黒子首、初のフルアルバム『骨格』より3曲のリリックビデオを一挙公開

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黒子首が、7月27日(火)にリリースした1stアルバム『骨格』より「熱帯夜」「swimming cat」「あなうめ」3曲のリリックビデオをバンド公式チャンネルで公開した。

キャリア初のフルアルバムとなる『骨格』からは、既に「エンドレスロール」のミュージックビデオが公開されているが、今回新たに公開された3曲はそれぞれテイストの異なる映像となっているのでチェックしておこう。

なお、黒子首は現在同アルバムを引っ提げた東名阪レコ発ツアーを開催中で、8月23日(月)名古屋 UPSET、8月24日(火)大阪 ESAKA MUSEでの公演を控えているほか、8月25日(水)にはタワーレコード NU茶屋町店にてインストアライブを開催予定。さらに、UNISON SQUARE GARDENの自主企画イベント『UNISON SQUARE GARDEN presents fun time ACCIDENT3』東京公演の9月10日(金)に出演することも決まっている。

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映画『ノイズ』が2022年1月28日(金)に公開されることが決定。あわせて、初の映像となる特報が解禁された。

『ノイズ』は、2017年から2020年まで『グランドジャンプ』(集英社)で連載された筒井哲也氏の同名漫画を実写映画化したもの。殺人を犯した元受刑者の登場によって、過疎化に苦しむ孤島の日常が崩されていく様子を描いたサスペンス作品だ。孤島・猪狩島の復興に尽力しながらも元受刑者を殺してしまう泉圭太役で藤原竜也、圭太の殺人を隠蔽すべく“死体隠し”に協力する幼馴染・田辺純役で松山ケンイチが出演。藤原と松山はW主演を果たしている。また、猪狩島の駐在所に勤務する新米警察官・守屋真一郎役で神木隆之介が共演。『ここは退屈迎えに来て』などの広木隆一監督がメガホンをとる。

(C)筒井哲也/集英社(C)2022映画「ノイズ」製作委員会 

(C)筒井哲也/集英社(C)2022映画「ノイズ」製作委員会 

解禁された特報映像は、圭太が人を殺してしまうシーンからスタート。「島も、俺も、終わりだよ」と苦悩する圭太に、真一郎は「全部、なかったことにしましょう」と持ち掛ける。困惑しながらも死体を隠すことを決意する圭太と真一郎たちとは対照的に、島の復活に喜びの声を上げる島民たちの姿も。やがて、県警の登場や、保守的な島民の不穏な動きなど、変化していく島の様子が収められている。

 

また、渡辺大知がかつてストーカー殺人を犯した元受刑者・小御坂睦雄役で出演していることも明らかに。渡辺のコメントは以下の通り。

(C)筒井哲也/集英社(C)2022映画「ノイズ」製作委員会 

(C)筒井哲也/集英社(C)2022映画「ノイズ」製作委員会 

 

渡辺大知(小御坂睦雄 役)

この映画は日常に起こり得る、人間同士の関係性が作る恐怖に焦点を当てた映画だと思います。 

そして僕の役柄は登場人物たちの平穏な生活を揺さぶる、まさに「ノイズ」のような存在でした。

でも、そんな「ノイズ」の僕を、現場のスタッフ・キャストの方々はとても温かく迎え入れてくれました。

素敵な縁をいただき、感謝しています。

 

『ノイズ』は2022年1月28日(金)全国ロードショー。

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そらるが9月29日に発売するニューアルバム『ゆめをきかせて』のトラックリストの一部が公開となった。

『ゆめをきかせて』は、前作『ワンダー』から2年2ヶ月ぶりとなるアルバムで、様々なボカロPが楽曲提供したオリジナルアルバム。そらるが作詞作曲したアルバムリード曲「ゆめをきかせて」のほか、先行シングルとして配信中のKanaria作詞・作曲「ブルーパレット」に加え、Ado「うっせぇわ」などで話題のsyudou、てにをは、すりぃ、黒魔、yukkedoluce、ナノウ、NeruなどボカロPが作る楽曲をそらるが歌う。

“ファンに1番に聴いてもらいたい”と、7月22日に行われたオンラインライブ『SORARU ONLINE LIVE 2021 -きみのゆめをきかせて-』、7月31日から行っていた6年ぶりとなるアコースティックライブツアー『SORARU ACOUSTIC LIVE TOUR 2021 -きみのゆめをきかせて-』でも、アルバムからの新曲を披露している。

さらに今回、ニューアルバム『ゆめをきかせて』の発売を記念した『オンラインビデオトークイベント』の開催が決定。全国ファンと直接会うことが難しい状況を受け、そらる本人が“ファンと話せる場を作りたい”と企画された。応募者全員が同日開催されるトークイベントに参加することができる。開催日程や応募方法などは決まり次第オフィシャルHPにて告知されるとのこと。

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テレビ東京ほかにて放送中のドラマ25「サ道2021」(毎週金曜深夜0時52分~1時23分)のエンディングテーマであり、9月8日(水)にCDリリースするTempalayのニューシングル「あびばのんのん」の先行配信が本日8月11日(水)よりスタートした。

また、「あびばのんのん」のミュージックビデオも公開された。新進気鋭のクリエイティヴ・レーベル”PERIMETRON”から、OSRINがディレクションを、佐々木集がプロデューサーを務めた。全編アニメーションによるミュージックビデオはTempalayとしては初めて。アニメーションは、Eテレ「シャキーン!」なども手掛けた土屋萌児氏と水江未来氏が制作。事前にプロローグも公開されていたが、「あびばのんのん」の楽曲をモチーフにしたストーリー性ある映像に仕上がっている。

「あびばのんのん」MUSIC VIDEO YouTubeリンク

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2021年9月7日(火)〜9月12日(日)新宿THEATER BRATSにて、舞台『ホウム。2 ―野田河家の人々―(仮)』が上演される。この度、日替わりゲストが決定した。

本作は、劇団アレン座『ホウム。』の続編で、劇団員の磯野大、栗田学武、來河侑希が「野田河家」の3兄弟の物語。前作では、アドリブを元に構成された内容を台本に仕上げていくという手法をとっていたが、本作でも劇団アレン座の3人が演じる3兄弟がどのような成長を遂げるのか期待したい。

日替わりゲストとして出演するのは、竹中凌平三好大貴武藤賢人、ぽこぽこクラブ(三上陽永杉浦一輝坂本健)。

竹中凌平

竹中凌平

三好大貴

三好大貴

武藤賢人

武藤賢人

三上陽永

三上陽永

杉浦一輝

杉浦一輝

坂本健

坂本健

彼らゲストが物語にどう作用していくのか。本作は、物語を通して失われていた心を見つめるハートフルコメディになる予定とのこと。

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2021年9月27日(月)(※日本時間)にアメリカで、約2年ぶりの開催となる、演劇·ミュージカル界における世界最高峰の祭典『第74回トニー賞授賞式』の模様を、WOWOWがの模様をライブ配信、生中継する。このほど、番組内で展開されるスタジオパートのナビゲーターとして井上芳雄宮澤エマの出演が決定した。

元々は2020年6月に予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で前代未聞の開催延期となっていた『第74回トニー賞授賞式』。約1年3カ月のタイムラグを経てついに開催となった今回は、興行中止になるまでに開幕し、上演された作品からノミネートされた受賞者を発表する第一部と、「ブロードウェイが帰ってくる!」と銘打ち、主要3部門(ミュージカル作品賞、演劇作品賞、演劇リバイバル作品賞)の発表と、ミュージカル作品賞にノミネートされている3作品からのパフォーマンスなどが披露されるライブ·コンサート形式の第二部という、二部構成で届けられる。WOWOWではこの二部構成の授賞式をライブ配信、生中継する。

そして、 WOWOWの番組で展開されるスタジオパートのナビゲーターとして井上芳雄と宮澤エマの出演が決定した。

2014年の『第68回トニー賞授賞式』からWOWOWの生中継に出演し続けてきた井上は、今年はミュージカル『ナイツ·テイルー騎士物語ー』大阪公演で滞在中の現地サテライトスタジオから出演する。

一方、番組初出演となり、小さな頃からブロードウェイの現地に赴き、数多くの作品を見てきた宮澤は、東京のメインスタジオから出演。かくして、東西のスタジオより、ブロードウェイ復活に沸く授賞式の熱気が届けられる。

今年の授賞式について井上は「世界中の皆さまとブロードウェイの復活を喜ぶセレモニーになる」とコメント。一方の宮澤は「また“ミュージカルを観に行きたい”と思ってもらえるような授賞式になると期待しています」と語る。

授賞式第一部『ライブ配信!第74回トニー賞授賞式 事前受賞の部』は日本時間の9月27日(月)午前8時~午前10時にWOWOWオンデマンドでライブ配信。授賞式第二部『生中継!第74回トニー賞授賞式』は、同日午前9時~にWOWOWプライムで生中継、WOWOWオンデマンドで同時ライブ配信。ほかにも関連番組が放送・配信されるので、楽しみにしながら待ちたい。

■井上芳雄 コメント

本当に待ちにまったブロードウェイとトニー賞の復活なので、それを皆さんと喜びたいですね。ブロードウェイはこの1年間まったく上演ができなかったので、例年とは違ったトニー賞授賞式となりますが、世界中の皆さまと復活を喜ぶセレモニーになるので、楽しみたいですし、パ フォーマンスをメインに展開される場面もあるようなので、すてきな祭典になると思います。

今回は宮澤エマちゃんが東京のスタジオにいてくださり、すごく安心していますし、今までにない展開をお見せできると思います。

今なお、再オープンができない演目もあると思うので、そのような作品や人にも思いをはせつつ、これからのミュージカル界と演劇界の原動力になれるよう、番組ナビゲーターとして全力で盛り上げていければと思います。

井上芳雄

井上芳雄

■宮澤エマ コメント

我慢して、我慢して、ようやくトニー賞という演劇界をたたえる祭典、ブロードウェイの祭りが戻ってくる。希望あふれるニュースだし、本当に良かったなと思います。また「ミュージカルを観に行きたい」と思ってもらえるような授賞式になるのではないかと期待していますし、トニー賞というものがどういう象徴なのかということを考えながら、しっかりとナビゲートしていきたいです。芳雄さんはトニー賞をナビゲートしてきた経験もおありなので、スタジオは離れますが、頼りにしています。あまりブロードウェイのことを知らない人でも、この番組は楽しんでもらえるんじゃないかと思いますので、演劇や舞台に少しでも興味がある人にはポップコーン片手にぜひ観ていただきたいなと思います。

宮澤エマ

宮澤エマ

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演出家・ 鈴木裕美による戯曲の読み方・オンラインワークショップが2021年8月22日(日)に開催される。定員を24名とし、鈴木が参加者の顔を見て話し、都度発言出来る双方向の形で実施を予定している。

鈴木裕美メッセージ

コロナにより演劇が一時止まってしまった昨年の4月以降、 家で1人でもできることとして「戯曲の読み方」 のオンラインワークショップを21回実施し、519名の方と出会えました。その中には、海外からの参加など、対面で開催していたWSでは出会えなかったであろう方々もいらっ しゃいました。また、私の経験をお話しすることが、今後演劇に携わる方々がもっと遠くに行く道程の、ちょっとしたショートカットにはなるのではないかという手応えも感じられました。そんな訳で、今後も聞きたいと仰る方がいらっしゃる間は、不定期になってしまうと思いますが、オンラインでの「 戯曲の読み方」のWSを続けていこうと思っています。

そもそもは、「戯曲の読み方を教えて欲しい」と俳優さんたちからリクエストを受けて始めたWSです。教えるというのはおこがましいですし、基本、どう読んでも自由だと思っていますので、あくまで“ 鈴木の考える”「戯曲の面白がり方」「 戯曲を読み解くコツ、法則」 についてお話します。戯曲への向かい方のセカンドオピニオンと考えていただいてもいいかもしれません。特定のテキストを用いず、どの戯曲にも当てはまるであろう大きな捉え方をお話しします。

• 戯曲に興味のある方ならどなたでもご参加いただけます。
以前開催した時は、映像の監督や、翻訳者の方、 演劇ライターの方、演劇ファンの方など、 様々な方がご参加下さいました。

•戯曲について以外でも、演劇に関するご質問には出来る限りお答えする時間を設けます。

•ちょうどお芝居一本分の感覚で、短い休憩を挟みます。

•大部分は私がお話しする形になりますが、参加してくださる皆様とコミュニケーションを取って進めていきたいので、映像、音声ありでの参加をお願いいたします。

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高校生にとって学生生活最後の一大イベントであるプロムでドレスを着たいと願うジェイミーの夢は、プロのパフォーマーになること。それもドラァグクイーンだ。小さい頃から母親の服を着たりメイクしたりすることが好きだった彼を主人公としたミュージカル『ジェイミー』は、イギリスBBC放送のドキュメンタリーで取り上げられた実話をもとにした作品だ。

十代の多感な時期にゲイをカミングアウトしたジェイミーの複雑な心模様を、ノリのいい曲とダンスで楽しく愉快に味つけし、仕上がったのは笑って泣けてじんわりと心に染みる物語。そして待っているのは最高にハッピーな気分♪

これは、今もウエストエンドでロングランを続け、韓国でも上演されるなどワールドワイドな広がりを見せている大ヒット作なのである。その日本版『ジェイミー』(2021年8月8日(日)~29日(日)東京建物Brillia HALLにて上演、その後、9月に大阪・愛知公演あり)の演出・振付を手がけるジェフリー・ペイジに作品の魅力と日本版の演出について話を聞いた。

稽古の様子

稽古の様子

――この作品との出会いから教えてください。

演出のオファーをいただいた3年ほど前です。それから資料を集め、原作となったドキュメンタリーを含め、いろいろとリサーチを重ねていくうちに、多様性やコミュニティなど多くのことを語っている素晴らしい作品だということがわかりました。

――シェフィールドでの初演を経て、ロンドンでの上演は2017年11月ですから、かなり早い時期に着目し日本での上演に向けて企画が進んでいたのですね。

日本の人々がそうした多様性や公平さというものに対する関心が高いのだと理解し、この作品を日本でやるということに対して、また自分が関われることをうれしく思いました。

――魅力を感じた部分を少し具体的に教えていただけますか。

美しいと思う瞬間や登場人物の関係性がよく出ているところですね。特に好きだと思ったのは、ジェイミーとプリティ、プリティというのはジェイミーの親友ですが、彼女の部屋でのふたりのやりとりです。ここでプリティは、「私がなぜヒジャブをつけているのか一度も聞いたことがないよね」とジェイミーに問いかけるんです。

――イスラム教徒の女性がなぜヒジャブと呼ばれる布で頭部を覆っているのか、他者には素朴な疑問だと思います。ジェイミーは小さい頃からプリティのことをよく知っているけれどそれまで聞いたことがなかったのですね。

プリティは「シンプルでいられるから」「私という人間の枠組みをつくってくれるから」と自分から答えます。多くの人は、自分の美しさを周囲の人に認めてもらいたいと思って努力し、無理をして自分以上のものになろうとしてしまうことがあります。けれど美しさは自分自身がわかっていればいいこと。そしてプリティははっきりとそう言える人間なんです。ここは本当に素晴らしい瞬間だと思います。あらゆる人にとって大きな学びとなるメッセージなのではないでしょうか。

左から ジェイミー:髙橋颯、プリティ:山口乃々華(ともにWキャスト)

左から ジェイミー:髙橋颯、プリティ:山口乃々華(ともにWキャスト)

左から プリティ:田村芽実、ジェイミー:森崎ウィン(ともにWキャスト)

左から プリティ:田村芽実、ジェイミー:森崎ウィン(ともにWキャスト)

――この出来事の少し前にジェイミーは、「ミミ・ミー」という名のドラァグクイーンとしてステージに立ち一歩を踏み出しました。ジェイミーにとってのミミ・ミーはいかなるものだと思いますか。

他者に認めてもらいたい、受け入れてもらいたいという気持がつくり出す仮面、マスカレードのようなものじゃないでしょうか。プリティにとってのヒジャブは、自分自身のよさを見据えるためのもので他者は関係ない。そこに大きな違いがあります。

――なるほど。

自分自身を受容し、より深いところで理解することができるようになれば、仮面などは必要なくなります。大切なのは、周囲に認めてもらうことに執着して頑張ることではなく、自分自身を本当の意味で好きなることです。人から認められるために、また自分自身が完璧であろうとするために、我々はどれくらい多くのものを犠牲にし、時に自分自身を傷つけているのだろうと考えさせられることがあります。

ゲイであれ、トランスジェンダーであれ、ストレートであれ、トラウマというものはそうした多様なセクシャリティーの中で誰しもが抱え得るもの。ですから多くの人が共感できる部分だと思います。この作品はトラウマを抱えた、ジェイミーという少年が大人になっていく旅路を描いた物語でもあります。

ジェイミー:髙橋颯

ジェイミー:髙橋颯

――ミミ・ミーからの自立は、いじめっ子的立場の、クラスメイトであるディーンとの関係性においても重要になりますね。

ディーンに関しては、作品をご覧になったジェイミー・キャンベルさん(ドキュメンタリーで描かれた、物語のモデルとなった人物)の言葉がとても印象に残っています。ディーンはひとりの人間ではなく自分をいじめて来たたくさんの人々の、複合的キャラクターだとおっしゃっていたのです。

――もっと大きな見方をすれば、偏見を抱く社会そのものの象徴でもある。フィクションの世界で物語を展開していく上で、重要な存在だと思います。

ふたりの間に生じる変化は、対立する者同士にも理解し合おうという気持が生まれれば人間は互いに癒されていく……。そういうメッセージも込められていると思います。

そして非常に魅力的に描かれている人物として、ジェイミーの母親であるマーガレットがいます。自分の親に対して、私たちはひとりの人間であることをしばしば忘れてしまいがちなところがあります。けれど実際はそうでない、彼らもひとりの人間であることを彼女は思い出させてくれます。

左から ジェイミーの母マーガレットを演じる安蘭けい、その親友レイを演じる保坂知寿

左から ジェイミーの母マーガレットを演じる安蘭けい、その親友レイを演じる保坂知寿

ドラァグス(左から 石川禅、吉野圭吾、今井清隆、泉見洋平)

ドラァグス(左から 石川禅、吉野圭吾、今井清隆、泉見洋平)

――そうしたジェイミーにとっての味方だけでなく、さまざまな立場の登場人物にリアルな実感があり、それぞれの等身大の背景が気になります。

それぞれを演じる役者さんもさまざまな世代が集まっていますから、そこがまた興味深いところです。稽古場は非常に楽しく、若いキャストがシーンワークをやっている時に、ベテランの方が大きな喜びをもって彼らを受け止め、その様子を見ているのがわかります。逆もまた然りで、稽古場で確かな交流が生まれているのを実感します。

――その関係性はきっと舞台に反映されるのでしょうね。

ジェイミーと年の近い、あるいはその年代からまだそんなに時間が経っていない世代のキャストは、より身近な感覚で物語をより深く実感しているようです。そしてベテランキャストの皆さんにとってもそれはかつて経験したこと。ただ当時は、この作品で描かれているような問題はあまり口に出すことはできなかったでしょうから、ある種の解放感があるのではないでしょうか。そうやって様々な年代の方がこの物語を通して交流している……。それを間近に見られるのは非常に楽しい体験で、ご一緒できてうれしく思います。

稽古場の様子(撮影=田中亜紀) ※稽古場披露日のみマスクを外しています

稽古場の様子(撮影=田中亜紀) ※稽古場披露日のみマスクを外しています

稽古場の様子

稽古場の様子

――劇場ではさまざまな世代の観客を含め、さらに大きな交流が生まれそうですね。今回はノンレプリカ版での上演だそうですが、脚本や音楽などオリジナルのよさを生かしながら、日本版を演出するに当たってどのように考えていらっしゃいますか。

今の若い人たちにとって想像の世界が非常に大切なものだ、ということを理解するのがひとつ重要なポイントだと思っています。ジェイミーは、自分がどう大きく、そして輝いて生きていきたいのかということ。そしてそれを想像で思い描き、その自分を信じている。ジェイミーは、自分にとって非常に重要な想像の世界、ファンタジーと現実の間とを、行ったり来たりしています。その行き来、押したり引いたりという部分を大事にしたいと思っています。

――観客はジェイミーと一緒にファンタジーと現実の間を旅することになるのですね。

プロセが消える、つまり芝居であることを忘れる瞬間と、「これはお芝居なんだ!」と思う瞬間をお客様には行ったり来たりしてほしいと願っています。芝居だと思って観ているうちに、気がついたら想像の世界に移動していた……というような。

そして最終的には、ご覧になった方々がトラウマを持った人の苦しみに耳を傾け、理解を深めていけることにつながっていければと思います。

――全人類が抱える重要なテーマです。

より深いところでこの作品のメタファーを理解していただくためにも、ジェイミーの内なる人生を理解することが大切。正直に、大胆に、自分自身の人生を生きる勇気を、この物語から我々も学んでいけたらと思います。

完璧というのは概念に過ぎません。大切なのは他者の目ではなく自分自身のために生きること。自分の人生の中で何を目指し、何を選び取っていくべきか、そんな問いかけをこの舞台を通してしていければと思っています。

ジェイミー:森崎ウィン

ジェイミー:森崎ウィン

取材・文=清水まり 撮影=田中亜紀(舞台写真)

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『郷ひろみとGO!GO!GO! TikTok LIVE』を8月14日(土)21時よりショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」にて行うことが決定した。

今回のTikTok LIVEでは、2021年7月22日から8月3日に実施した#これからも俺の時代 企画の「郷ひろみ賞」を発表し、郷ひろみが受賞作品をピックアップしてコメント。また、今回はTikTok総フォロワー数約470万人のTikTokクリエイター・おおしま兄妹のしゅんとさくらも登場。郷ひろみと受賞作品を見ていくとともに、TikTokのトレンドコンテンツを郷ひろみとともに撮影していく。

郷ひろみは2021年8月4日にデビュー50周年記念の両A面のニューシングルをリリースする。表題曲「100GO!回の確信犯」(読み:ヒャクゴカイノカクシンハン)は、18歳のトラックメイカーSASUKEが作詞・作曲・ミックスを担当。郷ひろみが今まで発表してきた全105曲のシングルの中から、「男の子女の子」、「よろしく哀愁」、「お嫁サンバ」、「お化けのロック」、「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」といった、代表的なナンバー16曲を大胆に引用して新たな楽曲に再構築。アップテンポでファンキーなダンスチューンに仕上がっている。

両A面扱いとなるもう1曲の「狐火」(読み:キツネビ)は、御年93歳の巨匠バート・バカラックが2020年に発表した美しいバラード「Bells of St.Augustine」のカバーで、日本語歌詞を川谷絵音が担当。大人の男性の心象風景を鮮やかに描き出した歌詞が印象的な、エモーショナルな楽曲となっている。

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9月3日(金)から26日(日)の期間中、中村獅童と初音ミクによる『九月南座超歌舞伎』が京都・南座で開催される。演目はこの南座公演のために書き下ろされた新作歌舞伎舞踊「都染戯場彩(みやこぞめかぶきのいろどり)」と、源頼光と傾城七綾太夫の戀物語と土蜘蛛伝説が軸になった「御伽草紙戀姿絵(おとぎぞうしこいのすがたえ)」。さらに本公演に加えてリミテッドバージョンも実施、こちらは澤村國矢が初音ミクの相手役を勤める。

「都染戯場彩」は桜が満開の「花の大内」、秋の情景を描いた「月の吉原」、勇壮な獅子の狂いを見せる「雪の石橋」と三段返しの構成で、「雪の石橋」での獅童と初音の獅子の精の踊りが見どころだ。「御伽草紙戀姿絵」は今年4月、幕張メッセで開催された『ニコニコネット超会議2021』で初演され、初音が初めて悪役に挑んだことでも話題を集めた。獅童は源頼光と袴垂保輔の二役を、初音は傾城七綾太夫実は将門息女七綾姫を勤める。また、平井保昌を國矢、山姥茨木婆を中村蝶紫が勤める。本作で獅童は、観客のペンライトの光をまとうことで新たな力を獲得し、自らを変えていくという「超越の術」にも挑む。通常の歌舞伎公演とは一味異なる、歌舞伎と最新テクノロジーのコラボレーションに期待したい。なお、リミテッドバージョンにも出演する國矢は、本公演での獅童の役を演じる。

過日、大阪市内にて「九月南座超歌舞伎」の製作発表をおこない、中村獅童が本公演にかける思いを語った。

「映画の撮影の関係でむさ苦しい髭面ですが、お許しください(笑)」と笑顔で登壇した獅童。南座で2年ぶりに超歌舞伎を上演するにあたって、「南座という歴史ある劇場で、こういった新しい試みを上演できる時代になったのだな……」としみじみとした表情を浮かべ、「京都は毎年12月に顔見世興行があり、古くからの歌舞伎好きなお客様も大勢いらっしゃいます。そういった方が超歌舞伎をどう感じてくださるか不安でもあったのですが、2019年の初演では歌舞伎通の方から小さいお子様まで、喜んでいただけたという手応えがありました。歌舞伎専門の劇場でこの演目をやらせていただけたということが私にとって非常に大きなことでした」と振り返った。

2016年、幕張での『ニコニコ超会議』で産声を上げた超歌舞伎。以来、5,000人の観客の前で演じてきた(2021年4月は動員制限を設けて開催)。「相当大きいホールのようなところで歌舞伎をやるとお客様にはどのように届くのかなという思いがありました。新作歌舞伎『あらしのよるに』もそうですが、「新しいことをやっていても古典にこだわるものづくり」というのが僕のひとつのこだわりです。超歌舞伎でも衣裳や化粧、鬘など古風に作りました。そして歌舞伎の色彩美や化粧、鬘などはデジタルの世界に負けないものがあるということを実感しました。先人たちが目指してきた歌舞伎の表現に改めてすごいと、計算し尽くされたものが今日まで残っているんだなと思いました。僕自身これからも、伝統、古典を残しつつ革新を追求するという生き方をしたいと思うので、また南座でやらせていただけるということは感慨深いものがあります」と語った。

バーチャルシンガーの初音ミクとの共演という、前代未聞の歌舞伎に獅童も相当、苦心してきたという。なんせ相手は最新テクノロジーの賜物だ。「めっちゃくちゃ大変ですよ。初音ミクさんは絶対に間違いがないんですよ(笑)。セリフも完璧なので、こっちがちょっとでもミスるとすぐ駄目になっちゃう。毎日全く変わらず、同じきっかけで、同じタイミングでセリフをおっしゃるので……。子供の頃からやっていたんじゃないの? というくらい、踊りも上手で素晴らしいですね。ここ数年でここまで踊りが上達する方は他にいらっしゃらないから、並々ならないご努力じゃないかなと思っています」と冗談も交えて話す。

話題となった「御伽草紙戀姿絵」での初音の悪役についても「芝居もどんどん上達して……というかもう歌舞伎俳優ですよ! 初の悪役といっても、初めてとは思えない完成度で、稽古の段階で完璧に仕上げてくるので、本当にどうなっているのかなと……(笑)。悪役に関してはもう完璧です!」と感心しつつ、毎回、多くの刺激をもらっていると語った。

歌舞伎でアナログとデジタルの技術を融合させるというクリエイションは当初、よいものをつくりたいという思いがゆえにスタッフの間で意見がぶつかり合うこともあったという。「最初の年(2016年)は、初日の明け方まで舞台稽古をやって、これは初日の幕が開かないのではないかというくらい、大変でした。それでも今日まで来られたのは超歌舞伎ファンのおかげです。初演で、幕が閉まった後に彼らが(会場で)「スタッフさんありがとう、超歌舞伎ありがとう、よーい、よよよい」と手打ちをしてくれて。その声を聞いて、幕の中ではみんなが握手、握手、涙、涙で……。我々が感動させなきゃいけないのに逆に「いやー、よかった」と。そういうことは超歌舞伎ならでは。本当に超歌舞伎ファンの方達に育てていただきました」と、ファンとの絆が年々、温まっていることを実感しているという。

コロナ禍で公演中止が相次ぐなか、それでも今年4月に幕張で上演できたことは「マナーのいいファンのおかげ」と話す。「大変な状況のなか、何とか歌舞伎の灯が消えないようにやっていかなくてはいけない。そのなかで、声を出さない、マスク着用など、ルールを守って、万全な安全対策のもとにやれば乗り越えていけるのでないかと、一つ一つ証明していく。今はそういう時期に来ているのではないかとも思います。もちろん、世の中の状況に合わせて判断しなくてはいけないこともありますが、超歌舞伎が「こうすれば安全だ」ということを証明していける公演になればいいなと思っています。ファンの皆さんに協力していただくペンライトも超歌舞伎の一つの強みだなと思いました。声援は出せないけど、ペンライトも一つの演出方法になりますので、南座でもぜひ、気兼ねなくペンライトを振っていただきたいなと思います」。

「御伽草紙戀姿絵」のリミテッドバージョンで出演を勤める國矢へも、期待を募らせる。「國矢くんは、型がきっちりできて、踊りも上手、でもはみ出すところがあんまりなくて。僕は國矢くんのことを見習わないといけないところがたくさんあるんだけど、時には枠からはみ出て、自分のやりたいように、やぶれかぶれになる瞬間を見てみたいと思っています。最初にリミテッドバージョンをやったときも、國矢くんはカーテンコールで涙、涙でしたが、体当たりで演じていて、とても嬉しかったです」。

『九月南座超歌舞伎』

『九月南座超歌舞伎』

そして、後進がさらに活躍できるようになればと歌舞伎の未来を見つめる。「これからの時代、当たって砕けろで、一生懸命やらないと若者の気持ちを捕らえられない。そしてコロナ禍になって、先々のことを一番不安に思ったのはお弟子さん達です。先が決まらない、決まっても自分たちがいい役がやれるのかもわからないとなった時、こうして國矢くんをフューチャーすることで、頑張ったらああいうふうになれるのかもしれないとお弟子さん達に夢や希望を持ってもらいたい。お弟子さん達がいないと、芝居もできません。お弟子さん達は本当に大事です」と声に力を込める。

「今は伝統を守りつつ、変わらないといけないことは変えていくというチャンスだと思うので、自分の公演では國矢くんや弟子たちが活躍する場を設けさせていただきました」とリミテッドバージョンに込めた思いも明かした。

取材・文・撮影=Iwamoto.K   

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King & Princeが、10月6日に8枚目のシングル「恋降る月夜に君想ふ」(読み:こいふるつきよにきみおもう)をリリースすることが決定した。

今作は、平野紫耀が主演する映画『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜ファイナル』の主題歌となっており、前作「koi-wazurai」の作家陣が再集結して制作されている。「koi-wazurai」は「運命のはじまり」をイメージして制作されていたが、今作では「その運命の行く先」にフォーカスをあてており、また「かぐや姫」というモチーフをより意識してアレンジしたことで、映画とマッチしたラブソングとして仕上がっているとのこと。

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現在放送中のTVアニメ『ヴァニタスの手記』のエンディングテーマである、シンガーソングライターのLMYK (エルエムワイケー)の新曲「0 (zero)」の配信が開始された。

LMYK「0 (zero)」LMYK「0 (zero)」

LMYK「0 (zero)」LMYK「0 (zero)」

また、リリースに合わせて「0 (zero)」の日本語ver.のミュージックビデオと英語ver.のミュージックビデオが同時公開された。海外でのアニメ配信にあたって、英語圏を中心とした地域では英語ver.が使用されるという新たな試みも行われている。

「0 (zero)」ミュージックビデオ 日本語バージョン

「0 (zero)」ミュージックビデオ 英語バージョン

9月8日(水)には期間生産限定盤でのアニメ絵柄のCDもリリースされ、合わせて期間生産限定盤ジャケット写真も公開された。ヴァニタスとノエが、トランプの絵柄のように描かれている。

LMYK「0 (zero)」アニメ描き下ろしトールサイズデジパック【期間生産限定盤】

LMYK「0 (zero)」アニメ描き下ろしトールサイズデジパック【期間生産限定盤】

LMYKの新曲、そしてTVアニメ『ヴァニタスの手記』に注目したい。

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結成から42年。「国民的劇団」として長らく愛され続けるスーパー・エキセントリック・シアター(SET)。10月に新作『太秦ラプソディ~看板女優と七人の名無し~』を上演。2018年に設立した「劇団こどもSET」による『世界中がフォーリンラブ』の上演も控えている。座長・三宅裕司は古希を迎え、人気劇団はさらなる飛躍を続けている。看板俳優で盟友の小倉久寛とともに、新作について語り合う。

懐かしの時代劇は参考にならない?

ーー本公演の企画書には“三宅裕司生誕70周年記念”と銘打たれています。

三宅:古希を迎えたことは、あまり自分では気にしていないんです。毎回、次の公演をより面白いものにするということだけなので、今回だけが特別な公演ではないです。

舞台が太秦なので、今回は時代劇のチャンバラをどういうふうにやるかが課題です。具体的に言うと、殺陣をどう見せるかが今回のポイント。これまでのSETの作品は、二つに対立するグループがあって、互いが戦うシーンをアクションとして描いてきた。だけど、映画の撮影という設定なので、そこが少し違いますね。

小倉:そうなんですね。僕も今、初めて詳細を知りました(笑)。

三宅:こういう取材の場での話で、小倉は初めて聞かされるんだよな。

小倉:タイトルから想像はついていましたけどね。映画屋の人たちのお話しなので、おそらくチャンバラなんだろうと。

三宅:これまでのSETだと、対立する者同士の戦いとしてドキドキするという設定があったんだけど、映画のチャンバラは少し見せ方が変わるだろうね。

三宅裕司

三宅裕司

ーー太秦撮影所の大部屋俳優の話にしようと思ったきっかけはなんですか?

三宅:斬られ役で名を馳せた福本清三さんという方がいらっしゃったでしょう。福本さんの映像を作家の吉高(寿男)くんに見せたのが発端ですね。毎回「次は何をやろうか」と作家とアイデアを出し合っているので、なぜ福本清三さんだったのかは覚えていませんね。

ーーお二人は、どんなチャンバラ映画をご覧になっていましたか?

三宅:僕の世代にとって、東映映画は時代劇ばかりでした。里見浩太朗さんが主演した『里見八犬伝』とか。「殿さま弥次喜多」シリーズも東映でしたね。あの頃は食い入るように見ていました。

小倉:僕は主にテレビでした。田舎育ちだったので、あまり映画館にも行けませんでしたし。子ども向けの時代劇で『新諸国物語』が好きでしたね。映画だと、山城新伍さんの『風小僧』や『白馬童子』も観ていました。

ーーお二人がご覧になった時代劇の要素は、本作に反映されますか?

三宅:いや、それはないですね。古すぎて参考にならない(笑)。

小倉:田舎の山奥に住んでいた頃の遊びといえば、チャンバラごっこでした。だから今度のはワクワクしますね。子どもの頃を思い出します。

三宅:時代劇には、斬る側と斬られる側がいるでしょう。今回は斬られる側を見てもらいたいですね。大部屋俳優たちの物語ですから。

芝居がウケるという快感

ーー俳優の役を演じるのは、俳優にとってやりやすいこともありますか?

三宅:スターを夢見て、なかなかスターになれない斬られ役の人たちは、劇団員にとって心情的に分かりやすいだろうね。

小倉:自分の職業に近いという意味では、取り組みやすいと思いますね。

ーーSETは結成から42年。ここまで続けてこられたのは……。

三宅:ただ続けたいとは思ってはいませんでした。旗揚げしたばかりの頃は、自分のやりたいことをやれる場所ができたのがうれしかったです。そこから、ただひたすらやってきただけなんですけどね。

長く続いたのは、座長の人柄と金払いのよさですね(笑)。毎回、もっとお客さんを喜ばせたいという気持ちが強くなっていくんです。僕自身もワクワクしながら考えて、お客さんの反応がうれしくて、それで40年以上になった。いまだに、完璧だと満足したことはないですね。それこそ最初の頃は、制作も俳優が持ち回り。小倉は機材を紛失したもんな。

(左から)三宅裕司、小倉久寛

(左から)三宅裕司、小倉久寛

小倉:謄写版のことですね(笑)。あの頃はいわゆるガリ版で台本を印刷していました。けっこう大きなもので、いちいち稽古場に持ち運ばなくてはならない。僕が謄写版を預かっていたんですが、稽古終わりの飲み屋に置いて帰っちゃったんです(笑)。

でもやっぱり、三宅さんが言うように、座長の人柄と金払いのよさは続けられた一因ですよ(笑)。それから、毎回、結果を出してきた。少しずつだけどお客さんが増えていって、三宅さんがラジオを始めてからさらにお客さんが増えて。それによって支えられてきました。

三宅:芝居がウケるというのは、ものすごい快感なんですね。もっとほしくなる。その積み重ねで続けていたら、40年以上になっていた。旗揚げからけっこう具体的な目標を立てたんだよね。最初の頃は整理券を出せるような劇団にすることや、ロビーがある劇場で上演することを目標にしていました。

小倉:前から準備していた整理券を使えるようになったときはうれしかったですね。

三宅:ひじ掛け椅子のある劇場にステップアップできたり、毎年、目標を叶えていくのが楽しかった。稽古のあと皆で金を出し合って酒を飲むのも楽しかった。四畳半に8人で飲んで、酸欠で目覚めた朝もあったなあ(笑)。

小倉:そういう生活が楽しかったですね。中村雅俊さん主演の『俺たちの祭』というドラマがあって、それが劇団を描いたドラマでした。稽古して騒いで飲んでいる風景がうらやましかった。劇団に入ってすぐに実現したから、毎日が楽しかった。

三宅:早くみんなで飲みたいから一生懸命やって早く稽古を終わらせてた。お酒がメインになっちゃうね。今はそういうことができないけど。

小倉:今は稽古場に人が少ないというのがさみしいですね。コロナ渦の対策で、出演シーンがない役者は稽古場にいてはいけないという決まりがあるから。

三宅:喜劇は、笑い声で支えられる部分があるじゃないですか。稽古場に人がいないと、どこがウケてるのか判断するのがむずかしくなっていますね。

40年以上かけて培ったものを

ーー三宅さんがおっしゃる「東京の喜劇」とはなんでしょうか?

三宅:ダンスや歌、アクションの技にしても高いレベルのものを追求しながら、ズッコケるところではとことんバカになれる喜劇を、僕は「東京の喜劇」だと思っています。技術とふざけの落差です。喜劇だからこそ、うまく踊り、うまく歌えなくては。芝居で食っていくのが大変で、みんなバイトしているからレッスンに時間をとれない。バイトの腕が上がってそこの店の店長になったりするやつがいるわけですよ。バイトでなく、レッスンをしてほしくて劇団を給料制にしたとき、やはり劇団全体はレベルアップしましたよ。

ーー喜劇を上演するのにマッチすると思う劇場はありますか?

三宅:新橋演舞場ですね。客席が横に広いから、笑いがひとつになりやすい。縦に長い劇場だと、笑いが伝わっていくまでにロスがあるから。新橋はすごく一体感を生みやすい。本多劇場の空間もいいですね。400席ぐらいの劇場はどこも一体感があって喜劇はやりやすいです。

小倉:僕も新橋演舞場は好きですが、東京芸術劇場の空気も好きですね。僕がずっと憧れていたのは渋谷のジャン・ジャンです。

小倉久寛

小倉久寛

三宅:シアターグリーンでやっていた頃は、サンシャイン劇場なんて夢のまた夢だったからね。

ーー「劇団こどもSET」による『世界中がフォーリンラブ』も近々上演されます。

三宅:少しだけ台詞は変えましたが、大人がやる芝居をそのままやることをコンセプトにしているので、基本的な構造はそのままですね。SETが40年以上かけて創ってきたミュージカル・アクション・コメディーのノウハウを僕が引退する前に子供達に伝えておこうと思って作ったのが劇団こどもSETなんです。

ーー三宅さんが思う俳優の理想とはなんですか?

三宅:お客さんを喜ばせる存在であることがすべてです。小倉はそれができる人。作家も小倉の役はあて書きですが、三宅・小倉のシーンはだいたい僕が書いているんです。僕は小倉のすね毛の本数まで知ってますから。台本と演出のとおりに表現できることが俳優のすべてでしょうね。でも、それができても売れるわけじゃない。

小倉:運も必要ですよね。

三宅:僕は運だけで生きてきた。脊柱管狭窄症で車いす生活になってもおかしくなかったのに奇跡的に復活できた。「もっと喜劇を創ってくれ!」というお客さんの想いがその運を引き寄せたのかもしれませんね。

小倉:でも、そうかもしれませんね。僕が掴んだ最大の運は三宅裕司と出会ったことですね。

三宅:それ以上の運はないな(笑)。

三宅裕司、小倉久寛

三宅裕司、小倉久寛

取材・文=田中大介  撮影=池上夢貢

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劇団昴は、アイルランドの劇作家コナー・マクフィアソンの戯曲『The Weir─堰─』を、2021年9月10日(金)~26日(日)、東京・板橋区大山のPit 昴にて上演する(演出:小笠原響)。

『The Weir─堰─』は1997年ロンドンで初演、1999年オリビエ賞最優秀プレイ賞を受賞するなど高い評価を受け。2000年まで英米でロングランを続けた。過去、日本において本作は、三軒茶屋・シアタートラム ドラマリーディング(1999年/訳・小宮山智津子/演出・山元清多)や文学座アトリエの会(2000年上演/訳・鴇澤真由子/演出・鵜山仁)等、何度か上演されてきた。劇団昴は当初、昨年2020年6月に本作を上演する予定だったが、コロナ禍による延期を経て、このほどようやく上演のはこびとなった。昴にとっては、2021年初の劇団公演となる。

アイルランドの片田舎にある小さな Bar。夜な夜なその止まり木にとまる男たち。ある日ダブリンからこの町に越して来た女がやってくる。小さなBarに風が吹き、暖炉がぼんやりと夜のとばりを照らす頃、男たちは時の記憶を手繰り寄せ、埋もれた日々を語り始める。4人の男、そしてひとりの女と妖精たち。今夜も人々の物語が紡がれていく……。

話好きなアイルランド人の気質を色濃く映しながら、彼らの心に堰き止められてきた思いが語り合われ、優しさと温もりが生まれる、そんな1時間30分の珠玉の名作だ。

演出の小笠原響は、翻訳劇を含め近年数々の作品を手掛け評価を得ている。出演は、劇団の今後を担う俳優5人、永井誠・平林弘太朗・岩田翼・髙草量平・あんどうさくら。板橋の小さな空間でじっくりと劇の妙味を味わいたい。

写真左上・永井誠、右上・岩田翼/中左・髙草量平、中右・あんどうさくら/下左・平林弘太朗

写真左上・永井誠、右上・岩田翼/中左・髙草量平、中右・あんどうさくら/下左・平林弘太朗

 
【演出家プロフィール】 小笠原響/おがさわら きょう:俳優座、文学座、木冬社、木山事務所などで演出の研鑽を積む。サイスタジオ、Pカンパニーを中心に演出活動をはじめ、現在に至る。日本演出家協会会員。2018 年第25回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。劇団昴では『セイザーとドラーナ』(2019)と演出。他に『血と骨』【2019/トム・プロジェクト】、『拝啓、衆議院議長様』(2019/2020)『白い花 を隠す』(2018)【以上 P カンパニー】、『屠殺人ブッチャー』(2017/名取事務所)、『ダンシング・アット・ルナーサ』(2020/劇団俳小)などがある。
 

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2021年8月24日(火)ニコニコチャンネル(日本)およびYouTube Channelメンバーシップ(日本含む全世界)で配信されるYOSHIKI CHANNEL』に、歌舞伎俳優の市川海老蔵が出演し、X JAPANのYOSHIKIとOnline対談を行なうことがわかった。

海老蔵は、江戸歌舞伎の名門・市川宗家の歌舞伎俳優。古典から新作まで意欲的に取り組み、高い評価を得ている。日本の伝統芸能である歌舞伎界をリードし続ける一方で、NHK大河ドラマや時代劇、映画、CMにも出演するなど、様々な分野で幅広く活躍している。

7月23日に開催された東京五輪開会式に出演した際は、歴史ある成田屋に伝わる「歌舞伎十八番」のひとつである『暫(しばらく)』の一部を披露。圧倒的なパフォーマンスで、全世界の人々の心を引き付けた。2019年には、海老蔵が自身のInstagramに、YOSHIKIとの会食写真を投稿し、大きな話題になった。

またYOSHIKIも、現在発表されている映画や、様々なプロジェクトが進行しており、間もなく大きな発表を控えている模様。

『YOSHIKI CHANNEL』は、YouTubeで世界42ヵ国に有料会員を抱えており、ニコニコチャンネルでは音楽アーティスト部門1位を独走している。また、YouTubeでは日本語・英語の2か国語同時通訳有りの放送も行われている。

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蒼井翔太が、日本武道館で開催したオンラインライブのライブ映像『蒼井翔太 ONLINE LIVE at 日本武道館 うたいびと / documentary of うたいびと』をデジタルリリースした。それを記念して、本人よるライブの振り返りと、全曲の解説をしたインタビューが公開された。

本ライブは、今年3月に日本武道館にて無観客で開催。ピアニストの伴奏と蒼井のボーカルのみで構成された、これまでとは全く違うアプローチのオンラインライブとなっている。ライブ本編を全曲ノーカットで収録し、リハーサルや舞台裏のドキュメント映像を含めた特別版『蒼井翔太 ONLINE LIVE at 日本武道館 うたいびと / documentary of うたいびと』としてデジタルリリースした。

蒼井翔太によるライブの振り返り&全曲解説

このライブは、今後「うたいびと、蒼井翔太」としての信念や覚悟を自分自身に問うという気持ちで臨みましたが、同時にこの状況のなかでずっと我慢の生活が続いている皆さんに観ていただいてホッとできるような時間にしたいという気持ちもありました。だから、僕自身もすごく緊張しましたけれども、ピアノと歌の二人だけという初めての編成でのアレンジも皆さんに楽しんでいただけたようですし、僕自身いろんな発見があり、またいろんなことを確認できたステージになりました。

武道館という会場は、僕にとっては5年ぶり2度目ということになりますが、ここまでにいろんなところでライブをやらせていただいてきたおかげもあって、5年前と比べると“とりあえず度胸はついたのかな”という感覚はありました。ただ、自分の経験値が増えて、パフォーマンスのレベルが上がったとしても、自分が置かれている状況というか、そういうものはあまり変わらないんだなということも実感しました。例えば武道館公演をやり切ったことで自信はつくんですけど、同時に新しい課題も出てくるから。だから、5年前よりも僕自身の意識はより前向きになっいてますが、越えなければいけないハードルがあるということは変わらないですし、これはずっと続いくんだなということも思いましたね。やっぱり、やるたびに課題や目標が出てくるから、自分に対してもずっとワクワクできるんだと思うんですよ。

そういう意味では、新しい課題を見出せている自分は今回自分が設定したハードルをクリアしたんじゃないかなって…。一つ道が増えたというか、選択肢が増えたかなという感覚はあるんです。これまで築き上げてきたレールと、目的地はきっと同じだと思うんですけど、違うルートをたどって前に進む選択肢が増えたような気がしていて、そういうものが増えたということは合格でいいのかなという気がしています。今回の武道館ライブで得たものを、皆さんが蒼井翔太に期待して下さっていることとすり合わせながら、曲作りやレコーディング、そしてライブで、形にしていきたいと思っています。

「Harmony」
ピアニストとの方と二人だけという初めての形だったので、見ている皆さんも僕自身も、誰もが緊張すると思ったから、“どの曲が一番ホッとしてくれるかな?”ということを考えました。1曲目でいきなり心が温かくなって、離れていても同じ時間を共有してるんだという思いでホッとしたいというのが、僕の正直な気持ちでした。

「汝の言霊」
普通は演奏が終わると皆さんの歓声や拍手が聞こえますけど、この日はそれが無いから音がなくなってしまうわけですよね。そのシチュエーションを逆にプラスに考えて、音が無いからこその曲の繋ぎ方というのをやってみたいと思ったんです。だから「Harmony」が終わった後に続くのもまだ1曲目の続きなのかなという感じを、この「汝の言霊」との組み合わせでまず作ってみました。

「イノセント」
あの場の空気感、あの瞬間の本当にリアルな気持ちをお届けしたいなと思っていたし、僕自身もやっぱりあの場ならではの高揚があったから、この曲ではちょっと前のめりな感じになったところもあったかもしれないですけど、それはバンドでやるライブではなかなか出せなかった、よりリアルな部分かなという気もします。

「spilt memories」
“ピアノ・アレンジでこんなに生まれ変わるんだ”という意味で一番印象に残った曲です。オリジナルのバージョンは4つ打ちのリズムも入ってたりするんですけど、メロディも歌詞の内容もバラードとして聴かせるのに持ってこいの曲だと思って選んだら、ここまで切な哀しいというか…、しっとりとして壮大な曲になるとは、っていう衝撃がありました。

「零」
この曲は人気な曲の一つだから、新しくアレンジするにしてもオリジナルに忠実な感じがいいのかガラッと変えたほうがいいのか、けっこう悩んだんですよ。ピアノの工藤拓人さんもいろいろ試行錯誤してくださって、従来のイメージを守りながらもちゃんとトランスフォームした「零」をお届けできたんじゃないかなと思います。

「愛のささめきごと」
蒼井翔太として初めてレコーディングした曲なので、今回の全体の流れのなかでも特にフィーチャーしたいという気持ちがあったんですが、皆さんの感想でも「愛のささめきごと」が良かったという反応が多くて、嬉しかったですね。少し前の曲も新しいアレンジを施すことによってまた新しい印象を与えられるんだということを確認できたのも僕にとっては大きかったです。

「I am」
最初からずっとあった緊張から解き放たれたのが、この曲を歌っている時でした。最後のみんなと一緒に歌うパートでは、目の前に見えていなくても、きっと見てくれているんだろうなという感覚がワーッと沸き上がってきました。これまでに築いてきた絆を強く感じるというか。同じ時間にライブを楽しんでくれているんだということを実感した瞬間でした。

「flower」
「I am」から第二幕というか後半が始まって、この曲からギアをあげて飛ばしていくというイメージでした。床に水を張ってないのに水面上で歌っているかのように見える照明が素敵でしたね。

「SMILE SMILE SMILE」
ピアノ1本のアレンジだからこその歌い回しということで言うと、この曲が一番印象に残っています。工藤さんが弾いてくれるフレーズやコードに影響されて僕のなかのジャジーな要素が引き出されて、出来上がりはオリジナルとはまた違った意味でオシャレな仕上がりになったような気がします。

「SPOTLIGHT」
この曲は、とにかくタンバリンですよ(笑)。いつもだったら、バンドに刻んでもらってるのが、今回はタンバリンで刻む自分のリズムがその曲のリズムになるわけですよね。だから、タンバリンが当たる右足の太もものあたりが青くなるくらいがんばりました。去年、中止になってしまったDIMENSIONツアーで初披露するはずだったのにできなかった曲だから、そういう意味でも特に気合いが入ってましたね。

「Fake of Fake」
この曲は、オリジナルもピアノのイントロのフレーズがすごく印象的なんですよ。だから、今回の編成でやるんだったらぜひ入れたいと思っていた曲なんですけど、新しいアレンジでは敢えて前半はリズムを刻まずにしっとりと聴かせて、後半リズムが入るとともに盛り上がっていくというメリハリをつけた上でオシャレな感じに仕上がりました。

「君のとなりで」
自分が作った「ありがとう」という気持ちを伝える歌をこの機会に歌えたのは、みんなが変わらず僕のそばにいてくれるからできたわけで、皆さんがいつでもそばにいてくれるのは本当にありがたいなとあらためて思いました。今回は、今後の「うたいびと、蒼井翔太」を懸けているライブでもあったから、今後もこの曲を歌っていくんだ、「ありがとう」を伝えていくんだという決意表明の部分もあったようにも思います。

「Hungry Night」
振り返ると、どのライブもそうなんですよね。笑って終わりたいって。しかも、“いつでも、どんな時でもチャレンジしていたいという気持ちを蒼井翔太はずっと持っていないといけないな”と思っているので、いつでもお腹いっぱいの気持ちにはならないよという意味で、最後はこの曲にしました。

文:兼田達矢

2021年冬、有観客ライブ開催決定

蒼井翔太は、2021年冬に、約2年ぶりとなる有観客ライブを開催することが決定している。詳細は後日公式HPにて発表。

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藤原さくらが、8月25日(水)に自身のキャリア初となるライブ音源を収録したアルバム『「SUPERMARKET」Live 2021 at 中野サンプラザ』をリリースする。

そして3曲連続先行リリース第一弾として「Waver(live 2021)」の配信が本日よりスタートした。同日の8月25日(水)に、ライブ映像作品『「SUPERMARKET」Live 2021 at 中野サンプラザ』が発売されることがすでに発表されており予約受付中のなか、自身のキャリア初となるライブアルバムの配信リリースも同日に行うことが発表された。

本作は、昨年リリースしたアルバム「SUPERMARKET」を引っ提げ今年の4月に中野サンプラザで開催した約1年4ヶ月ぶりの有観客ワンマンライブを収録。また、リリースまでの約1週間で収録曲3曲の先行配信も実施!その第1弾として、本日8月11日(水)より「Waver (live 2021)」の配信がスタート。第2弾は8月16日(月)に「marionette (live 2021)」、第3弾は8月19日(木)「Kirakira (live 2021)」と続く。

そして、8月11日(水)よりiTunes Storeにて、8月25日(水)配信のライブアルバム『「SUPERMARKET」Live2021 at 中野サンプラザ』のプレオーダーがスタート。さらに、8月24日(火)23:59までの期間中にアルバムをご予約いただいた方限定でオリジナル特典としてデジタルフォトブック(PDF写真6枚)がプレゼントされる。中野サンプラザ公演当日のライブ写真およびリハーサル写真が組み込まれており、ここでしか見られない初出しの写真もあるとのこと。

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