURAYA EXHIBITION 2023 ~“空想の力”円谷プロとウルトラマン~』では、円谷プロダクション創業者・円谷英二から始まった“空想の力”をテーマに、数多くの世界を想像し、個性的なさまざまな作品〈ストーリー〉や、これから出会う物語とそれらを紡いできた創造性豊かなクリエイションの数々を紹介。

『シン・ウルトラマン』 (C)2022「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

『シン・ウルトラマン』 (C)2022「シン・ウルトラマン」製作委員会 (C)円谷プロ

『かいじゅうステップ ワンダバダ』 (C)TPC (C)KSW

『かいじゅうステップ ワンダバダ』 (C)TPC (C)KSW

今年、創業60周年を迎え、ウルトラマンシリーズなどの作品を通して<勇気と希望と思いやり>を届け続ける円谷プロと、更なる進化を未来に誓うクリエイター達の「想像から創造へ」の想いが詰まった展覧会になる。

『グリッドマン ユニバース』 (C)円谷プロ (C)2023 TRIGGER・雨宮哲/「劇場版グリッドマンユニバース」製作委員会

『グリッドマン ユニバース』 (C)円谷プロ (C)2023 TRIGGER・雨宮哲/「劇場版グリッドマンユニバース」製作委員会

ウルトラギャラクシーファイトシリーズ (C)円谷プロ

ウルトラギャラクシーファイトシリーズ (C)円谷プロ

円谷プロの歴史に触れることができる『TSUBURAYA EXHIBITION 2023 ~“空想の力”円谷プロとウルトラマン~』。前売券の販売は6月17日(土)10:00からスタート。

※写真は過去会場のものです。

 

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2023年6月24日(土)にNBSホールにて上演される『麗和落語~二〇二三夏の陣~』長野公演の全キャストビジュアルが公開となった。

令和に生きる麗しき女性が演じるILLUMINUSオリジナル現代落語シリーズ『麗和落語』。シリーズ初の長野公演となる本公演には、長野県長野市出身の西村菜那子、御代田市出身の安藤千伽奈、松本市出身の髙橋彩香(AKB48)など、長野県出身のキャストが出演する。この度公開されたのは、出演者4名が衣装協賛である三松・ふりふの袴を着用した華やかなビジュアル。忘れかけていた美しい日本語を題材にした創作落語を演じる。

安藤千伽奈

安藤千伽奈

髙橋彩香(AKB48)

髙橋彩香(AKB48)

西村菜那子

西村菜那子

江益凛

江益凛

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2023年6月14日(水)東京芸術劇場 シアターイーストにて、ピンク・リバティの新作公演『点滅する女』が開幕し、舞台写真と作・演出・主宰を務める山西竜矢よりコメントが届いた。

東京芸術劇場が才能ある若手団体とタッグを組み上演する芸劇eyesに選出された本作は、田舎町で工務店を営む一家のもとに、亡くなった長女が別人の体を借りて帰ってくるという一風変わった設定で送る、家族にまつわる物語。

    写真:中島花子

    写真:中島花子

    写真:中島花子

    写真:中島花子

    写真:中島花子

    写真:中島花子

ダブル主演となる姉妹役は、映画『わたしの見ている世界が全て』でマドリード国際映画祭2022外国映画部門 主演女優賞を受賞した森田想と、劇団時間制作10周年記念公演『哀を腐せ』で主演を務めることが明らかになった岡本夏美。さらに、姉妹の両親に金子清文、千葉雅子(猫のホテル)、森田演じる鈴子の兄に水石亜飛夢、工務店の従業員に日比美思、斎藤友香莉、若林元太、富川一人(はえぎわ)、警察官に稲川悟史(青年団)、モノローグを担う定夫役に大石将弘(ままごと/ナイロン100℃)と舞台・映像の双方で活躍する実力派が顔をそろえる。劇中音楽は多数の海外映画祭を席巻する映像制作集団・大田原愚豚舎の渡辺雄司が担当する。

    写真:中島花子

    写真:中島花子

    写真:中島花子

    写真:中島花子

幻想的で美しい夏の一幕をブラック・ユーモアを交えながら描き出す家族劇。本作は6月25日(日)までの上演となる。

    写真:中島花子

    写真:中島花子

    写真:中島花子

    写真:中島花子

 
【ストーリー】
初夏。緑眩しい、山あいの田舎町。
父、母、兄と共に実家の工務店で暮らす田村鈴子は、家族の間にある静かな歪みに悩んでいた。表面的には仲の良い田村家だったが、5年前、家族の中心だった長女・千鶴が亡くなってから、その関係はどこかおかしくなっていた。
そんなある昼下がり。一人の見知らぬ女が、田村家を訪れる。
「千鶴さんの霊に、取り憑かれてまして」
女の奇妙な言葉をきっかけに、ぎりぎりで保たれていた彼らの関係は、大きく揺り動かされ─

一年半ぶりのピンク・リバティ新作公演は、喪失に苦しむある家族に訪れた幻想的な夏の一幕を、ブラック・ユーモアを交えて軽妙に描き出す、さみしくも美しい家族劇。

山西竜矢 コメント

新作公演『点滅する女』開幕しました。
初の東京芸術劇場シアターイーストに臨む本作は、ピンク・リバティの過去作が凝縮された一本になっていると思います。
片田舎に住む一家の元に訪れた幻想的な一夜は、奇妙で可笑しく、それでいて悲しいものです。
“家族”とは一体なんなのか—
その内臓を引っ張り出そうと自分なりに描いた物語が、力強いスタッフの皆様が作り上げてくださった空間に、粒だったキャストによって今立ち上がっています。
リアリティとファンタジーが混ざり合った2時間、是非ご覧いただけましたら幸いです。25日までの10日間、劇場でお待ちしております。

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株式会社SCRAPは、Projection Table Gameの最新作『魔法料理アカデミー卒業試験からの脱出』を2023年7月15日(土)より、東京ミステリーサーカスにて開催することを発表した。

Projection Table Gameとは、テーブルにプロジェクションされた謎や暗号を解き明かしていくリアル脱出ゲーム。テーブルにプロジェクションされる内容が、プレイヤーの動きに合わせて、まるで魔法のようにさまざまに変化していく体験が大好評の人気シリーズになる。

■ストーリー
今日は魔法料理アカデミーの卒業がかかった大事な試験の日。
これからあなたは試験会場となる調理場で、魔法の調理杖と大鍋を使い、魔法料理を作り出す実技試験に挑む。
しかし試験会場に向かう途中、あなたは一輪の青い花を踏んで花粉を浴びてしまう。
その花の名は「ワスレンゲ」。
花粉を浴びると、そのとき最も大切な記憶を失ってしまう不思議な花だ。
あなたはワスレンゲの花粉の影響で、いままで勉強してきたことをすべて忘れてしまった…!
頼みの綱は試験に持ち込み可能な授業ノートだけ。
果たしてあなたはこの絶体絶命の状況で試験に合格し、魔法料理アカデミーを卒業することができるのだろうか…?
失った記憶を手繰り寄せて、魔法の大鍋で未知の料理を作り出せ!

物語の舞台は、魔法料理アカデミーの卒業試験。プレイヤーは生徒となり、魔法の杖と大鍋を使って料理を作る実技試験に挑むことになる。しかし、アクシデントによりこれまで勉強した記憶を失ってしまい、持ち込んだ授業のノートだけを頼りに料理をすることに。同じチームの仲間と協力をして、正しいレシピと魔法を導き出し、試験の合格を目指す、というストーリー。

そして人気アーティスト「サカナクション」の楽曲「ネイティブダンサー」が、本イベントのテーマソングに決定。軽快で心が踊るような楽曲とプロジェクションマッピングの融合により、目と耳で楽しむことができる作品となっている。サカナクションの山口一郎からのコメントも届いている。

サカナクション

サカナクション

<サカナクションメンバーコメント>
14年も前に発表した楽曲を、テーマソングとして採用していただくことはミュージシャンとして大変光栄なことです。実は先日、STVラジオ「加藤さんと山口くん」の番組収録で加藤浩次さんと「リアル脱出ゲーム」を初体験してきました。「ネイティブダンサー」と「リアル脱出ゲーム」の世界観がどのように融合するのか、僕自身もとても楽しみです。『魔法料理アカデミー卒業試験からの脱出』公開されたらまた加藤さんとフラッと遊びに行こうと思っております。笑。

山口一郎(サカナクション)

新たな仕掛け、そして耳でも楽しめるようになったProjection Table Game最新作『魔法料理アカデミー卒業試験からの脱出』。早めにチケットを入手しておきたい。

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2023年12月9日(土)~24日(日)KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>(2024年1月、兵庫(神戸)、大阪(高槻)、愛知公演あり)にて上演される、KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『ジャズ大名』。全キャストが発表された。

KAAT 神奈川芸術劇場「貌(かたち)」シーズンの<ホール>公演は、筒井康隆の傑作小説『ジャズ大名』の舞台化作品。江戸末期、アメリカから漂着した黒人奴隷と出会った音楽好きの藩主が、彼らの奏でる音楽の虜となり、城中でジャム・セッションを繰り広げる姿を描く奇想天外なコメディだ。岡本喜八監督、古谷一行主演による映画(1986年)でも知られており、今回は小説から新たに上演台本を書き起こし、原作の精神を令和の世に蘇らせる。

物語の舞台を原作の九州の小藩から、実在した神奈川・小田原藩の支藩、荻野山中藩に置き換え、神奈川の史実を織り込んだアレンジを加えることで、神奈川を拠点にするKAATならではのオリジナル作品を創りあげる。上演台本と演出は、演出家・福原充則。

福原充則

福原充則

音楽は、栗コーダーカルテットをはじめジャズの周辺で多彩な活動を展開する関島岳郎のもと、即興性の高い、ジャンルを横断した演奏で注目されるユニークなミュージシャン達が集結した。ジャズが生まれる以前の黒人達の音楽に日本の楽器の音色が交じった熱狂の生演奏を繰り広げる。振付は、ダンスカンパニーBaobab主宰の北尾亘。強力な音楽に拮抗するように、リズミカルな躍動感を伴った圧倒的な群舞を創り出す。

関島岳郎

関島岳郎

北尾亘

北尾亘

人間の好奇心が、異質な音楽にも恐れることなくのめり込み、人種、文化の貌(かたち)を超えて熱く交流していくエネルギーとなる様を描き、「貌(かたち)」シーズンを彩る。

すでに発表済みだが、音楽好きの荻野山中藩の藩主・大久保教義役には千葉雄大、家老・石出九郎左衛門役には藤井隆。
そして新たな出演者が決定。数々の舞台で強烈な印象を残す大鶴佐助、元DA PUMPのメンバーでダンサー・俳優として活躍する山根和馬、抜群の演技力で着実にキャリアを積み重ね、若手俳優の中で最も活躍が期待される女優のひとりである富田望生、俳優としての豊富な経験に加え、音楽活動も積極的に行う大堀こういち、数多くの話題作に出演し続けながら近年は演劇ユニット「さんぴん」での活動でも注目を集める板橋駿谷、北尾亘、永島敬三、福原冠の4名、高い身体能力を持ち幅広い役を演じわける今國雅彦、佐久間麻由といった個性的なキャストの出演が決定。さらに、日本に流れ着く黒人役には、ソフトバンクのCM等でおなじみのダンテ・カーヴァーのほか、イサナ、モーゼス夢が加わり、人気・実力を兼ね備えた俳優陣が、福原が創り出す筒井ワールドを実現する。

幕末にあったかもしれない歴史の一コマを音楽とダンスの狂乱とともに描く。

【あらすじ】
維新の嵐が吹き荒れる江戸末期、アメリカの南北戦争が終結し、解放された黒人奴隷が故郷のアフリカを目指して船に乗り込むが、日本の小藩に流れ着いてしまう。鎖国の世、外国人の取扱いに困る藩の役人らは彼らを座敷牢に閉じこめておくが、好奇心旺盛な藩主・大久保教義(千葉雄大)は彼らの奏でる楽器の音に夢中になり、家老・石出九郎左衛門(藤井隆)の制止も聞かず、次第に城中を巻き込んでジャム・セッションを繰りひろげていく。熱狂はいつまでもいつまでも続き、そして……。

 

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2023年11月11日(土)~26日(日)KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>(京都公演あり) にて、KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース『SHELL』が上演される。この度、出演者などが解禁となった。

KAAT 神奈川芸術劇場、2023-2024メインシーズン最初の<ホール>公演は、人間の「貌(かたち)」とは何かをめぐり、様々なエピソードで現代に生きる私たちを投影する、作 倉持裕と演出 杉原邦生による新作公演。

戯曲を手がける倉持裕は、小劇場の劇団からそのキャリアをスタートし、近年では舞台の脚本・演出にとどまらず、テレビドラマの脚本も手がけるなど活躍の場を広げている。今回、「若い時期ではないと得られない熱気あふれる若者たちの世界を描いてほしい」という長塚芸術監督の依頼により、倉持ならではのシュールさで女子高校生を中心とする現代の世界をリアルに描いた本作が生まれた。演出を担当する杉原邦生は、プロデュース公演カンパニーKUNIOでの活動のみならず、『オレステスとピュラデス』『パンドラの鐘』『血の婚礼』といった記憶に新しい作品を手がけるなど、今、最も精力的に活動する演出家。

年齢も性別も違ういくつもの人生を、いくつもの顔をもって同時に生きる特異な人々が登場する摩訶不思議な世界を描く本作。不思議な世界観が魅力の倉持の戯曲を、杉原がダイナミックに演出する。

音楽を手掛けるのは、SNSを通じて国内外から注目される20歳の新進気鋭の若手音楽家・原口沙輔。杉原のラブコールにより実現したコラボレーションで、原口の初めての舞台音楽参加にも期待が高まる。

主人公の高校生キャストには、2012年の女優デビューから注目作に次々出演し注目を集める石井杏奈と、集英社「Seventeen」の専属モデルとしてティーンエイジャーに支持され、女優としても活躍の場を広げる秋田汐梨に決定。また、映画『THE3名様』や、舞台『私の一ヶ月』(22年)、『歌うシャイロック』(23年)などコンスタントに映画、TVドラマ、舞台に出演し、今年芸能生活30周年を迎える岡田義徳が若き才能とともに、舞台を創り上げる。 

【あらすじ】
とある高校の放課後の教室。そこには生徒の未羽(みう)、希穂(きほ)、咲斗(さくと)と数名の友達たち。彼らは、突然学校に来なくなった松田先生について、そしてこの学校の問題について度々話し合っている。
ある日、美羽は通りがかったビルからマネキンが落ちてくる現場に遭遇する。そのマネキンを抱きかかえていたのは中年男の高木だが、美羽には高木でもあり希穂の顔にも見えるという不思議な体験をする。同じ人間がいくつもの<顔>を持っている。それは、一部の者だけが知っている世界だったのだが、美羽にはそれを見抜く力があった。
希穂たち以外にも、いくつもの<顔>をもっている人々が分かる美羽。様々な登場人物たちがうごめく中で、顔を見抜けて「絶対他者」を繋げてしまう美羽、顔を持つ人々、そして全く分からない人々との間に、摩擦が生じていく…

作:倉持裕 コメント

倉持裕

倉持裕

KAAT より「『貌=かたち』というテーマで若者たちを主人公にした話」というお題を頂き、いくつか提案したところ、おそらく最も想像がつかないという理由で、この『SHELL』という物語が選ばれた。それは一言で言うと、姿かたちを変えながら生きている若者と、それを見破ることができる若者の話である。
こちらで提案しておきながら自分でも展開が想像できなかったため、執筆はとても苦労したが、芸術監督の長塚さん、演出の杉原さん、KAAT のスタッフの皆さんからご意見を頂きながら何度も書き直すうち、この奇妙な物語の向かうべき場所がはっきり見えてきた。
苦労のかいあって、何にも似てない、どこにもない話ができた。
現実ではありえない状況に置かれた主人公たちの心境を想像する作業は楽しかった。
今のところ文字の塊にすぎないこの異様な世界が、杉原さん始め、キャスト、スタッフの力によってどんな「かたち」を獲得するのか、非常に楽しみだ。

演出:杉原邦生 コメント

杉原邦夫     (C)細野晋司

杉原邦夫     (C)細野晋司

劇作家との新作づくりは毎回刺激に充ち溢れています。作家の描き出す〈言葉〉、その〈言葉〉たちによって立ち上がる〈物語〉、そしてその〈物語〉から湧き出てくるイメージ———まさに〈演劇〉が生み出されるその最初の瞬間に立ち会えているような、驚きと興奮と喜びがあるからです。初顔合わせとなる倉持裕さんとディスカッションを重ね、本を練り上げていく作業も、やはり刺激に充ち溢れています。
今回の作品は、誰しもそれぞれ持っている幾つもの〈顔〉とその役割についての物語です。そしてこの物語が、蒼(あお)き時期(とき)の只中にいる高校生の視点で描かれることで、その切実さはさらに色濃く迫ってくるように思います。その切実さが現代社会へ投げかける“問い”は決して小さくない意味を持つんじゃないか、そんな気がしています。
KAAT 神奈川芸術劇場<ホール>のダイナミックな劇場空間で、フレッシュかつエネルギッシュなキャスト&スタッフと共に、観る者の身体に刻まれるような強烈な演劇体験を創造したいと思って
います。

音楽:原口沙輔 コメント

原口沙輔

原口沙輔

実を言うと、演劇や映画などは苦手です。
嫌いという意味ではなく、むしろその逆で、作品を観ている最中から様々な感情が胸に突き刺さり、しばらくその余韻に支配されてしまうのです。どうにかその感情を音や言葉、音階などで表現できないかと思い、他のことが手につかなくなってしまうのです。
今回、音楽制作のオファーをいただき、脚本を読ませていただいた後、もう既にこの作品が頭から離れず、その世界にまるで自分も居るかのような気分になっています。その余韻や感情や世界観を遂に自分の頭から外に出せる。それを最高の形で皆さんにお届けできるよう腕によりをかけるつもりです。
この度はお声がけいただき本当にありがとうございます。好きになった作品に直接音を付けられる機会をいただけてとても嬉しく思っています。

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森絵都のベストセラー小説『カラフル』がミュージカル化され、2023年7月22日(土)~ 8月6日(日)に世田谷パブリックシアターで上演される。脚本・作詞・演出を小林香が手がけ、死んだはずが期間限定で人生をやり直すことになった主人公「ぼく」を鈴木福が、彼を導く天使「プラプラ」を川平慈英が演じる。ミュージカル『ビッグ・フィッシュ』(2017)以来の共演となる二人が、作品への意気込みを語り合った。

 
<ストーリー>
「おめでとうございます!抽選にあたりました!」
死んだはずの<ぼく>(鈴木福)の魂は、ガイド役の天使・プラプラ(川平慈英)に導かれ、自殺を図った小林真として人生の再挑戦をすることに。家族やクラスメイトとの関わりの中で、モノクロだった世界のイメージが少しずつカラフルな色に変わりはじめたとき、<ぼく>の生前の罪が明らかになる…。

――お二人は6年前にミュージカル『ビッグ・フィッシュ』で一度共演されています。

川平 そうなんです、息子だったんですよ。僕が翻弄する父ちゃんの役で。

鈴木 すごく明るい雰囲気を作ってくださる方で。稽古場でも、川平さんは前の方に座っていて、僕は端の方に座っていたんですが、みんなに声をかけてくださって、仲良くやろうっていう空気を作ってくださって。すごく明るくて仲のいいカンパニーでした。

川平 だったね。

鈴木 あのエドワードという役も、常に明るくて、慈英さんにぴったりの役だったから、すごく素敵だなと思っていて。

川平 こうやってほめられるの気持ちいいね、誰もほめてくれないから(笑)。楽しかったよね。

鈴木 そのとき小学6年生でしたが、慈英さんからの愛みたいなものを舞台上でも感じていて。

川平 最初から一緒に登場する役だったからね。最初のナンバーから、親子の絆を見せなきゃいけない大切な曲で。福くんには、確固たる子役のスターというイメージが頭の中にあったんだけれども、いい意味で本当に普通の子で。

鈴木 (笑)

川平 いわゆる子役っぽさというか、芸能人っぽさみたいなものが全然なくて、福くんは福くんで自分を自分で楽しんでいる感じがすごくして、それが彼の輝きというか、やっぱり好きにならずにはいられないところだなと。お芝居もお芝居って感じじゃなかったもんね。稽古場ではしゃいだり笑っていたりする福くんそのままで、鎧をつけたりして芝居を作る必要がないというか。僕はすごくフィット感を感じましたね。稽古と公演期間、いい2カ月半でした。千秋楽は福くん、もう大号泣でね。

鈴木 泣いてましたね(笑)。

川平 終わっちゃうよ~って。本当に普通の子だなって。

鈴木 『ビッグ・フィッシュ』は、 僕にとって初めての舞台で、初めてのミュージカルで、いろいろ不安だったことも多かったんですけれども、毎回すごく楽しかったですね。

――そんなお二人が今回再び共演されます。

鈴木 めちゃくちゃうれしいです。

川平 二人とも同時くらいに決まったのかな。共演するのは福くんだと聞いて、すごくうれしかったですね、ダディとしては。あのときも息子を翻弄する役だったので、今回もちょっとだけだけど6年前のそのスパイスが出せると、いい相乗効果になるんじゃないかな。

鈴木 川平さんとの再共演は、本当にうれしいです。あのころのことを知ってくださっている方と、また新たな形で一緒にやらせてもらえる、メインビジュアルに二人で掲載されている、そんな風に自分がなれたのがよかったなって。

川平 『ビッグ・フィッシュ』が終わったときに、僕はもう確信してましたからね。 ショービジネスの世界にそのままいるんだったら、ドラマなのかストレートプレイなのか分からないけれども、確実にいつかまた福くんと共演するだろうって。ミュージカルで共演できるというところが、うれしいですね。何だろう、福くんは表現者として力強く生き抜いていくんだろうなって確信していたから、そうなったら、いつか絶対また共演するだろうって。それがまた舞台っていうのがね、偶然なのか必然なのかわからないけれども。でも何か僕は必然のような気がするな。

――どんなところで確信されたんですか。

川平 舞台上の目かな。ちゃんと目を見て芝居していたから。しない人もいるんですよ(笑)。やっぱり、わかるじゃないですか。この人、本当に俺の目を見てしゃべっているなとか。本当にキャッチボールできているなというのが。目を見て、これが鈴木福くんの鈴木福くんたるゆえんだなと。でも普段はこうやって普通な感じだし、それがうれしくって。もちろん秘めたるパッションというか、絶対に負けたくないという強い意志もあると思うんですけどね。何かそういう福くんのほがらかさが周りの人を楽しくさせる、ほどいてくれるなって。

鈴木 確かに僕も大人になっている部分もあるんですが、再会して、こうやって変わらずお話できる部分っていうか、芯になっているものは変わっていないので。久しぶりに会って、変に緊張することもないというか。

川平 写真撮影のときに会って、「デカくなったなあ。大学生かよ」って(笑)。秘めたる力強さ、変わらないなって。

――今回の作品と役柄のどんなところに魅力を感じていらっしゃいますか。

鈴木 子供が読みやすい作品ではあるんですが、題材もすごく重いですし、メッセージ性もすごく強いものなので、こうやってミュージカルにしたときに、明るく伝える部分と、ダイレクトにメッセージ性を伝える部分とが、台本を読んでいてもすごくはっきりしていて。しっかりと伝えられる作品になるんじゃないかなと、それがすごく楽しみです。メインビジュアルもそうですが、すごく受け入れられやすい雰囲気の作品になると思うので、そういうところからお客様をどんどん引き込んでいければいいなと思っています。

今回演じる「ぼく」は、一度死んで生まれ変わったところの「小林真」くんについていろいろ知ろうとする役どころで。なぜ真はああしなかったんだろう、こうしなかったんだろうとか、周りとの関係性を築いていく中で、いろいろと気づくこともあるし。自分では気づかない自分の姿、第三者から見ないとわからない姿ってあると思いますし、その中に、優しさであったり、ちょっとダークな部分であったり、そういう部分を舞台上で表せたらいいなと思っています。

川平 僕は最初にアニメ版を見て、それから原作を読んだんですが、60のおっさんが不覚にも号泣しちゃって。これがミリオンヒット小説の力強さなんだなってすごく感動して。真のお母さんの話に引き込まれて泣けてね。原作は、森絵都さんが20代のときに書いてるんですよね。お母さんの生々しい心情が書けているのがすごいなと思って。青少年向きの小説というところを越えてドロドロした生々しいところ、負の面も描かれているじゃないですか。そこにすごくリアリティがあって。小説として力強いものがあるから、逆にミュージカルとしてハードルが高くなってるんじゃないかという不安もちょっとあるんですけれども。

「せたがやこどもプロジェクト2023」の一環だから、価格設定もいいし、初めてミュージカルを観る子がたくさん来るんじゃないかと僕はわくわくしてるんです。それでもっとミュージカルファンが増えたらいいなって。新しいミュージカルカルチャーの裾野を広げるためにもこの作品はもってこいだなと思っていて。

今回、「プラプラ」という天使の役で、小林(香)さん、60歳の僕にふるなんてどうかしちゃったんじゃないかなと思ったんですけれども(笑)。でも、天使に年齢なんかないから誰がやったっていいわけで、逆に来る子たちが低年齢層だとしたら、僕くらいの年齢のおっさんが大人として真くんを翻弄していざなうのもありかなって。最初にこの役をという話を聞いたとき、「なんで俺なんだろう」って想像できなかったのが逆に魅力だったんですよ。「どうなるんだろう、これ?」っていうのが。ちょっと怖いもの見たさを自分に求めたところがあって。まだ稽古していないので真っ白ですけど、川平慈英が演じているけど、人間じゃないんだよというところや、こんなおもしろい演劇があるんだっていうことを、初めて観る子たち、若い子たちに思ってもらえたらなと。

――オリジナルミュージカルを作る楽しみは?

鈴木 もちろん原作であったり映像化されたものはあって、それは参考にできると思うんですが、ミュージカルとしてはもとにするものがない、まったく違うものになると思うので、一から作り上げる大変さであったり、台本も曲もここから変わっていったりということがまたあると思うので、それも含めて楽しめればいいなと思います。

曲も『カラフル』という題材にぴったりで、アップテンポな曲もあれば、しっとりした曲もあって、「あ、ミュージカルの曲だな」とガツンと来るだけじゃないような曲というか、ちょっと不思議なテイストが入っていたりして、そこが素敵だなって感じますね。歌詞もそうなんですよね。

川平 オリジナルミュージカルって難しいんですよね。何か薄っぺらくなっちゃうというか、頑張ってる感が表に出ちゃったりするから。日本は海外作品を日本化してフィットさせるのは大得意ですが、オリジナルミュージカル、オリジナルの曲というのは、作曲家がなかなかいないんですよね。ある意味大きな覚悟をもって皆さん作られると思うので、その覚悟に僕らもしっかりと乗っかっていきたいなと思っています。

やっぱり、初めてミュージカルを観る子たちに、上質なものを届けたいじゃないですか。だからちょっとギャンブルではあるけど、いい使命感をもって作りたいですね。最初に「プラプラ」のナンバーがあるので、これがこけたらヤバいぞ、みたいな(笑)。いや、そんなことがないよう稽古するんですけれども。与えられた曲が、大好きなジェームズ・ブラウンのような、ちょっとゴスペルチックなものだったので、思いっきりはじけてる60歳でできたらなと。子供たちに、はじけてる60歳を見せつけてやりたいです(笑)。

これもミュージカルのいいところですが、ポップだったりラテンだったりゴスペルだったりカントリーだったり、いろいろな曲調が入っていて、まさにカラフルなナンバーで、すごく耳にすーっと入ってくるメロディになっているんです。「どうですか、ミュージカル作りました」な感じじゃないところがとてもいいんですよね。ソンドハイムとかそこらへんぶっこまれても今の若い子にはわからないと思いますが、本当に口ずさめるような、気持ちいいメロディになっているので。そこをコーラスや僕らの力量でやっていけるのが楽しみです。

――どんな舞台にしていきたいですか。

鈴木 「二回目を観たい」って、ちっちゃい子に言ってもらえるような作品にしたいですね。

川平 観た後に、一緒に観ていた人と、お母さんでもお父さんでもご夫婦でも恋人でもいいけど、一緒に観ていた人と会話に花が咲くような舞台になればいいなと思っています。「あのママひどい」とか「あの子おもしろい」とか、会話のタネになりそうな、その夜の食卓がその話でもちきりになるような舞台になればいいですよね。

――鈴木さんのような若い世代にとって、ミュージカル観劇ってどんな感じでしょうか。

鈴木 金額のこともありますし、若い世代はなかなかハードルが高いですよね。だから今回、高校生までは1,000円で観られたり、価格設定的にもすごく魅力的だと思うので、それこそ学校帰りに軽い気持ちで立ち寄ってもらえるような作品になればいいなと。最近だと、この人のファンだからこの舞台観に行きたいみたいなのが増えていると思うんですけれども、作品自体の魅力でたくさんの方にご覧いただけたら嬉しいです。今回は金額っていう面でもすごく入りやすいと思うので、そこでぐっと心をつかめたらいいなと思います。

ミュージカル、僕は大好きなんです。心躍るし、入り込めるものがあって。ただやっぱり若い人の中でもそういう人は一部だと思います。今は映画やネット配信の方が身近だろうなというのはありますよね。僕は、それこそ、小さなころから知っていただいている部分もあると思いますし、慈英さんももちろん有名な方ですし、皆さんにとって身近な存在でいたいなと僕は思っていて、そういう身近な人が出ているからという理由で観に来ていただけたらいいなと。それで、実力的にも「やるじゃん」と思ってもらえるように頑張りたいなと。僕がミュージカルの舞台に立っている姿ってあまりイメージがないと思うので、そこで「できるんだ」と思われたい。時間がたりないので、稽古期間を大切に一歩一歩進んでいきたいですね。

――今感じている課題は?

鈴木 歌がやっぱり多いので、それを歌いきる体力かな。単純な体力と歌う体力って違うと思うので、そこも含めて、全体を通して世界観をしっかり作れるような歌を歌えたらいいなと思いますし、お芝居もダンスもここで成長する部分もあるでしょうし、一つ一つ大事にしたいですね。

――川平さん、そのあたりでアドバイスは?

川平 ないです。役者同士でアドバイスは一番よくないんですよ。エンジョイして、作品と共演者、スタッフに対するリスペクトがあれば大丈夫。福くんはもう持っていると思うし。福くんが言ってたように、今、極上のエンターテインメントがもう手のひらで観られるじゃない?

鈴木 そうなんですよね。

川平 でも、舞台は生だからね。「なかなかこういう世界、知らないでしょ?」って目からウロコみたいに思ってもらえる舞台にしたいよね。こういうのも人生を最高に楽しくしてくれるツールだよっていうのを、初めて観る若い子たちに感じてほしいですね。日本って、本当の意味でのミュージカルカルチャーってまだまだ定着していないので。やっぱりスター制なので。作品で人を呼ぶっていうのはなかなかまだ数少ない段階だけど、この舞台が第二世代、第三世代と続いていってくれればいいよね。僕がおじいちゃんになって卒業して、また他の人がやるとか。この作品が子供たちの登竜門として上演され続ける作品になるといいですよね。必ず教科書に載ってる作品のように、この舞台を子供に見せればいい成長になるみたいな、そういう不動の作品になればいいなと思っているんです。

――舞台に立っていて感じる生の醍醐味とは?

鈴木 『ビッグ・フィッシュ』の時にミュージカルならではの音楽が身体を動かすみたいな感覚を感じたんですが、本格的なミュージカルに出るのはそのとき以来なので。ミュージカルならではの感覚に心躍る、乗せられる自分がいて、それをうまくコントロールしながら舞台に立つことが楽しみです。舞台では、意識をもたなくても身体が動けるくらい稽古しているので、勝手に進んでいく部分もありますが、それって後から気づいたときにすごく不安になるので、そこをうまくコントロールしたいなと。

川平 サッカーのワールドカップでも、ライブでも、やっぱり生にかなうものはないですよね。何が起きても巻き戻しできない、それを目撃するわけですから。その瞬間を一緒に生きているという喜びを共有するわけじゃないですか。そのヒヤヒヤ感とわくわく感と、何が起こるかわからない、どうなるんだろうといざなわれる感覚が、生だとやっぱり強いですよね。生の芸術ですから、終わったときに、「俺たち生きてるよね」って、生きていることへの賛美みたいな感じの作品になったらいいなと思っています。舞台っていろいろな感情を一作品で経験するわけじゃないですか。それで、最後にたどり着いて、終わったねって拍手があったときに、そういう風になっていればいいなと、特にこのコロナ禍で思うようになりました。

――そのあたり、この『カラフル』のテーマと重なるのでは?

川平 そうなんです。生きていれば必ずセカンドチャンスがあるっていう。やっぱり、生きなきゃというか、生きることへのエネルギーみたいなのを感じていただければ。

鈴木 先を見たり、過去にとらわれたりとかすることってすごくあると思うのですが、やっぱり大事なのは今であって、過去をどう活かすか、未来をどう描きながら生きていけるか、その「今」がすごく大事だなって、台本を読んで改めて思うところでもありました。死を選択したら終わりじゃないですか。『カラフル』みたいにセカンドチャンスがあればいいけど、そうとは限らないし。どういう世界が広がっているのか、僕には全然わからないけれども、そういうところにも思いを馳せながら、何かを感じさせられるようなお芝居ができればなと思っています。

川平 今回、作品に描かれているような状況の当事者が必ず客席にいると思うんですよね。彼らに何らかの形でクリックする瞬間がたくさんあると思うので、それも踏まえて楽しんでもらえればなと思います。最終的には生きていてよかった、みんなで生きようぜっていう感じになればいいなと。

――脚本・作詞・演出の小林さんの印象は?

鈴木 すごく芯のある方なんだろうなということは、見た目や雰囲気からすごく思ったので、どんな演出をしてくださるのかすごく楽しみです。ミュージカルはお芝居の面と音楽の面との融合が大切だと思うんですが、そのあたり僕は経験の浅いところなので、教えていただきながら成長できたらなと思っています。

川平 小林さん演出の、シルビア・グラブさんが出ていたショーを観て、すごくテンポがよくてキャッチーでポップだなと。僕もタップのショーを長年やっていたので、ショーを作る大変さを理解しているんですが、それを全然見せずに軽やかに作っているなと思いました。今回、重いテーマでもあるんですが、それを逆手にとって、メッセージをポップに軽快に見せてくれるんじゃないかなと思っていて。彼女も悪戦苦闘するし、僕たちもそれ以上に悪戦苦闘すると思うんですが、みんなでもんどりうっていい作品にしたいなと思っています。

取材・文=藤本真由(舞台評論家)  撮影:福岡諒祠

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2023年8月4日(金)、5日(土)、6日(日)の3日間、お台場・青海周辺エリアにて開催される、世界最大のアイドルフェス『TOKYO IDOL FESTIVAL 2023』とTVアニメ『推しの子』とのスペシャルコラボレーションが発表された。

先行販売限定の「Tシャツ付きチケット」とのコラボレーションとなっており、オリジナルTシャツがTVアニメ『推しの子』コラボデザインとなる。デザインは後日発表されるとのこと。また「TIF2023 Tシャツ付きチケット」 は、6月25日(日)23:59までの期間限定販売となる。

さらに、コラボグッズの実施も予定しており、詳細は後日発表となる。

『TOKYO IDOL FESTIVAL』は2019年に10周年を迎え、2020年は初のフルオンラインフェスを実施。2021年は一部ステージを有観客にして、リアルとオンラインのハイブリット型で開催。そし2022年は、3年振りに会場全体を有観客にしての開催が実現し、「TIFアイドル総選挙」などの新たな試みも実施している。

年々進化を遂げている『TOKYO IDOL FESTIVAL』。2023年がどのように進化するのか楽しみだ。早めにチケットを入手しておきたい。
 

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