TVアニメ『月が導く異世界道中 第二幕』ノンクレジットエンディング映像公開

NO IMAGE

2024年1月よりTOKYO MX、MBS、BS日テレにて放送中のTVアニメ『月が導く異世界道中 第二幕』のノンクレジットエンディング映像が公開された。

『月が導く異世界道中』はあずみ圭による小説のTVアニメ化作品。TVアニメ第一幕(第1期)が2021年に放送され、2024年1月から第二幕(第2期)が放送されている。勇者として異世界へ召喚されるも、美しくないことを理由にその称号を即剥奪された深澄 真が、従者の巴、澪、識と共に世直し活劇を繰り広げる異世界世直しファンタジー作品になる。

エンディングテーマ、伊東健人「My Factor」と共にTVアニメ『月が導く異世界道中 第二幕』を楽しみたい。
 

source:New feed

折原伊桜、百城凛音、雨夜憧、長谷川嘉那からなるQOOLONG所属の4人組アイドルNightOwl。昨年9月に開催された渋谷eggman公演ではグループが止まる程の状況であったことを吐露、お互いぶつかる事を恐れずそんな危機を乗り越え、今年4月に自身最大規模となる恵比寿LIQUIDROOMに挑む。最高の景色へ向けて真っ直ぐに進む彼女らに、悩みぬいた2023年の裏側にも触れながら、今の想いを存分に語ってもらった。

――NightOwlの2023年を振り返ってというところで、お話をお聞きしたいのですが。まずは年末、12月22日が百城さんと長谷川さんのお誕生日だったということで、生誕ライブのお話から。長谷川さんは大阪、百城さんは東京でそれぞれ生誕を行って。百城さんの生誕では、初のソロ曲「Freedom」の披露もありましたが。自身が主役の生誕をやっての感想はいかがですか?

百城:私、もともと引くくらい音痴だったんで。ソロ曲を歌わせていただけるなんて夢にも思っていなくて、すごく嬉しかったです。みんなに祝ってもらえたのも嬉しかったですし、みんなもニコニコしてくれていたので。これまでの生誕の中でも一番ハッピーな空間を届けられたかな? と思えて、本当に幸せな時間でした。

長谷川:私は今年で3回目の生誕で、いままではすごいマイナスな自分を見せる回みたいになってたんですけど(笑)。前回の生誕で、「NightOwlをダンスで引っ張っていきます!」と宣言して1年経って、ダンスも含めた色んな面で成長出来たところを見せられたんじゃないか? と思ってます。今年、私が振り付けをさせてもらった、後輩グループのJINKSも一緒に出てくれてコラボをしたり。お客さんからも「殻を破った姿が見れて嬉しかった」と言ってもらえたりして。いままでで一番楽しい生誕になったと思ってます。

折原伊桜

折原伊桜

折原伊桜

折原伊桜

――11月には折原さんの生誕があって、1月には雨夜さんの生誕が控えていて、生誕続きのNightOwlですが(笑)。折原さんの生誕はどんな感じだったんですか?

折原:私はこの1年、NightOwlと平行してソロでも稼働していて。ワンマンやって、ディナーショーを2回やって。生誕ライブのソロパートでは総まとめ的な感じで、ちょっとリラックスした感じでやらせていただいて。この1年の流れがあったんで、そこで世界観を完成させるみたいな感じだったんですが。会場が真っ赤に染まって、異様な光景のライブになって。お客さんと作り上げたその世界観を見て、「この1年やってきたからこそ、このライブも出来たんだ」って達成感もあったし、楽しかったし、すごく充実してました。

――生誕ライブでソロでの活動がひとつ形になったんですね。

折原:いままで、あまり言ってなかった夢の話をこの1年、ハッキリ言ってきてて。それは「アニソン歌手になりたい」という夢なんですけど、いままではNightOwlがグループとして成功しないと言っちゃいけないのかな?と思ってたところがあったんですけど。自分の夢もグループの夢も、両方大事にして進んで行きたいなと思うようになって。自分の夢もしっかり発言して進み始めたのが、この1年だったから。まだ、スタートを切ったばかりという気持ちで。ここからみんなと一緒に歩んでいけたらなと思います。

――うん、すごく良いと思います。1月に生誕を控えた雨夜さんは、2023年を振り返っていかがでしたか?

雨夜:なにか色んなことが動いた2023年だったんですけど、ちょっとやっかいなのが、体調が良くないことで。持病が発覚したりと、健康運だだ下がりの1年で。上手く動けない時があるのはうっとうしいけど、生誕ライブも控えてますし。その後のツアーのこととか、楽しいことを考える時間が増えて、メンタル的にはすごく前向きなので。いまは身体と時間と戦っています。

百城凛音

百城凛音

百城凛音

百城凛音

――個々のお話を聞くと、いまやりたいことややるべきことが見えていて、すごく充実してる感がありますが。NightOwlとしての2023年はいかがでしたか?

折原:NightOwlとしては、正直言うとシンドかったかも知れないです……。遡ると、2022年10月の代官山UNITのワンマンの時。ソールドアウトを目標に、「本当に売りたい」という気持ちを全面に出して頑張って売って。ライブ前日にギリギリソールドアウトして、ワンマンは成功したんですけど。それ以降、大きな目標をなにも見つけられなくて、なにも出来ていない気がして。9月の4周年ツアーファイナルのeggmanのMCでは“解散”ってワードが出てきたりして。今年1年は色々悩んだし、考える時期だったかも知れないですね。メンバー同士でも何度も話しました。

――それがどれくらいのタイミングだったんですか?

百城:話し合っていたのは、4周年ツアーの頃だったんですけど。それまでも突っ走ってるというより、足踏みしている感覚があって。「私たち、このままでいいのかな?」ってモヤモヤしている期間はわりと長かったです。

――でも最終的にはみんな前向きな気持ちになれて、一致団結することは出来て?

折原:はい。一致団結して前に進むことを決めたんで、LIQUIDROOMという大きな会場でのワンマンに挑戦することになりました。自分たちの現状で挑めるレベルじゃなくて、もう一個上に進みたいから。ちょっと背伸びをした目標を立てて、そこに向けて走ることを決めました。あの時はライブについて話し合うことも多くて。「夜行迷路」とか「ロンリー・ナイトパレード」とか、明るい曲をベースにした方がいいのか? それとも、メッセージ性のある浸れる曲をベースにした方がいいのか? というのも迷っていて。きっと迷いがステージに出ていたと思うんで、それも良くなかったですね。

――2023年リリースの楽曲を見ると、「夜行迷路」に迷いが見えて、「グッドバイバイ」になったかも知れない時期を経て、「ヨルウタゲ」で開き直ってと、現状とシンクロした物語性を感じます。

折原:ファンの方にも考察されました。「<サヨナラ>ってどういうこと?」って(笑)。

長谷川:むしろグッドバイバイは悩むばっかりで前に進まない私たちへそんな自分にお別れしなさいって渡された前向きな曲なんですけどね (笑)。

百城:「夜行迷路」や「ヨルウタゲ」は初めて見る人も一緒に楽しめるし、ライブに参加出来る曲になっていて。そこで私たちを知ってもらって、NightOwlを見る姿勢になってくれたら、私たちのライブをもっと楽しんでもらえるだろうなと思ってて。昔は意味を深めようと思ってライブをしていて、「暗い」って言われることも多かったんですけど。最近はみんなで盛り上がる明るい曲もやりつつ、シリアスな曲もやってという感じなので。上手くバランス取って、どちらもやっていければ良いなと思ってます。

折原:私たちがシリアスな曲もハッピーな曲も共通して思ってるのが、“他人ごとでなく、自分ごととして受け取って欲しい”ということで。曲調関係なくお客さんと目が合って、届いてる感覚がある時はやっぱり「良いライブ出来てるな」と思うんで。そこは一貫して思っているし、変わらずやっています。

NightOwl

NightOwl

――2023年、それぞれ特に印象に残ってるライブはどれですか?

折原:私は4周年ツアーの名古屋公演ですね。「5年目にしてはちょっと狭いんじゃない?」という声もあったんですけど、狭くて距離が近いからこそ、お客さんの熱が直に伝わってくるんです。MCで振り返りの話をした時、長く応援してくれる人と最近知ってくれた人が入り混じってるのもよく分かって。「いま大事にしないといけない人たちがここにおるんや」と思ったら、グッときちゃって。私、名古屋で結構泣くんですけど、その日も泣いちゃって。あの日、あの距離感だからこそ感じられたことがたくさんあって、すごく印象に残るライブでした。

雨夜:私は5月にclub asiaでやったライブなんですが、その日はステージの上で耐えられなくて泣いちゃって。それはUNIT以降、自分の中でこうしていきたいというのを考えてたのに、全然形に出来ずに5月まで来て、気持ちがはち切れちゃったんですが。その日、自分を応援してくれてる人たちが私の異変に気づいてくれて。特典会の時、「ずっと言わずにいたけど、自分はこういう思いで応援してるよ」と伝えてくれたのがすごく印象的だったし、その頃からちょっとずつ自分が変わってきて。5月以降も喉を痛めて歌えない時とか、持病が発覚した時とか、みんなに心配かけることがすごく多かったんですけど。「心配くらいさせてくれ!」って怒るくらい応援してくれる人もいて。私はアイドルだから、みんなにプラスの感情を渡さなきゃいけないという気持ちが強かったんですけど、それが崩れて、「みんなに頼ってもいいんだ」と思った時に分かったこともたくさんあって。そんな気持ちもあったからこそ、みんなでライブを作って行きたいって気持ちが強くなった1年でした。

長谷川:私はやっぱり4周年ツアーラストの東京公演ですね。それまでメンバーでいろいろ話をして、自分の中でも覚悟を決めてステージに立ったんですが。お客さんを見て、「この人たちを絶対に幸せにしなきゃいけない」という気持ちもより一層強まって。その日は「絶対、泣かない」って決めてたんですけど、お客さんが大号泣したり、肩を組んで歌ってるのを見たら、感極まって涙が出てしまって。「NightOwlを選んで良かったと思わせなきゃ!」という気持ちがより強まったし、特典会で「絶対に信じてるから、ずっとついていくから」って強い言葉をかけてもらって、みんなに支えられてるありがたさも感じて。アイドルやってて良かったと思ったし、NightOwlで良かったと改めて思えた一日でした。

百城:私は解散の話まで出たメンバーでの話し合いの直後、8月20日の新宿BLAZEのライブなんですけど。ヤバい、泣きそうになる……(涙をこらえながら)あの時は「もう終わるんや」と思っちゃって。いままでステージに立つのがこんなに怖いと思ったことは無かったし、ライブの空間が居心地悪いと思ったのが初めてで、すごく印象に残ってるライブです。でも、そこで「終わるかも」と思ったことで、それ以降のライブはお客さんがいてくれることのありがたみをすごく感じられるようになって。「このままじゃダメだ!」と思ったし、「まだ終わりたくない」って気持ちや「やっぱりこの4人がいい」って気持ちがどんどん強くなって。「どうせ終わるなら、NightOwlで良かったと思って終わりたい」って気持ちでステージに立てるようになって、自分の意識を変えてくれたライブでした。

雨夜憧

雨夜憧

雨夜憧

雨夜憧

――それぞれ感情が溢れる瞬間があったり、意識が変わる瞬間があったり。NightOwlにしっかり向き合えた1年だったんですね。では、2023年にリリースした楽曲たちで、ライブや自分たち自身に大きな変化を与えてくれた曲はありました?

折原:話の続きでいうと、そんな色々があった後に作られた、最新曲「七日間戦争」。まさにその時にあったことを曲にしていて、“いつか笑えたらいいね”というテーマで作られた曲なんですけど、私の中ではまだ整理が出来ていなくて。まだ七日間戦争の中にいるような感じがあってうまく笑えないし、心がギュッとなるんです。この曲の本当の狙いとしては、明るく表現するべきなんやと思うんですけど、それが上手に出来ないし。結構、課題ですね。

雨夜:私は逆に弱い部分も隠すことが無くなって、背伸びしない現在の気持ちが歌えているので、「七日間戦争」はしっくり来てるんです。<いつかは終わりが来るのなら 後悔は少ない方が良い>って歌詞を歌ってるんですけど、本当にその通りだなと思うし。これから、もっと成長していく曲だろうなって思ってます。私が「この曲どうしよう?」と思ったのは、「Shooting Star」で。みんなへの気持ちやいままでの景色を思い浮かべる大切な曲になるはずなんですが、良い曲すぎて眩しすぎて。「私、笑って出来るのかな?」って、練習段階ではずっと不安だったんですけど。いざお客さんの前で歌ってみて、初めて曲の意味が分かったんです。自分の中で大事にしてきたお客さんへの気持ちとか、メンバーと積み上げてきたものとか、曲を通してイメージしても、ずっと実感が無かったんですけど。ステージに立って歌った時、それが実感として分かって、大好きな曲になって。いまは超笑ってやれています。

長谷川:私は「グッドバイバイ」ですね。この曲は振り付けも関わらせてもらったんですけど、振り付けをした時の感覚とステージに立った時の感覚が全然違って。あの曲に込めた自分自身の決意みたいなところに、振り付けの段階では全然気付けていなかったんです。そこで振り付けも一掃して、NightOwlについてたくさん悩んで、戦ったから表現出来るものがあるってことに気づいたら、この曲がすごく好きになって。いまはSpotifyで一番聴いてるくらい大好きです。あと、「Shooting Star」はお披露目してすぐの段階で、憧がお休みになって。しばらく3人体制でやってたんですけど、「この曲は憧がいて4人じゃないと成立しない」ってことで。

雨夜:え、その話聞いてない。

折原:「Shooting Star」をセトリに入れるか入れないか? 3人ですごい話したんですけど。配信してすぐだったから、全くやらないのも違うなと思って、3人でやったのが2~3回で。あとは極力やらない方がいいなって話になって、やらなかったんだよね。

長谷川:そう。やっぱり憧にしか出せないものがあって、「Shooting Star」をやってる時にメンバー2人を後ろから見て、「やっぱり憧がいないと違うかも」と思いながら歌ってたし。4人に戻った時、「やっぱりこれや」と思ったし。

雨夜:嬉しいですね……(涙)。

長谷川:私は3人体制の時の「Dear, Night」のを見て、「この曲は3人じゃないとダメ」というのも見ていたので。私が入って4人になって、「4人じゃないとダメ」という曲が出来たのがすごく嬉しくて。この曲をリキッドで披露した時、横に3人が踊ってるのを見たら泣いちゃうかも知れない(笑)。あと、「ヨルウタゲ」もそうだけど、今年出た曲はどれも4人じゃないと出来ない曲ばかりなので、どれも感情がこもってるという感じです。

折原:「ヨルウタゲ」は周年をお祝いする夏を盛り上げる曲で。TIFとかに新曲を持っていくのは勇気がいるんですけど、音を聴いただけで楽しくなれるし、声も出せるし踊れるし。すごい心強い曲が出来て嬉しいです。

百城:ライブで一番メンバーの笑顔が見れる曲で、爆笑に近いくらいの笑顔が見れる曲なので、私も大好き。

雨夜:うん、2023年を振り返るとシンドい話が目立っちゃうけど、普段は変なことを言い合って、アホみたいに騒いでるんで。そんな私たちの日常に一番近いのが、「ヨルウタゲ」かも知れないね。

折原:ただ、<ソイヤソイヤソイヤ>って、掛け声を入れるパートがあるんですけど。まだ、みんなが全然声を出してくれないんで。「みんな、もっと声出して!」ってここで言いたいです(笑)。

長谷川嘉那

長谷川嘉那

長谷川嘉那

長谷川嘉那

――あはは。では最後に4月6日に控えた、恵比寿LIQUIDROOMのワンマンに向けての意気込みを聞かせて下さい。

雨夜:私はいま4月6日までのことしか考えられないくらい、リキッドのワンマンに賭けてて。NightOwl史上最大のキャパということもありますし、そこに立つだけじゃなくて「ずっとこの時間が続けばいいのに」と思える夢のような時間を作りたいと思ってるし。そのために、4月まで切磋琢磨していきたいなと思っています。

長谷川:リキッドに来てくれた人には「NightOwlのリキッドに行くって決めて良かった」と思って欲しいし、他では感じられないくらいの幸せを感じてもらいたいと思うし。そのために出来ることを全部やりきって、全部出しきって、リキッドに臨みたいと思います。

百城:リキッドを発表してから、いままでにない活動もしていて。配信をやったり、いままでないチケットの売り方をしたり、みんなの意見を聴きながら一緒に作ってる感がすごくあって。リキッドにみんなで集まった時、「ここまで一緒にやってきて良かった」と思って欲しいし。絶対に忘れられない夜を一緒に作りたいと思います。

折原:あとはリキッドのワンマンまでに新曲もリリースしますし、当日は新衣装もお披露目するので、それも楽しみにして欲しいのと。UNITのワンマンの時、会場の奥まで光でいっぱいになった景色を見て、すごく感動したんです。「あの景色を超えるくらいの光が見れたら良いね、夢みたいな夜になればいいね」と話してて。“夜”をコンセプトにしたグループだからこそみんなに光を照らしてもらって、夢みたいな夜を一緒に作れたらいいなと思ってます。NightOwlのこれからが楽しみになるワンマンにしますので、遊びに来て下さい。

取材・文=フジジュン 撮影=松本いづみ

NightOwl

NightOwl

 

source:New feed

2024年1月29日(月)東京オペラシティ コンサートホールにて開催される『明日を担う音楽家による特別演奏会』の全演奏曲目が決定した。

本公演は、新進芸術家海外研修制度(声楽)を活用した海外研修の帰国後にその成果を発表するスペシャル・コンサート。これまでに嘉目真木子、佐藤康子、小泉詠子、鳥木弥生、城宏憲、笛田博昭、又吉秀樹、小堀勇介、山本耕平、大塚博章など多くの歌手がこのステージに立ち、活躍の一歩を踏み出している。若手世代のトップレベルのアーティストが集い、その実力を競う本公演には、今回も、注目のアーティスト6名が並ぶ。

まずは、新国立劇場オペラ研修所在籍時からスカラ座アカデミーやバイエルン州立歌劇場付属研修所でも研修を行い、『フィガロの結婚』スザンナ役をはじめ、すでに多くの大役を務めている二期会会員の平野柚香(ソプラノ/研修地:スイス・ルガーノ)。そして、2019年ヴェネツィア・フェニーチェ歌劇場にて『シピオーネの夢』リチェンツァ役にて欧州デビューを果たした保科瑠衣(ソプラノ/研修地:イタリア・パルマ)。保科はその後、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、フィレンツェ歌劇場管弦楽団等と共演するなど国際的に目覚ましい活躍を見せている。上島緑(メゾソプラノ/研修地:イタリア・クレモナ)は、グアルディアグレーレ音楽祭でのパーセル『ディドとエネアス』ディド役でデビュー。ユトレヒト古楽音楽祭にソリストとして出演するなど活躍し、現在もクレモナ モンテヴェルディ音楽院に在籍し、イタリアを拠点にした活動を続けている。

第89回日本音楽コンクール 声楽部門(歌曲)第3位の実績を持つ井上大聞(バリトン/研修地:イタリア・ボローニャ)は、新国立劇場オペラ公演『イオランタ』ロベルト役でデビューを果たしている。現在はイタリア在住で、先日「ベッペ・デ・トマージ国際声楽コンクール」で第1位およびバロック声楽賞受賞した。2019年にドイツに拠点を移し、ベルリンにて『フィガロの結婚』フィガロ役を務めるなどの活躍を見せている内山建人(バリトン/研修地:ドイツ・ベルリン)は、ベルリン・コンツェルトハウスやベルリン・ドイツ・オペラでのデビューを果たし、成功を収めている。野町知弘(バリトン/研修地:イタリア・ミラノ)は、イタリアのリヴォルノで行われるマスカーニフェスティバルにてオペラ『シルヴァーノ』レンツォ役でデビュー。コンサートでは本場で培った歌声でイタリア・オペラの傑作『ランメルモールのルチア』からのアリアを届ける。

演奏予定曲目は、ヴェルディ『椿姫』より「ああ、そは彼の人か…花から花へ」、モーツァルト『ポントの王ミトリダーテ』より「脅かす運命に」、ワーグナー『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より「なんとリラの香ることか」、ドニゼッティ『ランメルモールのルチア』より「残酷で不吉な苛立ちが」など幅広く多彩な曲がラインナップ。またアリアだけでなく、モーツァルトの重唱曲の演奏が新たに決定した。

指揮は、今日本で最も期待される若手指揮者の一人角田鋼亮、司会はクラシック音楽に精通するフリーアナウンサーの永井美奈子が務める。管弦楽は東京フィルハーモニー交響楽団。

source:New feed

2024年6⽉7⽇(⾦)〜6⽉16⽇(⽇)東京ドームシティ シアターGロッソにて、TVアニメ『リコリス・リコイル』の舞台化第2弾となる、舞台『リコリス・リコイル』Life wonʼt wait.が上演されることが決定した。

『リコリス・リコイル』は、2022年夏に放送されたオリジナルTVアニメーション。犯罪を未然に防ぎ、⼈知れず平穏な⽇々をもたらす秘密組織の⽀部である喫茶店「喫茶リコリコ」の店員でリコリスと呼ばれる⼆⼈の少⼥のハチャメチャな毎⽇を描く本作は、その独特な世界観、演出、⾼いストーリー性と可愛らしいキャラクターが、放送開始から⾼い評価を受け、最終話放送から1年以上が経過した今もなお、熱を帯びたファンに⽀えられている。舞台化第1弾は2023年に上演。キャラクターの再現度、作品のクオリティが⾼く評価された。

この度の第2弾では、第1弾の脚本・演出・メインキャストの続投が決定。脚本は2.5次元舞台のみならず幅広いジャンルで活動するほさかよう、演出は劇団「悪い芝居」を主宰し、多⽅⾯へ活躍の場を広げている⼭崎彬が務める。

主⼈公である最強のリコリス「錦⽊千束」を、「マッシュル₋MASHLE₋ THE STAGE」レモン・アーヴィン役や「LIVESTAGE ぼっち・ざ・ろっく︕」伊地知星歌役などに出演し注⽬を集め、舞台を中⼼に活躍をする河内美⾥、その相棒となるもう⼀⼈の主⼈公「井ノ上たきな」を、舞台「Collar×Malice -柳愛時編-」星野市⾹役や「バクテン‼ TheStage」栗駒あさを役など、活躍を続ける本⻄彩希帆が演じる。

河内美⾥

河内美⾥

本⻄彩希帆

本⻄彩希帆

また、千束とたきなを⽀え、時には⺠間の依頼も受ける、喫茶リコリコのメンバー「中原ミズキ」を、舞台「呪術廻戦」家⼊硝⼦役など幅広い役柄を演じる⽯井美絵⼦、「ミカ」を「HUNTER×HUNTER」 THE STAGE シルバ役などアクションを得意とする北村圭吾。「ウォールナット」の名で知られダークウェブ界最強のハッカー「クルミ」を舞台だけでなく声優としても活動中の⼤渕野々花が演じる。さらに、⽇本のみならず、世界で暗躍する謎の⽀援機関「アラン機関」の⼀員であり、ミカの旧友でもある「吉松シンジ」を、ミュージカル「新テニスの王⼦様」徳川カズヤ役など2.5次元作品を中⼼に活躍を続ける⼩野健⽃、その側近「姫蒲」を舞台「メイジ・ザ・キャッツアイ」など話題作への出演を控える新⾕姫加。そして、治安維持組織「DA」の司令として⽇本の治安を維持する「楠⽊」には三枝奈都紀、「DA」に所属する少⼥エージェント「リコリス」の「春川フキ」「⼄⼥サクラ」「蛇ノ⽬エリカ」はそれぞれ、⽥上真⾥奈、彩⽊咲良、井尻晏菜が演じる。そして、⾃称「世界⼀のハッカー」としてウォールナット排除を⽬論む「ロボ太」には⽵内凜太郎が、歪な世界にバランスをもたらそうとするテロリスト「真島」にはミュージカル「⼑剣乱舞」シリーズの明⽯国⾏役など活躍の場を広げている仲⽥博喜が務める。

目次

STORY

――⾏こう、相棒

世界⼀の治安の良さで定評のある国、⽇本。
その治安の良さの裏側には、犯罪者を極秘裏に抹殺・消去する極秘の治安維持組織「DA」の存在があった。
DA は暗殺や戦闘の技術を⾝につけたエージェントの少⼥「リコリス」を数多く擁し、普段は⼥⼦⾼⽣に偽装した姿で市中に潜伏させ、有事の際に任務を与えて犯罪者を消去することで⽇本の治安を守っていた。

DA の⽀部の⼀つである喫茶店「喫茶リコリコ」には歴代最強と称されたリコリスで、看板娘として親しまれる底抜けに明るい少⼥錦⽊千束とDA 本部から異動してきた井ノ上たきなが所属する。

襲撃犯を撃退し、束の間平穏が訪れた喫茶リコリコメンバーだがお店の存続に関わる新たな問題が。
千束の過去についてミカとシンジの思いが交差する中、DA による⼤規模真島討伐作戦が開始される。

そして、物語の果てに⼆⼈が選び取る未来とは――
今を懸命に⽣きる⼆⼈の少⼥の物語が、今、始まる――

source:New feed

2024年2月21日(水)~2月25日(日)新宿村LIVEにて上演される舞台『最果てリストランテ』のビジュアルが解禁となった。

2018年に映画化され、村井良大・井出卓也・富田翔をはじめ、活躍中の俳優たち総勢60名ほどが出演して回数を重ねてきた朗読劇シリーズ『最果てリストランテ』。三途の川を渡る前、人生最後の晩餐をとるためのとある小さなレストランを舞台とした心温まる物語だ。昨年10月に続く舞台化第二弾となる今回は、演出を田邉俊喜(舞台『呪怨THE LIVE』、舞台『アサルトリリィ』)、脚本を萩原成哉(『新宿羅生門』『ツキステ。』)が務め、完全オリジナル作品として上演される。

左から 上段:古谷大和 グァンス 小松準弥 上遠野太洸/下段:関隼汰 テジュ 中田凌多 高崎翔太

左から 上段:古谷大和 グァンス 小松準弥 上遠野太洸/下段:関隼汰 テジュ 中田凌多 高崎翔太

source:New feed

ABCラジオで、1月21日(日)22:00より特別番組『ラジオで献杯 ~想い出のチバユウスケ~』の放送が決定した。

昨年11月26日、55歳という若さで亡くなったThe Birthdayのボーカル&ギター・チバユウスケさん。アーティストのみならず、リスナーであるわたしたちにも多大なる影響を与えてくれた彼に敬意を表して、また彼の出発地点であり、2003 年に解散した伝説的ロックバンド・THEE MICHELLE GUN ELEPHANTのドキュメンタリー映画『ミッシェル・ガン・エレファント”THEE MOVIE”LAST HEAVEN 031011』の京都・大阪追悼上映直前を記念して、特別番組が放送される。

語り手は、ABCラジオを代表するカルチャーBOYでライター・インタビュアーの鈴木淳史がつとめる。2009年からThe Birthdayの取材を担当しており、学生時代からチバユウスケさんに魅了され続けている鈴木淳史独自の目線で、想い出を語り尽くされる。

パーソナリティ 鈴木淳史からのコメント

もう30年近く前の話ですが、関西に住む10代の小僧な私は「thee michelle gun elephant」というインパクトのあるバンド名に惹き込まれました。
サウンドもキャラクターも規格外で、外タレバンドみたいな破壊力を持つ彼らの虜になったのです。
僕らの世代からカルチャーに関する海外へのコンプレックスを持たずに、逆に海外が憧れるバンドが生まれたと本気で想いました。
ボーカルのチバユウスケが2000年代に入り「The Birthday」に活動母体を変えてからも、
やはり世界に誇れる唯一無二のボーカリストが日本に存在し続ける事が幸せでした。

そんな中の昨年末の訃報。
たかが15年くらいとはいえ、ライター・インタビュアーとして取材を担当してきた経験も活かして、どれだけチバユウスケが格好良い存在だったかを伝えるべきだと覚悟を決めました。
そしてカルチャーに詳しくない方々でも、大好きな人との別れで悲しみの果てにいる時に、この番組がほんの少しでも生きていこうと前に進めるきっかけになれたら嬉しいです。

大好きな人との別れに献杯して想い出に笑って泣ける時間を、リスナーの方々と一緒に過ごしていきたいです。

どうぞお聴き下さい。

鈴木淳史(ライター・インタビュアー・ABC ラジオ『真夜中のカルチャーBOY』パーソナリティ)

source:New feed

2024年4月29日(月・祝)SkyシアターMBSにて、『らくごのお時間 10周年落語会 噺家八景(はなしかはっけい)』が開催されることが決定した。

MBSテレビで毎月1回第4日曜の午前5時30分から放映している「らくごのお時間」が、昨年10月に番組10周年を迎えたことを記念する特別公演。

会場は、今年3月27日(水)、大阪の表玄関であるJR大阪駅前にオープンする1300人規模の新劇場「SkyシアターMBS」。今回の公演が新劇場での初めての落語会となる。

公演名は、番組開始より案内役を務める福島暢啓MBSアナウンサーが、昼夜の2公演に出演する“素晴らしい噺家八人”にちなみ「噺家八景」と命名。番組が選んだ“いま一番聞いてほしい噺家”が、「新劇場で聞いてほしい渾身の一作」を披露する。

昼席では笑福亭鶴光が「竹の水仙」、柳家花緑が「中村仲蔵」、月亭方正が「茗荷宿」、桂二葉が「つる」を。そして夜席では桂南光が「らくだ」、立川談春が「文七元結」、月亭八光が「住吉駕籠」、笑福亭たまが「源平盛衰記」を演じる。

新劇場SkyシアターMBSのオープニングシリーズとして開催される本公演を楽しみにしよう。

出演者プロフィール

●昼席の出演者
・笑福亭鶴光
1970年代、ラジオ「MBSヤングタウン」のパーソナリティがきっかけで全国的な人気に。現在の六代目笑福亭松鶴一門の筆頭弟子で、東京の寄席でトリをとれる“真打”の資格を持つ数少ない上方落語家。

・柳家花緑
中学卒業後、祖父の五代目柳家小さん(落語家初の人間国宝)に入門。1994年、戦後最年少の22歳で真打に昇進。歯切れの良い語り口で紡がれる江戸の古典落語に定評がある。

・月亭方正
お笑い芸人「山崎邦正」の名で人気を博し、2008年に40歳で月亭八方に入門。芸人として培ってきた“笑いのエッセンス”を盛り込み練り上げた古典落語で、いまや引っぱりだこの噺家に。

・桂二葉
2021 年の「NHK 新人落語大賞」で女性落語家初となる大賞を受賞し話題に。全国ネットの情報番組、MBS「よんチャンTV」(ナレーション)など複数のレギュラー番組を持ち、人気急上昇中。

●夜席の出演者
・桂南光
テレビ・ラジオなどメディアを通じお茶の間でも親しまれている、上方落語界を代表する演じ手。2021年には古希独演会を開催。今回の落語会では、上方屈指の大ネタ「らくだ」を披露する。

・立川談春
17歳で立川談志に入門し、2024年3月に芸歴40周年を迎える。TBS「日曜劇場」・NHK「大河ドラマ」をはじめ数々の人気映画にも出演し、マルチな才能を発揮している“いま最も旬な落語家”のひとり。

・月亭八光
1996年に父の月亭八方に入門。タレントとしての圧倒的な知名度を生かし、“本当に面白い噺家”を紹介する天満天神繁昌亭での会を主宰するなど、落語界の発展にも力を入れている。

・笑福亭たま
古典&新作落語で斬新な演出をみせる京都大学出身の噺家。「繁昌亭大賞」「上方落語若手噺家グランプリ」など数々の賞を受賞。またコロナ禍には出演者総勢200人以上の落語会をプロデュース。

source:New feed

2024年3月15日(金)~3月17日(日)、3月22日(金)~3月24日(日)song & supper BAROOMにて、『星の王子さま Le Petit Prince 〜きみとぼく〜』が上演されることが決定した。

今もなお、世界中から愛されているフランスの名作『星の王子さま』。 子供から大人まで世代を問わず愛されている物語は、国を超えて時代を超えて多くの人の心に響いている。

南青山にある劇場、BAROOMにて、朗読×音楽で名作をおくるSong Storytelling in BAROOM シリーズでは、第1弾・サンテグジュペリ作『星の王子さま』(23年1月〜2月)、第2弾・宮沢賢治作『銀河鉄道ノ夜』(23年8月)を上演し、多くの反響を得た。

そしてこの度『星の王子さま』の再演が決定した。

朗読×音楽の力を最大に生かしたシンプルな演出と耳馴染みのある音楽、そして出演者は王子さまと飛行士役の2名のみ。円形劇場ならでの臨場感、非日常を感じることのできる空間で『星の王子さま』の世界に没入できる時間をおくる。

演出は小見山佳典。そして、出演者も発表された。3月15日(金)には小島藤子×鮎川太陽、3月16日(土)には宮地真緒×今拓哉、3月17日(日)には小倉久寛×水夏希、3月22日(金)には沼尾みゆき×村井國夫、3月23日(土)には田野アサミ×渡部秀、3月24日(日)には彩乃かなみ×市毛良枝と豪華キャストが日替わりで上演する2人芝居は、6日間12公演を予定。劇場空間で楽しんでみてはいかがだろうか。

演出:小見山佳典 コメント

それぞれ個性豊かで魅力的な6組12人の出演者による『星の王子さま』。
 “本当のことは目に見えない”と、サン=テグジュペリは語りました。本当のことって何でしょう。
本当のような嘘もあれば、嘘のような本当もある。本当だと嬉しいけれど、本当だと怖くもある。
本当のことを言えない時もあるし、本当の自分なんてほんとはよく分からない。
歌と語りで綴るBAROOM『星の王子さま』のステージで、“本当のこと”に思いを馳せていただけたなら幸いです。

source:New feed

フジノサツコが脚本を、森新太郎が演出を手がける『メディア/イアソン』(2024年3月12日~3月31日、世田谷パブリックシアター)は、アポロニオスの叙事詩『アルゴナウティカ アルゴ船物語』と、エウリピデスの戯曲『メデイア』を原作とする新作芝居。夫イアソンの裏切りに対し、夫との間の子供を殺すという壮絶な復讐を果たす王女メディアの物語は、ギリシャ悲劇の最高峰として上演され続けてきているが、今回はそこにその前日譚を盛り込み、イアソンとメディアの愛の日々から悲劇へと至る展開を描く。イアソン役の井上芳雄とメディア役の南沢奈央が抱負を語った。

――ギリシャ悲劇の名作『メディア』が原作です。

井上 演出の森新太郎さんとは『謎の変奏曲』(2017)で一度ご一緒させていただいて、また一緒にやれる機会があったらいいなと思っていました。今回の題材はギリシャ悲劇をもとにしていますが、僕にとっては初めてのギリシャ悲劇です。必ずしも「やった、ギリシャ悲劇だ!」という感じではないですね。決して、ギリシャ悲劇が嫌というわけではないのですが(笑)、自分が出演させていただくことになるとは思っていなかったので。ギリシャ悲劇というと、コロス(古代ギリシャ劇の合唱隊)がいて重厚で、「わあ~、すごいな」と思って観ていたのですけれど、けっこう大変そうだなと。ギリシャ悲劇は、蜷川幸雄さんや大竹しのぶさんのイメージが僕にとってはすごく強くて、自分があんな世界に入れるのかなという印象があったんです。

今回のお話は、いわゆる一般的な「メディア」伝承だけではなく、フジノサツコさんが新たに構築される物語なので、まだどうなるかわからないけれども楽しみだなと。森さんはきっとまたいろいろ練りに練って、考えに考えて、稽古しまくって作っていくと思うので、そんな作品に参加させてもらえるのはとても嬉しいことだなと思いました。

南沢 私も『ハムレット』(2019)で一度森さんとご一緒して、すごく鍛え上げていただいて。そのとき稽古場で毎日毎日ご指導いただき、新しい自分になれたという感覚があったので、またいつかご一緒できたらいいなと思いながら、今まで頑張ってきたんですね。それだけに、今回の再会はとても嬉しくて。ただ、私もギリシャ悲劇は初めてなんです。あまり自分でやると考えたことはないですよね。

井上 あまり聞いたことがないですよね。ギリシャ悲劇すごくやりたいっていう人、僕は会ったことがない。シェイクスピアとかならいますけど。

南沢 そうですよね(笑)。なので、ギリシャ悲劇って一体どんな感じになるんだろうと全く想像がつかないままやらせていただくことになって。今回演じるメディアが『王女メディア』として上演されるくらい大きな役だというのは知っていたので、非常にプレッシャーも感じつつ、森さん、そして井上さんとご一緒できるというのはすごくありがたいなと思っています。

『王女メディア』といえば、夫に対する復讐で子殺しをするという、残酷な一面や怒りのイメージが一般的には強くありますが、今回は、メディアとイアソン夫妻の物語として、イアソンが旅に出て、そしてメディアと出会ってという復讐以前のお話からスタートして長いスパンでその関係性が描かれていくので、また全然違う見え方がしてくるんじゃないかなと思います。

ギリシャ悲劇って、神々が出てきたり、何だかちょっと遠い話に思っていたのですが、現段階で頂戴している部分の台本を読んでみるとすごく人間ドラマの要素が強く、難しいことを考えずに一人の人間として演じていけば、現代でもいろいろな人に共感してもらえる作品になるんじゃないかなとわくわくしています。

ギリシャ悲劇をちゃんと知る前は、おとぎ話くらいに思っていたんです。神々がいっぱい出てきて、いろいろと幻想的なことが起きるというようなイメージで。でも、原作の『メデイア』を読んでみたら、詩的な表現で描かれていて、今ある物語と確かにテイストは違うんですけれども、共感できるエッセンスや感情が随所にあって、全然遠い物語じゃないなって気づいて。私たちと同じ人間の物語であるところに驚きつつ、おもしろさを感じています。

――井上さんが演じるイアソンは、プレスリリースに「愛にあふれた王女メディアを憎しみに燃える女性へと至らしめる夫」と書かれている役どころです。

井上 今いただいている台本が愛し合っている部分までなのですが、そこから憎しみに行くんですよね。愛が強い分、何かすれ違ったり問題が起きたときに憎しみになるというのは世の常だと思うので、そういう意味では、いかに二人が愛し合っていたかという部分をちゃんと描けば、よりその後の展開が鮮烈に感じられて、最後の悲劇が際立つのでしょう。

前半では、イアソンも人間っぽいというか、何だかパッとしないという状況の中、旅に出ざるを得なくて、そこでメディアと出会って。名作といわれるものには、今の自分たちと距離を感じさせない、そういう普遍的なところがあると思うんです。すごく昔の遠い国の話だけれども、ああ、なるほどそうだ、そういうことあるよな、わかる、みたいな、自分を投影できる脚本なので、おもしろいし、楽しみだなと。結末に至るまでの過程がしっかり書かれていくという意味ではすごくやりやすいなと思います。

僕はいつも、最初に出てきた姿と最後に出てきた姿が、同じ人なのかなとか、成長したなとか、老けたなとか、何でもいいんですけれども(笑)、とにかく変わっていたいなと思って演じていて。この2、3時間で何が変わったのか、そこを観ていただかないと、お客様に来ていただいた意味がないと思うし、今回もそうなっていくんじゃないかなと思いますね。

今回、メディアも前半、どちらかというとけなげな感じで、初めてご一緒する南沢さんもやわらかい感じですが、最後はどうなるのかなと。女優さんなのできっと舞台に立ったら変わられるのだろうけれども、変わらないでいてほしいな、なんて(笑)。願望ですけれどね。でも、そういうやわらかいところから変化していくのもまたおもしろさなんだろうなと思います。

南沢 今まで井上さんが出られている舞台を何作も拝見していますが、先日ビジュアル撮影でご一緒して、隣にいてくださるとすごく安心するというか、やっぱり頼もしいという存在感の方ですね。客席から観ていてもすごく凛とされていてかっこいいなと思っていましたが、今回のイアソンはかっこいいだけではなく、運命や欲望に翻弄されていく姿も見えてくると思うので、これまで見られなかった様々な井上さんの姿が見られるのではないかと楽しみです。

私自身は自分で役を作ってから稽古場に行くタイプではなくて、稽古場で演出家・共演者の方々と作っていくタイプなので、稽古場に行ってみないとわからないことが多いのですが、今回の作品は本当に最初と最後で変わりそうですよね。恋に落ちたところとラストとでは、ガラッと作品のテイストが変わりそうだから、展開のその落差を見せるためにも、最初の出会いを新鮮に描きつつ、それがどんどん憎しみに変わっていってしまうところをちゃんと作っていかなくてはという思いがあります。

――お二人の他、三人の出演という布陣で森さんの演出に挑まれます。

井上 台本が途中という今の段階ですら、キャストを増やした方がいいんじゃないかなって。まだ時間もあることだし、少なくとも今の倍の人数くらいに(笑)。そう思うくらい、いっぱい人が出てくる作品なんですよ。僕はイアソン一役だと信じてるのですけれども。

南沢 そうですよね。人、絶対足りない(笑)。

井上 足りないし、三浦宏規さん、水野貴以さん、加茂智里さん、男一人に女二人、みんな若くて、おじさんがいたり重鎮がいたりという感じではない。そこを森さんがどう演出するのかなというのが。何か企みがあってのことだとは思いますが。だからもう、三人は大変だろうなと。まあ、若いから仕方ない、僕にはどうしてあげることもできず、自分の役を一生懸命やるしかないのですが(笑)。三浦くんと水野さんは知ってはいるんですが、加茂さんとは一度短い公演ですれ違ったくらいで、ちゃんとご一緒するのは初めてなんです。皆さんそれぞれすてきな、力のある俳優さんだと思いますし、与えられている役割の大きさであるとか分量が多いというのは、趣向としておもしろさが出るんだろうなと思いますね。戦いとか冒険のシーンは壮大で、蜷川さんだったらコロスを三十人くらい使うのではないかと思うほどなのですが、ここには僕と、メディアを除いた三人しかいない。その三人がどう演じるのかなという(笑)。森マジックですよね。

南沢 私は森さんとはシェイクスピア作品でご一緒しましたが、そのときすごく印象的だったのが、私は稽古場にけっこう早めに入るタイプなんですけれども、私より必ず前に森さんがいらしていて、ハムレットのセリフを言いながら舞台セットの中を動き回っていらしたんです。台本も持たれていなくて、台詞を覚えていらっしゃるんだ! と驚きました。

井上 怖すぎる(笑)。

南沢 怖いですよね。シェイクスピアもセリフ、すごく長いじゃないですか。それを、森さんはちゃんと頭に入った状態で、客観的に見るだけじゃなく、実際に舞台セットに立ってイメージされているのを見て、うわーと思って。それだけでなく、稽古が終わった後もずっと残っていらして、どれだけ体力あるんだろうって驚いていたのですけれども。今回も、森さんの体力や発想、演出にいかに食いついていけるかというところが自分の課題かなと思っています。

井上 僕が森さんと前回ご一緒した『謎の変奏曲』は橋爪功さんとの二人芝居という、ちょっと特殊な環境で、森さんの演出と橋爪さんの芝居に食らいついていくという感じでした。森さんはすごくエネルギッシュでお芝居のことばかり考えているという、尊敬すべきタイプの演出家。僕は、稽古を早く終えたいタイプなんですね。稽古場には稽古開始前ギリギリに来て、終わったらすぐに帰りたい(笑)、集中力があまり続かないタイプなので、森さんのその居方は脅威でしかなくて。それで僕、ホントはよくないと思うのですが、ギリギリにしかセリフを覚えないから、明日このシーンやりますって言われたらそこしか覚えていかないんですよ。でも、橋爪さんは既にセリフが全部入ってる、森さんはどんどんやりたい、だから予定の範囲よりどんどんずんずん進んでいく。「じゃあ次行こうか」「すみません、覚えてないです。ここで打ち止めです、僕のセリフ」というのを毎日のようにやっていて(苦笑)。今回は、前もって頑張って覚えていこうかなと。稽古は、けっこうたっぷり時間をかけてやりそうだし。そこは、僕と森さんとの戦いになるんじゃないかなって(笑)。でも、演出家の要求には応えたいなと思うので、森さんと僕の集中力の対決ですね。カロリーも、エネルギーもたくさん要る芝居になりそうですよね。

南沢 劇場に入って初日へ向けての場当たりをしているときにも、「違う感じでやってみて」って森さんに言われたりして、まだ細かな稽古が続いているのかという感じでした。違う方向を見つけていくというか、ギリギリまで、よりおもしろくなるようにと作られるタイプの方です。でも森さんが変更を求める演出は絶対正しい、ついていけば絶対おもしろくなると私は思っているので、「違う」と言われても、いかに折れずについていけるかが今回も鍵かなと思っているので、頑張りたいです。

井上 橋爪さんとの二人芝居のとき、僕は橋爪さんと比べて技術も経験もなくて、とても太刀打ちできる感じではなかったのですけれども、森さんに「全力で来るね」みたいなことを言われて。橋爪さんもそういう俳優が好きだし、とにかく全力ですべて出し切るよねというようなことを言われた記憶がありますね。ただそれは何年も前のことで、まだ若かったからできたことだとも思います。だから、全力だけを売りにするのはそろそろやめにして(笑)。でもやっぱり全力でやっていたりするかもしれませんが、とにかく求められたことには応えたい、それしかできないなと。

――どんな舞台になりそうですか。

井上 歌が入るかも、と言われています。コロスの方々は歌ったりするんですよね。

南沢 コロスの方々は身体表現ができる方ばかりなので、いろいろなことが求められていくんだろうなと思いますよね。

井上 個人的には、歌を入れてもらわなくても全然大丈夫なんですけれども(笑)。いつも、気を遣っていただいているのか、ストレートプレイでも歌があったりして。歌うのが嫌というわけではないんですよ。でも自分であえて頼んだりはしていないのですが、入りがちです。

南沢 いわゆる悲劇というよりは、前半の冒険話がちょっとファンタスティックに描かれつつ、最後の復讐劇が納得できるような感じで進んでいくと思うので、悲しい結末だけでは終わらない、希望とかも残すような作品になるのではないかなと思っています。

井上 僕の勝手なイメージでは、ホームドラマみたいになればいいなというのがありますね。

――3月23日(土)18:30の回は、<e+特別観劇会>もおこなわれます。観客の方々へのメッセージをお願いいたします。

井上 ギリシャ悲劇と聞くと、自分たちとはちょっと距離があるというか、あまり縁がない感じの印象を持たれるかなと思うし、僕自身もそう思うところがあるんですけれども、今回、新たなギリシャ悲劇という風に位置付けて作りますし、この少人数のカンパニーでどうやって壮大なギリシャ悲劇をやるんだという、いい意味での驚きがある企画だと思いますので、カジュアルな気持ちで観に来ていただきたいですね。決して構えて観に来る必要はまったくないと思うので、新しい演劇がフジノさんと森さんの手によって生まれるんだというわくわく感と共に劇場に来ていただければ嬉しいです。

南沢 ギリシャ悲劇というと、すごく難しそうなイメージがあったのですが、二千年以上前から上演されている演劇、時を越えて語り継がれている作品を今やる意味、今だからこそできる表現が絶対にあるのだと思います。現代の人々が観ても楽しんでもらえる形になると思いますし、登場人物たちの人間らしさもたくさん感じていただけると思うので、意外に共感できるところを見つけてもらえるはずです。森さんの演出で、五人のキャストでどう見せていけるか、私自身も楽しみですので、稽古を一生懸命頑張りたいと思います。

3/23の<e+特別観劇会>に向けて、e+ポーズでご挨拶!

3/23の<e+特別観劇会>に向けて、e+ポーズでご挨拶!

取材・文=藤本真由(舞台評論家)
写真撮影=池上夢貢
ヘアメイク=大和田一美
スタイリング(井上芳雄)=吉田ナオキ スタイリング(南沢奈央)=加藤暢子

 

source:New feed

2024年1月15日(月)東京建物Brillia HALLにて、ミュージカル『イザボー』が開幕する。この度、初日前に行われた公開ゲネプロより舞台写真と出演者コメントが届いたので紹介する。

本作は、ワタナベエンターテインメントと劇作家・末満健一がタッグを組み、日本のクリエイターたちの才能を集め、世界レベルの作品を創造・発信していく新規プロジェクト、「MOJOプロジェクト -Musicals of Japan Origin project-」の第一弾。

作・演出の末満がかねており実現したいと願っていた題材「イザボー・ド・バヴィエール」の半生を描いた物語だ。

望海風斗

望海風斗

元宝塚歌劇団・雪組男役トップスターの望海風斗が、フランス百年戦争の時代、陰謀渦巻くフランス王朝で欲望のままに生き、国を破滅へと導いた最悪の王妃イザボー・ド・バヴィエールを演じ、主演を務める。

共演には、イザボーとシャルル6世の息子で物語の語り手も担うシャルル7世に甲斐翔真。イザボーと政略結婚し狂気王と呼ばれるシャルル6世に上原理生、フィリップの息子で自身も王位を狙うブルゴーニュ公ジャンに中河内雅貴、シャルル六世の弟でイザボーとただならぬ関係を持つオルレアン公ルイに上川一哉、シャルル7世の義母で同じく物語の語り手として登場するヨランド・ダラゴンに那須凜、シャルル6世の叔父でイザボーを国政から遠ざけようとするブルゴーニュ公フィリップに石井一孝と、日本ミュージカル界が誇る実力派俳優陣が集結した。

ミュージカル『イザボー』囲みより (左から)甲斐翔真、望海風斗、石井一孝

ミュージカル『イザボー』囲みより (左から)甲斐翔真、望海風斗、石井一孝

東京公演は、30日(火)まで東京建物Brillia HALLにて、その後、大阪公演が2月8日(木)~11日(日)オリックス劇場にて上演。

ミュージカル『イザボー』囲みより (左から)甲斐翔真、望海風斗、石井一孝

ミュージカル『イザボー』囲みより (左から)甲斐翔真、望海風斗、石井一孝

 
【あらすじ】
百年戦争の時代。バイエルン大公の娘として生まれた少女は、やがて隣国フランスの王妃イザボー・ド・バヴィエール
(望海風斗)となる。夫であるシャルル6世(上原理生)はイザボーをこよなく愛したが、ある出来事を境に狂気に陥ってしまう。
破綻した王政につけ入り、権力を掌握しようとするのはシャルル6世の叔父ブルゴーニュ公フィリップ(石井一孝)とその息子ジャン(中河内雅貴)。彼らと対立するシャルル6世の弟オルレアン公ルイ(上川一哉)は、イザボーと不貞の関係となり、彼女が権力を獲得するために助力していく。混沌の時代の中で、イザボーは愛と衝動のままに生き抜こうとする。のちにフランス・ヴァロア朝の第5代国王となるシャルル7世(甲斐翔真)は、義母ヨランド・ダラゴン(那須凜)と共に、実の母であるイザボーの生き様を辿っていくこととなる。フランスの歴史上でもっとも嫌われた最悪の王妃の生きた道を——。

公開ゲネプロ前 囲み取材コメント

■望海風斗

ミュージカル『イザボー』舞台写真 望海風斗       撮影:岩田えり

ミュージカル『イザボー』舞台写真 望海風斗       撮影:岩田えり

今日までが本当に大変で、始まる実感がようやく出始めてきました。宝塚退団後、オリジナル作品に出演するのは初めてで、今回演出の末満(健一)さんとワタナベエンターテインメントがタッグを組み、日本からオリジナルミュージカルを世界に発信していくMOJOプロジェクトに参加できるのは本当に嬉しいことだなと感じています。ここに来るまで、大変なこともありましたが、このように作品を作っていく過程は本当に楽しかったです。
セット、装置、照明、衣装、音楽と全部が合わさり、こんなに掛け算になるんだと、見どころだらけです。どのシーンも目が離せないです。
いよいよ開幕しますが、皆様に観ていただけることを楽しみに作ってきました。明日から、お客様と熱い日々を過ごしていけたらと思っています。劇場で『イザボ―』を感じていただけたら嬉しいです。

■甲斐翔真

ミュージカル『イザボー』舞台写真 甲斐翔真       撮影:岩田えり

ミュージカル『イザボー』舞台写真 甲斐翔真       撮影:岩田えり

最初はイザボーの歴史の勉強会から始まり、ついにこの日が来たかと胸を高鳴らせています。ミュージカル界にはフランスのお話がたくさんありますが、その中でも、観たことのない演出の方法や表現をされているので、それがどうお客様に伝わるか楽しみです。
作品が進むにつれ、イザボ―という人物が立体的になり、どうして“悪女”と呼ばれるようになったのかと裏を知ることが出来ます。裏を知ったからこそ、僕はシャルル7世として新しい気持ちで演じることが出来る、相乗効果を感じています。
1番初めのシーンは皆様の盛り上がりが大切ですし、盛り上がっていただけないと僕が登場できません(笑)。心を開放して、ミュージカルを観に来たんだと感じていただけたら嬉しいです。

■石井一孝

ミュージカル『イザボー』舞台写真 石井一孝       撮影:岩田えり

ミュージカル『イザボー』舞台写真 石井一孝       撮影:岩田えり

ミュージカル業界に30年以上いますが翻訳ミュージカルが多く、オリジナルミュージカルは数少ないながらも、そんな中でこの『イザボ―』は新しい、ミュージカル界に風穴を開けるんじゃないかと手ごたえを感じています。
望海さんの圧倒的歌唱力、甲斐くんの僕より背が高いのに顔が僕の半分しかないとか(笑)
色んな長所が合わさって見どころが満載です。ドキドキもしていますが楽しみです。
イザボ―は最悪の王妃だけど望海さんが演じるとキュートで最高なんですよ。望海さんのキュートさが零れ落ちてます! 末満さんが最初に、最悪とかダークなイメージがあるイザボ―を通して、希望や未来、真実を伝えたいと仰っていました。そういう手ごたえはあります。

source:New feed

#KTちゃんがデジタルシングル「BEKI feat. 花譜 (Prod. peko)」を2月28日(金)にリリースすることがわかった。

1月14日(日)、#KTちゃんは東京・代々木第一体育館にて行われた花譜の4thワンマンライブ『怪歌』にゲスト出演。会場にて、ふたりのコラボが発表された。

花譜

花譜

19歳の#KTちゃんと20歳の花譜は、昨年2023年の番組で共演。同世代ということもあり意気投合し、今回のコラボが実現したという。

「BEKI feat. 花譜 (Prod.peko)」は、ふたりが「なかなか振り向いてくれない男子について語り合う」恋愛ソング。梅田サイファーのpekoがプロデュース/トラックメイクを担当し、花譜は初めてラップに挑戦している。

#KTちゃんのコメントは以下のとおり。

 

#KTちゃん

初めて恋愛系の曲をリリースします。pekoさんからイケイケのbeatが届いたので最高でしたし、花譜ちゃんとは同世代なのもあって、ノリノリで制作できました!

ラップだからこそ出せる今どき女子の強気なバイブスを感じてもらいたいです。

 

4月27日(金)には、#KTちゃん主催ライブイベント『ぱにゃぱにゃ』が東京・渋谷Spotify O-nestで開催される。

 

source:New feed